JP2002316586A - 車両における収納装置 - Google Patents

車両における収納装置

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JP2002316586A
JP2002316586A JP2001120761A JP2001120761A JP2002316586A JP 2002316586 A JP2002316586 A JP 2002316586A JP 2001120761 A JP2001120761 A JP 2001120761A JP 2001120761 A JP2001120761 A JP 2001120761A JP 2002316586 A JP2002316586 A JP 2002316586A
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JP2001120761A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fukumoto
健氏 福元
Keiichi Hayashi
恵一 林
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフカート1の収納装置において、丸ハン
ドル12とフロントウインドウ20との間を、収納かご
40を配置するスペースとして、デッドスペースを形成
することなく有効利用する。 【解決手段】 収納かご40を、上面及び前面開口の略
箱状で、かつ、下面板41の前端部が前上がり傾斜状に
延出して、フロントウインドウ20の内表面に近接また
は当接するように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場で使用さ
れる乗用型ゴルフカートや、人の移動等に使用されるサ
イドオープン型の車両における収納装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗用型ゴルフカート等のサイ
ドオープン型の車両においては、その車体に備わる座席
の前方に、操向操作用の丸ハンドル等の操向手段が配設
されており、この操向手段より前方(車体の前部)に
は、雨及び風除けのためのフロントウインドウが後ろ斜
め上方に傾斜するように取り付けられている。
【0003】そして、前記操向手段と前記フロントウイ
ンドウとの間には、上面を開口した略箱状の収納部が配
置されており、各種物品(例えばゴルフボールや手袋
等)を収納したり取り出したりできるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
構成では、前記収納部は上面開口の略箱状に形成されて
いるのが通例であり、その四周側面板は下面から略垂直
状に立ち上がっている。これに対して、前記フロントウ
インドウは、前記車体の前部に後ろ斜め上方に傾斜する
ように取り付けられている。
【0005】このため、前記操向手段と前記フロントウ
インドウとの間に、前記収納部を、下面板が略水平状と
なるように配置すると、前記収納部のうち前記フロント
ウインドウと対峙する前面板の上端縁は、前記フロント
ウインドウの内表面に近接するが、下端縁は前記フロン
トウインドウの内表面から離間するから、前記フロント
ウインドウと前記収納部の前面との間に、隙間すなわち
デッドスペースができることになり、前記収納部を設け
るに際して、前記フロントウインドウと操向手段とで挟
まれた配置空間を有効に利用できないという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、この問題を解消した収
納装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明は、車体に備わる座席の前方に
設けた操向手段と、この操向手段より前方を覆うフロン
トウインドウとの間に、物品を収納するための収納部を
配置して成る車両における収納装置であって、前記収納
部を、上面及び前面開口の略箱状で、かつ、下面板の前
端部が、前上がり傾斜状に延出して、前記フロントウイ
ンドウの内表面に近接または当接するように形成したも
のである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の記載におい
て、前記収納部の左右両側面板の前端部を、前記フロン
トウインドウに向かって延出して、その前端縁が前記フ
ロントウインドウに対して略平行状となるように形成し
たものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の記
載において、前記収納部の下面板の前端部には緩衝体を
取り付け、この緩衝体を前記フロントウインドウの内表
面に当接させたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の記載におい
て、前記緩衝体を前記収納部の下面板の前端部に沿って
長手筒状に形成したものである。
【0011】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、上面及び
前面開口略箱状の収納部における下面板の前端部が、前
上がり傾斜状に延出して、フロントウインドウの内表面
に近接または当接することにより、前記フロントウイン
ドウの内表面が前記収納部の前面の代用となり、下面板
の前部側に物品を載せても落下することがなくなるか
ら、従来デッドスペースとなっていた箇所まで前記収納
部が占めることができ、操向手段と前記フロントウイン
ドウとで挟まれた空間を、前記収納部として有効に利用
できる。
【0012】また、請求項2のように構成すると、前記
収納部の左右両側面板の前端部を、前記フロントウイン
ドウに向かって延出して、その前端縁が前記フロントウ
インドウに対して略平行状に傾斜形成させたものである
から、前記フロントウインドウの内表面と、前記左右側
面板の前端縁と、前記下面板の前端部との間の隙間を少
なくしたり、前記左右両側面板の前端部を前記フロント
ウインドウの内表面に当接するまで延出させることがで
きるから、前記下面板の前端部の左右両側方を、前記左
右両側面板の前端部にて隙間なく覆うことができる。し
たがって、前記下面板の前端部の左右両側方から前記収
納部内の収納物がこぼれ落ちたりすることはない。
【0013】さらに、請求項3のように構成すると、前
記収納部の下面板の前端部に取り付けた緩衝体を前記フ
ロントウインドウの内表面に当接させているから、車両
の走行等による前記フロントウインドウからの振動を、
この緩衝体にて吸収緩和させることができ、前記収納部
への振動の伝達を著しく低減できる。
【0014】特に、請求項4のように構成すると、前記
緩衝体は長手筒状であるから、前記収納部の下面板の前
端縁の略全体を前記緩衝体にて覆うことができ、前記振
動伝達をより確実に低減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を、車両としてのゴルフカート1に適用した場合の図
面(図1〜図6)に基づいて説明する。
【0016】まず、本実施形態のゴルフカート1の概要
を説明する。図1及び図2に示すように、ゴルフカート
1は、車体(アンダーボディ)2の前後に、左右一対の
前輪3,3と同じく左右一対の後輪4,4とを備えてい
る。後輪4,4の上方を覆うリヤカウル5内には、エン
ジン6と後輪4,4への動力伝達のためのミッションケ
ース7とが配置されている。リヤカウル5上には後部座
席8が取り付けられている。
【0017】前輪3,3は、車体2の前端を覆うフロン
トカウル9の左右両側のフェンダ部にて覆われている。
フロントカウル9とリヤカウル5との間に設けた座席台
11上には前部座席10が取り付けられている。フロン
トカウル9には、車体2を操向操作する操向手段として
の丸ハンドル12が、前部座席10の前方に向かって突
出するように設けられている。なお、操向手段は、本実
施形態に係る丸ハンドル12に限らず、スクータやオー
トバイ等の略棒状のハンドルや、車体2の向き及び速度
を変更可能としたレバー式のものであってもよい。
【0018】フロントカウル9の上面の左右両側には、
左右一対の前支柱13,13が、後ろ斜め上方に傾斜す
るように立設されており、当該両前支柱13,13の長
手方向中途部間には支持パイプ18が取り付けられてい
る(図1及び図3(A)参照)。この支持パイプ18の
左右2箇所には、後述する収納かご40を固定するため
の挿通穴(図示せず)を有する正面視略L字状の固定片
51,51が溶接等にて固着されている。
【0019】また、前記左右両前支柱13,13の上端
間からは平面視略矩形状のルーフ支持枠体15が後ろ向
きに延設されており、当該ルーフ支持枠体15の後端部
が、リヤカウル5の車幅方向(左右方向)の略中央部に
立設した後支柱14の上端部にボルト(図示せず)にて
固着されている。ルーフ支持枠体15にはプラスチック
製等のルーフパネル16が複数のボルト(図示せず)に
て固着されている。
【0020】左右一対の前支柱13,13の前面側に
は、透明な樹脂板等から成るフロントウインドウ20
が、複数のボルト22(本実施形態では8本、図3
(A)及び図5(A)参照)にて固着されており、車体
2の前部、具体的には、フロントカウル9とルーフパネ
ル16の前端との間を覆って雨及び風を除けるようにな
っている。図1、図2及び図3(A)に示すように、丸
ハンドル12とフロントウインドウ20との間であって
フロントカウル9の上方には、本発明に係る収納部とし
ての収納かご40が設けられている。
【0021】なお、フロントカウル9の裏面(後面)側
には、前部座席10に座った操縦者が操作できるよう
に、車体2から立設したブレーキペダル17及びアクセ
ルペダル24や、エンジンキーの差し込み部等の計器パ
ネル28等が配置されている。他方、リヤカウル5に
は、ゴルフバッグを斜め後ろ向きに搭載できるバッグキ
ャリア部21、パターケース27及び傘入れケース23
等が設けられている。
【0022】次に、ルーフパネル16及びフロントウイ
ンドウ20の構成を説明する。ルーフパネル16は、プ
ラスチック製等から成る一体成形品であって、側面視で
車体の前方から後方に向かって尻上がり状に形成されて
いる。ルーフパネル16の外周縁には、上向き開口状に
屈曲した第1樋部30a,30b,30b,30dが互
いに連通するように形成されている(図2、図3(A)
及び図4(A)参照)。このうちルーフパネル16の前
端側の第1樋部30aは、断面略コ字状であって外周縁
片(前縁片)が略垂直状に立ち上がっており(図示せ
ず)、後端側の第1樋部30dは、外周縁片(後縁片)
のみが略垂直状に立ち上がるように形成されている(図
示せず)。
【0023】また、ルーフパネル16の左右両側の第1
樋部30b,30bは、断面略コ字状であって外周縁片
(左右の側縁片)が鉛直方向に対して略20度〜30度
程度外向きで斜め上方に突出するように傾斜形成されて
いる(図4(B)で右側のみ示す)。
【0024】ルーフパネル16の前端側は、フロントウ
インドウ20の上端を覆っており、当該前端側の第1樋
部30aには、この樋部30aに溜まった雨水を排出す
るための排出穴35が、フロントウインドウ20の左右
両側の補強リブ25b,25b(詳細は後述する)を臨
むように、複数個(本実施形態では2箇所)穿設されて
いる(図3(A)参照)。
【0025】ルーフパネル16の広幅部のうち後半部分
には、平面視略矩形状の凸部31が形成されており(図
1〜図4(A)参照)、この凸部31を含む略中央部分
には、平面視略枠状のリブ32が上向き開口の溝状に形
成されている(図4(A)(B)参照)。このリブ32
内の適宜箇所に設けた複数の大径部32aには、ルーフ
支持枠体15に対してボルト止めするための固定穴33
がそれぞれ穿設されている。
【0026】さらに、ルーフパネル16の広幅部のうち
リブ32よりも左右両側の第1樋部30b,30bに近
い箇所には、これら各第1樋部30b,30bに略平行
状で車体2の前後方向に長い第2樋部34(図4(A)
(B)で右側のみ示す)が断面略V字状に形成されてい
る。
【0027】フロントカウル9とルーフパネル16の前
端との間を覆うフロントウインドウ20は、透明な樹脂
板等から成り、その外周縁には、前向き開口状に屈曲し
た補強リブ25a,25b,25b,25dが互いに連
通するように形成されている(図2、図3(A)及び図
5(A)参照)。このうちルーフパネル16の下面に接
近した上端側の補強リブ25a及びフロントウインドウ
20の下端側の補強リブ25dは、断面略V字状であっ
て外周縁片(上下端片)が前向きに突出するように形成
されており(図2及び図5(A)参照)、左右両側の補
強リブ25b,25bは、断面略コ字状であって外周縁
片(左右の側縁片)が前向きに突出するように形成され
ている(図3(B)で左側のみ示す)。
【0028】図3(A)及び図5(A)に示すように、
左右両前支柱13,13の上下2箇所には、フロントウ
インドウ20を固定するためのねじ穴26aを有するブ
ラケット26が取り付けられており、フロントウインド
ウ20のうち前記各ブラケット26のねじ穴26aに対
応する箇所には、図示しない挿通穴(本実施形態では8
箇所)が穿設されている。
【0029】本実施形態では、ボルト22を、フロント
ウインドウ20の各挿通穴(図示せず)を介して、左右
両前支柱13,13に取り付けた各ブラケット26のね
じ穴26aに螺合することにより、フロントウインドウ
20を左右両前支柱13,13の前面側に固定するよう
に構成されている(図5(A)参照)。
【0030】この場合、フロントウインドウ20の四周
側縁には、前向き開口状に屈曲した補強リブ25a,2
5b,25b,25dが、このフロントウインドウ20
を取り囲むように形成されているから、当該フロントウ
インドウ20の剛性が向上して変形しにくくなる。これ
により、ゴルフカート1の走行等によるフロントウイン
ドウ20の振動を確実に低減して、フロントウインドウ
20のビビリ音の発生をなくすことができる。
【0031】雨天時にルーフパネル16に降った雨水
は、第2樋部34を伝って、または、後端側の第1樋部
30dと左右両側の第1樋部30b,30bとを伝っ
て、ルーフパネル16の前方に流れ、前端側の第1樋部
30aに集められたのち、排出口35,35から、フロ
ントウインドウ20の左右両側の断面略コ字状の補強リ
ブ25b,25bに排出され、これら各補強リブ25
b,25bに沿って下方に流れ落ちる。したがって、従
来よりもルーフパネル16の四周からの雨垂れを少なく
して、搭乗者の肩等を濡らすことを効果的に防止でき
る。また、前記各補強リブ25b,25bが雨水の導水
部となり、フロントウインドウ20の車幅方向略中央部
分には、ルーフパネル16に降った雨水が流れてこない
から、ワイパ等を設けなくても比較的良好な視界を確保
できる。
【0032】次に、本発明に係る収納部としての収納か
ご40の構成を説明する。図6に詳細に示すように、本
実施形態の収納かご40は、略矩形枠状の下枠体42に
金網を張って成る下面板41に、平面視略コ字枠状の側
枠体45に金網を張って成る左右側面板43,43及び
後面板44を、前記下枠体42から上向きに立ち上がる
ように溶接接続するとともに、前記下枠体42の前端枠
42aの左右両側部に、略弓形の枠部材47を側面視で
上向き傾斜状となるように一体形成し、かつ、この枠部
材47と下枠体42の前端枠42aとの間に金網を張っ
て、下面延長板46を形成することにより、上面及び前
面開口の略箱状で、かつ、下面板41の前端部が前上が
り傾斜状に延出するように構成されている。
【0033】なお、本実施形態では、後面板44に、当
該収納かご40内の収納空間を左右に仕切る複数の仕切
り体48(本実施形態では2つ)が、車幅方向(左右方
向)に適宜間隔を隔てて、かつ、前向きに突出するよう
に一体形成されている。これら各仕切り体48,48も
略矩形状の枠体に金網を張って成るものである。仕切り
体48は車幅方向(左右方向)に移動可能に構成しても
よい。
【0034】また、本発明に係る収納部は、前述の金網
製のかごに限らず、金属板または合成樹脂板等の適宜素
材で形成してもよい。この場合の各板は、それぞれ一枚
板状にしてもよいし、目抜き板にしてもよい。
【0035】図2及び図5(A)に示すように、前記下
面延長板46の前後方向(延長方向)の長さは、丸ハン
ドル12とフロントウインドウ20との間であってフロ
ントカウル9の上方に、収納かご40を、下面板41が
略水平状となるように配置したときには、フロントウイ
ンドウ20の内表面に近接する長さとなるように設定さ
れている。
【0036】本実施形態では、下面延長板46の前端縁
に、緩衝体としてのグロメット55が取り付けられてお
り、このグロメット55がフロントウインドウ20の内
表面に当接するように構成されている。図5(A)
(B)に示すように、グロメット55は、長手筒状で合
成ゴム製の本体56に、側面視略U字状の嵌め込み部5
7を一体成形して成り、下面延長板46の前端縁、すな
わち、枠部材47に、嵌め込み部57を弾性に抗して嵌
め込むことによって固定されている。なお、本発明に係
る緩衝体は合成ゴム製に限らず、弾性を有するものであ
ればよい。
【0037】収納かご40の左右両側面板43,43の
前端部と、仕切り体48,48の前端部とは、下面延長
板46に沿ってその前後方向(延長方向)略中途部まで
延びている。これら左右両側面板43,43の前端縁4
3a,43a及び仕切り体48,48の前端縁48a,
48aは、丸ハンドル12とフロントウインドウ20と
の間であってフロントカウル9の上方に、収納かご40
を、下面板41が略水平状となるように配置したときに
は、フロントウインドウ20に対して略平行状となるよ
うに傾斜形成されている(図5(A)及び図6参照)。
【0038】なお、後面板44の略中央部分には、回動
蓋付きの灰皿49aを把持するための灰皿ホルダ49が
後ろ向きに突設されており、左右両側面板43,43に
は、紙コップ、瓶及び缶等を把持するためのドリンクホ
ルダ50,50が左右外向きに突設されている。収納か
ご40の車幅方向(左右方向)の長さは、前記ドリンク
ホルダ50,50を含めて、左右両前支柱13,13間
に収まる長さとなるように設定されている(図1及び図
3(A)参照)。
【0039】図5(A)及び図6に示すように、収納か
ご40は、支持パイプ18に取り付けた各固定片51,
51と、ハンドル軸19の取り付け部60とに固定され
ている。即ち、下面板41(下枠体42)の左右両側縁
には、取り付け穴53aを有する固定ブラケット53が
設けられており、当該各固定ブラケット53と、支持パ
イプ18に固着した各固定片51とがボルト58及びナ
ット59にて締結されている。後面板44の略左寄り箇
所には、取り付け穴54aを有する取り付けプレート5
4が設けられている。当該取り付けプレート54は、連
結片52の一端にボルト61及びナット62にて締結さ
れる一方、この連結片52の他端には、丸ハンドル12
のハンドル軸19の長手方向中途部に設けた取り付け部
60がボルト63及びナット64にて締結されている。
【0040】なお、本発明に係る収納部の取り付け態様
は、前述の実施形態に限らず、左右両前支柱13,13
から吊り下げ固定したり、フロントカウル9に固定した
りしてもよく、種々の態様を採用できる。
【0041】以上のように構成すると、丸ハンドル12
とフロントウインドウ20との間であってフロントカウ
ル9の上方に、収納かご40を、下面板41が略水平状
となるように配置したときには、下面延長板46の前端
縁(枠部材47)が、緩衝体としてのグロメット55を
介してフロントウインドウ20の内表面に当接するか
ら、フロントウインドウ20の内表面が収納かご40の
前面の代用となり、従来デッドスペースとなっていた箇
所まで収納かご40が占めることになる。したがって、
フロントウインドウ20と丸ハンドル12とで挟まれた
空間を、収納かご40として有効に利用でき、当該収納
かご40の収納容積を十分に確保できる。
【0042】この場合、フロントウインドウ20の内表
面にはグロメット55が当接することにより、下面延長
板46と、前面を構成するフロントウインドウ20の内
表面との間には隙間がないから、収納かご40内の収納
物が前方にこぼれ落ちることはない。
【0043】また、左右両側面板43,43の前端部
を、下面延長板46に沿って延出させるに際して、当該
左右両側面板43,43の前端縁43a,43aを、フ
ロントウインドウ20に対して略平行状に傾斜させるこ
とにより、フロントウインドウ20の内表面と、左右側
面板43,43の前端縁43a,43aと、下面延長板
46との間の隙間を小さくできたり、左右両側面板4
3,43の前端部をフロントウインドウ20の内表面に
当接するまで延出させることができるから、下面延長板
46の左右両側方を、左右両側面板43,43の前端部
にて隙間なく覆うことができる。したがって、下面延長
板46の左右両側方から収納かご40内の収納物がこぼ
れ落ちたりすることはないのである。
【0044】なお、本実施形態では、左右両側面板4
3,43の前端縁43a,43aがフロントウインドウ
20の内表面に当接してその振動を拾わないように、こ
れら両者間のの隙間を、収納かご40内の収納物がこぼ
れ落ちない程度の長さ寸法(30mm〜50mm)に設
定している。また、仕切り体48,48の前端部につい
ては、左右両側面板43,43の前端部と同様の構成と
したが、この場合、収納物が収納かご40内で仕切り体
48,48を超えて左右に移動することが少なくなって
好適である。
【0045】さらに、フロントウインドウ20の内表面
に当接したグロメット55は合成ゴム製で弾性を有して
いるから、ゴルフカート1の走行等によるフロントウイ
ンドウ20からの振動は、このグロメット55にて吸収
緩和されて、収納かご40に伝達されることになる。し
たがって、当該グロメット55が緩衝体となって、フロ
ントウインドウ20から収納かご40への振動伝達を著
しく低減できる。本実施形態では、グロメット55は長
手筒状であるから、フロントウインドウ20の内表面に
面した下面延長板46の前端縁(枠部材47)全体をグ
ロメット55で覆うことができ、前記振動伝達をより確
実に低減できる。ここで、グロメット55の本体56の
筒内に、車体2の前部を通過する各種配線コードをまと
めて挿通させると、外観も向上する。
【0046】なお、下面延長板46の前端縁(枠部材4
7)を、フロントウインドウ20の内表面に当接させる
ように形成してもよいが、この場合、ゴルフカート1の
走行等によるフロントウインドウ20の振動が、直接収
納かご40に伝達されてしまうから、フロントウインド
ウ20と枠部材47との間にわずかな隙間を設けるか、
または、本実施形態のようにグロメット55を介して当
接させる方が、前記振動の伝達を防止または著しく低減
できて好適である。
【0047】本発明は、前述の実施形態に限定されるも
のではなく、ルーフ付きのスクータ等のサイドオープン
型の車両に対して広く適用できるはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴルフカートの斜め後方からの斜視図である。
【図2】ゴルフカートの左側面図である。
【図3】(A)はゴルフカートの正面図、(B)は
(A)のIIIB−IIIB視断面図である。
【図4】(A)はルーフパネルの略右半分の平面図、
(B)は(A)のIVB−IVB視断面図である。
【図5】(A)はゴルフカートの一部切り欠き要部拡大
側面図、(B)はグロメットと収納かごの下面との連結
状態を示す一部切り欠き拡大側面図である。
【図6】収納かごの斜視図である。
【符号の説明】
1 車両としてのゴルフカート 2 車体 9 フロントカウル 12 操向手段としての丸ハンドル 13 前支柱 14 後支柱 16 ルーフパネル 18 支持パイプ 20 フロントウインドウ 25a,25b,25d 補強リブ 35 排出穴 40 収納部としての収納かご 41 下面板 43 左右両側面板 44 後面板 46 下面延長板 55 緩衝体としてのグロメット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に備わる座席の前方に設けた操向手
    段と、この操向手段より前方を覆うフロントウインドウ
    との間に、物品を収納するための収納部を配置して成る
    車両における収納装置であって、 前記収納部は、上面及び前面開口の略箱状で、かつ、下
    面板の前端部が、前上がり傾斜状に延出して、前記フロ
    ントウインドウの内表面に近接または当接するように形
    成されていることを特徴とする車両における収納装置。
  2. 【請求項2】 前記収納部の左右両側面板の前端部は、
    前記フロントウインドウに向かって延出して、その前端
    縁が前記フロントウインドウに対して略平行状となるよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項1に記載し
    た車両における収納装置。
  3. 【請求項3】 前記収納部の下面板の前端部には、緩衝
    体が取り付けられており、この緩衝体が前記フロントウ
    インドウの内表面に当接していることを特徴とする請求
    項1または2に記載した車両における収納装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝体は、前記収納部の下面板の前
    端部に沿って長手筒状に形成されていることを特徴とす
    る請求項3に記載した車両における収納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007103197A3 (en) * 2006-03-01 2008-02-14 Textron Inc Vehicle glove box

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