JP5088180B2 - 車両の荷物積載構造 - Google Patents

車両の荷物積載構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5088180B2
JP5088180B2 JP2008059123A JP2008059123A JP5088180B2 JP 5088180 B2 JP5088180 B2 JP 5088180B2 JP 2008059123 A JP2008059123 A JP 2008059123A JP 2008059123 A JP2008059123 A JP 2008059123A JP 5088180 B2 JP5088180 B2 JP 5088180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
load
luggage
trunk lid
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008059123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009214647A (ja
Inventor
功 任田
健志 浅田
晴夫 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008059123A priority Critical patent/JP5088180B2/ja
Publication of JP2009214647A publication Critical patent/JP2009214647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088180B2 publication Critical patent/JP5088180B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

本発明は、外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続するオープンカータイプの車両の荷物積載構造に関し、車両の車体構造の技術分野に属する。
例えば、セダンタイプや、スポーツカータイプの車両においては、車体の後部に、上面に設けられた開口部がトランクリッドにより開閉可能とされたトランクルームが設けられる場合があるが、このようなタイプの車両においては、例えば車体のデザインや、車体の大きさ等の理由から、トランクルームの大きさを大型の荷物を収容可能な程度に十分確保できない場合がある。その一方で、このようなタイプの車両においても、近年、例えばレジャーの際に自転車等の大型の荷物を積載可能なユーティリティ性が求められている。
例えば特許文献1には、前記タイプの車両において、大型の荷物として自転車を積載可能なように、車室ルーフ部から車体後部の上方に左右一対のレール部材及びその支持部材を配設すると共に、該レール部材上で走行可能な台車を準備しておき、必要に応じて該台車に自転車をセットしてレール部材に装着することにより、該自転車を車室ルーフ部の上方等に積載可能とした荷物積載装置が開示されている。
特開平11−245735号公報
ところで、特許文献1に記載の荷物積載装置は、車室のルーフ部を有するセタンタイプの車両であるので適用することができるが、外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続するオープンカータイプの車両には適用することはできない。そこで、車室の後方の車体上方の空間を利用して荷物を積載することが考えられるが、この場合、車体への衝撃荷重の作用時に、荷物の固定等が外れ、該荷物が車室側に移動する虞がある。
そこで、本発明は、外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続する車両において、乗員の安全に十分配慮しつつ、大型の荷物を積載可能な車両の荷物積載構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続する車両の荷物積載構造であって、前記車室の後方の車体上方の空間が荷物積載空間として利用可能とされ、該空間に積載される荷物を固定する荷物固定手段が設けられていると共に、該荷物固定手段は、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の荷物積載構造において、前記荷物固定手段は、略上下方向に延びる部位を有していると共に、該部位の水平断面の車幅方向長が車体前後方向長よりも小さくされることにより、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の車両の荷物積載構造において、前記荷物固定手段は複数設けられていると共に、各荷物固定手段がそれぞれ荷物を固定可能に構成されており、かつ、各荷物固定手段は、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の荷物積載構造において、前記車室の後方に、上面の開口部がトランクリッドにより開閉可能なトランクルームが設けられており、前記トランクリッドが、前端部を中心として回動して裏面が略上方を向く開放状態に開放可能に構成されていると共に、該トランクリッドを、前記開放状態で支持する支持手段が設けられており、前記荷物固定手段は、トランクルームの開口部及びトランクリッドの上方の空間に積載される荷物を固定可能に構成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の車両の荷物積載構造において、前記開放状態のトランクリッドを格納する格納手段が設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車室の後方の車体上方の空間を荷物積載空間として利用し、該空間に積載される荷物を荷物固定手段により固定することができる。したがって、車室の後方の車体上方の空間に荷物を積載した状態での車両の走行が可能となる。
その場合に、前記荷物固定手段は、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされているから、例えば、衝撃荷重が加わったときには、積載された荷物が車幅方向に移動することとなる。すなわち、車室が存在する車両前方へは移動しないので、乗員の安全が確保されることとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記荷物固定手段が略上下に延びる部位を有している。そして、該部位の水平断面の車幅方向長が車体前後方向長よりも小さくされることにより、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされている。したがって、所定以上の衝撃荷重が加わったときにこの略上下に延びる部位が例えば車幅方向に折れ、積載されている荷物が車幅方向に移動することとなる。すなわち、車両前方に荷物が移動するのが防止されることとなる。また、簡単な構造で請求項1に記載の作用、効果を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、複数の荷物固定手段により、複数の荷物を固定することができる。その場合に、各荷物固定手段において車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされているから、各荷物に対して請求項1、2に記載の作用、効果が得られることとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記車室の後方に、上面の開口部がトランクリッドにより開閉可能なトランクルームが設けられている場合に、前記トランクルームを開閉するトランクリッドが、前端部を中心として回動して裏面が略上方を向く開放状態に開放可能に構成されているので、トランクルーム内に、該トランクルームよりも背の高い荷物を収納することが可能となる。
また、トランクリッドを、前記開放状態で支持する支持手段が設けられているので、リッドを開放状態で安定して支持することができる。したがって、トランクリッドを開放した状態で車両を走行させたとしても、走行中の振動によりトランクリッドがばたついたり、それに伴って車体に悪影響が生じたりするのが防止される。すなわち、トランクリッドを開放した状態での車両の走行が可能となる。
また、トランクルームの開口部及びトランクリッドの上方の空間に荷物を積載し、荷物固定手段により固定することができる。そして、この場合にも、前述の請求項1、2による作用、効果がもちろん得られることとなる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記開放状態のトランクリッドを格納する格納手段が設けられているから、トランクリッドを開放している状態において、該リッドの上方の空間を利用しないような場合にまで、トランクリッドの裏面が略上方を向いていることによる外観上の違和感等を緩和することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両の荷物積載構造について説明する。
本実施の形態に係る車両の荷物積載構造は、図1に示す車両1に適用されている。この車両1は、車体2の前後方向略中間に車室3が設けられると共に該車室3の上部が開閉可能とされたオープンカータイプの車両である。
この車両1の車体2の後部側、詳しくは車室2の後端と車体1の後端との間の部分の後部側には、上面に設けられた開口部4がトランクリッド5により開閉可能とされたトランクルーム6が設けられている。
また、本車両1は、前述のようにオープンカータイプの車両であるが、このような車両におけるロールオーバー時の乗員保護のため、車室3とトランクリッド5との間の車体2の上面2aには、車室3内に配設された左右のシート7,7の後方においてそれぞれロールバー8,8が設けられている。このロールバー8は、図2(図1のA矢視図)に示すように、車体前後方向視で門形状をしている。
前記トランクリッド5は、図1に示すように該リッド5の前端部の左右両端側に設けられた一対のヒンジ10,10を介して、車体2に支持されている。その場合に、本実施の形態においては、該トランクリッド5は、図3に示すように、前記ヒンジ10,10により、前端側を中心として回動して裏面が略上方を向く開放状態(請求項6における所定の開放状態)まで開放可能とされている。
このヒンジ10について説明すると、該ヒンジ10は、図4に示すように、車体2に固定された支持ブラケット11と、該支持ブラケット11の上端部に設けられた支持軸12を介して回動可能に支持された半円弧形状のスワンネック型の回動アーム13とを有すると共に、支持軸12はトランクリッド5の上面と略同じ高さ位置に設けられており、これにより、仮想線で示すように、リッド5が車室3後方の車体上面2aと干渉することなく、裏面が略上方を向く開放状態に開放可能となっている。
また、本実施の形態においては、トランクリッド5を前記(図3の)開放状態で支持する支持機構20が設けられている。
この支持機構20は、図3に示すように、ロールバー8に設けられて開放状態のトランクリッド5の後端部が載置される支持部21と、トランクリッド5をこの開放状態で固定するロック機構22とで構成されている。
その場合に、支持部21は、図2に示すように、ロールバー8の上辺部8bの上部後面側に設けられた段差部8aにより構成されており、該段差部8aの上面には、トランクリッド5の後端部の意匠面を保護する弾性部材22が取り付けられている。
その場合に、支持部21の高さ位置は、図3(b)からわかるように、トランクリッド5の開放状態においてその上端αが車室3のシート7(所定位置)に着座する所定の体格を有する乗員Zの上端よりも高くなるように設定されている。
ロック機構22は、図1、図3に示すように、前記ロールバー8に設けられたロールバー側部材30と、トランクリッド5の後部に設けられたリッド側部材40とを有している。
まず、リッド側部材40から説明すると、該リッド側部材40は、図5に示すように、トランクリッド5の後壁5aの下面部に固定された支持ブラケット41と、一端部側が、該ブラケット41に支持された車幅方向に向く軸46を中心として回動可能なように支持された丸棒状の棒状部材42と、該棒状部材42の他端部に設けられた軸47を中心として回動可能に支持された操作部材43及び係合部材44とを有している。そして、棒状部材42は、ロック機構22の非使用時、車体2のトランクルーム後壁2cの外面に取り付けられた係止部材45の溝45a内に挟持されることにより係止されるように構成されている。
一方、ロールバー側部材30は、図2に示すように、ロールバー8の上辺部8bの上部中央に形成された凹部8c内に取り付けられており、図6に示すように、基部30aと、該基部30aの左右の端部から立ち上がる一対の縦壁部30b,30bとを有し、これら30a,30b,30bで前記リッド側部材40の棒状部材42が嵌合可能な溝部30cを形成している。
また、図5、図6に示すように、ロールバー側部材30の縦壁部30b,30bの内面の前部側、及びリッド側部材40の係合部材44の上部側(図5における上下)に、互いに係合可能な係合凹部30d,30d及び係合突部44a,44aが形成されている。
そして、図7に示すように、開放状態のトランクリッド5の後端部をロールバー8の支持部21に弾性部材22を介して載置した状態で、操作部材43の操作部43aを持って棒状部材42を軸46を中心としてロールバー8側へ回動させ、仮想線で示すように係合凹部30dと係合突部44aとを係合させる。そして、この係合部を支点として操作部材43及び係合部材44を回動させながら、棒状部材42を軸46を中心としてさらに回動させ、係合部材30の係合凹部30dと係合部材44の係合突部44aとを実線で示す係合状態とさせる。そして、この係合状態においては、操作部材43が操作されるまでの間、トグル機構の原理により、ロックされた状態が保持されることとなる。すなわち、図3のようにトランクリッド5を開放状態として車両1を走行させたとしても、走行中の振動等によりトランクリッド5がばたついたり、それに伴って車体に悪影響が生じたりするのが防止されることとなる。
したがって、本実施の形態においては、トランクリッド5を閉鎖した状態ではトランクルーム6内に収容し切れない大型の荷物でも、該リッド5を開放状態とすることにより、トランクルーム6の開口部4の上方の空間をも利用して積載し、かつその状態で走行することが可能となる。また、このような効果を、大掛かりな装置を設けることなく、かつ車体のデザインを損なうことなく実現することができる。
ここで、このようにトランクリッド5を開放状態として車両1を走行させると、雨天時等においてはトランクルーム6内に雨水が入ることとなるので、雨水等に対する対策を講じることが好ましい。
そこで、本実施の形態においては、図3に示すように、トランクルーム6は、車体2の構成材で形成された凹部2bと、該凹部2bの上方から嵌め込まれ、樹脂製で耐水性を有する収納容器部材50(収納部)で構成されている。
この収納容器部材50は、図8、図9に示すように、上面が開口した(開口部4を形成する)箱状の本体部50aと、該本体部50aの上端縁に設けられたフランジ部50bとを有しており、該フランジ部50bが車体側の凹部2bの上端部に沿ってその外側に設けられた平面部2dに上方から当接することにより車体2側に支持されるようになっている。したがって、上方へ持ち上げれば、凹部2bから取り外すことができる。
フランジ部50bの下面にはシール部材51が取り付けられており、収納容器部材50が凹部2b内に取り付けられた状態において、凹部2b内や、車体2における凹部2bに連続する部位に雨水等が侵入するのが防止されるようになっている。このように、本実施の形態においては、収納容器部材50が設けられているので、トランクルーム6の凹部2b内に水が溜まったり、車体2を構成するパネル類が水浸しになるような不具合が防止されることとなる。
また、収納容器部材50の底面部50cには、図示しないキャップにより開閉可能なドレーン50d,50dが形成されている。これによれば、トランクリッド5を開放した状態で走行しているときに降雨があり、雨水が収納容器部材50内に溜まった場合、収納容器部材50を取り外して車外でキャップを外すことにより、水抜きを行うことができる。また、収納容器部材50が汚れた場合は、車体2から取り外した状態で水洗い清掃等を容易に行うことができる。
また、収納容器部材50は、車体下面部近傍に至る深さを有している。これによれば、背の高い荷物をできるだけ上方に突出させず、かつ安定して収容することができる。
例えば、図10に示すように、トランクルーム6の深さよりも背の高い荷物L1を積載を積載することができる。
その場合に、支持部21の高さ位置は、前述のように、トランクリッド5の開放状態においてその上端αが車室3の所定位置に着座する所定の体格を有する乗員Zの上端よりも高くなるように設定されているから、万一、後突等があり、荷物L1がトランクルーム6から前方に飛び出したとしても、該トランクリッド5により荷物L1が受け止められ、該荷物L1の乗員への衝突が阻止されることとなる。
また、図11に示すように、上部側がトランクルーム6の開口部4よりも前後に広がった形状の植木等の荷物L2を積載することができる。
また、本実施の形態においては、図12に示すように、トランクリッド5及びトランクルーム6の開口部4の上方の空間に、2台の自転車L3,L3を積載可能に構成されている。
詳しく説明すると、前述の図3に示すように、トランクリッド5の裏面(例えばインナパネル)には、自転車L3,L3の前部側を該リッド5の裏面に固定するための支持ブラケット61(アタッチメント)等を取付可能な複数の取付部5b…5bが設けられている。
この支持ブラケット61は、図13(a)に示すように、左右一対のボルト挿通孔61a,61aが設けられた基部61bと、該基部61bに立設され、上端部にボルト挿通孔61c,61cが設けられた左右一対の立設部61d,61dとを有している。
また、前記図8、図9に示されているように、収納容器部材50のフランジ部50bの後辺部には、上方に向けて立設された荷物固定部50e,50eが一体形成されている。
この荷物固定部50eには、前記支持ブラケット61同様にボルト挿通孔50hが形成されている。
また、図9に示すように、収納容器部材50のフランジ部50bには、ボルトを挿通可能な孔部50g…50gが設けられており、該部材50を車体2の凹部2bに装着した状態で車体2にボルト固定可能に構成されている。そして、これにより、自転車L3を積載する場合等に、収納容器部材50が傾いたり、凹部2bから離脱するのを防止可能になっている。
そして、図14(a)に示すように、支持ブラケット61側については、蝶ボルトBBを、トランクリッド5裏面の取付部5bの内面に設けられたナットWNに、基部61bのボルト挿通孔61a,61a、及びトランクリッド5裏面の取付部5bに設けられたボルト挿通孔5h,5hを介して螺合させることにより固定する。また、自転車のフロントフォークFFの下端部の前輪軸受部Fa(溝部や孔部)と、前側の支持ブラケット61の立設部61dの貫通孔61cとに、ハンドル付ボルトLBを挿通する。そして、該ボルトLBの先端側にハンドル付ナットLNを螺合させてフロントフォークFの前輪軸受部Faを、前側の支持ブラケット61に固定する。
一方、図14(b)に示すように、荷物固定部50e,50eには、自転車L3のペダル軸受部PFを固定する。詳しくは、荷物固定部50eのボルト挿通孔50h及び自転車L3のペダル軸受部PFにボルトBを挿通して両端部にハンドル付きナットLN,LNを螺合させることにより荷物固定部50eに固定する。
このように、本実施の形態によれば、自転車L3をトランクリッド5及び車体2に固定することができ、トランクリッド5及びトランクルーム6の開口部4の上方の空間を自転車L3積載空間として利用することができるようになる。
なお、本実施の形態に係る荷物積載構造によれば、支持ブラケット61及び荷物固定部50e,50eは、トランクリッド5の閉鎖状態において車体外部に露出しない位置に設けられているから、車両1の美観が損なわれることがない。
ところで、発明が解決しようとする課題の欄において説明したように、外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続するオープンカータイプの車両においては、車室の後方の車体上方の空間を利用して荷物を積載する場合、車体への衝撃荷重の作用時に、荷物の固定等が外れ、該荷物が車室側に移動する虞がある。
そこで、本実施の形態においては、図15に示すように、前記収納容器部材50の荷物固定部50e、及び支持ブラケット61の立設部61dの水平断面における車幅方向の長さx1,x2が、車体前後方向の長さy1,y2よりも、それぞれ小さくされており、これにより、荷物固定部50e及び立設部61dの剛性が、車体前後方向よりも車幅方向の方が小さくなっており、荷物固定部50e及び立設部61dに所定以上の荷重が作用すると、図16に示すように、これらの荷物固定部50e及び立設部61dが、それぞれ車幅方向に折れるようになっている。すなわち、荷物固定部50e及び立設部61dは、車幅方向の荷物支持剛性が車体前後方向の荷物支持剛性よりも小さくなっている。
したがって、例えば前述のように自転車L3,L3を積載した状態で車両1が走行中に、例えばロールオーバ(横転)が発生して荷物固定部50e及び立設部61dに所定以上の荷重が加わった場合、前述のように各荷物固定部50e,50e及び立設部61d,61dが車幅方向に折れて(折損して)、図17に示すように、各自転車L3,L3が車幅方向に倒れる(移動する)こととなる。すなわち、自転車L3,L3が車室3が存在する車両前方に移動するのが防止されることとなる。
また、車体側方からの衝突においてももちろん前述の作用効果が得られる。さらに、直後方からを除き(すなわち荷重の車幅方向成分が存在しない場合を除き)例えば車体斜め後方から後突があった場合でも、ブラケット61の立設部61dの水平断面における車幅方向の長さx1,x2を、車体前後方向の長さy1,y2よりも相対的にさらに小さくすることにより(または車体前後方向の長さy1,y2を車幅方向の長さx1,x2よりも相対的にさらに大きくすることにより)、前述の効果を得ることができる。
加えて、前述したように、荷物固定部50e、及び支持ブラケット61の立設部61dの水平断面における車幅方向の長さx1,x2を、車体前後方向の長さy1,y2よりも小さくするだけで、すなわち簡単な構造でこのような作用、効果を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、荷物固定部50e及び立設部61dの水平断面における車幅方向の長さを、車体前後方向の長さよりも小さくすることにより、これらの部位における車幅方向の荷物支持剛性を、車体前後方向の荷物支持剛性よりも小さくしたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、荷物固定部50e及び立設部61dの左右の側面に折れ(破断)を誘起する溝等を形成したり、厚さの薄い部位を一部に形成したりすることにより、車幅方向の荷物支持剛性が小さくなるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、自転車を搭載する場合について説明したが、その他の荷物についても、専用のあるいは共用可能な支持ブラケットを用意し、あるいは荷物固定部の形状を荷物に応じて形成した収納容器部材を用意することにより搭載することができる。そして、その場合においても、前述のように車幅方向の荷物支持剛性が車体前後方向の荷物支持剛性よりも小さくなるように設定することにより、前述の本発明の効果が得られることとなる。
また、収納容器部材の荷物固定部に代えて、同位置に支持ブラケットを固定可能に構成してもよく、その場合、収納容器部材を共用化しつつ、他の荷物にも対応することができる。
次に、第2の実施の形態に係る車両の荷物積載構造について説明する。
図18に示すように、この第2の実施の形態に係る車両101においては、車室103の後部に、ロールバー108の上方で車幅方向に延びる支持軸109を中心として回動可能な後壁部102wが設けられている。
そして、トランクリッド105を開放状態とするときには、まず、車室103の後壁部102wを前記支持軸109を中心として上方へ回動させて一点鎖線で示す位置まで移動させる。次に、その状態で図18の実線で示すようにトランクリッド105を裏面が略上方を向く開放状態とさせる。次に、車室103の後壁部102wを元の下方位置まで回動させる。
このような構造によれば、開放状態のトランクリッド105を、荷物固定部150e等の後端部近傍を除いて後壁部102wにより上方から覆うことができる。すなわち、支持軸109及び後壁部102wによりリッド105を格納する格納機構110(格納手段)が形成されるので、開放状態のトランクリッド105のほとんどが隠されることとなり、リッド105の裏面が略上方を向いていることによる外観上の違和感等を緩和することができる。特に、リッド105の上方の空間を利用しないような場合に大きな効果が得られる。
本発明は、車車室の上部が開放された車両において、乗員の安全に十分配慮しつつ、大型の荷物を積載可能な車両の荷物積載構造を提供することができ、自動車産業に広く利用することができる。
本発明の実施形態に係る車両の荷物積載構造が適用された車両の平面図((a図))及び側面図((b)図)である。 図1のA矢視図(ロールバー部分の拡大図)である。 トランクリッドを開放した状態における図1相当の図である。 図1の矢印B−Bによる拡大断面図(ヒンジ部分の拡大図)である。 (a)図は図1の矢印C−Cによる拡大断面図(ロック機構のリッド側部材部分の拡大図)、(b)図は(a)図の矢印D−Dによる断面図である。 (a)図は図2の矢印E部分を車両前方から見た拡大図(ロック機構の車体側部材部分の拡大図)、(b)図は(a)図の矢印F−Fによる断面図である。 図3の矢印G−Gによる拡大断面図(ロック機構部分の拡大図)である。 図3の矢印H−Hによる拡大断面図(トランクルーム部分の拡大図)である。 収納容器部材の単品斜視図である。 荷物積載例である(その1、箱の場合)。 荷物積載例である(その2、植木の場合) 荷物積載例である(その3、自転車の場合)。 自転車固定用指示ブラケットの単品斜視図である。 (a)図は図12の矢印J−Jによる拡大断面図、(b)図は図12の矢印K−Kによる拡大断面図である。 (a)図は図14の矢印L−Lによる拡大断面図、(b)図は図14の矢印M−Mによる拡大断面図である。 荷物固定部に所定以上の荷重が作用した状態ときにおける作用の説明図である。 車両がロールオーバした状態における作用の説明図である。 第2の実施の形態に係る車両における図3相当の図である。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 車室
4 開口部
5 トランクリッド
6 トランクルーム
8 ロールバー
10 ヒンジ機構
20 支持機構(支持手段)
50 物品収納部材
50e,50e 荷物固定部(荷物固定手段,上下方向に延びる部位)
61,61 支持ブラケット(荷物固定手段)
61d 立設部(上下方向に延びる部位)
110 格納機構(格納手段)

Claims (5)

  1. 外部に開放された車室とその後方の車体上方の空間とが連続する車両の荷物積載構造であって、
    前記車室の後方の車体上方の空間が荷物積載空間として利用可能とされ、該空間に積載される荷物を固定する荷物固定手段が設けられていると共に、
    該荷物固定手段は、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする車両の荷物積載構造。
  2. 前記請求項1に記載の車両の荷物積載構造において、
    前記荷物固定手段は、略上下方向に延びる部位を有していると共に、該部位の水平断面の車幅方向長が車体前後方向長よりも小さくされることにより、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする車両の荷物積載構造。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の車両の荷物積載構造において、
    前記荷物固定手段は複数設けられていると共に、各荷物固定手段がそれぞれ荷物を固定可能に構成されており、
    かつ、各荷物固定手段は、車幅方向の荷物に対する支持剛性が車体前後方向の支持剛性よりも弱くされていることを特徴とする車両の荷物積載構造。
  4. 前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の荷物積載構造において、
    前記車室の後方に、上面の開口部がトランクリッドにより開閉可能なトランクルームが設けられており、
    前記トランクリッドが、前端部を中心として回動して裏面が略上方を向く開放状態に開放可能に構成されていると共に、
    該トランクリッドを、前記開放状態で支持する支持手段が設けられており、
    前記荷物固定手段は、トランクルームの開口部及びトランクリッドの上方の空間に積載される荷物を固定可能に構成されていることを特徴とする車両の荷物積載構造。
  5. 前記請求項4に記載の車両の荷物積載構造において、
    前記開放状態のトランクリッドを格納する格納手段が設けられていることを特徴とする車両の荷物積載構造。
JP2008059123A 2008-03-10 2008-03-10 車両の荷物積載構造 Expired - Fee Related JP5088180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059123A JP5088180B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 車両の荷物積載構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059123A JP5088180B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 車両の荷物積載構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009214647A JP2009214647A (ja) 2009-09-24
JP5088180B2 true JP5088180B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=41186998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008059123A Expired - Fee Related JP5088180B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 車両の荷物積載構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5088180B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140223649A1 (en) * 2011-09-13 2014-08-14 University Of Delaware Impact-resistant pad and method of manufacturing
DE202013011014U1 (de) * 2013-11-30 2015-03-18 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Kraftfahrzeug mit Fixierungseinrichtung für ein Fahrrad
US11034308B2 (en) 2018-07-02 2021-06-15 Thule Sweden Ab Bicycle frame cradle with fold-in anti-sway device

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2972823B2 (ja) * 1990-06-01 1999-11-08 関東自動車工業株式会社 オープンカー用キャリヤ装置
JPH07108876A (ja) * 1993-10-15 1995-04-25 Suzuki Motor Corp キャリア取付構造
JP3332682B2 (ja) * 1995-08-01 2002-10-07 関東自動車工業株式会社 オープンカーのリヤスポイラ
JPH1044878A (ja) * 1996-08-06 1998-02-17 Nissan Altia Co Ltd 車両の搬送器具用アタッチメント
JP2004161020A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Car Mate Mfg Co Ltd 自転車のフォーク固定装置
US6769731B1 (en) * 2003-05-05 2004-08-03 General Motors Corporation Cargo cover having hinged rails
JP2009506921A (ja) * 2005-08-15 2009-02-19 スーリー, インク. 自転車フォークアセンブリを固定するロードキャリア

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009214647A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6686948B2 (ja) 車両下部構造
US10106086B1 (en) Pillar mounted assist step
US8602467B2 (en) Storage apparatus for vehicle
US8128146B2 (en) Trunk box structure of automobile
JP5088180B2 (ja) 車両の荷物積載構造
WO2015033385A1 (ja) 車輌の荷台用パネルロック装置
JP5310042B2 (ja) 自動二輪車の物品収納構造
JP5217529B2 (ja) 車両の荷物積載構造
JP2011088503A (ja) 車両用部材の配設構造
JP5217521B2 (ja) 車両の荷室構造
JP5115250B2 (ja) 車両の荷室構造
JP2002046648A (ja) 自動車における車体前部の衝撃力吸収構造
US8573667B2 (en) Cover structure of saddle ride type vehicle
JP2010167872A (ja) 車両用シートベルト配設構造
CN111094070B (zh) 车辆的收纳结构
EP2098411B1 (en) Baggage compartment structure of a vehicle, vehicle equipped therewith and method of forming a baggage compartment structure
JP6225364B2 (ja) 車両のフロントピラー構造
JP2009214576A (ja) 車両の荷室構造
JP2009073306A (ja) 自動車の収納部構造
US8356837B2 (en) Roll bar configuration for a motor vehicle, and motor vehicle with a roll bar configuration of this type
EP1068996A2 (en) Cover for a vehicle storage compartment
US7762608B2 (en) Vehicle with a trunk
JP5777247B2 (ja) 車両のフード装置
JP5386469B2 (ja) トラック用収納構造
JP6254418B2 (ja) 車両におけるフード装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5088180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees