JP2002316374A - 複合シート - Google Patents

複合シート

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JP2002316374A
JP2002316374A JP2001122341A JP2001122341A JP2002316374A JP 2002316374 A JP2002316374 A JP 2002316374A JP 2001122341 A JP2001122341 A JP 2001122341A JP 2001122341 A JP2001122341 A JP 2001122341A JP 2002316374 A JP2002316374 A JP 2002316374A
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titanium dioxide
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composite
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JP2001122341A
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English (en)
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Takayuki Yoshikawa
貴行 吉川
Masaki Fukuura
正樹 福浦
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Kuraray Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Chemical Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性炭と二酸化チタンの機能を発現し、耐久
性に優れる複合シートを提供すること。 【解決手段】 活性炭を添着したシート状物と、二酸化
チタンを含有する繊維からなるシート状物とを一体化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合シートに関す
る。さらに詳しくは、活性炭を添着したシート状物と二
酸化チタンを含有する繊維からなるシート状物とを一体
化させた複合シートに関する。本発明による複合シート
は、安全で衛生的であり、脱臭効果が高く、しかも長寿
命であるため、室内空気の浄化用シートや介護用のシー
トとして好適である。
【0002】
【従来の技術】一般家庭における集塵や脱臭などの要望
は年々強くなってきている。例えば、タバコの臭い除
去、ペットやトイレの臭い除去、また介護分野では、寝
たきり老人から発散される独特な臭い除去などに対して
の要望が、建築物の密閉度の向上や冷暖房機器の普及に
比例して高まってきている。
【0003】空気中の悪臭成分を除去するために吸着性
能を有する活性炭や二酸化チタンを含む脱臭シートは数
多く知られている。例えば、活性炭繊維を抄紙し、ハニ
カム状に加工したもの、粉末活性炭又は炭素材料をバイ
ンダーを使用してシート状に成形し、必要に応じて賦活
したもの、シート状のウレタンフォームなどに活性炭粉
末を添着したものなどを例示することができる。
【0004】また、二酸化チタンが光触媒作用を示すこ
ともよく知られており、例えば、特表平11−5057
46号公報に、繊維状活性炭を二酸化チタンを固着した
臭気濾過装置が開示されており、特開2000−312
809号公報に、消臭性有機化合物と二酸化チタンなど
の消臭性無機化合物が不織布に固着されたフィルター材
が開示されている。
【0005】しかしながら、通常これらのシート状物は
単独で使用されたり、場合によっては、2種のシート状
物が単に積層されて使用され、そして、活性炭を含むシ
ートは使用寿命が設定されていて、吸着性能が低下した
場合には廃棄されているのが現状である。洗浄等により
再生可能なものもあるが、吸着性能の回復率が低い、強
度が弱いため洗浄時に破れる等の問題がある。一方、二
酸化チタンを含む脱臭シートにおいては、再生は可能で
あるが、それ単独では除去性能が十分でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、使用
済の活性炭を含むシートは廃棄されるのが普通である
が、昨今ではこのような廃棄は環境上望ましいことでは
なくなってきている。したがって、本発明の目的は、活
性炭と二酸化チタンの機能をできるだけ長時間にわたっ
て維持することのできる複合シートを提供することにあ
る。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するためには、活性炭と二酸化チタンを含むシー
ト状物を作製すればよいと考え、かかるシート状物を作
製し、使用してみた。しかしながら、活性炭と二酸化チ
タンを含ませることで、両者の機能は発現するが、耐久
性という点ではほとんど改善されないことが判明した。
そこで、さらに検討を重ね、活性炭を添着したシート状
物と、二酸化チタンを含有する繊維からなるシート状物
とを一体化させることにより、意外にも、活性炭と二酸
化チタンの機能を低下させることなく、耐久性に優れる
複合シートとすることができることを見出し、本発明に
至った。
【0008】すなわち、本発明は、水及びバインダーを
主成分とするエマルジョンに、活性炭粉末を分散させ、
シートに添着せしめ、乾燥してなるシート状物と二酸化
チタンを含有する繊維からなるシート状物とを一体化さ
せたことを特徴とする複合シートである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する活性炭を添着し
たシート状物は、分散剤を添加した水溶液に、活性炭を
分散させた後、バインダーを添加したエマルジョン中
に、シート基材を浸漬し、乾燥することにより簡単に作
製することができる。活性炭としては、賦活することに
よって活性炭となるものであればとくに限定はない。活
性炭の原料としては、椰子殻、パーム椰子、果実の種、
鋸屑、ユーカリ、松などの植物系、石炭系、石油系のコ
ークス及びそれらを原料としたピッチの炭化物、フェノ
ール樹脂などの炭素質材料を例示することができる。活
性炭の形状、サイズは特に限定されないが、1μm〜5
0μm程度に粉砕されて使用される。
【0010】分散剤としては、カルボキシメチルセルロ
ースなどをあげることができる。また、バインダーとし
ては、アクリルエマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジ
ョン、酢酸ビニル・エチレン共重合エマルジョン、スチ
レン・ブタジエン・ラテックス、ポリイソプレン・ラテ
ックス、ポリブタジエン・ラテックスなどをあげること
ができる。活性炭を添着するためのシート基材として
は、ウレタンフォーム、不織布、織布、編成布などをあ
げることができる。シート基材に含ませる活性炭は、脱
臭効果及びシートの柔軟性の点から、シート基材100
重量部に対し、活性炭10〜50重量部とするのが好ま
しい。また、バインダーは、通常10重量%程度で使用
される。
【0011】本発明で使用する二酸化チタンを含有する
繊維からなるシート状物は、二酸化チタンを含有する繊
維で構成される。二酸化チタンを繊維に含有させる手段
としては、例えば、繊維表面に二酸化チタンを担持させ
る方法、二酸化チタンと繊維形成性樹脂とを含む樹脂構
成物を溶融紡糸して繊維中に含有させる方法などが挙げ
られる。構成繊維の構造は、複合構造(例えば、芯鞘型
構造など)であってもよく、繊維断面形状は、中空状、
異形断面であってもよい。シート基材に含ませる二酸化
チタンは、二酸化チタンの光触媒の効果及びシートの柔
軟性の点から、シート基材100重量部に対し、活性炭
1〜10重量部とするのが好ましい。
【0012】繊維形成性樹脂としては、例えばポリエチ
レン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブチ
レン共重合体、エチレン・オクテン共重合体などエチレ
ン系重合体、ポリプロピレンあるいはプロピレン共重合
体、ポリブチレン等のポリオレフィン、ナイロン6、ナ
イロン66、共重合ポリアミド6・66、ナイロン61
0、ナイロン11、ナイロン12などのポリアミドある
いは共重合ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
エチレンテレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル、脂肪族系ポリカーボネー
ト、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラスト
マー、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エラスト
マー、ポリ塩化ビニルあるいは共重合体、全芳香系ポリ
エステル、ポリフェニレンサルファイド等から選ばれた
少なくとも1種の重合体である。シート形状としては、
不織布、織布、編成布などをあげることができる。
【0013】上記2種のシート状物を一体化させるに
は、繊維で縫製して一体化する方法、接着剤を使用して
張り合わせて一体化する方法、熱融着樹脂を使用し、熱
圧着して張り合わせて一体化する方法など各種の方法に
よることができるが、繊維で縫製して一体化する方法が
洗濯などに対する耐久性の点で好ましい。一体化させる
シート状物は、通常2枚で使用されることが多いが、こ
れに限定されるものではなく、所望に応じて3枚以上一
体化して使用してもよい。以下、実施例により本発明を
さらに具体的に説明する。
【0014】
【実施例】実施例1 クラレケミカル株式会社製の活性炭GGを平均粒径10
μmとしたものを、カルボキシメチルセルロース溶液に
35重量%となるように投入、混合し、さらにアクリル
系バインダー(日本ゼオン株式会社製LX812)を1
0重量%となるように添加し、エマルジョンを調製し
た。ウレタンフォームをこのエマルジョンに含浸し、余
剰の液を絞った後、115℃で2時間乾燥し、91×3
00mmのシート状物を作製した。活性炭の目付量は1
30g/mであった。
【0015】二酸化チタンを含有する繊維からなるシー
ト状物として、二酸化チタンが7重量%練り込まれたポ
リエステル繊維からなる不織布を使用した(目付:10
0g/m2、サイズ:91×300mm)。上記2種シ
ート状物を縫製し、複合シートを作製した。
【0016】比較例1 実施例1の活性炭を添着したシート状物のみ単独で使用
した。
【0017】比較例2 実施例1の二酸化チタンを含有する繊維からなるシート
状物のみ単独で使用した。
【0018】比較例3 実施例1のエマルジョンに二酸化チタンを添加し、活性
炭及び二酸化チタンの目付量各々130及び7g/m
のシート状物を作製し、単独で使用した。
【0019】脱臭テスト:実施例1及び比較例1〜3で
作製したシート状物の脱臭性能をアンモニア、酢酸につ
いてそれぞれ次のようにして測定した。1×1×1mの
アクリル製ボックス内にアンモニア、酢酸ガスを注入
し、前記のシートに装着したブロワーによりボックス内
のガスを循環させ、1時間後のアンモニア、酢酸ガスの
除去率を測定した。初期濃度はそれぞれアンモニア10
0ppm、酢酸110ppmである。ガス濃度はガス検
知管(ガステック社製)を用いて測定した。
【0020】洗濯再生:ガス濃度を測定後、シートを取
り外し、洗濯用合成洗剤で洗濯し、天日により乾燥し、
再度アンモニア、酢酸ガスの除去率を測定した。
【0021】脱臭テスト及び洗濯再生を10回繰り返
し、各シートについて洗濯再生回数とアンモニア、酢酸
ガス除去性能の関係について調査した。結果を表1及び
表2に示す。また、各シートの耐久性について調査し、
結果を表3に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明により、活性炭を添着したシート
状物と、二酸化チタンを含有する繊維からなるシート状
物とを一体化した複合シートを提供することができる。
本発明の複合シートは、洗浄時の機械的強度が極めて高
く、かつ洗濯再生による脱臭性能の回復率が高く、しか
も長寿命であるため、室内空気浄化用のシートや介護用
のシートとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/04 B32B 27/12 B32B 27/12 27/18 F 27/18 F24F 1/00 371Z F24F 1/00 A61G 7/04 Fターム(参考) 3L051 BA02 BB02 BB03 BB04 BC05 4C040 AA27 BB06 GG01 4C080 AA05 AA07 BB02 BB04 CC12 HH05 JJ05 JJ06 KK08 LL03 LL10 MM02 MM05 NN22 4D012 CA09 CB03 CD08 CG01 CH05 4F100 AA01A AA21B AA21H AA37A AA37H AJ04 AK25 AK41 AK51 AS00A AT00A AT00B BA02 DG01B DG15 DJ01 EC08 EJ82 EJ86 EJ86A GB66 JC00 JK01 JL00 JM01A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水及びバインダーを主成分とするエマル
    ジョンに、活性炭粉末を分散させ、シートに添着せし
    め、乾燥してなるシート状物と、二酸化チタンを含有す
    る繊維からなるシート状物とを一体化させたことを特徴
    とする複合シート。
  2. 【請求項2】 該複合シートが室内空気浄化用のシート
    である請求項1記載の複合シート。
  3. 【請求項3】 該複合シートが介護用のシートである請
    求項1記載の複合シート。
JP2001122341A 2001-04-20 2001-04-20 複合シート Pending JP2002316374A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015034A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Japan Vilene Co Ltd 脱臭濾材及び脱臭方法
JP2006061259A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Fujikura Ltd 再生機能付き脱臭装置、脱臭材再生方法、悪臭原因物質の除去方法、空調装置、自動車及び空気清浄機
JP2008104556A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Asahi Kasei Fibers Corp 積層体シート
JP2009521613A (ja) * 2005-12-21 2009-06-04 ミリケン・アンド・カンパニー 光触媒成分及び活性炭成分を有した生地及び製造方法
WO2024204405A1 (ja) * 2023-03-29 2024-10-03 東洋紡エムシー株式会社 活性炭脱臭シート及びフィルター

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