JP2002315990A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002315990A
JP2002315990A JP2001123435A JP2001123435A JP2002315990A JP 2002315990 A JP2002315990 A JP 2002315990A JP 2001123435 A JP2001123435 A JP 2001123435A JP 2001123435 A JP2001123435 A JP 2001123435A JP 2002315990 A JP2002315990 A JP 2002315990A
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washing
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JP2001123435A
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Toshihiro Kamii
敏宏 神井
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指定した時間通りに洗濯を終了させる。 【解決手段】 時間指定キー58を操作して、洗濯の開
始から終了までの洗濯所要時間を指定する。指定された
時間に応じて、制御装置では、洗い、すすぎ、脱水工程
の時間を設定するとともに、運転を一時停止させる待機
工程を設け、この待機工程の時間も設定する。洗濯中、
給水時間や排水時間を計測して、設定された時間との差
異時間を算出し、指定された時間で洗濯が終了するよう
に差異時間に応じて待機工程の時間を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い、すすぎ、脱
水の各工程あるいは洗いから脱水、さらに乾燥工程を自
動的に行う洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機の制御方法では、洗い、す
すぎ、脱水などの工程内容、ソフトな洗濯あるいは毛布
用の洗濯といった洗濯コース、水量を設定することによ
り自動的に運転される。すなわち、洗濯の終了までの所
要時間は、それぞれの運転の総時間を加算した合計値と
なる。希望する所定時間で終わらせたい場合には、希望
の時間に合うように、工程内容や洗濯コース、水量等を
個別に設定し算出する必要があり、煩わしく利便性に欠
けるものであった。また、洗濯コース、水量、工程内容
等を不用意に変更すると、洗い不足、すすぎ不足、脱水
不足などが生じて、希望する洗濯性能を得ることができ
なくなる。
【0003】これを解消するために、洗濯所要時間を設
定することにより、設定した時間内で工程内容や水量等
に応じて時間を自動的に分配し、合計値が洗濯所要時間
になるように制御するものが特開平10−201983
号公報に提案されている。図6に示すように、予め洗濯
の開始から終了までの洗濯所要時間として、複数の時
間、例えば40分、30分、20分、10分が用意され
ており、その洗濯所要時間に見合う洗い、すすぎ、脱水
の時間および水位がプログラムされている。
【0004】洗濯所要時間に20分が設定されれば、水
位は低として給水時間を2分、洗い時間を4分、すすぎ
を1回として10分、排水他を2分、本脱水を2分で運
転される。これにより、洗濯所要時間を選択して運転開
始することにより、洗濯所要時間経過後に終了し、終了
時間を正確に掌握できる。
【0005】また、被洗濯物の布量を判定して、布量に
適した水量を給水する場合、判定した布量に適した水量
を給水する時間を加味して、洗い、すすぎ、脱水などの
工程内容の各時間を配分する制御も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
従来の技術では、洗濯所要時間毎に水量、あるいは洗
い、すすぎ、脱水などの工程の時間が固定されており、
水量、工程内容等を変更するには異なる洗濯所要時間を
選択する必要がある。そのため、当初の希望する洗濯所
要時間で洗濯を行う場合、水量、工程内容等を変更でき
ず、十分な洗い、すすぎ、あるいは脱水を望むことがで
きないという課題があった。
【0007】また、給水量や排水量は、使用環境により
異なり、所定の水量を給水する時間や、排水する時間は
予め設定された通りの時間で行われることはない。例え
ば、40分コースを指定した場合に、高水位が60リッ
トルとすると、60リットルを毎分15リットルで給水
すれば設定時間通り4分であるが、使用環境が毎分10
リットルの給水量であれば6分の給水時間を要し、2分
の差異時間が発生する。そして、給水工程が4回あれば
8分の差異時間が生じて、実際の洗濯所要時間は8分延
び、指定した40分では終了しないという課題があっ
た。
【0008】本発明は、上記に鑑み、指定した洗濯所要
時間で洗濯を確実に終了させることができるとともに、
指定した洗濯所要時間内で所望の洗濯の内容を実行でき
る洗濯機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、洗濯の開始から終了までの洗濯所要時間を指定す
る時間指定手段と、予め設定された洗濯条件で洗い、す
すぎ、脱水の各工程を行う洗濯コースを指定するコース
指定手段と、指定された所要時間に応じて洗い、すす
ぎ、脱水の各工程の時間を設定する設定手段と、各工程
での運転時間を計測する計時手段と、指定された所要時
間で洗濯が終了するように任意の工程の運転時間を調整
する時間調整手段とを備えたものである。
【0010】これにより、指定した所要時間に応じて各
工程の時間が設定されるが、運転中に設定された時間と
計測された時間に差異が生じても、差異が判明した時点
より後で行われる運転の時間、あるいは後工程の運転時
間を差異時間に応じて増減することにより、運転時間を
調整することが可能となり、指定された時間で洗濯を終
了させることができる。なお、所要時間を指定するとと
もに洗濯コースを指定したとき、設定手段により指定さ
れた洗濯コースの所要時間と指定された時間の大小に応
じて各工程の時間が設定され、指定した所望の洗濯条件
で洗濯が行われる。
【0011】時間調整手段としては、いずれか1つある
いは複数の工程を所定時間だけ一時停止させる待機工程
を設ける。所定時間は、洗濯条件の内容に応じて予め設
定されている。他の時間調整手段としては、給水、排水
等の運転時間の変動を吸収できるように必要最小限の時
間に設定された待機工程を設けるとともに、3つの工程
のうち1つの工程あるいは複数の工程といった任意の工
程の運転時間の設定を変更して、全体として指定された
時間で終了するように時間の調整を行ってもよい。この
とき、運転時間を変更する工程を選択できるようにして
おくと、洗濯性能の向上を図った運転を行える。
【0012】待機工程は、少なくとも脱水工程が開始さ
れる前までに挿入するのが好ましく、工程の途中あるい
は工程の最後に挿入にすればよく、1回あるいは複数回
設けてもよい。特に、すすぎ工程と脱水工程の排水前と
の間に挿入するのが好適であり、ここに挿入することに
より、脱水を行う前に設定された時間と計測された時間
との差異を最終的に解消することができ、設定された時
間通りに脱水工程を実行することによって確実に指定さ
れた時間で洗濯を終了できる。なお、待機工程中は、モ
ータ等の駆動を一時停止させるが、被洗濯物の絡み合い
や偏りをなくすために、モータ等を駆動して、洗濯水内
の被洗濯物に動きを与えるようにしてもよい。
【0013】また、優先的に実行する洗濯条件を指定す
る優先指定手段を備えたものとする。これによって指定
された洗濯条件に応じて該当する工程の運転の内容が変
更され、運転時間の増減、水量の増減、モータの駆動制
御等が行われて、所望する条件に対応した洗濯が行われ
る。指定できる洗濯条件としては、洗浄性能、すすぎ性
能、脱水性能、節電等であり、使用者の希望する洗濯性
能を確保できる。
【0014】この優先指定手段により洗濯条件が指定さ
れたとき、洗濯条件を含む工程の時間を延長させる場合
には、待機工程に設定する時間を必要最小限として、待
機工程に割り当てられていた時間のうち残りの時間を指
定した洗濯条件に該当する運転時間に追加して、時間の
調整を行う。
【0015】ところで、洗濯開始後、時間の経過ととも
に実行された運転時間と設定された時間との間に差異が
生じてくるので、この差異時間を解消するために計時手
段により計測された運転の時間情報に基づいて待機工程
の時間を可変する待機時間変更手段を設ける。
【0016】運転の時間情報としては、給水あるいは排
水の時間、異常振動が発生したときのアンバランス補正
のための運転に要した時間、蓋の開放による運転が停止
したときの時間、運転内容の変更による設定時間の変更
等がある。待機時間変更手段では、運転中逐一計測され
たこれらの時間情報に基づいて予め設定された時間との
差異時間を算出して、待機工程の時間を加減することに
より、待機工程の時間を調整する。
【0017】差異時間を解消する他の手段としては、運
転開始後に発生した差異時間を各工程の時間に所定の比
率で分配する配分手段を設けてもよい。配分手段では、
差異時間を一定の比率で各工程に分配するか、あるいは
予め決められた比率で差異時間を各工程に振り分け、指
定された所要時間が変わらないように時間の調整を行
う。
【0018】そして、被洗濯物の容量を判定する容量判
定手段を設け、被洗濯物の容量に応じて待機工程の時間
を調整する。すなわち、被洗濯物の容量によって給水量
が変わり、これに伴って各工程の設定時間も変わる。し
かしながら、指定された所要時間は変わらないので、待
機工程の時間を増減させて、時間の調整を行う。また、
被洗濯物の汚れを検知する汚れ検知手段を設け、被洗濯
物の汚れに応じて待機工程の時間を調整する。すなわ
ち、汚れ度合に応じて洗い工程の時間は変わるので、こ
の時間の変動を待機工程の時間を増減させることにより
吸収して、時間の調整を行う。以上の容量判定、汚れ検
知のいずれか1つ、あるいは両方を行うことにより、効
率的な洗濯を指定された所要時間で実行することができ
る。
【0019】ここで、一般的に給水や排水の時間は使用
環境等によって一律ではないので、計時手段により計測
された給水の時間情報あるいは排水の時間情報をメモリ
に記憶する記憶手段を設け、この時間情報を次回の洗濯
に反映させ、時間情報に基づいて各工程の設定時間を修
正する。これによって、正確な給水や排水の時間に基づ
いた時間の設定を行うことができるので、運転中に生じ
る差異時間を少なくでき、指定された時間でより確実に
洗濯を終了させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の全自動洗濯
機を図1、2に示す。本洗濯機では、外枠1に図示しな
い水槽が吊り棒により吊支され、水槽に洗濯兼脱水槽2
が回転自在に内装されている。外枠1の上部には上面板
3が被せられ、この上面板3には、各洗濯プログラム内
容を実行、停止させるための操作パネル4が配設され、
上蓋5が開閉可能に設けられている。なお、6はパルセ
ータ、7は排水ホース、8は給水弁、9は風呂水を給水
する際の風呂水給水口、10は上蓋5の開閉を検知する
ための蓋スイッチ(ロック検知スイッチ)である。
【0021】本洗濯機には、図3に示すようなマイクロ
コンピュータからなる制御装置20が内蔵されている。
21は読み出し専用メモリ(ROM)で、運転プログラ
ムを記憶している。22はデータ書き込みメモリ(RA
M)で、入力キー23から入力回路24を通じて入力さ
れた信号、および水位センサ25、ロック検知スイッチ
26、回転検知手段27、温度検知手段28等から検知
回路29を通じて入力された信号を格納する。30は中
央演算処理装置(CPU)で、タイマー31によりタイ
ミングをとり、ROM21から読み出されたプログラム
によって、表示装置駆動回路32、負荷駆動回路33、
ブザー駆動回路34を通じて表示装置35、ブザー3
6、給水弁37、排水弁38、モータ39等の各機器を
作動する。メモリ40は使用者の好みの設定などを保存
しておき、EEPROM41等の不揮発性メモリを使用
する。42は入出力ポート部である。
【0022】操作パネル4には、図4に示すように、入
力キー23および諸情報を表示する表示装置35が配さ
れている。50は電源をオンオフする電源キー、51は
運転を開始するスタートキー、52は洗濯コースを選択
するコースキー、53〜56は水量、洗い時間、すすぎ
時間、脱水時間などの運転条件を設定する設定キー、5
7は優先的に実行する工程を指定する優先キー、58は
時間指定キーである。また、表示装置35には、洗濯コ
ースのコース表示部60、指定された洗濯コースの工程
内容などの洗濯条件を表示する工程表示部61、洗濯開
始から終了までの洗濯所要時間を表示する指定時間表示
部62、運転時に優先して実行する工程内容を表示する
優先工程表示部63が設けられている。
【0023】図4では電源キー50の投入直後における
各表示部60〜63の表示内容を示す。電源キー50を
オンすると、予め設定された標準的なコースが点滅など
によって他と異なるように表示される。ここでは、標準
コースの水量中(40リットル)が設定され、コース表
示部60の「標準」、工程表示部61の水量「中」、所
要時間「35分」、「洗い、すすぎ、脱水」が点滅表示
される。他は連続した点灯(以下、点灯と表現する)で
表示される。
【0024】コース表示部60の表示内容は、コースキ
ー52を押圧する度に点滅表示が「標準」から「ソフ
ト」、「毛布」に移動し、指定時間表示部62の表示内
容は、時間指定キー58を押圧すると「30分」が点滅
表示し、さらに押すと「50分」、「1時間50分」に
移動して、指定時間が変更される。同様に、優先工程表
示部63の表示内容は、優先キー57を押圧すると「洗
い」が点滅表示し、さらに押すと「すすぎ」、「脱水」
に移動して、指定が変更される。
【0025】所要時間の表示は、コースキー52を押圧
する度に選択される「標準」、「ソフト」、「毛布」に
合わせて夫々の所要時間となる。また、工程表示部61
の表示は、脱水キー56を押圧する度に「脱水」表示が
点滅→点灯を繰り返し、すすぎキー55を押圧する度に
「すすぎ」、「注水」を繰り返して点滅し、洗いキー5
4を押圧する度に「洗い」表示が点滅→点灯を繰り返
し、水量キー53を押圧する度に点滅表示が「高」、
「中」、「低」に移動する。
【0026】ここで、本洗濯機の制御装置20は、コー
スキー52からの入力によって指定された洗濯コースを
実行する一般コース、時間指定キー58からの入力によ
って指定された洗濯所要時間で洗濯を行う時間指定コー
ス、指定された洗濯コースを指定された洗濯所要時間で
行う併用コースの運転を行うようにモータ39等を制御
する。いずれか1つのコースを選択すると、制御装置2
0は指定されたコースの各工程を予め設定された時間に
したがって実行する。
【0027】そのため、制御装置20は、時間指定手段
である時間指定キー58あるいはコース指定手段である
コースキー52から指定された時間あるいは洗濯コース
に応じて予め設定された標準時間から洗い、すすぎ、脱
水の各工程の時間を決定する設定機能と、タイマー31
によって各工程での運転時間を逐次計測する計時機能
と、時間指定キー58により指定された時間で洗濯が終
了するように運転を一時停止させる待機工程を設けて運
転時間を調整する時間調整機能と、洗濯開始後に計測さ
れた運転時間情報に基づいて待機工程の時間を変更する
待機時間変更機能と、優先指定手段である優先キー57
により指定された洗濯条件に応じてこの洗濯条件を含む
工程の運転時間を変更する優先運転機能とを有してい
る。
【0028】また、制御装置20は、被洗濯物の容量を
判定する容量検知機能および被洗濯物の汚れを判定する
汚れ検知機能を有しており、これらの判定結果に基づい
て待機工程の時間を変更して、時間調整を行う。容量検
知機能は、被洗濯物を洗濯兼脱水槽2に投入し、モータ
39を駆動してパルセータ6を回転させ、モータ39の
停止時にモータ39に接続した進相コンデンサからのパ
ルス数により容量を検出するものであり、汚れ検知機能
は、洗濯水の汚濁度を光センサによって検出して、汚れ
度合を判定するものであり、いずれも周知の技術であ
る。
【0029】一般コースおよび時間指定コースの運転チ
ャートを図5に示す。まず、一般コースについて説明す
る。被洗濯物の種類に合わせた「毛布」、「標準」、
「ソフト」の3つの洗濯コースが設けられている。各洗
濯コースでは、パルセータ6や洗濯兼脱水槽2の回転速
度および反転周期などがそれぞれ異なり、被洗濯物に合
わせた運転チャートが組まれている。したがって、「毛
布」、「標準」、「ソフト」を「強」、「中」、「弱」
と表示してもよい。
【0030】そして、市水の供給能力は毎分10リット
ル〜20リットルであるが、毎分18リットルが一般的
である。そこで、給水時間としては一般的な市水の供給
能力である毎分18リットルに設定している。制御装置
20による給水運転の制御は、設定された時間ではな
く、圧力センサを用いた周知の水位センサ25により洗
濯兼脱水槽2に給水される水量を検知し、所定の水位に
達したことが検知されると給水を停止する。また、排水
時間は被洗濯物の種類、洗濯兼脱水槽2内での姿勢など
により異なるが、実験結果に基づいて毎分30リットル
に設定される。なお、運転開始後、毎分18リットルで
給水され、毎分30リットルで排水されると、図5に示
した所要時間通りに終了するが、給水量や排水量に差異
が生じると、給水時間や排水時間に差異が生じて、洗濯
所要時間は変化する。
【0031】一方、時間指定コースは、運転開始から終
了までの洗濯所要時間を指定して、指定した時間丁度に
洗濯を終了させるものであり、「30分」、「50
分」、「1時間50分」の洗濯コースが設けられてい
る。
【0032】一般コースおよび時間指定コースにおける
それぞれの洗濯コースは、洗い工程、すすぎ工程、脱水
工程から構成される。洗い工程は「給水→洗い」、すす
ぎ工程は「排水→すすぎ脱水→給水→すすぎ」を基本型
としてアレンジしたすすぎを複数回、ここでは「1回目
すすぎ」と「2回目すすぎ」の2回繰り返す。脱水工程
は「排水→仕上げ脱水」で構成される。なお、設定キー
53〜56の操作によっていずれかの工程を無効にする
ことができ、各洗濯コースにおいて所望する工程を任意
に組み合わせることが可能となる。
【0033】工程表示部61に表示される洗い時間は洗
い工程の洗い時間、脱水時間は仕上げ脱水時間を表示
し、すすぎ回数は繰り返して行うすすぎ回数を表示す
る。例えば、給水量を毎分18リットル、排水量を毎分
30リットルの条件での一般コースの「標準」「高50
リットル」コースでは、50リットルを給水するのに
2.8分、排水するのに1.5分必要であり、これらが
設定される。まず、被洗濯物の容量検知を0.15分間
行って、「給水2.8分、洗い12分」の洗い工程を行
い、「排水1.5分、すすぎ脱水2分、給水2.5分、
すすぎ4分、排水1.5分、すすぎ脱水2分、給水2.
5分、すすぎ4分、待機0分」のすすぎ工程、さらに
「排水1.5分、仕上げ脱水6分」の脱水工程を行う。
これらの合計値が所要時間として42.45分と表示さ
れる。洗い前の給水は乾燥した被洗濯物に給水するの
で、2.8分を設定しているが、すすぎ前の給水はすで
に所定量含水している被洗濯物に給水するので、2.5
分に設定している。
【0034】なお、待機工程はモータ39等の運転を一
時停止させた状態にすることであり、設定される時間は
可変であるが、後述する洗濯所要時間を指定して洗濯を
行う場合以外は0分に設定される。また、運転開始から
終了までに要した時間は、各工程に設定された時間を加
算した結果であるが、実際に要した洗濯所要時間は当初
表示された所要時間42.45分と異なることが普通で
ある。
【0035】同様に「標準」「中40リットル」コース
の場合は、給水時間および排水時間が水量40リットル
に見合うように短縮され、所要時間35.05分が表示
される。「標準」「低20リットル」コースの場合は、
給水時間および排水時間が水量30リットルに見合うよ
うに短縮され、所要時間25.65分が表示される。ま
た、「ソフト」コース、「毛布」コースも同様にして所
要時間が表示される。なお、実際に洗濯に要した所要時
間は当初表示された所要時間と異なることが普通であ
る。
【0036】「ソフト」コースでは、ウールやランジェ
リーなどのデリケートな繊維の衣料を洗濯するコースで
あり、パルセータ6を弱い回転速度あるいは少ない回転
角度で反転させて撹拌する回転チャートとされ、水量の
多い「高50リットル」コースは設けられていない。ま
た、「毛布」コースでは、毛布や布団などの大物を洗濯
するコースであり、パルセータ6を強い回転速度あるい
は多い回転角度で回転させて撹拌する回転チャートとさ
れ、水量の少ない「低30リットル」コースは設けられ
ていない。
【0037】一方、時間指定コースでは、運転開始から
終了までの洗濯所要時間を指定して、指定した時間で洗
濯を終了させる。このコースでは、給水量を一般コース
のときの給水量よりも低い毎分10リットルとしてい
る。これは、条件の悪い給水の環境下で給水時間が延び
ても所定の所要時間で終了させるためであり、給水時間
を実際の時間よりも長めに設定して、給水量の差異で発
生する所要時間の齟齬をカバーしている。
【0038】例えば、「30分」「高50リットル」コ
ースでは、50リットルを給水するのに5分、排水する
のに1.5分必要となり、それぞれに割り当てられる。
まず、被洗濯物量検知を0.15分行って、「給水5
分、洗い9分」の洗い工程を行い、「排水1.5分、シ
ャワー脱水2分の1回目すすぎ、給水4.7分、すすぎ
3分、待機0.15分の2回目すすぎ」のすすぎ工程、
さらに「排水1.5分、仕上げ脱水3分」の脱水工程を
行い、所要時間29.85分で終了するように設定され
る。1回目すすぎのシャワー脱水は、洗濯兼脱水槽2を
回転させながら給水するものであり、給水された水が脱
水により遠心力で被洗濯物を通過して洗剤を除去してす
すぎを行う方法である。
【0039】待機工程に割り当てる時間は運転状況によ
って可変される。すなわち、使用環境により給水量が毎
分10リットルより大なる場合には、計測した給水時間
は予め設定された給水時間5分よりも短くなるので、短
縮された時間だけ待機工程の時間に加算して、最終的に
30分で終了するように待機工程の時間が変更される。
排水時間も同様に実際の使用時間を計測し、予め設定さ
れた時間との差異を待機工程において調整する。
【0040】「40リットル」、「30リットル」コー
スも同様に、給水時間、排水時間が水量40リットル、
30リットルに見合うように短縮されるので、短縮され
た時間がそれぞれ待機工程の時間に割り当てられる。ま
た、被洗濯物量は40リットル、30リットルに見合う
量であるので、洗い時間をそれぞれ7分、5分に設定さ
れ、所要時間は30.05分、29.95分となり、約
30分に設定される。「50分」コース、「1時間50
分」コースも同様に設定される。
【0041】以上のように構成された洗濯機において、
一般コースを選択したときの動作を説明する。被洗濯物
を洗濯兼脱水槽2に入れ、電源キー50を押圧すると、
コース表示部60に複数の洗濯コースが表示されるとと
もに、初期設定された標準的な洗濯コースが指定され
る。指定時間表示部62には、洗濯開始から終了までの
時間を指定する指定時間が表示される。また、工程表示
部61には、指定された洗濯コースの工程内容や水量、
予定される洗濯所要時間などの洗濯条件が表示される。
【0042】図4に示すように、「標準」、「ソフ
ト」、「毛布」の洗濯コース、および水量「高」、
「中」、「低」が点灯表示され、標準的な洗濯コースと
して「標準」および「中」が指定され、他と異なるよう
に点滅あるいは異なる色などで表示される。また、工程
表示部61には、指定された「標準」コースに見合う工
程「洗い→すすぎ→脱水」と各工程に要する時間「8
分、2回、5分」が点灯表示されるとともに、運転終了
に要する所要時間「35.05分」が点滅表示される。
表示された所要時間「35.05分」および水量「中」
の点滅表示は仮想的に設定したものであり、水量は後述
する被洗濯物量を検出することにより再設定され、また
所要時間も再設定された水量に見合う給水時間および排
水時間を算出して再表示される。また、指定時間表示部
62には、指定時間「30分」、「50分」、「1時間
50分」が表示される。また、優先表示部63には、優
先的に実行する洗濯条件「洗い」、「すすぎ」、「脱
水」が点灯表示される。
【0043】そのままスタートキー51を押すことによ
り、一般コースの「標準」コースの運転を開始する。ま
ず、被洗濯物の容量検知が行われ、被洗濯物量を検出し
て必要な水量が設定され、これに合わせて洗い、すす
ぎ、脱水の各工程の時間が再設定される。ここでは、水
量「中」が再設定され、点滅表示が継続して行われると
ともに、水量が初期設定と変わらないので、洗濯所要時
間は「35.05分」のまま再表示され、一旦運転を休
止する。表示された水量に見合う洗剤を投入して、再び
スタートキー51を押すと、「標準」コースの運転を洗
濯終了まで継続する。運転開始から終了までの時間は予
め設定された各工程に要する運転時間の合計であり、時
間的に不確定な給水や排水を実行するため、給水時間や
排水時間に変動が生じる結果、表示された時間とは異な
る時間に終了することがある。
【0044】次に、時間指定コースを選択したときの運
転動作について説明する。この時間指定コースでは、希
望する洗濯時間で洗濯を終了させるために、図5に示す
ように、脱水工程直前に待機工程を設けることにより、
実際の運転時間と設定された時間との差異時間が待機工
程によって調整され、終了予定時刻になれば確実に洗濯
が終了する。前述の一般コースのように各工程に要する
時間を加算し、成行き任せの運転時間で終了することは
ないので、終了予定時刻になっても、まだ運転中のため
に待つことになったり、逆に既に洗濯が終了してしまっ
ていて、脱水したまま放置されることによるしわ発生な
どといったことを防止できる。
【0045】まず、被洗濯物を洗濯兼脱水槽2に入れ、
電源キー50を押圧すると、上記と同様に初期設定され
た洗濯コースに対応する表示がされる。このとき、指定
時間表示部62には、指定時間「30分」、「50
分」、「1時間50分」が点灯表示される。次に、時間
指定キー58を押圧すると、工程表示部60の「標準」
が点灯に変更され、指定時間表示部62の「30分」が
点滅表示される。これに伴って工程表示部61の所要時
間「35.05分」が「30分」に変更され、「洗い」
「すすぎ」「脱水」の時間表示が図5の運転チャートに
示す「30分」「中40リットル」における「7分、2
回、3分」に変更される。
【0046】そのままスタートキー51を押すことによ
り、「30分」コースを開始する。まず、被洗濯物の容
量検知が行われ、被洗濯物量が検出され、必要な水量が
設定される。ここでは水量「高」が設定されて、工程表
示部61の「高」が点滅表示され、運転を一旦休止す
る。表示された水量に見合う洗剤を投入して、再びスタ
ートキー51を押すと、「30分」コースの運転が再開
され、給水が開始される。50リットル給水されると、
給水が停止する。
【0047】このとき、給水に要した時間が計測され、
予め設定された給水時間5分と比較する。計測された時
間と設定された時間との差異時間が待機工程の時間に加
算される。その後、運転チャートにしたがって運転が遂
行される。
【0048】予め設定された給水量は低い条件の毎分1
0リットルに設定されているので、実際の給水はこれ以
上の給水量で給水されている。例えば、毎分15リット
ルで給水されたとすると、3.3分で給水され、設定値
の5分とは1.7分の差異があり、終了までに給水が3
回行われるので、全体で5.1分の差異時間となる。そ
こで、待機工程が5.1分延長され、5.25分に変更
される。また、洗い後の排水時間も計測して、予め設定
された1.5分に対する差異時間を算出し、差異があれ
ば再度待機工程の時間が可変される。
【0049】このように、その都度運転時間を計測し
て、設定された時間との差異時間を待機工程に割り当て
る。これにより、予め設定した時間通りに運転が遂行さ
れなくても、待機工程の時間を増減することにより時間
を調整できるので、指定した「30分」で確実に終了す
ることができる。他の「50分」、「1時間50分」コ
ースも同様に待機工程の時間を算出して、指定した所要
時間で終了する。
【0050】なお、モータ39を駆動して行う洗い運転
およびすすぎ運転では、設定された時間通りにモータ3
9を駆動すれば、実際の運転時間と設定時間との間には
差異時間は生じることはないが、万が一差異時間が生じ
たとしても、運転時間を常時計測して、その差異時間を
算出することにより、待機工程の時間を変更して調整す
ればよい。
【0051】また、前回運転時に計測した給水時間や排
水時間をメモリ40に記憶しておく。制御装置20で
は、この記憶された時間情報に基づいて運転チャートの
給水時間および排水時間を修正するようにしてもよい。
これにより、次回の運転時に正確な給水時間および排水
時間が設定されることになり、ー般コースを指定したと
きに算出される洗濯所要時間の精度が高まる。
【0052】ところで、本洗濯機では、一般コースおよ
び時間指定コースの予め設定された標準のコースの代わ
りに、洗濯目的に応じたコース設定を行うことができ
る。すなわち、工程表示部61の「洗い」、「脱水」の
表示は、設定キー54、56を押圧するたびに点滅と点
灯を繰り返し、運転の要否を選択できる。「すすぎ」は
設定キー55を1回押圧すると、点滅が「注水」に変更
され、2回押圧すると「すすぎ」、「注水」が点灯に変
更され、すすぎ工程が否(なし)となる。時間指定コー
スにおいて、否を選択した工程に相当する時間は待機時
間に加算され、指定された時間で洗濯が終了するように
運転が行われる。一般コースでは、否を選択した工程に
相当する時間が洗濯所要時間から差し引かれて表示され
る。
【0053】待機工程は、すすぎ工程の2回目すすぎが
終了した後に挿入されているが、洗い工程あるいはすす
ぎ工程の途中に待機工程を入れてもよい。洗い工程の洗
い運転中、例えば洗い開始1分後に待機工程を設定する
と、待機工程中はつけ置き洗いの状態となり、洗剤が被
洗濯物に浸透して、洗浄効果を向上させることができ
る。あるいは、すすぎの途中、例えば終了1分前に待機
工程を設定すると、絡まっていた被洗濯物は待機工程の
間に絡み合いが解かれ、待機時間経過後、パルセータ6
を回転させて1分間撹拌し、被洗濯物をほぐしてから脱
水を行うので、アンバランスの発生を防止でき、被洗濯
物のしわを軽減できる。以上のように、待機工程は、脱
水工程が開始される前に挿入されていればよく、1回だ
けでなく複数回に分けて挿入するようにしてもよい。
【0054】この待機工程中、制御装置20は、モータ
39の駆動を一時停止させるが、パルセータ6あるいは
洗濯兼脱水槽2を回転させる運動付加機能を有せしめて
もよい。これにより、被洗濯物に動きが与えられ、洗い
運転中に待機工程を挿入する場合には、洗剤と被洗濯物
とのなじみがよくなり、より一層洗浄効果が高まる。す
すぎ運転終了前に待機工程を挿入する場合には、被洗濯
物の絡み合いを解消でき、しわの発生や脱水工程時の異
常振動の発生を軽減することができる。
【0055】また、洗い運転中、洗濯水の汚れ検知が行
われており、制御装置20は、その検知結果に基づいて
洗い運転の時間を調整するようにしてもよい。すなわ
ち、洗い運転の所定時間経過後に検知された汚れ度合に
より、汚れが少ないと判定されたときには、洗い運転を
長くする必要はないので、洗い運転を設定時間到達前に
終了させる。このとき、余った時間は待機工程の時間に
加算して、全体としての時間は変わらないようにする。
逆に、汚れが多いと判定されたときには、洗い運転を延
長する。余分に費やした時間は待機工程の時間から差し
引き、全体の時間は変わらないようにする。これによ
り、汚れに応じて効率のよい洗い時間を設定することが
でき、洗い時間を短縮する場合は、モータの駆動時間が
減って消費電力の低減を図ることができる。洗い時間を
延長する場合は、被洗濯物の汚れがひどいということで
あるので、長く洗うことにより確実に汚れを落とすこと
ができる。
【0056】上記のように待機工程の時間だけを増減さ
せて時間の調整をする代わりに、給水時間や排水時間を
計測して生じた差異時間を各工程に分配して時間の調整
を行ってもよい。すなわち、制御装置20は、差異時間
を所定の比率で各工程の運転時間に分配する配分機能を
有している。分配の比率の算出は、モータの運転時間に
比例させるとよい。なお、待機工程の時間には最小限の
時間を割り当てておく。運転中に給水量や排水量の変化
が生じても、待機工程によって時間の調整を行うことが
でき、指定された時間で終了できる。
【0057】例えば、時間指定コースの「50分」「高
50リットル」コースでは、予め設定された運転チャー
トにおけるパルセータ6や洗濯兼脱水槽2を回転させる
モータ39の運転時間の総計が、洗い12分、すすぎ脱
水(2+2)分、すすぎ(4+4)分、仕上げ脱水7分
の計31分である。給水時間を計測して算出した差異時
間が5.1分のとき、待機工程の時間には最小限必要な
2分を加算しておき、残りの3.1分を分配する。この
場合、3.1分÷31分=10%の比率で各工程のモー
タ39の運転時間に分配する。すなわち、洗い(12+
1.2)分、すすぎ脱水(2+2+0.4)分、すすぎ
(4+4+0.8)分、仕上げ脱水(7+0.7)分と
なり、一定の比率で各運転時間が延長される。これによ
り、相対的に洗濯性能を向上できる。
【0058】なお、分配の比率は一律でなくてもよく、
洗いに50%、すすぎに30%、脱水に20%といった
比率で分配してもよい。このような比率の分配に合わせ
て、例えば「1時間50分」コースでは、布傷みを低減
するため、洗いでの水流を弱くし、時間をかけてじっく
り洗濯を行う運転チャートに設定を変更すれば、被洗濯
物に応じたやさしい洗濯が可能となる。以上のように、
差異時間を所定の算出式に基づく比率で分配することに
より、きめ細かい多様な運転チャートを設定することが
でき、制御を簡素化できる。
【0059】本洗濯機では、優先的に実行する洗濯条件
を指定できる機能を備えている。この機能を利用する場
合、時間指定コース開始時に、優先キー57を押圧し
て、優先的に行いたい工程を指定する。優先キー57を
押圧すると、優先表示部63の「洗い」が点滅表示され
る。「洗い」が指定されたこの状態でスタートキー51
を押圧すると、給水が開始され、給水に要した時間が計
測される。制御装置20は、設定された時間との差異時
間を算出して、差異時間のうち待機工程に最小限の時
間、例えば2分を割り当て、残りの時間を「洗い」時間
に加算する。そして、指定された「洗い」運転が行わ
れ、使用者が意図した内容の洗濯が実施される。「洗
い」運転終了後に生じた差異時間は待機工程の時間に加
算される。「すすぎ」、「脱水」を指定した場合も同様
に、差異時間はそれぞれの「すすぎ」運転、「仕上げ脱
水」運転に加算される。さらに、「洗い」、「すす
ぎ」、「脱水」の工程を複数個指定できるようにしても
よい。複数個指定した場合は、予め設定されているそれ
ぞれの時間の比率で差異時間を分配する。
【0060】なお、優先する洗濯条件としては、「洗
い」、「すすぎ」、「脱水」の他に、使用水量、布傷み
低減、静音、使用電力等を優先した設定項目を設けるこ
とも考えられる。具体的には、多い目あるいは少ない目
の水量を指定する「水量」、しっかり洗うあるいは軽く
洗う「洗い(洗浄性能)」、よりよくすすぐ「すすぎ性
能」、強くあるいは弱く脱水する「脱水性能」、時間な
どの他の条件を犠牲にしてでも入力電力を制限して洗濯
する「節電」、夜間などに洗濯する「静音」、時間など
の他の条件を犠牲にしてでも被洗濯物をやさしく洗う
「布痛み」といった項目を設けてもよい。
【0061】これによって、与えられた時間をむやみに
消費するのではなく、使用者が望む条件の洗濯を優先的
に実施することにより、洗濯性能を高めることができる
とともに、時間の有効活用を図りながら指定された時間
で洗濯を終了させることができる。
【0062】また、本洗濯機では、一般コースと時間指
定コースを併用した運転を行うことができる。すなわ
ち、一般コースと時間指定コースの両方を指定した併用
コースを選択する場合、電源キー50を押圧すると、一
般コースの「標準」が点滅する。次に、時間指定キー5
8を押圧すると、「標準」に加えて「30分」が点滅す
る。スタートキー51を押圧すると、被洗濯物量検知が
行われる。検知結果に基づいて、例えば水量「高」が設
定され、「標準」コースの洗濯所要時間42.25分が
設定される。しかし、時間指定した「30分」が設定さ
れた所要時間42.25分より優先され、所要時間とし
て「30分」が選択される。そして、運転チャートにつ
いては、両洗濯コースの所要時間が比較され、短いほう
のものが選択される。ここでは「30分」コースの運転
チャートが選択され、各工程の時間が表示される。ただ
し、「標準」コースに組まれたパルセータ6や洗濯兼脱
水槽2の回転速度および反転周期などにしたがって、
「30分」コースの運転チャートに設定された時間で運
転される。
【0063】一般コースで指定した洗濯コースの所要時
間が時間指定コースで指定した洗濯コースの時間より短
い場合は、両コースにおける差異時間が待機工程に加算
されて、一般コースの運転チャートで運転される。例え
ば、「ソフト」コースと「30分」コースを指定して、
「中40リットル」が被洗濯物量検知により設定される
と、「ソフト」コースの運転チャートが選択され、「ソ
フト」コースに待機工程が設けられ、「ソフト」コース
の所要時間20.05分と指定時間コースの30分との
差異時間9.95分が待機工程の時間に割り当てられ、
「ソフト」コースの運転チャートにしたがって運転が行
われる。
【0064】すなわち、各コースから指定された2つの
洗濯コースのうち、洗濯所要時間は時間指定コースで指
定された時間とされ、その運転チャートは所要時間が短
い洗濯コースの内容に設定される。なお、運転開始後
に、給水量等を計測して、設定された時間との差異時間
が生じたときは、上記と同様に待機工程の時間に加算さ
れたり、あるいは各工程の運転時間に分配される。
【0065】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。洗いか
ら脱水、乾燥まで自動的に実行する洗濯機においても同
様の制御ができる。指定した時間通りに運転が終了する
ので、その時間に合わせて被洗濯物を取り出せば、温か
い衣類を着用することができる。また、乾燥終了後、す
ぐに取り出すことが可能となるので、被洗濯物が放置さ
れて、しわなどが発生することを防止できる。そして、
洗濯所要時間を任意に指定できるようにしてもよい。
【0066】また、洗濯機では、運転開始後に、異常振
動が発生したときのアンバランス補正の実行、蓋の開閉
による一時停止、設定の変更等によって設定された運転
チャート通りに運転が行われない場合がある。このよう
な場合、それぞれの時間を計測して、この時間情報に基
づいて待機工程の時間を変更したり、あるいは各工程の
運転時間を変更するといった時間の調整を行うことによ
り、指定された時間で洗濯を確実に終了させることがで
きる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、使用者は簡単な操作によって洗濯の終了する時
間を指定することが可能となり、終了時間を例えば30
分後や50分後に指定することにより、使用者は自分の
スケジュールに合わせて洗濯を終了させることができ
る。そのため、終了時間がわかっているので、その時間
に合わせて洗濯機に行けば、終了と同時に被洗濯物を干
すことができ、脱水後に放置したままにして被洗濯物に
しわを付けてしまうといったことをなくせる。したがっ
て、洗濯を開始してからテレビの30分または1時間番
組を見終えた頃に洗濯物を干し、その洗濯物を干した
後、次の洗濯を開始すれば、次のテレビ番組が始まって
いるといった具合に使用者にとって時間を有効に活用で
きる洗濯機を提供することができる。
【0068】また、運転を早く終了させて待つのではな
く、与えられた時間を十分に利用して洗濯をするため、
被洗濯物の汚れをきれいに落とすことができ、被洗濯物
にしわを付けることもなく、洗い、すすぎ、脱水の性能
面でも使用者の満足が得られる洗濯機にすることが可能
となる。
【0069】さらに、優先的に実行する洗濯条件を指定
できるので、例えば洗いを指定すれば洗い運転の時間が
延長され、与えられた時間をむやみに費やすのではな
く、指定された時間内で有効に時間が活用され、使用者
が意図した内容の洗濯を実施することができる。したが
って、使用者にとって性能面で最も満足のいく洗濯機を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯機の斜視図
【図2】洗濯機の上面後部の詳細図
【図3】制御装置のブロック図
【図4】操作パネルの平面図
【図5】洗濯機の運転チャートを示す図
【図6】従来の洗濯機の運転チャートを示す図
【符号の説明】
2 洗濯兼脱水槽 4 操作パネル 20 制御装置 39 モータ 50 電源キー 51 スタートキー 52 コースキー 53〜56 設定キー 57 優先キー 58 時間指定キー 60 コース表示部 61 工程表示部 62 指定時間表示部 63 優先工程表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA10 BB01 BB08 BB20 JC01 JC12 JC13 JC16 KA02 KA06 KB04 KB05 LB02 MA01 MA02 MA05 MA06 MA10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯の開始から終了までの洗濯所要時間
    を指定する時間指定手段と、指定された所要時間に応じ
    て洗い、すすぎ、脱水の各工程の時間を設定する設定手
    段と、各工程での運転時間を計測する計時手段と、指定
    された所要時間で洗濯が終了するように任意の工程の運
    転時間を調整する時間調整手段とを備えたことを特徴と
    する洗濯機。
  2. 【請求項2】 予め設定された洗濯条件で洗い、すす
    ぎ、脱水の各工程を行う洗濯コースを指定するコース指
    定手段と、洗濯の開始から終了までの洗濯所要時間を指
    定する時間指定手段と、指定された所要時間に応じて指
    定された洗濯コースの各工程の時間を設定する設定手段
    と、各工程での運転時間を計測する計時手段と、指定さ
    れた所要時間で洗濯が終了するように任意の工程の運転
    時間を調整する時間調整手段とを備えたことを特徴とす
    る洗濯機。
  3. 【請求項3】 優先的に実行する洗濯条件を指定する優
    先指定手段を備え、指定された洗濯条件に応じて該当す
    る工程の運転が変更されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 時間調整手段として、いずれかの工程を
    所定時間だけ一時停止させる待機工程が設けられたこと
    を特徴とする請求項1、2または3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯の開始から終了までの洗濯所要時間
    を指定する時間指定手段と、指定された所要時間に応じ
    て洗い、すすぎ、脱水の各工程の時間を設定する設定手
    段と、各工程での運転時間を計測する計時手段とを備
    え、指定された所要時間で洗濯を終了させるために任意
    の工程中に運転を所定時間だけ一時停止させる待機工程
    が設けられたことを特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】 優先的に実行する洗濯条件を指定する優
    先指定手段を備え、指定された洗濯条件に応じて該当す
    る工程の運転が変更されることを特徴とする請求項5記
    載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 待機工程は、脱水工程が開始される前ま
    でに挿入されることを特徴とする請求項4または5記載
    の洗濯機。
  8. 【請求項8】 待機工程中に洗濯水内の被洗濯物に動き
    を与える運動付加手段が設けられたことを特徴とする請
    求項7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 洗濯開始後に計時手段により計測された
    運転の時間情報に基づいて待機工程の時間を可変する待
    機時間変更手段が設けられたことを特徴とする請求項4
    または5記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 計時手段により計測された給水あるい
    は排水の時間情報に基づいて待機工程の時間を可変する
    待機時間変更手段が設けられたことを特徴とする請求項
    4または5記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 待機時間変更手段は、計測された時間
    と予め設定された時間との差を算出して、待機工程の時
    間を可変することを特徴とする請求項9または10記載
    の洗濯機。
  12. 【請求項12】 洗濯開始後に計時手段により計測され
    た運転の時間と予め設定されたその運転の時間との差異
    時間を各工程の時間に所定の比率で分配する配分手段が
    設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 優先指定手段により洗濯条件が指定さ
    れたとき、待機工程には必要最小限の時間が設定され、
    指定された洗濯条件が含まれる工程の時間が延長される
    ことを特徴とする請求項4または6記載の洗濯機。
  14. 【請求項14】 被洗濯物の容量を判定する容量判定手
    段が設けられ、被洗濯物の容量に応じて待機工程の時間
    が調整されることを特徴とする請求項4または5記載の
    洗濯機。
  15. 【請求項15】 被洗濯物の汚れを検知する汚れ検知手
    段が設けられ、被洗濯物の汚れに応じて待機工程の時間
    が調整されることを特徴とする請求項4または5記載の
    洗濯機。
  16. 【請求項16】 計時手段により計測された給水の時間
    情報あるいは排水の時間情報を記憶する記憶手段が設け
    られ、前記時間情報に基づいて次回の洗濯時における各
    工程の設定時間が修正されることを特徴とする請求項1
    〜15のいずれかに記載の洗濯機。
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