JP2002315714A - 引き出し式食器洗浄機 - Google Patents
引き出し式食器洗浄機Info
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Abstract
が優れている食器洗浄機を提供する。 【解決手段】 食器洗浄機10は、前部が開放された箱
状の洗浄機本体14と、上部が開放された箱状であると
ともに洗浄機本体14から引き出し可能な洗浄槽16
と、一端が洗浄機本体14側に、他端が洗浄槽16側に
装着され、洗浄槽16内に洗浄水を給水する給水ホース
42と、一端が洗浄機本体14側に、他端が洗浄槽16
側に装着され、洗浄槽16内の洗浄水を排水する排水ホ
ース46と、給水ホース42および/または排水ホース
46をつかむクランプ52と、クランプ52と洗浄機本
体14側とを接続する弾性体53とを備えている。
Description
洗浄機に関するものである。特に、引き出し式食器洗浄
機の給水ホースおよび/または排水ホースを保持する技
術に関するものである。
ができる引き出し式食器洗浄機が開発されている(以
下、「引き出し式食器洗浄機」を「食器洗浄機」と略し
て記載する)。この種の食器洗浄機では、洗浄槽に食器
が入れられ、この食器に洗浄液が吹き付けられることに
より洗浄が行われる。そして、一端が洗浄機本体の後部
に、他端が洗浄槽の背面に取り付けられた給水ホースが
設けられており、この給水ホースを通して洗浄槽に洗浄
水が給水される。また、給水ホースと同様に、一端が洗
浄機本体の後部に、他端が洗浄槽の背面に取り付けられ
た排水ホースが設けられており、この排水ホースを通し
て洗浄槽から食器洗浄機の外に洗浄水が排出される。食
器洗浄機の洗浄槽は、洗浄機本体に収容された収容位置
から引き出された引き出し位置までスライドする。この
ため、給水ホースと排水ホースは、洗浄槽が引き出し位
置まで引き出されても、これに追従可能な長さとされて
いる。そして、洗浄槽が収容位置に収容された際に、給
水ホースと排水ホースが絡み合ったり、折れ曲がってし
まうのを防止する目的で、給水ホースと排水ホースをホ
ルダーで保持する技術が、例えば、特許第312931
1号公報に記載されている。
保持する技術について、図面を参照しながら説明する。
図1は、洗浄槽116が引き出し位置まで引き出された
状態における食器洗浄機の縦断面図である。給水ホース
142と排水ホース146は、図1に示されているよう
に、その長さの約半分がホルダー114内に挿入されて
いる。ホルダー114の一端は、洗浄機本体112の後
部に設けられた軸支部114aに回転可能に取り付けら
れている。このように構成されているので、洗浄槽11
6が収容位置に収容されても、給水ホース142と排水
ホース146はホルダー114によって逆V字状に保持
され、絡み合ったり、折れ曲がってしまうことが防止さ
れている。
した従来の食器洗浄機は、ホルダー114の一端を洗浄
機本体112に回転可能に取り付けている軸支部114
aが、洗浄槽116の引き出しと収容の繰り返しによっ
て摩耗してしまうという耐久性上の問題があった。軸支
部114aが摩耗してしまうと、その回転動作が円滑に
行われず、洗浄槽116の収容や引き出しをスムーズに
行うことができなくなってしまう。
されたものであり、給水ホースおよび/または排水ホー
スの保持構成の耐久性が優れている食器洗浄機を提供す
ることを課題とする。
した課題を解決するために、請求項1に記載の食器洗浄
機は、前部が開放された箱状の洗浄機本体と、上部が開
放された箱状であるとともに洗浄機本体から引き出し可
能な洗浄槽と、一端が洗浄機本体側に、他端が洗浄槽側
に配置され、洗浄槽内に洗浄水を給水する給水ホース
と、一端が洗浄機本体側に、他端が洗浄槽側に配置さ
れ、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ホースと、給水ホ
ースおよび/または排水ホースをつかむクランプと、ク
ランプと洗浄機本体側とを接続する弾性体とを備えてい
る。上記の食器洗浄機は、弾性体が給水ホースおよび/
または排水ホースをつかんでいるクランプと洗浄機本体
を接続している。このため、給水ホースおよび/または
排水ホースは、弾性体に引かれて張りがある状態に保持
される。このような構成の食器洗浄機は、従来の技術の
ような摩耗してしまう軸支部を有するホルダーを用いな
いでも給水ホースおよび/または排水ホースを保持する
ことができ、耐久性に優れている。
ランプには、複数の電気配線それぞれを通す複数の配線
穴が形成されていてもよい(請求項2)。クランプに電
気配線を通す配線穴が形成されていると、電気配線を給
水ホースや排水ホースに沿わせて配線することができ
る。そして、複数の電気配線それぞれを通す複数の配線
穴がクランプに形成されていると、それぞれの電気配線
を分離した状態で配線することができるので、電気配線
どうしで電気的ノイズの影響を受けたり、与えたりする
ことが防止される。
の形態について、図2〜図6を参照しながら説明する。
まず最初に、食器洗浄機10全般の構成と動作について
簡単に説明する。図2に示されているように、食器洗浄
機10の洗浄機本体14は、前方が開放されており、こ
こに洗浄槽16が装着される。洗浄槽16は、レールと
ローラ(図示省略)を介して洗浄機本体14に装着され
ており、洗浄機機本体14に収容された収容位置と引き
出された引き出し位置との間をスライドさせることがで
きる。
成されており、その前面には扉17が設けられている。
使用者は、引き出し位置まで引き出した洗浄槽16の上
部開放部から食器15を出し入れすることができる。扉
17には、取っ手17aが形成されており、使用者はこ
の取っ手17aに力を加えて洗浄槽16をスライドさせ
る。洗浄槽16が収容位置に戻されると、洗浄槽16の
動きと連動して動作するシール蓋開閉機構(図示省略)
によって洗浄機本体14の内側上部に配置されているシ
ール蓋(図示省略)が下がり、洗浄槽16の上部開放部
に蓋をする。洗浄槽16を収容位置に戻した後、ロック
レバー17bを操作すると、洗浄槽16は収容位置にロ
ックされる。この状態で、操作パネル17cに設けられ
ている運転スイッチをオンにすると、食器洗浄機10の
運転が開始され、洗浄槽16の底部に洗浄水が給水され
る。続いて、洗浄槽16に入れられている食器15に洗
浄水が勢いよく吹き付けられ、この作用によって食器1
5が洗浄される。
ついて簡単に説明した。続いて、食器洗浄機10の構成
について詳細に説明する。なお、図3、図4において
は、洗浄槽16の上部開放部に蓋をするシール蓋の図示
は省略されている。図3に示されているように、洗浄槽
16内に食器カゴ22が収容されている。この食器カゴ
22は、曲げ加工された線材を組み合わせて製作されて
おり、異なる種類の食器(大皿、小皿、コップ、丼
等)を保持するために、食器の種類に対応した形状に形
成されている。
26と排水ポンプ32が装着されている。洗浄槽16の
底部は、後方側よりも前方側16aの方が深く形成され
ており、この底部の前方側16aと洗浄ポンプ26が吸
い込み配管25によって連通されている。また、洗浄ポ
ンプ26とノズル24は、吐出配管27によって連通さ
れている。洗浄ポンプ26は、電気モータによって回転
されるインペラを内蔵しており、吸い込み配管25から
吸い込んだ洗浄水を昇圧して吐出配管27に送り出す。
ノズル24は、上方に立ち上がった形状に形成されてい
る吐出配管27の一端27aを軸として回転可能とされ
ており、その表面には複数のノズル穴が開口されてい
る。ノズル穴と吐出配管27は連通されており、ノズル
穴の一部は、ノズル25に回転モーメントを発生させる
斜め方向に洗浄水が噴出するように、その形状が形成さ
れている。排水ポンプ32と吸い込み配管25は、排水
吸い込み配管(図示省略)によって連通されている。排
水ポンプ32は、電気モータによって回転されるインペ
ラを内蔵しており、排水吸い込み配管から吸い込んだ洗
浄水を吐出口32aから送り出す。
されている。給水弁36は、ソレノイドによって開閉さ
れるタイプの開閉弁である。給水弁36には、供給配管
37が連通されており、この供給配管37に水道水が供
給されている。そして、給水弁36と洗浄槽16の後壁
の下部に設けられた給水ポート43との間は、給水ホー
ス42によって接続されている。給水ホース42は、変
形することができるようにフレキシブルな素材から製作
されており、また、洗浄槽16の引き出しに追従できる
ように、その長さが設定されている。洗浄機本体14の
後壁を貫通してエルボ44(管継手)が取り付けられ、
このエルボ44の内方端44aと排水ポンプ32の吐出
口32aは、排水ホース46によって接続されている。
給水ホース42と同様に、排水ホース46は変形可能で
あり、洗浄槽16の引き出しに追従できる長さを有して
いる。エルボ44の外方端44bには、外部排水ホース
45の一端が取り付けられている。外部排水ホース45
の他端は、食器洗浄機10外の排水口に連通されてい
る。
気ヒータ33と乾燥ファン34が装着されている。乾燥
ファン34は、内蔵された電気モータが羽根34aを回
転させ、空気を電気ヒータ33に吹き付ける。また、洗
浄機本体14側から洗浄槽16に装着されている洗浄ポ
ンプ26、排水ポンプ32等に駆動電力を供給する電源
線54と制御信号を送受信する信号線55が、給水ホー
ス42と排水ホース45に沿って配線されている。な
お、上述した洗浄ポンプ26、排水ポンプ32、給水弁
36、電気ヒータ33、乾燥ファン34等は、図示しな
いコントローラによってその動作が制御されている。
であるスプリング53等の構成について説明する。図5
に示されているように、クランプ52は、中央部に側部
52bが開放されている長穴52aが形成されていると
ともに、この長穴52aの両端に丸穴である配線穴52
cと配線穴52dが形成されている。配線穴52cと配
線穴52dの周の一部は長穴52aとの間で開放されて
いる。クランプ52の一端には円盤状に張り出したフッ
ク部52fが設けられており、その中央には丸穴52e
が形成されている。クランプ52は、腰が強い樹脂材料
を素材として製作されているので、大きな力を加えると
変形させることができる。
に、配線穴52cと配線穴52dにそれぞれ電源線54
と信号線55が通され、長穴52aに給水ホース42と
排水ホース46が通される。これらをクランプ52に通
す際には、電源線54と信号線55を配線穴52cと配
線穴52dにその開放部から挿入し、力を加えて開放部
52bをさらに大きく広げ、給水ホース42と排水ホー
ス46を挿入する。この状態では、クランプ52の弾性
力によって給水ホース42と排水ホース46を締め付け
るように長穴の形状が設定されているので、クランプ5
2が給水ホース42や排水ホース46の長手方向に移動
してしまうことが防止されている。
4の後壁に方形板状のブラケット58が固定されてい
る。ブラケット58には、丸穴58aが形成されてい
る。そして、このブラケット58の丸穴58aとクラン
プ52の丸穴52eにスプリング53の両端が取り付け
られる。このようにスプリング53が取り付けられる
と、図3によく示されているように、給水ホース42や
排水ホース46はスプリング53に引かれて逆U字状の
状態に保持される。
したので、続いてその動作について説明する。食器洗浄
機10を運転する際には、洗浄槽16を収容位置まで戻
し、ロックレバー17bを操作して洗浄槽16を収容位
置にロックする。この状態で操作パネル17cの運転ス
イッチをオンにすると、給水弁36が開かれ、給水ホー
ス42を通して洗浄槽16の底部に洗浄水が給水され
る。続いて、洗浄ポンプ26が作動し、吸い込み配管2
5を経由して洗浄槽16の底部から洗浄水を吸い込む。
洗浄ポンプ26が吸い込んだ洗浄水は、加圧されて吐出
配管27に送り出され、さらにノズル24に達してノズ
ル穴から勢いよく噴出される。上述したように、ノズル
穴の一部はノズル24に回転モーメントを発生させるよ
うに洗浄水を噴出するので、ノズル24は回転する。ノ
ズル24から勢いよく噴出された洗浄水は、食器15
(図3、図4において図示省略)にまんべんなく吹き付
けられ、食器15を洗浄する。食器15を洗浄した洗浄
水は、洗浄槽16の底部に戻り、再び洗浄ポンプ26に
吸い込まれる。すなわち、洗浄水は循環しながら食器1
5を洗浄する。
と(洗浄運転時間は、運転前に使用者が操作パネル17
cを操作して設定している)、洗浄ポンプ26の作動が
停止され、続いて排水ポンプ32が作動する。排水ポン
プ32が作動すると、吸い込み配管25と排水吸い込み
配管(図示省略)を経由して洗浄槽16の底部から洗浄
水が吸い込まれ、吐出口32aから排水ホース46に送
り出される。排水ホース46に送り出された洗浄水は、
排水ホース46、エルボ44、外部排水ホース45を通
って食器洗浄機10の外に排出される。洗浄槽16の底
部からの洗浄水の排出が終了すると、電気ヒータ33が
通電され、同時に乾燥ファン34が作動する。乾燥ファ
ン34が作動すると、羽根34aが回転して空気が電気
ヒータ33に吹き付けられる。電気ヒータに吹き付けら
れた空気は高温となって洗浄槽16内を循環するので、
この作用によって食器15が乾燥される。
態では、図3によく示されているように、給水ホース4
2や排水ホース46はスプリング53に引かれて逆U字
状に保持される。このように給水ホース42や排水ホー
ス46が保持されているので、給水ホース42や排水ホ
ース46が絡み合ったり、折れ曲がってしまうことが防
止されている。電気ヒータ33と乾燥ファン34が所定
時間作動して食器15の乾燥が終了すると、使用者はロ
ックレバー17bを操作して洗浄槽16のロック状態を
解除し、洗浄槽16を引き出す(電気ヒータ33と乾燥
ファン34の作動時間は、運転前に使用者が操作パネル
17cを操作して設定している)。洗浄槽16が引き出
されると、図4によく示されているように、スプリング
53は引き伸ばされた状態で給水ホース42と排水ホー
ス46を保持する。このように、スプリング53によっ
て給水ホース42と排水ホース46が保持される本発明
に係る食器洗浄機10は、上述した従来の技術の食器洗
浄機のように、ホルダーの軸支部を必要としないので、
耐久性に優れている。
あるホルダー114が給水ホース142と排水ホース1
46を部分的に拘束しているので、図1に示されている
ように、給水ホース142と排水ホース146のホルダ
ー114に近い部分に急角度の曲がりが生じる。給水ホ
ース142と排水ホース146に急角度の曲がりが生じ
ると、洗浄槽116の引き出しと収容にともなって大き
な曲げ応力が繰り返し加わる。給水ホース142と排水
ホース146の急角度の曲がり部分に大きな曲げ応力が
繰り返し加わると、この部分が破れてしまう。本発明の
食器洗浄機10の給水ホース42と排水ホース46は、
ホルダーによって拘束されていないので、急角度の曲が
りが生じることがなく、破れてしまうことが防止されて
いる。
クランプ52の配線穴52cと配線穴52dに通される
ことによって分離されているので、電源線54が信号線
55に電磁的影響を与え、信号線55にノイズが乗って
しまうのが防止される。なお、配線穴が分離されている
クランプを給水ホース42と排水ホース46に複数取り
付けると、電源線54と信号線55の分離がより確実に
なるので望ましい。
機について説明したが、本発明の適用範囲は上記の実施
の形態に何ら限定されるものではない。すなわち、本発
明は、当事者の知識に基づいて種々の変更、改良を施し
た形態で実施することができる。
元的に曲げられていることに限られるものではなく、食
器洗浄機の前後方向と横方向を含んで3次元的に曲げら
れていてもよい。3次元的に曲げられていると、給水ホ
ースと排水ホースは全体としての曲げが緩やかになるの
で、破れに対する耐久性がより向上する。
き出し状態)
出し状態)
源線や信号線等をつかんでいる状態)
7c:操作パネル 22:食器カゴ 24:ノズル 25:吸い込み配管 26:洗浄ポンプ 27:吐出配管、27a:吐出配管の一端 32:排水ポンプ、32a:吐出口 33:電気ヒータ 34:乾燥ファン、34a:羽根 36:給水弁 37:供給配管 42:給水ホース 43:給水ポート 44:エルボ、44a:エルボの内方端、44b:エル
ボの外方端 45:外部排水ホース 46:排水ホース 52:クランプ、52a:長穴、52b:側部、52
c:配線穴、52d:配線穴、52e:丸穴、52f:
フック部 53:スプリング 54:電源線 55:信号線 58:ブラケット、58a:丸穴 53:スプリング 112:洗浄機本体 114:ホルダー、114a:軸支部 116:洗浄槽 142:給水ホース 146:排水ホース
Claims (2)
- 【請求項1】 前部が開放された箱状の洗浄機本体と、
上部が開放された箱状であるとともに洗浄機本体から引
き出し可能な洗浄槽と、一端が洗浄機本体側に、他端が
洗浄槽側に配置され、洗浄槽内に洗浄水を給水する給水
ホースと、一端が洗浄機本体側に、他端が洗浄槽側に配
置され、洗浄槽内の洗浄水を排水する排水ホースと、給
水ホースおよび/または排水ホースをつかむクランプ
と、クランプと洗浄機本体側とを接続する弾性体とを備
えた引き出し式食器洗浄機。 - 【請求項2】 前記クランプには、複数の電気配線それ
ぞれを通す複数の配線穴が形成されていることを特徴と
する請求項1に記載の引き出し式食器洗浄機。
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