JP2002315249A - 回転機の固定子コイル - Google Patents
回転機の固定子コイルInfo
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- JP2002315249A JP2002315249A JP2001108426A JP2001108426A JP2002315249A JP 2002315249 A JP2002315249 A JP 2002315249A JP 2001108426 A JP2001108426 A JP 2001108426A JP 2001108426 A JP2001108426 A JP 2001108426A JP 2002315249 A JP2002315249 A JP 2002315249A
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- coil
- stator
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- enameled wire
- stator coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】汎用エナメル線を多数回巻回することにより得
られる固定子白コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処理及
び加熱硬化処理を省略することができる回転機の固定子
コイルを提供する。 【解決手段】固定子鉄心の上下面側にそれぞれ内周面に
電気絶縁材が施されているスロット溝が設けられてお
り、且つ該電気絶縁材上にエナメル線が多数回巻回され
て成る回転機の固定子コイルにおいて、前記電気絶縁材
の外周面上には融着性接着剤層が設けられており、且つ
前記エナメル線は自己融着性エナメル線から成り、しか
も該自己融着性エナメル線を巻回して得られるコイルの
線間同志が融着していると共に該コイルと前記電気絶縁
材とは前記接着剤層を介して接着一体化して成ることを
特徴とする回転機の固定子コイルにある。
られる固定子白コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処理及
び加熱硬化処理を省略することができる回転機の固定子
コイルを提供する。 【解決手段】固定子鉄心の上下面側にそれぞれ内周面に
電気絶縁材が施されているスロット溝が設けられてお
り、且つ該電気絶縁材上にエナメル線が多数回巻回され
て成る回転機の固定子コイルにおいて、前記電気絶縁材
の外周面上には融着性接着剤層が設けられており、且つ
前記エナメル線は自己融着性エナメル線から成り、しか
も該自己融着性エナメル線を巻回して得られるコイルの
線間同志が融着していると共に該コイルと前記電気絶縁
材とは前記接着剤層を介して接着一体化して成ることを
特徴とする回転機の固定子コイルにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転機の固定子コイ
ルに関するものである。更に詳述すれば本発明は回転
機、例えばモーター等の固定子コイルに関するものであ
る。
ルに関するものである。更に詳述すれば本発明は回転
機、例えばモーター等の固定子コイルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】モーター等の回転機はあらゆる産業機器
の動力源として多方面に利用されている。
の動力源として多方面に利用されている。
【0003】この種の回転機の電気機器コイルには固定
子コイルと回転子コイルとがある。
子コイルと回転子コイルとがある。
【0004】一般に、固定子コイルは次のような手順で
製造されている。
製造されている。
【0005】まず、集中巻き固定子の固定子鉄心鉄心の
スロット溝の内周面に電気絶縁材料を施す。
スロット溝の内周面に電気絶縁材料を施す。
【0006】次に、その電気絶縁材料を施した集中巻き
固定子の固定子鉄心上に汎用エナメル線を複数回巻回す
ることにより固定子白コイルを製作する。
固定子の固定子鉄心上に汎用エナメル線を複数回巻回す
ることにより固定子白コイルを製作する。
【0007】次に、その固定子白コイルへ電気絶縁ワニ
スを含浸処理し、それから加熱硬化する。ここにおいて
電気絶縁ワニスの含浸処理方法としては固定子白コイル
を電機絶縁ワニスの入った真空含浸装置内へ入れて真空
含浸するか、若しくは固定子白コイルの中へ電気絶縁ワ
ニスを直接滴下含浸する。電気絶縁ワニスは無溶剤型ワ
ニスと溶剤型ワニスとに分けられる。無溶剤型ワニスと
しては不飽和ポリエステル樹脂ワニス、エポキシ樹脂ワ
ニス等が多用されている。
スを含浸処理し、それから加熱硬化する。ここにおいて
電気絶縁ワニスの含浸処理方法としては固定子白コイル
を電機絶縁ワニスの入った真空含浸装置内へ入れて真空
含浸するか、若しくは固定子白コイルの中へ電気絶縁ワ
ニスを直接滴下含浸する。電気絶縁ワニスは無溶剤型ワ
ニスと溶剤型ワニスとに分けられる。無溶剤型ワニスと
しては不飽和ポリエステル樹脂ワニス、エポキシ樹脂ワ
ニス等が多用されている。
【0008】このように固定子白コイルの中へ電気絶縁
ワニスを含浸、硬化させて成る固定子コイルは汎用エナ
メル線のコイル線間同志、その汎用エナメル線の巻回コ
イルと固定子鉄心上に施した電気絶縁材料相互間、スロ
ット絶縁間等がそれぞれ強固に固着し、それらによって
固定子コイルは優れた電気的特性、機械的特性、化学的
特性、耐熱性、耐震性、耐環境保護性等を発揮すること
ができる。
ワニスを含浸、硬化させて成る固定子コイルは汎用エナ
メル線のコイル線間同志、その汎用エナメル線の巻回コ
イルと固定子鉄心上に施した電気絶縁材料相互間、スロ
ット絶縁間等がそれぞれ強固に固着し、それらによって
固定子コイルは優れた電気的特性、機械的特性、化学的
特性、耐熱性、耐震性、耐環境保護性等を発揮すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように固定子コ
イルの製造では、まず汎用エナメル線を巻回することに
より固定子白コイルを製造し、次にその固定子白コイル
への電気絶縁ワニスの含浸処理を行い、最後にその含浸
した電気絶縁ワニスを加熱硬化させる必要がある。
イルの製造では、まず汎用エナメル線を巻回することに
より固定子白コイルを製造し、次にその固定子白コイル
への電気絶縁ワニスの含浸処理を行い、最後にその含浸
した電気絶縁ワニスを加熱硬化させる必要がある。
【0010】この電気絶縁ワニスの含浸処理作業及び硬
化処理作業には多くの工数がかかり、その結果固定子コ
イルの製造原価を大きく押し上げることになる。また、
この電気絶縁ワニスの含浸処理作業に溶剤型電気絶縁ワ
ニスを用いたときには加熱硬化作業時に溶剤型電気絶縁
ワニスから蒸発する有機溶剤が職場作業環境と大気汚染
とを引き起こすことになる。また、電気絶縁ワニスの含
浸処理作業時には電気絶縁ワニスの含浸処理を必要とし
ない箇所、例えば固定子鉄心の表面に電気絶縁ワニスが
付着してしまうというトラブルも発生し、そのためその
付着した電気絶縁ワニスを除去、清掃する余分な工数が
掛かるという難点もあった。
化処理作業には多くの工数がかかり、その結果固定子コ
イルの製造原価を大きく押し上げることになる。また、
この電気絶縁ワニスの含浸処理作業に溶剤型電気絶縁ワ
ニスを用いたときには加熱硬化作業時に溶剤型電気絶縁
ワニスから蒸発する有機溶剤が職場作業環境と大気汚染
とを引き起こすことになる。また、電気絶縁ワニスの含
浸処理作業時には電気絶縁ワニスの含浸処理を必要とし
ない箇所、例えば固定子鉄心の表面に電気絶縁ワニスが
付着してしまうというトラブルも発生し、そのためその
付着した電気絶縁ワニスを除去、清掃する余分な工数が
掛かるという難点もあった。
【0011】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、汎用エナメル線を多数回巻回することによ
り得られる固定子白コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処
理及び加熱硬化処理を省略することができる回転機の固
定子コイルを提供することにある。
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、汎用エナメル線を多数回巻回することによ
り得られる固定子白コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処
理及び加熱硬化処理を省略することができる回転機の固
定子コイルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、固定子鉄心の上下面側にそれぞれ内周面に電気絶
縁材が施されているスロット溝が設けられており、且つ
該電気絶縁材上にエナメル線が多数回巻回されて成る回
転機の固定子コイルにおいて、前記電気絶縁材の外周面
上には融着性接着剤層が設けられており、且つ前記エナ
メル線は自己融着性エナメル線から成り、しかも該自己
融着性エナメル線を巻回して得られるコイルの線間同志
が融着していると共に該コイルと前記電気絶縁材とは前
記接着剤層を介して接着一体化して成ることを特徴とす
る回転機の固定子コイルにある。
ろは、固定子鉄心の上下面側にそれぞれ内周面に電気絶
縁材が施されているスロット溝が設けられており、且つ
該電気絶縁材上にエナメル線が多数回巻回されて成る回
転機の固定子コイルにおいて、前記電気絶縁材の外周面
上には融着性接着剤層が設けられており、且つ前記エナ
メル線は自己融着性エナメル線から成り、しかも該自己
融着性エナメル線を巻回して得られるコイルの線間同志
が融着していると共に該コイルと前記電気絶縁材とは前
記接着剤層を介して接着一体化して成ることを特徴とす
る回転機の固定子コイルにある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の回転機の固定子コ
イルの実施の形態について説明する。
イルの実施の形態について説明する。
【0014】本発明において固定子鉄心は回転機用鉄材
を用いて製作されたものならよい。
を用いて製作されたものならよい。
【0015】本発明において固定子鉄心のスロット溝の
内周面に施す電気絶縁材としてはプラスチック板材を所
定形状に成形して成る成形材料、粉体型絶縁塗料の塗
膜、有機溶剤型絶縁塗料の塗膜等がある。
内周面に施す電気絶縁材としてはプラスチック板材を所
定形状に成形して成る成形材料、粉体型絶縁塗料の塗
膜、有機溶剤型絶縁塗料の塗膜等がある。
【0016】また、本発明において電気絶縁材の外周面
に設ける融着性接着剤は、融着性がある接着剤ならよ
く、勿論自己融着性エナメル線の外周面上に設ける自己
融着性材料と同一材料、例えば共重合ポリアミド樹脂で
あってもよい。
に設ける融着性接着剤は、融着性がある接着剤ならよ
く、勿論自己融着性エナメル線の外周面上に設ける自己
融着性材料と同一材料、例えば共重合ポリアミド樹脂で
あってもよい。
【0017】本発明において自己融着性エナメル線は、
まず導線の上に汎用エナメル線用塗料を塗布、焼き付け
することにより汎用エナメル線を製造し、次にその汎用
エナメル線の上に自己融着性樹脂塗料を塗布、焼き付け
して得られるものである。ここにおいて汎用エナメル線
としてはポリエステルエナメル線、ポリエステルイミド
エナメル線、ポリアミドイミドエナメル線、ポリイミド
エナメル線等がある。また、自己融着性樹脂としては共
重合ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹
脂等がある。
まず導線の上に汎用エナメル線用塗料を塗布、焼き付け
することにより汎用エナメル線を製造し、次にその汎用
エナメル線の上に自己融着性樹脂塗料を塗布、焼き付け
して得られるものである。ここにおいて汎用エナメル線
としてはポリエステルエナメル線、ポリエステルイミド
エナメル線、ポリアミドイミドエナメル線、ポリイミド
エナメル線等がある。また、自己融着性樹脂としては共
重合ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹
脂等がある。
【0018】
【実施例】次に、本発明の回転機の固定子コイルについ
て説明する。
て説明する。
【0019】図1は本発明の回転機の固定子コイルの一
実施例の要部断面図を示したものである。
実施例の要部断面図を示したものである。
【0020】図1において1は固定子鉄心、2、2はそ
の固定子鉄心1の上下面側に開口されているスロット
溝、3、3はそれらスロット溝2、2の内周面に施され
た電気絶縁材、4、4はそれら電気絶縁材3、3の外周
面上に設けられた融着性接着剤層の共重合ポリアミド樹
脂層、5はスロット溝2、2内に巻回した自己融着性エ
ナメル線、6、6はそれら自己融着性エナメル線5、5
を巻回、融着処理して成る固定子コイルである。
の固定子鉄心1の上下面側に開口されているスロット
溝、3、3はそれらスロット溝2、2の内周面に施され
た電気絶縁材、4、4はそれら電気絶縁材3、3の外周
面上に設けられた融着性接着剤層の共重合ポリアミド樹
脂層、5はスロット溝2、2内に巻回した自己融着性エ
ナメル線、6、6はそれら自己融着性エナメル線5、5
を巻回、融着処理して成る固定子コイルである。
【0021】即ち、本発明の一実施例の回転機の固定子
コイルは、固定子鉄心1の上下面側に開口されているス
ロット溝2、2内に外周面側に融着性接着剤層3、3が
設けられている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されてお
り、そしてこのように外周面側に融着性接着剤層4、4
が設けられている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されて
いるスロット溝2、2内に自己融着性エナメル線5、5
をそれぞれ巻回、融着処理して成るものである。
コイルは、固定子鉄心1の上下面側に開口されているス
ロット溝2、2内に外周面側に融着性接着剤層3、3が
設けられている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されてお
り、そしてこのように外周面側に融着性接着剤層4、4
が設けられている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されて
いるスロット溝2、2内に自己融着性エナメル線5、5
をそれぞれ巻回、融着処理して成るものである。
【0022】図2はこの本発明の回転機の固定子コイル
の一実施例に用いた自己融着性エナメル線の拡大断面図
を示したものである。
の一実施例に用いた自己融着性エナメル線の拡大断面図
を示したものである。
【0023】図2において51は銅線導体、52はポリ
エステルイミドエナメル線塗膜層、53は共重合ポリア
ミド樹脂自己融着層である。
エステルイミドエナメル線塗膜層、53は共重合ポリア
ミド樹脂自己融着層である。
【0024】即ち、本発明の回転機の固定子コイルの一
実施例に用いた自己融着性エナメル線5は銅線導体51
の上にポリエステルイミドエナメル線用塗料を塗布、焼
き付けして得られるポリエステルイミドエナメル線塗膜
層52を設けた後、そのポリエステルイミドエナメル線
塗膜層52の上に共重合ポリアミド樹脂塗料を塗布、焼
き付けして得られる共重合ポリアミド樹脂自己融着層5
2を設けて成るものである。
実施例に用いた自己融着性エナメル線5は銅線導体51
の上にポリエステルイミドエナメル線用塗料を塗布、焼
き付けして得られるポリエステルイミドエナメル線塗膜
層52を設けた後、そのポリエステルイミドエナメル線
塗膜層52の上に共重合ポリアミド樹脂塗料を塗布、焼
き付けして得られる共重合ポリアミド樹脂自己融着層5
2を設けて成るものである。
【0025】本発明の一実施例の回転機の固定子コイル
において、外周面側に自己融着性接着剤層4、4が設け
られている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されているス
ロット溝2、2内に自己融着性エナメル線5、5をそれ
ぞれ巻回して得られる固定子自己融着性コイルの融着処
理方法としては、熱風吹き付け融着処理方法、通電加熱
融着処理方法、有機溶剤浸漬、乾燥処理方法等がある。
において、外周面側に自己融着性接着剤層4、4が設け
られている電気絶縁材3、3がそれぞれ施されているス
ロット溝2、2内に自己融着性エナメル線5、5をそれ
ぞれ巻回して得られる固定子自己融着性コイルの融着処
理方法としては、熱風吹き付け融着処理方法、通電加熱
融着処理方法、有機溶剤浸漬、乾燥処理方法等がある。
【0026】ここにおいて第1番目の熱風吹き付け融着
処理方法は、固定子自己融着性コイルへ熱風を直接吹き
付けることにより巻回した自己融着性エナメル線5のコ
イル線間同志がそれぞれ強固に熱融着すると共に電気絶
縁材3、3の外周面上に設けられている自己融着性接着
剤層3、3と巻回した自己融着性エナメル線5のコイル
との間も熱融着し、それらによってコイルと電気絶縁材
3とが一体化することができる。
処理方法は、固定子自己融着性コイルへ熱風を直接吹き
付けることにより巻回した自己融着性エナメル線5のコ
イル線間同志がそれぞれ強固に熱融着すると共に電気絶
縁材3、3の外周面上に設けられている自己融着性接着
剤層3、3と巻回した自己融着性エナメル線5のコイル
との間も熱融着し、それらによってコイルと電気絶縁材
3とが一体化することができる。
【0027】また、第2番目の通電加熱融着処理方法
は、固定子自己融着性コイルの両端末間に通電すること
により同様に強固に熱融着することができる。この通電
加熱融着処理方法は短時間に強固に熱融着することがで
きるという特長がある。
は、固定子自己融着性コイルの両端末間に通電すること
により同様に強固に熱融着することができる。この通電
加熱融着処理方法は短時間に強固に熱融着することがで
きるという特長がある。
【0028】更に、第3番目の有機溶剤浸漬、乾燥処理
方法は、まず固定子自己融着性コイルを自己融着性エナ
メル線の融着層を溶解する有機溶剤、例えばエタノール
へ短時間浸漬し、それからエタノールから取り出した固
定子自己融着性コイルを自然風乾することにより同様に
熱融着することができる。この方法は加熱乾燥がないこ
とから、省エネルギー性が優れている。
方法は、まず固定子自己融着性コイルを自己融着性エナ
メル線の融着層を溶解する有機溶剤、例えばエタノール
へ短時間浸漬し、それからエタノールから取り出した固
定子自己融着性コイルを自然風乾することにより同様に
熱融着することができる。この方法は加熱乾燥がないこ
とから、省エネルギー性が優れている。
【0029】なお、この本発明の一実施例の回転機の固
定子コイルは本発明の一例示であって、これに限定され
るものではない。例えば、この本発明の一実施例の回転
機の固定子コイルでは、電気絶縁材3の外周面上に設け
る融着性接着剤3は自己融着性エナメル線5の最外層に
設けられる自己融着層53と同一材料の共重合ポリアミ
ド樹脂を用いたが、この共重合ポリアミド樹脂に限るも
のではなく、当然他の融着性材料でもよい。
定子コイルは本発明の一例示であって、これに限定され
るものではない。例えば、この本発明の一実施例の回転
機の固定子コイルでは、電気絶縁材3の外周面上に設け
る融着性接着剤3は自己融着性エナメル線5の最外層に
設けられる自己融着層53と同一材料の共重合ポリアミ
ド樹脂を用いたが、この共重合ポリアミド樹脂に限るも
のではなく、当然他の融着性材料でもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の回転機の固定子コイルは汎用エ
ナメル線を多数回巻回することにより得られる固定子白
コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処理及び加熱硬化処理
を省略することができ、それによって生産性のアップ、
製造原価の低減、環境汚染の防止を計ることができるも
のであり、工業上有用である。
ナメル線を多数回巻回することにより得られる固定子白
コイルへの電機絶縁ワニスの含浸処理及び加熱硬化処理
を省略することができ、それによって生産性のアップ、
製造原価の低減、環境汚染の防止を計ることができるも
のであり、工業上有用である。
【図1】本発明の回転機の固定子コイルの一実施例の要
部断面図を示したものである。
部断面図を示したものである。
【図2】本発明の回転機の固定子コイルの一実施例に用
いた自己融着性エナメル線の拡大断面図を示したもので
ある。
いた自己融着性エナメル線の拡大断面図を示したもので
ある。
1 固定子鉄心 2 スロット溝 3 電気絶縁材 4 融着性接着剤層 5 自己融着性エナメル線 6 固定子コイル 51 銅線導体 52 ポリエステルイミドエナメル線塗膜層 53 共重合ポリアミド樹脂自己融着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA08 CC01 CC05 CC17 DA14 DA16 DA19 DA21 DA22 DB03 DB18 DB19 PB01 PB03 5H615 AA01 BB01 PP01 PP12 QQ02 QQ19 RR01 RR09 SS24 SS33 SS35 TT26 TT27 TT28 TT32 TT35 TT36 TT39
Claims (2)
- 【請求項1】固定子鉄心の上下面側にそれぞれ内周面に
電気絶縁材が施されているスロット溝が設けられてお
り、且つ該電気絶縁材上にエナメル線が多数回巻回され
て成る回転機の固定子コイルにおいて、前記電気絶縁材
の外周面上には融着性接着剤層が設けられており、且つ
前記エナメル線は自己融着性エナメル線から成り、しか
も該自己融着性エナメル線を巻回して得られるコイルの
線間同志が融着していると共に該コイルと前記電気絶縁
材とは前記接着剤層を介して接着一体化して成ることを
特徴とする回転機の固定子コイル。 - 【請求項2】電気絶縁材の外周面上に設ける融着性接着
剤が、自己融着性エナメル線の外周面上に設ける自己融
着性材料と同一材料であることを特徴とする請求項1記
載の回転機の固定子コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108426A JP2002315249A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 回転機の固定子コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108426A JP2002315249A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 回転機の固定子コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002315249A true JP2002315249A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18960563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001108426A Withdrawn JP2002315249A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 回転機の固定子コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002315249A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013009499A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Toyota Motor Corp | 回転電機用絶縁部材、回転電機用ステータ、および、回転電機用ステータの製造方法 |
CN108696024A (zh) * | 2017-03-31 | 2018-10-23 | 本田技研工业株式会社 | 绕组卷绕零部件和旋转电机 |
US20190020251A1 (en) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of manufacturing divided cores for a stator |
CN109309426A (zh) * | 2017-07-26 | 2019-02-05 | 罗伯特·博世有限公司 | 电机的定子 |
CN110247499A (zh) * | 2018-03-07 | 2019-09-17 | 本田技研工业株式会社 | 旋转电机 |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108426A patent/JP2002315249A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
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CN108696024B (zh) * | 2017-03-31 | 2020-07-07 | 本田技研工业株式会社 | 绕组卷绕零部件和旋转电机 |
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