JP2002314097A - 接合型電界効果トランジスタ - Google Patents

接合型電界効果トランジスタ

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JP2002314097A
JP2002314097A JP2001116877A JP2001116877A JP2002314097A JP 2002314097 A JP2002314097 A JP 2002314097A JP 2001116877 A JP2001116877 A JP 2001116877A JP 2001116877 A JP2001116877 A JP 2001116877A JP 2002314097 A JP2002314097 A JP 2002314097A
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layer
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diffusion layer
source
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JP2001116877A
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Takashi Hoshino
孝志 星野
Kenichi Hirotsu
研一 弘津
Makoto Harada
真 原田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスの寄生容量成分を小さくできるとと
もに、面積当たりに流せる電流値を増加させることがで
きる、高速動作に適した接合型電界効果トランジスタを
提供する。 【解決手段】 この接合型電界効果トランジスタは、チ
ャネル層3にゲート拡散層5が面接触した縦型構造を有
しており、ゲート拡散層5が平面視点状の形状を有し、
マトリクス状に設けられ、その各ゲート拡散層5の周囲
を取り囲むようにチャネル層3が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接合型電界効果ト
ランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の特にパワー系の接合型電界効果ト
ランジスタは、細長形状のゲートおよびソース(あるい
はドレイン)がストライプ状に形成されているものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、ゲート手段の面積が大きいため、
デバイスの寄生容量成分が大きくなり、高速動作に適さ
ない等の問題がある。
【0004】そこで、前記問題点に鑑み、本発明の目的
は、デバイスの寄生容量成分を小さくできるとともに、
面積当たりに流せる電流値を増加させることができる接
合型電界効果トランジスタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、チャネル層にゲート手段が面接触した
接合型電界効果トランジスタであって、前記ゲート手段
が、平面視点状の形状を有し、散点的に設けられ、その
各ゲート手段の周囲を取り囲むように前記チャネル層が
形成されていることを特徴とする。
【0006】好ましくは、前記ゲート手段が、マトリク
ス状に形成されているのがよい。
【0007】また、好ましくは、前記各ゲート手段は、
平面視点状の形状を有し、前記チャネル層に接合される
ゲート拡散層と、前記ゲート拡散層上に形成される平面
視点状のゲート電極と、を備えるのがよい。
【0008】さらに、好ましくは、前記接合型電界効果
トランジスタは、ソース電極およびドレイン電極がチャ
ネル層の上下に形成された縦型構造を有するのがよい。
【0009】また、好ましくは、前記接合型電界効果ト
ランジスタは、ノーマリオフ型のオンオフ特性を有し、
主成分の半導体材料としてSiCあるいはGaNが用い
られているのがよい。
【0010】<用語に関する記載>なお、本発明に係る
「ゲート手段」には、ゲート拡散層とゲート電極とを備
えた構成のものと、ゲート拡散層が形成されないゲート
電極のみの構成のものとが含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1は本発明の
第1実施形態に係る接合型電界効果トランジスタ(以下
単に「トランジスタ」という)の断面構造を示す図であ
り、図2は図1のトランジスタのゲート配線およびソー
ス配線等の構成を示す平面図であり、図3は図1のトラ
ンジスタのゲート配設形態を示す平面図であり、図4な
いし図8は図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【0012】このトランジスタは、図1ないし図3に示
すように、縦型構造を有するとともに、ノーマリオフ型
のオンオフ特性を有し、半導体材料としてSiC(炭化
珪素)を用いた接合型電界効果トランジスタであって、
大略的に、N+半導体基板1と、半導体基板1上に形成
されたN型チャネル層3と、平面視点状の形状を有し、
マトリクス状(散点状)の配設形態でチャネル層3中に
埋め込み形成されたP+ゲート拡散層5と、そのゲート
拡散層5に接合されるゲート電極の機能を兼ねたゲート
配線7と、チャネル層3上において所定のソースパター
ンに対応して各ゲート配線7の間の領域に形成されたN
+ソース拡散層9と、ソース拡散層9に接合されるソー
ス電極の機能を兼ねたソース配線11と、半導体基板1
の下面に形成されたドレイン電極13とを備えて構成さ
れている。このうち、半導体基板1、チャネル層3、ゲ
ート拡散層5およびソース拡散層9は、SiCを主成分
として形成されている。また、本発明のゲート手段に
は、ゲート拡散層5およびゲート配線7が対応してい
る。
【0013】チャネル層3は、半導体基板1上に形成さ
れ、不純物濃度が第1の濃度値に設定されたN型のドリ
フト層(第1の半導体層)21と、ドリフト層21上に
形成され、不純物濃度が第1の濃度値よりも低い第2の
濃度値に設定されたN−真性チャネル層(第2の半導体
層)23とを備えている。なお、ドリフト層21および
真性チャネル層23は、SiCを主成分として形成され
ており、トランジスタの所定の性能を実現するための通
常程度の各種の不純物が混入されている。また、本実施
形態では、真性チャネル層23は、2段階に分けて形成
された第1および第2の分割層23a,23bから構成
されている。
【0014】ここで、ドリフト層21は、主にこのトラ
ンジスタの耐圧特性を担っており、所定の耐圧特性が得
られるように比較的厚く形成されているとともに、チャ
ネル抵抗を抑制するために高い不純物濃度値に設定され
ている。
【0015】また、真性チャネル層23は、主にこのト
ランジスタのオンオフ特性を担っており、このトランジ
スタがノーマリオフ型となるように、ゲート配線7への
制御電圧の印加が解除されたゲート開放時に、左右のゲ
ート拡散層5の周囲に生じる空乏層によってソース配線
11とドレイン電極13との間の導電路がピンチオフさ
れるような低い不純物濃度値に設定されている。よっ
て、この真性チャネル層23は高抵抗値となるため、真
性チャネル層23の厚み(チャネル長)は、必要最小限
の小さな値に設定されている。
【0016】さらに、真性チャネル層23および後述す
るソース拡散層9には、ゲート手段埋め込み用の凹部2
5がマトリクス状に形成されており、この凹部25の下
方に各ゲート拡散層5を形成することにより、ゲート拡
散層5のゲート配線7と接合される上面27が真性チャ
ネル層23の上面29よりも下方に位置することとなる
とともに、これに伴ってゲート拡散層5が真性チャネル
層23内に完全に埋め込まれることとなる。凹部25の
内周側面は絶縁等のためにSiO2の側面酸化膜31が
形成されている。
【0017】ゲート拡散層5は、平面視点状の形状を有
し、前記各凹部25の下方に形成され、マトリクス状の
配設形態を有している。その結果、各ゲート拡散層5の
周囲には、ゲート拡散層5の前後左右を取り囲むように
真性チャネル層23およびソース拡散層9が形成されて
いる。
【0018】ゲート配線7は、高融点金属(ここではタ
ングステン)によって形成されており、その構成要素と
して、図2および図3に示すように、大略的に、マトリ
クス状に形成された各列のゲート拡散層5に接合される
ストライプ状に形成された支線部7aと、各支線部7a
に接続されるようにトランジスタの外縁部に、後述する
ソース配線11の本線部11bを外囲するように矩形環
状に設けられ、各支線部7aを統合して後述するゲート
パッド55に接続する本線部7bとを備えて構成されて
いる。各支線部7aには、各列の各ゲート拡散層5と接
合されるコンタクト部7cが設けられている。
【0019】ソース配線11は、図2および図3に示す
ように、大略的に、ゲート拡散層5の各列の間にストラ
イプ状に延び、ソース拡散層9に接合されるコンタクト
11aと、トランジスタの中央部に面状に形成され、各
コンタクト部11aを統合して後述するソースパッド5
7に接続する本線部11bとを備えて構成されている。
ソース配線の本線部11bとその下方に設けられるゲー
ト配線7の支線部7aとの間は、層間絶縁膜33によっ
て絶縁されている。なお、本実施形態では、コンタクト
部11aをストライプ状に設けたが、各ゲート拡散層5
を外囲するように設けてもよい。
【0020】このように構成されるトランジスタの上面
には、ゲートパッド55とソースパッド57が形成され
ている。このゲートパッド55およびソースパッド57
と、その下側に設けられるゲート配線7およびソース配
線11の本線部7b,11bとの間は、保護膜53によ
って絶縁されている。
【0021】次に、このトランジスタの製造工程の説明
を行う。まず、SiCを主成分として形成されたN+半
導体基板1を準備し、その半導体基板1の初期洗浄等の
表面処理を行う。続いて、図4に示すように、その半導
体基板1上にドリフト層21を形成する。このドリフト
層21は、SiCにN型の所定の不純物を不純物濃度が
前記第1の濃度値になるように混入させつつホモエピタ
キシャル成長により形成される。続いて、そのドリフト
21上に真性チャネル層23の第1の分割層23aを形
成する。この第1の分割層23aは、SiCにN型の所
定の不純物を不純物濃度が前記第2の濃度値になるよう
に混入させつつホモエピタキシャル成長により形成され
る。
【0022】続いて、図5に示すように、第1の分割層
23a上にSiO2の酸化膜35を形成し、その酸化膜
35上にスパッタリング、電子ビーム蒸着等によりメタ
ルマスク層(ここではアルミマスク層)37を形成し、
フォトレジスト、エッチング(ここではドライエッチン
グ(RIE等))を用いたパターニングにより、ゲート
パターンに対応してメタルマスク層37および酸化膜3
5を部分的に除去する。続いて、そのパターニングされ
たメタルマスク層37および酸化膜35をマスクとし
て、第1の分割層23aの露出されている部分にゲート
拡散層形成用の不純物(P型イオン(ここではアルミイ
オン))を注入し、複数箇所に(ここではマトリクス状
に点状の)ゲート拡散層5を形成する。
【0023】続いて、図6に示すように、残存している
メタルマスク層37および酸化膜35を除去し、露出さ
れた第1の分割層23aおよびゲート拡散層5上に真性
チャネル層23の第2の分割層23bを形成する。この
第2の分割層23bは、前述の第1の分割層23aの場
合と同様にして形成される。続いて、その第2の分割層
23b上にN+ソース拡散層9が形成される。このソー
ス拡散層9は、SiCにN型の所定の不純物を不純物濃
度が所定の濃度値になるように混入させつつホモエピタ
キシャル成長により形成される。続いて、ソース拡散層
9上に、SiO2の酸化膜(フィールド酸化膜)39が
形成される。
【0024】続いて、図7に示すように、電子ビーム蒸
着、スパッタリング等により酸化膜39上にメタルマス
ク層(ここではアルミメタルマスク層)41を形成す
る。続いて、フォトレジスト、エッチング(ドライエッ
チング)を用いたパターニングにより、各ゲート拡散層
5の上方に位置するメタルマスク層41および酸化膜3
9を部分的に除去し、その残存したメタルマスク層41
および酸化膜39をマスクとしてドライエッチング(R
IE等)により、各ゲート拡散層5の上方に位置するソ
ース拡散層9および第2の分割層23bを部分的に除去
し、トレンチ43を形成し、そのトレンチ43を介して
ゲート拡散層5の上面27の一部(中央部)を露出させ
る。このトレンチ43の下端部によって前記凹部25が
構成される。このように、メタルマスク層41および酸
化膜39をマスクとして用いてドライエッチングを行う
ことにより、SICを主成分としてなる硬質のソース拡
散層9および第2の分割層23bのパターニングを容易
に行うことができる。
【0025】続いて、図8に示すように、メタルマスク
層41を除去し、トレンチ43の内周面およびフィール
ド酸化膜39の上面にCVD等によりSiO2の酸化膜
45が形成される。この酸化膜45のトレンチ43の内
側面に設けられる部分が側面酸化膜31となる。この酸
化膜45の形成工程には、トレンチ43の内側面等のダ
メージを受けている部分を除去するために、犠牲酸化膜
の形成およびその犠牲酸化膜の除去のための工程が含ま
れている。続いて、トレンチ43の底面部の酸化膜45
をドライエッチングにより除去し、タングステンを配線
材とした選択CVD等によりゲート配線7を形成する。
このゲート配線7は、本実施形態では、トレンチ43内
に配線材が嵌まり込むように配線材の層を全面に形成し
た後、フォトレジストおよびエッチングを用いたパター
ニングにより、ゲート配線7のパターンに対応してその
配線材の層を部分的に除去して形成される。続いて、そ
のゲート配線7を覆うようにして、CVDにより層間絶
縁膜33を形成する。
【0026】続いて、図1に示すように、フォトレジス
トおよびエッチングを用いたパターニングにより、ソー
スコンタクト孔51のパターンに対応して、層間絶縁膜
33、酸化膜45およびフィールド酸化膜39を部分的
に除去してソースコンタクト51を形成し、ソース配線
11を形成する。このソース配線11は、ソースコンタ
クト孔51内に配線材が嵌まり込むように配線材の層を
全面に形成した後、フォトレジストおよびエッチングを
用いたパターニングにより、ソース配線11のパターン
に対応してその配線材の層を部分的に除去して形成され
る。
【0027】続いて、SiO2およびSiNの保護膜5
3が形成された後、図2に示すゲートパッド55および
ソースパッド57の形成等が行われる。
【0028】このように構成されるトランジスタは、ノ
ーマリオフ型のオンオフ特性を有している。すなわち、
ゲート配線7に制御信号(電圧)が印加されていないゲ
ートフリー状態では、真性チャネル層23中に生じてい
る空乏層によってソース、ドレイン間がオフされてお
り、ゲート配線7に正の電圧を印加することによってソ
ース、ドレイン間がオンするようになっている。
【0029】以上のように、本実施形態によれば、各ゲ
ート拡散層5が平面視点状の形状を有しているため、各
ゲート拡散層5の面積を小さくすることができ、これに
よってデバイスの寄生容量成分を小さくでき、高速動作
に適した構成とすることができる。
【0030】また、平面視点状の各ゲート拡散層5を囲
い込むようにして真性チャネル層23およびソース拡散
層9が形成されているため、素子形成面内におけるソー
ス領域の占める割合を大きくすることができ、同一面積
での電流値を大きくできる。その結果、相互コンダクタ
ンスも大きくなり、高周波特性が向上する。
【0031】さらに、各ゲート拡散層5の面積を小さく
することにより、漏れ電流であるゲートとドレイン(あ
るいはソース)間のダイオードの順方向電流を小さくす
ることができ、駆動電流を小さくすることができる。
【0032】また、トランジスタが縦型構造を有してい
るため、面積を有効に利用して、小型で大容量のトラン
ジスタを提供できる。
【0033】さらに、主成分の半導体材料としてSiC
が用いられているため、シリコンでは達成できないデバ
イス性能(特に耐圧性能等)の向上が図れる。
【0034】また、ノーマリオフ型のオンオフ特性を有
しているため、車載用に適している。
【0035】さらに、チャネル層3がドリフト層21と
真性チャネル層23とを備えて構成されているため、主
にデバイスのオンオフ特性を担う高抵抗率の真性チャネ
ル層23の厚みを小さくしつつ、主にデバイスの耐圧特
性を担うドリフト層21の厚みを確保することができ、
これによって所定の耐圧特性を確保しつつチャネル抵抗
を抑制することができる。
【0036】さらに、ゲート拡散層5の上面27が、真
性チャネル層23の上面29の位置よりも下方に位置
し、ゲート拡散層5が真性チャネル層23中に埋め込ま
れているため、ゲート拡散層5と真性チャネル層23の
上面に形成されるソース拡散層9との間の距離を大きく
することができとともに、ゲート拡散層5の電界集中を
緩和することができ、これによってゲート、ソース間の
耐圧の向上が図れる。
【0037】また、ゲート電極を兼ねたゲート配線7
が、高融点金属であるチタン、ニッケル、タングステン
またはアルミニウムによって形成されているため、ゲー
ト配線7の低抵抗化が図れ、高周波動作に適している。
また、特にタングステンは選択CVDの適用が可能であ
り、微細加工に適し、工程が簡素化する。さらに、高融
点金属であるタングステン等は、アルミに比して融点が
高く、デバイスの高温動作が可能となる。また、ゲート
がセルフアライメントとなり、微細加工精度が格段に向
上する。
【0038】<第2実施形態>図9は本発明の第2実施
形態に係る接合型電界効果トランジスタ(以下、単に
「トランジスタ」という)の断面構造を示す図であり、
図10ないし図13は図9のトランジスタの製造工程を
示す図である。本実施形態に係るトランジスタが前述の
第1実施形態に係るトランジスタと異なる点は、実質的
に、主に製造工程の違いより生じる細部の構成の相違の
みであり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付
して説明を省略する。
【0039】構成の相違点として言及するとすれば、第
1実施形態では、図1に示すように各ゲート拡散層5の
外縁部がゲート配線7(特に支線部7aのコンタクト部
7c)の左右端から側面酸化膜31を大きく超えて側方
に張り出しているのに対して、本実施形態では、図9に
示すようにゲート拡散層5の外縁部が、側面酸化膜31
の位置で止まっている。また、チャネル層23が、第1
実施形態のように2工程に分けて形成されるのはなく、
1工程で形成されている。
【0040】本実施形態に係る製造方法では、まず、S
iCを主成分として形成されたN+半導体基板1を準備
し、その半導体基板1の初期洗浄等の表面処理を行う。
続いて、図10に示すように、その半導体基板1上に、
ドリフト層21、真性チャネル層23およびソース拡散
層9をこの記載の順序で形成する。このドリフト層2
1、真性チャネル層23およびソース拡散層9の形成
は、第1実施形態の場合と同様に行われる。ただし、本
実施形態では、真性チャネル層23は、1工程で一度に
形成される。
【0041】続いて、図11に示すように、ソース拡散
層9上にSiO2の酸化膜61を形成し、その酸化膜6
1上にスパッタリング、電子ビーム蒸着等によりメタル
マスク層(ここではアルミマスク層)63を形成し、フ
ォトレジスト、エッチング(ドライエッチング)を用い
たパターニングによりメタルマスク層63および酸化膜
61を部分的に除去し、マスクを形成する。そのマスク
を用いたドライエッチング(RIE等)により、ゲート
パターンに対応してソース拡散層9を部分的に除去する
とともに、露出した真性チャネル層23の上層部の一部
を除去してトレンチ65を形成する。このトレンチ65
の下端部によって前記凹部25が形成される。このよう
に、メタルマスク層63および酸化膜61をマスクとし
て用いてドライエッチングを行うことにより、SiCを
主成分としてなる硬質のソース拡散層9および真性チャ
ネル層23のパターニングを容易に行うことができる。
【0042】続いて、図12に示すように、そのパター
ニングされたメタルマスク層63および酸化膜61をマ
スクとして、真性チャネル層23のトレンチ65を介し
て露出されている部分にゲート拡散層形成用の不純物
(P型イオン(ここではアルミイオン))を注入してゲ
ート拡散層5を形成する。続いて、残存しているメタル
マスク層63を除去し、トレンチ65の内周面および酸
化膜61の上面にCVD等によりSiO2の酸化膜67
が形成される。この酸化膜67のトレンチ65の内側面
に設けられる部分が側面酸化膜31となる。この酸化膜
67の形成工程には、トレンチ65の内側面等のダメー
ジを受けている部分を除去するために、犠牲酸化膜の形
成およびその犠牲酸化膜の除去のための工程が含まれて
いる。続いて、ゲート拡散層5の活性化のための高温ア
ニール処理、およびトレンチ65の底面部に位置する酸
化膜67のドライエッチングによる除去を行う。
【0043】続いて、図13に示すように、タングステ
ンを配線材とした選択CVD等によりゲート配線7を形
成する。このゲート配線7は、本実施形態では、トレン
チ65内に配線材が嵌まり込むように配線材の層を全面
に形成した後、フォトレジストおよびエッチングを用い
たパターニングにより、ゲート配線7のパターンに対応
してその配線材の層を部分的に除去して形成される。続
いて、そのゲート配線7を覆うようにして、CVDによ
り層間絶縁膜33を形成する。
【0044】続いて、図9に示すように、フォトレジス
トおよびエッチングを用いたパターニングにより、ソー
スコンタクト孔51のパターンに対応して、層間絶縁膜
33および酸化膜67,61を部分的に除去してソース
コンタクト51を形成し、ソース配線11を形成する。
このソース配線11は、ソースコンタクト孔51内に配
線材が嵌まり込むように配線材の層を全面に形成した
後、フォトレジストおよびエッチングを用いたパターニ
ングにより、ソース配線11のパターンに対応してその
配線材の層を部分的に除去して形成される。
【0045】続いて、SiO2およびSiNの保護膜5
3が形成された後、図2に示すゲートパッド55および
ソースパッド57の形成等が行われる。
【0046】以上のように、本実施形態に係るトランジ
スタによっても第1実施形態の場合と実質的に同様な効
果が得られる。
【0047】なお、上述の各実施形態では、主成分の半
導体材料としてSiCを用いてトランジスタを形成した
が、SiCの代わりにGaN(窒化ガリウム)を用いて
もよい。
【0048】また、上述の各実施形態では、トランジス
タの構造を縦型構造としたが、横型構造としてもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれ
ば、ゲート手段が、平面視点状の形状を有し、散点的に
設けられているため、各ゲート手段の面積を小さくする
ことができ、これによってデバイスの寄生容量成分を小
さくでき、高速動作に適した構成とすることができる。
【0050】また、チャネル層が平面視点状の各ゲート
手段の周囲を取り囲むように形成されているため、ゲー
ト手段を取り囲むようにしてソース領域(あるいはドレ
イン領域)を形成することができ、これによって素子形
成面内おけるソース領域(あるいはドレイン領域)の占
める割合を大きくすることができ、同一面積での電流値
を大きくできる。その結果、相互コンダクタンスも大き
くなり、高周波特性が向上する。
【0051】さらに、各ゲート手段の面積を小さくする
ことにより、漏れ電流であるゲートとドレイン(あるい
はソース)間のダイオードの順方向電流を小さくするこ
とができ、駆動電流を小さくすることができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、トランジ
スタが縦型構造を有しているため、面積を有効に利用し
て、小型で大容量のトランジスタを提供できる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、主成分の
半導体材料としてSiCあるいはGaNが用いられてい
るため、シリコンでは達成できないデバイス性能(特に
耐圧性能等)の向上が図れる。
【0054】また、ノーマリオフ型のオンオフ特性を有
しているため、車載用に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る接合型電界効果ト
ランジスタの断面構造を示す図である。
【図2】図1のトランジスタのゲート配線およびソース
配線等の構成を示す平面図である。
【図3】図1のトランジスタのゲート配設形態を示す平
面図である。
【図4】図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図5】図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図6】図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図7】図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図8】図1のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態に係る接合型電界効果ト
ランジスタの断面構造を示す図である。
【図10】図9のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図11】図9のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図12】図9のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【図13】図9のトランジスタの製造工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 チャネル層 5 ゲート拡散層 7 ゲート配線 9 ソース拡散層 11 ソース配線 13 ドレイン電極 21 ドリフト層 23 真性チャネル層 23a 第1の分割層 23b 第2の分割層 25 凹部 31 側面酸化膜 33 層間絶遠膜 35 酸化膜 37 メタルマスク層 39 フィールド酸化膜 41 メタルマスク層 53 保護膜 55 ゲートパッド 57 ソースパッド 61 酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 孝志 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 弘津 研一 大阪市此花区島屋1−1−3 住友電気工 業株式会社内 (72)発明者 原田 真 大阪市此花区島屋1−1−3 住友電気工 業株式会社内 Fターム(参考) 5F102 FA02 GB04 GC08 GD04 GJ02 GK02 GL02 GS10 GV06 GV07 GV08 HC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル層にゲート手段が面接触した接
    合型電界効果トランジスタであって、 前記ゲート手段が、平面視点状の形状を有し、散点的に
    設けられ、 その各ゲート手段の周囲を取り囲むように前記チャネル
    層が形成されていることを特徴とする接合型電界効果ト
    ランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート手段が、マトリクス状に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の接合型電
    界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記各ゲート手段は、 平面視点状の形状を有し、前記チャネル層に接合される
    ゲート拡散層と、 前記ゲート拡散層上に形成される平面視点状のゲート電
    極と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記
    載の接合型電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記接合型電界効果トランジスタは、 ソース電極およびドレイン電極がチャネル層の上下に形
    成された縦型構造を有することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の接合型電界効果トランジス
    タ。
  5. 【請求項5】 前記接合型電界効果トランジスタは、 ノーマリオフ型のオンオフ特性を有し、 主成分の半導体材料としてSiCあるいはGaNが用い
    られていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の接合型電界効果トランジスタ。
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