JP2002313448A - 圧接端子 - Google Patents
圧接端子Info
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Abstract
引張強度を常に確保できること。 【解決課題】 この圧接端子2Aは、端子本体の対向す
る側壁部2a,2bに形成され、電線3を圧接する圧接
刃2f,2gを有するものであって、圧接刃2f,2g
の先端に電線挿入方向の溝p1〜p4を設けたものであ
る。
Description
イヤーハーネスに用いられる電線を圧接接続する圧接端
子に関するものである。
斜視図、図7はその圧接刃回りの平面図である。両図
は、説明の便宜上、適当に拡大して示している。
ーハーネスには、極めて多数本の電線が用いられるが、
電線の被覆を除去する工程なしで、電線と端子とを接続
させる方法として圧接接続がある。この圧接接続におい
ては、電線の引き抜きに対する機械的強度を圧接刃とイ
ンシュレーションバレルとによって保持している。
能な雌端子の一例である。この圧接端子2は、図6,図
7に示すように、例えば導電性金属板をプレス等で所定
の展開形状に打ち抜いた後に略U字状に折り曲げて、底
壁部2dと両側壁部2a,2bを形成すると共に、側壁
部2a,2bには、電線3に圧接する二対の圧接刃2
e,2eを形成している。圧接刃2e,2eの各対は、
電線3を案内するように上面が先下りに形成された左右
先端間でスロット2es,2esを構成している。天井
部2cは上記雄端子との嵌合部を構成するものである。
スロット2es,2es内に電線3を図6中の上方から
挿入して保持するが、電線3に上向き(矢印で示すよう
な軸直交方向A)の引張力が加わると、電線3がスロッ
ト2es,2esから抜けて外れやすかった。
a,2bの後端に、両側壁2a,2bとともにインシュ
レーションバレル2h,2hを構成する帯状部分2a
h,2bhを形成し、帯状部分2ah,2bhの先端を
これに対向する側壁2b,2aの上端に近接するまでそ
れぞれ内方に巻き曲げて電線3を保持するように変形す
ることで、電線3を加締めていた。
部品の軽量化によるワイヤーハーネスの細線化が求めら
れ、例えば040サイズの圧接端子2で0.13sqの
ような極細の電線3を使用することもある。その場合、
従来の電線3の圧接端子2では、電線引張方向(B方
向)の過大な引張に対する機械的強度(引張強度)を大
きくすることが困難であった。
線を防止するためには、通常、その電線3への圧接刃2
e,2eの食い込み量を大きくとれないので、圧接刃2
e,2eによる圧接力が不足しがちとなる。したがっ
て、圧接刃2e,2eとインシュレーションバレル2
h,2hで電線3を接続するだけでは、万一、B方向に
過大な引張力が作用したときにこれを吸収することがで
きず、電線3が圧接端子2から抜けて外れてしまうおそ
れがあった。
れたもので、細線化された電線に使用しても、その電線
の引張強度を確保できる圧接端子を提供するものであ
る。
端子本体の対向する側壁間に形成され、電線を挿入して
圧接するための圧接刃を有する圧接端子であって、この
圧接刃の先端に上記電線の挿入方向の溝を設けたことを
特徴とするものである。
で分断されて複数化され、電線の圧接時に、この複数化
された先端が電線に同時に食い込むので、その電線に対
する圧接力が確保される。その結果、細線化された電線
を使用する場合、万一その電線に大きな引張力が加わっ
たとしても、電線が容易に抜けて外れてしまうおそれが
少なくなる。
さは、圧接される電線の素線の直径よりも浅く設定され
ていることとすれば、電線の素線に対する圧接刃の食い
込み量はこの溝の深さで規制されるので、電線の素線を
完全に断線してしまうおそれがなくなる。
図面を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一
構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略
する。
の全体構成を示す斜視図、図2はその圧接刃回りの平面
図、図3は図1における圧接刃の詳細を示す斜視図であ
るが、各図は、説明の便宜上、適当に拡大して示してい
る。
に、例えば導電性金属板をプレス等で所定の展開形状に
打ち抜いた後に略U字状に折り曲げて端子本体を構成し
ている。この端子本体の対向する側壁をなす側壁部2
a,2bには、この両側壁部2a,2bとともに二対の
圧接刃2f,2gと、二対のインシュレーションバレル
2h,2hとがそれぞれ形成されている。
端子本体の長手方向(図中のB方向)に適当な間隔をも
って列設されている。以下、圧接端子2Aの特徴をなす
圧接刃2f,2g等について詳述する。
agは、側壁部2aに適当な切込みを入れた後、その切
込み部分を裏面或いは表面から押圧して反対側に突出さ
せることで所定高さの山形状をなしている。所定高さ
は、突起部2af,2agで同じである。
すように、その先端に同図中の上下方向(電線挿入方
向)に形成された断面V字状の溝p1,p2が設けられ
ている。溝p1,p2は、例えば切削加工やポンチ加工
で形成される。その深さCは、圧接時に電線3の素線に
対する上記先端の食い込み量を規制するものであって、
圧接される電線3の素線の直径よりも小さく設定され
る。
agの先端が電線3の素線に食い込むが、溝p1,p2
の底部でその食い込みが止まるので、電線3の素線が完
全に切れてしまうことがなくなる。ただし、溝p1,p
2の深さは、安全を見込んで、上記深さCを電線3の素
線の半径よりも小さく設定するのがより好ましい。ま
た、突起部2af,2agの先端の幅寸法によっては、
各溝p1,p2の数をさらに増加させてもよい。
ションバレル2hを構成する帯状部分2ahが、側壁部
2aと平行に長く延びており、その長さは保持される電
線3の被覆のほぼ上半分を取り巻くように内方へ巻き曲
げることができる程度に設定されている。
f,2bgは、側壁部2bに適当な切込みを入れた後、
その切込み部分を裏面或いは表面から押圧して反対側に
突出させることで所定高さの山形状をなしている。所定
高さは、前後のスロット幅が同じとなるように設定され
るが、ここでは突起部2af,2agと同じ高さとして
いる。突起部2bf,2bgには、その先端に上記溝p
1,p2と同様にして形成された溝p3,p4が設けら
れている。ただし、この溝p3,p4は、上記溝p1,
p2に対し左右対称となっている。
合計高さは端子本体の全幅よりも小さく設定され、その
差により圧接刃2fのスロット2fsが形成される。同
様に、突起部2agと突起部2bgとの合計高さは端子
本体の全幅よりも小さく設定され、その差により圧接刃
2gのスロット2gsが形成される。
ションバレル2hを構成する帯状部分2bhが、上記側
壁部2aに形成される帯状部分2ahのさらに後方で側
壁部2aと平行に長く延びており、その長さは保持され
る電線3の被覆のほぼ上半分を取り巻くように内方へ巻
き曲げることができる程度に設定されている。
f,2agと2bg,2bfとがそれぞれ対向するよう
に、この両側壁部2a,2bを底壁部2dに対して垂直
方向に折り曲げ、側壁部2aの前端付近の部分2acを
さらに水平方向に折り曲げ、これを側壁部2aの上記部
分2acに対応する上端部分に当接させて天井部2cを
形成することにより、図1に示すような状態になる。天
井部2cは図示しない雄端子との端子嵌合部を形成する
ものであるが、その端子嵌合部には、上記端子本体のそ
の他の部分としての接続用舌片等が形成されている。
間にスロット2fsが形成されて上記圧接刃2fが構成
され、対向する突起部2ag,2bg間にスロット2g
sが形成されて上記圧接刃2gが構成されており、か
つ、各圧接刃2f,2gの先端には上記したような溝p
1〜p4が設けられている。なお、各突起部2af,2
bf,2ag,2bgの上面は、電線3を各スロット2
fs,2gsに案内するように先下がりとなっている。
スロット2fs,2gsに圧接挿入するが、このときに
は、図1に示すように、インシュレーションバレル2h
は巻き曲げ前の状態であり、電線3に何ら干渉しないの
で、電線3をスムーズに圧接端子2Aに圧接挿入するこ
とができる。一方、電線3は、圧接刃2f,2gの先端
で被覆が切り込まれ、ついで先端が素線に溝p1〜p4
の深さCだけ食い込み、その食い込み状態で素線が押圧
変形される、いわゆる圧接作用を受ける。
接刃2f,2gの先端側面が食い込み、溝p1〜p4に
入り込んだ状態となって保持される。この状態では、圧
接刃2f,2gと電線3との接触面積が増大し、電気的
接続(接触抵抗)において有利なものとなる。
ションバレル2h,2hを電線3のほぼ上半分を取り巻
くように相互に反対方向に巻き曲げると、インシュレー
ションバレル2h,2hの先端が、それぞれに対応する
側壁部2b,2aの上端部分に近接し、電線3を加締め
るようになる。
わった場合、インシュレーションバレル2h,2hでそ
の引張力が電線3にかかるのを阻止する。しかし、B方
向に大きな引張力が加わった場合、上記インシュレーシ
ョンバレル2h,2hだけでは、その引張力を吸収する
ことはできない。
引張力は圧接刃2f,2gの先端の側面と溝p1〜p4
とで受け止められるので、電線3に対するB方向の引張
強度が確保される。その結果、電線3として細線化され
た電線を使用する場合、万一その電線3に大きな引張力
が加わったとしても、電線3が圧接端子2Aから容易に
抜けて外れてしまうおそれを少なくして、圧接端子2A
の接続信頼性を確保することができる。
断面形状をV字状であるとしたが、必ずしもV字状とす
る必要はなく、例えばU字状、凹状等の断面形状を採用
してもよい。
圧接刃2f,2gは、端子本体の両側璧部2a,2bを
突出させて形成しているが、この圧接刃として図4,図
5に示すような変形例を採用することもできる。両図に
示す圧接端子2Bでは、圧接刃を端子本体から切り出し
た圧接板2f’,2g’で形成している。この場合に
も、上記実施形態と同様に、圧接板2f’,2g’の先
端に図5中の上下方向に形成された断面V字状の溝p
1’〜p4’を設けることで、上記と同様の作用効果が
得られる。溝p1’〜p4’の断面形状についても、例
えばU字状、凹状等の形状を採用することができる。
設けているが、三対以上設けてもよい。その場合はさら
に大きな引張強度が確保される。さらに、インシュレー
ションバレルについても、必ずしも二対設ける必要はな
く、一対でよいし、三対以上であってもよい。
説明しているが、本発明を雄端子に適用することもでき
る。
うな細線化された電線に使用する圧接端子に特に好適で
あるが、通常サイズの電線に使用する圧接端子に適用し
てもよい。また、その適用範囲は自動車用に限られず、
例えば家電用の圧接端子として適用することもできるの
はもちろんである。
項1記載の発明によれば、細線化された電線を使用する
場合、万一その電線に大きな引張力が加わったとして
も、電線が容易に抜けて外れてしまうおそれが少なくな
るので、圧接端子の機械的な接続信頼性を向上させるこ
とができる。また、圧接刃と電線との接触面積が増大す
るので、電気的な接続信頼性においても有利なものとな
る。
が完全に切れてしまうことがなくなるので、圧接端子の
接続信頼性をさらに向上させることができる。
を示す斜視図である。
ある。
図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 端子本体の対向する側壁間に形成され、
電線を挿入して圧接するための圧接刃を有する圧接端子
であって、この圧接刃の先端に上記電線の挿入方向の溝
を設けたことを特徴とする圧接端子。 - 【請求項2】 上記溝の深さは、圧接される電線の素線
の直径よりも浅く設定されていることを特徴とする請求
項1記載の圧接端子。
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JP3875037B2 JP3875037B2 (ja) | 2007-01-31 |
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JP2020145025A (ja) * | 2019-03-05 | 2020-09-10 | 株式会社デンソー | 電子装置及び圧接端子 |
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2001
- 2001-04-16 JP JP2001116923A patent/JP3875037B2/ja not_active Expired - Fee Related
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