JP2002313126A - 照明灯用具 - Google Patents

照明灯用具

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    • Y10S362/80—Light emitting diode

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の樹脂で照明灯をモールドするとした場
合、射出時の樹脂温度が２４０〜３００℃で、射出圧が
４００〜１３００Ｋｇ／ｃｍ2 であることから、照明灯
が前記樹脂温度によって溶解したり、射出圧によって破
損したりするといった問題があった。 【解決手段】 ＬＥＤ、小型電球で構成された照明灯２
を、ホットメルトにより前記照明灯の頭部の一部を露出
した状態でモールド５して構成した照明灯用具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のウインド開
閉スイッチの内部からの照明、灰皿の内部照明、足元照
明等の車両用照明あるいは電子機器の表面パネルに取付
けられ、操作位置を表示したり駆動状態を表示するため
のＬＥＤや小型電球等を使用した照明灯用具の改良に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、前記したような照明灯具に使用さ
れる灯具としては、ＬＥＤや小型電球が使用されてい
る。このＬＥＤや小型電球は材質として露出される部分
はガラスや合成樹脂で構成されている。そして、これら
の照明灯を自動車や電子機器に取付けるには露出した状
態での取付けが困難であり、かつ、露出状態では破損し
易いといった問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ＬＥＤや小型
電球等の照明灯を取付けるためのハウジングを製作し、
このハウジングに照明灯を嵌め込むものが一般的であっ
たが、このハウジングは２分割されたものや筒状に形成
されたものであるため、照明灯を装着した状態で２分割
されたものを組み合わせて接着剤で固定したり、照明灯
を装着した状態で蓋を閉じたりする必要が生じるため、
部品数が増えたり工数が増えたりするといった問題点が
ある外、ハウジングと照明灯との固定に隙間が生じて塵
が侵入したりガタが生じたりするという問題もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記した従来
の問題点を解決するものとして、照明灯を一般的にモー
ルド部材されているナイロン系の合成樹脂によってモー
ルドする方法が考えられるが、ナイロン系の樹脂で照明
灯をモールドするとした場合、図５に示すように射出時
の樹脂温度が２４０〜３００℃で、射出圧が４００〜１
３００Ｋｇ／ｃｍ 2 であることから、ＬＥＤや小型電球
である照明灯が前記樹脂温度によって溶解したり、射出
圧によって破損したりするといった欠点があった。
【０００５】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、照明灯をモールドす
る材料としてホットメルト樹脂を採用することにより、
射出成形時に照明灯が溶解したり破損したりすることの
ない照明灯用具を提供せんとするにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の照明灯用具は前
記した目的を達成せんとするもので、その手段は、ＬＥ
Ｄ、小型電球で構成された照明灯を、ホットメルトによ
り前記照明灯の頭部の一部を露出した状態でモールドし
て構成したものである。
【０００７】また、前記モールドより露出した前記リー
ド線をコネクターに接続してもよく、さらに、前記照明
灯がＬＥＤの場合には、該ＬＥＤのリード線を抵抗器が
接続されたプリント基板に接続し、かつ、ＬＥＤの頭部
の一部を除いてプリント基板と共にホットメルトによっ
てモールドして構成してもよい。
【０００８】また、予めＬＥＤ、小型電球で構成された
照明灯のリード線をコネクターの端子に接続し、前記照
明灯の一部を露出した状態で前記コネクターの一部と共
にホットメルトでモールドして構成したものであり、さ
らに、前記照明灯がＬＥＤの場合には、該ＬＥＤのリー
ド線を抵抗器が接続されたプリント基板に接続し、該プ
リント基板をコネクターに接続した後に、前記プリント
基板、前記ＬＥＤの頭部の一部を除いて前記コネクター
の一部と共にホットメルトでモールドして構成してもよ
い。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る照明灯用具の
実施の形態を図面と共に説明する。図１、図２は第１の
実施の形態を示すもので、電源側に接続するコネクター
１（図示のものは雌コネクターを開示している）とＬＥ
Ｄや小型電球等の照明灯（図示のものはＬＥＤを開示し
ている）２とが別体のものであり、ＬＥＤ２とコネクタ
ー１とはリード線３で接続されているものである。
【００１０】コネクター１は公知のものであり、図示し
ない雄コネクターと着脱自在に取付けられ電源が供給さ
れるものである。照明灯２は保護用の抵抗器（図示せ
ず）が接続されたプリント基板４に端子が接続され、こ
のプリント基板４に前記リード線３が接続されているの
で、照明灯２はコネクター１と電気的に接続される。
【００１１】そして、この実施の形態にあっては、前記
プリント基板４と照明灯２の頭部の一部を除いてホット
メルト樹脂の射出成形によってモールドしたものであ
る。以下、このモールドした部分をモールド部５とい
う。
【００１２】ここで、ホットメルト樹脂は、図５からも
判るように射出時の樹脂温度が１７５〜２２５℃で、か
つ、射出圧が３〜３５Ｋｇ／ｃｍ2 と一般的な合成樹脂
よりも温度が低く圧力が小さいので、モールドする時の
ＬＥＤや小型電球等の熱および圧力に弱い照明灯２であ
っても、熱によって溶解したり圧力によって破損したり
することがない。
【００１３】また、ホットメルトは本来接着剤として使
用されている材料であるため、密着性が良く、防水性、
防塵性、耐震性に優れており、従って、このような特性
を有するホットメルトによって照明灯２をモールドすれ
ば、自動車に取付けた場合の雨に濡れたり、埃が多くな
っても、また、走行時の振動にも故障の発生を防止でき
るものである。
【００１４】なお、図示のモールド部５には突起５ａが
形成されているが、この突起５ａは自動車や電子機器等
の被取付部材に対して固定するときの爪として利用する
ためのものであり、また、形状も被取付部材における取
付部分に合わせて変更することができるのは勿論のこと
である。
【００１５】次に、図３、図４の第２の実施の形態につ
いて説明する。この実施の形態のものは、照明灯２とコ
ネクター１とを一体構造としたものである。なお、前記
した第１の実施の形態と同一符号は同一部材を示し説明
は省略する。
【００１６】この実施の形態にあっては、照明灯２が取
付けられたプリント基板４の導電パターンとコネクター
１の端子とを半田付けした状態で、コネクター１の一部
とプリント基板４の全体および照明灯２の頭部を除いて
ホットメルト樹脂でモールドしたものである。
【００１７】この実施の形態においても、前記第１の実
施の形態と同様に照明灯２の溶解や破損を防止してコネ
クター１と一体化した照明灯が得られ、しかも、モール
ド部５を被取付体に対して突起５ａを利用して取付ける
ことにより、コネクター１も取付けられるので、該コネ
クター１に対して雄コネクターを接続することで、照明
灯２に電源を供給することができるものである。
【００１８】
【発明の効果】本発明は前記したように、ＬＥＤ、小型
電球で構成された照明灯を、ホットメルトにより前記照
明灯の頭部の一部を露出した状態でモールドして構成し
たので、照明灯をモールド時の温度や圧力によって溶解
や破損から防止でき、かつ、照明灯はホットメルトによ
って頭部を残して覆われているので、被取付体への取付
け時や使用時の衝撃にも照明灯が破損することがないも
のである。
【００１９】また、予めＬＥＤ、小型電球で構成された
照明灯のリード線をコネクターの端子に接続し、前記照
明灯の一部を露出した状態で前記コネクターの一部と共
にホットメルトでモールドして構成したので、照明灯の
被取付体への取付けと同時にコネクターも被取付体に固
定されることとなり、これにより、リード線が不要にな
って、被取付体への取付作業の簡略化と時間の短縮およ
びコストの低減を図ることができる等の効果を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の照明灯用具の第１の実施の形態を示す
モールド前の斜視図である。
【図２】同上のモールドした状態の斜視図である。
【図３】第２の実施の形態を示すモールド前の斜視図で
ある。
【図４】同上のモールドした状態の斜視図である。
【図５】モールド樹脂の材質によって異なる射出温度と
射出圧力を示す比較表である。
【符号の説明】
１ コネクター ２ 照明灯 ３ リード線 ４ プリント基板 ５ モールド部 ５ａ 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ２１Ｙ 101:02 Ｆ２１Ｙ 101:02 Ｆターム(参考） 3K013 AA01 BA01 CA05 CA12 3K040 CA05 DC01 FA09 GA04 GB03 GB08 HA05 5F041 AA43 BB22 DA20 DA41 DC23 FF11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＬＥＤ、小型電球で構成された照明灯
    を、ホットメルトにより前記照明灯の頭部の一部を露出
    した状態でモールドして構成したことを特徴とする照明
    灯用具。
  2. 【請求項２】 前記モールドより露出した前記リード線
    をコネクターに接続したことを特徴とする請求項１記載
    の照明灯具。
  3. 【請求項３】 前記照明灯がＬＥＤの場合には、該ＬＥ
    Ｄのリード線を抵抗器が接続されたプリント基板に接続
    し、かつ、ＬＥＤの頭部の一部を除いてプリント基板と
    共にホットメルトによってモールドして構成したことを
    特徴とする請求項１記載の照明灯用具。
  4. 【請求項４】 予めＬＥＤ、小型電球で構成された照明
    灯のリード線をコネクターの端子に接続し、前記照明灯
    の一部を露出した状態で前記コネクターの一部と共にホ
    ットメルトでモールドして構成したことを特徴とする照
    明灯用具。
  5. 【請求項５】 前記照明灯がＬＥＤの場合には、該ＬＥ
    Ｄのリード線を抵抗器が接続されたプリント基板に接続
    し、該プリント基板をコネクターに接続した後に、前記
    プリント基板、前記ＬＥＤの頭部の一部を除いて前記コ
    ネクターの一部と共にホットメルトでモールドして構成
    したことを特徴とする請求項４記載の照明灯用具。
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