JP2002311238A - 偏光板及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
偏光板及びこれを用いた液晶表示装置Info
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Abstract
つ、使用時の耐久性に優れた偏光板及びこれを用いた液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】 合成樹脂フィルム積層体と液晶層とを積
層一体化した偏光板において、前記合成樹脂フィルム積
層体及び前記偏光板を構成する各層間の剥離強度をいず
れも4.0N/25mm以上とする。特に、液晶層界面
の剥離強度が4.0N/25mm以上であることが好ま
しく、液晶層を形成する液晶としてはコレステリック液
晶が好ましい。
Description
品の層間剥離が起きず、かつ、使用時の耐久性に優れ
た、液晶層を積層一体化した偏光板、特に液晶表示装置
に用いられる偏光板及びこれを用いた液晶表示装置に関
する。
晶層とλ/4板とを組み合わせた反射偏光板は、従来の
二色性色素を用いた偏光板と積層一体化されて、液晶セ
ルの下側(バックライト側)の偏光板として使用した場
合に、輝度向上効果があることから最近使用されてきて
いるが、コレステリック液晶層とλ/4板と偏光板とい
う、複数の層を接着剤や粘着剤などで積層一体化してい
るため、その層間の密着力が問題になっている。
反射偏光板(偏光板と積層一体化したもの)を貼った状
態での耐久性試験(加熱、加湿など)では、問題ないも
のも得られているが、液晶セルに貼り合せた時に、異物
をかみこんでしまったために、この偏光板をリワーク
(はがす)する際に積層品の層間剥離が生じ、リワーク
しにくいといった問題が発生している。
では、偏光板を貼り合せた液晶セルとバックライトを固
定するために、周辺部を両面テープで貼り合せることが
行われている。しかし、携帯電話用途においては耐衝撃
性も要求されるため、衝撃を受けても液晶セルとバック
ライトが剥がれないように、反射偏光板の層間密着力を
強くする必要性が出てきている。
板(コレステリック層とλ/4板と偏光板を積層一体化
したもの)において、層間の密着力が最も弱いのは液晶
層部分であることが確認されており、この液晶層部分は
特殊な液晶の配向状態を形成して固定化するために、厚
みが数ミクロン程度と薄く、かつフィルム強度も低いこ
とが多い。
液晶ポリマーを使用する場合と、重合性液晶を使用する
場合がある。液晶ポリマーを使用する場合は、配向膜上
で液晶温度で配向させた後、ガラス転移温度以下にする
ことで配向状態を維持させる。この場合の液晶ポリマー
の分子量は、一般的に数千〜数万程度と低くすること
で、配向制御をしやすくしているため、液晶層のフィル
ム強度は弱いものとなってしまう。一方、重合性液晶の
場合は、低分子量の重合性液晶を配向膜上で配向させた
後に、紫外線処理などで配向を維持させながら重合(架
橋)させる。この場合、材料や紫外線処理条件によって
フィルム強度が大きく異なるが、硬化などの影響により
配向膜などに対する密着力が低いことが多い。
た偏光板において、各層間の剥離強度を一定値以上とす
ることにより、リワーク時に積層品の層間剥離が起き
ず、かつ、使用時の耐久性に優れた偏光板及びこれを用
いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
め、本発明は、偏光板、特に反射偏光板の層間剥離強度
を、液晶セルと偏光板粘着剤との剥離強度、及び液晶セ
ルとバックライトとを貼り合せる両面粘着剤の剥離強度
と近いレベル、つまり4.0N/25mm以上とすれ
ば、実用上問題がないとの知見に基づいてなされたもの
である。
ィルム積層体と液晶層とを積層一体化した偏光板であっ
て、前記合成樹脂フィルム積層体及び前記偏光板を構成
する各層間の剥離強度がいずれも4.0N/25mm以
上であることを特徴とする。これにより、リワーク時の
積層品の層間剥離が起きず、かつ、使用時の耐久性に優
れた偏光板を提供できる。
フィルム積層体には、少なくとも位相差板と二色性物質
を吸着配向させた偏光板とが積層され、かつ前記液晶層
に前記位相差板及び前記二色性物質を吸着配向させた偏
光板が順次積層一体化されていることが好ましい。これ
により、従来の二色性物質を吸着配向させた偏光板が有
する高い偏光特性と、コレステリック液晶層とλ板によ
る光の増量を両立することができる。すなわち、この高
い偏光度によって、従来と同じ液晶表示装置のコントラ
ストを確保することができる。
晶層、前記位相差板、及び前記二色性物質を吸着配向さ
せた偏光板が、接着剤又は粘着剤を介して積層されてい
ることが好ましい。
晶層は、コレステリック液晶層であることが好ましい。
これにより、偏光板を透過する光の増量を図ると共に、
偏光子に吸収されにくい偏光を供給して液晶画像表示等
に利用しうる光量の増大を図ることができる。
晶層は、反応性基を有する液晶が架橋したものであるこ
とが好ましい。液晶層を架橋反応により硬化(膜化)す
ることで液晶層の強度が高められるため、層間剥離時の
凝集破壊を防止できる。
ック液晶層は、配向膜上で形成された液晶層を、接着剤
又は粘着剤を介して支持基材に積層したものであること
が好ましい。重合性液晶は、配向膜との界面の密着力が
一般的に低いため、配向基材から接着剤や粘着剤を用い
て他の基材に転写することによって、剥離強度を向上さ
せることができる。
発明の偏光板を液晶セルの少なくとも片側に配置したこ
とを特徴とする。
ルム積層体と液晶層とを積層一体化した偏光板であっ
て、前記合成樹脂フィルム積層体及び前記偏光板を構成
する各層間の剥離強度がいずれも4.0N/25mm以
上である。特に、液晶層界面における剥離強度が、4.
0N/25mm以上であることを特徴とする。これによ
り、リワーク時における層間剥離を防止することができ
る。なお、本発明において、剥離強度は、引張り試験機
等を用いて測定することができる。
体を構成する積層フィルムは、特に制限されないが、位
相差板好ましくは1/4λ板と、二色性物質を吸着配向
させた偏光板とが積層されていることが好ましい。さら
に、他の光学層を必要に応じて積層したものであっても
よい。
た偏光板の基本的な構成は、親水性合成樹脂フィルム
を、常法により、染色、架橋、延伸、乾燥して形成し
た、二色性物質含有のポリビニルアルコール系偏光フィ
ルム等からなる偏光子の片側又は両側に、適宜の接着
層、例えばビニルアルコール系ポリマー等からなる接着
層を介して、保護層となる透明保護フィルムを接着した
ものからなる。
合成樹脂フィルムに、ヨウ素や二色性染料等よりなる二
色性物質による染色処理や、延伸処理、架橋処理等の適
宜な処理を適宜な順序や方式で施してなり、自然光を入
射させると直線偏光を透過する適宜なものを用いること
ができる。特に、光透過率や偏光度に優れるものが好ま
しい。偏光子の厚さは、特に限定されるものではない
が、1〜80μmが一般的であり、特に2〜40μmが
好ましい。合成樹脂フィルムは、染色させる前に水浴等
で膨潤処理されていてもよい。
しては、例えばポリビニルアルコールや部分ホルマール
化ポリビニルアルコールなどの高分子フィルムが好まし
く、特にヨウ素による染色性に優れる点から、ポリビニ
ルアルコール系フィルムが好ましい。ポリビニルアルコ
ール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を、水
又は有機溶媒に溶解した原液を流延成膜する流延法、キ
ャスト法、押出法等、任意の方法で成膜されたものを適
宜使用することができる。
設ける透明保護層となる保護フィルム素材としては、適
宜な透明フィルムを用いることができる。中でも、透明
性や機械的強度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるポリ
マーからなるフィルム等が好ましく用いられる。そのポ
リマーの例としては、トリアセチルセルロースの如きア
セテート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルス
ルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及びア
クリル系樹脂等があげられるが、これに限定されるもの
ではない。
しく用いることができる透明保護フィルムは、表面をア
ルカリなどでケン化処理したトリアセチルセルロースフ
ィルムである。透明保護フィルムの厚さは、任意である
が一般には偏光板の薄型化などを目的に500μm以
下、好ましくは5〜300μm、特に好ましくは5〜1
50μmとされる。なお、偏光フィルムの両側に透明保
護フィルムを設ける場合、その表裏で異なるポリマー等
からなる透明保護フィルムを用いてもよい。
本発明の目的を損なわない限り、ハードコート処理や反
射防止処理、スティッキングの防止や拡散ないしアンチ
グレア等を目的とした処理などを施したものであっても
よい。
護層である透明保護フィルムとの接着処理は、特に限定
されるものではないが、例えば、ビニルアルコール系ポ
リマーからなる接着剤、或いは、ホウ酸やホウ砂、グル
タルアルデヒドやメラミン、シュウ酸などのビニルアル
コール系ポリマーの水溶性架橋剤から少なくともなる接
着剤などを介して行うことができる。かかる接着層は、
水溶液の塗布乾燥層などとして形成しうるが、その水溶
液の調製に際しては必要に応じて、他の添加剤や、酸等
の触媒も配合することができる。特に、PVAフィルム
との接着性に優れる点から、ポリビニルアルコールから
なる接着剤を用いることが好ましい。
明する。位相差板は、直線偏光を楕円偏光又は円偏光に
変えたり、楕円偏光又は円偏光を直線偏光に変えたり、
或いは直線偏光の偏光方向を変える場合に用いられ、特
に、直線偏光を楕円偏光又は円偏光に変えたり、楕円偏
光又は円偏光を直線偏光に変える位相差板としては、い
わゆる1/4波長板(λ/4板とも言う)が用いられ
る。1/2波長板(λ/2板とも言う)は、通常、直線
偏光の偏光方向を変える場合に用いられる。
ボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリプロピレンやその他のポリ
オレフィン、ポリアリレート、ポリアミド等の適宜なポ
リマーからなるフィルムを延伸処理してなる複屈折性フ
ィルムや液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの
配向層をフィルムにて支持したものなどが挙げられる。
位相差板(λ/4板)の厚さは、特に限定されないが、
一般に10〜300μmであり、20〜150μmの範
囲が好ましい。
晶類の例としては、シアノビフェニル系、シアノフェニ
ルシクロヘキサン系、シアノフェニルエステル系、安息
香酸フェニルエステル系、フェニルピリミジン系及びそ
れらの混合物の如き、室温又は高温でネマチック相やス
メクチック相を呈する低分子液晶や架橋性液晶モノマ
ー、あるいは室温又は高温でネマチック相やスメクチッ
ク相を呈する液晶ポリマーなどがあげられる。前記の架
橋性液晶モノマーは通例、配向処理した後、熱や光等に
よる適宜な方式で架橋処理されてポリマーとされる。な
かでも、コレステリック液晶層、特にコレステリック液
晶ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層をフィルム
基材上に支持したものの如き、左回り又は右回りのいず
れか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示
すものなどが好ましい。
が相違するものの組合せにして2層又は3層以上重畳し
た配置構造とすることにより、可視光域等の広い波長範
囲で円偏光を反射するものを得ることができ、それに基
づいて広い波長範囲の透過円偏光を得ることができる。
形成は、従来の低分子液晶の配向処理に準じた方法で行
うことができる。例えば、厚さが20〜200μmの支
持基材上に、厚さが0.01〜10μmのポリイミドや
ポリビニルアルコール、ポリエステルやポリアリレー
ト、ポリアミドイミドやポリエーテルイミド等の膜を形
成して、レーヨン布等でラビング処理した配向膜等から
なる適宜な配向膜の上にコレステリック液晶ポリマーを
展開し、ガラス転移温度以上、等方相転移温度未満に加
熱し、液晶ポリマー分子がグランジャン配向した状態で
ガラス転移温度未満に冷却してガラス状態とし、当該配
向が固定化された固化層を形成する方法等が挙げられ
る。
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリ
アリレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、アモルファスポリオレ
フィン、変性アクリル系ポリマー、エポキシ系樹脂等の
合成樹脂フィルムからなる単層又は積層フィルム、ガラ
ス板等が挙げられる。薄型化等の点より、合成樹脂フィ
ルムが好ましい。
層の厚さは、配向の乱れや透過率低下の防止、選択反射
の波長域の広さなどの点より、一般に0.5〜50μ
m、好ましくは1〜30μm、特に好ましくは2〜10
μmである。支持基材上の液晶ポリマー固化層は、支持
基材との一体物として用いてもよいし、支持基材から粘
着剤や接着剤を用いて別の基材に剥離転写して用いても
よい。特に、液晶層の剥離強度を高めるためには、後者
の方法によることが好ましい。
限定されないが、例えば、アクリル系ポリマー、シリコ
ーン系ポリマー、ポリエステルやポリウレタン、ポリア
ミド、ポリエーテル、フッ素系、ゴム系等、適宜なポリ
マーをベースポリマーとしたものを用いることができ
る。特に、アクリル系粘着剤の如く、透明性、濡れ性、
凝集性、耐熱性、耐湿性等に優れるものが好ましい。接
着剤層ないし粘着剤層の厚みは、一般には5〜100μ
mであり、好ましくは10〜50μmである。
液晶セル等の他部材と接着するための粘着層を設けるこ
ともできる。その粘着層は、アクリル系やウレタン系等
の従来に準じた適宜な粘着剤にて形成することができ
る。特に、吸湿による発泡現象や剥がれ現象の防止、熱
膨張差等による光学特性の低下や液晶セルの反り防止、
ひいては高品質で耐久性に優れる液晶表示装置の形成性
などの点より、吸湿率が低くて耐熱性に優れる粘着層で
あることが好ましく、特にアクリル系粘着剤が好まし
い。また、微粒子を含有して光拡散性を示す粘着層など
とすることもできる。粘着層は必要に応じて必要な面に
設ければよい。
露出する場合には、その粘着層を実用に供するまでの
間、汚染防止等を目的にセパレータにて仮着カバーする
ことが好ましい。セパレータは、上記の透明保護フィル
ム等に準じた適宜な薄葉体に、必要に応じシリコーン系
や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化モリブデン等の適宜
な剥離剤による剥離コートを設ける方式などにより形成
することができる。
偏光フィルムや透明保護フィルム、光学層や粘着層など
の各層は、例えばサリチル酸エステル系化合物やベンゾ
フェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシア
ノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫
外線吸収剤で処理する方式などの適宜な方式により紫外
線吸収能を持たせたものなどであってもよい。
装置の形成などに好ましく用いることができ、特に、偏
光板を液晶セルの片側又は両側に配置してなる反射型や
半透過型の液晶表示装置に好ましく用いることができ
る。液晶表示装置を形成する液晶セルは任意であり、例
えば薄膜トランジスタ型に代表されるアクティブマトリ
クス駆動型のもの、ツイストネマチック型やスーパーツ
イストネマチック型に代表される単純マトリクス駆動型
のものなどの適宜なタイプの液晶セルを用いたものであ
ってよい。
を設ける場合、それらは同じものであってもよいし、異
なるものであってもよい。更に、液晶表示装置の形成に
際しては、例えばプリズムアレイシートやレンズアレイ
シート、光拡散板やバックライトなどの適宜な部品を適
宜な位置に1層又は2層以上配置することができる。
板(λ/4板)に、さらにコレステリック液晶層を積層
一体化した偏光板(反射偏光板)は、通常液晶セルの裏
側サイドに設けられて使用される。コレステリック液晶
層は、液晶表示装置などのバックライトや裏側からの反
射などにより自然光が入射すると、所定方向の円偏光を
反射し、他の光は透過する特性を示し、これらの液晶層
を前述した偏光子と保護層とからなる偏光板と積層した
反射偏光板は、バックライト等の光源からの光を入射さ
せて所定偏光状態の透過光を得ると共に、前記所定偏光
状態以外の光は透過せずに反射される。
に実装する場合は、直線偏光からなる透過光を得るため
にその片面にλ/4板を付加したものが用いられるが、
λ/4板はコレステリック液晶層を透過した円偏光を直
線偏光化するためのものであり、バックライト側からコ
レステリック液晶、λ/4板の順に配置される。
説明する。
ルム上に、厚さ0.1μmのPVA配向膜を形成し、ラ
ビング処理した後、質量平均分子量(Mw)が1200
0のコレステリック液晶ポリマーを、選択反射中心波長
が620nm、550nm、450nmのものを3層順
次、配向膜上に形成配向させた。各層の厚みは全て3μ
mであった。次に、このコレステリック液晶ポリマー上
に、アクリル系粘着剤で厚さ60μmのポリカーボネー
トフィルムからなるλ/4板(正面位相差130nm)
を貼り合せて、反射偏光板とした。この反射偏光板のλ
/4板上に、ヨウ素系偏光板(表裏の両面にアクリル系
粘着剤を形成したもの)を、透過軸を合わせて貼り合せ
た。
ルム上に、厚さ0.1μmのPVAの配向膜を形成し、
ラビング処理した後、紫外線架橋性のコレステリック液
晶を、選択反射中心波長が700nm、590nm、5
00nm、430nmのもの4層を順次、配向膜上に形
成配向させ、紫外線架橋させた。各層の厚みは全て4μ
mであった。次に、このコレステリック液晶層に、アク
リル系粘着剤で厚さ60μmのポリカーボネートフィル
ムからなるλ/4板(正面位相差130nm)を貼り合
せて、反射偏光板とした。この反射偏光板のλ/4板上
にヨウ素系偏光板(表裏の両面にアクリル系粘着剤を形
成したもの)を、透過軸を合わせて貼り合せた。
ルム上に、厚さ0.5μmの変性ポリイミド(アクリル
反応基をもったもの)の配向膜を形成し、ラビング処理
した後、紫外線架橋性のコレステリック液晶を、選択反
射中心波長が700nm、590nm、500nm、4
630nmのもの4層を順次、配向膜上に形成配向さ
せ、紫外線架橋させた。各層の厚みは全て4μmであっ
た。次に、このコレステリック液晶層に、アクリル系粘
着剤で厚さ60μmのポリカーボネートフィルムからな
るλ/4板(正面位相差130nm)を貼り合わせて、
反射偏光板とした。この反射偏光板のλ/4板上に、ヨ
ウ素系偏光板(表裏の両面にアクリル系粘着剤を形成し
たもの)を、透過軸を合わせて貼り合せた。
ルム上に、厚さ0.1μmのPVA配向膜を形成し、ラ
ビング処理した後、比較例2と同じ紫外線架橋性のコレ
ステリック液晶を、選択反射中心波長が430nm、5
00nm、590nm、700nmのもの4層を順次、
配向膜上に形成配向させ、紫外線架橋させた。各層の厚
みは全て4μmであった。次に、この液晶層を、別の厚
さ50μmのTACフィルム上に20μm厚のアクリル
系粘着剤で貼り合せた後、配向基材に使用したTAC
(PVA配向膜付き)を剥離した。次に、このコレステ
リック液晶層に、アクリル系粘着剤で厚さ60μmのポ
リカーボネートフィルムからなるλ/4板(正面位相差
130nm)を貼り合せて、反射偏光板とした。この反
射偏光板のλ/4板上に、ヨウ素系偏光板(表裏の両面
にアクリル系粘着剤を形成したもの)を、透過軸を合わ
せて貼り合せた。
ルム上に、PVA配向膜0.1μm厚を形成し、ラビン
グ処理した後、比較例2と同じ紫外線架橋性のコレステ
リック液晶を、選択反射中心波長が430nm、500
nm、590nm、700nmのもの4層を順次、配向
膜上に形成配向させ、紫外線架橋させた。各層の厚みは
全て4μmであった。次に、この液晶層を別の厚さ50
μmのTACフィルム上にウレタン系接着剤で貼り合せ
て加熱乾燥した(接着層の厚み1μm)。続いて、配向
基材に使用したTAC(PVA配向膜付き)を剥離し
た。次に、このコレステリック液晶層に、アクリル系粘
着剤で厚さ60μmのポリカーボネートフィルムからな
るλ/4板(正面位相差130nm)を貼り合せて、反
射偏光板とした、この反射偏光板のλ/4板上に、ヨウ
素系偏光板(表裏の両面にアクリル系粘着剤を形成した
もの)を、透過軸を合わせて貼り合せた。
射偏光板の層間剥離強度を、テンシロンによる180度
ピール試験により測定した。その結果を表1に示す。
1〜2で作製した反射偏光板を、液晶セルに貼り合せ、
その反射偏光板とバックライトユニットを固定するた
め、周辺部を両面テープで貼り合せたタイプのものを、
実際の携帯電話に実装し、その携帯電話を150cmの
高さから落下試験して耐衝撃性を評価した。その結果を
表2に示す。
の液晶ポリマーを用いた場合(比較例1)は、層間剥離
強度が弱く、剥離によりコレステリック液晶層が破壊さ
れた。また、層間剥離強度が4.0N/25mm以上の
場合(実施例1〜3)は、層間剥離が発生しないため、
耐久性に優れた偏光板となっていることがわかる。
の層間剥離強度を4.0N/25mm以上とすることに
より、リワーク工程における層間剥離がなく、耐衝撃性
に優れた偏光板を得ることができる。よって、その工業
的価値は大である。
Claims (7)
- 【請求項1】 合成樹脂フィルム積層体と液晶層とを積
層一体化した偏光板であって、前記合成樹脂フィルム積
層体及び前記偏光板を構成する各層間の剥離強度がいず
れも4.0N/25mm以上であることを特徴とする偏
光板。 - 【請求項2】 前記合成樹脂フィルム積層体には、少な
くとも位相差板板と二色性物質を吸着配向させた偏光板
とが積層され、かつ前記液晶層に前記位相差板及び前記
二色性物質を吸着配向させた偏光板が順次積層一体化さ
れている請求項1に記載の偏光板。 - 【請求項3】 前記液晶層、前記位相差板、及び前記二
色性物質を吸着配向させた偏光板が、接着剤又は粘着剤
を介して積層されている請求項2に記載の偏光板。 - 【請求項4】 前記液晶層は、コレステリック液晶層で
ある請求項1〜3のいずれかに記載の偏光板。 - 【請求項5】 前記コレステリック液晶層は、反応性基
を有する液晶が架橋したものである請求項4に記載の偏
光板。 - 【請求項6】 前記コレステリック液晶層は、配向膜上
で形成された液晶層を、接着剤又は粘着剤を介して支持
基材に積層したものである請求項4又は5に記載の偏光
板。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の偏光板
を、液晶セルの少なくとも片側に配置したことを特徴と
する液晶表示装置。
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2001
- 2001-04-11 JP JP2001112968A patent/JP2002311238A/ja active Pending
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