JP2002310338A - クリップ及びクリップの取付構造 - Google Patents

クリップ及びクリップの取付構造

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JP2002310338A
JP2002310338A JP2001115479A JP2001115479A JP2002310338A JP 2002310338 A JP2002310338 A JP 2002310338A JP 2001115479 A JP2001115479 A JP 2001115479A JP 2001115479 A JP2001115479 A JP 2001115479A JP 2002310338 A JP2002310338 A JP 2002310338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネス、オープナケーブルなどの各
線状体が多重に配策されて取付けられる際に用いられる
クリップおよびこれの取付構造に関し、部品点数が削減
化されると共に、組付け作業性の向上を図る。 【解決手段】 クリップ本体10に可動ロック体20が
係止されてクリップ5が構成され、クリップ本体10
は、線状体2を載置する基板部11と、線状体2を巻付
けるバンド状係止部13と、可動ロック体20のロック
係止部22に対応したロック係合部14を備え、可動ロ
ック体20に、クリップ本体10のバンド状係止部13
に沿って移動可能なバンド係合部21と、クリップ本体
10のロック係合部14に対応したロック係止部22が
設けられたクリップ5とする。前記クリップ本体10の
前記基板部11の外面11f側に、相手取付体1の固定
部位1aに対応した取付部15が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車
体、パネル、ビームなどに、電線、ホース、チューブな
どの線状体を取付けるためのクリップ及びクリップの取
付構造において、部品点数が削減化されると共に、取付
作業性の向上が図られたクリップおよびこれの取付構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のワイヤハーネスとオープ
ナケーブルとが相手取付体へ組付けられた状態の一形態
を示す外観斜視図である。まず、ワイヤハーネス2につ
いて簡単に説明すると、ワイヤハーネス2は一般に自動
車などの電気回路のうち高圧回路と始動回路以外の配線
が束ねられたものを言うが、ここでは自動車の組立てラ
インにおいて電線2aなどの組付けが簡単にできるよう
にするために、電線2aを含む配線類が収束テープ2b
などにより一つにまとめられた組配線のものを指す。
【0003】次にオープナケーブル3について、これが
使用される一例としてフューエルリッド・オープナを用
いて説明する。リッドは蓋(ふた)を意味し、フューエ
ルリッド・オープナは燃料タンクの蓋のフューエルリッ
ドロックが解除される装置を指す。一般に運転席の近く
にオープナレバーが設けられ、これが操作されるとオー
プナケーブル3のチューブ3b内に挿通されたケーブル
3aが引張られて、このケーブル3aに繋げられた蓋の
ロックが外れるような機構となっている。
【0004】台板52の両側の部分にワイヤハーネス2
がテープ4によって固定されている。そして、ワイヤハ
ーネス2が取付けられた台板52は、所定の取付部によ
り相手取付体51に固定されている。このようにワイヤ
ハーネス2は、台板52及びテープ4を介して相手取付
体51に備え付けられている。
【0005】また、台板52に略C型形状をした保持部
品53が設けられている。このC型形状をした保持部品
53にオープナケーブル3が嵌め込まれることで、オー
プナケーブル3は相手取付体51に組付けられている。
このように、従来、ワイヤハーネス2とオープナケーブ
ル3とは、個別に相手取付体51に組付けられていた。
【0006】また、周辺技術について見れば、実開平1
−41179号が開示されている。実開平1−4117
9号公報は、ワイヤハーネス等の線条体に沿わされて固
定される電線保持具の改良に関するものが紹介されてお
り、特に位置決めが容易で、且つ、線条体の固定も容易
に行える電線保持具に関するものについて記載されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤハーネス2やオープナケーブル3の取付構造にあ
っては、ワイヤハーネス2やオープナケーブル3などの
各線状体が多重に配策される場合、所定の径のケーブル
によって、これを取付けるための所定の各取付クリップ
が選択されるため、部品点数や、部品の種類が多くなる
と言った問題があった。
【0008】詳しく説明すると、図8に示されるオープ
ナケーブル3の直径に対応して、相手取付体51にC型
形状をした保持部品53が取付けられている。しかし、
このC型形状をした保持部品53は、オープナケーブル
3が取付けられるために、相手取付体51にオープナケ
ーブル3専用のものとして組付けられたものである。
【0009】このように、ワイヤハーネス2が取付けら
れた台板52とは別部品として、オープナケーブル3専
用のC型形状をした保持部品53を、相手取付体51に
個別に設ける必要性があった。さらに、台板52やC型
形状をした保持部品53が、相手取付体51に組付けら
れるための各種多数の取付孔などが、相手取付体51へ
設けられる必要性もあった。
【0010】そして、従来のワイヤハーネス2やオープ
ナケーブル3の取付構造においては、多くの取付用部品
が用いられてあり、部品点数を少しでも減らすことによ
って、相手取付体51を含むこれの周辺部位の軽量化、
小型化が図られることが望まれていた。また、各種の多
くの部品を管理するために、煩雑な管理作業なども必要
とされており、さらに、自動車メーカでの組立ラインに
おいて、多くの取付用部品が相手取付体51へ組付けら
れるための作業も必要とされ、前記各種部品および各作
業が削減されて省力化が図られることが渇望されてい
た。
【0011】本発明は、上記した点に鑑み、自動車メー
カでの流れ作業ラインで、ワイヤハーネス、オープナケ
ーブル、ウォッシャホース、オプションハーネスなどの
各線状体が多重に配策される部位において、部品点数が
削減化されると共に、組付け作業性の向上が図られたク
リップおよびこれの取付構造を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のクリップは、クリップ本体
に可動ロック体が係止されてクリップが構成され、該ク
リップ本体は、線状体を載置する基板部と、該線状体を
巻付けるバンド状係止部と、該可動ロック体のロック係
止部に対応したロック係合部を備え、該可動ロック体
に、該クリップ本体の該バンド状係止部に沿って移動可
能なバンド係合部と、該クリップ本体の該ロック係合部
に対応した該ロック係止部が設けられたことを特徴とす
る。上記構成により、多重に配策される線状体の径寸
法、サイズに関係なく、細いサイズから太いサイズの各
線状体を一つに束ねて容易に固定することができる。こ
れにより、部品点数の削減化を図ることが可能となり、
また、組付け作業性に優れたものとなる。
【0013】また、請求項2記載のクリップは、請求項
1記載のクリップにおいて、前記クリップ本体の前記基
板部の外面側に、相手取付体の固定部位に対応した取付
部が設けられたことを特徴とする。上記構成により、線
状体を相手取付体に保持させる際に、クリップを構成す
るクリップ本体の取付部を相手取付体の固定部位に固定
させればよく、このようにすることで線状体は相手取付
体に容易で迅速に保持される。
【0014】また、請求項3記載のクリップは、請求項
1又は2記載のクリップにおいて、前記クリップ本体の
基板本体の両側に、前記線状体がテープ巻きにより取付
けられる一対の固定部が設けられて、前記基板部が形成
されたことを特徴とする。上記構成により、クリップを
構成するクリップ本体と線状体は確実に固定される。こ
れにより、クリップが取付けられた線状体を相手取付体
に保持させる作業は、容易で迅速に行われるものとな
る。
【0015】また、本発明の請求項4記載のクリップの
取付構造は、請求項2記載のクリップの前記取付部に対
応して、前記固定部位が設けられた前記相手取付体を備
えるクリップの取付構造であり、前記線状体が取付けら
れた該クリップの前記クリップ本体の前記取付部が該相
手取付体の該固定部位に取付けられ、該クリップに他の
線状体が備えられ、該クリップ本体の前記ロック係合部
と前記可動ロック体の前記ロック係止部が嵌合され、且
つ、該クリップ本体の前記バンド状係止部と該可動ロッ
ク体の前記バンド係合部が締着されることで、該クリッ
プを介して該相手取付体に該線状体および該他の線状体
が保持されたことを特徴とする。上記構成により、線状
体を相手取付体に保持させる際に、クリップを構成する
クリップ本体の取付部を相手取付体の固定部位に固定さ
せればよく、このようにすることで線状体は相手取付体
に容易で迅速に保持される。さらに、多重に配策される
線状体の径寸法、サイズに関係なく、細いサイズから太
いサイズの各線状体を一つに束ねて容易に固定すること
ができる。これにより、部品点数の削減化を図ることが
可能となり、また、組付け作業性に優れたものとなる。
【0016】また、請求項5記載のクリップの取付構造
は、請求項4記載のクリップの取付構造において、前記
クリップ本体に基板本体が設けられると共に、該基板本
体の両側に一対の固定部が設けられて該クリップ本体に
基板部が形成され、該基板部に前記線状体が載置され、
該クリップ本体に形成された該基板部の該一対の固定部
で、該線状体と該クリップ本体がテープの巻付けにより
固定されたことを特徴とする。上記構成により、クリッ
プを構成するクリップ本体と線状体は確実に固定され
る。これにより、クリップが取付けられた線状体を相手
取付体に保持させる作業は、容易で迅速に行われるもの
となる。
【0017】また、請求項6記載のクリップの取付構造
は、請求項4又は5記載のクリップの取付構造におい
て、前記相手取付体として自動車に組付けられるビーム
が用いられ、前記線状体としてワイヤハーネスが用いら
れ、前記他の線状体としてオープナケーブルが用いられ
たことを特徴とする。上記構成により、従来、自動車の
組立作業の際に、自動車のビーム部位に、ワイヤハーネ
スやオープナケーブルをそれぞれ取付けると言った組立
作業を行うには、比較的、手間や時間がかかると言う問
題があったが、自動車に組付けられるビームや、この自
動車に取付けられるワイヤハーネスやオープナケーブル
に本発明が採用されると、自動車の組立作業が容易とな
り自動車の製造工程が迅速化される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るクリップ及び
クリップの取付構造の一実施形態について、図1〜図7
と共に説明する。クリップ及びクリップの取付構造の一
例として、自動車に組付けられるビーム1、ワイヤハー
ネス2、オープナケーブル3を用いて説明した。また、
前記従来の各物品と同じ呼び名の部分には、それらに付
された符号と同一の符号を付し、その形状や構造などに
ついての詳細な説明を省略した。
【0019】図1は、本発明に係るクリップ及びこれの
取付構造の一実施形態を示す分解斜視図である。図2
は、同じくクリップ及びこれの取付構造の一実施形態を
示す側面図である。図3は、同じくクリップ及びこれの
取付構造の一実施形態を示す縦断面図である。
【0020】図4(a)は図3のA部拡大図、図4
(b)は図3のB部拡大図である。詳しく説明すると、
図4(a)は、クリップ本体のロック係合部を形成する
可撓連結部と可動ロック体の突出片に設けられたロック
突起が係止された状態を示す拡大断面図、図4(b)
は、クリップ本体のバンド状係止部に設けられた係止突
起と可動ロック体の挿通孔内に設けられた係合突起が係
止された状態を示す拡大断面図である。
【0021】図5(a)はクリップ本体を示す拡大斜視
図であり、図5(b)はバンド状係止部を示す部分拡大
図である。図6は、可動ロック体の拡大斜視図である。
図7(a)は、クリップに設けられたクランプが相手取
付体の固定部へ組付けられる前の状態を示す拡大説明
図、図7(b)はクリップに設けられたクランプが相手
取付体の固定部へ組付けられている状態を示す拡大説明
図、図7(c)はクリップに設けられたクランプが相手
取付体の固定部へ組付けられた状態を示す拡大説明図で
ある。
【0022】まず図5(a)をもとに、クリップの各方
向について説明する。クリップ本体10の基板部11を
基準にして、クリップ本体10の基板部11からバンド
状係止部13すなわちバンドクランプ部13が伸びてい
る方向を後側11dとし、これと反対方向のクリップ本
体10の基板部11から、ロック係合部14へと続く支
持片14a′が設けられている方向を前側11cとす
る。
【0023】また図1および図5(a)から分るよう
に、略湾曲形状にカールされるクリップ本体10のバン
ド状係止部13の内周面13e側に相当する面もしくは
これに続く面を内面11e側とし、クリップ本体10の
バンド状係止部13の外周面13f側に相当する面もし
くはこれに続く面を外面11f側とする。
【0024】また、クリップ本体10の基板部11を中
心として、この基板部11にクランプ15が設けられた
方向を下側とし、これと反対側の方向、例えば、クリッ
プ本体10を形成するロック係合部14の挿入口14e
が開かれている方向を上側とする。このように前後方向
と上下方向が設定されることにより自ずと左右方向が定
められる。
【0025】なお、この明細書における「前後」、「内
外」、「上下」、「左右」の定義は便宜上のものであ
り、必ずしもクリップ及びクリップの取付構造の実使用
時の方向と一致するものではない。例えば自動車への線
状体の配策部位や線状体の組立工程において、自動車に
取付けられるワイヤハーネス2やオープナケーブル3な
どの線状体2,3は自動車のあらゆる方向に配策されて
いる。本発明の目的が損なわれないのであれば、本発明
のクリップ及びクリップの取付構造は、いかなる方向で
固定されるものであってもよい。
【0026】この明細書で言う電線とは、絶縁被覆体や
エナメル材などで保護された導体や、導体だけで他に被
覆されていない状態のものを含め、これらを総称して指
す。電線2aとして使用されるケーブルについて簡単に
説明すると、このケーブルは芯線とも呼ばれ、絶縁被覆
体やエナメル材などで保護された1本の導体、又は、絶
縁被覆体やエナメル材などで保護された複数の導体から
なる。
【0027】ワイヤハーネスについて説明する。ワイヤ
ハーネス2は、集束テープ2bまたは可撓性を有する防
水用チューブなどによって、電気的に接続されるケーブ
ルなどの電線2aが1つになるようにして束ねられたも
のであり、このようにしてワイヤハーネス2が構成され
ている。
【0028】ワイヤハーネスは自動車などの電気回路の
うち高圧回路と始動回路以外の配線が束ねられたものを
言う場合もあるが、ここでは特に規定されない。ワイヤ
ハーネスは、これが取付けられる自動車の種類、形式、
グレードなどに応じ、自動車メーカの組立てラインすな
わち流れ作業ラインにおいて電線などの組付けが簡単に
できて便利であるようにするために、予め電線メーカで
電線などの配線類が一つにまとめられた組配線のものを
言う。自動車用電線はその殆どがハーネス化されてい
る。
【0029】自動車の始動、充電、照明などのための車
内配線用のものは低圧電線と呼ばれ、エンジンの点火装
置に用いられるものは高圧電線と呼ばれている。例え
ば、低圧電線に架橋ポリエチレン製の耐熱電線や架橋ビ
ニル製の耐熱電線が用いられ、高圧電線にゴム絶縁でシ
ース、耐油、耐オゾン性に優れたクロロプレンが用いら
れる。これらの電線は、使用される部位により、常に振
動を受けたり、高温、寒冷、機械油、風雨などに曝され
る。しかし、このような厳しい要求特性の条件下であっ
ても、自動車用電線などの自動車用部品は安定した性能
が維持されるように要求されている。
【0030】ワイヤハーネス2を構成するケーブルなど
の電線2aは、主に導体と絶縁被覆体とから構成されて
芯線を形成するものである。このような電線2aが束ね
られて構成されるワイヤハーネス2は、自動車などに取
付けられる際に必要な部位が折り曲げられる。
【0031】そのため導体の材質は、通電性が良好であ
るばかりでなく繰り返しの折り曲げにも耐えうるように
可撓性を有するものが好ましく、そのような金属線とし
て軟銅線などの銅系電線などが挙げられる。また、ケー
ブルは複数の導体が束ねられると共に適度にねじられ
て、強度などに優れた芯線の状態となっている。さらに
細いサイズが維持されつつ銅線などの金属線からなる導
体の表面の絶縁性をより高くするために、エナメル材の
被覆された導体が、ワイヤハーネス2の電線2aに用い
られてもよい。
【0032】そして、導体を保護する絶縁被覆体やチュ
ーブもまた、前記で説明したように繰り返しの折り曲げ
に耐えうる性質を有する絶縁材料で形成されることが好
ましく、例えば可撓性の絶縁材料であることが望まし
い。そのような材質として、例えば、塩化ビニル系ポリ
マー、ポリエチレン系ポリマーなどの熱可塑性樹脂材も
しくはゴム材、又はこれらの混合材などが挙げられる。
また必要に応じて絶縁材料に各種の充填材が添加されて
あってもよい。これらの絶縁被覆材が例えば押出成形さ
れる際に、これと共にダイの押出孔の部分に銅線などの
前記導体が通されることにより、絶縁被覆体と導体とが
複合化されて、ワイヤハーネス2などの電線が構成され
る。
【0033】このようなワイヤハーネス2は、自動車の
形状に合せられるようにして必要部位が折り曲げられて
自動車の所定の部位に取付けられ、このようにして自動
車の各部品・装置間の電気的な接続が為される。なお、
必要に応じて他の電気回路なども合わせて接続できるよ
うに、ケーブルおよびドレイン線のほかに、さらにダミ
ー線がワイヤハーネス2に設けられていてもよい。
【0034】ワイヤハーネス2が用いられて、車内に備
えられる非防水コネクタなどを介して各電気関連部品が
通電可能に接続される。またワイヤハーネス2の途中の
部分からドレイン線が分岐され、ドレイン線の一端に端
子が取付けられると共に、ねじなどで端子が車体のフレ
ーム、ビームなどに取付けられる。ビームは、細長い形
のもので幾つかの点で支えられ曲げの力が働く部材を言
う。このようにしてドレイン線が車体に取付けられるこ
とにより、ドレイン線はアースとしての機能を果たすよ
うにして、車体に通電可能に接続される。
【0035】ワイヤハーネスとして、例えば、フラット
電線からなる回路体、丸導体のリボン電線からなる回路
体、フレキシブルプリント回路体(FPCと略称す
る)、フレキシブルフラット回路体(FFCと略称す
る)などが挙げられる。
【0036】フレキシブルプリント回路体(FPC)
は、絶縁シートに銅箔などの金属箔より形成される複数
の回路導体が印刷されて並設された可撓性の印刷配線板
である。フレキシブルプリント回路体の回路導体が、他
のものと接触されて電気的なショートなどの不具合が発
生されないようにするために、フレキシブルプリント回
路体の回路導体は、絶縁シートとこの絶縁シート上の保
護層によって守られている。
【0037】一方、フレキシブルフラット回路体(FF
C)は、薄い条材、細い単線またはエナメル線より構成
される複数の回路導体が絶縁シートに並設されたもので
ある。このようにワイヤハーネスは、複数のケーブルや
芯線が束ねられて構成されるものであったり、複数の回
路導体が並設されているものなどでもよく、いかなる形
態のワイヤハーネスが用いられてもよい。
【0038】また、複数のケーブルが束ねられてハーネ
ス化されたもの以外に、例えば電線と光ファイバとが複
合化されてハーネス化されたものであったり、さらに光
ファイバが束ねられて構成されたものであったり、ワイ
ヤハーネスの付加部品であるオプションハーネスや、ウ
ォッシャホース等のホース・チューブ類などと言った線
状体であってもよく、ハーネス化されたものとして、あ
らゆる形態の線状体が採用可能である。また必要に応じ
てワイヤハーネスなどの線状体にグロメットなどの他の
付加部品が取付けられてあってもよい。オープナケーブ
ル3については、上述した通りのものであるので、ここ
では、オープナケーブル3に関する説明は省略した。
【0039】図1〜図3の如く、クリップ本体10に可
動ロック体20が係止されてクリップ5が構成されてい
る。また、図1および図5(a)の如く、クリップ本体
10は、ワイヤハーネス2が載置される基板部11と、
ワイヤハーネス2、オープナケーブル3などの各線状体
2,3(図1〜図3)を巻付け、且つ、複数の係止突起
13bが設けられたバンド本体13aから形成されるバ
ンドクランプ部13と、可動ロック体20のロック係止
部22に対応して嵌合されるロック係合部14を備える
ものである。
【0040】図5(a)に示されるように、クリップ本
体10を形成する基板本体11aの後面11dの略中心
部位から、バンドクランプ部13のバンド本体13aが
後側へ向けて延長されている。そして、図5(a)に示
されるバンドクランプ部13のバンド本体13aの外周
面13f側に設けられた多数の連続した係止突起13b
は、図4(b)および図5(b)に示されるように、係
止面13cと傾斜摺接面13dから形成されるものであ
る。
【0041】ワイヤハーネス2、オープナケーブル3、
チューブなどの各種線状体の表面が、前記バンドクラン
プ部13のバンド本体13aに設けられた多数の係止突
起13bによって損傷されないようにするために、前記
多数の係止突起13bは、バンドクランプ部13のバン
ド本体13aの外周面13f側に設けられている(図1
〜図3、図5)。
【0042】なお、バンドクランプ部13のバンド本体
13aの外周面13f側に設けられた前記多数の連続し
た係止突起13に置き換えて、バンドクランプ部13の
バンド本体13aの外周面13f側もしくは内周面13
e側に、多数の連続した係止溝(図示せず)が設けられ
てもよく、良好に係止・係合が為されるものであれば、
バンド状係止部13の形状は、いかなる形状のものであ
ってもよい。
【0043】また、図5(a)に示されるクリップ本体
10の基板部11の外面11f側であり、且つ、クリッ
プ本体10の基板部11の略中心部位に、図1に示され
る自動車のビーム1の貫通孔1aに対応したクランプ1
5が設けられている。クランプについて簡単に説明する
と、クランプは、ワイヤハーネスなどの線状体を車に取
付けるために使用される部品を指し、孔差込み、ボルト
締め、ブラケット差込み、フランジ差込み等の各種のタ
イプが挙げられる。
【0044】図1〜3,図5,図7に示されるクランプ
15は、孔差込みタイプのものである。図5(a)に示
されるように、クランプ15の支持部15bが、クリッ
プ本体10の基板部11の外面11f側から下側に向け
て形成されている。このクランプ15の支持部15bの
先に開閉可能な傘部15cが設けられ、この傘部15c
を形成する一対の係止羽根15fが係止・係合の際に重
要な働きをする。
【0045】また、図5(a)に示されるクリップ本体
10の基板本体11aの左右両側11bに、図1に示さ
れるワイヤハーネス2などの線状体2が、テープ巻きに
より取付けられる一対のテープ固定部12,12′すな
わちテープ巻き部が設けられて基板部11が形成されて
いる。クリップ本体10の基板部11の内面11eとな
る部位に、ワイヤハーネス2が載置された後に、クリッ
プ本体10のテープ固定部12,12′の外面11f側
から、テープ4によってワイヤハーネス2とクリップ本
体10が巻付けられて両者は固定される(図1〜図3参
照)。
【0046】図5(a)に示されるように、クリップ本
体10を形成するバンドクランプ部13の先端部13g
の周辺近傍部は、このバンドクランプ部13が可動ロッ
ク体20のバンド係合部21と締着される際に(図
2)、指などでつかまれて引張られるためのつまみ部1
3gとして機能する部位である。
【0047】可動ロック体20のバンド係合部21に、
クリップ本体10のバンドクランプ部13が嵌め込まれ
て、クリップ5の仮組付け(図1参照)が行われた後
に、可動ロック体20がクリップ本体10から取外され
ないようにするために、バンドクランプ部13のバンド
本体13aのうち、係止突起13bが設けられていない
バンドクランプ部13の終端部すなわち先端部13gの
近傍に折曲げ部13h(図2参照)が設けられている。
【0048】このようにすることで、図1に示されるよ
うに、クリップ本体10と可動ロック体20が仮組付け
状態であっても、クリップ本体10と可動ロック体20
は分離されることはない。これにより、仮組付け状態の
クリップ5から不用意に可動ロック体20が抜け落ちて
しまうことや、仮組付け状態のクリップ5から故意に可
動ロック体20が抜取られて、クリップ本体10と可動
ロック体20から構成されるクリップ5のうち、可動ロ
ック体20が見失われてしまうと言った不具合の発生を
未然に防止できるものと期待される。
【0049】また、図5(a)に示されるように、クリ
ップ本体10を形成する基板本体11aの前面11cの
略中心部位から、前側に向けて延びると共に直ぐに直角
上向きに曲がる支持片14a′の延長先に、この支持片
14a′を含むロック係合部14が設けられている。
【0050】ロック係合部14は、主に、ロック係合部
本体14aと、ロック孔14bと、ロック突起収容部1
4fを備えるものである。また、ロック孔14bは可撓
連結片14dや支持片14a′などにより囲まれて形成
されたものである。図4(a)および図5(a)に示さ
れるように、ロック係合部14の可撓連結片14dの水
平に形成された下面は、ロック係合面14cとしての機
能を果すものである。
【0051】図5(a)に示される可撓連結片14dの
ロック係合面14cの下部周辺部の空間部分がロック突
起収容部14fに相当する。また、ロック係合部14の
挿入口14eの周辺近傍に、ガイド突出部14g,14
g′が形成されている。
【0052】クリップ本体10のロック係合部14に設
けられた可撓連結部14dは、可動ロック体20のロッ
ク係止部22が、クリップ本体10のロック係合部14
に嵌合される際であったり、そのような嵌合状態が解除
される際に適度に撓まれる。これにより、容易で迅速な
係止・係合、または、これの解除を行うことができるも
のである。
【0053】図6に示される可動ロック体20の突出片
22aおよびロック突起22bから形成される突出部2
2が、図5(a)に示されるクリップ本体10を形成す
るロック係合部14のロック孔14bを介して、ロック
突起収容部14fまで容易で迅速に挿入されるために、
図5(a)から分るように、ロック係合部14のガイド
突出片14g,14g′に、テーパガイド面14h,1
4h′(図4(a))が設けられている。
【0054】また、図6の如く、可動ロック体20に、
クリップ本体10のバンドクランプ部13に沿って移動
可能な基部21すなわちバンド係合部21と、クリップ
本体10のロック係合部14に対応して嵌合される突出
部22すなわちロック係止部22が設けられている。可
動ロック体20を形成するバンド係合部21の挿通孔2
1aの内部に係合突起21bが設けられている。
【0055】図6に示される可動ロック体20を形成す
るバンド係合部21の挿通孔21aの内部に設けられた
係合突起21bは、図5に示されるクリップ本体10の
バンド状係止部13の外周面13fに設けられた係止突
起13bに対応して設けられたものである。図4(b)
および図6に示されるように、可動ロック体20を形成
する基部21の収容部21a内に設けられた係合突起2
1bは、係合面21cと傾斜摺接面21dから形成され
ている。
【0056】また図6に示されるように、可動ロック体
20を形成する基部21に設けられた収容部21aは、
入口21eから出口21fにかけて貫通されたものとな
っている。図6に示される可動ロック体20を形成する
基部21に設けられた挿通孔21aに、図5に示される
クリップ本体10のバンドクランプ部13が通されて、
図1に示されるように、可動ロック体20がクリップ本
体10に取付けられる。
【0057】その際に、図5に示されるクリップ本体1
0のバンドクランプ部13の先端部13gは、図6に示
される可動ロック体20の基部21に設けられた挿通孔
21aの後側の入口21eから挿入される。さらに、図
5に示されるクリップ本体10のバンドクランプ部13
の外周面13f側に設けられた複数の係止突起13b
が、図6に示される可動ロック体20の基部21の上側
に向けられるようにして、バンドクランプ部13は基部
21の挿通孔21aの入口21eより挿入される。
【0058】可動ロック体20の基部21の前側より下
側に向けて形成された突出部22すなわちロック係止部
22は、突出片22aとロック突起22bから形成され
ている。可動ロック体20の突出部22の前面に設けら
れたロック突起22bは、ロック係止面22cと、摺接
面22dと、傾斜摺接面22eと、一対の側面22fか
ら形成されている。
【0059】また、図6に示される可動ロック体20の
突出片22aおよびロック突起22bから形成される突
出部22が、図5(a)に示されるクリップ本体10を
形成するロック係合部14のロック孔14bを介して、
ロック突起収容部14fまで容易で迅速に挿入されるた
めに、図6に示されるように、可動ロック体20の突出
片22aの左右両側と、この突出片22aの下部に、テ
ーパガイド面22g,22hが設けられている。
【0060】次に本発明のクリップの取付構造に関して
詳しく説明する。図1〜図3の如く、クリップ5はクリ
ップ本体10と可動ロック体20が組合わされて構成さ
れるものである。
【0061】クリップ本体10について説明すると、ワ
イヤハーネス2、オープナケーブル3などの線状体2,
3を巻付け、且つ、複数の係止突起13bが設けられた
バンド本体13aから形成されるバンド状係止部13
と、可動ロック体20のロック係止部22に対応したロ
ック係合部14と、自動車のビーム1の貫通孔1aに対
応したクランプ15を備えるものである。
【0062】可動ロック体20について説明すると、ク
リップ本体10のバンドクランプ部13に設けられた係
止突起13bに対応し内部に係合突起21bが設けられ
た挿通孔21aを備えるバンド係合部21と、クリップ
本体10のロック係合部14に対応したロック係止部2
2を備えるものである。
【0063】クリップ5は、まずクリップ本体10のロ
ック係合部14に可動ロック体20のロック係止部22
が嵌合され、その後、クリップ本体10のバンド状係止
部13と可動ロック体20のバンド係合部21が締着さ
れて使用されるものである。なお、クリップ本体10の
ロック係合部14と可動ロック体20のロック係止部2
2や、クリップ本体10のバンド状係止部13と可動ロ
ック体20のバンド係合部21に、解除機構などの付加
機構が設けられてもよい。
【0064】また、そのような複雑な機構は省略され
て、前記これらの係止・係合手段は、いわゆる嵌め殺し
の状態とされてもよく、本発明のクリップに用いられる
係止・係合手段は、良好な係止・係合が行われるもので
あれば、いかなる係止・係合手段が採用されても何ら問
題はない。
【0065】また、前記クリップ5のほかに、クリップ
5に取付けられるワイヤハーネス2およびオープナケー
ブル3と、クリップ5のクリップ本体10に設けられた
クランプ15に対応して、貫通孔1aが設けられたビー
ム1などの取付母材が図1〜図3に示されている。
【0066】まず、ワイヤハーネス2が取付けられたク
リップ5のクリップ本体10のクランプ15が、ビーム
1の貫通孔1aに差込まれて取付けられる。そして、図
2および図3に示されるように、クリップ5にオープナ
ケーブル3が備えられた後に、クリップ本体10のロッ
ク係合部14と可動ロック体20のロック係止部22が
嵌合される。その際に、クリップ本体10を形成するロ
ック係合部14の可撓連結片14dと、可動ロック体2
0を形成する突出部22のロック突起22bが引掛るこ
とで両者の係止が行われる(図3)。
【0067】このような係止・嵌合状態について図4
(a)と共に詳しく説明すると、クリップ本体10を形
成するロック係合部14の可撓連結片14dの下側に設
けられたロック係合面14cと、可動ロック体20を形
成する突出部22のロック突起22bのロック係止面2
2cが引掛ることで両者の係止が為されている。
【0068】その後、クリップ本体10のバンド本体1
3aが折曲げられて形成されたつまみ部13gが指など
でつかまれて、クリップ本体10のバンド本体13aが
矢印P方向に引張られる。このようにして、クリップ本
体10のバンドクランプ部13と可動ロック体20のバ
ンド係合部21が締着される(図2,図3)。その際
に、クリップ本体10を形成するバンドクランプ部13
のバンド本体13aに設けられた係止突起13bと、可
動ロック体20を形成する基部21内に設けられた係合
突起21bが引掛ることで両者の締着が行われる。
【0069】このような締着状態について図4(b)と
共に詳しく説明すると、クリップ本体10を形成するバ
ンドクランプ部13のバンド本体13aに設けられた係
止突起13bの係止面13cと、可動ロック体20を形
成する基部21の挿通孔21a内に設けられた係合突起
21bの係合面21cとが当接されることにより、両者
の締着が為される。これにより、クリップ本体10と可
動ロック体20から構成されるクリップ5を介して、ビ
ーム1にワイヤハーネス2およびオープナケーブル3が
保持される。
【0070】このようにすれば、クリップ本体10に可
動ロック体20が係止されるクリップ5が用いられて、
二重に配策されるワイヤハーネス2とオープナケーブル
3が、自動車のビーム1に保持されるものであるから、
二重に配策されるワイヤハーネス2およびオープナケー
ブル3の径寸法、サイズに関係なく、細いサイズから太
いサイズのワイヤハーネス2や、オープナケーブル3な
どを一つに束ねて容易に固定することができる。これに
より、部品点数の削減化を図ることが可能となり、ま
た、組付け作業性に優れたものとなる。
【0071】さらに、クリップ5を構成するクリップ本
体10に、自動車のビーム1に設けられた貫通孔1aに
対応したクランプ15が設けられてあるから、ワイヤハ
ーネス2およびオープナケーブル3を自動車のビーム1
に保持させる際に、クリップ5を構成するクリップ本体
10のクランプ15を、自動車のビーム1の貫通孔1a
に嵌合させて固定すればよく、このようにすることで、
ワイヤハーネス2とオープナケーブル3は自動車のビー
ム1に容易で迅速に保持されることとなる。
【0072】また、クリップ本体10に基板本体11a
が設けられると共に、基板本体11aの左右両側11b
に一対のテープ固定部12,12′が設けられてクリッ
プ本体10に基板部11が形成され、基板部11にワイ
ヤハーネス2が載置され、クリップ本体10に形成され
た基板部11の一対のテープ固定部12,12′で、ワ
イヤハーネス2とクリップ本体10がテープ4の巻付け
により固定されている。
【0073】このようにすれば、クリップ5を構成する
クリップ本体10の基板本体11aの左右両側11b
に、ワイヤハーネス2がテープ巻きにより取付けられる
一対のテープ固定部12,12′が設けられて基板部1
1が形成され、この基板部11に載置されたワイヤハー
ネス2は、テープ4によってクリップ本体10を形成す
る基板本体11aの一対のテープ固定部12,12′に
取付けられるものであるから、クリップ5を構成するク
リップ本体10とワイヤハーネス2は確実に固定され
る。これにより、クリップ5が取付けられたワイヤハー
ネス2を自動車のビーム1に保持させる作業は、容易で
迅速に行われるものとなる。
【0074】図1〜図3,図5(a)に示されるクリッ
プ本体10に設けられた取付部15すなわちクランプ1
5の形状やその動作について、図7(a)〜図7(c)
と共に説明する。
【0075】図7(a)の如く、クリップ本体10の基
板部11の外面11f側に立設されたクランプ15は、
平板形状をした基板本体11aの外面11fの平面部分
から略垂直に伸ばされるようにして設けられている。そ
して前記クランプ15は、平板形状をした基板本体11
aの外面11f近傍部の根元部15aと、クランプ15
が相手係合孔へ取付けられて係止される際に重要な働き
をする傘部15cと、前記根元部15aから前記傘部1
5cまでを結ぶ支持部15bを備えている。
【0076】クランプ15が相手取付体1の貫通孔1a
へ差込まれた際に、クランプ15の根元部15aに応力
集中が発生されることを回避させるために、クランプ1
5の支持部15bの根元部15aに曲面からなる肉盛り
部が設けられている。また、同様な理由から、クランプ
15の支持部15bの先端部15cから左右両側へ延び
る一対の係止羽根15fの付根部位にも、曲面からなる
肉盛り部が設けられている。
【0077】図1〜図3,図5(a),図7から分るよ
うに、クランプ15の支持部15bは略直方体の形状を
したものである。この略直方体をしたクランプ15の支
持部15bは、この支持部15bの下部近傍の途中から
一対の傾斜段部が設けられて前記直方体が狭められ、さ
らに、前記傾斜段部から球状面に近似した曲面部位が形
成されて、クランプ15の先端部15gへと続いてい
る。
【0078】クランプ15に形成された傘部15cにつ
いて詳しく説明すると、この傘部15cは、球状面に近
似した曲面部位を形成する先端部15gと、これに続く
緩やかな曲面部分が外側の面に設けられた一対の係止羽
根15fと、このクランプ15が相手係合孔すなわち貫
通孔1aへ取付けられた際に、相手係合孔からクランプ
15が容易に抜出されずに確実に係止されるための着座
部15eと、この着座部15eから基板部11の外面1
1fに向けて設けられ、且つクランプ15が相手係合孔
から容易に抜出されないための働きをする係止片15d
とから形成されている。
【0079】このクランプ15がビーム1に設けられた
貫通孔1aに嵌合された後に、リサイクルなどの理由
で、再度、ワイヤハーネス、オープナケーブルなどの線
状体がビーム1から取外される際に、クリップ5の取付
けられた前記線状体が容易にビーム1から取外されるた
めに、クランプ15の係止羽根15fに設けられた着座
部15eは僅かに傾斜されたテーパガイド面として形成
されている。すなわち、クランプ15が貫通孔1aに完
全に嵌め込まれた状態において、クランプ15の係止羽
根15fに設けられた着座部15eは、テーパガイド面
としての機能も果す傾斜面として形成されている。
【0080】また、クランプ15の係止羽根15fに設
けられた係止片15dは、支持部15bと略平行となる
ようにして、着座部15eから平板形状をした基板部1
1の外面11fに向けて突出されている。このようにす
ることで、クリップ本体10に設けられたクランプ15
は確実にビーム1の取付孔1aに係止される。
【0081】前述したように、クランプ15の着座部1
5eに、確実な係止と着脱可能な機能が兼ね備えられた
ものであることが好ましいが、クランプ15として確実
な係止が行われるものであれば、いかなる形状のクラン
プが用いられてもよい。
【0082】図7(a)に示されるクリップ本体10の
基板部11の内面11e側に、ワイヤハーネスなどの線
状体がテープ等により取付けられる。そして、図7
(a)に示されるクリップ本体10に設けられたクラン
プ15が、下向きの矢印方向に沿って動かされて、ビー
ム1の貫通孔1aに完全に嵌合される(図7(c)参
照)。
【0083】クリップ本体10に設けられたクランプ1
5が、ビーム1の貫通孔1aに嵌合される過程におい
て、図7(b)に示されるように、クランプ15の係止
羽根15fを含む傘部15cは閉じ方向に弾性変形され
る。その際に、図7(b)の状態においてクランプ15
を下側から眺めると、支持部15bと一対の係止羽根1
5fに設けられた曲面部位の稜線は、略真円状となるよ
うに設定されている。
【0084】その後、図7(c)に示されるように、ク
リップ本体10に設けられたクランプ15は略元の姿勢
の状態に弾性復帰される。クリップ本体10に設けられ
たクランプ15の一対の着座部15eが、ビーム1の貫
通孔1aの内壁周辺部に嵌り込み、これによりクリップ
本体10に設けられたクランプ15がビーム1から不用
意に外れてしまうと言うこともなく、確実にクリップ5
はビーム1に保持される。
【0085】クリップ5を構成するクリップ本体10と
可動ロック体20は、射出成形が可能な合成樹脂であ
り、且つ、熱可塑性的な性質を有する合成樹脂などによ
り形成されている。図5(a)に示されるように、一対
のテープ固定部12,12′を含む基板部11、バンド
クランプ部13、ロック係合部14、クランプ15など
の各部位から形成されるクリップ本体10全体が、一種
類の射出成形が可能な合成樹脂であり、また、一種類の
熱可塑性的な性質を有する合成樹脂で形成されると、部
品点数が減らされ、これに伴って各部品の管理にかけら
れる手間や工数が削減され、結果として価格の低減化が
図られることになり好ましい。
【0086】このような射出成形が可能な合成樹脂であ
り、また、熱可塑性的な性質を有する合成樹脂として、
例えば、ポリプロピレン樹脂(PPと略称する)、ポリ
アミド樹脂(PAと略称する)などが挙げられ、必要に
応じて合成樹脂に各種の充填材が添加されてあってもよ
い。本発明の実施の形態の一例に用いられたクリップ本
体10と可動ロック体20は、ポリプロピレン樹脂(P
P)から形成され、成形性、剛性、耐熱性、衝撃強さ、
耐電圧、耐アーク性などの電気的特性などと言った点で
優れたものである。
【0087】クリップ5の取付方法、取付工順について
簡単に説明する。図1に示されるように、ワイヤハーネ
ス2をクリップ5の基板部11の左右両側11bに設け
られた一対の固定部12,12′に、テープ4によりワ
イヤハーネス2が取付けられる。その際に、クリップ本
体10の前側に設けられたロック係合部14と、クリッ
プ本体10のバンド状係止部13すなわちバンドクラン
プ部13に取付けられた可動ロック体20とをロックさ
せずに、開放された状態いわゆるフリーの状態のまま
で、クリップ5が取付けられたワイヤハーネス2が自動
車メーカに納品される。
【0088】そして、図1から分るように、自動車メー
カの流れ作業ラインにおいて、ワイヤハーネス2に取付
けられているクリップ5のクランプ15が、車体側のビ
ーム1に設けられた貫通孔1aに嵌め込まれることで、
ワイヤハーネス2は自動車の車体側の所定の部位に取付
けられる。
【0089】その後、図1〜図3に示されるように、自
動車メーカの流れ作業ラインにおいて、オープナケーブ
ル3などと言った他の線状体3が、ワイヤハーネス2に
取付けられたクリップ5のバンド状係止部13の内部に
収められるようにして取付けられる。
【0090】その後、図2および図3に示されるよう
に、クリップ5のバンド状係止部13の端部に設けられ
たつまみ部13gが、指などで矢印のP方向へ引張られ
ることで、クリップ本体10と可動ロック体20は確実
に締着される。このようにして、オープナケーブル3な
どの他の線状体3が、ワイヤハーネス2と共にクリップ
5によって車体側のフレーム、ビーム1などの相手取付
体1に確実に固定される。
【0091】本発明のクリップの取付構造として、例え
ば、自動車のクラスタなどのインストルメントパネル周
辺部、通常のドア、スライドドア、リヤ用ドア、ドアト
リムなどのドア周辺部、ガーニッシュ周辺部、リヤパッ
ケージトレイ周辺部などに適用されてもよく、また自動
車以外に各種電機製品などに使用されることも可能であ
る。このように本発明のクリップの取付構造を、あらゆ
る箇所に適用させれば、上述した各種多様な線状体など
を、容易で迅速に相手取付体に組付けることが可能とな
る。
【0092】上記各種の取付例や上記各種の線状体のな
かでも、相手取付体1として自動車に組付けられるビー
ム1が用いられ、線状体2としてワイヤハーネス2が用
いられ、他の線状体3としてオープナケーブル3が用い
られるとよい。
【0093】従来、自動車の組立作業の際に、自動車の
ビーム1部位に、ワイヤハーネス2やオープナケーブル
3をそれぞれ取付けると言った組立作業を行うには、比
較的、手間や時間がかかると言う問題があったが、自動
車に組付けられるビーム1や、この自動車に取付けられ
るワイヤハーネス2やオープナケーブル3に本発明が採
用されると、自動車の組立作業が容易となり自動車の製
造工程の迅速化を図ることが可能となる。また、組立工
程が迅速化されることにより、人件費、管理費などが削
減され、結果として自動車の価格の低減化を図ることも
可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上の如く、請求項1又は請求項4記載
の発明によれば、クリップ本体に可動ロック体が係止さ
れるクリップが用いられて、多重に配策されるケーブ
ル、チューブなどの線状体が相手取付体に保持されるも
のであるから、多重に配策される線状体の径寸法、サイ
ズに関係なく、細いサイズから太いサイズの各線状体を
一つに束ねて容易に固定することができる。これによ
り、部品点数の削減化を図ることが可能となり、また、
組付け作業性に優れたものとなる。
【0095】また、請求項2又は請求項4記載の発明に
よれば、クリップを構成するクリップ本体に相手取付体
の固定部位に対応した取付部が設けられてあるから、線
状体を相手取付体に保持させる際に、クリップを構成す
るクリップ本体の取付部を相手取付体の固定部位に固定
させればよく、このようにすることで線状体は相手取付
体に容易で迅速に保持される。
【0096】また、請求項3又は請求項5記載の発明に
よれば、クリップを構成するクリップ本体の基板本体の
両側に、線状体がテープ巻きにより取付けられる一対の
固定部が設けられて基板部が形成され、基板部に載置さ
れた線状体はテープによってクリップ本体を形成する基
板本体の一対の固定部に取付けられるものであるから、
クリップを構成するクリップ本体と線状体は確実に固定
される。これにより、クリップが取付けられた線状体を
相手取付体に保持させる作業は、容易で迅速に行われる
ものとなる。
【0097】また、請求項6記載の発明によれば、従
来、自動車の組立作業の際に、自動車のビーム部位に、
ワイヤハーネスやオープナケーブルをそれぞれ取付ける
と言った組立作業を行うには、比較的、手間や時間がか
かると言う問題があったが、自動車に組付けられるビー
ムや、この自動車に取付けられるワイヤハーネスやオー
プナケーブルに本発明が採用されると、自動車の組立作
業が容易となり自動車の製造工程の迅速化を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリップ及びこれの取付構造の一
実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じくクリップ及びこれの取付構造の一実施形
態を示す側面図である。
【図3】同じくクリップ及びこれの取付構造の一実施形
態を示す縦断面図である。
【図4】図4(a)は図3のA部拡大図、図4(b)は
図3のB部拡大図である。
【図5】(a)はクリップ本体を示す拡大斜視図であ
り、(b)はバンド状係止部を示す部分拡大図である。
【図6】可動ロック体の拡大斜視図である。
【図7】(a)はクリップに設けられたクランプが相手
取付体の固定部へ組付けられる前の状態を示す拡大説明
図、(b)はクリップに設けられたクランプが相手取付
体の固定部へ組付けられている状態を示す拡大説明図、
(c)はクリップに設けられたクランプが相手取付体の
固定部へ組付けられた状態を示す拡大説明図である。
【図8】従来のワイヤハーネスとオープナケーブルとが
相手取付体へ組付けられた状態の一形態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 相手取付体(ビーム) 1a 固定部位(貫通孔) 2 線状体(ワイヤハーネス) 2a 電線 2b 収束テープ 3 他の線状体(オープナケーブル) 3a ケーブル 3b チューブ 4 テープ 5 クリップ 10 クリップ本体 11 基板部 11a 基板本体 11b 両側 11c 前側(前面) 11d 後側(後面) 11e 内面 11f 外面 12,12′ 固定部(テープ固定部) 13 バンド状係止部(バンドクランプ
部) 13a バンド本体 13b 係止突起 13c 係止面 13d 傾斜摺接面 13e 内周面 13f 外周面 13g 先端部(つまみ部) 13h 折曲げ部 14 ロック係合部 14a ロック係合部本体 14a′ 支持片 14b ロック孔 14c ロック係合面 14d 可撓連結部(可撓連結片) 14e 挿入口 14f ロック突起収容部 14g,14g′ ガイド突出部(ガイド突出片) 14h,14h′ テーパガイド面 15 取付部(クランプ) 15a 根元部 15b 支持部 15c 傘部 15d 係止片 15e 着座部 15f 係止羽根 15g 先端部 20 可動ロック体 21 バンド係合部(基部) 21a 挿通孔(収容部) 21b 係合突起 21c 係合面 21d 傾斜摺接面 21e 入口 21f 出口 22 ロック係止部(突出部) 22a 突出片 22b ロック突起 22c ロック係止面 22d 摺接面 22e 傾斜摺接面 22f 側面 22g,22h テーパガイド面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H023 AA04 AB01 AC21 AD08 AD54 AE08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリップ本体に可動ロック体が係止され
    てクリップが構成され、該クリップ本体は、線状体を載
    置する基板部と、該線状体を巻付けるバンド状係止部
    と、該可動ロック体のロック係止部に対応したロック係
    合部を備え、該可動ロック体に、該クリップ本体の該バ
    ンド状係止部に沿って移動可能なバンド係合部と、該ク
    リップ本体の該ロック係合部に対応した該ロック係止部
    が設けられたことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 前記クリップ本体の前記基板部の外面側
    に、相手取付体の固定部位に対応した取付部が設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 前記クリップ本体の基板本体の両側に、
    前記線状体がテープ巻きにより取付けられる一対の固定
    部が設けられて、前記基板部が形成されたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のクリップの前記取付部に
    対応して、前記固定部位が設けられた前記相手取付体を
    備えるクリップの取付構造であり、前記線状体が取付け
    られた該クリップの前記クリップ本体の前記取付部が該
    相手取付体の該固定部位に取付けられ、該クリップに他
    の線状体が備えられ、該クリップ本体の前記ロック係合
    部と前記可動ロック体の前記ロック係止部が嵌合され、
    且つ、該クリップ本体の前記バンド状係止部と該可動ロ
    ック体の前記バンド係合部が締着されることで、該クリ
    ップを介して該相手取付体に該線状体および該他の線状
    体が保持されたことを特徴とするクリップの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記クリップ本体に基板本体が設けられ
    ると共に、該基板本体の両側に一対の固定部が設けられ
    て該クリップ本体に基板部が形成され、該基板部に前記
    線状体が載置され、該クリップ本体に形成された該基板
    部の該一対の固定部で、該線状体と該クリップ本体がテ
    ープの巻付けにより固定されたことを特徴とする請求項
    4記載のクリップの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記相手取付体として自動車に組付けら
    れるビームが用いられ、前記線状体としてワイヤハーネ
    スが用いられ、前記他の線状体としてオープナケーブル
    が用いられたことを特徴とする請求項5又は6記載のク
    リップの取付構造。
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