JP2002309795A - 立体駐輪装置 - Google Patents

立体駐輪装置

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JP2002309795A
JP2002309795A JP2001113854A JP2001113854A JP2002309795A JP 2002309795 A JP2002309795 A JP 2002309795A JP 2001113854 A JP2001113854 A JP 2001113854A JP 2001113854 A JP2001113854 A JP 2001113854A JP 2002309795 A JP2002309795 A JP 2002309795A
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bicycle parking
bicycle
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Hidenobu Kondo
秀信 近藤
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ALNA SHARYO KK
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ALNA SHARYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で故障が少なく、製作コストを
安くでき、自転車の出し入れ時間を極力短くできる立体
駐輪装置を提供する。 【解決手段】 夫々前面側から背面側へ上り傾斜状に形
勢される複数の傾斜状収納空間部1を階層状に設け、こ
れら空間部1の前面側に沿って昇降レール2を配設し、
昇降レール2から各収納空間部1に上り傾斜状の引込レ
ール3を分岐させて、その分岐部4にレール切換手段5
を介設し、駐輪枠7を、駐輪枠昇降駆動機構8によっ
て、昇降レール2下部の自転車出入位置BPと所定の収
納空間部1との間で昇降レール2及び引込レール3に沿
って昇降駆動すると共に、収納空間部1で駐輪枠7を傾
斜状態に保持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車を立体的に
格納する立体駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】近年、自転車の利用の増大
に伴い、駅前の通路や狭い空き地等に自転車が放置さ
れ、駐輪公害となっている。このような問題に対処する
ために、狭い土地に多数の自転車を立体的に格納するよ
うにした立体駐輪装置が種々提案されている。しかしな
がら、従来提案されている立体駐輪装置は、構造が大型
化且つ複雑化して製作コストが非常に高くつく上に、自
転車の出し入れに可なり時間がかかる、と云った問題が
ある。
【0003】本発明は、構造が単純で故障が少なく、製
作コストを安くでき、しかも自転車の出し入れ時間を極
力短くできる立体駐輪装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の立
体駐輪装置は、夫々前面側から背面側へ上り傾斜状に形
成される複数の収納空間部1を階層状に設け、これら空
間部1の前面側に沿って上下方向に昇降レール2を配設
すると共に、この昇降レール2から各収納空間部1に上
り傾斜状の引込レール3を分岐させて、その分岐部4
に、昇降レール2と引込レール3とを遮断して引込レー
ル3を分岐部4で上下に連結する第1位置と、昇降レー
ル2を分岐部4の上下で遮断して昇降レール2と引込レ
ール3とを連結する第2位置とに切り換え可能なレール
切換手段5を介設し、自転車6を自立状態に保持する駐
輪枠7を、駐輪枠昇降駆動機構8によって、昇降レール
2の下部に設定される自転車出入位置BPと所定の収納
空間部1との間で昇降レール2及び引込レール3に沿っ
て昇降駆動すると共に、収納空間部1では駐輪枠7を引
込レール3に沿った傾斜状態に収納するようにしたこと
を特徴とする。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の立体駐輪装
置において、レール切換手段5は、一端部を中心に遊端
部側が揺動開閉し、その閉鎖位置で昇降レール2と引込
レール3とを遮断して昇降レール2を分岐部4の上下で
連結し、開放位置で昇降レール2を分岐部4の上下で遮
断して昇降レール2と引込レール3とを連結する開閉レ
ール部片10からなるもので、付勢手段12によって開
放位置又は閉鎖位置に夫々付勢され、駐輪枠7が引込レ
ール3に沿って空間部1を出る時に、駐輪枠7側の当接
部で押されて開放され、この開放された開閉レール部片
10は、駐輪枠7が昇降レール2に沿って上方より下降
する時、前記当接部で押されて閉鎖されるようになって
いることを特徴とする。
【0006】請求項3は、請求項1又は2に記載の立体
駐輪装置において、引込レールの傾斜角度は40°〜5
0°であることを特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項2又は3に記載の立体
駐輪装置において、当接部は、駐輪枠7の所要部に突設
された当接用ローラ20からなることを特徴とする。
【0008】請求項5は、請求項2又は3に記載の立体
駐輪装置において、当接部は、昇降レール2及び引込レ
ール3に沿って転動する駐輪枠7のガイドローラ9から
なるからなることを特徴とする。
【0009】請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載
の立体駐輪装置において、階層状に配設される収納空間
部1を左右方向に連設してなることを特徴とする。
【0010】請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載
の立体駐輪装置において、階層状に配設される収納空間
部1を、左右方向に連設すると共に前後方向に所要間隔
おきに配設してなることを特徴とする。
【0011】請求項8は、請求項1〜7の何れかに記載
の立体駐輪装置において、各収納空間部群A,B,Cの
最下階の収納空間部1は、地上から一定高さHのところ
に設けられ、この最下階の収納空間部1の下方に通路D
a,Db,Dcが設けられてなることを特徴とする。
【0012】請求項9は、請求項1〜8の何れに記載の
立体駐輪装置において、駐輪枠昇降駆動機構8は、駐輪
枠7を自転車出入位置BPと各収納空間部1との間で昇
降する索体24と、この索体を支持するシーブ25〜2
8と、索体24を巻き上げるウインチ29とからなるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る立体駐輪装置
の概略縦断面図、図2はその概略横断面図、図3はその
要部を示す斜視図である。これらの図面から分かるよう
に、夫々前面側から背面側へ上り傾斜状に形成される複
数の収納空間部1が階層状に設けられると共に、これら
階層状収納空間部1が左右方向に連設されて、1つの収
納空間部群が構成され、この収納空間部群が前後方向に
所要間隔おきに複数設けられており、これらの収納空間
部群を図1及び図2にA,B,Cで示す。
【0014】各収納空間部群A,B,Cは、図3にその
一部を示すように、柱材P,斜材Q,横材R,T等を枠
組みして形成される鉄骨構造物からなるもので、図1に
示すように、各収納空間部群A,B,Cの最下階の収納
空間部1は、地上から一定高さH以上のところに設けら
れ、この最下階の収納空間部1の下方に、通路Da,D
b,Dcが各収納空間部群A,B,Cを左右方向に貫通
するように形成され、そして収納空間部群Aの前面側空
間部Sa、収納空間部群A,B間の空間部Sb、及び収
納空間部群B,C間の空間部Scは、夫々駐輪枠昇降路
とされ、各駐輪枠昇降路Sa,Sb,Scの下部には、
各階層状収納空間部1ごとに自転車出入位置BPが設定
される。尚、通路Da,Dbは、駐輪装置利用者が自転
車出入位置BPまで行って自転車6を出し入れする通路
として使用され、また通路Dcは駐輪装置利用者が自転
車出入位置BPで自転車6を受け取って出て行く通路と
して使用される。
【0015】図1及び図3から分かるように、各収納空
間部群A,B,Cの各収納空間部1にはその前面側に沿
って上下方向に延びる左右両側一対の昇降レール2,2
が配設されると共に、各昇降レール2から各収納空間部
1に上り傾斜状の引込レール3が分岐されていて、その
分岐部4には、昇降レール2と引込レール3とを遮断し
て昇降レール2を分岐部4の上下で連結する第1位置
と、昇降レール2を分岐部4の上下で遮断して昇降レー
ル2と引込レール3とを連結する第2位置とに切り換え
可能なレール切換手段5が介設されている。
【0016】自転車6は、図3に示すように駐輪枠7に
自立状態に保持されるようになっていて、この駐輪枠7
が、駐輪枠昇降駆動機構8によって、昇降レール2の下
部に設定される自転車出入位置BPと所定の収納空間部
1との間で昇降レール2及び引込レール3に案内されて
昇降駆動され、そして駐輪枠7は収納空間部1において
は引込レール3に沿った傾斜状態に収納されるようにな
っている。
【0017】昇降レール2及び引込レール3は、図3〜
図6から分かるように、夫々リップ付き溝形鋼によって
形成されたもので、これらのレール2,3によって、駐
輪枠7に設けられたガイドローラ9が図4(B)のよう
に転動自在に嵌合されて案内されるようになっている。
昇降レール2は、柱材Pに沿って配置され、取付片N
(図6)を介して柱材Pに取付け固定され、また引込レ
ール3は、斜材Qに沿って配置され、取付片M(図4)
を介して斜材Qに取付け固定されている。また、斜材Q
は柱材Pに対し約45°の角度で傾斜するように取り付
けられ、従ってこの斜材Qに沿って取り付けられた引込
レール3が柱材P及び昇降レール2に対し約45°の角
度で傾斜し、従ってまた各収納空間部1がその前面側か
ら背面側への上り傾斜角度が約45°となっている。
【0018】尚、引込レール3の傾斜角度は、45°に
限らないが、40°〜50°程度が好ましい。つまり、
傾斜角度が40°から小さく水平に近づくと、昇降レー
ル2と引込レール3との分岐部4の角度が大きくなるか
ら、ガイドローラ9の分岐部4での転動抵抗が増大した
り、駐輪枠7の姿勢が急激に偏向して衝撃を受けること
になり、また駐輪枠7の下降時はその自重によって下降
するのであるから引込レール3が水平に近づくに従って
その自重降下に支障をきたすことになり、更には駐輪枠
7が分岐部4を通過する時に駐輪枠7の先端部又は後端
部が収納空間部1の前面から前方へ突出する突出長さW
(図1参照)が長くなって、それだけ駐輪装置の前後方
向長さが長くなる。また傾斜角度が50°より大きくな
り垂直に近づくと、収納空間部1での駐輪枠7の保持が
不安定となり、また各収納空間部1の長さが必要以上に
長くなって、空間を有効に使用できなくなる。従って、
引込レール3の傾斜角度を最も好ましくは45°、少な
くとも40°〜50°程度にすれば、昇降レール2と引
込レール3との間での駐輪枠7の昇降移動を円滑に行わ
せることができると共に、各収納空間部1の空間を有効
に利用して、その上下階層数をできるだけ多く取ること
ができる。
【0019】前記レール切換手段5について、図4〜図
5によって更に詳しく説明すると、このレール切換手段
5は、一端部を中心に遊端部側が揺動開閉し、図4に示
すような閉鎖位置(第1位置)で昇降レール2と引込レ
ール3とを遮断して昇降レール2を分岐部4で上下に連
結し、また図5に示すような開放位置(第2位置)で昇
降レール2を分岐部4の上下で遮断して昇降レール2と
引込レール3とを連結する開閉レール部片10を有す
る。
【0020】上記開閉レール部片10は、レール2,3
と同じリップ付き溝形鋼によって形成されたもので、一
端部が分岐部4の上方にある昇降レール2にヒンジ11
を介して枢着され、また開閉レール部片10と柱材Pと
の間に、この開閉レール部片10を閉鎖位置(第1位
置)及び開放位置(第2位置)に夫々付勢するコイルば
ね12(付勢手段)が介装され、それによって開閉レー
ル部片10は閉鎖位置及び開放位置で位置保持できるよ
うになっている。即ち、図4に示すように開閉レール部
片10が閉鎖位置に保持されている時、コイルばね12
はヒンジ11より右側にあり、しかして閉鎖位置にある
開閉レール部片10の遊端部側を開放側へ押動すると、
コイルばね12がヒンジ11を越えると、このばね12
の付勢力が開放側へ移って、開閉レール部片10は開放
位置に保持される。
【0021】図4の(C)は、同図の(A)のY−Y線
拡大断面図で、レール切換手段5の開閉レール部片10
が閉鎖位置にある時の分岐部4の断面状態を示す。また
図5の(B)は、同図の(A)のZ−Z線拡大断面図
で、開閉レール部片10が開放位置にある時の分岐部4
の断面状態を示す。これらの図から分かるように、開閉
レール部片10が閉鎖位置にある時、引込レール3の入
口部が開閉レール部片10によって閉塞されると共に、
分岐部4を挟んで上下の昇降レール2,2が開閉レール
部片10によって連結される。また、開閉レール部片1
0が開放位置にある時、分岐部4の下方の昇降レール2
と引込レール3とが分岐部4によって相互に連結され
る。
【0022】前記駐輪枠7は、図3及び図7の(A)に
示すように、左右一対の縦杆13,13と、両縦杆1
3,13の上端部どうしをつなぐ上連結板14と、両縦
杆13,13の夫々下端部に取り付けられた左右一対の
支持杆15,15と、両支持杆15,15の前端部どう
しをつなぐ下連結板16と、両縦杆13,13の中間部
どうしをつなぐ連結杆17と、縦杆13と支持杆15と
のコーナー部に取り付けられた三角補強板18とによっ
て形成される。そして、各縦杆13の上端部側と下端部
側とに夫々ガイドローラ9が軸支部材19を介して取り
付けられ、また各縦杆13の下端にはレール切換手段5
の開閉レール部片10に当接して開閉する当接用ローラ
20が突設されている。
【0023】また、この駐輪枠7の下連結板16には、
自転車6の車輪6a,6bが嵌合可能な嵌合溝部21が
長手方向に形成されており、また下連結板16の一端部
側には自転車6の前車輪6aを挿入して保持する保持枠
22が設けられ、更にこの下連結板16の他端部側には
後車輪6bを嵌合溝部21に嵌合する際に使用する車輪
ガイド板23が取り付けられている。この車輪ガイド板
23は、図7の(C)に示すように、下連結板16の上
面に対し若干外開き傾斜状に取り付けられている。また
図7に示すように、嵌合溝部21には車止め片21a,
21aが設けられ、車輪6a,6bが回転方向に脱落し
ないように規制している。
【0024】従って、この駐輪枠7に自転車6を保持す
るには、自転車出入位置BPにある駐輪枠7に対し、前
後両車輪6a,6bを保持枠22に挿入させながら下連
結板16の嵌合溝部21に落とし込んで嵌合することに
よって、自転車6は図3及び図7に示すような自立状態
で駐輪枠7に保持される。後車輪6bを嵌合溝部21に
嵌め込む際に、この後車輪6bを一旦車輪ガイド板23
に当てるようにすれば、その嵌め込み作業を迅速容易に
行うことができる。尚、自転車6の前車輪6aを保持す
る保持枠22は、夫々略下向きU字状の竪枠部22aと
傾斜枠部22bとからなる。
【0025】前記駐輪枠昇降駆動機構8は、図3から分
かるように、駐輪枠7を自転車出入位置BP(図1)と
各収納空間部1との間で昇降する一対のワイヤー24,
24(索体)と、両ワイヤー24,24を夫々支持する
シーブ25,26,27,28と、両ワイヤー24,2
4を同時に巻き上げるウインチ29とからなるもので、
シーブ25は斜材Qの前端部側に、シーブ26,27は
斜材Qの後端部側に近い柱材Pの所要部に、またシーブ
28は後側両柱材P,Pをつなぐ上部横材Tに夫々取り
付けられ、またウインチ29は下部横材Tに設置され、
そして各ワイヤー24の一端部は駐輪枠7の例えば上連
結板14に止着され、他端部はウインチ29の巻取ドラ
ム30に巻着されている。ウインチ29は、巻取ドラム
30と減速機付きモーター31とからなる。
【0026】従って、この駐輪枠昇降駆動機構8による
と、駐輪枠7が例えば収納空間部1に収納保持された状
態で、ウインチ29のモーター31を一方向(ワイヤー
繰り出し方向)に起動すると、駐輪枠7は、ガイドロー
ラ9を案内する引込レール3に沿って下降し、駐輪枠7
先端の当接用ローラ20でレール切換手段5の開閉レー
ル部片10を開放して、昇降レール2との分岐部4から
その昇降レール2に沿って下降し、停止信号によって自
転車出入位置BPで停止する。また、この自転車出入位
置BPにある駐輪枠7を収納空間部1に収納させる時に
は、ウインチ29のモーター31を他方向(ワイヤー巻
取り方向)に起動すると、駐輪枠7は、昇降レール2に
沿って上昇し、分岐部4から引込レール3に沿って上昇
して、停止信号により収納空間部1内に停止する。
【0027】駐輪枠7及び駐輪枠昇降駆動機構8は、夫
々収納空間部1と同じ数だけ設けられている。この実施
形態の立体駐輪装置では、図1及び図2に示すように9
0区画の収納空間部1が形成されているから、駐輪枠7
及び駐輪枠昇降駆動機構8は夫々90ずつ設けられるこ
とになる。各収納空間部1には、夫々専用の収納番号が
付与されている。そして、上下階層状に形成されている
複数(この実施形態では6つ)の収納空間部1…におい
て、これら6つの収納空間部1…の前面側に沿って上下
方向に配設されている昇降レール2は、各収納空間部1
に対し出入りする各駐輪枠7に共通のものとなる。各駐
輪枠昇降駆動機構8の操作は、予め発行されるカード
と、自転車出入位置BPの通路脇近傍に設けられている
カードリーダー(図示せず)によって操作される。この
場合、上下階層状に配設されている例えば6つの駐輪枠
昇降駆動機構8…において、1つの駐輪枠昇降駆動機構
8が作動している時、他の5つの駐輪枠昇降駆動機構8
は作動を停止するように制御される。
【0028】次に、上記のように構成される立体駐輪装
置を用いて自転車6を駐輪する方法について、図1及び
図2を中心に他の図も参照しながら説明する。
【0029】駐輪装置利用者に発行されるカードには、
その利用者が使用する収納空間部1の収納番号が記載さ
れ登録されている。従って、利用者は、そのカードに記
載されている収納番号の収納空間部1に対応する通路脇
まで、通路DaまたはDbを通って、自転車6を持って
移動し、その対応する収納空間部1の通路脇に設けられ
ているカードリーダーにカードを挿入することによっ
て、その収納番号の収納空間部1に収納されている駐輪
枠7が駐輪枠昇降駆動機構8の駆動によって、ガイドロ
ーラ9を案内する引込レール3に沿って下降し、分岐部
4のところで、駐輪枠7先端の当接用ローラ20が、図
4(A)の仮想線図示のように、レール切換手段5の開
閉レール部片10を押して開放し、駐輪枠7は分岐部4
から昇降レール2に沿って下降し、自転車出入位置BP
で停止する。
【0030】しかして、この自転車出入位置BPで駐輪
枠7に自転車6を乗せて、図3に示すように自立状態に
保持させると、この駐輪枠7は、自転車出入位置BPか
ら昇降レール2に沿って上昇し、図5の状態にある分岐
部4から引込レール3に沿って上昇し、収納空間部1に
傾斜状態で保持されて駐輪される。また、自転車6を取
り出す時は、利用者は、同じく通路DaまたはDbを通
って、登録されている収納空間部1に対応する位置の通
路脇まで入り、カードをカードリーダーに挿入して当該
収納空間部1の駐輪枠7を呼び出せば、その駐輪枠7が
直ちに自転車出入位置BPへ下降してくるから、この自
転車出入位置BPで駐輪枠7から自転車6を取り出せば
よい。尚、図2に図示されている矢印は、駐輪装置利用
者が通路Da,Db,Dcを移動する移動方向を示す。
即ち、駐輪装置利用者は、通路Da,Dbを通って自転
車出入位置BPで駐輪枠7から自転車6を受け取り、そ
の自転車6を押しながら通路Dcを通って駐輪装置から
出てゆくことになる。
【0031】レール切換手段5の開閉レール部片10
は、各駐輪枠7が収納空間部1から出てくる時に、駐輪
枠7先端の当接用ローラ20が開閉レール部片10を押
して開放し、開放位置となるが、こうして開放された開
閉レール部片10は、この開閉レール部片10の設けら
れた分岐部4より上方にある昇降レール2に沿って下降
してくる他の駐輪枠7により閉鎖されて閉鎖位置とな
る。図5の(A)には開閉レール部片10が閉鎖される
状態を示す。即ち、同じ階層の他の収納空間部1からの
駐輪枠7が、開放された開閉レール部片10の上方より
昇降レール2に沿って下降する時に、その駐輪枠7の先
端にある当接用ローラ20が開閉レール部片10を押し
て開放し、図5(A)の仮想線図示のように閉鎖位置と
なり、これにより昇降レール2が分岐部4の上下で連結
されて、駐輪枠7はその分岐部4より昇降レール2に沿
って自転車出入位置BPまで下降することができる。
【0032】以上の実施形態の説明で分かるように、こ
の立体駐輪装置は、夫々前面側から背面側へ上り傾斜状
の複数の収納空間部1を階層状に設け、これら収納空間
部1の前面側に沿って上下方向に昇降レール2を配設す
ると共に、この昇降レール2から各収納空間部1に上り
傾斜状の引込レール3を分岐させて、その分岐部4にレ
ール切換手段5を介設し、しかして自転車6を保持する
駐輪枠7を、駐輪枠昇降駆動機構8によって、昇降レー
ル2の下部の自転車出入位置BPと所定の収納空間部1
との間で昇降レール2及び引込レール3に沿って昇降駆
動し、駐輪枠7を引込レール3に沿った傾斜状態で収納
空間部1に収納するようにしたもので、きわめて単純な
構造であるから、製作が容易で、故障が少なく、製作コ
スト及び維持コストを安くできる。
【0033】特にこの駐輪装置では、各駐輪枠7に自転
車6を1台ずつ保持すると共に、各駐輪枠7ごとに駐輪
枠昇降駆動機構8を設けて、この各駐輪枠7を、各階層
の収納空間部1からの駐輪枠7の出し入れに共通の昇降
レール2と、この共通の昇降レール2から各収納空間部
1へ引き込んだ引込レール3とで昇降案内することによ
って、自転車6の出し入れを行うようにしているから、
自転車6の出し入れに要する時間を極力短くすることが
できると共に、駐輪枠昇降駆動機構8が故障しても、そ
の故障の影響は自転車1台分で済み、他の自転車の出し
入れの妨げとならない。
【0034】また、この駐輪装置では、各収納空間部群
A,B,Cの最下階の収納空間部1は、地上から一定高
さHのところに設けられ、この最下階の収納空間部1の
下方に通路Da,Db,Dcが設けられてなるため、自
転車6を収納空間部1に収納する際に、自転車を通路D
a,Dbを通って駐輪しようとする収納空間部1に対応
する通路脇まで移動することができ、これによって各収
納空間部1の水平間、即ち駐輪枠の横方向への駆動手段
を何ら必要しないで各収納空間部1に駐輪枠7を収納す
ることができ、それだけ構成を簡単であり、また利用者
の負担を少なく、極めて実用的である。
【0035】また、分岐部4のレール切換手段5は、開
閉レール部片10からなるもので、コイルばね12によ
り開放位置又は閉鎖位置に夫々付勢されていて、駐輪枠
7が引込レール3に案内されて空間部1を出る時に、駐
輪枠7の当接用ローラ20で押されて開放され、またこ
の開放された開閉レール部片10は駐輪枠7が昇降レー
ル2に案内されて上方より下降する時に上記当接用ロー
ラ20で押されて閉鎖されるようになっているから、レ
ール切換手段5の構造が簡単となり、その製作が容易と
なる上に、故障も少ない。尚、このレール切換手段5と
しては、この実施形態のような構造以外のもの、例えば
ソレノイドによる電磁式のレール切換手段を用いること
ができる。
【0036】この実施形態では、駐輪枠7の所要部に取
り付けた当接用ローラ20によって、開閉レール部片1
0の開閉を行わせるようにしているが、この開閉レール
部片10の開閉操作は、昇降レール2及び引込レール3
に沿って転動する駐輪枠7のガイドローラ9によって行
わせるようにしてもよく、そうすれば特別な当接用ロー
ラ20は不要となり、余分な製作及び作業の手間が省け
る。また、駐輪枠7のガイドローラ9以外に、駐輪枠7
の構成部材の一部を利用して、開閉レール部片10の開
閉操作を行わせることもできる。但し、駐輪枠7の所要
部に取り付けた当接用ローラ20によれば、開閉レール
部片10の開閉操作を的確に行わせることができる。
【0037】また駐輪枠昇降駆動機構8として、この実
施形態に示したように、駐輪枠7を自転車出入位置BP
と各収納空間部1との間で昇降する索体24と、索体を
支持するシーブ25〜28と、索体24を巻き上げるウ
インチ29とからなるものを採用すれば、構造が簡単に
して施工も容易となる。もちろん、これ以外の構成から
なる駐輪枠昇降駆動機構8を採用することもできる。
【0038】
【発明の効果】請求項1に係る発明の立体駐輪装置によ
れば、構造が単純であるから、製作が容易で故障が少な
く、製作コスト及び維持コストを安くできる。また、各
駐輪枠に自転車を1台ずつ保持すると共に、各駐輪枠ご
とに駐輪枠昇降駆動機構を設けて、各駐輪枠を、各階層
の収納空間部からの駐輪枠の出し入れに共通の昇降レー
ルと、この共通の昇降レールから各収納空間部へ引き込
んだ引込レールとで昇降案内することによって、自転車
の出し入れを行うから、自転車の出し入れに要する時間
を極力短くできると共に、駐輪枠昇降駆動機構が故障し
てもその故障の影響は自転車1台分で済み、他の自転車
の出し入れの妨げにならない。
【0039】請求項2に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、レール切換手段が機械的な手段であるから、構造が
簡単で、その製作が容易となる上に、故障も少ない。
【0040】請求項3に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、引込レールの傾斜角度を40°〜50°の範囲内に
形成することによって、昇降レールと引込レールトの境
界部である分岐部での駐輪枠の昇降移動を円滑に行わせ
ることができると共に、駐輪装置の前後方向長さを短く
できると共に、空間を有効に使用して、上下階層数をで
きるだけ多くとることができる。
【0041】請求項4に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、前記当接部として、駐輪枠の所要部に突設した当接
用ローラを使用すれば、開閉レール部片の開閉操作を的
確に行わせることができる。
【0042】請求項5に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、前記当接部として、昇降レール及び引込レールに沿
って転動する駐輪枠のガイドローラを使用すれば、特別
な当接用ローラ20は不要となり、余分な製作及び作業
の手間が省ける。
【0043】請求項6に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、階層状の収納空間部を左右方向に連設することによ
って、立体駐輪装置を左右方向に拡大して、より多くの
自転車を収納することができる。
【0044】請求項7に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、階層状の収納空間部を左右方向に連設すると共に前
後方向に所要間隔おきに配設することによって、立体駐
輪装置を左右方向に加え前後方向に拡大して、更に多く
の自転車を収納することができる。
【0045】請求項8に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、各収納空間部群の最下階の収納空間部は、地上から
一定高さのところに設けられ、この最下階の収納空間部
の下方に通路が設けられてなるため、自転車を収納空間
部に収納する際に、自転車を通路を通って駐輪しようと
する収納空間部に対応する通路脇まで移動することがで
き、これによって各収納空間部の水平間、即ち駐輪枠の
横方向への駆動手段を何ら必要しないで各収納空間部に
駐輪枠を収納することができ、それだけ構成を簡単であ
り、また利用者の負担を少なく、極めて実用的である。
【0046】請求項9に係る発明の立体駐輪装置によれ
ば、駐輪枠昇降駆動機構の構造が簡単にして施工も容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る立体駐輪装置の概略縦断面正面
図である。
【図2】 図1に示す立体駐輪装置の概略横断面平面図
である。
【図3】 同立体駐輪装置の要部を示す斜視図である。
【図4】 (A)は同立体駐輪装置のレール分岐部分の
拡大正面図で、開閉レール部片が閉鎖位置の状態を示
し、(B)は(A)のX−X線拡大断面図、(C)は
(A)のY−Y線拡大断面図である。
【図5】 (A)は図4の(A)と同様なレール分岐部
分の拡大正面図であるが、開閉レール部片が開放位置の
状態を示し、(B)は(A)のZ−Z線拡大断面図であ
る。
【図6】 図5に示すレール分岐部分の左側面図であ
る。
【図7】 (A)は駐輪枠の正面図、(B)は右側面
図、(C)は(A)のV−V線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 収納空間部 2 昇降レール 3 引込レール 4 分岐部 5 レール切換手段 6 自転車 7 駐輪枠 8 駐輪枠昇降駆動機構 9 ガイドローラ 10 開閉レール部片 12 コイルばね(付勢手段) 20 当接用ローラ 24 索体 25〜28 シーブ 29 ウインチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々前面側から背面側へ上り傾斜状に形
    成される複数の収納空間部を階層状に設け、これら空間
    部の前面側に沿って上下方向に昇降レールを配設すると
    共に、この昇降レールから各収納空間部に上り傾斜状の
    引込レールを分岐させて、その分岐部に、昇降レールと
    引込レールとを遮断して昇降レールを分岐部で上下に連
    結する第1位置と、昇降レールを分岐部の上下で遮断し
    て昇降レールと引込レールとを連結する第2位置とに切
    り換え可能なレール切換手段を介設し、自転車を自立状
    態に保持する駐輪枠を、駐輪枠昇降駆動機構によって、
    昇降レールの下部に設定される自転車出入位置と所定の
    収納空間部との間で昇降レール及び引込レールに沿って
    昇降駆動すると共に、収納空間部では駐輪枠を引込レー
    ルに沿った傾斜状態に収納するようにした立体駐輪装
    置。
  2. 【請求項2】 レール切換手段は、一端部を中心に遊端
    部側が揺動開閉し、その閉鎖位置で昇降レールと引込レ
    ールとを遮断して昇降レールを分岐部の上下で連結し、
    開放位置で昇降レールを分岐部の上下で遮断して昇降レ
    ールと引込レールとを連結する開閉レール部片からなる
    もので、付勢手段によって開放位置又は閉鎖位置に夫々
    付勢され、駐輪枠が引込レールに沿って空間部を出る時
    に、駐輪枠側の当接部で押されて開放され、この開放さ
    れた開閉レール部片は、駐輪枠が昇降レールに沿って上
    方より下降する時、前記当接部で押されて閉鎖されるよ
    うになっている請求項1に記載の立体駐輪装置。
  3. 【請求項3】 引込レールの傾斜角度は40°〜50°
    である請求項1又は2に記載の立体駐輪装置。
  4. 【請求項4】 当接部は、駐輪枠の所要部に突設された
    当接用ローラからなる請求項3又は4に記載の立体駐輪
    装置。
  5. 【請求項5】 当接部は、昇降レール及び引込レールに
    沿って転動する駐輪枠のガイドローラからなる請求項3
    又は4に記載の立体駐輪装置。
  6. 【請求項6】 階層状に配設される収納空間部を左右方
    向に連設してなる請求項1〜5の何れかに記載の立体駐
    輪装置。
  7. 【請求項7】 階層状に配設される収納空間部を、左右
    方向に連設すると共に前後方向に所要間隔おきに配設し
    てなる請求項1〜6の何れかに記載の立体駐輪装置。
  8. 【請求項8】 各収納空間部群の最下階の収納空間部
    は、地上から一定高さのところに設けられ、この最下階
    の収納空間部の下方に通路が設けられてなる請求項1〜
    7の何れかに記載の立体駐輪装置。
  9. 【請求項9】 駐輪枠昇降駆動機構は、駐輪枠を自転車
    出入位置と各収納空間部との間で昇降する索体と、この
    索体を支持するシーブと、索体を巻き上げるウインチと
    からなる請求項1〜8の何れかに記載の立体駐輪装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108533018A (zh) * 2018-04-28 2018-09-14 深圳职业技术学院 自行车立体停取系统
CN108979227A (zh) * 2018-08-24 2018-12-11 河北工业大学 一种太阳能及势能集成的公共自行车收集装置

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CN108979227B (zh) * 2018-08-24 2024-03-19 河北工业大学 一种太阳能及势能集成的公共自行车收集装置

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