JP2002309030A - フェノール樹脂発泡体 - Google Patents
フェノール樹脂発泡体Info
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Abstract
れた断熱性能を持続し、かつ圧縮強度が高く、脆性が改
善されたフェノール樹脂発泡体を提供する。 【解決手段】 独立気泡率70%以上、熱伝導率0.0
29W/m・K以下で熱伝導率の経時増加が、100日
当り、0.004W/m・K以下、平均気泡径5μm以
上400μm以下の範囲にあり、炭酸ガスを0.05w
t%以上25wt%以下含有し、かつCFC類およびH
CFC類を実質的に含有せず、発泡体の横断面積に占め
るボイドの面積割合が10%以下であり、気泡壁に実質
的に孔が存在しないフェノール樹脂発泡体とその製造方
法。
Description
適な断熱用フェノール樹脂発泡体に関する。
体のなかでも、特に難燃性、耐熱性、低発煙性、寸法安
定性、耐溶剤性、加工性に優れているため、各種建築材
料として広く使用されている。一般的にフェノール樹脂
発泡体は、フェノールとホルマリンを触媒により重合し
たレゾール樹脂と、発泡剤、界面活性剤、硬化触媒、そ
の他添加剤を均一に混合し発泡させることによって製造
される。
してトリクロロフルオロメタン(CFC−11)、ジク
ロロジフルオロメタン(CFC−12)、1,1,2−
トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(CFC
−113)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(CFC−114)、1,1−ジクロ
ロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−12
3)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCF
C−141b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタ
ン(HCFC−142b)等のハロゲン化炭化水素やそ
の誘導体が用いられてきた。発泡剤としての、これらハ
ロゲン化炭化水素やその誘導体は製造時の安全性に優
れ、更にガス自体の熱伝導度が低いことから、得られた
発泡体の熱伝導度をも低くできると言う利点を有してい
た。
11、CFC−12、CFC−113、CFC−11
4、HCFC−123、HCFC−141b、HCFC
−142b等、塩素を含む発泡剤は成層圏のオゾンを分
解しオゾン層の破壊を引き起こすことが明らかにされる
に至り、これらの物質は地球レベルでの環境破壊の原因
として世界的に問題とされるようになり、それらの製造
及び使用量が世界的に規制されるようになってきた。
のフルオロ炭化水素である1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(HFC−134a)、1,1−ジフルオロ
エタン(HFC−152a)なども、地球温暖化係数が
比較的大きいことから、ヨーロッパでは使用が制限され
る動きにある。一方、ペンタン等の炭化水素類は、オゾ
ン破壊係数が0で地球温暖化係数も比較的小さいことか
ら注目されているが、可燃性であるため製造設備を防爆
仕様にする必要があり、設備費が嵩んでしまう。そこ
で、地球温暖化係数が小さく、比較的熱伝導率の低いガ
スとして炭酸ガスが注目されてきた。
ガスを使用することは、液化炭酸ガスを発泡剤として用
いた特開平3−106947号公報や、炭酸バリウムを
分解させて発生した炭酸ガスを発泡剤として用いた特開
平4−239040号公報あるいは、CFC発泡剤の量
を削減するために、CFC−113と液化炭酸ガスと炭
酸塩を併用している特開平3−169621号公報等で
公知である。しかしながら、炭酸ガスは、オゾン層を破
壊することが無く、地球温暖化係数も小さい点で優れて
いるものの、沸点が極めて低くいため、発泡時にセルが
破泡し、得られるフェノール樹脂発泡体の独立気泡率が
低下したり、セル径が大きくなったり、特にボイドと呼
ばれる空隙が多くなったりするために、圧縮強度が低く
バラツキが大きくなると言う問題があった。また、従来
の炭酸ガスを発泡剤として用いたフェノール樹脂発泡体
は、熱伝導率が時間と共に上昇してしまい、断熱性能の
維持が出来なかった。
ガス発泡剤により、ボイドが少なく、優れた断熱性能を
持続し、かつ圧縮強度が高く、脆性が改善されたフェノ
ール樹脂発泡体を提供することである。
の結果、レゾール樹脂に対し、発泡剤である液化炭酸ガ
スを混合した後に、硬化触媒を混合し、発泡・硬化する
ことで、ボイドが少なく、気泡壁に実質的に孔が存在し
ない構造を持つフェノール樹脂発泡体が得られること、
該フェノール樹脂発泡体が上記本発明の課題を達成し得
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
m・K以下で熱伝導率の経時増加が、100日当り、
0.004W/m・K以下、平均気泡径5μm以上40
0μm以下の範囲にあり、炭酸ガスを0.05wt%以
上25wt%以下含有し、かつCFC類およびHCFC
類を実質的に含有せず、発泡体の横断面積に占めるボイ
ドの面積割合が10%以下であり、気泡壁に実質的に孔
が存在しないことを特徴とするフェノール樹脂発泡体、 2. 熱分解ガスクロマトグラフィーの熱分解パターン
から求められる、熱分解生成物のトリメチルフェノール
の面積(Aと称する。)のフェノールの面積(Bと称す
る。)に対する面積比(Cと称する。C=A/B)が
0.05≦ C≦4.0の範囲にあり、熱分解ガスクロ
マトグラフィーの熱分解パターンから求められる、熱分
解生成物の窒素含有架橋由来の成分の総面積(Dと称す
る。)のフェノール誘導体成分の総面積(Eと称す
る。)に対する面積比(Fと称する。F=D/E)が
0.01≦ F≦1.0の範囲であることを特徴とする
上記1のフェノール樹脂発泡体、 3. 炭酸ガスが発泡剤の構成成分であることを特徴と
する上記1又は2のフェノール樹脂発泡体、 4. レゾール樹脂、発泡剤、界面活性剤、硬化触媒を
混合、硬化してフェノール樹脂発泡体を製造するに当
り、レゾール樹脂100重量部に対し、発泡剤として液
化炭酸ガスを1から25重量部の割合でレゾール樹脂に
混合した後、硬化触媒を混合することを特徴とする上記
1のフェノール樹脂発泡体の製造方法、である。
フェノール樹脂発泡体は、炭酸ガスを発泡剤として用い
ており、フェノール樹脂発泡体中に炭酸ガスを含有す
る。本発明のフェノール樹脂発泡体中の炭酸ガス含有量
は、25〜0.05重量%であることが好ましく、より
好ましくは20〜0.5重量%であり、更に好ましくは
10〜1重量%である。本発明のフェノール樹脂発泡体
は、実質的にCFC類およびHCFC類を含有しない。
本発明において実質的に含有しないとは、後述する発泡
剤の分析方法で未検出であると言うことである。本発明
におけるCFC類とは、炭素数1から3のクロロフルオ
ロカーボンでCFC−11、CFC−12、CFC−1
13、CFC−114等がある。また、HCFC類とは
炭素数1から3のハイドロクロロフルオロカーボンで、
HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−1
42b等がある。
とによって樹脂中に生じた微細な空間と、該空間と空間
との間に存在する樹脂部から構成される。本発明では該
空間を気泡とよび、該樹脂部を気泡壁とよぶ。通常気泡
径は5μmから1mm程度の大きさである。本発明にお
けるフェノール樹脂発泡体の平均気泡径は後述する方法
による測定で5μm以上400μm以下であり、好まし
くは10μm以上300μm以下である。平均気泡径が
5μm未満であると、気泡壁の厚さに限界が有ることか
ら、必然的に発泡体密度が上昇し、その結果、発泡体に
おける樹脂部の伝熱割合が増加し、フェノール樹脂発泡
体の断熱性能は不十分となる恐れがある。また、逆に気
泡径が400μmを越えると、輻射による熱伝導が増加
するようになり、発泡体の断熱性能が低下する。
的大きな球状(通常直径1.5mm以上)又は不定形の
空隙(以下、ボイドという。)を有する。通常ボイドは
気泡の合一や発泡剤の不均一な気化、あるいは発泡過程
で気体を巻き込むこと等によって形成されると考えら
れ、圧縮強度の低下の原因になるとともに、外観上も好
ましくない。本発明ではボイドを次のように定義する。
即ち、フェノール樹脂発泡体の表裏面に平行な横断面を
切り出し、その断面に存在する空隙部を後述する方法で
測定し、各空隙につきその面積が2mm2以上のものを
ボイドとする。本発明のフェノール樹脂発泡体は、かか
るボイドが極めて少なく、該ボイドの総合計面積は、上
記横断面の全面積の10%以下である。好ましくは7%
以下である。そのため、本発明のフェノール樹脂発泡体
は、圧縮強度のバラツキが小さいという特徴を有する上
に、特にボイドによる影響を受けやすく、施工上取り扱
いに難があった厚さ3mmから15mmの薄いもので
も、容易に取り扱えるようになった。
に実質的に孔がない。図1に気泡壁構造の模式図を示
す。本発明によるフェノール樹脂発泡体は、図1aに模
式的に示される気泡壁構造を有する。従来提案されてい
る炭酸ガスを発泡剤として用いたフェノール樹脂発泡体
を模式的に示したのが図1bであるが、図1bにおいて
は、3個の気泡に囲まれた気泡壁の断面(以下、気泡壁
切断面と言う(図1中の2))及び気泡内部表面(以
下、気泡壁表面と言う(図1中の1))に多数の孔又は
へこみ(図1中の3)が認められる。この孔又はへこみ
は直径50〜3000nm(通常は100〜1000n
m)であり、気泡壁を貫通している場合が多い。
1aが示すように気泡壁切断面及び気泡壁表面に孔又は
へこみが実質的に存在しない。本発明において、気泡壁
に実質的に孔が存在しないとは、2000倍から500
0倍の走査型電子顕微鏡で気泡壁切断面を観察して、ひ
とつの気泡壁切断面あたりの孔又はへこみが10個以
下、好ましくは5個以下である状態である。本発明のフ
ェノール樹脂発泡体においては、独立気泡率は70%以
上、99.3%以下、好ましくは80%以上、更に好ま
しくは、85%以上である。独立気泡率が70%未満で
あると、本発明のフェノール樹脂発泡体の発泡剤である
炭酸ガスが空気と置換して断熱性能の経時低下が著しく
なる恐れがあるばかりではなく、発泡体の表面脆性が増
加して機械的実用性能を満足しなくなる懸念がある。
泡剤が炭酸ガスでありながら、熱伝導率は0.029W
/m・K以下0.016W/m・K以上であり、優れた
断熱性能を有する。好ましい熱伝導率では0.027W
/m・K以下である。本発明のフェノール樹脂発泡体の
100日経過後の熱伝導率の上昇は0.004W/m・
K以下、好ましくは0.003W/m・K以下である。
このように、本発明のフェノール樹脂発泡体は、熱伝導
率の経時的増大がきわめて小さい。炭酸ガスは、一般に
樹脂に対する溶解性が非常に高いことが知られており、
炭酸ガスを発泡剤として用いているにも拘わらず、熱伝
導率の経時的増大が小さいことは非常に驚くべきことで
ある。
を特定の樹脂架橋構造と成すことが好ましい。本発明で
は、この樹脂の架橋構造を間接的に測定する手段とし
て、熱分解ガスクロマトグラフィーを用いる。フェノー
ル樹脂発泡体を試料としたときの熱分解ガスクロマトグ
ラフィーのパイログラムに現れるトリメチルフェノール
やフェノールの各成分の面積は、直接フェノール樹脂発
泡体の構造を示すものではないが、間接的にフェノール
樹脂発泡体を構成している高分子の構造を反映する有力
な指標となり得る。本発明においては、上記パイログラ
ムに現れるフェノールの面積Bに対するトリメチルフェ
ノールの面積Aの比率(以下、C値という。C=A/
B)を、フェノール樹脂のメチレン構造ないしメチルエ
ーテル構造の架橋密度を間接的に反映する指標とする。
フェノール樹脂中にメチレン架橋やメチルエーテル架橋
が多いとC値は大きくなり、逆にメチレン架橋やメチル
エーテル架橋が少ないとC値は小さくなる。
上4.0以下であることが好ましい。更に好ましくは
0.1以上3.0以下である。本発明では、このC値が
4.0を越えると、発泡体が脆く実用性能が不十分とな
る恐れがある。さらに、発泡体製造時に樹脂の粘度が高
すぎて発泡倍率が上がらないなどの不都合を生じる可能
性がある。本発明者らは、C値がこの範囲になるように
レゾール樹脂の分子量分布、重合時のホルマリンとフェ
ノールの仕込み比、発泡条件を調整した場合に、得られ
た発泡体の樹脂自体の強度及び発泡特性が著しく改善さ
れ、炭酸ガス発泡剤を用いても断熱性能及び機械的強度
に優れたフェノール樹脂発泡体が得られることを見いだ
したのである。また、C値が0.05未満である場合
は、フェノール樹脂発泡体の圧縮強度等が低下する恐れ
が有る。
定量の窒素含有架橋構造を有する事が好ましい。窒素含
有架橋構造を示す指標もC値と同様に、発泡体試料の熱
分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムに現れる成
分の面積比率により求められる。本発明者らは、窒素含
有架橋由来の成分(以下、Dという。)のフェノール誘
導体成分(以下、Eという。)に対する面積比率(以
下、F値という。)が、フェノール樹脂の窒素含有架橋
構造の密度の指標になることを見出した。
で、後述する測定条件に置いて、保持時間8分から18
分の間に放出される成分で、分子内にフェニル基とイソ
シアナート(−NCO)基を含む化合物である。具体的
には図2のピーク7から11で、これらに対応するマス
スペクトルが各々図3から図7に示すものである。ピー
ク7から11までの面積の総和をDとする。本発明にお
けるフェノール誘導体とはフェノール、2−メチルフェ
ノール、4−メチルフェノール、2,4−ジメチルフェ
ノール、2,6−ジメチルフェノール、2,4,6−ト
リメチルフェノールであり、具体的には図2のピーク1
から6である。本発明ではこれらのパイログラムの面積
の総和をEとする。F値は0.01以上1.0以下であ
ることが好ましく、より好ましくは、0.02以上0.
5以下である。F値が0.01未満の場合は、フェノー
ル樹脂発泡体の著しい強度の向上は見られず、またF値
が1.0を越えると逆に強度が低下するようになる。
発泡体の横断面に占めるボイドの面積割合が10%以
下、好ましくは7%以下と、ボイドの量が少ないことか
ら、圧縮強度のバラツキがない。また、好ましい本発明
のフェノール樹脂発泡体は、密度に対する圧縮強度が、
下記式(1)を満足するようになった。圧縮強度[MP
a]≧密度[kg/m3]×0.012−0.24
(1)本発明では、独立気泡率70%以上、平均気泡
径5μm以上400μm以下の範囲であると共に、気泡
壁に実質的に孔が存在せず、発泡体の横断面に占めるボ
イドの面積割合が10%以下であり、特にフェノール樹
脂発泡体を形成する樹脂自体を上記の架橋構造と成すこ
とで、樹脂発泡体の圧縮強度と断熱性能を著しく改善し
うるのである。
m3以上100kg/m3以下が好ましく、より好ましく
は20kg/m3以上70kg/m3以下である。密度が
10kg/m3未満だと圧縮強度等の機械的強度が小さ
くなり、取り扱い時に破損しやすくなり、表面脆性も増
加する。逆に密度が100kg/m3をこえると樹脂部
の伝熱が増加し断熱性能が低下する懸念がある。
の製造法について説明する。フェノール樹脂発泡体を製
造する際に用いるレゾール樹脂は、フェノールとホルマ
リンを原料としてアルカリ触媒により40℃から100
℃の温度範囲で加熱して重合させる。好ましいレゾール
樹脂は窒素含有架橋構造を導入する。窒素含有架橋構造
を導入するには、レゾール重合時に尿素を添加して尿素
と反応したレゾール樹脂を調整しても良いが、予めアル
カリ触媒でメチロール化した尿素をレゾール樹脂に混合
し塩基性のまま加熱反応させると更に良い。
素量は、通常レゾール樹脂に対し1〜40wt%が好ま
しく、特に好ましくは2〜30wt%である。レゾール
樹脂は、水分量を調整することにより所望する粘度にし
て使用される。レゾール樹脂の好適粘度は発泡条件によ
り異なるが、40℃における粘度が、好ましくは100
0〜100000mPa・sで、より好ましくは300
0〜80000mPa・sである。
炭酸ガスを用いる。また、必要に応じて炭素数1から4
のハイドロフルオロカーボン(以下HFC類と称す
る。)例えばHFC−134a、HFC−152a、H
FC−245fa、HFC−365mfcなどや、炭素
数3から6の炭化水素(以下HC類と称する。)例えば
プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペン
タン、イソペンタン、シクロペンタン、ネオペンタン、
ノルマルヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン等を
炭酸ガス100重量部に対して95重量部以下好ましく
は50重量部以を混合して用いても良い。
る発泡体の密度、発泡条件等によって任意に選択して差
し支えないが、通常、レゾール樹脂が100重量部に対
して、発泡剤は炭酸ガス換算0.1から25重量部であ
ることが好ましく、より好ましくは1から20重量部で
ある。また、液化炭酸ガスを発泡剤として使用する方法
は、液化炭酸ガスを予めレゾール樹脂と均一に混合した
後に、硬化触媒を混合する。液化炭酸ガスと硬化触媒を
レゾール樹脂に同時に混合すると、液化炭酸ガスが不均
一にガス化してボイドが増加する。液化炭酸ガスを均一
にレゾール樹脂と混合するためには、炭酸ガスの蒸気圧
より高い圧力条件、即ち炭酸ガスが液の状態でレゾール
樹脂と混合すると良い。
合機は、ピンミキサー、オークスミキサー、スタティッ
クミキサーなどが使用できるが、中でもスタティックミ
キサーは、シェア発熱が比較的少なく混合が均一に行え
るので好ましい。また、発泡開始時間をコントロールす
るために必要に応じて窒素、空気、ヘリウム、アルゴン
などの低沸点物質を発泡核剤として添加しても良い。好
ましい発泡核剤の添加量は発泡剤に対し0.01mol
〜10mol%であり、好ましくは0.1〜5mol%
である。発泡核剤の添加量が10mol%より多いと、
発泡核剤が溶解しきれずにボイドの原因となる恐れがあ
る。
度、即ち40℃における粘度が、1000〜10000
0mPa・sに、より好ましくは3000〜80000
mPa・sに調整されたレゾール樹脂と、発泡剤、界面
活性剤、更に必要に応じて高沸点の脂肪族炭化水素、高
沸点の脂環式炭化水素またはそれらの混合物を混合機に
導入し、均一に混合した後、最後に硬化触媒を導入し更
に混合して、発泡性組成物を得ることが出来る。その
際、界面活性剤を予めレゾール樹脂に混合しておいて、
発泡剤と均一に混合したのち混合機に導入すると気泡の
形成が均一になり好ましい。また、高沸点の脂肪族炭化
水素、高沸点の脂環式炭化水素またはそれらの混合物を
用いる場合には、これらを予めレゾール樹脂と混合して
混合機に導入しても良いし、発泡剤と混合したのちにレ
ゾール樹脂に混合しても良い。
剤、発泡核剤、硬化触媒を混合機で混合して得られた発
泡性組成物は公知の方法で発泡・硬化して製品化され
る。製品化の方法としては例えば、発泡性組成物を所望
の形状の型枠に入れ50℃から100℃の温度範囲で加
熱し発泡・硬化する方法、あるいは、上下面材の間に連
続的に吐出し、これを上下にコンベアを備えた連続式ダ
ブルコンベアオーブンに送り50℃から100℃の温度
範囲で加熱し、発泡・硬化させ連続したボードを得る方
法などがある。
酸、硫酸、燐酸などの無機酸、酢酸、ぎ酸、トルエンス
ルホン酸、キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
フェノールスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸などの有機酸を単独又は2種類以上混合し
て使用できる。また硬化助剤としてレゾルシノール、ク
レゾール、サリゲニン(o−メチロールフェノール)、
p−メチロールフェノールなどを添加しても良い。ま
た、これら硬化触媒や硬化助剤を、ジエチレングリコー
ル、エチレングリコールなどの溶媒で希釈しても良い。
硬化触媒の使用量は、レゾール樹脂100重量部に対
し、1から60重量部が好ましく、より好ましくは3か
ら50重量部である。硬化触媒の量が1重量部未満だと
硬化反応が遅くなり、生産性が落ち、60重量部以上だ
と、反応が早すぎて制御できず反応器の中で硬化してし
まうおそれがある。
系の界面活性剤が効果的であり、例えば、エチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドの共重合体であるアルキ
レンオキサイドや、アルキレンオキサイドとヒマシ油の
縮合物、アルキレンオキサイドとノニルフェノール、ド
デシルフェノールのようなアルキルフェノールとの縮合
生成物、更にはポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の
脂肪酸エステル類、ポリジメチルシロキサン等のシリコ
ーン系化合物、ポリアルコール類等がある。これらの界
面活性剤は一種類で用いても良いし、二種類以上を組み
合わせて用いても良い。また、その使用量についても特
に制限はないが、本発明ではレゾール樹脂100重量部
当たり0.3〜10重量部の範囲で好ましく使用され
る。
の組織、構造、特性の評価方法について説明する。本発
明における発泡体の平均気泡径とは、発泡体の断面の5
0倍拡大写真上に9cmの長さの直線を4本引き、各直
線が横切った気泡の数を各直線で求め、それらの平均値
(JIS K6402に準じて測定したセル数)で18
00μmを割った値である。
は、次のようにして測定した。試験片は発泡体の厚み方
向のほぼ中央の表裏面に平行な断面からトリミングカッ
ターで2から3mm程度の厚さで1cm2程度に切削し
た。試料台に固定した試験片にオスミウムコーティング
を行い、走査型電子顕微鏡(日立S−4700)で気泡
壁切断面の2000〜5000倍の拡大写真を撮り観察
した。5カ所の気泡壁切断面を観察して孔又はへこみの
数を数え平均して判断した。
定した。フェノール樹脂発泡体サンプルを厚み方向の中
央部を表裏面に平行に切削し、100mm×150mm
の範囲を200%拡大カラーコピー(それぞれの長さが
2倍、即ち面積は4倍になる。)をとって、透明方眼紙
により1mm×1mmマスが8マス以上のボイド面積を
積算し面積分率を計算した。即ち、拡大コピーをとって
いるため、この8マスが実際のフォーム断面では2mm
2の面積に相当する。
た板状のサンプル(200mm×200mm×25m
m)を試料とし、この試料の重量と見かけ容積を測定し
て求めた値であり、JIS K7222に従い測定し
た。独立気泡率は、次のようにして測定した。フェノー
ル樹脂発泡体からコルクボーラーでくり貫いた直径35
〜36mmの円筒試料を、高さ30〜40mmに切りそ
ろえ、空気比較式比重計1000型(東京サイエンス社
製)の標準使用方法により試料容積を測定する。その試
料容積から試料重量と樹脂密度から計算した気泡壁の容
積を差し引いた値を、試料の外寸から計算した見かけの
容積で割った値であり、ASTM D2856に従い測
定した。ただし、フェノール樹脂の密度は1.27g/
cm3とした。
サンプル(200mm×200mm×25mm)を、低
温板5℃、高温板35℃でJIS A1412の平板熱
流計法に従い測定した。脆性試験の試験片は、一つの面
に成形スキン又は面材を含むように一辺25±1.5m
mの立方体12個切り出して試料とした。ただし、発泡
体の厚さが25mmに満たない場合の試験片の厚さは発
泡体の厚さとした。室温乾燥した一辺19±08mmの
樫製の立方体24個と試験片12個を、埃が箱の外へ出
ないように密閉できる内寸191×197×197mm
の樫製の木箱に入れ、毎分60×2回転の速度で600
×3回転させる。回転終了後、箱の中身を呼び寸法9.
5mmの網に移し、ふるい分けをして小片を取り除き、
残った試験片の重量を測定し、試験前の試験片重量から
の減少率を計算した値が脆性であり、JIS A951
1に従い測定した。
ひずみを0.05として測定した。フェノール樹脂発泡
体中の発泡剤の定量は次のように行った。1g程度の立
方体のフェノール樹脂発泡体サンプルを精秤し、容積2
00ccのサンプリング管に入れサンプリング管内を窒
素で置換したのち、サンプルを粉砕し10分間静置す
る。サンプリング管内のガスをガスタイトシリンジによ
りガスクロマトグラフィー/マススペクトル(GC/M
S)に注入して炭酸ガスの場合は質量44のイオン成分
で定量した。ガスクロマトグラフィーの測定は、ヒュー
レットパッカード社製のHP5890Aを用い、カラム
はフューズド シリカ (Fusedsilica)キ
ャピラリーカラム(スペルコ カーボキセン 1010
プロットカラム(SUPELCO CARBOXEN
1010 PLOT:内径0.32mm、長さ30
m)で、オーブン温度は35℃で5分間保持して毎分2
0℃のスピードで230℃まで昇温し、5.25分保持
して行った。マススペクトルは、日本電子JMS−AX
505Hにより電子衝撃イオン化法で、イオン化電圧7
0eVで測定した。
ラムの測定は次のように行った。測定に用いるフェノー
ル樹脂発泡体サンプルは、面材、サイディング材を取り
除いた発泡体コア部分よりカッターナイフなどで削りだ
した粉末を更に乳鉢で入念に粉砕し、一度の測定当たり
0.3〜0.4mgを試料量とした。熱分解装置は、加
熱炉型熱分解装置であるフロンティアラボ社製PY20
10Dを用いた。熱分解温度は670℃で行った。ガス
クロマトグラフィーの測定はヒューレットパッカード社
6890型で、カラムはフロンティアラボUA−1
(内径0.25mm、膜厚0.25μm、長さ30m)
を用いた。キャリヤーガスはヘリウム(He)、全流量
は100ml/min、スプリット100:1、オーブ
ン温度は、50℃からスタートし毎分20℃のスピード
で340℃まで昇温し15.5分間保持した。各成分の
検出は水素炎イオン化検出器(FID)で行い、各ピー
クの面積値を全検出成分で規格化し、それぞれの成分の
比率とした。ただし、ピークの裾が重なる場合には、ピ
ークの重なりの谷間から、ベースラインへ垂線を下ろ
し、ベースラインと垂線に囲まれた範囲をピーク面積と
した。
ルのガスクマトグラムの一例を図2に示す。各成分の構
造は、ガスクロマトグラフィーにより分離した成分を質
量分析機導入して得たマススペクトルにより確認した。
マススペクトルは日本電子JMS AX−505Hによ
り、電子衝撃イオン化法(EI法)でイオン化電圧70
eV、イオン化電流300mAで測定した。該フェノー
ル樹脂発泡体中の窒素含有架橋由来構造の比率は、フェ
ノールとトリメチルフェノールの比率を求めたのと同様
に熱分解ガスクロトグラフィーを測定し、その各成分の
面積より計算できる。パイログラムの窒素含有架橋由来
構造の成分の面積の総和Dと、フェノール、2−メチル
フェノール、4−メチルフェノール、2,4−ジメチル
フェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,4,6
−トリメチルフェノールの面積の総和Eを求め、DのE
に対する面積比をFとする。本発明によるフェノール樹
脂発泡体の窒素含有架橋由来の分解生成物のマススペク
トルの例は図3から図7に示す。
本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例及び比較
例で用いたレゾール樹脂は以下のようにして準備した。 (A) レゾール樹脂の合成 反応機に、50%ホルマリン(三菱ガス化学(株)製)2
3.9kgとフェノール(99.5%以上 三井化学
(株)製)18kgを仕込み、プロペラ回転式の撹拌機に
より撹拌し、温調機により反応機内部液温度を40℃に
調整する。次いで、50%水酸化ナトリウム(NaO
H)水溶液を400g加え、反応液を40℃から80℃
に上昇させ250分間保持した。その後、反応液を5℃
まで冷却する。これを、レゾール樹脂A−1とする。別
途、反応機に50%ホルマリン2kgと水3kgと50
%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液200gを加
え、尿素(和光純薬社製、試薬特級)4kgを仕込み、
プロペラ回転式の撹拌機により撹拌し、温調機により反
応機内部液温度を40℃に調整する。次いで、反応液を
50℃から70℃に上昇させ60分間保持した。これ
を、メチロール尿素Uとする。
しメチロール尿素Uを2000g混合して液温度を60
℃に上昇させ一時間保持した。次いで反応液を30℃ま
で冷却し、パラトルエンスルホン酸一水和物の50%水
溶液でpHが6になるまで中和した。この反応液を、6
0℃で脱水処理して、粘度を調整して40℃の粘度が2
0000mPa・sのレゾール樹脂Aを得た。 (B) レゾール樹脂の合成 レゾール樹脂Bの合成は添加するメチロール尿素Uの重
量を400gに変更した以外はレゾール樹脂Aと同様に
行った。 (C) レゾール樹脂の合成 レゾール樹脂Cの合成は添加するメチロール尿素Uの重
量を3000gに変更した以外はレゾール樹脂Aと同様
に行った。
18kgを仕込み、プロペラ回転式の撹拌機により撹拌
し、温調機により反応機内部液温度を40℃に調整す
る。次いで、50%水酸化ナトリウム水溶液400gを
加え、反応液を40℃から50℃に20分間保持した。
その後温度を徐々に80℃まで上げ、温度が80℃に達
してから270分間保持した。その後、反応液を5℃ま
で冷却した。これを、レゾール樹脂D−1とする。D−
1をパラトルエンスルホン酸一水和物の50%水溶液で
pHが6になるまで中和した。この反応液を、60℃で
脱水処理して、粘度を調整して40℃の粘度が1200
0mPa・sのレゾール樹脂Dを得た。 (E) レゾール樹脂の合成 反応機に、50%ホルマリン25kgとフェノール15
kgを仕込み、プロペラ回転式の撹拌機により撹拌し、
温調機により反応機内部液温度を40℃に調整する。次
いで、50%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を3
50g加え、反応液を40℃から80℃に上昇させ30
0分間保持した。その後、反応液を5℃まで冷却する。
これを、レゾール樹脂E−1とする。E−1をパラトル
エンスルホン酸一水和物の50%水溶液でpHが6にな
るまで中和した。この反応液を、60℃で脱水処理し
て、粘度を調整して40℃の粘度が26000mPa・
sのレゾール樹脂Eを得た。
ンオキサイド−プロピレンオキサイドのブロック共重合
体(BASF製 プロニックF127)をレゾール樹脂
100gに対して3.5gの割合で溶解しレゾール樹脂
混合物を調整した。発泡剤として、窒素を0.2wt%
溶解した液化炭酸ガスと、硬化触媒としてキシレンスル
ホン酸(テイカ(株)製 テイカトックス110)80w
t%とジエチレングリコール20wt%(和光純薬98
+%)の混合物をそれぞれ調整した。レゾール樹脂混合
物100重量部に対して、発泡剤6重量部を添加し、温
度13℃、圧力6.9MPaでスタティックミキサーに
より混合し温調ジャケット付きピンミキサーに供給し
た。また、同時にレゾール樹脂混合物100重量部に対
して硬化触媒10重量部の割合で2℃で温調している温
調ジャケット付きピンミキサーに供給した。ミキサーか
ら出てきた混合物をポリエステル不織布(旭化成(株)
製スパンボンドE1040)を敷いた型枠に流し込み、
70℃のオーブンに入れ2時間、80℃のオーブンに1
時間、90℃のオーブンに1時間保持して本実施例のフ
ェノール樹脂発泡体を得た。
1、2は、それぞれ、レゾール樹脂として表1に示す樹
脂を用い、その他は実施例1と全く同様にしてフェノー
ル樹脂発泡体を製造した。
供給した以外は実施例1と全く同様にしてフェノール樹
脂発泡体を製造した。なお、以上の実施例、比較例で得
たフェノール樹脂発泡体サンプルの、熱分解ガスクロマ
トグラフィーのパイログラムのトリメチルフェノール成
分の面積Aのフェノール成分の面積Bに対する比C値
と、全窒素含有架橋由来の成分の面積Dの全フェノール
誘導体成分の面積Eに対する比F値及び発泡体の独立気
泡率、平均気泡径、発泡翌日の熱伝導率、発泡100日
後の熱伝導率、炭酸ガス含有量、脆性、セル壁の孔の有
無、ボイド面積割合を表1にまとめて示す。また、図8
にはセル壁の孔に無い状態のSEM写真を示し、図9に
はセル壁に孔の有る状態のSEM写真を示す。
優れた断熱性能を有し、圧縮強度等の機械的強度に優
れ、表面脆性が著しく改善されている。本発明による樹
脂発泡体は、オゾン層破壊の恐れがなく地球温暖化係数
の低い発泡剤を使用しているため、地球環境により適合
した建築用断熱材として好適である。
めの模式図。図1aは本発明の気泡壁に実質的に孔が存
在しない気泡壁構造模式図であり、図1bは従来技術の
孔又はへこみが存在する気泡壁構造模式図である。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
例である。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
つの窒素含有架橋由来構造成分のマススペクトルの例で
ある。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
つの窒素含有架橋由来構造成分のマススペクトルの例で
ある。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
つの窒素含有架橋由来構造成分のマススペクトルの例で
ある。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
つの窒素含有架橋由来構造成分のマススペクトルの例で
ある。
の、熱分解ガスクロマトグラフィーのパイログラムの一
つの窒素含有架橋由来構造成分のマススペクトルの例で
ある。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 独立気泡率70%以上、熱伝導率0.0
29W/m・K以下で熱伝導率の経時増加が、100日
当り、0.004W/m・K以下、平均気泡径5μm以
上400μm以下の範囲にあり、炭酸ガスを0.05w
t%以上25wt%以下含有し、かつCFC類およびH
CFC類を実質的に含有せず、発泡体の横断面積に占め
るボイドの面積割合が10%以下であり、気泡壁に実質
的に孔が存在しないことを特徴とするフェノール樹脂発
泡体。 - 【請求項2】 熱分解ガスクロマトグラフィーの熱分解
パターンから求められる、熱分解生成物のトリメチルフ
ェノールの面積(Aと称する。)のフェノールの面積
(Bと称する。)に対する面積比(Cと称する。C=A
/B)が0.05≦ C≦4.0の範囲にあり、熱分解
ガスクロマトグラフィーの熱分解パターンから求められ
る、熱分解生成物の窒素含有架橋由来の成分の総面積
(Dと称する。)のフェノール誘導体成分の総面積(E
と称する。)に対する面積比(Fと称する。F=D/
E)が0.01≦ F≦1.0の範囲であることを特徴
とする請求項1記載のフェノール樹脂発泡体。 - 【請求項3】 炭酸ガスが発泡剤の構成成分であること
を特徴とする請求項1又は2記載のフェノール樹脂発泡
体。 - 【請求項4】 レゾール樹脂、発泡剤、界面活性剤、硬
化触媒を混合、硬化してフェノール樹脂発泡体を製造す
るに当り、レゾール樹脂100重量部に対し、発泡剤と
して液化炭酸ガスを1から25重量部の割合でレゾール
樹脂に混合した後、硬化触媒を混合することを特徴とす
る請求項1記載のフェノール樹脂発泡体の製造方法。
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---|---|---|---|---|
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JP2021510746A (ja) * | 2018-01-12 | 2021-04-30 | アーエスカー ケミカルズ ゲーエムベーハーAsk Chemicals Gmbh | ホルムアルデヒドを減少させたフェノール樹脂バインダー |
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-
2001
- 2001-04-11 JP JP2001113129A patent/JP4868653B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP7458982B2 (ja) | 2018-01-12 | 2024-04-01 | アーエスカー ケミカルズ ゲーエムベーハー | ホルムアルデヒドを減少させたフェノール樹脂バインダー |
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