JP2002308131A - 車輌用パワーステアリング装置 - Google Patents

車輌用パワーステアリング装置

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JP2002308131A
JP2002308131A JP2001113760A JP2001113760A JP2002308131A JP 2002308131 A JP2002308131 A JP 2002308131A JP 2001113760 A JP2001113760 A JP 2001113760A JP 2001113760 A JP2001113760 A JP 2001113760A JP 2002308131 A JP2002308131 A JP 2002308131A
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steering
torque
vehicle
steering torque
hysteresis width
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Hiroyuki Kawai
弘之 河井
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌の状態や経時変化に拘らず操舵フィーリ
ングを最適なフィーリングに維持する。 【解決手段】 車輌の横加速度Gyに対する操舵トルク
Tのリサージュ波形のヒステリシス幅Aが求められ(S
30〜70)、ヒステリシス幅Aに基づき補正トルクT
eが演算され(S80)、ヒステリシス幅Aと補正トル
クTeとの和として演算される操舵機構の摩擦トルクTf
に基づき補助操舵トルクTa演算用のマップが選択され
ると共に係数Kigが演算され(S100、110)、マ
ップより操舵トルクTに基づき基本補助操舵トルクTab
が演算され(S210)、車速Vに基づき車速係数Kv
が演算され(S220)、操舵トルクの微分値Td及び
車速Vに基づき慣性補償トルクTiが演算され(S23
0、240)、補助操舵トルクTaがKvとTabとの積及
びKigとTiとの積の和として演算され(S250)、
該補助操舵トルクにて補助操舵される(S260)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
ステアリング装置に係り、更に詳細にはパワーステアリ
ング装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のパワーステアリング装
置の一つとして、例えば特開平4−215563号公報
に記載されている如く、アクチュエータとしての電気モ
ータにより補助操舵トルクを発生し、運転者の操舵操作
を補助するよう構成された電動式パワーステアリング装
置に於いて、操舵トルク及び操舵速度を検出し、補助操
舵制御前後の検出値に基づき補正補助操舵制御量を演算
し、該補正補助操舵制御量にて補助操舵制御量を補正す
るよう構成された電動式パワーステアリング装置が従来
より知られている。
【0003】かかる電動式パワーステアリング装置によ
れば、操舵トルク及び操舵速度が検出され、補助操舵制
御前後の検出値に基づき補正補助操舵制御量が演算さ
れ、補助操舵制御量が補正補助操舵制御量にて補正され
るので、電気モータの経時変化によるパワーステアリン
グ装置の特性の低下を補償し、これにより電気モータの
経時変化に拘わらず初期の操舵感覚を維持することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、パワーステア
リング装置は運転者が感じる操舵反力を低減して運転者
が容易に操舵操作することを可能にするものであり、操
舵反力はステアリングホイールより操舵輪までの操舵機
構による反力と、操舵輪と路面との間に作用する力によ
る反力との和であり、車輌の状態や経時変化により変化
する。
【0005】特に操舵輪と路面との間に作用する力によ
る反力が操舵反力の主要な成分であり、操舵輪のセルフ
アライニングトルク、操舵輪と路面との間の摩擦力等よ
りなる。セルフアライニングトルクは主として車輌の旋
回状況により決定され、操舵輪と路面との間の摩擦力は
主としてタイヤの摩耗、タイヤの種類やサイズ、路面の
性状等によって異なる値になる。一方操舵機構による反
力は主として操舵機構の摩擦力であり、この摩擦力は経
時的に変化し、新車時に最も大きく、車輌の走行距離の
増大につれて漸次減少する。
【0006】しかるに上述の従来の電動式パワーステア
リング装置に於いては、補助操舵トルクを発生する電気
モータの経時変化によるパワーステアリング装置の特性
の低下を補償することはできるが、上述の如き車輌の状
態や経時変化に起因する操舵反力の変動に対処すること
ができず、そのため車輌の状態や経時変化に起因する操
舵フィーリングの変化を防止することができないという
問題がある。
【0007】尚、上述の経時変化に起因する操舵反力の
変動は、油圧式パワーステアリング装置よりも減速歯車
の如き機械的摩擦を生じる部品が多い電動式パワーステ
アリング装置に於いて顕著であるが、上述の車輌の状態
に起因する操舵反力の変動はパワーステアリング装置の
種類、例えば電動式であるか油圧式であるかに関係なく
存在する。
【0008】本発明は、操舵トルクに応じてアクチュエ
ータにより補助操舵トルクを発生し運転者の操舵操作を
補助するよう構成された従来のパワーステアリング装置
に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、
本発明の主要な課題は、車輌の状態や経時変化に起因す
る操舵反力の変動に応じて補助操舵制御量を最適化する
ことにより、車輌の状態や経時変化に拘らず操舵フィー
リングを最適なフィーリングに維持することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、補助操舵トルクを発生するアクチュエー
タと、操舵トルクを検出する手段と、少なくとも操舵ト
ルクに基づく補助操舵制御量にて前記アクチュエータの
補助操舵トルクを制御する制御手段とを有する車輌用パ
ワーステアリング装置に於いて、車輌の横加速度を検出
する手段と、車輌の横加速度に対する操舵トルクのリサ
ージュ波形のヒステリシス幅を求める手段とを有し、前
記制御手段は前記ヒステリシス幅に基づき前記補助操舵
制御量を補正することを特徴とする車輌用パワーステア
リング装置(請求項1の構成)、又は補助操舵トルクを
発生するアクチュエータと、操舵トルクを検出する手段
と、少なくとも操舵トルクに基づく補助操舵制御量にて
前記アクチュエータの補助操舵トルクを制御する制御手
段とを有する車輌用パワーステアリング装置に於いて、
車輌の横加速度を検出する手段と、車輌の横加速度に対
する操舵トルクのリサージュ波形のヒステリシス幅を求
める手段とを有し、前記制御手段は基準値と前記ヒステ
リシス幅との関係に基づき前記補助操舵制御量を補正す
ることを特徴とする車輌用パワーステアリング装置(請
求項2の構成)、又は補助操舵トルクを発生するアクチ
ュエータと、操舵トルクを検出する手段と、少なくとも
操舵トルクに基づく補助操舵制御量にて前記アクチュエ
ータの補助操舵トルクを制御する制御手段とを有する車
輌用パワーステアリング装置に於いて、操舵角を検出す
る手段と、車輌の横加速度を検出する手段と、操舵角に
対する操舵トルクのリサージュ波形の第一のヒステリシ
ス幅を求める手段と、車輌の横加速度に対する操舵トル
クのリサージュ波形の第二のヒステリシス幅を求める手
段とを有し、前記制御手段は前記第一のヒステリシス幅
と前記第二のヒステリシス幅との関係に基づき前記補助
操舵制御量を補正することを特徴とする車輌用パワース
テアリング装置(請求項3の構成)によって達成され
る。
【0010】一般に、図5に示されている如く、操舵機
構の摩擦トルクは操舵角(θ)に対する操舵トルク
(T)のリサージュ波形のヒステリシス幅(A)、即ち
操舵角が0であるときの操舵トルクの偏差により表わさ
れ、ヒステリシス幅(A)は操舵機構の摩擦トルクの変
化に応じて変化する。しかし車輌が旋回走行する際には
車体のスリップ角の影響により操舵角の変化に対し横加
速度(Gy)の変化が遅れて現われるので、操舵トルク
の変化も操舵角の変化に対し遅れて生じ、また横加速度
及び操舵トルクの変化の遅れは車速(V)が高くなるに
つれて大きくなり、従って図7に於いて破線にて示され
ている如く、操舵機構の摩擦トルクは見かけ上車速が高
くなるにつれて漸次減少する。そのため車速が変化する
と、恰も操舵機構の摩擦トルクが変化したようになり、
摩擦トルクを高精度に推定することができない。
【0011】上記問題に対処するための一つの手段とし
て、車速に対する摩擦トルクの変化を予め実験的に測定
し、その測定結果に基づいて摩擦トルクを補正する方法
も考えられるが、タイヤの摩耗やタイヤの交換等により
操舵輪と路面との間に作用する力が変化すると、車速の
変化に伴う摩擦トルクの変化勾配も変化してしまい、従
ってこの方法によっては摩擦トルクを正確に推定するこ
とが困難であり、そのため操舵フィーリングを最適なフ
ィーリングに維持するに必要な補助操舵制御量を正確に
演算することが困難である。
【0012】これに対し図6に示されている如く、車輌
の横加速度に対する操舵トルクのリサージュ波形のヒス
テリシス幅(B)により操舵機構の摩擦トルクを推定す
れば、ヒステリシス幅(B)は操舵機構の摩擦トルクの
変化に応じて変化するが、図7に於いて実線にて示され
ている如く車速に拘らず実質的に一定であり、よってヒ
ステリシス幅(B)によれば摩擦トルクを正確に推定す
ることができることが判った。従って少なくとも操舵ト
ルクに基づき演算される補助操舵制御量をヒステリシス
幅(B)に応じて補正すれば、操舵機構の経時変化に拘
らず操舵フィーリングを最適なフィーリングに維持する
に必要な補助操舵制御量を正確に演算することができ
る。
【0013】尚、車輌の横加速度に対する操舵トルクの
リサージュ波形のヒステリシス幅(B)により推定され
る操舵機構の摩擦トルクが車速に拘らず実質的に一定で
あるのは、操舵トルク及び車輌の横力は操舵輪のコーナ
リングフォースに応じて変化し、車輌の横加速度は車輌
の横力により決定されるので、操舵トルク及び車輌の横
加速度の変化には実質的に位相差がないことによるもの
と考えられる。
【0014】また本願に於いて、リサージュ波形のヒス
テリシス幅は基準となる変量が0であるときの他方の変
量の二つの値の偏差の大きさを意味し、例えば操舵角
(θ)に対する操舵トルク(T)のリサージュ波形のヒ
ステリシス幅(A)は基準となる操舵角が0であるとき
の操舵トルクの二つの値の偏差の大きさである。
【0015】上記請求項1の構成によれば、車輌の横加
速度に対する操舵トルクのリサージュ波形のヒステリシ
ス幅が求められ、該ヒステリシス幅に基づき補助操舵制
御量が補正されるので、操舵機構の摩擦トルクに応じて
正確に補助操舵制御量を補正することができ、これによ
り操舵機構の経時変化や操舵輪と路面との間の力伝達特
性の変化に拘わらず操舵フィーリングを最適なフィーリ
ングに維持するに必要な補助操舵制御量にて過不足なく
適正に補助操舵することが可能になる。
【0016】また一般に、図8に示されている如く、操
舵角に対する操舵トルクのリサージュ波形のヒステリシ
ス幅(A)は車輪と路面との間の力伝達特性が小さいほ
ど車速の増大に伴う減少率が高い。従って或る車速につ
いて操舵角に対する操舵トルクのリサージュ波形を形成
し、そのヒステリシス幅を予め設定された基準値と比較
し、少なくとも操舵トルクに基づき演算される補助操舵
制御量を比較結果に応じて補正することにより、経時変
化による操舵機構の摩擦トルクの変化や、タイヤの交
換、摩耗等による車輪と路面との間の力伝達特性の変化
に拘らず操舵フィーリングを最適なフィーリングに維持
するに必要な補助操舵量を正確に演算することができ
る。
【0017】上記請求項2の構成によれば、車輌の横加
速度に対する操舵トルクのリサージュ波形のヒステリシ
ス幅が求められ、基準値とヒステリシス幅との関係に基
づき補助操舵制御量が補正されるので、経時変化による
操舵機構の摩擦トルクの変化や車輪と路面との間の力伝
達特性の変化に応じて正確に補助操舵制御量を補正する
ことができ、これにより操舵機構の経時変化や車輪と路
面との間の力伝達特性の変化に拘わらず操舵フィーリン
グを最適なフィーリングに維持するに必要な補助操舵制
御量にて過不足なく適正に補助操舵することが可能にな
る。
【0018】また前述の如く、操舵角に対する操舵トル
クのリサージュ波形のヒステリシス幅(A)は車輪と路
面との間の力伝達特性が小さいほど車速の増大に伴う減
少率が高いのに対し、車輌の横加速度に対する操舵トル
クのリサージュ波形のヒステリシス幅(B)は車速に拘
らず実質的に一定である。従って図9に示されている如
く、或る車速について操舵角に対する操舵トルクのリサ
ージュ波形を形成すると共にそのヒステリシス幅を求
め、また車輌の横加速度に対する操舵トルクのリサージ
ュ波形を形成すると共にそのヒステリシス幅を求め、こ
れらのヒステリシス幅の偏差の大ききを判定し、少なく
とも操舵トルクに基づき演算される補助操舵制御量を判
定結果に応じて補正することにより、経時変化による操
舵機構の摩擦トルクの変化や車輪と路面との間の力伝達
特性の変化に拘わらず操舵フィーリングを最適なフィー
リングに維持するに必要な補助操舵制御量を正確に演算
することができる。
【0019】上記請求項3の構成によれば、操舵角に対
する操舵トルクのリサージュ波形の第一のヒステリシス
幅が求められ、車輌の横加速度に対する操舵トルクのリ
サージュ波形の第二のヒステリシス幅が求められ、第一
のヒステリシス幅と第二のヒステリシス幅との関係に基
づき補助操舵制御量が補正されるので、経時変化による
操舵機構の摩擦トルクの変化や車輪と路面との間の力伝
達特性の変化に応じて正確に補助操舵制御量を補正する
ことができ、これにより操舵機構の経時変化や車輪と路
面との間の力伝達特性の変化に拘わらず操舵フィーリン
グを最適なフィーリングに維持するに必要な補助操舵制
御量にて過不足なく適正に補助操舵することが可能にな
る。
【0020】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、
アクチュエータは電気モータを含み、電気モータの回転
トルクにより補助操舵トルクを発生するよう構成される
(好ましい態様1)。
【0021】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、ヒステリシス
幅を求める手段は所定の車速域について対応するリサー
ジュ波形のヒステリシス幅を求めるよう構成される(好
ましい態様2)。
【0022】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、ヒステリシス
幅を求める手段は所定の操舵角速度域について対応する
リサージュ波形のヒステリシス幅を求めるよう構成され
る(好ましい態様3)。
【0023】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、補助操舵制御
量は操舵トルクに基づく補助操舵トルクと操舵トルクの
変化率に基づく慣性補償トルクとを含み、制御手段は補
助操舵トルク若しくは慣性補償トルクを補正するよう構
成される(好ましい態様4)。
【0024】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、制御手段はヒステリ
シス幅に基づき操舵機構の摩擦トルクに対する補正トル
クを演算し、ヒステリシス幅と補正トルクとの和として
操舵機構の摩擦トルクを演算し、操舵機構の摩擦トルク
に基づき補助操舵制御量を補正するよう構成される(好
ましい態様5)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0026】第一の実施形態 図1は電動式パワーステアリング装置として構成された
本発明による車輌用パワーステアリング装置の第一の実
施形態を示す概略構成図である。
【0027】図1に於て、10FL及び10FRはそれぞれ
車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれ
ぞれ車輌の駆動輪である左右の後輪を示している。従動
輪であり操舵輪でもある左右の前輪10FL及び10FRは
運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答し
て駆動されるラック・アンド・ピニオン型の電動式パワ
ーステアリング装置16によりラックバー18及びタイ
ロッド20L及び20Rを介して操舵される。
【0028】ステアリングホイール14はステアリング
シャフト22によりステアリングギヤボックス24に接
続されており、ステアリングシャフト22には歯車減速
機構26によりパワーユニット28が駆動接続されてい
る。パワーユニット28はモータ30を有している。尚
歯車減速機構26とパワーユニット28との間にはそれ
らの駆動接続状態を制御するクラッチが設けられていて
もよい。
【0029】図示の実施形態に於ては、ステアリングシ
ャフト22には操舵トルクTを検出するトルクセンサ3
2及び操舵角θを検出する操舵角センサ34が設けられ
ており、トルクセンサ32及び操舵角センサ34の出力
は電子制御装置36へ入力される。また電子制御装置3
6には車速センサ38により検出された車速Vを示す信
号及び横加速度センサ40により検出された車輌の横加
速度Gyを示す信号も入力される。尚図示の実施形態に
於けるトルクセンサ32はステアリングホイール14と
歯車減速機構26との間にて操舵トルクTを検出する。
【0030】電子制御装置36は図2に示された補助操
舵制御フローを記憶しており、操舵トルクT、操舵角
θ、車速V、横加速度Gyに基づき図2に示された制御
ルーチンに従って操舵トルクに基づく補助操舵制御量に
てパワーユニット28を制御することにより補助操舵ト
ルクを制御し、これにより補助操舵トルクによって運転
者の操舵操作を補助し、特に歯車減速機構26等の摩耗
に伴う摩擦トルクの変化に応じて補助操舵制御量を最適
に増減する。
【0031】尚図1には詳細に示されていないが、電子
制御装置36は中央処理ユニット(CPU)とリードオ
ンリメモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RA
M)と入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性の
コモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュー
タ及び駆動回路よりなっていてよい。またトルクセンサ
32、操舵角センサ34、横加速度センサ40はそれぞ
れ車輌の左旋回方向への操舵の場合を正として操舵トル
クT、操舵角θ、横加速度Gyを検出する。
【0032】次に図2に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於ける補助操舵制御について説明
する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図
には示されていないイグニッションスイッチの閉成によ
り開始される。
【0033】まずステップ10に於いては後述の図7に
示されたグラフに対応するマップが初期値(例えば実
線)に設定され、ステップ20に於いては操舵トルクT
を示す信号等の読み込みが行われ、ステップ30に於い
てはV1及びV2をそれぞれ正の定数(V1<V2)として
車速VがV1<V<V2を満たす所定の範囲内にあるか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのま
まステップ210へ進み、肯定判別が行われたときには
ステップ40へ進む。
【0034】ステップ40に於いては操舵角θの微分値
として操舵角速度θdが演算されると共に、θd1及びθd
2をそれぞれ正の定数(θd1<θd2)として、操舵角速
度θdがθd1<θd<θd2を満たす所定の範囲内にあるか
否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはその
ままステップ210へ進み、肯定判別が行われたときに
はステップ50へ進む。
【0035】ステップ50に於いては車輌の横加速度G
yに対する操舵トルクTの関係として車輌の横加速度Gy
及び操舵トルクTが図には示されていないメモリに記憶
され、ステップ60に於いてはステップ50に於いて記
憶されたデータに基づき横加速度Gyに対する操舵トル
クTのリサージュ波形が完成したか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはそのままステップ21
0へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ70へ
進む。
【0036】ステップ70に於いては図6に示されてい
る如く車輌の横加速度Gyに対する操舵トルクTのリサ
ージュ波形に基づきヒステリシス幅Bが演算されると共
に、メモリに記憶されている車輌の横加速度Gy及び操
舵トルクTのデータがクリアされる。
【0037】ステップ80に於いては図10に示されて
いる如く現在選択されている後述の図11に示されたグ
ラフに対応するマップよりヒステリシス幅Bに基づき電
動式パワーステアリング装置16による補助操舵トルク
に対応する補正トルクTeが演算され、ステップ90に
於いてはヒステリシス幅B及び補正トルクTeの和とし
てステアリングホイール14より左右の前輪10FL、1
0FRまでの操舵機構の摩擦トルクTfが下記の式1に従
って演算される。 Tf=B+Te ……(1)
【0038】ステップ100に於いては摩擦トルクTf
に基づき図11に示されたグラフに対応するマップが選
択され、ステップ110に於いては摩擦トルクTfに基
づき図12に示されたグラフに対応するマップより後述
の慣性補償トルクTiに対する係数Kigが演算される。
尚図12に於いて、Tfoは摩擦トルクの標準値(正の定
数)を示している。
【0039】ステップ210に於いてはステップ110
に於いて選択された図11に示されたグラフに対応する
マップより操舵トルクTに基づき基本補助操舵トルクT
abが演算され、ステップ220に於いては車速Vに基づ
き図13に示されたグラフに対応するマップより車速係
数Kvが演算される。
【0040】ステップ230に於いては操舵トルクTの
変化率として操舵トルクTの微分値Tdが演算されると
共に、操舵トルクTの微分値Tdに基づき図14に示さ
れたグラフに対応するマップより基本慣性補償トルクT
ibが演算される。
【0041】ステップ240に於いては車速Vに基づき
図には示されていないマップより車速係数Kibが演算さ
れると共に、下記の式2に従って慣性補償トルクTiが
演算される。 Ti=Kib・Tib ……(2)
【0042】ステップ250に於いては補助操舵トルク
Taが下記の式3に従って演算され、ステップ260に
於いては補助操舵トルクTaに基づきパワーユニット2
8のモータ30が制御されることにより電動式パワース
テアリング装置16による補助操舵トルクが上記Taに
なるよう制御される。 Ta=Kv・Tab+Kig・Ti ……(3)
【0043】かくして図示の第一の実施形態によれば、
ステップ30〜60に於いて所定の車速範囲及び所定の
操舵角速度の範囲について車輌の横加速度Gyに対する
操舵トルクTのリサージュ波形が形成され、ステップ7
0に於いてリサージュ波形のヒステリシス幅Bが求めら
れ、ステップ80に於いてヒステリシス幅Bに基づき補
正トルクTeが演算され、ステップ90に於いて操舵機
構の摩擦トルクTfがヒステリシス幅Bと補正トルクTe
との和として演算される。
【0044】そしてステップ100に於いて摩擦トルク
Tfに基づき補助操舵トルクTaを演算するためのマップ
が選択され、ステップ110に於いて摩擦トルクTfに
基づき慣性補償トルクTiに対する係数Kigが演算さ
れ、ステップ210に於いて選択されたマップより操舵
トルクTに基づき基本補助操舵トルクTabが演算され、
ステップ220に於いて車速Vに基づき車速係数Kvが
演算され、ステップ230に於いて操舵トルクTの微分
値Tdに基づき基本慣性補償トルクTibが演算され、ス
テップ240に於いて車速Vに基づき車速係数Kibが演
算されると共に、車速係数Kibと基本慣性補償トルクT
ibとの積として慣性補償トルクTiが演算され、ステッ
プ250に於いて補助操舵トルクTaが車速係数Kvと基
本補助操舵トルクTabとの積及び係数Kigと慣性補償ト
ルクTiとの積の和として演算され、ステップ260に
於いて補助操舵トルクTaにて補助操舵される。
【0045】従って図示の第一の実施形態によれば、車
輌の横加速度Gyに対する操舵トルクTのリサージュ波
形のヒステリシス幅Bに基づき操舵機構の摩擦トルクT
fが求められ、基本補助操舵トルクTabを演算するため
のマップ及び慣性補償トルクTiを演算するための係数
Kigが摩擦トルクTfに応じて最適化されるので、操舵
機構の経時変化に伴う摩擦トルクの変化に拘らず操舵フ
ィーリングを最適なフィーリングに維持することができ
る。
【0046】特に図示の第一の実施形態によれば、操舵
機構の摩擦トルクTfは電動式パワーステアリング装置
16による補助操舵トルクの影響が排除された値として
正確に演算されるので、補助操舵トルクの影響が排除さ
れない場合に比して操舵機構の摩擦トルクTfを正確に
演算することができ、これにより最適な操舵フィーリン
グの維持を適正に行うことができる。
【0047】第二の実施形態 図3は本発明による車輌用パワーステアリング装置の第
二の実施形態に於ける補助操舵制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。尚図3に於いて図2に示されたステ
ップと同一のステップには図2に於いて付されたステッ
プ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0048】この第二の実施形態に於いては、ステップ
10〜40及びステップ210〜260は上述の第一の
実施形態の場合と同様の要領にて実行され、ステップ4
0に於いて肯定判別が行われた場合に実行されるステッ
プ120に於いては操舵角θに対する操舵トルクTの関
係として操舵角θ及び操舵トルクTが図には示されてい
ないメモリに記憶され、ステップ130に於いては図5
に示されている如く操舵角θに対する操舵トルクTのリ
サージュ波形が完成したか否かの判別が行われ、否定判
別が行われたときにはそのままステップ210へ進み、
肯定判別が行われたときにはステップ140へ進む。
【0049】ステップ140に於いては操舵角θに対す
る操舵トルクTのリサージュ波形のヒステリシス幅Aが
演算されると共に、メモリに記憶されている操舵角θ及
び操舵トルクTのデータがクリアされ、ステップ150
に於いては予め設定された基準値A0(正の定数)を基
準としてヒステリシス幅Aの変化量ΔA(=A−A0)
が演算される。尚基準値A0は車速Vが0であるときの
ヒステリシス幅Aの値に限定されるものではない。
【0050】ステップ160に於いてはヒステリシス幅
の変化量ΔAに基づき図15に示されたグラフに対応す
るマップが選択され、ステップ170に於いてはヒステ
リシス幅の変化量ΔAに基づき図16に示されたグラフ
に対応するマップより後述の慣性補償トルクTiに対す
る係数Kigが演算され、しかる後ステップ210へ進
む。尚図16に於いて、ΔAoはヒステリシスAの変化
量ΔAの標準値(正の定数)を示している。
【0051】かくして図示の第二の実施形態によれば、
ステップ120〜140に於いて操舵角θに対する操舵
トルクTのリサージュ波形のヒステリシス幅Aが演算さ
れ、ステップ150に於いて基準値A0に対するヒステ
リシス幅Aの変化量ΔAが演算され、ステップ160に
於いてヒステリシス幅の変化量ΔAに基づきマップが選
択され、ステップ170に於いてヒステリシス幅の変化
量ΔAに基づき慣性補償トルクTiに対する係数Kigが
演算される。
【0052】従って図示の第二の実施形態によれば、操
舵角θに対する操舵トルクTのリサージュ波形のヒステ
リシス幅Aの基準値A0に対する変化量ΔAに応じて、
基本補助操舵トルクTabを演算するためのマップ及び慣
性補償トルクTiを演算するための係数Kigが最適化さ
れるので、操舵機構の経時変化に伴う摩擦トルクの変化
や、タイヤの摩耗、交換等に起因する車輪と路面との間
の力伝達特性の変化に拘らず操舵フィーリングを最適な
フィーリングに維持することができる。
【0053】第三の実施形態 図4は本発明による車輌用パワーステアリング装置の第
三の実施形態に於ける補助操舵制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。尚図4に於いて図2に示されたステ
ップと同一のステップには図2に於いて付されたステッ
プ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0054】この第三の実施形態に於いては、ステップ
10〜70及びステップ210〜260は上述の第一の
実施形態の場合と同様の要領にて実行され、ステップ1
20〜140は上述の第二の実施形態の場合と同様の要
領にて実行され、ステップ140の次に実行されるステ
ップ180に於いては車輌の横加速度Gyに対する操舵
トルクTのリサージュ波形のヒステリシス幅Bと操舵角
θに対する操舵トルクTのリサージュ波形のヒステリシ
ス幅Aとの偏差としてヒステリシス幅の偏差ΔH(=B
−A)が演算される。
【0055】ステップ190に於いてはヒステリシス幅
の偏差ΔHに基づき図17に示されたグラフに対応する
マップが演算され、ステップ200に於いてはヒステリ
シス幅の偏差ΔHに基づき図18に示されたグラフに対
応するマップより後述の慣性補償トルクTiに対する係
数Kigが演算され、しかる後ステップ210へ進む。尚
図18に於いて、ΔHoはヒステリシスの偏差ΔHの標
準値(正の定数)を示している。
【0056】かくして図示の第三の実施形態によれば、
ステップ180に於いて車輌の横加速度Gyに対する操
舵トルクTのリサージュ波形のヒステリシス幅Bと操舵
角θに対する操舵トルクTのリサージュ波形のヒステリ
シス幅Aとの偏差としてヒステリシス幅の偏差ΔHが演
算され、ステップ190に於いてヒステリシス幅の偏差
ΔHに基づきマップが演算され、ステップ170に於い
てヒステリシス幅の偏差ΔHに基づき慣性補償トルクT
iに対する係数Kigが演算される。
【0057】従って図示の第三の実施形態によれば、上
述の第二の実施形態の場合と同様、基本補助操舵トルク
Tabを演算するためのマップ及び慣性補償トルクTiを
演算するための係数Kigがヒステリシス幅の偏差ΔHに
応じて最適化されるので、操舵機構の経時変化に伴う摩
擦トルクの変化や、タイヤの摩耗、交換等に起因する車
輪と路面との間の力伝達特性の変化に拘らず操舵フィー
リングを最適なフィーリングに維持することができる。
【0058】特に図示の各実施形態によれば、基本補助
操舵トルクTabを演算するためのマップ及び慣性補償ト
ルクTiを演算するための係数Kigの両方が操舵機構の
摩擦トルクTf等に応じて最適化されるので、マップ及
び係数Kigの一方のみが摩擦トルクTf等に応じて最適
化される場合に比して、操舵フィーリングを一層最適な
フィーリングに維持することができる。
【0059】また図示の各実施形態によれば、車輌の横
加速度Gに対する操舵トルクTのリサージュ波形等のリ
サージュ波形は所定の車速範囲及び所定の操舵角速度の
範囲について形成されるので、車速の範囲若しくは操舵
角速度の範囲が限定されない場合に比して正確にリサー
ジュ波形を形成することができ、これにより操舵機構の
摩擦トルクTf等を正確に演算することができ、従って
操舵フィーリングを一層最適なフィーリングに維持する
ことができる。
【0060】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0061】例えば上述の各実施形態に於いては、補助
操舵制御量Taは操舵トルクTに基づく補助操舵トルク
Kv・Tabと慣性補償トルクKig・Tiよりなっている
が、慣性補償トルクが省略されてもよく、また必要に応
じて操舵角θの変化率に基づくダンパ制御量若しくは操
舵角θに基づくステアリングホイールの戻り制御量が付
加され、これらの制御量が慣性補償制御量の場合と同様
操舵機構の摩擦トルクTf等に応じて増減されるよう修
正されてもよい。
【0062】また上述の第一及び第三の実施形態に於い
ては、車輌の横加速度Gyに対する操舵トルクTのリサ
ージュ波形のヒステリシス幅Bが求められるようになっ
ているが、操舵角θに対するヨーレートの周波数応答及
び位相は車輌の横加速度Gyに近いので、車輌の横加速
度Gyに対する操舵トルクTのリサージュ波形のヒステ
リシス幅Bの代わりに車輌のヨーレートに対する操舵ト
ルクTのリサージュ波形のヒステリシス幅が使用されて
もよい。
【0063】また上述の実施形態に於いては、電動式パ
ワーステアリング装置は電気モータにより操舵トルクを
発生するようになっているが、本発明は電気モータ以外
の電動式アクチュエータにより操舵トルクを発生する電
動式パワーステアリング装置に適用されてもよく、油圧
式パワーステアリング装置の如く電動式以外のパワース
テアリング装置に適用されてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、車輌の横加速度に対する
操舵トルクのリサージュ波形のヒステリシス幅が求めら
れ、該ヒステリシス幅に基づき補助操舵制御量が補正さ
れるので、操舵機構の摩擦トルクに応じて正確に補助操
舵制御量を補正することができ、これにより操舵機構の
経時変化や車輪と路面との間の力伝達特性の変化に拘わ
らず操舵フィーリングを最適なフィーリングに維持する
ことができる。
【0065】また本発明の請求項2又は3の構成によれ
ば、経時変化による操舵機構の摩擦トルクの変化や車輪
と路面との間の力伝達特性の変化に応じて正確に補助操
舵制御量を補正することができ、これにより操舵機構の
経時変化や車輪と路面との間の力伝達特性の変化に拘わ
らず操舵フィーリングを最適なフィーリングに維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワーステアリング装置として構成され
た本発明による車輌用パワーステアリング装置の第一の
実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第一の実施形態に於ける補助操舵制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図3】第二の実施形態に於ける補助操舵制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図4】第二の実施形態に於ける補助操舵制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図5】操舵角θに対する操舵トルクTのリサージュ波
形及びそのヒステリシス幅Aを示すグラフである。
【図6】車輌の横加速度Gyに対する操舵トルクTのリ
サージュ波形及びそのヒステリシス幅Bを示すグラフで
ある。
【図7】車速Vに対する摩擦トルク(ヒステリシス幅)
A及びBの関係を示すグラフである。
【図8】タイヤがサマータイヤである場合及びスタッド
レスタイヤである場合について車速Vに対するヒステリ
シス幅Aの関係を示すグラフである。
【図9】タイヤがサマータイヤである場合及びスタッド
レスタイヤである場合について車速Vに対するヒステリ
シス幅A及びBの関係を示すグラフである。
【図10】ヒステリシス幅Bに基づき補助操舵トルクに
対応する補正トルクTeを演算する要領を示す説明図で
ある。
【図11】操舵トルクTと操舵機構の摩擦トルクTfに
応じて可変設定される基本補助操舵トルクTabとの間の
関係を示すグラフである。
【図12】摩擦トルクTfと係数Kigとの間の関係を示
すグラフである。
【図13】車速Vと車速係数Kvとの間の関係を示すグ
ラフである。
【図14】操舵トルクTの微分値Tdと基本慣性補償ト
ルクTibとの間の関係を示すグラフである。
【図15】操舵トルクTとヒステリシス幅Aの変化量Δ
Aに応じて可変設定される基本補助操舵トルクTabとの
間の関係を示すグラフである。
【図16】ヒステリシス幅Aの変化量ΔAと係数Kigと
の間の関係を示すグラフである。
【図17】操舵トルクTとヒステリシス幅の偏差ΔHに
応じて可変設定される基本補助操舵トルクTabとの間の
関係を示すグラフである。
【図18】ヒステリシス幅の偏差ΔHと係数Kigとの間
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10FR〜10RL…車輪 16…電動式パワーステアリング装置 28…パワーユニット 32…トルクセンサ 34…操舵角センサ 36…電子制御装置 38…車速センサ 40…横加速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 Fターム(参考) 3D032 DA03 DA15 DA23 DA29 DC00 DC10 DC31 DD01 DD02 DE02 EB11 EC23 GG01 3D033 CA12 CA13 CA16 CA17 CA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補助操舵トルクを発生するアクチュエータ
    と、操舵トルクを検出する手段と、少なくとも操舵トル
    クに基づく補助操舵制御量にて前記アクチュエータの補
    助操舵トルクを制御する制御手段とを有する車輌用パワ
    ーステアリング装置に於いて、車輌の横加速度を検出す
    る手段と、車輌の横加速度に対する操舵トルクのリサー
    ジュ波形のヒステリシス幅を求める手段とを有し、前記
    制御手段は前記ヒステリシス幅に基づき前記補助操舵制
    御量を補正することを特徴とする車輌用パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】補助操舵トルクを発生するアクチュエータ
    と、操舵トルクを検出する手段と、少なくとも操舵トル
    クに基づく補助操舵制御量にて前記アクチュエータの補
    助操舵トルクを制御する制御手段とを有する車輌用パワ
    ーステアリング装置に於いて、車輌の横加速度を検出す
    る手段と、車輌の横加速度に対する操舵トルクのリサー
    ジュ波形のヒステリシス幅を求める手段とを有し、前記
    制御手段は基準値と前記ヒステリシス幅との関係に基づ
    き前記補助操舵制御量を補正することを特徴とする車輌
    用パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】補助操舵トルクを発生するアクチュエータ
    と、操舵トルクを検出する手段と、少なくとも操舵トル
    クに基づく補助操舵制御量にて前記アクチュエータの補
    助操舵トルクを制御する制御手段とを有する車輌用パワ
    ーステアリング装置に於いて、操舵角を検出する手段
    と、車輌の横加速度を検出する手段と、操舵角に対する
    操舵トルクのリサージュ波形の第一のヒステリシス幅を
    求める手段と、車輌の横加速度に対する操舵トルクのリ
    サージュ波形の第二のヒステリシス幅を求める手段とを
    有し、前記制御手段は前記第一のヒステリシス幅と前記
    第二のヒステリシス幅との関係に基づき前記補助操舵制
    御量を補正することを特徴とする車輌用パワーステアリ
    ング装置。
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