JP2002307707A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2002307707A
JP2002307707A JP2001247677A JP2001247677A JP2002307707A JP 2002307707 A JP2002307707 A JP 2002307707A JP 2001247677 A JP2001247677 A JP 2001247677A JP 2001247677 A JP2001247677 A JP 2001247677A JP 2002307707 A JP2002307707 A JP 2002307707A
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ink
tank
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ink jet
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仁俊 木村
Nobuhito Takahashi
宣仁 高橋
Shuhei Harada
秀平 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインタンクの交換が容易でかつ、印字品質
の低下を起こすことなく複数の記録手段にインクを供給
することができるインクジェット式記録装置を提供する
こと。 【解決手段】 複数のサブタンク20と1つのメインタ
ンク11をチューブ15で接続し、前記サブタンク20
と記録ヘッド5をチューブ20aで接続する。これによ
り、複数のプリンタでもメインタンク交換は容易とな
る。また、メインタンクとサブタンクの間のインク供給
路の動圧は影響せず、記録ヘッドとサブタンクの間のイ
ンク供給路による動圧のみが影響するので、印字品質の
低下がない。また、複数のプリンタのレイアウトに高低
差がある場合もそれぞれのプリンタに対応したサブタン
クと記録ヘッドの水頭差が一定になるようにサブタンク
をレイアウトすることにより、サブタンクからメインタ
ンクのインク供給が可能でかつ印字品質を確保すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクにより記録
媒体に情報を記録するインクジェット式記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩フィルムを用いるカメラに代
わってCCDとメモリを用いるデジタルカメラが普及し
てきているが、このようなデジタルカメラで撮った画像
は記録装置により記録媒体上に記録される。この記録装
置としては例えばインクジェット式プリンタが使用さ
れ、記録媒体としては例えば印刷用紙が使用される。こ
のような状況から、銀塩フィルムを現像し画像を印画紙
に焼き付けて写真とするいわゆるラボにおいても、イン
クジェット式プリンタを設置してデジタル画像を印刷す
るようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したラボにおいて
時間当たりの印刷枚数を増やす方法として複数のインク
ジェット式プリンタを使用することが考えられるが、複
数のインクジェット式プリンタ×色の数分のメインタン
クが必要になり、交換性に問題がある。そこで、1つの
メインタンクから複数のインクジェット式プリンタにイ
ンクを供給するようにすればメインタンクは色数分にで
きるが、プリントヘッドのインク吐出量が多いとインク
供給路による動圧が高くなり、インク供給不足となり印
字品質の低下が発生する。
【0004】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、メインタンクの交換が容易
でかつ、印字品質の低下を起こすことなく複数の記録手
段にインクを供給することができるインクジェット式記
録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録装置では、
複数のサブタンクと1つのメインタンクをチューブで接
続し、前記サブタンクと記録ヘッドをチューブで接続し
たことを特徴としている。これにより、1つのメインタ
ンクから複数のサブタンクへインクを供給しているの
で、複数のプリンタでもメインタンク交換は容易とな
る。また、メインタンクとサブタンクの間のインク供給
路の動圧は影響せず、記録ヘッドとサブタンクの間のイ
ンク供給路による動圧のみが影響するので、印字品質の
低下がない。また、複数のプリンタのレイアウトに高低
差がある場合もそれぞれのプリンタに対応したサブタン
クと記録ヘッドの水頭差が一定になるようにサブタンク
をレイアウトすることにより、サブタンクからメインタ
ンクのインク供給が可能でかつ印字品質を確保すること
が可能となる。
【0006】上記目的達成のため、本発明の請求項2に
係るインクジェット式記録装置では、複数のサブタンク
と複数のメインタンクをチューブで接続し、前記サブタ
ンクと記録ヘッドをチューブで接続したことを特徴とし
ている。これにより、あるメインタンク内のインクが残
り僅かになったときには、他のメインタンクに即座に切
り替えることができるので、記録動作を中断させること
なく、インクが残り僅かになったメインタンクをインク
が満たされた新規のメインタンクに即座に交換すること
ができる。
【0007】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載のインクジェット式記録装置において、少なく
とも前記サブタンク及び記録ヘッドは、上下に並べて配
置されていることを特徴としている。これにより、複数
の記録装置の設置スペースを最小限に抑えることができ
るので、限られた空間での記録システムの規模を最大限
に構築することができる。
【0008】請求項4に係る発明では、請求項1〜3の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記サブタンクは、容積変化可能な柔軟性を有する
材料で気密に構成されていることを特徴としている。こ
れにより、インク流路を大気開放する必要が無いため、
インクの脱気状態を保持しつつ記録することができる。
【0009】請求項5に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記サブタンクにおける前記メインタンク側には、
前記サブタンクに設けられているインク量検出手段より
得られる検出信号によって、前記サブタンクに供給する
インク量を制御する第1の供給制御手段が配設されてい
ることを特徴としている。これにより、メインタンクと
サブタンクとの間に高低差が付けられても、相互の逆流
を防止することができる。
【0010】請求項6に係る発明では、請求項5に記載
のインクジェット式記録装置において、前記第1の供給
制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を制御
する第1のバルブ手段であることを特徴としている。そ
して、請求項7に係る発明では、請求項6に記載のイン
クジェット式記録装置において、前記第1のバルブ手段
は、前記インク量検出手段により得られる検出信号によ
って開閉されるように制御され、前記サブタンク内のイ
ンク量が少なくなったことが検出されたときは開とな
り、前記メインタンクからの供給によりインクが規定量
に達したことが検出されたときは閉となることを特徴と
している。これにより、サブタンク内のインクが不足す
るような事態を防止することができるので、インクを大
量消費する複数の記録装置へインクを十分に供給するこ
とができる。
【0011】請求項8に係る発明では、請求項1〜7の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記サブタンクには、複数の前記記録ヘッドが前記
チューブで接続されていることを特徴としている。この
ように、複数の記録ヘッドをサブタンクに接続しても、
静圧、すなわちサブタンクとの上下方向のレイアウト
と、動圧、すなわち複数の記録ヘッドを同時に印字させ
てもインク流路で発生する動圧が問題無いレベル、例え
ば1ヘッド当たりのノズル数や時間当たり吐出するイン
ク量が少ない場合が成り立てば問題無いので、複数ヘッ
ドによるレイアウトにより設計の自由度を高めることが
できる。
【0012】請求項9に係る発明では、請求項1〜8の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記メインタンクから前記サブタンクへの前記イン
クの供給は、水頭差による加圧により行われることを特
徴としている。これにより、複数の記録装置のサブタン
クへインクを供給する際には、水頭差によって常に加圧
された状態にあるので、単純な構造で確実にインクを供
給することができる。
【0013】請求項10に係る発明では、請求項1〜8
の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記メインタンクから前記サブタンクへの前記イン
クの供給は、前記メインタンクを加圧することにより行
われることを特徴としている。これにより、メインタン
クが複数の記録装置のサブタンクより低い位置にレイア
ウトされていても、インクを供給する際には加圧された
状態にあるので、確実にインクを供給することができ
る。
【0014】請求項11に係る発明では、請求項10に
記載のインクジェット式記録装置において、前記メイン
タンクの加圧は、ポンプで行われることを特徴としてい
る。これにより、メインタンクが複数の記録装置のサブ
タンクより低い位置にレイアウトされていても、インク
を供給する際にはメインタンクはポンプにより加圧され
た状態にあるので、確実にインクを供給することができ
る。
【0015】請求項12に係る発明では、請求項11に
記載のインクジェット式記録装置において、前記ポンプ
または前記ポンプと前記メインタンクとの間の空気流路
中に大気開放機構が配設されていることを特徴としてい
る。これにより、インク供給が不要なときは大気開放し
て加圧状態を解除することができるので、加圧状態が維
持されることによる装置の故障等を無くすことができ、
信頼性を高めることができると共に、加圧制御エラーや
インク供給エラー時の安全性を高めることができる。
【0016】請求項13に係る発明では、請求項5〜1
2の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置にお
いて、インク供給路の前記メインタンク側近傍に前記サ
ブタンクに供給するインク流量を制御する第2の供給制
御手段が配設されていることを特徴としている。これに
より、メインタンクからサブタンクに至るインク供給路
をメインタンク側にて閉じることができるので、印字中
であってもインク供給路への空気の混入やインク漏れを
引き起こすことなく、メインタンクを交換することがで
きる。
【0017】請求項14に係る発明では、請求項13に
記載のインクジェット式記録装置において、前記第2の
供給制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を
制御する第2のバルブ手段であることを特徴としてい
る。そして、請求項15に係る発明では、請求項14に
記載のインクジェット式記録装置において、前記サブタ
ンクへのインク供給が必要なときは、前記メインタンク
を加圧した状態で前記第2のバルブ手段を開けて前記第
1のバルブ手段を開け、前記サブタンクへのインク供給
が不要なときは、前記第2のバルブ手段を閉じることに
よりインク供給の制御を行うことを特徴としている。こ
れにより、加圧制御エラーや第1のバルブ制御エラー時
も第2のバルブを閉じることによりシステムを安全側に
まとめることができるので、インク供給制御の信頼性を
向上させることができる。
【0018】請求項16に係る発明では、請求項14に
記載のインクジェット式記録装置において、前記サブタ
ンクへインクを供給して充填完了したときは、前記第1
のバルブ手段を閉じて前記メインタンクの加圧状態を解
除し、前記第2のバルブ手段を閉じることによりインク
供給の制御を行うことを特徴としている。この順序の動
作により、第1のバルブ手段から第2のバルブ手段の間
のインク供給路中を加圧状態で保持したまま電源オフさ
れて長期間放置されてしまうことを防止することができ
るので、インク供給路からのインク漏れ等を防止して安
全性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置を構成するプリンタの構成例を示す
斜視図である。図1に示すプリンタ1は、フレーム2に
より印刷用紙が通過可能な幅の窓3が形成されており、
窓3の上部には主走査方向に往復移動するキャリッジ4
に搭載されたプリントへッド5が配設され、窓3の下部
には印刷用紙を支持する用紙ガイド部材6が配設されて
いる。さらに、フレーム2の図示右サイドには、内蔵さ
れている制御部を操作するための操作パネル7が配設さ
れ、フレーム2の図示左サイドには、開閉可能なカバー
8により覆われており、着脱可能なメインタンクが収納
されるメインタンク収納部9が配設されている。
【0021】通常、フルカラーのプリンタ1のプリント
へッド5は、ブラックインクを吐出するブラックインク
用のプリントへッドと、イエロー、シアン、マゼンタ等
の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用のプリ
ントヘッドで構成されている。そして、各色のプリント
ヘッドは、対応する各色のサブタンクと配管接続されて
いる。このような構成において、印刷用紙を副走査方向
に間欠的に設定量ずつ送りつつキャリッジ4を主走査方
向に移動させ、サブタンクからプリントへッド5へ送ら
れてくるインクをインク滴として印刷用紙に吐出して印
刷するようになっている。
【0022】図2は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置を示す概略構成図である。このイン
クジェット式記録装置10は、複数の上記プリンタ1、
1つのメインタンク11、エアポンプ12とアキュムレ
ータ13と大気開放機構19及びシステム制御部14を
備えている。複数のプリンタ1は、高低差を付けて配設
されている。
【0023】メインタンク11は、空気室11aとイン
ク室11bに分離されており、インク室11bは、各プ
リンタ1に設けられたサブタンク20と配管15で接続
され、貯留しているインクを各プリンタ1のサブタンク
20に供給するようになっている。サブタンク20は、
ダンパ5aを介してプリントヘッド5と配管20aで接
続され、貯留しているインクをプリントヘッド5に供給
するようになっている。
【0024】エアポンプ12は、アキュムレータ13と
大気開放機構19を介してメインタンク11の空気室1
1aと配管16で接続され、取り込んだ空気をメインタ
ンク11の空気室11aに供給するようになっている。
アキュムレータ13は、エアポンプ12の圧力の変動を
防止して圧力の安定化を図るようになっている。なお、
アキュムレータ13は特に設けなくても、インクジェッ
ト式記録装置10として機能させることは可能である。
大気開放機構19は、配管16内及び空気室11a内を
大気開放してエアポンプ12による加圧状態を解除する
ようになっている。
【0025】メインタンク11近傍の配管15には電磁
バルブ17が配設され、各サブタンク20近傍の配管1
5には電磁バルブ18が配設されている。そして、シス
テム制御部14は、各プリンタ1の制御部1a、メイン
タンク11、エアポンプ12、電磁バルブ17及び大気
開放機構19と電気的に接続されており、各プリンタ1
やエアポンプ12及び大気開放機構19の駆動等、メイ
ンタンク11内のインク残量チェック等及び電磁バルブ
17の開閉を制御するようになっている。また、各プリ
ンタ1の制御部1aは、電磁バルブ18やサブタンク2
0等と電気的に接続されており、電磁バルブ18の開閉
やサブタンク20内のインク残量チェック等を制御する
ようになっている。
【0026】なお、図2においては便宜上、メインタン
ク11、配管15、16及びサブタンク20は上述した
各色のインク別には示していないが、実際にはメインタ
ンク11及びサブタンク20は各色毎に設けられて各色
毎の配管15、16でそれぞれ接続されている。
【0027】以上のように、1つのメインタンク11か
ら複数のサブタンク20へインクを供給しているので、
複数のプリンタ1を備えていても1つのメインタンク1
1のみを交換すれば良く、作業効率を向上させることが
できる。また、メインタンク11とサブタンク20の間
の配管15内の動圧は影響せず、プリントヘッド5とサ
ブタンク20の間の配管20a内による動圧のみが影響
するので、印字品質を低下させることはない。また、複
数のプリンタ1を高低差を付けてレイアウトしている
が、各プリンタ1に対応したサブタンク20とプリント
ヘッド5の水頭差が一定になるようにサブタンク20を
レイアウトしているので、サブタンク20からメインタ
ンク11のインク供給が可能であると共に、印字品質を
確保することが可能となる。
【0028】なお、メインタンク11を複数配設しても
良く、その場合はあるメインタンク11内のインクが残
り僅かになったときには、他のメインタンク11に即座
に切り替えることができるので、切り替えたメインタン
ク11を使用している間に、インクが残り僅かになった
メインタンク11をインクが満たされた新規のメインタ
ンク11に交換することができる。
【0029】さらに、プリントヘッド5を複数配設して
も、静圧、すなわちサブタンク20との上下方向のレイ
アウトと、動圧、すなわち複数のプリントヘッド5を同
時に印字させても配管20a内で発生する動圧が問題無
いレベル、例えば1ヘッド当たりのノズル数や時間当た
り吐出するインク量が少ない場合が成り立てば問題無い
ので、複数ヘッドによるレイアウトにより設計の自由度
を高めることができる。
【0030】このような構成において、その動作例を図
3のフローチャートを参照して説明する。システム制御
部14は、例えば図示しないホストコンピュータから印
刷指令を受けると、その指令を各プリンタ1の制御部1
aへ送る。すると、各プリンタ1の制御部1aは、受け
た印刷指令に基づいて印刷処理を開始すると共に、サブ
タンク20内のインク残量をチェックする(ステップS
1)。
【0031】そして、あるプリンタ1の制御部1aが、
サブタンク20内のインク残量が僅かになったことを検
出したら、その旨をシステム制御部14へ送る。する
と、システム制御部14は、エアポンプ12を駆動する
(ステップS2)と共に、電磁バルブ17を開け(ステ
ップS3)、さらに上記プリンタ1の制御部1aを介し
て電磁バルブ18を開ける(ステップS4)。
【0032】エアポンプ12は、メインタンク11の空
気室11aへ空気を供給することによりメインタンク1
1のインク室11b内のインクを加圧して、上記プリン
タ1のサブタンク20に供給して充填する(ステップS
5)。これにより、サブタンク20内のインクが不足す
るような事態を防止することができるので、インクを大
量消費する複数のプリンタ1へインクを十分に供給する
ことができる。
【0033】その後、上記プリンタ1の制御部1aは、
サブタンク20内のインクの充填が完了したことを検出
したら(ステップS6)、その旨をシステム制御部14
へ送る。すると、システム制御部14は、上記プリンタ
1の制御部1aを介して電磁バルブ18を閉め(ステッ
プS7)、エアポンプ12の駆動を停止し(ステップS
8)、さらに大気開放機構19を作動させて配管16内
及び空気室11a内を大気開放しエアポンプ12による
加圧状態を解除し(ステップS9)、最後に電磁バルブ
17を閉める(ステップS10)。
【0034】このように、大気開放機構19を作動させ
ることにより、インク供給が不要になったときは大気開
放して加圧状態を解除することができるので、加圧状態
が維持されることによる装置の故障等を無くすことがで
き、信頼性を高めることができると共に、加圧制御エラ
ーやインク供給エラー時の安全性を高めることができ
る。
【0035】以上の動作をインクジェット式記録装置1
0が電源ON状態で繰り返す。なお、システム制御部1
4が、メインタンク11内のインク残量が僅かになった
ことを検出したら、その旨をホストコンピュータに送っ
て例えば表示手段に表示させる。これにより、ユーザ
は、該当するメインタンク11を新規なものに交換す
る。
【0036】このように、ユーザは、1つのメインタン
ク11内のインクのみを管理すれば良いので、インクの
残量チェックが容易になる。また、電磁バルブ17によ
りメインタンク11からサブタンク20に至る配管15
内をメインタンク11側にて閉じることができるので、
印字中であっても配管15内の空気の混入やインク漏れ
を引き起こすことなく、メインタンク11を交換するこ
とができる。
【0037】さらに、プリンタ1内のサブタンク20と
プリントヘッド5の水頭差及び配管20aを一定にレイ
アウトすることにより、サブタンク20からプリントヘ
ッド5へのインク供給は安定して行われるので、エアポ
ンプ12によりインクを強制的に供給していることか
ら、メインタンク11の配置位置が何処であっても、プ
リンタ1の配置位置は、縦横(水平)あるいは上下(垂
直)に2次元的に並べて配置し、さらには縦横上下に3
次元的に並べて配置することが可能となる。このよう
に、特に複数のプリンタ1を可能な限り上下に並べるこ
とにより、複数のプリンタ1の設置スペースを最小限に
抑えることができるので、限られた空間でのインクジェ
ット式記録装置10の規模を最大限に構築することがで
きる。
【0038】図4(A)、(B)は、上記インクジェッ
ト式記録装置10のサブタンク20及びサブタンク20
に設けられているインク量検出手段30の一例を示す平
面図及びB−B線断面図、図5は、そのサブタンク20
の詳細を示す斜視図である。このサブタンク20は、イ
ンク量検出手段30が取り付けられ、フレーム40に固
定された構成となっている。サブタンク20は、容積変
化可能な柔軟性を有する材料で、インク量の変化に柔軟
に追従できるサイズ、例えば5cc〜300cc程度の
容量の気密性を有する袋状に形成されている。そして、
対向する辺には、それぞれ配管15と接続可能な流入口
21と、配管20aと接続可能な流出口22が設けられ
ている。
【0039】サブタンク20の構成材料としては、ガス
バリア性を確保するために例えばアルミ箔を中間層とし
て2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフィルム、内
側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだアルミラミ
ネートフィルムが使用可能である。さらに、可撓性及び
遮気性に加えて透光性を備えたポリエチレンテレフタレ
ート(PET)やナイロン等の高分子フィルムの表面に
酸化珪素を蒸着して酸化珪素層を形成し、これの表面を
熱溶着性に優れたポリエチレン等の高分子フィルムを積
層して成る光透過性フィルムも使用可能である。
【0040】このような構成とすることにより、サブタ
ンク20は内部のインク量の変動に対応して膨張収縮す
るので、インク量検出手段30もその膨張収縮に追従し
て変位する。よって、インク量検出手段30の変位を機
械的、電気的もしくは光学的なセンサにより検出するこ
とにより、サブタンク20内のインク残量を検出するこ
とができる。
【0041】なお、上述した実施形態では、プリンタを
例に説明したが、これに限られるものではなく、メイン
タンクとサブタンクを有する記録装置、例えばファクシ
ミリ装置やコピー装置等にも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置によれば、複数の例えばプリンタ
を備えていても各プリンタにサブタンクを設けることに
よりメインタンクを1つにすることができるので、メイ
ンタンクの交換作業が容易になる。さらに、サブタンク
と記録ヘッドを一定にレイアウトすることにより、印字
品質は確保されるので、メインタンクからサブタンクへ
インクを供給することにより、記録品質の高い記録媒体
を大量に製作することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置を構成するプリンタの構成例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置を示す概略構成図である。
【図3】図2のインクジェット式記録装置の動作例を示
すフローチャートである。
【図4】図2のインクジェット式記録装置のサブタンク
及びサブタンクに設けられているインク量検出手段の一
例を示す平面図及びB−B線断面図である。
【図5】図4のサブタンクの詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 1a 制御部 2 フレーム 3 窓 4 キャリッジ 5 プリントヘッド 6 用紙ガイド部材 7 操作パネル 8 カバー 9 メインタンク収納部 10 記録システム 11 メインタンク 12 エアポンプ 13 アキュムレータ 14 システム制御部 15、16、20a 配管 17、18 電磁バルブ 19 大気開放機構 20 サブタンク 30 インク量検出手段 40 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 秀平 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EC18 EC19 EC32 EC40 KA01 KB04 KB08 KB11 KB37

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサブタンクと1つのメインタンク
    をチューブで接続し、前記サブタンクと記録ヘッドをチ
    ューブで接続したことを特徴とするインクジェット式記
    録装置。
  2. 【請求項2】 複数のサブタンクと複数のメインタンク
    をチューブで接続し、前記サブタンクと記録ヘッドをチ
    ューブで接続したことを特徴とするインクジェット式記
    録装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記サブタンク及び記録ヘッ
    ドは、上下に並べて配置されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記サブタンクは、容積変化可能な柔軟
    性を有する材料で気密に構成されていることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記サブタンクにおける前記メインタン
    ク側には、前記サブタンクに設けられているインク量検
    出手段より得られる検出信号によって、前記サブタンク
    に供給するインク流量を制御する第1の供給制御手段が
    配設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の供給制御手段は、インク供給
    路におけるインクの流量を制御する第1のバルブ手段で
    あることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット
    式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のバルブ手段は、前記インク量
    検出手段により得られる検出信号によって開閉されるよ
    うに制御され、前記サブタンク内のインク量が少なくな
    ったことが検出されたときは開となり、前記メインタン
    クからの供給によりインクが規定量に達したことが検出
    されたときは閉となることを特徴とする請求項6に記載
    のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記サブタンクには、複数の前記記録ヘ
    ッドが前記チューブで接続されていることを特徴とする
    請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット式記
    録装置。
  9. 【請求項9】 前記メインタンクから前記サブタンクへ
    の前記インクの供給は、水頭差による加圧により行われ
    ることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の
    インクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記メインタンクから前記サブタンク
    への前記インクの供給は、前記メインタンクを加圧する
    ことにより行われることを特徴とする請求項1〜8の何
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記メインタンクの加圧は、ポンプで
    行われることを特徴とする請求項10に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記ポンプまたは前記ポンプと前記メ
    インタンクとの間の空気流路中に大気開放機構が配設さ
    れていることを特徴とする請求項11に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  13. 【請求項13】 インク供給路の前記メインタンク側近
    傍に前記サブタンクに供給するインク流量を制御する第
    2の供給制御手段が配設されていることを特徴とする請
    求項5〜12の何れか一項に記載のインクジェット式記
    録装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の供給制御手段は、インク供
    給路におけるインクの流量を制御する第2のバルブ手段
    であることを特徴とする請求項13に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記サブタンクへのインク供給が必要
    なときは、前記メインタンクを加圧した状態で前記第2
    のバルブ手段を開けて前記第1のバルブ手段を開け、前
    記サブタンクへのインク供給が不要なときは、前記第2
    のバルブ手段を閉じることによりインク供給の制御を行
    うことを特徴とする請求項14に記載のインクジェット
    式記録装置。
  16. 【請求項16】 前記サブタンクへインクを供給して充
    填完了したときは、前記第1のバルブ手段を閉じて前記
    メインタンクの加圧状態を解除し、前記第2のバルブ手
    段を閉じることによりインク供給の制御を行うことを特
    徴とする請求項14に記載のインクジェット式記録装
    置。
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