JP3700627B2 - インクジェット式記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクにより記録媒体に情報を記録するインクジェット式記録装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩フィルムを用いるカメラに代わってCCDとメモリを用いるデジタルカメラが普及してきているが、このようなデジタルカメラで撮った画像は記録装置により記録媒体上に記録される。この記録装置としては例えばインクジェット式プリンタが使用され、記録媒体としては例えば印刷用紙が使用される。このような状況から、銀塩フィルムを現像し画像を印画紙に焼き付けて写真とするいわゆるラボにおいても、インクジェット式プリンタを設置してデジタル画像を印刷するようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したラボにおいてデジタル画像の印刷量が増加した場合は、複数のインクジェット式プリンタを導入してシステム化する必要がある。従来、このようなインクジェット式プリンタシステムは実現されていないが、提案として各色毎に1つの大容量のインクタンクを設置し、そのインクタンクと複数のインクジェット式プリンタを配管接続してシステム化するというものがある。
【0004】
ところが、この方式では、インクタンクとインクジェット式プリンタとの間のインク流路の長さの違いによる動圧差が発生するため、インクの供給流量が各インクジェット式プリンタ間で異なる。例えば、複数のインクジェット式プリンタを水平方向にレイアウトした場合、インクタンクから最も遠いインクジェット式プリンタがインク流路が最も長くなるため、インク供給時間が最も長くなり、逆にインクタンクから最も近いインクジェット式プリンタがインク流路が最も短くなるため、インク供給時間が最も短くなる。
【0005】
また、インクタンクを最下部に配置し、複数のインクジェット式プリンタを高さ方向にレイアウトした場合、最上部のインクジェット式プリンタがインク流路が最も長くなり、水頭差による圧力損失も最も大きくなるため、インク供給時間が最も長くなり、逆に最下部のインクジェット式プリンタがインク流路が最も短くなり、水頭差による圧力損失も最も小さくなるため、インク供給時間が最も短くなる。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、1つのメインタンクと、サブタンクを有する複数の記録手段とを組み合わせてシステム化したときに、1つのメインタンクから各サブタンクへのインク供給を効率的に行うことができるインクジェット式記録装置及びその制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成の為、本発明に係るインクジェット式記録装置では、記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、前記インクのインク流路の長さの違いによる動圧差と水頭圧による圧力損失との和が最も小さい為に最も短時間で前記インクが供給される前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を優先的に制御することを特徴としている。また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、前記インクのインク流路の長さの違いによる動圧差が最も小さい前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を制御してインクの供給が可能な状態にすることを特徴としている。そして、本発明に係るインクジェット式記録装置では、記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、前記インクの水頭圧による圧力損失が最も小さい前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を制御してインクの供給が可能な状態にすることを特徴としている。
【0008】
これにより、記録量が増加した場合でもインクの供給が早く済む記録手段に多めに振り分けることができるので、インク供給時間を短縮させることができる。
【0009】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記サブタンクは、容積変化可能な柔軟性を有する材料で気密に構成されていることを特徴としている。これにより、インク流路を大気開放する必要が無いため、インクの脱気状態を保持しつつ記録することができる。
【0010】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記サブタンク供給制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を制御するサブタンクバルブ手段であり、該サブタンクバルブ手段は、前記サブタンクに設けられているインク量検出手段により得られる検出信号によって、前記サブタンクに供給するインク流量を制御するためにバルブの開閉制御を行うことを特徴としている。これにより、メインタンクとサブタンクとの間に高低差が付けられても、相互の逆流を防止することができる。
【0011】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記サブタンクバルブ手段は、前記サブタンク内のインク量が少なくなったことが検出されたときは開となり、前記メインタンクからの供給によりインクが規定量に達したことが検出されたときは閉となることを特徴としている。これにより、サブタンク内のインクが不足するような事態を防止することができるので、インクを大量消費する複数の記録装置へインクを十分に供給することができる。
【0012】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記メインタンクから前記サブタンクへの前記インクの供給は、水頭差による加圧により行われることを特徴としている。これにより、複数の記録装置のサブタンクへインクを供給する際には、水頭差によって常に加圧された状態にあるので、単純な構造で確実にインクを供給することができる。
【0013】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記メインタンクから前記サブタンクへの前記インクの供給は、前記メインタンクを加圧することにより行われることを特徴としている。これにより、メインタンクが複数の記録装置のサブタンクより低い位置にレイアウトされていても、インクを供給する際には加圧された状態にあるので、確実にインクを供給することができる。
【0014】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記メインタンクの加圧は、ポンプで行われることを特徴としている。これにより、メインタンクが複数の記録装置のサブタンクより低い位置にレイアウトされていても、インクを供給する際にはメインタンクはポンプにより加圧された状態にあるので、確実にインクを供給することができる。
【0015】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記ポンプまたは前記ポンプと前記メインタンクとの間の空気流路中に大気開放機構が配設されていることを特徴としている。これにより、インク供給が不要なときは大気開放して加圧状態を解除することができるので、加圧状態が維持されることによる装置の故障等を無くすことができ、信頼性を高めることができると共に、加圧制御エラーやインク供給エラー時の安全性を高めることができる。
【0016】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、インク供給路の前記メインタンク側近傍に前記サブタンクに供給するインク流量を制御するメインタンク供給制御手段が配設されていることを特徴としている。これにより、メインタンクからサブタンクに至るインク供給路をメインタンク側にて閉じることができるので、印字中であってもインク供給路への空気の混入やインク漏れを引き起こすことなく、メインタンクを交換することができる。
【0017】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記メインタンク供給制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を制御するメインタンクバルブ手段であることを特徴している。そして、前記サブタンクへのインク供給が必要なときは、前記メインタンクを加圧した状態で前記メインタンクバルブ手段を開けて前記サブタンクバルブ手段を開け、前記サブタンクへのインク供給が不要なときは、前記メインタンクバルブ手段を閉じることによりインク供給の制御を行うことを特徴としている。これにより、加圧制御エラーやサブタンクバルブ制御エラー時もメインタンクバルブを閉じることによりシステムを安全側にまとめることができるので、インク供給制御の信頼性を向上させることができる。
【0018】
また、本発明に係るインクジェット式記録装置では、前記サブタンクへインクを供給して充填完了したときは、前記サブタンクバルブ手段を閉じて前記メインタンクの加圧状態を解除し、前記メインタンクバルブ手段を閉じることによりインク供給の制御を行うことを特徴としている。この順序の動作により、サブタンクバルブ手段からメインタンクバルブ手段の間のインク供給路中を加圧状態で保持したまま電源オフされて長期間放置されてしまうことを防止することができるので、インク供給路からのインク漏れ等を防止して安全性を高めることができる。
【0019】
上記目的達成のため、本発明にかかるインクジェット式記録装置の制御方法では、インクジェット式記録装置を制御して、インクにより情報を記録媒体に記録することを特徴としている。これにより、上記各作用を奏するインクジェット式記録装置の制御方法を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置を構成するプリンタの構成例を示す斜視図である。図1に示すプリンタ1は、フレーム2により印刷用紙が通過可能な幅の窓3が形成されており、窓3の上部には主走査方向に往復移動するキャリッジ4に搭載されたプリントへッド5が配設され、窓3の下部には印刷用紙を支持する用紙ガイド部材6が配設されている。さらに、フレーム2の図示右サイドには、内蔵されている制御部を操作するための操作パネル7が配設され、フレーム2の図示左サイドには、開閉可能なカバー8により覆われており、着脱可能なメインタンクが収納されるメインタンク収納部9が配設されている。
【0022】
通常、フルカラーのプリンタ1のプリントへッド5は、ブラックインクを吐出するブラックインク用のプリントへッドと、イエロー、シアン、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用のプリントヘッドで構成されている。そして、各色のプリントヘッドは、対応する各色のサブタンクと配管接続されている。このような構成において、印刷用紙を副走査方向に間欠的に設定量ずつ送りつつキャリッジ4を主走査方向に移動させ、サブタンクからプリントへッド5へ送られてくるインクをインク滴として印刷用紙に吐出して印刷するようになっている。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置を示す概略構成図である。このインクジェット式記録装置10は、複数の上記プリンタ1、1つのメインタンク11、エアポンプ12とアキュムレータ13と大気開放機構19及びシステム制御部14を備えている。複数のプリンタ1は、高低差を付けて配設されている。
【0024】
メインタンク11は、空気室11aとインク室11bに分離されており、インク室11bは、各プリンタ1に設けられたサブタンク20と配管15で接続され、貯留しているインクを各プリンタ1のサブタンク20に供給するようになっている。サブタンク20は、ダンパ5aを介してプリントヘッド5と配管20aで接続され、貯留しているインクをプリントヘッド5に供給するようになっている。
【0025】
エアポンプ12は、アキュムレータ13と大気開放機構19を介してメインタンク11の空気室11aと配管16で接続され、取り込んだ空気をメインタンク11の空気室11aに供給するようになっている。アキュムレータ13は、エアポンプ12の圧力の変動を防止して圧力の安定化を図るようになっている。なお、アキュムレータ13は特に設けなくても、インクジェット式記録装置10として機能させることは可能である。大気開放機構19は、配管16内及び空気室11a内を大気開放してエアポンプ12による加圧状態を解除するようになっている。
【0026】
メインタンク11近傍の配管15には電磁バルブ17が配設され、各サブタンク20近傍の配管15には電磁バルブ18が配設されている。そして、システム制御部14は、各プリンタ1の制御部1a、メインタンク11、エアポンプ12、電磁バルブ17及び大気開放機構19と電気的に接続されており、各プリンタ1やエアポンプ12及び大気開放機構19の駆動等、メインタンク11内のインク残量チェック等及び電磁バルブ17の開閉を制御するようになっている。また、各プリンタ1の制御部1aは、電磁バルブ18やサブタンク20等と電気的に接続されており、電磁バルブ18の開閉やサブタンク20内のインク残量チェック等を制御するようになっている。
【0027】
なお、図2においては便宜上、メインタンク11、配管15、16及びサブタンク20は上述した各色のインク別には示していないが、実際にはメインタンク11及びサブタンク20は各色毎に設けられて各色毎の配管15、16でそれぞれ接続されている。
【0028】
このような構成において、その動作例を図3のフローチャートを参照して説明する。システム制御部14は、例えば図示しないホストコンピュータから印刷指令を受けると(ステップS1)、その印刷指令をメインタンク11からプリンタ1へのインクの供給時間が最も短時間であるプリンタ1、すなわちメインタンク11とプリンタ1とを接続する配管15の長さが最も短いプリンタ(以下、第1優先プリンタという)1の制御部1aへ送る(ステップS2)。すると、その第1優先プリンタ1の制御部1aは、受けた印刷指令に基づいて印刷処理を開始すると共に、サブタンク20内のインク残量をチェックする(ステップS3)。
【0029】
さらに、システム制御部14は、ホストコンピュータから印刷指令を受けると(ステップS4)、その印刷指令をメインタンク11とプリンタ1とを接続する配管15の長さが次に短いプリンタ(以下、第2優先プリンタという)1の制御部1aへ送る(ステップS2)。すると、その第2優先プリンタ1の制御部1aは、受けた印刷指令に基づいて印刷処理を開始すると共に、サブタンク20内のインク残量をチェックする(ステップS3)。以降、同様に第3優先プリンタ、第4優先プリンタ・・と制御する(ステップS1〜S4)。
【0030】
このように、メインタンク11からプリンタ1へのインクの供給時間が最も短時間であるプリンタ1、すなわちメインタンク11とプリンタ1とを接続する配管15の長さが最も短いプリンタ1から順に優先制御することにより、印刷量が増加した場合でもインクの供給が早く済むプリンタ1に多めに振り分けることができるので、インク供給時間を短縮させることができる。
【0031】
そして、最優先制御されている第1優先プリンタ1の制御部1aが、サブタンク20内のインク残量が僅かになったか否かを検出し(ステップS5)、サブタンク20内のインク残量が僅かになったと判断したときは、その旨をシステム制御部14へ送る(ステップS6)。すると、システム制御部14は、エアポンプ12を駆動すると共に、電磁バルブ17を開け(ステップS7)、さらに第1優先プリンタ1の制御部1aを介して電磁バルブ18を開ける(ステップS8)。
【0032】
エアポンプ12は、メインタンク11の空気室11aへ空気を供給することによりメインタンク11のインク室11b内のインクを加圧して、第1優先プリンタ1のサブタンク20に供給して充填する(ステップS9)。その後、第1優先プリンタ1の制御部1aは、サブタンク20内のインクの充填が完了したことを検出したら(ステップS10)、その旨をシステム制御部14へ送る(ステップS11)。
【0033】
すると、システム制御部14は、上記プリンタ1の制御部1aを介して電磁バルブ18を閉め(ステップS12)、エアポンプ12の駆動を停止し、さらに大気開放機構19を作動させて配管16内及び空気室11a内を大気開放してエアポンプ12による加圧状態を解除し、最後に電磁バルブ17を閉める(ステップS13)。
【0034】
このように、大気開放機構19を作動させることにより、インク供給が不要になったときは大気開放して加圧状態を解除することができるので、加圧状態が維持されることによる装置の故障等を無くすことができ、信頼性を高めることができると共に、加圧制御エラーやインク供給エラー時の安全性を高めることができる。以降、同様に第2優先プリンタ、第3優先プリンタ・・にインクを供給する(ステップS5〜S13)。
【0035】
以上の動作をインクジェット式記録装置10が電源ON状態で繰り返す。なお、システム制御部14が、メインタンク11内のインク残量が僅かになったことを検出したら、その旨をホストコンピュータに送って例えば表示手段に表示させる。これにより、ユーザは、該当するメインタンク11を新規なものに交換する。
【0036】
このように、ユーザは、1つのメインタンク11内のインクのみを管理すれば良いので、インクの残量チェックが容易になる。
【0037】
さらに、プリンタ1内のサブタンク20とプリントヘッド5の水頭差及び配管20aを一定にレイアウトすることにより、サブタンク20からプリントヘッド5へのインク供給は安定して行われるので、エアポンプ12によりインクを強制的に供給していることから、メインタンク11の配置位置が何処であっても、プリンタ1の配置位置は、縦横(水平)あるいは上下(垂直)に2次元的に並べて配置し、さらには縦横上下に3次元的に並べて配置することが可能となる。このように、特に複数のプリンタ1を可能な限り上下に並べることにより、複数のインクジェット式プリンタ1の設置スペースを最小限に抑えることができるので、限られた空間でのインクジェット式記録装置10の規模を最大限に構築することができる。
【0038】
なお、図2においては、メインタンク11にエアポンプ12を接続したインクジェット式記録装置10としたが、エアポンプ12は除かれて、メインタンク11が最上部に配置され、その下方に各プリンタ1が高低差を付けて配置されたインクジェット式記録装置に対しても同様に適用可能である。
【0039】
このような構成によれば、メインタンク11と各プリンタ1のサブタンク20との水頭差により、電磁バルブ17及び電磁バルブ18を開くことにより電磁バルブ18を開いたサブタンク20に確実にインクを供給することができる。
【0040】
図3は、上記インクジェット式記録装置10のサブタンク20及びサブタンク20に設けられているインク量検出手段30の一例を示す分解図、図4は、そのサブタンク20の詳細を示す斜視図である。このサブタンク20は、インク量検出手段30が取り付けられ、フレーム40に固定された構成となっている。サブタンク20は、容積変化可能な柔軟性を有する材料で、インク量の変化に柔軟に追従できるサイズ、例えば5cc〜300cc程度の容量の気密性を有する袋状に形成されている。そして、対向する辺には、それぞれ配管15と接続可能な流入口21と、配管20aと接続可能な流出口22が設けられている。
【0041】
サブタンク20の構成材料としては、ガスバリア性を確保するために例えばアルミ箔を中間層として2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフィルム、内側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだアルミラミネートフィルムが使用可能である。さらに、可撓性及び遮気性に加えて透光性を備えたポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロン等の高分子フィルムの表面に酸化珪素を蒸着して酸化珪素層を形成し、これの表面を熱溶着性に優れたポリエチレン等の高分子フィルムを積層して成る光透過性フィルムも使用可能である。
【0042】
このような構成とすることにより、サブタンク20は内部のインク量の変動に対応して膨張収縮するので、インク量検出手段30もその膨張収縮に追従して変位する。よって、インク量検出手段30の変位を機械的、電気的もしくは光学的なセンサにより検出することにより、サブタンク20内のインク残量を検出することができる。
【0043】
このように、サブタンク20を容積変化可能な柔軟性を有する材料で形成しているので、メインタンク11からサブタンク20へのインク供給を強制しても、インクがプリントヘッド5から漏れるようなことはなく、プリントヘッド5のノズルのメニスカスが破壊されることもない。さらに、インクが空気に触れないので酸化等することはなく、メインタンク11からサブタンク20へのインク流路の内径や長さ等の制限がなくなり、インクの脱気状態を保持しつつ印刷することができる。
【0044】
なお、上述した実施形態では、プリンタを例に説明したが、これに限られるものではなく、メインタンクとサブタンクを有する記録装置、例えばファクシミリ装置やコピー装置等にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット式記録装置によれば、記録量が増加した場合でもインクの供給が早く済む記録手段に多めに振り分けることができるので、インク供給時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置を構成するプリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置を示す概略構成図である。
【図3】図2のインクジェット式記録装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図2のインクジェット式記録装置のサブタンク及びサブタンクに設けられているインク量検出手段の一例を示す分解図である。
【図5】図4のサブタンクの詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
1a 制御部
2 フレーム
3 窓
4 キャリッジ
5 プリントヘッド
6 用紙ガイド部材
7 操作パネル
8 カバー
9 メインタンク収納部
10 インクジェット式記録装置
11 メインタンク
12 エアポンプ
13 アキュムレータ
14 システム制御部
15、16、20a 配管
17、18 電磁バルブ
19 大気開放機構
20 サブタンク
30 インク量検出手段
40 フレーム

Claims (15)

  1. 記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、
    前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、
    前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、
    前記インクのインク流路の長さの違いによる動圧差と水頭圧による圧力損失との和が最も小さい前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を制御してインクの供給が可能な状態にすることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、
    前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、
    前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、
    前記インクのインク流路の長さの違いによる動圧差が最も小さい前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を制御してインクの供給が可能な状態にすることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 記録ヘッドへインクを供給するサブタンクを有する複数の記録手段と、
    前記各サブタンクと配管接続されており、貯留しているインクを前記各サブタンクに供給する1つのメインタンクと、
    前記各記録手段及び前記メインタンクを制御するシステム制御部とを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記記録手段は、前記サブタンクに供給されるインク流量を制御するサブタンク供給制御手段を有し、
    前記インクの水頭圧による圧力損失が最も小さい前記記録手段から順に、前記サブタンク供給制御手段を制御してインクの供給が可能な状態にすることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  4. 前記サブタンクは、容積変化可能な柔軟性を有する材料で気密に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 前記サブタンク供給制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を制御するサブタンクバルブ手段であり、
    該サブタンクバルブ手段は、前記サブタンクに設けられているインク量検出手段により得られる検出信号によって、前記サブタンクに供給するインク流量を制御するためにバルブの開閉制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 前記サブタンクバルブ手段は、前記サブタンク内のインク量が少なくなったことが検出されたときは開となり、前記メインタンクからの供給によりインクが規定量に達したことが検出されたときは閉となることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 前記メインタンクから前記サブタンクへの前記インクの供給は、水頭差による加圧により行われることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 前記メインタンクから前記サブタンクへの前記インクの供給は、前記メインタンクを加圧することにより行われることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 前記メインタンクの加圧は、ポンプで行われることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 前記ポンプまたは前記ポンプと前記メインタンクとの間の空気流路中に大気開放機構が配設されていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット式記録装置。
  11. インク供給路の前記メインタンク側近傍に前記サブタンクに供給するインク流量を制御するメインタンク供給制御手段が配設されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 前記メインタンク供給制御手段は、インク供給路におけるインクの流量を制御するメインタンクバルブ手段であることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット式記録装置。
  13. 前記サブタンクへのインク供給が必要なときは、前記メインタンクを加圧した状態で前記メインタンクバルブ手段を開けて前記サブタンクバルブ手段を開け、前記サブタンクへのインク供給が不要なときは、前記メインタンクバルブ手段を閉じることによりインク供給の制御を行うことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット式記録装置。
  14. 前記サブタンクへインクを供給して充填完了したときは、前記サブタンクバルブ手段を閉じて前記メインタンクの加圧状態を解除し、前記メインタンクバルブ手段を閉じることによりインク供給の制御を行うことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット式記録装置。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置を制御して、インクにより情報を記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット式記録装置の制御方法。
JP2001266043A 2001-02-09 2001-09-03 インクジェット式記録装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP3700627B2 (ja)

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