JP2003211690A - インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置

Info

Publication number
JP2003211690A
JP2003211690A JP2002012388A JP2002012388A JP2003211690A JP 2003211690 A JP2003211690 A JP 2003211690A JP 2002012388 A JP2002012388 A JP 2002012388A JP 2002012388 A JP2002012388 A JP 2002012388A JP 2003211690 A JP2003211690 A JP 2003211690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
tank
ink tank
sub
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002012388A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimitoshi Kimura
仁俊 木村
Taku Ishizawa
卓 石澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002012388A priority Critical patent/JP2003211690A/ja
Publication of JP2003211690A publication Critical patent/JP2003211690A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインのインクタンクとサブのインクタンク
を有するインク供給系を少量の洗浄液で簡易に洗浄する
ことができるインクジェット式記録装置の洗浄方法及び
インクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 サブのインクタンク内のインクを排出さ
せ、メインのインクタンクの代わりに装填された洗浄液
が貯留されている洗浄液タンクを加圧しない状態で、開
閉手段を開いて記録ヘッドに負圧を作用させ、洗浄液タ
ンクからサブのインクタンク及び流路に洗浄液を流入さ
せて洗浄する。これにより、サブのインクタンクが大気
圧により押し潰された状態で洗浄液がサブのインクタン
ク及び流路に流入するので、少量の洗浄液で洗浄するこ
とができると共に記録ヘッドに負圧を作用させる手段に
対する負荷を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクが貯留され
ているメインのインクタンクから供給されるインクを一
時的に貯留するサブのインクタンクを有するインク供給
系の洗浄方法及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録装置の1
つであるインクジェット式プリンタは、インクタンクか
ら供給されるインクを加圧してインク滴を吐出する記録
ヘッドを用紙の幅方向に往復動させて印刷するようにな
っている。このような方式にて大量の印刷を行うことが
可能なインクジェット式プリンタは、各色毎の大容量の
メインのインクタンク(以下、メインタンクという)
と、各メインタンクに配管接続された容積変化可能な柔
軟性を有する可撓性素材で気密性を有する袋状に形成さ
れた各色毎の小容量のサブのインクタンク(以下、サブ
タンクという)とを有するインク供給系を備えている。
【0003】このような構成のインクジェット式プリン
タの組立工程における印字チェック後にインクジェット
式プリンタを洗浄する際は、先ず、サブタンクに充填し
たインクを排出する。次に、メインタンク内に洗浄液を
充填し、その洗浄液をサブタンクに一旦充填してから排
出するという動作を繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式プリンタでは、特にサブタンクの四隅にインクが残
留し易いため、多量の洗浄液をサブタンクに一旦充填し
てから排出するという動作を複数回行う必要がある。こ
のため、洗浄液の排出が記録ヘッドを封止するキャッピ
ング装置に接続された吸引ポンプの吸引により行われる
インクジェット式プリンタの場合、吸引ポンプへの負荷
が大きくなり過ぎる。
【0005】そこで、メインタンクの代わりに洗浄液回
収用の空のタンクを装填し、サブタンクと洗浄液回収用
タンクの間に配設されている電磁バルブを開き、水頭差
によりサブタンク内の洗浄液を洗浄液回収用タンク内に
排出するようにして上記問題を解消したインクジェット
式プリンタも開発されている。しかし、このインクジェ
ット式プリンタでは、特にサブタンクとメインタンクの
間の流路に汚れた洗浄液が残留し易いため、さらに洗浄
が必要になる。
【0006】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、メインのインクタンクとサ
ブのインクタンクを有するインク供給系を少量の洗浄液
で簡易に洗浄することができる洗浄方法及びインクジェ
ット式記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインク供給系の洗浄方法では、イ
ンクが貯留されているメインのインクタンクと、前記メ
インのインクタンクより上側に配設され、前記メインの
インクタンクから加圧供給される前記インクを一時的に
貯留するサブのインクタンクと、前記サブのインクタン
クから供給される前記インクをインク滴として吐出する
記録ヘッドと、前記メインのインクタンクと前記サブの
インクタンクの間の流路を開閉する開閉手段とを有する
インクジェット式記録装置の洗浄方法であって、前記サ
ブのインクタンク内の前記インクを排出させ、前記メイ
ンのインクタンクの代わりに装填された洗浄液が貯留さ
れている洗浄液タンクを加圧しない状態で、前記開閉手
段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、前記洗浄
液タンクから前記サブのインクタンク及び流路に前記洗
浄液を流入させて洗浄することを特徴としている。これ
により、サブのインクタンクが大気圧により押し潰され
た状態で洗浄液がサブのインクタンク及び流路に流入す
るので、少量の洗浄液で洗浄することができると共に記
録ヘッドに負圧を作用させる手段に対する負荷を軽減す
ることができる。
【0008】請求項2に係る発明では、インクが貯留さ
れているメインのインクタンクと、前記メインのインク
タンクより上側に配設され、前記メインのインクタンク
から加圧供給される前記インクを一時的に貯留するサブ
のインクタンクと、前記サブのインクタンクから供給さ
れる前記インクをインク滴として吐出する記録ヘッド
と、前記メインのインクタンクと前記サブのインクタン
クの間の流路を開閉する開閉手段とを有するインクジェ
ット式記録装置の洗浄方法であって、前記サブのインク
タンク内の前記インクを排出させ、前記メインのインク
タンクの代わりに装填された洗浄液が貯留されている洗
浄液タンクを加圧した状態で、前記開開手段を開いて前
記メインのインクタンクと前記サブのインクタンク間の
流路及び前記サブのインクタンクに前記洗浄液を流入さ
せて洗浄する工程の後、前記洗浄液タンクを加圧しない
状態で、前記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧を
作用させ、前記洗浄液タンクから前記サブのインクタン
ク及び流路に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程を実
施することを特徴としている。これにより、洗浄動作が
単純化されるとともに、サブのインクタンクを潰した状
態でサブのインクタンクの中央部のみ、または密着防止
部材の流路のみを洗浄するため、加圧して洗浄する場合
よりサブのインクタンク内の洗浄する範囲が少なく、サ
ブのインクタンクの四隅まで洗浄するより洗浄しやすく
なる。ただし、サブのインクタンク内の洗浄されない部
分(例えば四隅)があるため、その部分もある程度は洗
浄が必要という場合(インクパックタイプのサブのイン
クタンクは密閉系のためサブのインクタンク内であれば
多少インクが残っていても問題はないと考えられる)
は、加圧した状態の洗浄と加圧しない状態の洗浄とを組
み合わせることにより、少ない洗浄液で短時間で洗浄す
ることができる。
【0009】請求項3に係る発明では、インクが貯留さ
れているメインのインクタンクと、前記メインのインク
タンクより上側に配設され、前記メインのインクタンク
から加圧供給される前記インクを一時的に貯留するサブ
のインクタンクと、前記サブのインクタンクから供給さ
れる前記インクをインク滴として吐出する記録ヘッド
と、前記メインのインクタンクと前記サブのインクタン
クの間の流路を開閉する開閉手段とを有するインクジェ
ット式記録装置の洗浄方法であって、前記サブのインク
タンク内の前記インクを排出させ、前記メインのインク
タンクの代わりに装填された洗浄液が貯留されている洗
浄液タンクを加圧しない状態で、前記開閉手段を開いて
前記記録ヘッドに負圧を作用させ、前記洗浄液タンクか
ら前記サブのインクタンク及び流路に前記洗浄液を流入
させて洗浄する工程の後、前記洗浄液タンクを加圧した
状態で、前記開閉手段を開いて前記メインのインクタン
クと前記サブのインクタンク間の流路及び前記サブのイ
ンクタンクに前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の
後、前記洗浄液タンクを加圧しない状態で、前記開閉手
段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、前記洗浄
液タンクから前記サブのインクタンク及び流路に前記洗
浄液を流入させて洗浄する工程を実施することを特微と
している。加圧した状態の洗浄ではサブのインクタンク
の四隅も洗浄するため廃液のレベルは悪化するが、加圧
した状態の洗浄の後に加圧しない状態の洗浄を行ってい
るため、レベルの悪化した廃液を確実に排出することが
できる。
【0010】請求項4に係る発明では、請求項2または
3に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方法におい
て、前記メインのインクタンクの代わりに装填された洗
浄液が貯留されている洗浄液タンクを加圧した状態で、
前記開閉手段を開いて前記メインのインクタンクと前記
サブのインクタンク間の流路及び前記サブのインクタン
クに前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の後、前記サ
ブのインクタンク内の前記洗浄液を排出させ、前記洗浄
液タンクを加圧した状態で、前記開閉手段を開いて前記
メインのインクタンクと前記サブのインクタンク間の流
路及び前記サブのインクタンクに前記洗浄液を流入させ
て洗浄する工程を少なくとも1回実施することを特徴と
している。これにより、加圧した状態の洗浄と廃液(洗
浄液)の排出を繰り返しているので、サブのインクタン
クの四隅まで高レベルで洗浄することができる。
【0011】請求項5に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方
法において、前記サブのインクタンクのインク排出方法
が、前記メインのインクタンクを加圧しない状態で、前
記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、
前記サブのインクタンクを大気圧で押し潰して前記サブ
のインクタンク内の前記インクを排出させることを特徴
としている。請求項6に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方
法において、前記サブのインクタンクのインク排出方法
が、前記開閉手段を閉じて前記記録ヘッドに負圧を作用
させ、前記サブのインクタンクを大気圧で押し潰して前
記サブのインクタンク内の前記インクを排出させること
を特徴としている。請求項7に係る発明では、請求項1
〜4の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の
洗浄方法において、前記サブのインクタンクのインク排
出方法が、前記開閉手段を開いて水頭差により前記サブ
のインクタンク内の前記インクを前記メインのインクタ
ンク内に排出させることを特徴としている。これによ
り、サブのインクタンク内のインクをほぼ完全に排出す
ることができるので、その後に行う洗浄に使用する洗浄
液を少量で済ますことができる。
【0012】請求項8に係る発明では、請求項1〜3の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方
法において、前記メインのインクタンクの代わりに装填
された洗浄液が貯留されている洗浄液タンクを加圧しな
い状態で、前記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧
を作用させ、前記洗浄液タンクから前記サブのインクタ
ンク及び流路に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の
後、前記洗浄液タンクを抜いた状態で、前記開閉手段を
開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、前記メインの
インクタンクと前記サブのインクタンク間の流路及び前
記サブのインクタンク、前記サブのインクタンクと前記
記録ヘッド間のインク流路、及び前記記録ヘッド内の洗
浄液を排出する工程を実施することを特徴としている。
これにより、最後に全ての流路内の洗浄液を排出してい
るので、浄化度を高めることができる。
【0013】請求項9に係る発明では、請求項2に記載
のインクジェット式記録装置の洗浄方法において、前記
メインのインクタンクと前記サブのインクタンク間の流
路を開閉する開閉手段を閉じた状態で前記洗浄液タンク
を加圧し、所定圧力に達した時点で前記開閉手段を開き
前記洗浄液を流入させて洗浄することを特徴としてい
る。請求項10に係る発明では、請求項2に記載のイン
クジェット式記録装置の洗浄方法において、前記メイン
のインクタンクと前記サブのインクタンク間の流路を開
閉する開閉手段を開いた状態で、前記洗浄液タンクを加
圧して前記洗浄液を流入させて洗浄することを特徴とし
ている。
【0014】請求項11に係る発明では、請求項1〜1
0の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗
浄方法において、前記記録ヘッドの負圧の作用は、吸引
により行われることを特徴としている。これにより、複
雑な機構を設けずに負圧を簡易に作用させることができ
るので、洗浄液の流入及び排出を確実に行うことができ
る。
【0015】請求項12に係る発明では、インクが貯留
されているメインのインクタンクと、前記メインのイン
クタンクより上側に配設され、前記メインのインクタン
クから加圧供給される前記インクを一時的に貯留するサ
ブのインクタンクと、前記サブのインクタンクから供給
される前記インクをインク滴として吐出する記録ヘッド
と、前記メインのインクタンクと前記サブのインクタン
クの間の流路を開閉する開閉手段と、各部を制御して記
録媒体に記録する制御装置とを有するインクジェット式
記録装置であって、前記制御装置は、請求項1〜10の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方
法を行うことを特徴としている。これにより、サブのイ
ンクタンクが大気圧により押し潰された状態で洗浄液が
サブのインクタンク及び流路に流入するので、少量の洗
浄液で洗浄することができると共に記録ヘッドに負圧を
作用させる手段に対する負荷を軽減することができる。
また、サブのインクタンク内のインクをほぼ完全に排出
することができるので、その後に行う洗浄に使用する洗
浄液を少量で済ますことができる。
【0016】請求項13に係る発明では、請求項12に
記載のインクジェット式記録装置において、前記サブの
インクタンクは、可撓性素材により構成されていること
を特徴としている。請求項14に係る発明では、請求項
13に記載のインクジェット式記録装置において、前記
サブのインクタンクは、前記可撓性素材同士の密着を防
止する密着防止部材が設けられていることを特徴として
いる。この密着防止部材によりサブのインクタンクを構
成する可撓性素材同士の密着を防止することができるの
で、サブのインクタンク内の全ての領域が等しく負圧と
なり、サブのインクタンク内のインクの残存を無くすこ
とができる。
【0017】請求項15に係る発明では、請求項12〜
14の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置に
おいて、前記記録ヘッドに負圧を作用させる吸引手段を
有することを特徴としている。これにより、複雑な機構
を設けなくても、例えばポンプのみを設置することによ
り負圧を作用させることができるので、制御が容易であ
り、またコストの上昇を抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明のインクジェット式記録装
置の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの構成
例を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ
1は、フレーム2により用紙が通過可能な幅の窓3が形
成されている。そして、窓3の上部には、主走査方向に
往復移動可能なキャリッジ4に搭載されており、インク
滴を吐出する記録へッド5が配設され、窓3の下部に
は、用紙を支持する用紙ガイド部材6が配設されてい
る。さらに、フレーム2の図示右サイドには、内蔵され
ている制御部を操作するための操作パネル7が配設さ
れ、フレーム2の図示左サイドには、開閉可能なカバー
8により覆われており、着脱可能なメインタンク10
B、10Y、10C、10M(図2参照)を収納するメ
インタンク収納部9が配設されている。
【0020】図2は、図1のインクジェット式プリンタ
1の記録部の詳細を示す図である。キャリッジ4は、タ
イミングベルト31を介してキャリッジ駆動モータ32
により往復駆動可能に構成されている。このキャリッジ
4には、インク供給システム40から供給されるブラッ
クのインク滴を吐出する記録ヘッド5aとイエロー、シ
アン、マゼンタの各インク滴を吐出する記録ヘッド5b
が搭載されている。
【0021】インク供給システム40は、各色のインク
が貯留されているメインタンク10B、10Y、10
C、10Mと、メインタンク10B、10Y、10C、
10Mからの各色のインクを一時的に貯留するサブタン
ク20B、20Y、20C、20Mと、メインタンク収
納部9に配設されてメインタンク10B、10Y、10
C、10Mを収容する加圧室41B、41Y、41C、
41Mが配設されている。そして、各加圧室41B、4
1Y、41C、41Mは、圧力検出器51B、51Y、
51C、51M及び圧力開放用の電磁バルブ52B、5
2Y、52C、52Mを介して加圧ポンプ53の吐出口
53aに接続されている。
【0022】さらに、メインタンク10B、10Y、1
0C、10Mとサブタンク20B、20Y、20C、2
0Mを接続するインク輸送管42B、42Y、42C、
42Mと、インク輸送管42B、42Y、42C、42
Mの途中に接続された電磁バルブ43B、43Y、43
C、43Mと、サブタンク20B、20Y、20C、2
0Mと記録ヘッド5a、5bを接続するインク供給チュ
ーブ44B、44Y、44C、44Mが配設されてい
る。
【0023】用紙ガイド部材6の図示右サイドとなる非
印刷傾城には、非印刷時に記録ヘッド5a、5bのイン
ク乾燥に起因する目詰まり防止と、記録ヘッド5a、5
bへのインクの初期充填や目詰まり解消のために、吸引
ポンプ45により記録ヘッド5a、5bに負圧を作用さ
せるキャッピング装置46が配設されている。また、用
紙ガイド部材6は、吸引ポンプ47の吸引口47aから
の負圧を用紙に作用させて用紙を固定するために、用紙
に対向する面に細孔が穿設された支持板6aが配設され
ている。
【0024】図3は、上記メインタンク10(10B、
10Y、10C、10M)の詳細構造を示す斜視図であ
る。このメインタンク10は、容積変化可能な柔軟性を
有する可撓性素材により、インク量の変化に柔軟に追従
できるサイズ、例えば1000cc程度の容量の気密性
を有する袋状に形成されている。そして、一方の短辺側
には、インク輸送管42B、42Y、42C、42Mと
接続可能な接続口10aが設けられ、他方の短辺側の中
央部は、無用に膨張するのを阻止するために溶着され、
また、長辺側には、可及的に容積を拡大するためにマチ
10bが設けられている。
【0025】メインタンク10の構成材料としては、ガ
スバリア性を確保するために例えばアルミ箔を中間層と
して2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフィルム、
内側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだアルミラ
ミネートフィルムが使用可能である。さらに、可撓性及
び遮気性に加えて透光性を備えたポリエステル(PE
T)やナイロン等の高分子フィルムの表面に酸化珪素を
蒸着して酸化珪素層を形成し、これの表面を熱溶着性に
優れたポリエチレン等の高分子フィルムを積層して成る
光透過性フィルムも使用可能である。
【0026】なお、後述する洗浄液が貯留されている洗
浄液タンク、すなわちインクジェット式プリンタ1の組
立工程における印字チェック後のインク供給系の洗浄の
際に用いられる洗浄液タンクは、上述したメインタンク
10と同一構成のものが用いられる。
【0027】図4(A)、(B)は、上記サブタンク2
0(20B、20Y、20C、20M)の詳細構造を示
す平面図及びB−B線断面図である。このサブタンク2
0は、内部にインクが貯留されるインクパック21と、
インクパック21の内面同士の密着を防止する密着防止
部材22と、インクパック21内のインク量を検出する
インク量検出手段23と、インクパック21を固定する
固定板24を備えている。
【0028】図5は、上記インクパック21の詳細構造
を示す斜視図である。このインクパック21は、容積変
化可能な柔軟性を有する可撓性素材により、インク量の
変化に柔軟に追従できるサイズ、例えば5cc〜300
cc程度の容量の気密性を有する袋状に形成されてい
る。そして、対向する辺には、それぞれインク輸送管4
2B、42Y、42C、42Mと接続可能な流入口21
aと、インク供給チューブ44B、44Y、44C、4
4Mと接続可能な流出口21bが設けられている。
【0029】インクパック21の構成材料としては、ガ
スバリア性を確保するために例えばアルミ箔を中間層と
して2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフィルム、
内側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだアルミラ
ミネートフィルムが使用可能である。さらに、可撓性及
び遮気性に加えて透光性を備えたポリエステル(PE
T)やナイロン等の高分子フィルムの表面に酸化珪素を
蒸着して酸化珪素層を形成し、これの表面を熱溶着性に
優れたポリエチレン等の高分子フィルムを積層して成る
光透過性フィルムも使用可能である。
【0030】そして、図4に示すように、インクパック
21の一面側には、インク量検出手段23が接着されて
おり、インクパック21の他面側は、固定板24に接着
されている。インク量検出手段23は、インクパック2
1の一面側に接着される略板状に形成された接着部23
aと、この接着部23aの下部に接着部23aの面と直
交するように略板状に一体形成された検出部23bを備
えている。
【0031】図6(A)、(B)、(C)、(D)は、
上記密着防止部材22の詳細構造を示す一側面図、一面
側の平面図、他側面図、他面側の平面図である。この密
着防止部材22は、プラスチック等により、インクパッ
ク21の内部形状よりも若干小さい矩形板状に形成され
ている。そして、図6(B)に示すように、密着防止部
材22の一面側には、断面が矩形状の溝22aが井桁状
に形成され、図6(D)に示すように、密着防止部材2
2の他面側には、同様の断面が矩形状の溝22aが十字
状に形成されている。
【0032】図7(A)、(B)は、上記インクパック
21と上記密着防止部材22の配設状態を示す側面図及
び平面図である。密着防止部材22は、インクパック2
1の内部にフリー状態で収納されている。このような構
成によれば、インクパック21がインクの充填・消費に
より膨張・収縮する際に密着防止部材22に引っ掛かる
ことはないので、インク量検出手段23の誤動作を防止
することができる。また、メインタンク10から供給さ
れるインクは溝22aに沿ってインクパック21内に流
れ込むので、インクパック21をスムーズに初期充填す
ることができる。
【0033】図8(A)、(B)は、インク量検出手段
23の動作を示す断面図である。インク量検出手段23
の検出部23bの図示矢印a方向両側、すなわちインク
パック21が内部のインク量の変動に対応して膨張収縮
する方向両側には、スイッチ25a、25bが配設され
ている。スイッチ25aは、インクパック21が完全に
収縮したときに、それに追従して変位する検出部23b
により押されて作動するスイッチであり、インクパック
21内のインク量がインクロー(Ink Low)状
態、すなわちインク量が例えば10g以下のほぼ空状態
になったことを検出するようになっている。
【0034】また、スイッチ25bは、インクパック2
1が完全に膨張したときに、それに追従して変位する検
出部23bにより押されて作動するスイッチであり、イ
ンクパック21内のインク量がインクフル(Ink F
ull)状態、すなわちインク量が例えば20g以上の
ほぼ満杯状態になったことを検出するようになってい
る。そして、スイッチ25a、25bが作動しない状
態、すなわちインクパック21内のインク量がインクロ
ー(Ink Low)状態〜インクフル(InkFul
l)状態の間にあるときが、通常使用時として設定され
ている。
【0035】図9(A)、(B)は、インクパックの別
の詳細構造を示す側面図及び平面図である。このインク
パック21′は、上述した矩形板状の密着防止部材22
は備えておらず、インク量検出手段23が接着されるイ
ンクパック21の一面に半円凸状断面の密着防止部材2
2′が例えばプレス成形により形成されている。このよ
うに、インクパック21の一面を変形させて密着防止部
材22′を形成しているので、上述した矩形板状の密着
防止部材22を別材で用意する必要が無くなると共に、
インクパック21′を成形するときに同時に密着防止部
材22′も成形することができるので、サブタンク20
のコストを低減させることができる。
【0036】以上のように、矩形板状の密着防止部材2
2は、図4に示すように、インクパック21内にフリー
状態で収納されており、また、半円凸状断面の密着防止
部材22′は、図9及び図4に示すように、インク量検
出手段23の接着部23aとインクパック21′の一面
との接着面を避けるように形成されているので、各密着
防止部材22、22′共にインク量検出手段23の検出
部23bとは干渉しない。よって、インクパック22、
22′内のインク量を高精度に常時検出することが可能
となるので、インク供給不足による印刷不良を防止する
ことができる。
【0037】以上のような構成において、図10に示す
ように、メインタンク10(10B、10Y、10C、
10M)は、接続口10aがインク輸送管42(42
B、42Y、42C、42M)に接続され、サブタンク
20(20B、20Y、20C、20M)は、流入口2
1aがインク輸送管42に接続され、流出口21bがイ
ンク供給チューブ44(44B、44Y、44C、44
M)に接続されている。
【0038】そして、メインタンク10に掛かる圧力を
検出する圧力検出器51(51B、51Y、51C、5
1M)、圧力開放用の電磁バルブ52(52B、52
Y、52C、52M)、加圧ポンプ53、電磁バルブ4
3(43B、43Y、43C、43M)、サブタンク2
0のインク量検出手段23の変位により作動するスイッ
チ25a、25b及び各吸引ポンプ45、47は、制御
装置50と電気的に接続されており、メインタンク10
内及びサブタンク20内のインク量のチェック等、各吸
引ポンプ45、47及び加圧ポンプ53の駆動等、及び
各電磁バルブ43、52の開閉を制御するようになって
いる。なお、図10においては、便宜上、メインタンク
10、サブタンク20、加圧室41、インク輸送管4
2、電磁バルブ43及びインク供給チューブ44等は上
述した各色のインク別には示しておらず、一色分のみを
示している。
【0039】このような構成において、インクジェット
式プリンタ1の組立工程における印字チェック後のイン
ク供給系の洗浄の第1の動作例を図10、図11及び図
13〜図15のフローチャートを参照して説明する。先
ず、制御装置50は、図示しないホストコンピュータか
らのインク供給系の洗浄指令を受けると、印字チェック
の際に使用した各サブタンク20内のインクを排出させ
る(ステップS1)。
【0040】ここで、各サブタンク20内のインクの排
出方法は、図13〜図15に示す3通りの方法があり、
それぞれ順次説明する。第1の方法は、図13に示すよ
うに、加圧ポンプ53は停止させた状態、すなわちメイ
ンタンク10を加圧しない状態で、各電磁バルブ43を
開け(ステップS11)、記録ヘッド5を非印刷領域側
へ移動させて記録ヘッド5をキャッピング装置46で封
止する(ステップS12)。
【0041】続いて、吸引ポンプ45を作動させてキャ
ッピング装置46の負圧を記録ヘッド5を介して各イン
ク供給チューブ44、各サブタンク20及び各インク輸
送管42に作用させ、これら部材内に残留しているイン
クをキャッピング装置46に排出させる(ステップS1
3)。この吸引ポンプ45の作動を所定時間継続するこ
とにより、各サブタンク20内を高負圧状態とし、各サ
ブタンク20を大気圧により押し潰してインクをキャッ
ピング装置46に完全に排出させる(ステップS1
4)。
【0042】なお、上記ステップS13とS14のルー
プがトラブルにより必要以上に繰り返された場合は、例
えば各サブタンク20内のインクが排出されるのに十分
だと思われる時間を予め設定しておき、その設定時間を
越えたら強制的に次のステップS2へ進むように設定し
てもよい。
【0043】第2の方法は、図14に示すように、加圧
ポンプ53は停止させた状態、すなわちメインタンク1
0を加圧しない状態で、かつ各電磁バルブ43を閉じた
状態で、記録ヘッド5を非印刷領域側へ移動させて記録
ヘッド5をキャッピング装置46で封止する(ステップ
S21)。
【0044】続いて、吸引ポンプ45を作動させてキャ
ッピング装置46の負圧を記録ヘッド5を介して各イン
ク供給チューブ44及び各サブタンク20に作用させ、
これら部材内に残留しているインクをキャッピング装置
46に排出させる(ステップS22)。この吸引ポンプ
45の作動を所定時間継続することにより、各サブタン
ク20内を高負圧状態とし、各サブタンク20を大気圧
により押し潰してインクをキャッピング装置46に完全
に排出させる(ステップS23)。
【0045】なお、上記ステップS22とS23のルー
プがトラブルにより必要以上に繰り返された場合は、例
えば各サブタンク20内のインクが排出されるのに十分
だと思われる時間を予め設定しておき、その設定時間を
越えたら強制的に次のステップS2へ進むように設定し
てもよい。
【0046】第3の方法は、図15に示すように、加圧
ポンプ53は停止させた状態、すなわちメインタンク1
0を加圧しない状態で、各電磁バルブ43を開け(ステ
ップS31)、各メインタンク10と各サブタンク20
の水頭差が作用した状態にして各インク供給チューブ4
4及び各サブタンク20に残留しているインクを廃液回
収用タンクである各メインタンク10に排出させる(ス
テップS32)。
【0047】以上の何れかの工程により各サブタンク2
0内のインクが排出されたら、制御装置50は、図11
に示すように、各メインタンク10を洗浄液用タンクに
交換する(ステップS2)。そして、加圧ポンプ53は
停止させた状態、すなわち洗浄液用タンクを加圧しない
状態で、各電磁バルブ43を開け(ステップS3)、記
録ヘッド5を非印刷領域側へ移動させて記録ヘッド5を
キャッピング装置46で封止する(ステップS4)。
【0048】続いて、吸引ポンプ45を作動させてキャ
ッピング装置46の負圧を記録ヘッド5を介して各イン
ク供給チューブ44、各サブタンク20及び各インク輸
送管42に作用させ、これら部材内に洗浄液用タンクか
らの洗浄液を流入させる(ステップS5)。このとき、
各サブタンク20は大気圧により押し潰されているの
で、洗浄液用タンクからの洗浄液は、図16に示すよう
に、各サブタンク20の流入口21aから流出口21b
へ向かってほぼ直線的に形成された流路Fを通ることに
なる。したがって、少量の洗浄液で記録ヘッド5側を洗
浄することができる。
【0049】そして、この吸引ポンプ45の作動を所定
時間継続した後(ステップS6)、洗浄液用タンクを抜
く(ステップS7)。再度、吸引ポンプ45を作動させ
てキャッピング装置46の負圧を記録ヘッド5を介して
各インク供給チューブ44、各サブタンク20及び各イ
ンク輸送管42に作用させ、これら部材内に残留してい
る洗浄液を排出させる(ステップS8)。そして、この
吸引ポンプ45の作動を所定時間継続した後(ステップ
S9)、必要であればワイピング、空吸引等のメンテナ
ンス動作を実施する(ステップS10)。以上により、
インク供給系の洗浄処理が完了する。
【0050】次に、インクジェット式プリンタ1の組立
工程における印字チェック後のインク供給系の洗浄の第
2の動作例を図10、図11及び図12のフローチャー
トを参照して説明する。先ず、制御装置50は、図示し
ないホストコンピュータからのインク供給系の洗浄指令
を受けると、上記ステップS1(図11)及びステップ
S2(図11)を行った後、各電磁バルブ43は閉じた
状態で加圧ポンプ53を作動させて各加圧室41内に空
気を供給し、洗浄液用タンクを加圧する(ステップS5
1)。
【0051】そして、各加圧室41内が所定圧力に達し
たか否かを判断し(ステップS52)、各加圧室41内
が所定圧力に達したら加圧ポンプ53を停止させる(ス
テップS53)。続いて、各電磁バルブ43を開けて洗
浄液用タンクから各サブタンク20へ洗浄液用タンク内
の洗浄液を流入させる(ステップS54)。そして、各
サブタンク20内に洗浄液が充填されたか否かを判断し
(ステップS55)、各サブタンク20内に洗浄液が充
填されたら各電磁バルブ43を閉じる(ステップS5
6)。
【0052】最後に、上述した図13〜図15に示す3
通りの方法のうち何れかの方法により、各サブタンク2
0内の洗浄液を排出させ(ステップS57)、上記ステ
ップS3(図11)以降を行うことにより、インク供給
系の洗浄処理が完了する。なお、インクジェット式プリ
ンタ1の組立工程における印字チェック後のインク供給
系の洗浄方法としては、上記ステップS2(図11)と
S3(図11)の間に上記ステップS51(図12)〜
S57(図12)を追加する方法に限られるものではな
い。例えば、上記ステップS6(図11)とS7(図1
1)の間に、上記ステップS51(図12)〜S57
(図12)と上記ステップS1(図11)〜S6(図1
1)を追加する方法でもよい。また、上記ステップS5
1(図12)〜S57(図12)を繰り返し行う方法
や、上記ステップS51(図12)において、各電磁バ
ルブ43は開けた状態で加圧ポンプ53を作動させて各
加圧室41内に空気を供給し、洗浄液用タンクを加圧す
るようにしてもよい。
【0053】なお、上記実施形態では、本発明を1つの
メインタンク10に対し1つのサブタンク20を有する
インクジェット式プリンタ1に適用する場合について説
明したが、以下で説明する1つのメインタンク10に対
し複数のサブタンク20(記録ヘッド5)を有するイン
クジェット式記録装置にも適用可能である。
【0054】図17は、1つのメインタンク10に対し
複数のサブタンク20(記録ヘッド5)を有するインク
ジェット式記録装置を示す概略構成図である。なお、図
10に示す構成と同一の構成箇所は同一番号を付して説
明を省略する。このインクジェット式記録装置100
は、サブタンク20を有する複数のプリンタ101と、
1つのメインタンク10、メインタンク10に掛かる圧
力を検出する圧力検出器51、圧力開放用の電磁バルブ
52、加圧ポンプ53及びシステム制御部55を備えて
いる。複数のプリンタ101は、高低差を付けて配設さ
れている。
【0055】各サブタンク20近傍のインク輸送管42
には、電磁バルブ54(54B、54Y、54C、54
M)が配設されている。これにより、サブタンク20へ
のインク供給が必要なプリンタ101のみに、メインタ
ンク10からインクを供給することができるようになっ
ている。また、各サブタンク20は、ダンパ5cを介し
て記録ヘッド5とインク供給チューブ44で接続されて
いる。
【0056】そして、システム制御部55は、各プリン
タ101の制御部101a、圧力検出器51、圧力開放
用の電磁バルブ52、加圧ポンプ53及び電磁バルブ4
3と電気的に接続されており、各プリンタ101や加圧
ポンプ12の駆動等、メインタンク10内のインク量の
チェック等及び各電磁バルブ43、52の開閉を制御す
るようになっている。また、各プリンタ101の制御部
101aは、電磁バルブ54及びサブタンク20のイン
ク量検出手段23の変位により作動するスイッチ25
a、25bと電気的に接続されており、電磁バルブ54
の開閉やサブタンク20内のインク残量チェック等を制
御するようになっている。
【0057】なお、図17においては、便宜上、メイン
タンク10、サブタンク20、加圧室41、インク輸送
管42、電磁バルブ43及びインク供給チューブ44等
は上述した各色のインク別には示していないが、実際に
はメインタンク10及びサブタンク20は各色毎に設け
られて各色毎のインク輸送管42及びインク供給チュー
ブ44等でそれぞれ接続されている。
【0058】以上のように、1つのメインタンク10か
ら複数のサブタンク20へインクを供給しているので、
複数のプリンタ1を備えていても1つのメインタンク1
0のみを交換すれば良く、作業効率を向上させることが
できる。また、メインタンク10とサブタンク20の間
のインク輸送管42内の動圧は影響せず、記録ヘッド5
とサブタンク20の間のインク供給チューブ44内によ
る動圧のみが影響するので、印字品質を低下させること
はない。また、複数のプリンタ1を高低差を付けてレイ
アウトしているが、各プリンタ1に対応したサブタンク
20と記録ヘッド5の水頭差が一定になるようにサブタ
ンク20をレイアウトしているので、サブタンク20か
らメインタンク10のインク供給が可能であると共に、
印字品質を確保することが可能となる。
【0059】なお、メインタンク10を複数配設しても
良く、その場合はあるメインタンク10内のインクが残
り僅かになったときには、他のメインタンク10に即座
に切り替えることができるので、切り替えたメインタン
ク10を使用している間に、インクが残り僅かになった
メインタンク10をインクが満たされた新規のメインタ
ンク10に交換することができる。
【0060】さらに、記録ヘッド5を複数配設しても、
静圧、すなわちサブタンク20との上下方向のレイアウ
トと、動圧、すなわち複数の記録ヘッド5を同時に印字
させてもインク供給チューブ44内で発生する動圧が問
題無いレベル、例えば1ヘッド当たりのノズル数や時間
当たり吐出するインク量が少ない場合が成り立てば問題
無いので、複数ヘッドによるレイアウトにより設計の自
由度を高めることができる。
【0061】図18は、図1のインクジェット式プリン
タ1の記録部の別の形態の詳細を示す図である。なお、
図10に示す構成と同一の構成箇所は同一番号を付して
説明を省略する。メインタンク10は、表面にインク残
量検出板11が取り付けられて加圧室41(41B、4
1Y、41C、41M)に収容されている。加圧室41
は、内圧を任意に調整するために電磁バルブ48(48
B、48Y、48C、48M)を介して吸引ポンプ47
の吐出口47bと接続され、また電磁バルブ49を介し
て大気に接続されている。
【0062】そして、メインタンク10のインク残量検
出板11の変位を検出する検出部12、サブタンク20
のインク量検出手段23の変位により作動するスイッチ
25a、25b、各電磁バルブ43、48、49及び各
吸引ポンプ45、47は、制御装置50と電気的に接続
されており、メインタンク10内のインク残量及びサブ
タンク20内のインク量のチェック等、各吸引ポンプ4
5、47の駆動等、及び各電磁バルブ43、48、49
の開閉を制御するようになっている。なお、図10にお
いては、便宜上、メインタンク10、サブタンク20、
加圧室41、インク輸送管42、電磁バルブ43及びイ
ンク供給チューブ44等は上述した各色のインク別には
示しておらず、一色分のみを示している。
【0063】このように、吸引ポンプ47の吸気と排気
を用いて用紙の固定とメインタンク10の加圧を兼用す
るようにしているので、図10や図17に示す加圧ポン
プ53は不要とすることができ、インクジェット式プリ
ンタ1の小型化やコスト低減化を図ることができる。
【0064】なお、上述した各実施形態では、サブタン
ク20は密着防止部材22を備えた例で説明したが、密
着防止部材22が無いサブタンクでも同様に適用可能で
ある。また、上述した実施形態では、プリンタを例に説
明したが、これに限られるものではなく、サブタンクを
有する記録装置、例えばファクシミリ装置やコピー装置
等にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式
記録装置によれば、サブのインクタンクが大気圧により
押し潰された状態で洗浄液がサブのインクタンク及び流
路に流入するので、少量の洗浄液で洗浄することができ
ると共に記録ヘッドに負圧を作用させる手段に対する負
荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の実施の形
態に係るインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視
図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの記録部の詳
細を示す図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタのメインタン
クの詳細構造を示す斜視図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタのサブタンク
の詳細構造を示す平面図及びB−B線断面図である。
【図5】図4のサブタンクのインクパックの詳細構造を
示す斜視図である。
【図6】図4のサブタンクの密着防止部材の詳細構造を
示す一側面図、一面側の平面図、他側面図、他面側の平
面図である。
【図7】図4のサブタンクのインクパックと上記密着防
止部材の配設状態を示す側面図及び平面図である。
【図8】図4のサブタンクのインク量検出手段の動作を
示す断面図である。
【図9】図4のサブタンクのインクパックの別の詳細構
造を示す側面図及び平面図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタの記録部の
詳細を示す図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタのインク供
給系の洗浄の第1の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図12】図1のインクジェット式プリンタのインク供
給系の洗浄の第2の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図13】図11のインク供給系の洗浄の動作例のう
ち、インクの排出の動作例を示す第1のフローチャート
である。
【図14】図11のインク供給系の洗浄の動作例のう
ち、インクの排出の動作例を示す第2のフローチャート
である。
【図15】図11のインク供給系の洗浄の動作例のう
ち、インクの排出の動作例を示す第3のフローチャート
である。
【図16】インク供給系の洗浄動作中におけるサブのイ
ンクタンクの洗浄液の流路を示す図である。
【図17】本発明が適用可能な1つのメインタンクに対
し複数のサブタンク(記録ヘッド)を有するインクジェ
ット式記録装置を示す概略構成図である。
【図18】図1のインクジェット式プリンタの記録部の
別の形態の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ 2 フレーム 3 窓 4 キャリッジ 5 記録ヘッド 6 用紙ガイド部材 7 操作パネル 8 カバー 9 メインタンク収納部 10 メインタンク 11 インク残量検出板 20 サブタンク 21、21′ インクパック 22、22′ 密着防止部材 22a 溝 23 インク量検出手段 23a 接着部 23b 検出部 24 固定板 25a、25b スイッチ 41 加圧室 42 インク輸送管 43、48、54 電磁バルブ 44 インク供給チューブ 45、47 吸引ポンプ 46 キャッピング装置 50 制御装置 51 圧力検出器 49、52 圧力開放用電磁バルブ 53 加圧ポンプ 55 システム制御部 100 インクジェット式記録装置 101 プリンタ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが貯留されているメインのインク
    タンクと、前記メインのインクタンクより上側に配設さ
    れ、前記メインのインクタンクから加圧供給される前記
    インクを一時的に貯留するサブのインクタンクと、前記
    サブのインクタンクから供給される前記インクをインク
    滴として吐出する記録ヘッドと、前記メインのインクタ
    ンクと前記サブのインクタンクの間の流路を開閉する開
    閉手段とを有するインクジェット式記録装置の洗浄方法
    であって、 前記サブのインクタンク内の前記インクを排出させ、 前記メインのインクタンクの代わりに装填された洗浄液
    が貯留されている洗浄液タンクを加圧しない状態で、前
    記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、
    前記洗浄液タンクから前記サブのインクタンク及び流路
    に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程を含むことを特
    徴とするインクジェット式記録装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 インクが貯留されているメインのインク
    タンクと、前記メインのインクタンクより上側に配設さ
    れ、前記メインのインクタンクから加圧供給される前記
    インクを一時的に貯留するサブのインクタンクと、前記
    サブのインクタンクから供給される前記インクをインク
    滴として吐出する記録ヘッドと、前記メインのインクタ
    ンクと前記サブのインクタンクの間の流路を開閉する開
    閉手段とを有するインクジェット式記録装置の洗浄方法
    であって、 前記サブのインクタンク内の前記インクを排出させ、 前記メインのインクタンクの代わりに装填された洗浄液
    が貯留されている洗浄液タンクを加圧した状態で、前記
    開開手段を開いて前記メインのインクタンクと前記サブ
    のインクタンク間の流路及び前記サブのインクタンクに
    前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の後、前記洗浄液
    タンクを加圧しない状態で、前記開閉手段を開いて前記
    記録ヘッドに負圧を作用させ、前記洗浄液タンクから前
    記サブのインクタンク及び流路に前記洗浄液を流入させ
    て洗浄する工程を実施することを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 インクが貯留されているメインのインク
    タンクと、前記メインのインクタンクより上側に配設さ
    れ、前記メインのインクタンクから加圧供給される前記
    インクを一時的に貯留するサブのインクタンクと、前記
    サブのインクタンクから供給される前記インクをインク
    滴として吐出する記録ヘッドと、前記メインのインクタ
    ンクと前記サブのインクタンクの間の流路を開閉する開
    閉手段とを有するインクジェット式記録装置の洗浄方法
    であって、 前記サブのインクタンク内の前記インクを排出させ、 前記メインのインクタンクの代わりに装填された洗浄液
    が貯留されている洗浄液タンクを加圧しない状態で、前
    記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、
    前記洗浄液タンクから前記サブのインクタンク及び流路
    に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の後、前記洗浄
    液タンクを加圧した状態で、前記開閉手段を開いて前記
    メインのインクタンクと前記サブのインクタンク間の流
    路及び前記サブのインクタンクに前記洗浄液を流入させ
    て洗浄する工程の後、前記洗浄液タンクを加圧しない状
    態で、前記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧を作
    用させ、前記洗浄液タンクから前記サブのインクタンク
    及び流路に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程を実施
    することを特微とするインクジェット式記録装置の洗浄
    方法。
  4. 【請求項4】 前記メインのインクタンクの代わりに装
    填された洗浄液が貯留されている洗浄液タンクを加圧し
    た状態で、前記開閉手段を開いて前記メインのインクタ
    ンクと前記サブのインクタンク間の流路及び前記サブの
    インクタンクに前記洗浄液を流入させて洗浄する工程の
    後、前記サブのインクタンク内の前記洗浄液を排出さ
    せ、前記洗浄液タンクを加圧した状態で、前記開閉手段
    を開いて前記メインのインクタンクと前記サブのインク
    タンク間の流路及び前記サブのインクタンクに前記洗浄
    液を流入させて洗浄する工程を少なくとも1回実施する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェ
    ット式記録装置の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記サブのインクタンクのインク及び洗
    浄液排出方法が、前記メインのインクタンクを加圧しな
    い状態で、前記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負圧
    を作用させ、前記サブのインクタンクを大気圧で押し潰
    して前記サブのインクタンク内の前記インクを排出させ
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の
    インクジェット式記録装置の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記サブのインクタンクのインク及び洗
    浄液排出方法が、前記開閉手段を閉じて前記記録ヘッド
    に負圧を作用させ、前記サブのインクタンクを大気圧で
    押し潰して前記サブのインクタンク内の前記インクを排
    出させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に
    記載のインクジェット式記録装置の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記サブのインクタンクのインク及び洗
    浄液排出方法が、前記開閉手段を開いて水頭差により前
    記サブのインクタンク内の前記インクを前記メインのイ
    ンクタンク内に排出させることを特徴とする請求項1〜
    4の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置の洗
    浄方法。
  8. 【請求項8】 前記メインのインクタンクの代わりに装
    填された洗浄液が貯留されている洗浄液タンクを加圧し
    ない状態で、前記開閉手段を開いて前記記録ヘッドに負
    圧を作用させ、前記洗浄液タンクから前記サブのインク
    タンク及び流路に前記洗浄液を流入させて洗浄する工程
    の後、前記洗浄液タンクを抜いた状態で、前記開閉手段
    を開いて前記記録ヘッドに負圧を作用させ、前記メイン
    のインクタンクと前記サブのインクタンク間の流路及び
    前記サブのインクタンク、前記サブのインクタンクと前
    記記録ヘッド間のインク流路、及び前記記録ヘッド内の
    洗浄液を排出する工程を実施することを特徴とする請求
    項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット式記録装
    置の洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記メインのインクタンクと前記サブの
    インクタンク間の流路を開閉する開閉手段を閉じた状態
    で前記洗浄液タンクを加圧し、所定圧力に達した時点で
    前記開閉手段を開き前記洗浄液を流入させて洗浄するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のインクジェット式記録
    装置の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 前記メインのインクタンクと前記サブ
    のインクタンク間の流路を開閉する開閉手段を開いた状
    態で、前記洗浄液タンクを加圧して前記洗浄液を流入さ
    せて洗浄することを特徴とする請求項2に記載のインク
    ジェット式記録装置の洗浄方法。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドの負圧の作用は、吸引
    により行われることを特徴とする請求項1〜10の何れ
    か一項に記載のインクジェット式記録装置の洗浄方法。
  12. 【請求項12】 インクが貯留されているメインのイン
    クタンクと、前記メインのインクタンクより上側に配設
    され、前記メインのインクタンクから加圧供給される前
    記インクを一時的に貯留するサブのインクタンクと、前
    記サブのインクタンクから供給される前記インクをイン
    ク滴として吐出する記録ヘッドと、前記メインのインク
    タンクと前記サブのインクタンクの間の流路を開閉する
    開閉手段と、各部を制御して記録媒体に記録する制御装
    置とを有するインクジェット式記録装置であって、 前記制御装置は、請求項1〜10の何れか一項に記載の
    洗浄方法を行うことを特徴とするインクジェット式記録
    装置。
  13. 【請求項13】 前記サブのインクタンクは、可撓性素
    材により構成されていることを特徴とする請求項12に
    記載のインクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 前記サブのインクタンクは、前記可撓
    性素材同士の密着を防止する密着防止部材が設けられて
    いることを特徴とする請求項13に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドに負圧を作用させる吸
    引手段を有することを特徴とする請求項12〜14の何
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
JP2002012388A 2002-01-22 2002-01-22 インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置 Pending JP2003211690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002012388A JP2003211690A (ja) 2002-01-22 2002-01-22 インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002012388A JP2003211690A (ja) 2002-01-22 2002-01-22 インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003211690A true JP2003211690A (ja) 2003-07-29

Family

ID=27649611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002012388A Pending JP2003211690A (ja) 2002-01-22 2002-01-22 インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003211690A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196610A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Roland Dg Corp インクジェットプリンタにおけるインク経路洗浄方法およびインクジェットプリンタ
US20140107007A1 (en) * 2012-10-16 2014-04-17 Seiko Epson Corporation Ink jet cleaning solution

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196610A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Roland Dg Corp インクジェットプリンタにおけるインク経路洗浄方法およびインクジェットプリンタ
US20140107007A1 (en) * 2012-10-16 2014-04-17 Seiko Epson Corporation Ink jet cleaning solution

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6267474B1 (en) Ink-jet recording device ink filling method and ink supply method
EP1234673B1 (en) Ink jet recording apparatus, control and ink replenishing method executed in the same, ink supply system incorporated in the same, and method of managing ink amount supplied by the system
US7699450B2 (en) Ink supplying container and image forming apparatus
JP4433760B2 (ja) 液体吐出装置
JP5224754B2 (ja) インクジェット記録装置
EP1997639B1 (en) Liquid-droplet ejecting apparatus
JP6008102B2 (ja) 液体噴射装置
JP2003246077A (ja) 液体貯蔵容器、インクジェットカートリッジ、および、インクジェット記録装置
JP4951911B2 (ja) 画像記録装置の輸送方法
JP4089231B2 (ja) インク充填方法及びインクジェット式記録装置
JP4532831B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3508815B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2003159811A (ja) インクジェット式記録装置
JP4009821B2 (ja) インク充填方法及びインクジェット式記録装置
JPH1148493A (ja) インクジェット式記録装置
JP4878812B2 (ja) 記録液収容容器及び画像形成装置
JP3512057B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2004216797A (ja) インクジェット記録装置及びインク供給方法
JP2000301732A (ja) インクジェット記録装置
JP2003211690A (ja) インクジェット式記録装置の洗浄方法及びインクジェット式記録装置
JP3166820B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2012158072A (ja) 液体吐出装置
JP4412396B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2005169892A (ja) インクジェットプリンタ
CN100522626C (zh) 墨水最初填充次箱的方法及使用该方法的喷墨记录装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060216

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071228

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02