JP2002307504A - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

樹脂成形体の製造方法

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JP2002307504A
JP2002307504A JP2001109656A JP2001109656A JP2002307504A JP 2002307504 A JP2002307504 A JP 2002307504A JP 2001109656 A JP2001109656 A JP 2001109656A JP 2001109656 A JP2001109656 A JP 2001109656A JP 2002307504 A JP2002307504 A JP 2002307504A
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resin composition
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cavity
resin
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JP2001109656A
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Yoshiki Nishigaki
善樹 西垣
Mutsuhide Amekawa
睦英 飴川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、透明性、耐光性、耐溶剤性及び耐擦
傷性に優れるとともに、成形歪みが小さく、外観も良好
な成形品を簡易に製造する。 【解決手段】 1分子内にラジカル重合可能な二重結合
を少なくとも2個有する多官能不飽和単量体を主体と
し、これと共重合可能な単官能不飽和単量体を含有する
不飽和単量体混合物(A)を30〜60重量部、及びメ
チルメタクリレートを主体とする不飽和単量体の重合体
であって部分的に架橋した樹脂粒子が20重量%以上を
占める粒子成分(B)を40〜70重量部含有し、さら
にラジカル重合開始剤(C)を成分(A)と(B)の合
計100重量部に対して0.1〜5重量部含有する樹脂
組成物を、表面温度が80℃以上に高められた金型キャ
ビティー26に射出し、次いでキャビティー内に充填さ
れた樹脂組成物にキャビティー面側から圧力を付して重
合硬化させ、樹脂成形体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、透明性、
耐光性、耐溶剤性、耐擦傷性などに優れ、また成形歪み
が小さく、外観がきれいなメタクリル系熱硬化型の樹脂
成形体を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カメラレンズやプリズムレンズ
のような光学レンズ製品には、光学的な透明性に優れ、
屈折率の比較的高いアクリル樹脂がよく用いられるが、
プロジェクションテレビなどに使用されるプロジェクタ
ーレンズ製品などは、ランプ光源からの熱の影響が強
く、アクリル樹脂では耐熱性能が不足して熱変形を起こ
してしまうことから、このような熱の影響が強いレンズ
には、耐光性及び透過率に優れ、熱膨張係数の非常に小
さい硬質ガラスが用いられている。また、自動車や単車
などの車両に搭載される透明部材についても、高い耐熱
性能が要求されるところには硬質ガラスが用いられるこ
とがある。しかしながら、硬質ガラスは製造過程が煩雑
でコスト高であり、また重量が嵩む。そこで、低コスト
化や軽量化の観点から、これらの製品についても合成樹
脂化が望まれている。
【0003】透明な合成樹脂のなかでは、ポリカーボネ
ートが比較的高い耐熱性を示すが、これは透明性が劣
る。また、近年自動車用ランプなどで登場してきた高輝
度のメタルハライドランプは、従来のハロゲンランプや
プロジェクターランプに比べて紫外線の放射光度が大き
いために、合成樹脂の紫外線分解の原因となり、そこに
ポリカーボネートを用いた場合には、使用中、経時的に
黄変していくという問題がある。このようなことから、
耐熱性、透明性、耐光性及び成形性に優れた合成樹脂成
形体の開発が望まれている。
【0004】一方、特開平 11-106449号公報には、多官
能不飽和単量体を主体とする不飽和単量体混合物と、メ
チルメタクリレートを主体とする不飽和単量体の重合体
であって部分的に架橋した樹脂粒子を含む重合体粒子成
分と、ラジカル重合開始剤とを含有してなる軟質の成形
材料を加熱硬化させることにより、耐擦傷性に優れた樹
脂成形体を製造する技術が開示されている。そしてその
成形法として、圧縮成形、射出成形、移送成形などが適
用できること、またこの成形体は、テールランプカバー
やメーターパネルのような自動車関連部品、フレネルレ
ンズや時計レンズ、眼鏡レンズのような各種レンズ類な
どに利用できることも開示されている。さらに特開平 1
1-345504号公報には、上記の成形材料を射出成形、圧縮
成形又は移送成形により成形及び重合硬化してなるラン
プ用カバーが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの公報に開示さ
れる成形材料を重合硬化して得られる製品は、耐熱性や
透明性、耐光性、耐擦傷性、耐溶剤性などに優れ、成形
歪みも小さいものとなるが、この材料を例えば、通常の
射出成形法で賦型成形する場合に、その成形性が必ずし
も良好とはいえなかった。すなわち、この材料を通常の
射出成形法で賦型成形する場合、重合硬化に伴って体積
収縮する不足分を保圧力で補充することになるが、圧力
が製品の末端まで有効に作用せず、成形体表面、すなわ
ち金型表面側から重合硬化が始まるので、製品の厚み方
向中心層に不具合が生じやすい。また、製品の流動末端
部にヒケが出やすくて、きれいな外観にするのが難し
い。さらに圧力の付与は、ゲート近傍部で高く、末端部
で低いというように不均一となりやすいので、製品に求
められる耐擦傷性などの性能が充分に発現しないことが
あった。
【0006】本発明者らはかかる事情に鑑み、上記のよ
うな不飽和単量体混合物と樹脂粒子とラジカル重合開始
剤とを含有する樹脂組成物から、耐熱性、透明性、耐光
性、耐溶剤性、耐擦傷性などに優れ、成形歪みが小さ
く、さらには外観の見栄えも良好な成形体を安定的に製
造すべく、鋭意研究を行った結果、上記樹脂組成物の射
出後に金型キャビティー内でさらにキャビティー面側か
ら圧力を付す、いわゆる射出圧縮成形法や射出プレス成
形法を採用することにより、良好な結果が得られること
を見出し、さらに種々の検討を加えて、本発明を完成す
るに至った。
【0007】したがって本発明の目的は、不飽和単量体
混合物、樹脂粒子及びラジカル重合開始剤を含有する樹
脂組成物から、耐熱性、透明性、耐光性、耐溶剤性及び
耐擦傷性に優れるとともに、成形歪みが小さく、外観も
良好な成形体を簡易に製造しうる方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、1分
子内にラジカル重合可能な二重結合を少なくとも2個有
する多官能不飽和単量体を主体とし、これと共重合可能
な単官能不飽和単量体を含有する不飽和単量体混合物
(A)を30〜60重量部、及びメチルメタクリレート
を主体とする不飽和単量体の重合体であって、部分的に
架橋した樹脂粒子が20重量%以上を占める重合体粒子
成分(B)を40〜70重量部含有し、さらにラジカル
重合開始剤(C)を上記成分(A)及び(B)の合計1
00重量部に対して0.1〜5重量部含有する樹脂組成
物を、表面温度が80℃以上に高められた金型キャビテ
ィーに射出し、次いでキャビティー内に充填された樹脂
組成物にキャビティー面側から圧力を付して重合硬化さ
せることにより、樹脂成形体を製造する方法を提供する
ものである。上記(A)〜(C)の各成分を含有してな
る樹脂組成物は、混合後に比較的低温で熟成して軟質の
樹脂組成物とし、これを上記方法で成形するのが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、上記の如き不飽和単量体混合物(A)、重
合体粒子成分(B)及びラジカル重合開始剤(C)を含
有する組成物を原料として、これを金型キャビティーに
射出し、次にキャビティー内でこの樹脂組成物にキャビ
ティー面側から圧力を付して重合硬化、賦型成形するこ
とにより、成形体が製造される。
【0010】まず、成形材料について説明する。本発明
で成形に用いる樹脂組成物は、次の三成分を含有するも
のである。
【0011】(A)1分子内にラジカル重合可能な二重
結合を少なくとも2個有する多官能不飽和単量体を主体
とし、これと共重合可能な単官能不飽和単量体を含有す
る不飽和単量体混合物を30〜60重量部、(B)メチ
ルメタクリレートを主体とする不飽和単量体の重合体で
あって、部分的に架橋した樹脂粒子が20重量%以上を
占める重合体粒子成分を40〜70重量部、及び(C)
ラジカル重合開始剤を上記成分(A)及び(B)の合計
100重量部に対して0.1〜5重量部。
【0012】不飽和単量体混合物(A)は、1分子内に
ラジカル重合可能な二重結合を少なくとも2個有する多
官能不飽和単量体を主体とするものであり、具体的に
は、かかる多官能不飽和単量体を約50重量%以上含有
し、これと共重合可能な単官能不飽和単量体との混合物
である。
【0013】1分子内にラジカル重合可能な二重結合を
少なくとも2個有する多官能不飽和単量体は、ビニル基
やイソプロペニル基のような、重合性炭素−炭素二重結
合を1分子内に少なくとも2個有する化合物である。例
えば、アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレートなどが挙げられ
る。これらの多官能不飽和単量体は、それぞれ単独で、
又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0014】また、これらの多官能不飽和単量体と共重
合可能な単官能不飽和単量体は、1分子内に重合性炭素
−炭素二重結合を1個有する化合物である。例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフル
フリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレートのような、アクリル酸又は
メタクリル酸の脂肪族、脂環式又は芳香脂肪族エステル
類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレートのような、アクリル酸又はメタク
リル酸のヒドロキシアルキルエステル類;アクリル酸、
メタクリル酸のような不飽和カルボン酸類;スチレン、
α−メチルスチレンのようなスチレン系単量体;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フ
ェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、酢酸ビ
ニルなどが挙げられる。これらの単官能不飽和単量体
も、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用いる
ことができる。
【0015】これらのなかでも、アクリル酸又はメタク
リル酸の各種エステル類、とりわけメタクリル酸のアル
キルエステル類が好ましく用いられる。したがって、好
ましい不飽和単量体混合物(A)として、ビニル基及び
イソプロペニル基から選ばれる重合性炭素−炭素二重結
合を1分子内に少なくとも2個有する多官能不飽和単量
体50重量%以上と、アクリル酸又はメタクリル酸のエ
ステルから選ばれる単官能不飽和単量体50重量%以下
とを含有するものを挙げることができる。
【0016】不飽和単量体混合物(A)には、上記の多
官能不飽和単量体や単官能不飽和単量体の単独重合体又
は共重合体を溶解含有させることもできる。
【0017】不飽和単量体混合物(A)は、成分(A)
及び成分(B)の合計100重量部のうち、30〜60
重量部の割合で用いる。不飽和単量体混合物(A)の量
があまり少なくなると、樹脂組成物を成形する際に充分
な流動性が得られない。逆にその量があまり多い場合に
は、樹脂組成物を混練した後の表面のべとつきなどが大
きく、また形状維持も困難になるなど、取り扱い性が悪
くなり、さらには、成形時の重合硬化による収縮が大き
くなって、表面の平滑な成形体を得るのが困難になる。
【0018】次に重合体粒子成分(B)は、メチルメタ
クリレートを主体とする不飽和単量体の重合体からな
り、メチルメタクリレートと他の共重合可能な不飽和単
量体との共重合体の樹脂粒子を含有するものである。重
合体粒子成分(B)を構成する単量体のうち、メチルメ
タクリレートは50重量%以上を占める。メチルメタク
リレートと共重合可能な不飽和単量体の具体例として
は、先に不飽和単量体混合物(A)の構成成分として例
示した多官能不飽和単量体や、メチルメタクリレート以
外の単官能不飽和単量体が挙げられる。重合体粒子成分
(B)を調製するにあたって、これらの不飽和単量体に
も、多官能不飽和単量体や単官能不飽和単量体の単独重
合体又は共重合体を溶解含有させることができる。
【0019】重合体粒子成分(B)のうち、少なくとも
20重量%は、部分的に架橋した樹脂粒子を用いる。部
分的に架橋した樹脂粒子とは、アセトンなど、一般にメ
チルメタクリレートの重合体を溶解することができる溶
媒に対して、膨潤はするが、完全には溶解しない樹脂粒
子をいう。このような樹脂粒子は、メチルメタクリレー
トを約50重量%以上含有し、これと共重合可能な不飽
和単量体との混合物を重合して樹脂粒子又は重合体を製
造する際に、不飽和単量体の少なくとも一部として多官
能不飽和単量体を用いることによって、製造することが
できる。
【0020】重合体粒子成分(B)は、実質的にそのす
べてが部分的に架橋した樹脂粒子であってもよいが、重
合体粒子成分(B)のうち80重量%以内の範囲で、非
架橋の樹脂粒子を用いることもできる。非架橋の樹脂粒
子も、メチルメタクリレートを主体とする単量体の重合
体であり、この非架橋の樹脂粒子は、メチルメタクリレ
ートの単独重合体であってもよいが、メチルメタクリレ
ートを主体とし、これと前述したような他の単官能不飽
和単量体、例えばアルキルアクリレートとの共重合体で
あるのが好ましい。重合体粒子成分(B)のうち、部分
的に架橋した樹脂粒子の占める割合が20重量%より少
なくなると、樹脂組成物を混合、混練した後に得られる
軟質の成形材料の取り扱い性が悪くなるため、好ましく
ない。部分的に架橋した樹脂粒子は、重合体粒子成分
(B)のうちの概ね50重量%以上を占めるようにする
のがより好ましい。
【0021】重合体粒子成分(B)としては、例えば、
乳化重合、懸濁重合、分散重合などによって得られる樹
脂粒子が用いられる。また、他の重合方法で得られた重
合体を粉砕した樹脂粒子を用いることもできる。重合体
粒子成分(B)の大きさは通常、約1〜100μm 程度
のものが好適に用いられる。その粒子径があまり小さい
場合には、不飽和単量体混合物(A)との混合、混練が
困難となりやすく、逆にその粒子径があまり大きい場合
には、成形後に粒子形状が目立つことがあるので、好ま
しくない。
【0022】重合体粒子成分(B)は、成分(A)及び
成分(B)の合計100重量部のうち、40〜70重量
部の割合で用いる。重合体粒子成分(B)の量があまり
少ないと、樹脂組成物を混合、混練した後に得られる軟
質の成形材料のべとつきが大きくなって、取り扱い性が
悪くなる。逆にその量があまり多い場合には、不飽和単
量体混合物(A)との混合、混練が困難となるので、好
ましくない。重合体粒子成分(B)は、必要に応じて、
公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、連
鎖移動剤、離型剤、染料、顔料などを含有することもで
きる。
【0023】本発明では、不飽和単量体混合物(A)を
重合硬化させるためにラジカル重合開始剤(C)を添加
する。ラジカル重合開始剤は、一般的な重合反応に用い
られるものでよい。例えば、1,1′−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビ
ス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2′−ア
ゾビス(2−メチルプロパン)、2−シアノ−2−プロ
ピラゾホルムアミド、ジメチル 2,2′−アゾビス
(2−ヒドロキシプロピオネート)、2,2′−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス〔2−(2−
イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、ジメチル 2,
2′−アゾビス(2−メチルプロピオネート)のような
アゾ系開始剤;ジクミルパーオキサイド、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド
のようなジアルキル又はジアシルパーオキサイド系開始
剤;t−ブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシ ラウレート、t−
ブチルパーオキシ イソブチレート、t−ブチルパーオ
キシ アセテート、ジ−t−ブチルパーオキシ ヘキサ
ヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシ ア
ゼレート、t−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサノ
エート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキ
シ 2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ
2−エチルヘキサノエートのようなパーオキシエステ
ル系開始剤;t−ブチルパーオキシアリルカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートの
ようなパーカーボネート系開始剤;1,1−ジ−t−ブ
チルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチ
ルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサンのようなパーオキシケター
ル系開始剤などが挙げられる。これらのラジカル重合開
始剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用
いることができる。
【0024】ラジカル重合開始剤(C)は、成分(A)
及び成分(B)の合計100重量部に対して0.1〜5
重量部の割合で用いる。その量があまり少ないと、ラジ
カル重合を行うのに長時間を要するようになり、またそ
の量があまり多い場合には、不飽和単量体混合物(A)
の重合が安定しなくなるため、好ましくない。
【0025】本発明で用いる樹脂組成物は、上記の成分
(A)〜(C)に加えて、離型剤、紫外線吸収剤、染
料、顔料、重合抑制剤、連鎖移動剤、酸化防止剤、難燃
化剤、補強剤などの各種添加剤を含有することもでき
る。
【0026】次に、この樹脂組成物から成形体を製造す
る方法について説明する。本発明において、上記の樹脂
組成物を直接、金型キャビティーに射出してもよいが、
好ましくは、この樹脂組成物は、混練・熟成工程を経て
軟質の成形材料とされた後、射出成形機のシリンダーを
経由して金型キャビティーへ射出され、重合・硬化され
る。
【0027】混練・熟成する工程では、不飽和単量体混
合物(A)、重合体粒子成分(B)及びラジカル重合開
始剤(C)を混合し、最終的に均質な混合物が得られれ
ばよい。具体的な方法としては、例えば、成分(A)〜
(C)を混合してスラリー状の樹脂組成物を得、これを
適当な容器内で熟成する方法がある。容器の形状は特に
限定されず、例えば、プラスチック製の袋などを用いて
もよいし、2枚の平板とその間隔を保つために周囲に配
置されるガスケットとで構成されるセルなどを用いても
よい。容器の材質は、不飽和単量体混合物(A)に溶解
したり侵食されたりしないものであれば特に限定されな
い。
【0028】成分(A)〜(C)を混合した後、容器に
入れ、100℃以下、好ましくは約20〜80℃の温度
で熟成を行う。この熟成工程において、不飽和単量体混
合物(A)は重合体粒子成分(B)に含浸し、また重合
体粒子成分(B)の一部に非架橋粒子を使用した場合に
は、非架橋粒子は不飽和単量体混合物(A)に溶解す
る。混合物の外観は、熟成工程中にスラリー状から、湿
潤粉末状、餅状ないしは粘土状に変化し、軟質な成形材
料が得られる。熟成時に100℃を越えて加熱した場合
には、ラジカル重合開始剤による重合及び硬化反応が開
始するため、好ましくない。また、約20℃より低い温
度では熟成に長時間を要するため、好ましくない。した
がって、熟成温度は約20〜100℃の範囲が望まし
く、さらには約20〜80℃の範囲が一層好ましい。熟
成の条件は、使用する不飽和単量体混合物(A)の組
成、重合体粒子成分(B)の種類や組成、重合開始剤
(C)の種類などによって適宜選択される。
【0029】また別の方法として、例えば、成分(A)
〜(C)を混合、混練する際に適当な温度を選択し、熟
成も同時に行うことができる。その際には、混練のため
の装置として、2軸押出機や万能混合機、ニーダー、バ
ンバリーミキサーなど、公知の混練装置を使用すること
ができる。
【0030】こうして得られる湿潤粉末状、餅状ないし
は粘土状の樹脂組成物は軟質であるため、取り扱い時に
有利な所望の形状に容易に加工することができる。例え
ば、湿潤粉末状であればそのまま取り扱うことができる
し、その他、シート状、ブロック状、ケーキ状、ロッド
状、ペレット状、リボン状、ストランド状などの形状で
取り扱うことができる。この樹脂組成物は次の重合・硬
化する工程にて、金型キャビティーに射出される。ラジ
カル重合による硬化反応は、約80〜160℃の温度で
進行する。この温度が約80℃を下回る場合には、硬化
反応に長時間を要することとなり、工業的には不利とな
る。逆に約160℃を越えた温度で加熱した場合には、
分解や着色が起こる可能性がある。
【0031】この重合・硬化工程は、上記の樹脂組成物
を金型キャビティーに射出し、次いでキャビティー内の
樹脂組成物にさらにキャビティー面側から圧力を付すこ
とにより行われる。このために用いる射出成形装置は、
金型、この金型を型締め方向又は型開き方向に駆動する
型締め装置、型締めされた金型に溶融樹脂を射出する射
出装置等で構成される。金型は、可動型と固定型とで構
成され、固定型には、樹脂材料を通過させるためのスプ
ルーが形成され、可動型と固定型とのパーティングライ
ンに沿ってランナーとゲートが形成され、両型の間に製
品を成形するためのキャビティーが形成される。可動型
には、形成された成形体を取り出すための突出し手段が
設けられる。射出装置は、樹脂材料を計量し、金型のキ
ャビティー内に射出充填するためのもので、シリンダ
ー、その中で回転駆動するように設けられたスクリュ
ー、シリンダーの先端部に取り付けられたノズル、シリ
ンダーに樹脂材料を供給するホッパー、スクリューを回
転駆動するモーター、スクリューを前進駆動するラム機
構などで構成される。
【0032】通常、熱可塑性樹脂材料の場合は、シリン
ダーの外周部に、内部の樹脂を溶融させるためにヒータ
ーが設けられているが、本発明で用いる不飽和単量体混
合物(A)、重合体粒子成分(B)及びラジカル重合開
始剤(C)を含有する樹脂組成物は、熱硬化特性を有す
るため、シリンダーは加熱しないか、あるいは冷却水や
冷却オイルをシリンダー外周に流して冷却する。そし
て、モーターによりスクリューを回転駆動するととも
に、上記の樹脂組成物をシリンダー内に供給し、スクリ
ューの回転駆動によりこの樹脂組成物がスクリューの先
端に送られて、蓄積計量される。次いで、ラム機構によ
りスクリューを前進駆動して、混練計量された樹脂組成
物をノズルから金型のキャビティーに射出し、所望の製
品に成形される。なお、樹脂組成物の金型キャビティー
への射出は、シリンダー内のスクリューを回転させなが
ら連続的に行うこともできる。この方法は例えば、熱可
塑性樹脂材料の成形においてフローモールド成形法と呼
ばれるものであり、この場合には、上記の蓄積計量工程
を省略することができる。
【0033】一つの製品を得るための一連の工程を説明
すると、まず、シリンダー内に樹脂組成物を供給し、所
望量の混練された樹脂組成物をシリンダー先端部に蓄積
計量し、次いでスクリューを前進させてキャビティー内
に射出充填するか、あるいはシリンダー内のスクリュー
を回転させながらそこに供給された樹脂組成物をキャビ
ティー内に流動射出する。そして、材料の重合硬化に伴
う体積収縮分を補うための保圧力を付与し、その後、所
望によりさらに重合硬化を完了させるために適当な時間
保持する一方で、次の成形のために成形材料を供給す
る。保持工程が終了したら、可動型を移動させ、金型を
開いて成形体を取り出す。
【0034】一般の射出成形では、重合硬化に伴う体積
収縮で不足する分を保圧力によって補充することになる
が、圧力が製品の端まで有効に作用せず、成形体表面、
すなわち金型表面側から重合硬化が始まるので、製品の
厚み方向中心層に不具合が生じやすい。また、ヒケが出
やすく、きれいな外観にするのが難しい。そこで本発明
では、射出後さらにキャビティー内の樹脂組成物にキャ
ビティー面側から圧力を付与して、このキャビティー内
で重合硬化させる。射出後のキャビティー内の樹脂材料
にさらに圧力を付して成形する方法は、射出圧縮成形法
とか射出プレス成形法と呼ばれるものであり、それ自体
は溶融樹脂の成形法の一つとして公知である。このよう
な射出圧縮又は射出プレス成形法を、上記の如き不飽和
単量体混合物(A)、重合体粒子成分(B)及びラジカ
ル重合開始剤(C)を含む樹脂組成物の重合硬化及び賦
型成形に適用することにより、外観が良好で性能的にも
優れた成形体が製造できる。
【0035】本発明の方法に用いる成形機は、概略的に
は通常の射出成形機とほぼ同様に構成される。溶融樹脂
を用いた一般的な射出圧縮成形法及び射出プレス成形法
について、まず説明する。
【0036】射出圧縮成形法では、樹脂の充填中は一時
的にわずかにキャビティーを拡大して充填を無理なく行
った後、型締め機構や金型内に組み込まれた油圧シリン
ダーなどを利用し、成形体の一部又は全面を加圧・圧縮
して所定の形状を付与する。また、樹脂の充填前は、樹
脂圧によって少し金型が開く程度の低い型締め圧力にし
ておき、充填時の樹脂圧で金型をわずかに開いた状態で
充填した後、型締め力を高圧に切り換えて圧縮する方法
もある。これらの方法によれば、一般に分子配向が起こ
りにくく、残留歪みが減少し、変形なども少なくなる。
【0037】射出圧縮成形法には、金型構造の面から大
きく分けて、ローリンクス法とマイクロモールド法があ
る。ローリンクス法は、英国の金型メーカー、ローリン
クス社が1960年代に開発した方法で、金型のパーテ
ィング面を開かずに樹脂材料を射出し、次いで加圧・圧
縮する方法と、パーティング面をわずかに開いて樹脂材
料を射出し、次いで加圧・圧縮する方法の二通りがあ
る。パーティング面を開かない場合は、樹脂材料をキャ
ビティーに充填した後、拡大したキャビティーを圧縮す
る方法であるが、金型のパーティング面からバリが出な
いように、油圧シリンダーやスプリングなどでパーティ
ング面を押し付ける構造となっている。ローリンクス法
でより一般的なのは、パーティング面を少し開いた状態
で金型キャビティーに樹脂材料を充填し、次に金型を完
全に閉じて型締め力をかけ、キャビティー内の樹脂を加
圧して成形する方法であり、この場合は、バリの発生を
防止するため、金型のキャビティーとコアを印籠構造に
した押し切りタイプの金型を用いる。マイクロモールド
法は、樹脂材料を射出する前に圧縮量を見込んでキャビ
ティー容積を拡大しておき、射出充填後の適切なタイミ
ングで、油圧シリンダーによりコア又はキャビティーを
前進させて樹脂を加圧・圧縮する方法である。これらの
射出圧縮成形法の利点は、一般には転写性の向上、ウェ
ルドラインの低減、ヒケの低減、変形の低減、光学性能
の向上、低圧成形による成形機のダウンサイジングなど
が挙げられる。
【0038】射出プレス成形法は、前述した射出圧縮成
形法に含めて考えられることもあるが、射出圧縮成形法
が金型内に樹脂を射出した時点で賦型の大部分が終了す
るのに対し、射出プレス成形法は、賦型の大部分を型締
め機構やプレス機の型締め力動作で行うものである。一
般的には、予め圧縮ストローク分だけ開いた金型空間に
樹脂材料を射出し、充填完了後に金型を閉じ、型締め力
で圧縮する。金型構造は、パーティング面を開く場合の
ローリンクス法と概ね同じであり、金型のパーティング
面を押し切りタイプとする。この方法は、投影面積の大
きな薄肉成形品に適している。
【0039】本発明では、このような射出圧縮又は射出
プレス成形法を、前述した不飽和単量体混合物(A)、
重合体粒子成分(B)及びラジカル重合開始剤(C)を
含有する樹脂組成物に適用し、キャビティー内で重合硬
化及び賦型して、成形体を製造する。本発明による成形
法について、図1を参照しながら説明を進める。図1
は、本発明に従って射出圧縮又は射出プレス成形法によ
り重合硬化及び賦型成形するのに適した成形装置の一例
を概略的に示す断面図である。この装置は大きく分け
て、射出装置10、金型20及び型締め装置30で構成
されている。射出装置10は、射出シリンダー11、こ
のシリンダー内で回転し、前進駆動するスクリュー1
2、このスクリュー12を回転駆動するためのモーター
13、スクリュー12を前進駆動するためのラム機構1
4、樹脂材料を射出シリンダー11に供給するホッパー
15、射出シリンダー11の外表面に設置された加熱又
は冷却手段16,16等で構成されている。
【0040】一方、金型20は、固定型21と可動型2
2とで構成されている。固定型21には、可動型22側
へ向けて断面がテーパ状に大きくなっており、樹脂材料
の流路となるスプルー23が形成され、固定型21と可
動型22の合わせ面には、両型21,22に沿ってラン
ナー24が形成され、ランナー24はスプルー23に連
通し、その反対側先端はゲート25に連なっている。固
定型21と可動型22を合わせることにより、樹脂成形
体を得るためのキャビティー26が形成され、キャビテ
ィー26にはゲート25が連通している。したがってこ
の例では、キャビティー26が、ゲート25、ランナー
24及びスプルー23を介して、射出装置10のシリン
ダー11に連通していることになる。またこの方法で
は、予め金型を開いてクリアランスを取った状態で樹脂
材料を充填することから、バリを防止するために、固定
型21と可動型22の合わせ面は印籠構造の押し切りタ
イプとなっている。そして可動型22には、成形品を取
り出す際にそれを突き出すための突出し手段27が内設
されている。この突出し手段27は、油圧エジェクター
28により前進・後退するようになっている。なお、図
1には、1回の成形で1個の製品を取るようにした例を
示したが、1回の成形で2個又はそれ以上の製品を取る
ように設計することも可能である。
【0041】固定型21及び可動型22の内部には、キ
ャビティー26に沿って、棒ヒーターなどの加熱手段2
9,29が埋設されている。加熱手段29,29によ
り、金型のキャビティー表面を所定温度に加熱すること
ができる。加熱手段29,29は、固定型21及び可動
型22の両方に設けるのが好ましいが、一方にだけ設け
てそこで加熱するようにしても、相応の効果が発揮され
る。
【0042】型締め装置30は、油圧シリンダー31、
その中を前後進する油圧ラム32、油圧ラム32により
駆動する型盤33等で構成されている。また、油圧ラム
32と型盤33の間の所定位置には、位置センサー(図
示せず)が配置されている。この例では油圧式の型締め
機構を示したが、機械的にアームで締めるトグル式でも
構わない。金型20を締めた際に位置センサーにより型
盤33を所定量開いた状態で、樹脂材料を射出充填し、
任意の設定時間に達すると型盤33がさらに締まり、金
型キャビティー26内の樹脂材料を圧縮又はプレスす
る。またこの際、前述の突出し手段27に圧力を付し
て、そこからも加圧するようにしてもよい。
【0043】次に、以上のような射出装置10、金型2
0及び型締め装置30で構成される成形機を使用して、
射出圧縮又は射出プレス成形法により樹脂組成物を重合
硬化及び賦型成形する方法について説明する。まず、金
型20のキャビティー26近傍は、加熱手段29,29
により予め所定温度に加熱しておく。そして、モーター
13によりスクリュー12を回転駆動するとともに、ホ
ッパー15から樹脂材料を射出シリンダー11内へ供給
する。供給された樹脂材料は、スクリュー12の回転移
送作用でスクリュー12の先端方向へ運ばれる。金型2
0を締めるが、位置センサーにより型盤33を所定量開
いた状態で仮締めする。射出装置10の先端ノズルを金
型に接触させ、ラム機構14によりスクリュー12を前
進させてシリンダー11から樹脂材料を射出する。供給
された樹脂材料は、スプルー23及びゲート25を通っ
て、キャビティー26内に充填される。なお、射出充填
の際、射出装置10のシリンダー11内でスクリュー1
2を回転させながら、樹脂組成物を金型キャビティー2
6に連続的に流入させる形態、例えばフローモールド成
形法を採用してもよい。
【0044】キャビティー26を完全には充填しない、
すなわちショートショットの状態で保圧に切り換える
が、保圧の1段目は低圧にし、パーティング面からのバ
リを防止する。しばらくした後、2段目の保圧に切り換
え、今度はキャビティー26内で重合硬化される樹脂材
料の体積収縮を補えるような適当な高圧に切り換える。
それと同時に、型盤33により金型20を徐々に完全に
締める。重合硬化が終了するに足りる時間保圧をかけ、
その後所望によりさらに重合硬化を完了させるための保
持工程を経て、可動型22を開き、突出し手段27によ
り成形品を突き出して取り出す。ただし、製品を取り出
す方法は、このような突出し手段による態様に限らず、
周知の取り出し法であればどのような手段を採用しても
よい。成形品を取り出した後は、可動型22を閉じて、
次の成形品取りのサイクルに入る。
【0045】金型キャビティー26の表面は、前述した
不飽和単量体混合物(A)、重合体粒子成分(B)及び
ラジカル重合開始剤(C)を含有する樹脂組成物が重合
硬化する温度に加熱しておけばよく、具体的には80℃
以上の温度に加熱される。加熱温度の上限は、例えば1
70℃程度である。上記樹脂組成物の重合硬化は、先に
述べたとおり概ね80〜160℃の温度で進行するが、
金型キャビティーの表面温度は、重合硬化温度の上限よ
り約10℃高い170℃程度まで許容される。金型キャ
ビティー表面の温度は、重合硬化後の成形体を金型から
突き出したときに変形しないような温度が好ましく、実
用的には150℃以下とするのが有利である。より好ま
しい金型温度は、110〜140℃の範囲である。
【0046】また、樹脂材料の射出温度(射出シリンダ
ー11内の樹脂温度)は、重合硬化が開始せず、かつ流
れやすい粘度を保持する温度が採用され、一般には60
℃以下、好ましくは10〜60℃程度、さらに好ましく
は15〜40℃程度である。この範囲の温度であれば、
樹脂組成物中の不飽和単量体(A)が重合体粒子成分
(B)に含浸して軟らかい餅状ないしは粘土状を保った
まま、金型キャビティー26内に射出することができ
る。このときの背圧は5〜30Mpa 程度である。スクリ
ューの回転数は、一般には10〜100rpm 程度が適当
であり、好ましくは約20rpm 以上、また約50rpm 以
下である。
【0047】充填終了後は、樹脂組成物の供給側から、
すなわち、射出シリンダー11側から、保圧をかけるの
が有効である。この場合、面圧で10〜60Mpa 程度の
保圧力を一定時間かけて圧縮し、重合硬化させる。保圧
時間は、樹脂組成物を構成する多官能不飽和単量体や重
合開始剤などにより異なるが、重合収縮が完了する時間
であればよく、例えば、5〜300秒程度、好ましくは
15〜90秒程度である。射出圧縮又は射出プレスにお
ける初期型開きクリアランスは、製品の厚みに応じて決
定されるが、10〜5,000μm程度、好ましくは10
0〜700μm程度の範囲から、適宜選択される。ま
た、初期型開きクリアランスから完全に型締めする(ゼ
ロタッチ)までの移行時間は、保圧時間と同等かそれ以
下にする。
【0048】保圧保持及び圧縮プレスを終了した後は、
固定型21と可動型22を閉じたままで、さらに硬化に
必要な時間、例えば、5〜100秒程度、好ましくは1
0〜40秒程度保持する。所定の硬化時間を終了した後
は、可動型22を開放し、重合硬化した成形体を取り出
し、所望の成形と重合硬化が1工程で完了した透明成形
体が得られる。
【0049】こうして得られる成形体は、通常の射出成
形で得られるものに比べ、表面及び内部の欠陥がほとん
どなく、外観がきれいである。また、通常の射出成形で
得られるものに比べ、安定的に耐擦傷性に優れたものが
得られる。本発明で用いる不飽和単量体成分(A)、重
合体粒子成分(B)及びラジカル重合開始剤(C)を含
む樹脂組成物では、熱により不飽和単量体成分(A)が
反応して硬化が進み、その重合硬化に伴って体積収縮す
る不足分を保圧力により補充することで、透明な成形体
になるのであるが、通常の射出成形法のように保圧力だ
けを付与する場合には、圧力が製品の端まで有効に作用
せず、成形体表面、すなわち金型表面側から重合硬化が
始まるので、製品の厚み方向中心層にクラックなどの不
具合が生じたり、また、流動先端部(製品末端部)まで
圧力が有効に届かず、重合硬化が不足してヒケや曇りな
どの不具合が生じたりしやすい。その点、射出後の圧縮
又はプレスを保圧と同時に付与する本発明の方法によれ
ば、金型面から製品面に均一に直接圧力が伝達され、製
品中心層や流動末端部にも充分な圧力が均等に加わるた
め、きれいな外観となる。製品全面にわたって均等に充
分な圧力が付与できることは、架橋剤成分である多官能
不飽和単量体が製品表面に出現しやすいこととなり、耐
擦傷性の向上にもつながる。
【0050】また、射出後のキャビティー面側からの圧
力の付与と同時に、射出シリンダー側からの保圧も併せ
て行うことは、保圧力そのものの低減化にもつながり、
低い圧力で成形できることから、キャビティー面側から
の圧力付与のための型締め力も下げることができる。こ
の成形体はまた、成形歪みが小さく、ほとんど無歪みと
いってもよいものとなる。これは、金型内において高温
で重合硬化させる特性上、一般の熱可塑性樹脂を用いた
成形のような、密度の不均一や分子の異方性などを生じ
ないためである。
【0051】これらのことから、外観が良好で性能のよ
い樹脂成形体が得られる。さらに、特定の不飽和単量体
混合物(A)、重合体粒子成分(B)及びラジカル重合
開始剤(C)を含有する樹脂組成物の加熱硬化を採用し
ているので、一般の熱可塑性メタアクリル材料やポリカ
ーボネートなどに比べ、耐熱性、耐光性、耐擦傷性及び
耐溶剤性にも優れたものとなる。したがってこの方法
は、カメラレンズ、プリズムレンズ、プロジェクターレ
ンズのような光学レンズ製品や、テールランプカバー、
メーターカバー、ターンレンズ(方向指示器)カバー、
インナーレンズのような車両用部材など、耐熱性や耐光
性、耐擦傷性などが要求される各種成形体の製造に、有
利に使用することができる。
【0052】さらに、射出充填の際、射出成形機シリン
ダー内でスクリューを回転させながら樹脂組成物を金型
内に連続的に射出流入させる方法と組み合わせた場合に
は、計量工程を省略できることから、計量工程で生ずる
問題がなくなり、生産サイクルも短縮でき、さらには、
低い型締め力の成形機でも製品の2個取り又はさらに多
数取りが可能となるため、製品1個あたりの総合コスト
も低下させることができる。
【0053】
【実施例】本発明の方法をさらに具体的に説明するため
に、自動車のテールランプ用カバーの製造に本発明を適
用した実施例を以下に示すが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。なお、例中で含有量ないし使
用量を表す%及び部は、特記ないかぎり重量基準であ
る。
【0054】実施例1 (1) 樹脂材料の調製 以下の各成分を混合して攪拌し、スラリー状の樹脂組成
物を得た。
【0055】 エチレングリコールジメタクリレート 36部 メチルメタクリレート 14部 部分的に架橋したポリメチルメタクリレート樹脂粒子 * 50部 t−アミルパーオキシ 2−エチルヘキサノエート(開始剤) 0.3部* 部分的に架橋したポリメチルメタクリレート樹脂粒子: メチルメタクリレー トとエチレングリコールジメタクリレートを懸濁重合して得られた、アセトン不 溶分93%、平均粒子径5μmの樹脂粒子。
【0056】この樹脂組成物をポリエチレン製の袋に入
れ、50℃の熱風乾燥炉に1時間放置して熟成した。こ
れを室温まで冷却して、湿潤粉末状の樹脂材料を得た。
【0057】(2) 成形機の構成 成形には、(株)日本製鋼所製の成形機“J220E2-C”を
熱硬化性樹脂用の特殊スクリューに交換して用いた。射
出成形機の概要は図1に示したとおりである。金型20
は、離型性の向上及びガス曇りの防止のため、キャビテ
ィー26の表面にダイヤモンドライクカーボン(DL
C)でメッキ処理し、キャビティー26近傍の金型内面
に埋設された棒ヒーター29,29により加熱され、そ
の温度がセンサーでコントロールできるようにした。ま
た、初期型開き時にバリが発生するのを防止するため、
印籠構造で押し切りタイプとした。キャビティーは製品
1個取りとした。
【0058】図2に、この金型によって成形されるテー
ルランプ用カバー成形体の概略を示す。図2の(a)は
成形体の斜視図であり、(b)は(a)のX−X線に沿
う縦断面図である。ランプ用カバー40は、スプルー4
1、ゲート42、カバー本体43及び取付け部兼突出し
部44で構成されており、ゲート42は、成形後に切断
される。カバー本体43は、180mm×110mm×厚み
3mmで、自動車に搭載できる箱形となるように設計し
た。
【0059】(3) 成形 図1を参照して説明すると、射出シリンダー11内の樹
脂材料温度が30℃以下となるように、射出シリンダー
11周囲の加熱又は冷却手段16に冷却水を流して冷却
した。またスクリュー12の回転数は30rpm とし、背
圧は6MPa とした。表面温度計により測定されるキャビ
ティー26の表面温度は、140℃になるように設定し
た。射出圧力は135MPa 、射出速度は8mm/sec に設
定した。先に調製した湿潤粉末状の樹脂材料をホッパー
15から射出シリンダー11内に供給し、そして、スク
リュー先端が最前進位置の後方20mmに到達したときに
保圧に切り換わるように設定した。保圧は2段階で行
い、1段目の保圧は30MPaで15秒間付与し、2段目
の保圧は38MPa で55秒間付与した。保圧1段目の3
0MPaは、スクリュー12が15秒間かけてゆっくりと
1mm前進するような圧力としている。型締め装置30
は、初期型開きクリアランスを250μm に設定し、ス
クリュー先端が最前進位置の後方19mmに到達した時点
でプレスを開始するように、またゼロタッチまでの移行
時間を40秒に設定した。保圧終了後、保持工程へ移行
すると同時に、ノズルの先端が硬化するのを防止するた
めに、ノズルを金型から離し、次の計量に移行した。計
量と保持工程が終了した後、金型を開いて、重合硬化さ
れた成形体を取り出した。
【0060】(4) 評価 得られた成形体の外観はまったく不具合がなく、きれい
なものであった。この成形体表面にスチールウール#0
000を荷重140g/cm2 で11往復させ、試験前後
の拡散透過率の差(ΔTd)を、(株)村上色彩技術研
究所製のヘーズメーターで測定したところ、ΔTdは3
〜4であった。
【0061】この成形体につき、 JIS K 7105 に従って
厚み3mm部分の全光線透過率を測定したところ、92%
と高い透明性を示した。また、この成形体を160℃の
オーブン内に240時間放置した後、外観を観察したと
ころ、熱変形や変色などが観察されず、良好な耐熱性を
示した。この成形体を紫外線照射装置キセノンウェザー
メーターに2,000時間放置した後、外観を観察した
ところ、やはり変色や外観変化などが認められず、良好
な耐光性を示した。さらに、エタノール100%液中に
浸漬した後、外観を観察したところ、クラックの発生が
認められず、良好な耐薬品性を示した。さらにまた、こ
の成形体について、偏向歪み検査機で成形歪みレベルを
測定したところ、ほとんど成形歪みのない状態であっ
た。
【0062】実施例2 樹脂粒子を、実施例1で用いたのと同じ部分的に架橋し
たポリメチルメタクリレート樹脂粒子40部と非架橋の
ポリメチルメタクリレート樹脂粒子である住友化学工業
(株)製の“スミペックス MHF”10部に変更した以外
は、実施例1と同様にして成形した。ただしこの場合
は、非架橋の樹脂粒子が架橋粒子同士をつなぐバインダ
ーの役割を果たすため、熟成後の樹脂材料は餅状になっ
た。重合硬化により得られた成形体について、実施例1
と同様にスチールウール往復試験を行ったところ、試験
前後のΔTdは3であった。また、この成形体の厚み3
mm部分の全光線透過率は、91%であった。さらに、耐
熱性、耐光性、耐薬品性及び成形歪みを実施例1と同様
にして評価したところ、いずれも良好な結果が得られ
た。
【0063】実施例1又は2に準ずるが、金型20をほ
ぼ締めた状態とし、かつシリンダー11内のスクリュー
12がほぼ最前進限の位置にある状態で、ホッパー15
から樹脂材料をシリンダー11内に供給し、スクリュー
12を回転させ、その回転移送作用によりシリンダー1
1内の樹脂材料をキャビティー26に流動射出し、射出
充填がほぼ終了した状態で金型20を完全に締めて賦型
成形する方法によっても、同様に成形体を製造すること
ができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、特定の樹脂組成物に特
定の成形法を適用したことで、外観が良好で成形歪みが
小さく、しかも耐擦傷性に優れた成形体を製造すること
ができる。また、材料の特性上、耐熱性、耐光性、耐溶
剤性などの諸物性にも優れた製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるのに適した成形装置の一例を概
略的に示す断面図である。
【図2】本発明によって得られる型はずし直後の成形体
を、テールランプ用カバーの例で模式的に示すものであ
って、(a)は斜視図、(b)は(a)のX−X線に沿
う縦断面図である。
【符号の説明】
10……射出装置、 11……射出シリンダー、 12……スクリュー、 13……モーター、 14……ラム機構、 15……ホッパー、 16……シリンダーの加熱又は冷却手段、 20……金型、 21……固定型、 22……可動型、 26……キャビティー、 29……金型の加熱手段、 30……型締め装置、 31……油圧シリンダー、 32……油圧ラム、 33……型盤、 40……成形体(テールランプ用カバー)、 41……スプルー、 42……ゲート、 43……成形体本体、 44……取付け部兼突出し部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/44 C08F 2/44 C 265/04 265/04 C08J 5/00 CEY C08J 5/00 CEY // B29K 33:04 B29K 33:04 35:00 35:00 105:16 105:16 B29L 11:00 B29L 11:00 31:30 31:30 C08L 33:04 C08L 33:04 Fターム(参考) 4F071 AA33 AC08 AD02 AE06 AF02 AF13 AF30 AF45 AF57 BA03 BB01 BB12 BC07 4F202 AA21 AB04 AH73 AR06 CA11 CB01 CN01 CN12 CN21 4F206 AA21 AB04 AR061 AR065 JA07 JD03 JL02 JM04 JN43 JP17 JQ81 4J011 AA05 GA05 GB07 PA69 PB06 PC02 PC13 PC15 4J026 AA45 AC09 AC31 BA05 BA07 BA20 BA22 BA25 BA27 BA28 BA30 BA31 BA35 BA38 BB03 DB07 DB13 DB32 DB38 GA06 GA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子内にラジカル重合可能な二重結合を
    少なくとも2個有する多官能不飽和単量体を主体とし、
    これと共重合可能な単官能不飽和単量体を含有する不飽
    和単量体混合物(A)を30〜60重量部、及びメチル
    メタクリレートを主体とする不飽和単量体の重合体であ
    って、部分的に架橋した樹脂粒子が20重量%以上を占
    める重合体粒子成分(B)を40〜70重量部含有し、
    さらにラジカル重合開始剤(C)を上記成分(A)及び
    (B)の合計100重量部に対して0.1〜5重量部含
    有する樹脂組成物を、表面温度が80℃以上に高められ
    た金型キャビティーに射出し、次いでキャビティー内に
    充填された樹脂組成物にキャビティー面側から圧力を付
    して重合硬化させることを特徴とする、樹脂成形体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】不飽和単量体混合物(A)が、ビニル基及
    びイソプロペニル基から選ばれる重合性炭素−炭素二重
    結合を1分子内に少なくとも2個有する多官能不飽和単
    量体50重量%以上と、アクリル酸又はメタクリル酸の
    エステルから選ばれる単官能不飽和単量体50重量%以
    下とを含有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】重合体粒子成分(B)が実質的に、メチル
    メタクリレートを主体とする不飽和単量体の重合体であ
    って、部分的に架橋した樹脂粒子だけからなる請求項1
    又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】重合体粒子成分(B)が、メチルメタクリ
    レートを主体とする不飽和単量体の重合体であって、非
    架橋の樹脂粒子を80重量%以下の割合で含有する請求
    項1又は2記載の方法。
  5. 【請求項5】不飽和単量体混合物(A)、重合体粒子成
    分(B)、及びラジカル重合開始剤(C)を混合した
    後、100℃以下の温度で熟成して軟質の樹脂組成物と
    し、これを金型キャビティーに射出する請求項1〜4の
    いずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】金型内部のキャビティー面近傍に加熱手段
    を設け、キャビティー表面の温度が80〜170℃とな
    るように加熱して、樹脂組成物を金型キャビティーに射
    出する請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】樹脂組成物を60℃以下の温度で金型キャ
    ビティーに射出する請求項1〜6のいずれかに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】樹脂組成物を射出成形機のシリンダー内に
    供給し、該シリンダー内でスクリューを回転させながら
    該樹脂組成物を金型キャビティーに射出する請求項1〜
    7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】キャビティー面側から圧力を付すととも
    に、樹脂組成物の供給側から保圧をかけて、キャビティ
    ー内で樹脂組成物を重合硬化させる請求項1〜8のいず
    れかに記載の方法。
  10. 【請求項10】樹脂成形体が光学レンズ製品である請求
    項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】樹脂成形体が車両用部材である請求項1
    〜9のいずれかに記載の方法。
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