JP2002306967A - 弗素化反応のための活性弗化物触媒 - Google Patents

弗素化反応のための活性弗化物触媒

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 求電子性弗素化剤を製造するのに有用であ
り、特に、弗素と二酸化炭素との反応からBDMを製造
する、また弗素と弗化カルボニルとの反応からFTMを
製造するのに有用である活性弗化物触媒の提供。 【解決手段】 この弗化物触媒は、遷移金属弗化物、ア
ルカリ金属弗化物および/またはアルカリ土類金属弗化
物から選択される2つまたはそれ以上の弗化物の混合
物、あるいは、不活性支持体上に付着されたアルカリ金
属弗化物、アルカリ土類金属弗化物、および/または遷
移金属弗化物のような1つまたはそれ以上の弗化物であ
って、弗素含有ガスを通過させて、活性弗化物に転化さ
せて製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】選択性が大きい広範囲の有機物質の求電
子性弗素化反応に影響を与える、F+特性あるいはまた
+能力が十分である求電子性弗素化(F+)剤を発生す
ることができる方法であって、これをつくりあげそして
用いるのが安全かつ経済的でもある規模が変更可能な方
法が、工業的に必要である。
【0002】十分なF+能力と有機物質との弗素化反応
での選択性とを有するF+剤の例には、ビス(フルオロ
オキシ)ジフルオロメタン(BDM)およびフルオロオ
キシトリフルオロメタン(FTM)がある。BDMおよ
びFTMは、下記の反応スキームに示すように、弗素と
二酸化炭素との間、または弗素と弗化カルボニルとの間
の弗化セシウム(CsF)で触媒される反応で製造する
ことができる。
【0003】
【化1】
【0004】CsF触媒の製造および取り扱いは、その
触媒としての有効性にとって決定的に重要である。Cs
Fは厳重に乾燥されねばならず、また水と弗化水素を全
く含有すべきでない。バルク触媒床が水または弗化水素
にたとえ最小にでも暴露されると、触媒活性の瞬時的で
不可逆な喪失が起きうる。
【0005】CsF触媒を使用する際の主要な問題の1
つは、無水の状態でCsFを製造すること、また、引き
続いて無水の状態を維持しつつ、乾燥した物質を槽内に
装入することである。CsF触媒を製造するための既知
の方法は、CsFを800℃で融解し、次いでこの融解
された物質を、水分が存在しないグローブボックス中で
冷却しそして固化させることである。固化された物質は
次いで乳鉢/乳棒および電気式粉砕機によって微粉砕さ
れる。このようにして製造される触媒物質は、グローブ
ボックスの乾燥雰囲気内で反応器に移される。
【0006】触媒を製造する上記の方法に関する問題
は、微細な粉末の形をとる活性化触媒物質である。触媒
槽内に装入されるとき、微細粉末は槽を通じて許容でき
ない圧力降下を作り出す可能性がある。このことは、大
規模なBDMおよびFTMの技術で必要になる大きなガ
ス流量において特に問題となる。商業規模で用いるのに
必要な規模で上記した触媒製造方式を実施するとき、別
な問題が生じる。商業規模の触媒槽は大きすぎ、慣用の
ドライボックス中で取り扱うのは手に余る。上記した触
媒に関する別な問題は触媒床の効率を損なうチャンネリ
ングの可能性である。
【0007】弗化カリウムおよび弗化ナトリウムのよう
な他の弗化物は特定的な弗素化反応を触媒することが示
されている。弗化物触媒を使用してBDMおよびFTM
を製造する方法の例は以下の文献に記載されている。
【0008】Frederick A. Hohorst and jean'ne M. Sh
reeve (Journal of the American Chemical Society,
V.89, (1967) 1809〜1010ページ)は、弗化セシウムの
大きなモル過剰(18ミリモル)の存在で二酸化炭素を
大きなモル過剰(305%)の弗素と静的に反応させて
BDMを製造することを記載している。
【0009】Ronald L. Cauble and George H. Cady (J
ournal of the American ChemicalSociety, V.89 (196
7) 1962ページ)は、触媒としての微粉砕されたCsFの
存在で二酸化炭素がほとんど100%過剰の弗素と反応
させたBDMの製造が記載されている。
【0010】Max Lustig, et al. (Journal of the Ame
rican Chemical Society, V.89 (1967) 2841〜2843ペー
ジ)は、ハロゲン化カルボニルおよびフルオロアルキル
酸弗化物の接触弗素化によってBDMを含むフルオロオ
キシ化合物の低温での製造を記載している。実施例では
微細に粉砕された弗化セシウムが使用された。
【0011】US 3,394,163(Kroon、1968)は
アルカリ金属弗化物またはアルカリ土類金属弗化物の触
媒の存在でアルカリ金属蓚酸塩を弗化物で処理すること
によるBDMの製造を開示している。
【0012】US 4,499,024(Fifolt、1985)
はCsF触媒の存在で二酸化炭素と弗素とを反応させる
ことによるBDMを製造するための連続的方法を開示し
ている。反応体は弗化セシウムの粒子または粉末が入っ
たニッケル管またはニッケルでライニングされた管のよ
うな反応器を通過させられる。実施例では弗素:二酸化
炭素のモル比4:1が用いられる。
【0013】Michael J. Fifolt, et al. (Journal of
Organic Chemistry, V.50 (1985) 4576〜4582ページ)
は、弗化セシウム触媒を使用して弗素を二酸化炭素およ
び一酸化炭素とそれぞれ反応させることによるBDMお
よびFTMの製造を開示している。融解し引き続いて無
水条件下で粉砕することにより弗化セシウムを製造する
ことが報告されている。
【0014】US 2,689,254(Cady および Kel
logg、1954)は、弗化銀でコートされた銅のリボンから
なる触媒の存在で二酸化炭素を弗素と反応させることに
よるFTMの製造方法を開示している。
【0015】R. Craig Kennedy and George H. Cady (J
ournal of Fluorine Chemistry, V.3 (1973/74) 41〜54
ページ)は、FTMの製造に弗化ナトリウム、弗化アン
モニウム、および弗化バリウムのようないくつかの弗化
物触媒を使用することが報告されている。反応器中でつ
くられる弗化物を除き、各々の触媒はそれが反応器に入
れられる前に微細な粉末に粉砕された。
【0016】大規模な弗素化方法で使用することができ
る有効な触媒、例えば大規模なBDMまたはFTMの製
造で使用される反応槽を通じて大きな圧力降下を生じな
い触媒に対する必要が依然として残されている。
【0017】
【発明の概要】本発明は求電子性弗素化剤中で有用な新
規な活性弗化物触媒に関する。この新規な活性弗化物触
媒は弗素を二酸化炭素と反応させてBDMを製造するの
に、そして弗素を弗化カルボニルと反応させてFTMを
製造するのに特に有用である。弗化物触媒は、遷移金属
弗化物、アルカリ金属弗化物およびアルカリ土類金属弗
化物から選択される2つまたはそれ以上の弗化物の混合
物からなる。あるいは別に弗化物触媒は、酸化ジルコニ
ウム(ZrO2)支持体のような不活性支持体上に付着
されたアルカリ金属弗化物、アルカリ土類金属弗化物お
よび/または遷移金属弗化物のような1つまたはそれ以
上の弗化物である。本発明の触媒は表面積が好ましくは
少なくとも約0.1m2/gであるような粒子またはペレ
ットの形である。
【0018】本発明の1つの態様では、活性弗化物触媒
はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩および/または
遷移金属塩の1つまたはそれ以上の水性混合物を不活性
支持体上に付着させ、支持された塩を加熱して水を蒸発
させ、支持された塩を乾燥窒素下で完全に乾燥し、そし
てこの支持された物質上に弗素または弗素含有ガスを通
過させて塩を弗化物に転化することで塩を活性化するこ
とにより生成される。
【0019】本発明の別な態様では、活性弗化物触媒は
遷移金属塩、好ましくは弗化物と、アルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、および/または他の遷移金属塩の1
つまたはそれ以上とを水性媒体中で一緒に混合し、混合
物を加熱して水を蒸発させ、乾燥混合物を押し出し、押
し出し物を粒子またはペレットへと粉砕し、粒子を乾燥
窒素下で完全に乾燥し、そして支持された物質上に弗素
または弗素含有ガスを通過させて塩を弗化物に転化する
ことで塩を活性化することによって生成される。
【0020】本発明の別な態様では、弗素および二酸化
炭素の反応からBDMが生成されるか弗素および弗化カ
ルボニルの反応からFTMが生成される弗素化反応で上
記の触媒が使用される。本発明の別な態様では、上記の
触媒は反応の場で弗素と二酸化炭素とを反応させてBD
Mを生成させるか、弗素と弗化カルボニルとを反応させ
てFTMを生成させる作られる。
【0021】本発明の方法によって製造される弗素化触
媒は既知の触媒と比べて以下の利点を与える。 ・触媒を製造するのに大規模な融解および粉砕の装置を
必要としない。 ・触媒粒子の寸法のため大規模な弗素化反応器での大き
な圧力勾配が回避される。 ・触媒はそれを弗素化反応で使用するのに先立って製造
されそしてその場で活性化することができる。 ・触媒のその場での使用は吸湿性弗化物を無水状態で取
り扱うことに関する問題を少なくしまたは無くする。 ・弗素化反応で弗素または副生物がほとんどまたは全く
生成しない。 ・弗素化反応に必要な触媒がより少ない。
【0022】
【発明に関する詳述】本発明の活性弗化物触媒は、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、および/または遷移金属
の1つまたはそれ以上の塩の水性混合物を不活性の支持
体上に付着させることにより製造することができる。好
適な塩の例は炭酸塩、重炭酸塩、酸化物、ハロゲン化
物、硫酸塩、燐酸塩、硝酸塩または水酸化物である。ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、および遷移金属の例
は、セリウム、コバルト、セシウム、カリウム、ナトリ
ウム、ルビジウム、リチウム、ベリリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムおよびストロンチウムであ
る。不活性支持体の例はジルコニア、アルミナ、チタニ
ア、マグネシア、粘土、アルミノ珪酸塩およびシリカで
ある。
【0023】支持された湿潤した物質は約100℃の温
度に加熱されほとんどの水が蒸発される。この物質は次
いで乾燥不活性ガス流、好ましくは乾燥窒素流下で80
0℃まで加熱することにより完全に乾燥される。ある場
合には、乾燥に際して、塩を酸化物に分解するに至る温
度まで乾燥に際して加熱するのが好ましい。
【0024】本発明の触媒は遷移金属塩好ましくは弗化
セリウムのような弗化物をアルカリ金属、アルカリ土類
金属、および/または他の遷移金属の1つまたはそれ以
上の塩と混合することにより製造することができる。塩
は支持触媒を製造するための上記した任意の塩であって
よい。塩および弗化物は水性媒体好ましくは水中で一緒
に混合され、そしてオーブン内で100〜150℃の温
度で乾燥される。次いで混合物は既知の押し出し装置を
使用して、押し出しすることができ、直径が典型的に約
1/8インチである押し出し物を成形することができ
る。押し出し物は不活性ガス、好ましくは窒素の下で少
なくとも100℃の温度で再び完全に乾燥され、そして
粒子の表面積が少なくとも0.1m2/gであるようによ
り小さい粒子に砕かれ、例えばペレット化される。粒子
は次いで少なくとも400℃の温度で窒素下で再度乾燥
される。
【0025】本発明の触媒は上記した方法によってアル
カリ金属、アルカリ土類金属、および/または遷移金属
の1つまたはそれ以上の塩の混合物からも製造すること
ができる。
【0026】乾燥された触媒物質は、塩を弗化物に完全
に転化するように弗素または弗素含有ガスを触媒物質上
に通過することにより活性化される。弗素ガスは、希釈
されていない弗素、あるいはヘリウム、ネオン、アルゴ
ン、クリプトン、キセノン、窒素、二酸化炭素、六弗化
硫黄、テトラフルオロメタン、または三弗化窒素のよう
な不活性ガス中で希釈された弗素であってよい。あるい
は別に、弗素化ガスは四弗化硫黄、三弗化窒素、二弗化
キセノン、二弗化クリプトン、二弗化酸素、または二弗
化二酸素であってよい。
【0027】支持触媒の活性化は−78〜150℃の範
囲の温度で実施することができる。支持されていない触
媒の活性化は−78〜約300℃の温度を用いることが
できる。活性化に際して圧力は大気圧以下(真空)から
周囲圧力以上(約300psig(2170kPa)まで)に
亘ってよい。
【0028】本発明の触媒は弗素化反応器内での背圧を
低くする形であり、例えばペレット、押し出し物、球状
物、錠剤状物およびハニカムの形である。少なくとも
0.1m2/gの表面積を有するペレットまたは顆粒状物
が好ましい。
【0029】上記の弗素化触媒は弗素化剤を製造するの
に有用である。この触媒は弗素と二酸化炭素との反応に
よってBDMを製造する、あるいは連続的方法で弗素を
弗化カルボニルと反応させる反応によってFTMを製造
するのに特に有用である。この触媒はBDMを製造する
ために弗素と二酸化炭素とを導入する前、あるいはFT
Mを製造するために弗素と弗化カルボニルとを導入する
前にその場合で製造することもできる。
【0030】BDMの製造の際には、弗素および二酸化
炭素のガス流を接触的に有効な量の触媒が入った触媒床
に通過することができる。弗素に対する二酸化炭素のモ
ル比は0.25〜25、好ましくは2.5〜10の範囲で
あってよい。
【0031】接触的に有効な触媒の量は、利用できる弗
素をすべて生成物に転化する量を意味する。必要な触媒
の量は、計画する反応体ガスの流量、用いる触媒床圧
力、CO2、F2の比、および他のプロセスパラメータに
依存する。
【0032】反応器の温度は−50〜100℃、好まし
くは−10〜50℃の範囲であってよく、また圧力は0
〜400psig(101〜2859kPa)、好ましくは1
〜300psig(108〜2170kPa)の範囲であって
よい。反応条件は、生成ガスが検出可能な弗素または副
生物をほとんどまたは全く含有しないように調整する。
【0033】FTMの製造では、弗素および弗化カルボ
ニルのガス流は接触的に有効な量の触媒が入った触媒床
に通過されることができる。弗素に対する弗化カルボニ
ルのモル比は1〜5、好ましくは1〜2の範囲であって
よい。
【0034】反応器の温度は−50〜100℃(好まし
くは−10〜50℃)の範囲であってよく、また圧力は
0〜400psig(好ましくは1〜300psig)の範囲で
あってよい。反応条件は、生成ガスが主としてFTMを
含有し、検出可能な弗素、COF2または副生物をほと
んどまたは全く含有しないように調整する。必要ならB
DMおよびFTMは液化のような既知の技術によって他
の反応生成物から容易に分離されることができる。
【0035】
【実施例】本発明は、純粋にその例示であることが意図
されている以下の実施例を考慮に入れつつさらに明確化
される。
【0036】実施例1 表面積が小さい支持されたCsF触媒の製造 表面積に小さい(0.1m2/gより小さい)ZrO2
球状体を水酸化セシウム(CsOH)で浸漬コートしそ
して得られる支持されたセシウム物質を分析した。約7
重量%のセシウムを含有することが示された。約26ミ
リモルのCsを含有する支持されたCs物質の試料5
2.4gを、適切なオン/オフ弁を備え、端部が2つあ
る Whitey ボンベ中に装入した。ボンベを320℃に加
熱しそしてこれに乾燥窒素流(1slpm)を通過させつつ
この温度に48時間保持した。規定の時間の後、ボンベ
を室温まで冷却しそして窒素流を弗素0.6%の流れ3
60sccm(弗素/窒素(F2/N2)20容積/容積%1
0sccmとN2 350sccm)で置き換えた。20%F2
2が200sccmである最終的流動条件を得るようにF 2
およびN2の流れを連続的に調整した。全体で34.5ミ
リモルのF2を添加したが、これは約33モル%の過剰
に相当した。
【0037】実施例2 支持CsF触媒を使用するBDMの製造 10%F2/N2 147sccm(14.7sccmF2)とCO2
197.5sccmとからなるガス流を実施例1の触媒床に
25℃および床圧力100psigで通過させた。オンライ
ン赤外線分光器およびUV分光器を使用して触媒床から
出る生成物ガスの組成を連続的にモニターした。生成物
ガスの組成にはBDM、CO2およびN2が含まれたが、
2は検出されなかった(UVの水準は、BDMの吸光
が妨げられる検出限界にあった)。IRからBDM/C
2のモル係数比は0.31であった。
【0038】実施例3 3カ月後の触媒活性の例証および『標準』CsF触媒と
の比較 実施例1に記載の支持CsF触媒床を加圧された乾燥N2
下で3カ月の期間にわたって保管した。触媒としてに床
の活性を次いで評価しそしてまたの融解活性化された
『標準』CsF触媒床と比較した。融解活性化された
『標準』CsF床は、1インチ×11インチの管に重量
286g(CsF 1.88モル)CsFの床(融解し、N
2雰囲気のグローブボックス内で冷却し、そして極めて
微細な粉末へと粉砕することにより活性化された)を詰
めることにより用意した。床の体積は142cm3であっ
た。10%F2/N2 200sccm(F2は20sccm)とC
2 200sccmとからなるガス流を、この標準触媒床に
平均温度28.6℃および床圧力100psigで通過させ
た。触媒床から出る生成物ガスの組成は、オンライン赤
外線分光器およびUV分光器を使用して連続的にモニタ
ーした。生成物ガスの組成にはBDM、CO2およびN2
が含まれたが、F2は極めてわずかにしか検出されなか
った(バックグラウンドは控除せずに、UVの読みは
0.169であった)。IRからBDM/CO2のモル係
数比は0.23であった。
【0039】上記の実験に続いて、実施例1の支持され
たCsF触媒床にガス流を導入した。10%F2/N2
00sccm(F2は20sccm)とCO2 200sccmとから
なるガス流を、このこの支持されたCsF触媒床に平均
温度30.9℃および床圧力100psigで通過させた。
触媒床から出る生成物ガスを、オンライン赤外線分光器
およびUV分光器を使用して連続的にモニターした。生
成物ガスはBDM、CO 2およびN2を含有したが、F2
は極めてわずかにしか検出されなかった(バックグラウ
ンドは控除せずに、UVの読みは0.141であっ
た)。IRからBDM/CO2のモル係数比は0.41で
あった。
【0040】上記の実験は、同一の条件下で実施例1の
支持されたCsF触媒床は、『標準』触媒が、実施例1
の支持されたCsF触媒床のたとえ約72倍の量のCsF
を含有してさえ、CsF床より活性が著しく高かった。
つまり、『標準』触媒床中のCsF 286gが実施例1
の触媒床4.0gと肩をならべた。
【0041】実施例4 表面積が中程度のジルコニアに支持されたCsF触媒の
調製 表面積が中程度である(50m2/g)ZrO2の押し出
されたペレットを炭酸セシウム(Cs2CO3)でコート
しそして、得られる支持されたCs物質は約27重量%
のCsを含有した。支持されたCs物質の試料422g
(Csは約857ミリモル)を適切なオンオフ弁を備
え、端部が2つある外径1インチの反応器に装入した。
反応器を250℃に加熱しそしてこれに乾燥窒素(1sl
pm)を通過させてこの温度に68時間保持した。規定の
時間の後、反応器を室温まで冷却しそして窒素流をF2
0.6%の流れ120sccm(F2/N2 20容積/容積%
60sccmとN2 60sccm)で置き換えた。1時間後、2
0%F2/N2 100sccmおよびN2 20sccmの流動条
件を得るように流れを調整した。全体で840ミリモル
のF2を3日にわたって添加した。
【0042】実施例5 FTMの調製 10%F2/N2 200sccm(F2は20sccm)とCO
10.9sccmとからなるガス流を、実施例4に記載の支
持されたCsF触媒床に平均温度21℃および床圧力1
00psigで通過させた。触媒床から出る生成物ガスの組
成を、オンライン赤外線分光器およびUV分光器を使用
して連続的にモニターした。生成物ガスの組成には主と
してFTMおよびN2と、少量の二酸化炭素(床上の残
留Cs2CO 3の弗素化から生じる)が含まれ、極めて少
量のF2が検出された(バックグラウンドを控除する前
の読みはF2 0.53%であった)。IRからFTM/
COF2のモル係数比は82.6であった。
【0043】実施例6 BDMの調製 10%F2/N2 200sccm(F2は20sccm)とCO2
200sccmとからなるガス流を、実施例4の支持された
CsF触媒に平均温度22℃および床圧力100psigで
通過させた。触媒床から出る生成物ガスの組成を、オン
ライン赤外線分光器およびUV分光器を使用して連続的
にモニターした。生成物ガスの組成にはBDM、CO2
およびN2が含まれ、極めてわずかなF2が検出された
(バックグラウンドを控除しないUVの読みは0.13
1であった)。IRからBDM/CO2のモル係数比は
0.34であった。
【0044】実施例7 表面積が小さいジルコニアに支持されたCsF触媒の調
製 表面積が小さい(0.1m2/gより小さい)ジルコニア
の球状体(Norton Sphere、 SZ-5264 20.02g)を、
陶器の皿に入れそしてマッフル炉内に入れた。約10℃
/分の勾配を用いて支持体を周囲温度から500℃まで
加熱した。温度を500℃に約1時間保持し、次いでデ
シケーター内で冷却した。次に、秤量皿に20.02g
を入れそして脱イオン水(DI H2O)20mlを加え
た。この物質を約5分浸漬させ、次にこれを紙タオル上
い置くことにより過剰の表面水を除去した。乾燥物質を
2回秤量した。平均吸収率は0.0566g H2O/g
ZrO2であった。この物質の嵩密度は1.95g/ccで
あることが分かった。
【0045】乾燥した球状体の試料585.64gを2
Lの回転噴霧含浸機を入れた。Cs2CO3 160gを
DI H2O 66ml中に溶解することにより基質溶液を
調製した。最終的な体積は94mlであり、1.7g Cs
2CO3/mlの濃度を得た。噴霧ノズルを使用して、溶液
31mlを5〜10mlづつ球状のZrO2上に噴霧した。
均一性を確保するために容器を約5分間回転した。規定
に時間の後、物質を外径2インチの石英管内に迅速に装
入し、そしてすべての接続部分がパージされるまでパー
ジした。次いで、He中の5%のO2混合物によって約
1L/分の流量で管を約10分間パージした。物質を1
0℃/分で110℃まで加熱し、そしてこの温度に約1
時間保持した。次に温度を5〜10℃/分の速さで55
0℃まで上昇しそして550℃に約2時間保持した。次
に同じO2混合物中でこの物質を周囲温度まで冷却しそ
して最後に乾燥窒素でパージしそして耐湿性容器内に包
装した。得られる支持されたCs物質は、約16.2重
量%のセシウムを含むことが示された。支持されたCs
物質の試料476.3gを、適切なオン/オフ弁を備
え、端部が2つある外径1インチの反応器中に装入し
た。反応器を250℃に加熱しそしてこれに乾燥窒素
(1slpm)を通過させてこの温度に24時間保持した。
規定の時間の後、反応器を室温まで冷却しそして秤量し
た。支持されたCs物質の重量は525.3g(Csは
519ミリモル)であった。10%F2の流れ100scc
mを周囲温度で30分反応器内に通過させ、次いで温度
を4時間にわたって150℃まで上昇した。625分の
後、反応器に25psigの背圧をかけ、そして10%F2
/N2 200sccmの最終的流動条件を達成するように流
れを調整して内部温度158℃に保持した。弗素化段階
が完全になるまで背圧を100psigに上昇した。2日の
期間にわたって全体で11.4L(F2は472ミリモ
ル)を添加した。
【0046】実施例8 BDMの調製 BDMの調製に際して、実施例7で調製した支持された
Cs触媒床を触媒活性について評価した。10%F2
2 200sccm(F2は20sccm)とCO2 200sccm
とからなるガス流を、実施例7の支持されたCsFに平
均温度24℃および床圧力100psigで通過させた。オ
ンライン赤外線分光器およびUV分光器を使用して触媒
床から出る生成物ガスの組成を連続的にモニターした。
生成物ガスは主としてBDM、CO2、N2と、極めて少
量のF2を含んだ(バックグラウンドを控除する前の読
みはF2 0.7%であった)。IRからBDM/CO2
モル係数比は0.453であった。
【0047】触媒床の活性を実施例3に記載の融解活性
化された『標準』CsF触媒床と比較した。10%F2
2 200sccm(F2は20sccm)とCO2 200sccm
とからなるガス流を、平均温度25℃および床圧力10
0psigで『標準』CsF触媒床に通過して流させた。オ
ンライン赤外線分光器およびUV分光器を使用して触媒
床から出る生成物ガスの組成を連続的にモニターした。
生成物ガスはBDM、CO2、およびN2を含有し、極め
て僅かなF2が検出された(バックグラウンドを控除せ
ずに、UVの読みは0.5%であった)。IRからBD
M/CO2のモル係数比は0.162であった。上記の実
験では、本発明の支持CsF触媒は、BDMの生成に関
する活性が『標準』CsF触媒より予想外に著しく高か
った。
【0048】実施例9 FTMの調製 実施例8の手順に従って、支持CsF触媒床をFTMの
調製での触媒活性について評価した。10%F2/N2
200sccm(F2は20sccm)とCO 7.14sccmとか
らなるガス流を、平均温度21℃および床圧力50〜9
5psigで実施例8のCsF触媒床に通過させた。オンラ
イン赤外線分光器およびUV分光器を使用して、触媒床
から出る生成物ガスの組成を連続的にモニターした。生
成物ガスの組成には主としてFTMおよびN2と、少量
のCO2(床上に残留するCs2CO3の弗素化から生じ
る)が含まれ、また極めて少量のF2が検出された(バ
ックグラウンドを控除する前の読みはF2 0.8%であ
った)。IRからFTM/COF2のモル係数比は20
1.6であった。
【0049】実施例10 表面積が小さいジルコニア支持CsF触媒の調製 表面積が小さい(0.1m2/gより小さい)ジルコニア
球状体(Norton Sphere、SZ-5264)をパイレックス(R)
皿に入れそして228℃のオーブン内に1.5時間置い
た。次にこの物質をオーブンから取り出しそして乾燥N
2でパージされたチャンバー内に置いて冷却した。冷却
した物質を秤量皿に移しそして新たな重量が99.94
gであることを知った。この99.94gをパイレック
(R)皿に戻しそし脱イオン水(DI H2O)100ml
を添加した。この物質を約5分間浸漬させ、次いでこれ
を紙タオル上に置き過剰の表面水を除去した。ビーズの
湿潤重量は107.24gであった。水吸収能力は0.0
73g H2O/g ZrO2であった。この物質の嵩密度
を測定すると1.89g/ccであった。
【0050】ZrO2球状体0.5ガロンを室温で洗浄し
次いで110℃で乾燥した。この物質を乾燥窒素でパー
ジしたチャンバー内で冷却した。乾燥球状体(1.5
L)をテフロン(R)でコートした6Lの回転噴霧含浸機
内に移した。1.48g CsHCO3/mlの濃度を得る
ように、全容積を203mlとするようにDI H2O中に
CsHCO3 300.06gを溶解することにより、基
質の溶液を調製した。噴霧瓶を使用して、球状のZrO
2上に溶液203mlを5〜10mlづつ噴霧した。均一性
を確保するために容器を30回転/分で約3分間回転し
た。次にこの物質を110℃のオーブン内に一晩入れ
た。オーブンの温度を230℃まで直線状に上昇しそし
て4時間保持した。物質を乾燥窒素でパージしたチャン
バーに入れて冷却した。得られる支持されたCs物質は
約7.5重量%の酸化セシウウムを含有することが示さ
れた。支持されたCs物質を、50%F2によってCsF
支持触媒に転化した。引き続いてこれが、BDMを生成
するF2とCO2との間の反応を触媒するのに有効である
ことが示された。
【0051】実施例11 ペレット化されたCsF/CeF4触媒の調製 粉末化されたCs2CO3(250g)およびCeF
3(250g)を500mlのビーカー中で一緒にしそし
て25mlの蒸留水を添加した。混合物を130℃のオー
ブン内に2時間入れた。次に、混合物を1/8インチの
押し出し物へと直ちに押し出した。押し出し物をN2
で16時間160℃のオーブン内に入れた。押し出し物
を粉砕しそして不活性雰囲気下で7〜18メッシュに篩
分した。篩分した物質(216g)1インチ×12イン
チの反応器内に装入し、さらに乾燥窒素流40sccm下で
5日間乾燥した。規定の時間の後、反応器を300℃ま
で冷却しそしてF2 10.5gと反応させた。
【0052】実施例12 ペレット化されたCsF/CeF4触媒の調製 全流量が100sccmのCO2 50%、N2 40%および
2 10%の室温混合物を、CsF/CeF4が入った筒
状体に様々な圧力で通過させた。F2の消費をUV分光
法によってモニターした。表1に示すデータは、F2
転化率はより高い圧力で明らかにより大きく、40psig
で転化がほぼ完結することを表す。F2およびCO2のB
DMへの転化はIR分光法によって確認した。
【0053】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・ジョージ・シヴレット アメリカ合衆国ペンシルベニア州18103− 5451.アレンタウン.クリアーウッドドラ イブ1156 (72)発明者 フィリップ・ブルース・ヘンダーソン アメリカ合衆国ペンシルベニア州18106. ウェスコスヴィル.フェアウェイレーン 6140 (72)発明者 ドナルド・エルソン・ファウラー アメリカ合衆国ペンシルベニア州18036. クーパーズバーグ.ブールダードライブ 630 (72)発明者 ベス・アン・カムピオン アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.ウェストホワイトホールス トリート1830 (72)発明者 フレデリック・カール・ウィルヘルム アメリカ合衆国ペンシルベニア州18092. ザイオンズヴィル.ディアードライブ5842 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 AA09 AA12 BA05B BB08B BC06B BC43B BD15B CB69 EA02Y EC02Y FA02 FB14 4H006 AA02 AC30 AC40 BA04 BA08 BA37 BA55 BE40 BE53 4H039 CA51 CA60 CF30 CF90

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つまたはそれ以上のアルカリ金属塩、
    アルカリ土類金属塩、および/または遷移金属塩の水性
    混合物を不活性の支持体上に付着させて支持された塩を
    形成させ;この支持された塩を加熱して水を蒸発させ、
    次いで乾燥した不活性ガスの下で加熱して乾燥した支持
    塩をつくり;そして乾燥した支持塩上に弗素または弗素
    含有ガスを通過させてこの塩を活性弗化物に転化するこ
    とからなる方法によって製造された活性弗化物触媒。
  2. 【請求項2】 乾燥した不活性ガスが窒素である請求項
    1に記載の活性弗化物触媒。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属、アルカリ土類金属、およ
    び/または遷移金属が、セリウム、コバルト、セシウ
    ム、ルビジウム、カリウム、ナトリウム、リチウム、ベ
    リリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム
    およびバリウムからなる群から選択され;塩が酸化物、
    水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、塩化物、硝酸塩および酢
    酸塩からなる群から選択され;また不活性支持体がジル
    コニア、アルミナ、チタニア、マグネシア、粘土、アル
    ミノシリケートおよびシリカからなる群から選択される
    請求項2に記載の活性弗化物触媒。
  4. 【請求項4】 塩が酸化セシウム、水酸化セシウム、炭
    酸セシウムおよび/または重炭酸セシウムであり、また
    不活性支持体がジルコニアである請求項2に記載の活性
    弗化物触媒。
  5. 【請求項5】 活性弗化物触媒が少なくとも0.1m2
    gの表面積を有する粒子の形態のものである請求項2に
    記載の活性弗化物触媒。
  6. 【請求項6】 弗素含有ガスが、不活性ガス中で希釈さ
    れた弗素、四弗化硫黄、三弗化窒素、二弗化キセノン、
    二弗化クリプトン、二弗化酸素および二弗化二酸素から
    なる群から選択される請求項2に記載の活性弗化物触
    媒。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
    および/または遷移金属塩からなる群から選択される1
    つまたはそれ以上の塩を水性媒体中で混合し水性混合物
    をつくり;この水性混合物を加熱して乾燥混合物をつく
    り;この乾燥混合物を押し出して押し出し物をつくり;
    乾燥した不活性ガス下でこの押し出し物を加熱して乾燥
    した押し出し物をつくり;この乾燥押し出し物をペレッ
    トへと粉砕し;そしてペレット上に弗素または弗素含有
    ガスを通過させて活性弗化物触媒をつくることからなる
    方法によってつくられる活性弗化物触媒。
  8. 【請求項8】 乾燥した不活性ガスが窒素である請求項
    7に記載の活性弗化物触媒。
  9. 【請求項9】 1つまたはそれ以上の塩が酸化物、水酸
    化物、炭酸塩、重炭酸塩、塩化物、弗化物、硝酸塩およ
    び酢酸塩からなる群から選択され、またアルカリ金属、
    アルカリ土類金属、および遷移金属が、セリウム、コバ
    ルト、セシウム、ルビジウム、カリウム、ナトリウム、
    リチウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ス
    トロンチウムおよびバリウムからなる群から選択される
    請求項8に記載の活性弗化物触媒。
  10. 【請求項10】 1つまたはそれ以上の塩が炭酸セシウ
    ム、重炭酸セシウム、酸化セシウムおよび/または水酸
    化セシウムと一緒になった三弗化セリウムである請求項
    8に記載の活性弗化物触媒。
  11. 【請求項11】 ペレットが少なくとも約0.1m2/g
    の表面積を有する請求項8に記載の弗素化触媒。
  12. 【請求項12】 不活性支持体上に担持されたアルカリ
    金属弗化物、アルカリ土類金属弗化物、および遷移金属
    弗化物を1つまたはそれ以上含む活性弗化物触媒または
    アルカリ金属弗化物、アルカリ土類金属弗化物、および
    遷移金属弗化物の2つまたはそれ以上のペレット化され
    た混合物の存在で、適当な温度および圧力で弗素を弗化
    カルボニルと、または弗素を二酸化炭素と混合すること
    からなる、弗素を弗化カルボニルと、または弗素を二酸
    化炭素と反応させる連続的方法。
  13. 【請求項13】 活性弗化物触媒が、ジルコニア、アル
    ミナ、チタニア、マグネシア、粘土、アルミノシリケー
    トまたはシリカからなる群から選択される不活性支持体
    上に担持されたアルカリ金属弗化物、アルカリ土類金属
    弗化物、および遷移金属弗化物を1つまたはそれ以上含
    む請求項12に記載の連続的方法。
  14. 【請求項14】 弗素化触媒がシルコニア支持体上の弗
    化セシウムである請求項12に記載の連続的方法。
  15. 【請求項15】 弗素化触媒が、四弗化セリウムと1つ
    またはそれ以上の他の弗化物との混合物を含むペレット
    化触媒である請求項12に記載の連続的方法。
  16. 【請求項16】 ペレット化触媒が四弗化セリウムと弗
    化セシウムとの混合物からなる請求項12に記載の連続
    的方法。
  17. 【請求項17】 −10〜50℃の温度および1〜30
    0psigの圧力で実施される請求項12に記載の連続的方
    法。
  18. 【請求項18】 弗化物を弗化カルボニルまたは二酸化
    炭素と混合する前に活性弗化物触媒がその場で調製され
    る請求項12に記載の連続的方法。
  19. 【請求項19】 弗素を二酸化炭素と反応させて、副生
    物がほとんどまたは全く含まないビス(フルオロオキ
    シ)ジフルオロメタンを生成させる請求項12に記載の
    連続的方法。
  20. 【請求項20】 弗素を弗化カルボニルと混合して、副
    生物をほとんどまたは全く含まないフルオロオキシトリ
    フルオロメタンを生成させる請求項12に記載の連続的
    方法。
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