JP2002306874A - 穴かがりミシンの押え装置 - Google Patents

穴かがりミシンの押え装置

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JP2002306874A
JP2002306874A JP2001119881A JP2001119881A JP2002306874A JP 2002306874 A JP2002306874 A JP 2002306874A JP 2001119881 A JP2001119881 A JP 2001119881A JP 2001119881 A JP2001119881 A JP 2001119881A JP 2002306874 A JP2002306874 A JP 2002306874A
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cloth
sewing machine
moving
locking means
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JP2001119881A
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Masaru Morita
勝 森田
Takashi Nitsutou
隆 日塔
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン穴かがり縫いの作業性を向上できる穴
かがりミシンの押え装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるミシンの押え装置(1
0)は、送り台(64)上面に載置された被縫製物を押
さえる布押え(20)と、送り台上面の下方に配設さ
れ、布押えを移動させる第一の駆動手段(31)、布押
えの一部に係止する係止手段(40)、係止手段を第一
の駆動手段の駆動方向に沿って移動させる第二の駆動手
段(32)及び係止手段の移動を規制することで布押え
の移動量を調節する規制手段(50)を備える。従っ
て、押え足を、上昇位置と下降位置の間で停止させるこ
とが可能となり、作業者が布と押え足の位置関係を容易
に把握でき、布の位置決めを正確に行うことができ、穴
かがりの作業性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴の周縁部
にかがり縫いを行なう穴かがりミシンの押え装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に被縫製物である布に直線状やいわ
ゆる鳩目状の切込み(ボタンホール)を設け、このボタ
ンホールの周囲に一連のかがり縫いを行なうことでボタ
ンホールかがり縫いを形成するミシン(穴かがりミシ
ン)が知られている。このミシンは、通常、被縫製物に
ボタンホールを形成するために、被縫製物を上下方向か
ら挟む位置に配設される一対の布切りメス及びメス受け
台、被縫製物を上面に載置した状態で水平面内の任意の
位置に移動可能な布送り台、被縫製物を布送り台上面に
押え付けると共に、布送り台と一体に移動する押え装置
等を備える。
【0003】図13に示すように、前記押え装置200
は左右一対の布押え201と駆動手段202(エアシリ
ンダ)とから概略構成され、布押え201は押え腕20
3及び押え腕の一方の端部側に配設される押え足204
を備えている。押え腕203の他方側の端部は、布送り
台205下方のエアシリンダ202に連結しており、エ
アシリンダ202を駆動させることで押え足204をほ
ぼ上下方向に移動可能な構造を備えている。そして、ボ
タンホールかがり縫い作業は、まず、押え足204を上
昇させた状態(図13(A)を参照。)で、布送り台2
05の上面に布をセットし、その後押え足204を下降
させて、布を布送り台205に押え付ける(図13
(B)を参照)。この際に、押え足204が布を押える
位置は、布のボタンホールが形成されるべき位置の左右
両側部分である。
【0004】そして、押え足204が布を押えた状態
で、図示はしないが、ミシンアーム側に取り付けた布切
りメスを、ミシン本体側に取り付けたメス受け台に向け
て下降させることで、被縫製物にボタンホールが形成さ
れる。そして、ボタンホールの左右両側を押えた状態
で、布送り台205と縫い針とが同期駆動し、ボタンホ
ールかがり縫いが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、布の所定位置にボタンホール及びボタンホールかが
り縫いを形成すべく、布を布送り台205上に正確に位
置決めする必要がある。つまり、布押えの押え足204
は、布の所定位置を正確に押える必要があるが、上述の
ように押え装置200の駆動手段202として、例えば
エアシリンダを用いた場合、押え足204は、上昇位置
または下降位置のいずれかの状態にしか設定できない。
従って、押え足が上昇位置にある場合は、押え足204
と布との距離が離れすぎた状態となり、作業者が布と押
え足204の位置関係を把握しづらいため、一旦押え足
204を下降位置まで移動させ、布を押え付けた状態と
し、その時点で布の位置を修正する必要がある場合は再
び布押えを上昇させる必要があるなど、位置決めが困難
で、作業性が悪いという問題があった。また、上述のよ
うな問題に対応すべく、駆動手段として例えばモータや
ソレノイド等を用い、これら駆動手段の駆動を制御する
ことで、押え足204を上昇位置と下降位置の間の任意
の位置に停止可能とした押さえ装置が知られている。し
かし、このような装置の場合、一般的に駆動手段のサイ
ズが大きくなり、駆動手段が布送り台205に対して上
方側に、露出するように配設される場合が多いため、作
業時にこれら駆動手段が邪魔になり、作業性が悪化する
という問題があった。
【0006】本発明の課題は、上述の事情を考慮したも
のであり、ボタン穴かがり縫いの作業性を向上できる穴
かがりミシンの押え装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の穴かがりミシンの押え装置(10)
は、送り台(64)上面に載置された被縫製物に対して
略上下方向に移動可能に配設され、被縫製物を押さえる
布押え(20)と、送り台上面の下方に配設され、布押
えを移動させる第一の駆動手段(31)とを備えた穴か
がりミシンの押え装置であって、送り台上面の下方に配
設され、布押えの一部に係止する係止手段(40)と、
送り台上面の下方に配設され、係止手段を第一の駆動手
段の駆動方向に沿って移動させる第二の駆動手段(3
2)と、送り台上面の下方に配設され、係止手段の移動
を規制することで、布押えの移動量を調節する規制手段
(50)とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、押え足を、上昇位置と下降位置の間で停止さ
せることが可能となり、作業者が布と押え足の位置関係
を容易に把握でき、布の位置決めを正確に行うことがで
き、穴かがりの作業性を向上させることができる。ま
た、係止手段、第一の駆動手段、第二の駆動手段、規制
手段等のミシンの押さえ装置を構成する各種装置が送り
台上面に対して下方側に配設されることから、作業時に
これら装置が邪魔にならず、作業性を向上させることが
できる。
【0009】請求項2記載の穴かがりミシンの押え装置
は、請求項1記載の穴かがりミシンの押え装置であっ
て、前記規制手段が、係止手段の移動経路上の任意の位
置で係止手段の移動を規制可能であることを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、押
え足を、上昇位置と下降位置の間の任意の位置で停止さ
せることが可能となり、穴かがりの作業性をより向上さ
せることができる。
【0011】請求項3記載の穴かがりミシンの押え装置
は、請求項2記載の穴かがりミシンの押え装置であっ
て、前記規制手段が、係止手段の移動経路に沿った任意
の位置に移動可能なストッパ部材(51)と、ストッパ
部材を前記任意の位置で固定する固定手段(53)とを
備えることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2と同様の効果を得られると共に、規
制手段を比較的簡易な構造で形成することが可能とな
り、ミシンの押え装置の製造コストを抑えることができ
る。
【0013】請求項4記載の穴かがりミシンの押え装置
(70)は、請求項2記載の穴かがりミシンの押え装置
であって、前記係止手段(80)が、布押えの一部に係
止すると共に前記第二の駆動手段と連結する第一の連結
部(82)と、前記規制手段と連結する第二の連結部
(83)とを備え、前記規制手段(90)が、前記第二
の連結部と連結し、係止手段と一体に移動するストッパ
部材(95)と、ストッパ部材の移動範囲を調節する調
節手段(91)とを備えることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2と同様の効果を得られると共に、係
止手段及び規制手段を比較的簡易な構造で形成すること
が可能となり、ミシンの押え装置の製造コストを抑える
ことができる。また、調節手段により、押え足の位置の
調節を容易に行うことが可能となり、穴かがりの作業性
を向上させることができる。
【0015】請求項5記載の穴かがりミシンの押え装置
は、請求項4記載の穴かがりミシンの押え装置であっ
て、前記調節手段が、ストッパ部材の移動方向に沿って
配設される調節ねじ(93)と、調節ねじと螺合すると
共に、上方に突出した突部(94a)を備える駒(9
4)と、調節ねじの前後両端部において調節ねじを回転
自在に支持する支持部(92b)を有すると共に、スト
ッパ部材の移動方向に沿ったスリット(921a)を有
する取付け土台(92)とを備え、前記ストッパ部材
が、前記調節ねじが挿通される挿通部(95b)を備
え、この挿通部が支持部と駒との間に配設され、前記駒
の突部が前記スリット内に配設され、調節ねじの回転に
より駒が調節ねじの軸方向に移動可能であることを特徴
とする。
【0016】請求項5記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項4と同様の効果を得られると共に、調
節手段を比較的簡易な構造で形成することが可能とな
り、ミシンの押え装置の製造コストを抑えることができ
る。また、調節ねじを回転させることにより、押え足の
移動量の調節を容易に行うことが可能となり、穴かがり
の作業性を向上させることができる。
【0017】請求項6記載の穴かがりミシンの押え装置
は、請求項5記載の穴かがりミシンの押え装置であっ
て、前記調節ねじが外方に露出して配設されることを特
徴とする。
【0018】請求項6記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項5と同様の効果を得られると共に、調
節ねじが外方に露出して配設されることから、ミシンフ
レームを傾ける必要がなく、作業者が調節ねじを容易に
操作でき、穴かがりの作業性を向上させることができ
る。
【0019】請求項7記載の穴かがりミシンの押え装置
は、請求項2〜6のいずれかひとつに記載の穴かがりミ
シンの押え装置であって、前記布押えがミシンの縫い針
を挟む位置に対向して配設され、各布押えの移動量を独
立して調節可能であることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2〜6のいずれかひとつと同様の効果
を得られると共に、左右の布押えの移動量を独立して調
節可能となるので、布の位置決めをより正確に行うこと
ができる。
【0021】請求項8記載の穴かがりミシンの押え装置
は、送り台上面に載置された被縫製物に対して略上下方
向に移動可能に配設され、被縫製物を押さえる布押え
と、送り台上面の下方に配設され、布押えを移動させる
第一の駆動手段とを備えた穴かがりミシンの押え装置で
あって、送り台上面の下方に配設され、布押えの一部に
係止する係止手段と、送り台上面の下方に配設され、係
止手段を第一の駆動手段の駆動方向に沿って移動させる
ことで布押えを移動させる第二の駆動手段とを備え、第
二の駆動手段による布押えの押え圧力が、第一の駆動手
段による布押えの押え圧力よりも小さいことを特徴とす
る。
【0022】請求項8記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、第二の駆動手段によって布を小さい押え圧力
で押さえた状態において布を移動させることが可能とな
る。従って、作業者が布と押え足の位置関係を正確に把
握した状態で、布の位置決めを行うことができ、穴かが
りの作業性を向上させることができる。また、係止手
段、第一の駆動手段、第二の駆動手段等のミシンの押さ
え装置を構成する各種装置が送り台上面に対して下方側
に配設されることから、作業時にこれら装置が邪魔にな
らず、作業性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】[第一の実施の形態]以下、図1〜
図6を用いて本発明にかかる穴かがりミシンの押え装置
10(以下、単に「押え装置」という。)を、ボタンホ
ールかがり縫いを行なう一般的なミシン60に適用した
場合について説明する。なお、図1及び図2に示すよう
に、以下の説明において、上下方向とは針棒62の軸方
向を指し、前後方向とは布送り方向を指し、左右方向と
は水平面内で、前後方向に直交する方向を指す。
【0024】図1に示すように、ミシン60はミシンフ
レーム61、針棒62、布切り手段63、送り台64、
押え装置10、駆動手段(図示せず)を備え、制御装置
(図示せず)が駆動手段の駆動を制御する構造となって
いる。ミシンフレーム61は、略矩形の箱状をなすベッ
ド部61a、ベッド部61aの後方側から上方に起立す
る縦胴部61b、縦胴部61bの上部側から前方に延出
するミシンアーム61c等から概略構成される。そし
て、このミシンフレーム61の内部に、ミシン60を構
成する各種装置(針棒62、布切り手段63等)を駆動
させるための駆動手段(図示しない主軸モータ、布切り
メスモータ等)を格納している。なお、これら各種装置
自体や、制御装置による駆動手段の駆動制御方法につい
ては周知の技術であるため詳しい説明を省略し、以下、
押え装置10及び押え装置10が取り付けられる送り台
64についておもに説明する。
【0025】送り台64は、その上面に布を載置した状
態で、布を前後左右方向の任意の位置に移動させるため
の装置である。送り台64は薄い矩形状の箱体をなし、
図示しないX軸モータ、Y軸モータに連結され、制御装
置がこれらモータの駆動を制御することにより任意の位
置に移動する。これにより送り台64に載置した布の所
定位置にボタンホールを形成でき、また、ボタンホール
かがり縫い目を形成することができる。なお送り台64
の底面部分は、板体により部分的に覆われており、この
底面部分に押え装置10が接合することで、押え装置1
0は送り台64と一体に移動する構造となっている。ま
た、送り台64の上面には、図2に示すように、右送り
板64a及び左送り板64bが、前後方向に延在するミ
シン60の軸線(縫針の上下軌道を通った前後方向の
線)を中心にして、左右対称に配設されている。
【0026】押え装置10は、布押え20、駆動手段3
0(第一の駆動手段31及び第二の駆動手段32)、係
止手段40、規制手段50等を備える。なお、押え装置
10はミシン60の軸線を中心にして左右対称に配設さ
れることから、以下の説明においては右側に配設される
押え装置10のみについて説明する。布押え20は布を
送り台64に押えつける部材であり、押え足21及び押
え腕22を備える。押え足21は略矩形状の板体であ
り、後述する第一の腕部23の端部に支持される。押え
足21は下方に移動した状態(下降位置)において、布
の表面に当接し、布を送り台64に直接押えつけるため
の部材である。また、布を送り台64に載置する際に
は、押え足21は上方に移動した状態(上昇位置)とな
る。なお、布押え20は、下降位置において、押え足2
1の下面部分と布送り台64の上面とが当接するよう
に、予め第一の腕部23への取り付け角度が調節されて
いる。
【0027】押え腕22は、図6に示すように、第一の
腕部23、第二の腕部24、第三の腕部25から概略構
成される。第一の腕部23は、側面視略L字状に形成さ
れており、その一方の端部において前記押え足21を支
持し、他方の端部において第二の腕部24と接合する。
第二の腕部24は、側面視略円弧状に形成され、その一
方の端部に接合部24aを備え、他方の端部に略U字状
に形成された保持部24bを備えている。接合部24a
は略前後方向に貫通する接合用穴241aを備え、この
接合用穴241aに前記第一の腕部23が挿通されるこ
とで第一の腕部23と第二の腕部24とが接合される。
保持部24bは、後述する第三の腕部25の摺動用突部
251bを保持するための部材である。また、第二の腕
部24のほぼ中間部分には左右方向に貫通する軸受け用
穴24cが設けられ、この軸受け用穴24cによって、
第二の腕部24は送り台64に配設される第一の支持部
64cに軸支される。
【0028】第三の腕部25は、第三の腕部本体25a
と、この第三の腕部本体25aの一方の端部側から延出
する摺動部25bとを備え、これら第三の腕部本体25
aと摺動部25bとにより側面視略L字状に形成され
る。第三の腕部本体25aは、その略中央部分において
後述する第一の駆動手段31の可動部31aに回転可能
に連結する。また、第三の腕部本体25aは連結部分か
ら下方に延出する部分(延出部251a)を備えてい
る。摺動部25bは、その一方の端部において、前記第
二の腕部24の保持部24bの内側部分を摺動する摺動
用突部251bを備えている。また、第三の腕部本体2
5aと摺動部25bの接合部分には左右方向に貫通した
軸受け用穴25cが設けられ、この軸受け用穴25cに
よって、第三の腕部25は送り台64に配設される第二
の支持部64dに回転可能に軸支される。
【0029】第一の駆動手段31は、送り台64上面の
下方に配設され、押え足21を上下方向に駆動させるた
めの装置であり、本実施の形態においてはエアシリンダ
(以下、「第一のエアシリンダ31」という。)を用い
る。エアシリンダとしては、いわゆる単動シリンダ、即
ち、空気をシリンダ内部の一方側から供給することで、
可動部31aが延び側に移動し、空気をシリンダから排
出することで可動部31aが縮み側へ移動する構造を備
えるシリンダを用いるものとする。なお、シリンダ内部
にはバネが配設されており、このバネにより可動部31
aは常時縮み側に付勢されている。従って、通常状態、
即ち、エアシリンダを作動させない状態では、可動部3
1aはばね付勢され縮み側に位置し、可動部31aに連
結する第三の腕部本体25aを介して、押え足21は上
昇位置に在する。第一のエアシリンダ31の固定部31
bは取付け金具33により送り台64の下方側に軸33
aを中心として上下方向に回転可能に支持されている。
【0030】右布押え20が上述のような構造を備えて
いることにより、図5に示すように、第一のエアシリン
ダ31を駆動させ、可動部31aを延び側に移動させる
ことで、第三の腕部25が第二の支持部64dを中心に
して反時計回りに回転し、第三の腕部25の摺動用突部
251bが、第二の腕部24の保持部24b内を摺動す
る。このように、摺動用突部251bが軸を中心とした
回転運動すると共に第二の腕部24の保持部24b内を
摺動することにより、第二の腕部24が軸を中心として
反時計回りに回転する。そして、この第二の腕部24の
回転により、第一の腕部23および押え足21が下降
し、布を送り台64に押え付けることができる。なお、
上記布押え20及び第一のエアシリンダ31の構造は、
従来より知られている構造であり、異なる点は、前記第
三の腕部本体25aが連結部分からさらに下方に延出し
た延出部251aを備えている点である。
【0031】第二の駆動手段32は、送り台64上面の
下方に配設され、後述する係止手段40を、前記第一の
エアシリンダ31の駆動軸に沿って移動させるための装
置であり、本実施の形態においてはエアシリンダ(以
下、「第二のエアシリンダ32」という。)を用いる。
エアシリンダとしては、いわゆる単動シリンダを用い
る。第二のエアシリンダ32の可動部32aは係止手段
40と接合し、第二のエアシリンダ32の固定部32b
は、後述する規制手段50の取付け土台52によって、
送り台64の下方側に配設される。この際には、第二の
エアシリンダ32の可動軸が第一のエアシリンダ31の
可動軸に沿う方向となるよう調節される。
【0032】係止手段40は、送り台64上面の下方に
配設され、所定位置において前記第三の腕部本体25a
の延出部251aに係止する部材である。係止手段40
は略矩形状の板体であり、前記第二のエアシリンダ32
の可動部32aの先端部分に、可動軸にほぼ直交するよ
うに配設される。係止手段40は、図5に示すように押
え足21が下降位置にある場合、即ち、第一のエアシリ
ンダ31の可動部31aが延び側にあり、この可動部3
1aに連結した第三の腕部本体25aが軸を中心にして
上方に移動した場合でも、第三の腕部本体25aの延出
部251aに係止可能な寸法に形成されている。
【0033】規制手段50は、送り台64上面の下方に
配設され、前記係止手段40の移動を規制することで布
押え20の移動量を調節するための装置であり、ストッ
パ部材51、取付け土台52、固定手段53を備える。
ストッパ部材51は、図4に示すように、側面視略L字
状の板体であり、その長手方向にスリット51aが設け
られている。
【0034】取付け土台52は、図4に示すように、前
記第三の腕部本体25aの下方側において、水平方向に
配設される第一の水平部52aと、第一の水平部52a
の前方側の端部から上方に延出する垂直部52bと、垂
直部52bの上端部分から水平方向に配設される第二の
水平部52cとを備える。第一の水平部52aは長手方
向に設けられるスリット521aと、スリット521a
の前方側に設けられるねじ穴522aを備える。そし
て、側面視略L字状のストッパ部材51の上方に延出し
た部分51bが、第一の水平部のスリット521aから
上方に突出するように第一の水平部52aとストッパ部
材51とを重ね合わせ、ストッパ部材51の下方側か
ら、固定手段53としてのねじを、ストッパ部材のスリ
ット51a内を挿通させ、第一の水平部52aのねじ穴
522aに螺合させる。なお、ねじ53のねじ頭53a
の径をストッパ部材51のスリット51aの幅(左右方
向の長さ)より大きいものとしておく。また、ストッパ
部材51の上方に延出する部分51bに、前記係止手段
40が当接可能となるように、予めストッパ部材51の
上方に延出する部分51bと係止手段40の寸法を調節
しておく。このようにストッパ部材51を取付け土台5
2に配設することで、ストッパ部材51を、第一の水平
部52aのスリット521aに沿った任意の位置に移動
し、固定することができる。
【0035】取付け土台52の垂直部52bには開口5
21bが設けられ、この開口521bに第二のエアシリ
ンダ32が嵌合し、固定される。第二の水平部52cの
前端部分には、取付け土台52を送り台64側に接合す
るための接合部521cが配設される。この接合部52
1cは、第二の水平部52cの前端部分の左右両縁部分
から上方に延出して配設される2枚の板体で構成され
る。そしてこの接合部521cを介して、例えばねじ止
めなどの締結手段を用いて送り台64側に接合される。
【0036】ミシンの押え装置10が上述のような構造
を備えるので、ストッパ部材51を第一の水平部52a
の所定位置(例えば図5に示す位置X)まで移動させ、
固定することで、第二のエアシリンダ32により延び側
に移動する係止手段40の移動を、このストッパ部材5
1が規制し、係止手段40が所定位置(位置X)に位置
決めされる。そして、この係止手段40により、第三の
腕部本体25aは所定位置で係止され、押え足21を上
昇位置と下降位置の間の所定位置で停止させることが可
能となる。なお、係止手段40及び規制手段50は、第
一のエアシリンダの可動部31aの縮み側への移動を規
制するが、第一のエアシリンダの可動部31aの延び側
への移動は規制されない。即ち、押え足21の下降位置
への移動は、従来通り、第一のシリンダの可動部31a
を延び側へ移動させることで完了する。また、上昇位置
と下降位置の間の所定位置で停止させた押え足21の上
昇位置への移動は、第一のエアシリンダの可動部31a
が縮み側にバネ付勢されていることから、第二のエアシ
リンダの可動部32aを縮み位置に移動させることで完
了する。
【0037】本実施の形態にかかるミシンの押え装置1
0によれば、押え足21を、上昇位置と下降位置の間の
所定の位置で停止させることが可能となり、作業者が布
と押え足21の位置関係を容易に把握でき、布の位置決
めを正確に行うことができ、穴かがりの作業性を向上さ
せることができる。また、押え装置10がミシン60の
軸線を中心にして左右対称に配置されることにより、例
えば、ボタン穴の左右両側において布の厚さが異なる場
合等でも、押え足21の下降量を左右独立して調節する
ことができ、布の位置決めをより正確に行うことができ
る。また、第二のエアシリンダ32を第一のエアシリン
ダ31と同一のものを使用するものとすれば、押え装置
10の製造コストを抑えることができる。また、係止手
段40、第一の駆動手段31、第二の駆動手段32、規
制手段50が送り台64上面に対して下方側に配設され
ることから、作業時にこれら装置が邪魔にならず、作業
性を向上させることができる。
【0038】なお、本実施の形態においては第一の駆動
手段31及び第二の駆動手段32として単動型のエアシ
リンダを用いるものとしたが、これに限らず、例えば、
空気圧をピストンの前後両側に供給可能ないわゆる片ロ
ッド復動シリンダや、回転型モータ、ソレノイドなど周
知の駆動手段を用いるものとしても良い。また、本実施
の形態においては、ストッパ部材51の位置を任意に調
節可能であるとしたが、これに限らず、ストッパ部材5
1を第一の水平部52aの所定位置に固着するものとし
ても良い。この場合は、押え装置10を構成する部品点
数を削減することが可能となる。また、押え装置10を
構成する各種装置の形状は、本実施の形態に示したもの
に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で変更可能であ
る。
【0039】[第二の実施の形態]次に、本発明にかかる
押え装置の第二の実施の形態について、図7〜図10を
用いて説明する。なお、本実施の形態の説明中、上述の
第一の実施の形態と同じ構成となる部分には、図面中同
一の符号を付し、それらの説明は省略する。また、押え
装置70はミシン60の軸線に対して略左右対称に配置
される。従って、以下の説明においては、ミシン60の
軸線に対して右側に配設される押え装置70のみについ
て説明する
【0040】押え装置70は、布押え20、駆動手段3
0(第一の駆動手段31及び第二の駆動手段32)、係
止手段80、規制手段90等を備える。布押え20は、
前記第一の実施の形態で示した布押え20の構造とほぼ
同一であり、異なる点は、第三の腕部本体25dの形状
のみである。従って、布押え20の構造については第三
の腕部本体25dの形状について説明する。第三の腕部
本体25dは、その下方側の端部において第一の駆動手
段の可動部31aに回転可能に連結する。また、第三の
腕部本体25dと摺動部25b(図示せず)とが接合す
る部分において送り台64に配設される第二の支持部6
4dに回転可能に軸支される。第三の腕部本体25dの
前側面には凹部251dが設けられ、この凹部251d
に、後述する係止手段80の第一の連結部82が当接す
る。
【0041】係止手段80は、送り台64上面の下方に
配設される部材であり、図10に示すように、長手方向
に開口81aを有する略矩形状の板体である本体部81
と、本体部81の後端側に配設される第一の連結部82
と、本体部81の前端部に配設される第二の連結部83
とを備える。また、本体部81の左右両側に摺動用スリ
ット84が形成され、この摺動用スリット84及び摺動
用ねじ85を介して、送り台64の底面を形成する板体
に、前後方向に移動可能に支持される。第一の連結部8
2は正面視略L字状に形成され、本体部81の後端部分
において下方側に延出する延出部82aが第二のエアシ
リンダ32の可動部32aの側面部分に回転可能に連結
する。また、第一の連結部82の後端部分の一部分82
bは角がなめらかになるようにいわゆるアール加工が施
されており、この部分において前記第三の腕部本体25
dの凹部251dに当接する。第二の連結部83は平面
視略矩形状に形成され、その長手方向に沿って2つのね
じ穴83aが形成され、このねじ穴83aを介して、後
述する規制手段90のストッパ部材95がねじ止めされ
る。
【0042】係止手段80がこのような構造を備えるこ
とにより、第二のエアシリンダ32の可動部32aが延
び側に移動すると、この可動部32aに連結した第一の
連結部82が後方に移動する。そして第一の連結部82
に当接する第三の腕部本体25dが軸を中心に反時計回
りに回転し、布押え20が下方に移動する。また、詳し
い説明は後述するが、係止手段80全体が後方に移動
し、係止手段80の第二の連結部83に接合するストッ
パ部材95も後方に移動することになる。なお、第二の
エアシリンダ32は取付け金具32cにより送り台64
の底面部分に接合している。
【0043】規制手段90は、送り台64上面の下方に
配設される部材であり、調節手段91、ストッパ部材9
5を備える。調節手段91は前記ストッパ部材95の前
後方向の移動範囲を調節するための装置であり、前記係
止手段80よりも前方側に配設され、取付け土台92、
調節ねじ93、駒94を備える。取付け土台92は側面
視略コ字状に形成され、水平に配設される取付け土台本
体部92aと、取付け土台本体部92aの前後両端部分
から下方に延出する支持部92bを備える。
【0044】取付け土台本体部92aは前後方向にスリ
ット921aを備える。支持部92bは開口921bを
備えており、この開口921bに調節ねじ93が挿通さ
れることで調節ねじ93が軸回りに回転自在に支持され
ることになる。この際に、調節ねじ93のねじ頭93a
は外方に露出するように配設される。なお、調節ねじ9
3には、後方側の支持部92bを挟む位置にリング93
b、座金93c、ばね93dが配設される。従って、調
節ねじ93は前方側にばね付勢され、調節ねじ93に嵌
合したリング93bは、後方側の支持部92bの背面側
に押し付けられた状態となる。このようにリング93
b、座金93c、バネ93dを配設することで調節ねじ
93の前後方向の移動及び軸回りの回転を抑制でき、ス
トッパ部材95の前後方向の移動範囲の調節を精度良く
行うことができる。
【0045】駒94は、上方に突出する突部94aを備
えており、この突部94aが前記取付け土台92のスリ
ット921a内に位置するように配設された状態で、前
記調節ねじ93に螺合している。従って、調節ねじ93
を回転させることにより、駒94には、調節ねじ93の
軸回りに回転させる力が働くが、スリット921a内に
配設された突部94aにより、駒94自体の回転は規制
される。従って、駒94の突部94aがスリット921
aの内側面に当接した状態でスリット921a内を摺動
し、駒94は前後方向に移動することになる。
【0046】ストッパ部材95は、前記係止手段80の
第二の連結部83と接合する接合部95aと、接合部9
5aの前端部分から下方に延出し、調節ねじ93が挿通
される挿通部95bを備え、上述のように係止手段80
と一体に移動する。なお、挿通部95bは前方側の支持
部92bと駒94に挟まれる位置に配設される。規制手
段90が上述のような構造を備えることで、第二のエア
シリンダ32を延び側に移動させ、押え足21を下降さ
せる場合、係止手段80と一体に後方に移動するストッ
パ部材95の挿通部95bは所定量移動した時点で駒9
4の前面に当接する。これによりストッパ部材95の移
動、ひいては、係止手段80の移動が規制されることに
なる。従って、係止手段80により、第三の腕部本体2
5dは所定の位置で係止され、押え足21を上昇位置と
下降位置の間の所定位置で停止させることが可能とな
る。押え足21の位置の調節は、調節ねじ93を回転さ
せ、駒94の前後方向の位置を調節することにより行
う。
【0047】なお、係止手段80及び規制手段90は、
第一のエアシリンダの可動部31aの縮み側への移動を
規制するが、第一のエアシリンダの可動部31aの延び
側への移動は規制されない。即ち、押え足21の下降位
置への移動は、従来通り、第一のシリンダの可動部31
aを延び側へ移動させることで完了する。また、上昇位
置と下降位置の間の所定位置で停止させた押え足21の
上昇位置への移動は、第一のシリンダの可動部31aが
縮み側にバネ付勢されていることから、第二のシリンダ
の可動部32aを縮み位置に移動させることで完了す
る。
【0048】本実施の形態にかかるミシンの押え装置7
0によれば、押え足21を、上昇位置と下降位置の間の
所定の位置で停止させることが可能となり、作業者が布
と押え足21の位置関係を容易に把握でき、布の位置決
めを正確に行うことができ、穴かがりの作業性を向上さ
せることができる。また、押え装置70がミシン60の
軸線を中心にして左右対称に配置されることにより、例
えば、ボタン穴の左右両側において布の厚さが異なる場
合等でも、押え足21の下降量を左右独立して調節する
ことができ、布の位置決めをより正確に行うことができ
る。また、調節手段91が前方側に配設され、調節ねじ
93のねじ頭93aが外方に露出するように配設される
ので、ミシンフレーム61を傾ける必要がなく、作業者
が押え足21の下降量の調節を容易に行うことができ
る。また、係止手段80、第一の駆動手段31、第二の
駆動手段32、規制手段90が送り台64上面に対して
下方側に配設されることから、作業時にこれら装置が邪
魔にならず、作業性を向上させることができる。
【0049】なお、前記第一の実施の形態と同様に、第
二のエアシリンダ32を第一のエアシリンダ31と同一
のものを使用するものとすれば、押え装置70の製造コ
ストを抑えることができる。また、単動型のエアシリン
ダ以外の周知の駆動手段を用いるものとしてもよい。ま
た、調節手段91の配設位置については、係止手段80
よりも前方側としたが、これに限らず、任意の位置に配
設可能である。
【0050】[第三の実施の形態]次に、本発明の第三の
実施の形態について、図11及び図12を用いて説明す
る。なお、本実施の形態の説明中、上述の第一の実施の
形態と同じ構成となる部分には、図面中同一の符号を付
し、また、それらの説明は省略する。なお、本実施の形
態にかかる押え装置100が、第一の実施の形態にかか
る押え装置10と異なる部分は、本実施の形態にかかる
押え装置100が、第一の実施の形態にかかる押え装置
10のストッパ部材51及びねじ53を備えておらず、
また、第二のエアシリンダの可動部32aが延び側に移
動した際に発生する布押え20の押え圧力が、第一のエ
アシリンダ31による布押え20の押え圧力よりも小さ
いものとした点である。なお、このように、第二のエア
シリンダ32の押え圧力を第一のエアシリンダ31の押
え圧力より小さいものとするには、例えば、第一のエア
シリンダ31と第二のエアシリンダ32のサイズを変更
する方法や、第一のエアシリンダ31と第二のエアシリ
ンダ32を同一のものを用い、制御手段が、第二のエア
シリンダ32に供給する空気圧を第一のエアシリンダ3
1に供給する空気圧より小さいものとすることにより行
う方法等がある。作業を行う際には、まず第二のエアシ
リンダ32を駆動させ、押え足21を下降位置まで移動
させ、押え足21と布との位置関係を確認し、必要があ
れば布の位置を調節する。そして、布の位置決めが完了
した時点で第一のエアシリンダ31を駆動させること
で、押え足21を布に押え付ける。
【0051】本実施の形態にかかるミシンの押え装置1
00によれば、第二のエアシリンダ32によって布を小
さい押え圧力で押さえた状態において布を移動させるこ
とが可能となる。従って、作業者が布と押え足21の位
置関係を正確に把握した状態で、布の位置決めを行うこ
とができ、穴かがりの作業性を向上させることができ
る。また、係止手段40、第一の駆動手段31、第二の
駆動手段32が送り台64上面に対して下方側に配設さ
れることから、作業時にこれら装置が邪魔にならず、作
業性を向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の穴かがりミシンの押え装
置によれば、押え足を、上昇位置と下降位置の間で停止
させることが可能となり、作業者が布と押え足の位置関
係を容易に把握でき、布の位置決めを正確に行うことが
でき、穴かがりの作業性を向上させることができる。ま
た、係止手段、第一の駆動手段、第二の駆動手段、規制
手段等のミシンの押さえ装置を構成する各種装置が送り
台上面に対して下方側に配設されることから、作業時に
これら装置が邪魔にならず、作業性を向上させることが
できる。
【0053】請求項2記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、押
え足を、上昇位置と下降位置の間の任意の位置で停止さ
せることが可能となり、穴かがりの作業性をより向上さ
せることができる。
【0054】請求項3記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2と同様の効果を得られると共に、規
制手段を比較的簡易な構造で形成することが可能とな
り、ミシンの押え装置の製造コストを抑えることができ
る。
【0055】請求項4記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2と同様の効果を得られると共に、係
止手段及び規制手段を比較的簡易な構造で形成すること
が可能となり、ミシンの押え装置の製造コストを抑える
ことができる。また、調節手段により、押え足の位置の
調節を容易に行うことが可能となり、穴かがりの作業性
を向上させることができる。
【0056】請求項5記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項4と同様の効果を得られると共に、調
節手段を比較的簡易な構造で形成することが可能とな
り、ミシンの押え装置の製造コストを抑えることができ
る。また、調節ねじを回転させることにより、押え足の
移動量の調節を容易に行うことが可能となり、穴かがり
の作業性を向上させることができる。
【0057】請求項6記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項5と同様の効果を得られると共に、調
節ねじが外方に露出して配設されることから、ミシンフ
レームを傾ける必要がなく作業者が調節ねじを容易に操
作でき、穴かがりの作業性を向上させることができる。
【0058】請求項7記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、請求項2〜6のいずれかひとつと同様の効果
を得られると共に、左右の布押えの移動量を独立して調
節可能となるので、布の位置決めをより正確に行うこと
ができる。
【0059】請求項8記載の穴かがりミシンの押え装置
によれば、第二の駆動手段によって布を小さい押え圧力
で押さえた状態において布を移動させることが可能とな
る。従って、作業者が布と押え足の位置関係を正確に把
握した状態で、布の位置決めを行うことができ、穴かが
りの作業性を向上させることができる。また、係止手
段、第一の駆動手段、第二の駆動手段等のミシンの押さ
え装置を構成する各種装置が送り台上面に対して下方側
に配設されることから、作業時にこれら装置が邪魔にな
らず、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態にかかるミシンを示す要部側
面図である。
【図2】第一の実施の形態にかかるミシンを示す要部正
面図である。
【図3】第一の実施の形態にかかるミシンの押え装置を
示す要部側面図である。
【図4】第一の実施の形態にかかる規制手段の取付け土
台を示す平面図(A)及びストッパ部材を示す平面図
(B)である。
【図5】第一の実施の形態にかかるミシンの押え装置を
示す要部側面図である。
【図6】押え腕の第一の腕部、第二の腕部、摺動部、第
三の腕部本体を示す側面図(A)〜(D)である。
【図7】第二の実施の形態にかかるミシンの押え装置を
示す要部側面図である。
【図8】第二の実施の形態にかかるミシンの押え装置を
示す要部平面図である。
【図9】第二の実施の形態にかかるミシンの押え装置を
示す要部正面図である。
【図10】第二の実施の形態にかかる係止手段を示す要
部平面図である。
【図11】第三の実施の形態にかかるミシンの押え装置
を示す要部側面図である。
【図12】第三の実施の形態にかかるミシンの押え装置
を示す要部側面図である。
【図13】従来のミシンの押え装置を示す要部側面図
(A)、(B)である。
【符号の説明】
10 穴かがりミシンの押え装置 20 布押え 31 第一の駆動手段 32 第二の駆動手段 40 係止手段 50 規制手段 51 ストッパ部材 53 固定手段 64 送り台 70 穴かがりミシンの押え装置 80 係止手段 82 第一の連結部 83 第二の連結部 90 規制手段 91 調節手段 92 取付け土台 92b 支持部 921a スリット 93 調節ねじ 94 駒 94a 突部 95 ストッパ部材 95b 挿通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CC01 CE04 CE23 CE25 EA12 EA13 JA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り台上面に載置された被縫製物に対し
    て略上下方向に移動可能に配設され、被縫製物を押さえ
    る布押えと、送り台上面の下方に配設され、布押えを移
    動させる第一の駆動手段とを備えた穴かがりミシンの押
    え装置であって、 送り台上面の下方に配設され、布押えの一部に係止する
    係止手段と、 送り台上面の下方に配設され、係止手段を第一の駆動手
    段の駆動方向に沿って移動させる第二の駆動手段と、 送り台上面の下方に配設され、係止手段の移動を規制す
    ることで、布押えの移動量を調節する規制手段とを備え
    ることを特徴とする穴かがりミシンの押え装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の穴かがりミシンの押え装
    置であって、 前記規制手段が、係止手段の移動経路上の任意の位置で
    係止手段の移動を規制可能であることを特徴とする穴か
    がりミシンの押え装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の穴かがりミシンの押え装
    置であって、 前記規制手段が、係止手段の移動経路に沿った任意の位
    置に移動可能なストッパ部材と、 ストッパ部材を前記任意の位置で固定する固定手段とを
    備えることを特徴とする穴かがりミシンの押え装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の穴かがりミシンの押え装
    置であって、 前記係止手段が、布押えの一部に係止すると共に前記第
    二の駆動手段と連結する第一の連結部と、前記規制手段
    と連結する第二の連結部とを備え、 前記規制手段が、前記第二の連結部と連結し、係止手段
    と一体に移動するストッパ部材と、 ストッパ部材の移動範囲を調節する調節手段とを備える
    ことを特徴とする穴かがりミシンの押え装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の穴かがりミシンの押え装
    置であって、 前記調節手段が、ストッパ部材の移動方向に沿って配設
    される調節ねじと、 調節ねじと螺合すると共に、上方に突出した突部を備え
    る駒と、 調節ねじの前後両端部において調節ねじを回転自在に支
    持する支持部を有すると共に、ストッパ部材の移動方向
    に沿ったスリットを有する取付け土台とを備え、 前記ストッパ部材が、前記調節ねじが挿通される挿通部
    を備え、この挿通部が支持部と駒との間に配設され、 前記駒の突部が前記スリット内に配設され、調節ねじの
    回転により駒が調節ねじの軸方向に移動可能であること
    を特徴とする穴かがりミシンの押え装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の穴かがりミシンの押え装
    置であって、 前記調節ねじが外方に露出して配設されることを特徴と
    する穴かがりミシンの押え装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかひとつに記載の
    穴かがりミシンの押え装置であって、 前記布押えがミシンの縫い針を挟む位置に対向して配設
    され、各布押えの移動量を独立して調節可能であること
    を特徴とする穴かがりミシンの押え装置。
  8. 【請求項8】 送り台上面に載置された被縫製物に対し
    て略上下方向に移動可能に配設され、被縫製物を押さえ
    る布押えと、送り台上面の下方に配設され、布押えを移
    動させる第一の駆動手段とを備えた穴かがりミシンの押
    え装置であって、 送り台上面の下方に配設され、布押えの一部に係止する
    係止手段と、 送り台上面の下方に配設され、係止手段を第一の駆動手
    段の駆動方向に沿って移動させることで布押えを移動さ
    せる第二の駆動手段とを備え、 第二の駆動手段による布押えの押え圧力が、第一の駆動
    手段による布押えの押え圧力よりも小さいことを特徴と
    する穴かがりミシンの押え装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0424075A (ja) * 1990-05-21 1992-01-28 Brother Ind Ltd 穴かがりミシンの布開き装置
JPH0681473U (ja) * 1993-04-30 1994-11-22 ジューキ株式会社 ミシンの布押え装置

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