JP2002306065A - 水中油型乳化ロールイン用油脂組成物 - Google Patents

水中油型乳化ロールイン用油脂組成物

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JP2002306065A
JP2002306065A JP2001112752A JP2001112752A JP2002306065A JP 2002306065 A JP2002306065 A JP 2002306065A JP 2001112752 A JP2001112752 A JP 2001112752A JP 2001112752 A JP2001112752 A JP 2001112752A JP 2002306065 A JP2002306065 A JP 2002306065A
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roll
fatty acid
fat
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Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
Kazuo Itagaki
和雄 板垣
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口溶け、伸展性が良好な水中油型乳化ロール
イン用油脂組成物及びこれ用いたペーストリー製品を提
供する。 【解決手段】 油相中にSL OSL (SL :パルミチン
酸残基又はステアリン酸残基或いはアラキン酸残基、
O:オレイン酸残基)で表わされるトリアシルグリセリ
ンを35重量%以上含むことを特徴とする水中油型乳化
ロールイン用油脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口溶け、伸展性の
良好な水中油型乳化ロールイン用油脂組成物及びこれ用
いたペーストリー製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ペース
トリー製品に使用されるロールイン用油脂の特性には、
低温から室温のペーストリー作業温度で良く延びる性質
の伸展性がまず要求される。また、ペーストリー製品に
配合されるロールイン用油脂の量も多いため、良好な口
溶けや油性感の少ないことも要求される。
【0003】このロールイン油脂の口溶けと伸展性を両
立させることは難しい。例えば口溶け良好の代表的な油
脂であるチョコレート用対称型油脂を使用した油中水型
乳化ロールイン用マーガリンは口溶けこそ良好である
が、それをロールイン後、ペーストリー生地を伸展させ
るのは非常に難しく、1℃単位の厳密な温度管理が必要
となり、実質不可能に近いものである。また、伸展性を
重視した場合、魚油硬化油のような低温域から高温域に
おいて固形脂含量(Solid Fat Conten
t:以下、SFCという)の変化が少ない、いわゆる横
型の油脂が必要となるが、その物性から来る特性とし
て、口溶けは決して良いものではなく、油性感もある。
【0004】よって、従来のペーストリー用ロールイン
マーガリンは、植物油脂、動物油脂及びそれらを水素添
加、分別、エステル交換したものを単品又は数種組み合
わせ、その範囲の中で口溶け、伸展性をあるバランスの
中で設定し配合されるが、伸展性を重視するため、口溶
けの点から見ると決して満足のいくものではなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、口溶け、伸展性
が良好な水中油型乳化ロールイン用油脂組成物及びこれ
用いたペーストリー製品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、油相中にSL OSL (SL :パルミチン酸残
基又はステアリン酸残基或いはアラキン酸残基、O:オ
レイン酸残基)で表わされるトリアシルグリセリンを一
定量以上含む水中油型乳化ロールイン用油脂組成物が、
上記目的を達成し得ることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、油相中にSL OSL で表わされるトリアシルグリセ
リンを35重量%以上含むことを特徴とする水中油型乳
化ロールイン用油脂組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の水中油型乳化ロー
ルイン用油脂組成物について詳細に説明する。
【0009】本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物は、油相中にSL OSL で表わされるトリアシルグ
リセリンを35重量%以上含むものである。
【0010】上記において、SL はパルミチン酸残基又
はステアリン酸残基或いはアラキン酸残基、Oはオレイ
ン酸残基を示す。本発明において、SL はパルミチン酸
残基であるのが好ましい。
【0011】本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物の油相中のSL OSL の含有量は、35重量%以
上、好ましくは38重量%以上、さらに好ましくは40
〜99重量%である。SL OSL の合計含有量が35重
量%よりも少ないと、水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物の口溶けが悪くなるので好ましくない。
【0012】また、本発明の水中油型乳化ロールイン用
油脂組成物は、SL OSL 以外のトリアシルグリセリン
としてU3、SU2、S2U(SL OSL を除く)、S
3を含有してもよく、これら4種のトリアシルグリセリ
ンを任意の割合で含有しても構わない。ここにおいて、
Uは不飽和脂肪酸、Sは飽和脂肪酸を表わす。
【0013】油相中にSL OSL で表わされるトリアシ
ルグリセリンを35重量%以上含む水中油型乳化ロール
イン用油脂組成物を得るには、水中油型乳化ロールイン
用油脂組成物に配合する油脂としては、SL OSL に富
む油脂を配合するのが好ましい。
【0014】SL OSL に富む油脂としては、カカオバ
ター、シア脂、マンゴー核油、サル脂、イリッペ脂、パ
ーム油、ボルネオタロウ、コクム脂及びこれらの分別
油、硬化油等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種
又は2種以上を使用することができる。また、エステル
交換によってSL OSL に富む油脂を製造して用いるこ
ともできる。この場合に、例えば、ハイオレイックヒマ
ワリ油とステアリン酸を1,3特異性リパーゼを触媒と
してエステル交換し、脂肪酸除去、分別することにより
得られる。
【0015】但し、配合する油脂としてパーム油のみを
用いた場合は、油相中にSL OSLで表わされるトリア
シルグリセリンを35重量%以上含有する本発明の水中
油型乳化ロールイン用油脂組成物とすることができない
ので、パーム油を使用する場合は他のSL OSL に富む
油脂と併用する。
【0016】上記SL OSL に富む油脂の配合量は、本
発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組成物の油相中、
好ましくは35重量%以上、より好ましくは40重量%
以上、最も好ましくは50重量%以上である。
【0017】そして、本発明では、上記のSL OSL
富む油脂以外の油脂を用いることができる。例えばパー
ム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ
油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚
脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれ
らを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1
又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられ、本発明
においては、これらの油脂を単独で用いることもでき、
又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。これ
らの油脂の配合量は、本発明の水中油型乳化ロールイン
用油脂組成物のS L OSL で表されるトリアシルグリセ
リンの含有量が油相中に35重量%以上となるような範
囲であればよい。
【0018】また本発明の水中油型乳化ロールイン用油
脂組成物の水相と油相の割合は、好ましくは水相5〜5
0重量%、油相50〜95重量%、さらに好ましくは水
相10〜40重量%、油相60〜90重量%、最も好ま
しくは水相10〜30重量%、油相70〜90重量%で
ある。
【0019】本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物には、乳化剤を配合してもよい。本発明では、ソル
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、蔗
糖脂肪酸エステルの中から選ばれた1種又は2種以上の
乳化剤を含有するのが好ましい。さらに好ましくはソル
ビタン脂肪酸エステル1種以上とグリセリン脂肪酸エス
テル1種以上を含有するのが、最も好ましくはソルビタ
ン脂肪酸エステル1種以上とグリセリン脂肪酸エステル
1種以上、蔗糖脂肪酸エステル1種以上を含有するのが
よい。
【0020】上記のソルビタン脂肪酸エステルは、好ま
しくはHLBが2〜10、さらに好ましくは2〜8のソ
ルビタン脂肪酸エステルを用いるのがよい。上記ソルビ
タン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸残基としては特に
制限はなく、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸等の残基が挙げられる。上記ソルビタン脂肪酸エステ
ルの含有量は本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物中、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好まし
くは0.1〜10重量%、最も好ましくは0.1〜5重
量%である。
【0021】上記のグリセリン脂肪酸エステルとして
は、好ましくはHLBが0〜6、さらに好ましくは0〜
4のグリセリン脂肪酸エステルを用いるのがよい。また
上記のグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノグリセ
リン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの中から選ばれた
1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、
グリセリン脂肪酸エステルとしてモノグリセリン脂肪酸
エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルを用いるのが
好ましい。
【0022】上記グリセリン脂肪酸エステルを構成する
脂肪酸残基としては特に制限はなく、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸等の残基が挙げられ
る。
【0023】上記有機酸モノグリセリン脂肪酸エステル
としては、例えば、酢酸グリセリン脂肪酸エステル、乳
酸グリセリン脂肪酸エステル、コハク酸グリセリン脂肪
酸エステル、ジアセチル酒石酸グリセリン脂肪酸エステ
ル等が挙げられる。
【0024】上記ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成
するグリセリン残基としては特に制限はないが、重合度
が1〜10のものが好ましい。
【0025】上記の蔗糖脂肪酸エステルとしては、好ま
しくはHLBが0〜6、さらに好ましくは0〜4の蔗糖
脂肪酸エステルを用いるのがよい。上記蔗糖脂肪酸エス
テルを構成する脂肪酸残基としては特に制限はなく、例
えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の残
基が挙げられる。上記蔗糖脂肪酸エステルの含有量は本
発明の水中油型ロールイン用油脂組成物中、好ましくは
0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重
量%、最も好ましくは0.1〜5重量%である。
【0026】本発明の水中油型ロールイン用油脂組成物
は必要により、水、糖類及び糖アルコール、蛋白質、増
粘安定剤、穀類、無機塩及び有機酸塩、カカオ製品、コ
ーヒー及びコーヒー製品、その他各種食品素材全般、着
香料、果汁、調味料等の呈味成分、着色料、保存料、p
H調整剤、酸化防止剤等を用いることができる。
【0027】上記糖類及び糖アルコールとしては、上白
糖、グラニュー糖、粉糖、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽
糖、乳糖、酵素糖化水飴、還元澱粉糖化物、異性化液
糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロー
ス、還元乳糖、ソルビトール、トレハロース、キシロー
ス、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マ
ンニトール、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラク
トオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロ
ース、パラチノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテー
ム、はちみつの中から選ばれた1 種又は2種以上を使
用することができる。
【0028】上記蛋白質としては、具体的には蛋白質を
含有する食品が挙げられ、例えば脱脂粉乳、全脂粉乳、
生クリームパウダー、調整粉乳、小麦蛋白質パウダー、
大豆蛋白質パウダー、ホエーパウダー、乾燥卵白粉末、
乾燥卵黄粉末、カカオパウダー、牛乳、純生クリーム、
濃縮乳、練乳、チーズクリーム、ホイップ用クリーム
(コンパウンドクリーム)、コーヒー用クリーム、純植
ホイップクリーム、加糖ホイップクリーム、全卵、卵
黄、卵白、酵素処理卵の中から選ばれた1種又は2種以
上を使用することができる。
【0029】上記増粘安定剤としては、グアーガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーナン、アラビアガム、ア
ルギン酸類、ペクチン、キサンタンガム、プルラン、タ
マリンドシードガム、サイリウムシードガム、結晶セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、寒天、グルコマンナン、ゼラチン、澱粉、化工澱粉
等が挙げられ、この中から選ばれた1種又は2種以上を
用いることができる。上記増粘安定剤の配合量は、特に
制限はないが、本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂
組成物中、好ましくは0〜10重量%、さらに好ましく
は0〜5重量%、最も好ましくは0.001〜3重量%
である。また、本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂
組成物において、上記増粘安定剤が必要でなければ、増
粘安定剤を用いなくてもよい。
【0030】次に、本発明の水中油型乳化ロールイン用
油脂組成物の製造方法を説明する。本発明の水中油型乳
化ロールイン用油脂組成物は、その製造方法が特に制限
されるものではなく、SL OSL (SL :パルミチン酸
残基及び/又はステアリン酸残基、O:オレイン酸残
基)に富む油脂、必要によりソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、
油溶性物質を添加し、S L OSL で表わされるトリアシ
ルグリセリンを35重量%以上含む油相を用意する。こ
れを必要により水溶性物質を添加した水相に添加し、水
中油型に乳化する。そして必要により殺菌処理を行う。
殺菌方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交
換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式でも構わな
い。
【0031】次に、これを容器に入れ、冷却固化し水中
油型乳化ロールイン用油脂組成物を得る。また、本発明
の水中油型乳化ロールイン用油脂組成物を製造する際の
何れかの製造工程で、窒素、空気等を含気させても、含
気させなくても構わない。
【0032】このようにして得られた本発明の水中油型
乳化ロールイン用油脂組成物は、調温後(0〜30
℃)、シート状、ブロック状、円柱状等の形状に加工し
てもよい。各々の形状についての好ましいサイズは、シ
ート状:縦50〜1000mm、横50〜1000m
m、厚さ1〜50mm、ブロック状:縦10〜1000
mm、横10〜1000mm、厚さ10〜500mm、
円柱状:直径1〜25mm、長さ5〜100mmであ
る。
【0033】本発明の水中油型乳化ロールイン用油脂組
成物は、デニッシュ、クロワッサン、パイ、フライドパ
イ等のペーストリー製品等に用いられ、その際の本発明
のロールイン用油脂組成物の使用量は、ペーストリー製
品の種類等により異なるものであり、特に限定されるも
のではない。
【0034】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定され
るものではない。尚、以下の実施例及び比較例中、特に
断りのない限り、「%」は「重量%」を意味する。
【0035】〔実施例1〕サル脂分別油70%、ナタネ
硬化油10%を溶解混合し、ソルビタンステアリン酸エ
ステル(HLB7)2.0%、蔗糖ステアリン酸エステ
ル(HLB1)1.0%、ヘキグリセリンヘキサステア
レート(HLB4)1.5%、着色料0.01%、香料
0.09%を添加し油相を得た。油相のSL OSL (S
L :パルミチン酸残基又はステアリン酸残基或いはアラ
キン酸残基、O:オレイン酸残基)で表わされるトリア
シルグリセリンの含有量は67%であった。
【0036】上記の油相を水15.4%に添加しながら
乳化させ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロールイ
ンマーガリンを得た。
【0037】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性が良好で、作業性に問題なく、口溶けも非常
に良好であった。
【0038】〔実施例2〕サル脂分別油40%、ナタネ
硬化油40%を溶解混合し、ソルビタンステアリン酸エ
ステル(HLB7)2.0%、蔗糖ステアリン酸エステ
ル(HLB1)1.0%、ヘキグリセリンヘキサステア
レート(HLB4)1.5%、着色料0.01%、香料
0.09%を添加し油相を得た。油相のSL OSL (S
L :パルミチン酸残基又はステアリン酸残基或いはアラ
キン酸残基、O:オレイン酸残基)で表わされるトリア
シルグリセリンの含有量は38%であった。
【0039】上記の油相を水15.4%に添加しながら
乳化させ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロールイ
ンマーガリンを得た。
【0040】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性が良好で、作業性に問題なく、口溶けも非常
に良好であった。
【0041】〔実施例3〕パーム分別油60%、大豆硬
化油20%を溶解混合し、ソルビタンステアリン酸エス
テル(HLB7)2.0%、蔗糖ステアリン酸エステル
(HLB1)0.5%、ヘキグリセリンヘキサステアレ
ート(HLB4)0.5%、着色料0.01%、香料
0.09%を添加し油相を得た。油相のSL OSL (S
L :パルミチン酸残基又はステアリン酸残基或いはアラ
キン酸残基、O:オレイン酸残基)で表わされるトリア
シルグリセリンの含有量は43%であった。
【0042】上記の油相を水16.9%に添加しながら
乳化させ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロールイ
ンマーガリンを得た。
【0043】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性が良好で、作業性に問題なく、口溶けも非常
に良好であった。
【0044】〔実施例4〕パーム分別油30%、パーム
油40%、大豆硬化油10%を溶解混合し、ソルビタン
ステアリン酸エステル(HLB7)2.0%、蔗糖ステ
アリン酸エステル(HLB1)0.5%、ヘキグリセリ
ンヘキサステアレート(HLB4)0.5%、着色料
0.01%、香料0.09%を添加し油相を得た。油相
のSL OSL(SL :パルミチン酸残基又はステアリン
酸残基或いはアラキン酸残基、O:オレイン酸残基)で
表わされるトリアシルグリセリンの含有量は36%であ
った。
【0045】上記の油相を水相16.9%に添加しなが
ら乳化させ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロール
インマーガリンを得た。
【0046】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性が良好で、作業性に問題なく、口溶けも非常
に良好であった。
【0047】〔実施例5〕サル脂分別油70%、ナタネ
硬化油10%を溶解混合し、ソルビタンステアリン酸エ
ステル(HLB7)2.0%、蔗糖ステアリン酸エステ
ル(HLB1)1.0%、ヘキグリセリンヘキサステア
レート(HLB4)1.5%、着色料0.01%、香料
0.09%を添加し油相を得た。油相のSL OSL (S
L :パルミチン酸残基又はステアリン酸残基或いはアラ
キン酸残基、O:オレイン酸残基)で表わされるトリア
シルグリセリンの含有量は67%であった。
【0048】上記の油相をキサンタンガム0.05%と
水15.35%を混合したものに添加しながら乳化さ
せ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロールインマー
ガリンを得た。
【0049】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性が良好で、作業性に問題なく、口溶けも非常
に良好であった。
【0050】〔比較例1〕サル脂分別油20%、ナタネ
硬化油60%を溶解混合し、ソルビタンステアリン酸エ
ステル(HLB7)2.0%、蔗糖ステアリン酸エステ
ル(HLB1)1.0%、ヘキグリセリンヘキサステア
レート(HLB4)1.5%、着色料0.01%、香料
0.09%を添加し油相を得た。油相のSL OSL (S
L :パルミチン酸残基又はステアリン酸残基或いはアラ
キン酸残基、O:オレイン酸残基)で表わされるトリア
シルグリセリンの含有量は20%であった。
【0051】上記の油相を水15.4%に添加しながら
乳化させ、冷却固化、水中油型ペーストリー用ロールイ
ンマーガリンを得た。
【0052】これを用い常法にてパイを試作したとこ
ろ、伸展性は良好であり作業性に問題は無かったが、口
溶けは不良であった。
【0053】
【発明の効果】本発明は、口溶け、伸展性の良好な水中
油型乳化ロールイン用油脂組成物及びこれ用いたペース
トリー製品を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B026 DC06 DH10 DK01 DK03 DK04 DX04 4B032 DB13 DK10 DK13 DK18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相中にSL OSL (SL :パルミチン
    酸残基又はステアリン酸残基或いはアラキン酸残基、
    O:オレイン酸残基)で表わされるトリアシルグリセリ
    ンを35重量%以上含むことを特徴とする水中油型乳化
    ロールイン用油脂組成物。
  2. 【請求項2】 ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
    脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルの中から選ばれた
    1種又は2種以上を含有する請求項1記載の水中油型乳
    化ロールイン用油脂組成物。
  3. 【請求項3】 SL OSL (SL :パルミチン酸残基又
    はステアリン酸残基或いはアラキン酸残基、O:オレイ
    ン酸残基)で表わされるトリアシルグリセリンを35重
    量%以上含む油相と水相とを水中油型に乳化し、冷却固
    化することを特徴とする水中油型乳化ロールイン用油脂
    組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の水中油型乳化ロー
    ルイン用油脂組成物を用いたペーストリー製品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232738A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Nisshin Oillio Group Ltd サンドクリーム用油脂組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232738A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Nisshin Oillio Group Ltd サンドクリーム用油脂組成物

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