JP2002305691A - 高周波装置 - Google Patents
高周波装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 調整の容易な高周波装置を得る。
【解決手段】 高周波信号が入力される入力端子21
と、この入力端子21に入力された信号が供給されると
ともに調整可能な複同調回路24と、この複同調回路2
4の出力が供給されるとともにその出力が平衡である中
間周波増幅回路27と、この中間周波増幅回路27の出
力が供給される平衡型のSAWフィルタ29と、このS
AWフィルタ29の平衡出力が供給される出力端子31
とを有し、前記中間周波増幅回路27の平衡出力を平衡
のまま2本の導体で検査端子32に導出したものであ
る。これにより、高周波装置の調整が容易となる。
と、この入力端子21に入力された信号が供給されると
ともに調整可能な複同調回路24と、この複同調回路2
4の出力が供給されるとともにその出力が平衡である中
間周波増幅回路27と、この中間周波増幅回路27の出
力が供給される平衡型のSAWフィルタ29と、このS
AWフィルタ29の平衡出力が供給される出力端子31
とを有し、前記中間周波増幅回路27の平衡出力を平衡
のまま2本の導体で検査端子32に導出したものであ
る。これにより、高周波装置の調整が容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機など
に使用される高周波装置に関するものである。
に使用される高周波装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機等に使用されるチューナ
(高周波装置の一例として用いた)は、以下のようなも
のであった。即ち従来のチューナは、図7に示すように
テレビ放送波が入力される入力端子1と、この入力端子
1に接続された単同調回路2と、この単同調回路2の出
力が接続された高周波増幅回路3と、この高周波増幅回
路3の出力が接続された複同調回路4と、この複同調回
路4の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入
力には局部発振回路5の出力が入力される混合回路6
と、この混合回路6の出力が接続された中間周波増幅回
路7と、この中間周波増幅回路7の出力が接続されたS
AW(表面弾性波)フィルタ8と、このSAWフィルタ
8の出力が接続された出力端子9と、前記中間周波増幅
回路7の出力に接続された検査端子10とで構成されて
いた。
(高周波装置の一例として用いた)は、以下のようなも
のであった。即ち従来のチューナは、図7に示すように
テレビ放送波が入力される入力端子1と、この入力端子
1に接続された単同調回路2と、この単同調回路2の出
力が接続された高周波増幅回路3と、この高周波増幅回
路3の出力が接続された複同調回路4と、この複同調回
路4の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入
力には局部発振回路5の出力が入力される混合回路6
と、この混合回路6の出力が接続された中間周波増幅回
路7と、この中間周波増幅回路7の出力が接続されたS
AW(表面弾性波)フィルタ8と、このSAWフィルタ
8の出力が接続された出力端子9と、前記中間周波増幅
回路7の出力に接続された検査端子10とで構成されて
いた。
【0003】以上のように構成されたチューナについ
て、以下にその動作を説明する。入力端子1に入力され
たテレビ放送波は単同調回路2で大まかな帯域が選択さ
れる。次に、複同調回路4で妨害波を除去し、混合回路
6で希望波を選局するとともに、その出力はSAWフィ
ルタ8を介して出力端子9から出力されていた。
て、以下にその動作を説明する。入力端子1に入力され
たテレビ放送波は単同調回路2で大まかな帯域が選択さ
れる。次に、複同調回路4で妨害波を除去し、混合回路
6で希望波を選局するとともに、その出力はSAWフィ
ルタ8を介して出力端子9から出力されていた。
【0004】このような働きをするチューナの製造時に
おける調整について以下に説明する。製造時において
は、単同調回路2と複同調回路4の通過特性を調整する
必要がある。単同調回路2は入力端子1に方向性結合器
を装着し、リターンロス(VSWR)を観測しながら調
整する。また、複同調回路4の調整は入力端子1から信
号を入力して検査端子10に波形観測装置を接続して、
その波形を観測しながら調整をしていた。
おける調整について以下に説明する。製造時において
は、単同調回路2と複同調回路4の通過特性を調整する
必要がある。単同調回路2は入力端子1に方向性結合器
を装着し、リターンロス(VSWR)を観測しながら調
整する。また、複同調回路4の調整は入力端子1から信
号を入力して検査端子10に波形観測装置を接続して、
その波形を観測しながら調整をしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような調整を行う
チューナの各回路は従来図7に示すように不平衡型であ
った。しかしながら妨害対策と、集積回路の進展により
近年図8に示すような平衡型のチューナが用いられるよ
うになった。図8において、不平衡回路、平衡回路の違
いがあるもののその働きの同じものについては添え字a
を付して説明を簡略化する。
チューナの各回路は従来図7に示すように不平衡型であ
った。しかしながら妨害対策と、集積回路の進展により
近年図8に示すような平衡型のチューナが用いられるよ
うになった。図8において、不平衡回路、平衡回路の違
いがあるもののその働きの同じものについては添え字a
を付して説明を簡略化する。
【0006】ここで、図9の11は、単同調回路2aと
複同調回路4aの通過特性である。しかしこの場合、中
間周波増幅回路7aの平衡出力の一方の検査端子10a
を接続して、波形観測装置で波形を観測すると、真の波
形を観測することができない。即ち、この平衡回路で形
成された中間周波増幅回路7aの出力のうち片方の線路
にのみ波形観測装置が接続されるため平衡が崩れて12
に示すような波形が観測されることになる。従って、こ
のような波形の平衡が崩れた状態を観測しながらフィル
タである複同調回路4aの調整をすることは非常に困難
であった。なお、ここで図9の横軸13は周波数(MH
z)、縦軸14は利得(dB)である。
複同調回路4aの通過特性である。しかしこの場合、中
間周波増幅回路7aの平衡出力の一方の検査端子10a
を接続して、波形観測装置で波形を観測すると、真の波
形を観測することができない。即ち、この平衡回路で形
成された中間周波増幅回路7aの出力のうち片方の線路
にのみ波形観測装置が接続されるため平衡が崩れて12
に示すような波形が観測されることになる。従って、こ
のような波形の平衡が崩れた状態を観測しながらフィル
タである複同調回路4aの調整をすることは非常に困難
であった。なお、ここで図9の横軸13は周波数(MH
z)、縦軸14は利得(dB)である。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、調整の容易な高周波装置を提供することを目的と
したものである。
ので、調整の容易な高周波装置を提供することを目的と
したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の高周波装置は、高周波信号が入力される入力
端子と、この入力端子に入力された信号が供給されると
ともにその伝達特性が調整可能なフィルタと、このフィ
ルタの出力が供給されるとともにその出力が平衡である
能動回路と、この能動回路の出力が供給される平衡型の
SAWフィルタと、このSAWフィルタの平衡出力が供
給される出力端子とを備え、前記能動回路の平衡出力を
平衡のまま2本の導体で検査端子に導出したものであ
る。これにより、高周波装置の調整が容易となる。
に本発明の高周波装置は、高周波信号が入力される入力
端子と、この入力端子に入力された信号が供給されると
ともにその伝達特性が調整可能なフィルタと、このフィ
ルタの出力が供給されるとともにその出力が平衡である
能動回路と、この能動回路の出力が供給される平衡型の
SAWフィルタと、このSAWフィルタの平衡出力が供
給される出力端子とを備え、前記能動回路の平衡出力を
平衡のまま2本の導体で検査端子に導出したものであ
る。これにより、高周波装置の調整が容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子
に入力された信号が供給されるとともにその伝達特性が
調整可能なフィルタと、このフィルタの出力が供給され
るとともにその出力が平衡である能動回路と、この能動
回路の出力が供給される平衡型のSAWフィルタと、こ
のSAWフィルタの平衡出力が供給される出力端子とを
備え、前記能動回路の平衡出力を平衡のまま2本の導体
で検査端子に導出した高周波装置であり、調整可能なフ
ィルタを調整するための検査端子が平衡のままで2本導
出されているので、片方の検査端子に波形観測装置を接
続するとともに、他方の検査端子をコンデンサにより高
周波的に接続することができる。このように接続するこ
とにより、平衡出力を不平衡出力とでき、検査端子から
波形観測ができるので、調整可能なフィルタを容易に調
整することができる。
は、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子
に入力された信号が供給されるとともにその伝達特性が
調整可能なフィルタと、このフィルタの出力が供給され
るとともにその出力が平衡である能動回路と、この能動
回路の出力が供給される平衡型のSAWフィルタと、こ
のSAWフィルタの平衡出力が供給される出力端子とを
備え、前記能動回路の平衡出力を平衡のまま2本の導体
で検査端子に導出した高周波装置であり、調整可能なフ
ィルタを調整するための検査端子が平衡のままで2本導
出されているので、片方の検査端子に波形観測装置を接
続するとともに、他方の検査端子をコンデンサにより高
周波的に接続することができる。このように接続するこ
とにより、平衡出力を不平衡出力とでき、検査端子から
波形観測ができるので、調整可能なフィルタを容易に調
整することができる。
【0010】又は、波形観測装置に平衡・不平衡変換器
を接続し、この平衡・不平衡変換器の平衡側を検査端子
に接続することにより、信号線路の平衡が崩れることは
無く、調整可能なフィルタを容易に調整することができ
る。
を接続し、この平衡・不平衡変換器の平衡側を検査端子
に接続することにより、信号線路の平衡が崩れることは
無く、調整可能なフィルタを容易に調整することができ
る。
【0011】従って、高周波装置としては、単に能動回
路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査端子に導出
するのみで良く、低価格にして正確な波形調整が容易に
できるという効果がある。
路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査端子に導出
するのみで良く、低価格にして正確な波形調整が容易に
できるという効果がある。
【0012】請求項2に記載の発明は、検査端子に導出
する導体はプリント基板上に平行に敷設されたパターン
からなる請求項1に記載の高周波装置であり、パターン
は平行に敷設されているので、このパターン自体も平衡
回路になり、例え外部からの妨害を受けたとしてもそれ
を打ち消すことができる。
する導体はプリント基板上に平行に敷設されたパターン
からなる請求項1に記載の高周波装置であり、パターン
は平行に敷設されているので、このパターン自体も平衡
回路になり、例え外部からの妨害を受けたとしてもそれ
を打ち消すことができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、能動回路の出力
はSAWフィルタの入力端子に接続されるとともに、こ
のSAWフィルタの下面を通って検査端子に導出された
請求項2に記載の高周波装置であり、SAWフィルタの
入力端子を活用することにより、信号線から検査端子へ
の導出線路を0オーム抵抗等で交差させる必要がない。
従って、プリント基板の裏面は自由に使用することがで
きる。
はSAWフィルタの入力端子に接続されるとともに、こ
のSAWフィルタの下面を通って検査端子に導出された
請求項2に記載の高周波装置であり、SAWフィルタの
入力端子を活用することにより、信号線から検査端子へ
の導出線路を0オーム抵抗等で交差させる必要がない。
従って、プリント基板の裏面は自由に使用することがで
きる。
【0014】請求項4に記載の発明の高周波装置は、金
属製のケースに収納されるとともに、このケースに孔を
設け、この孔の下方に検査端子が設けられた請求項2に
記載の高周波装置であり、波形観測装置はこの孔を介し
て検査端子に当接させて信号を導出すれば良いので、特
別な検査端子をケースに設ける必要はなく、高周波装置
の小型化を図ることができる。また、金属ケースで覆わ
れているのでノイズに対して対策された高周波装置とな
る。
属製のケースに収納されるとともに、このケースに孔を
設け、この孔の下方に検査端子が設けられた請求項2に
記載の高周波装置であり、波形観測装置はこの孔を介し
て検査端子に当接させて信号を導出すれば良いので、特
別な検査端子をケースに設ける必要はなく、高周波装置
の小型化を図ることができる。また、金属ケースで覆わ
れているのでノイズに対して対策された高周波装置とな
る。
【0015】請求項5に記載の発明の高周波装置は、金
属製のケースに収納されるとともに、このケースに孔を
設け、この孔の下方にSAWフィルタの入力端子が設け
られた請求項2に記載の高周波装置であり、SAWフィ
ルタの入力端子が検査端子としても使うことができ、小
型・低価格化を図ることができる。
属製のケースに収納されるとともに、このケースに孔を
設け、この孔の下方にSAWフィルタの入力端子が設け
られた請求項2に記載の高周波装置であり、SAWフィ
ルタの入力端子が検査端子としても使うことができ、小
型・低価格化を図ることができる。
【0016】請求項6に記載の発明の高周波装置は、金
属製のケースに収納されるとともに、このケースの側面
に検査端子が導出された請求項2に記載の高周波装置で
あり、検査端子がケースから露出していることになり、
波形観測装置との接続が容易となる。
属製のケースに収納されるとともに、このケースの側面
に検査端子が導出された請求項2に記載の高周波装置で
あり、検査端子がケースから露出していることになり、
波形観測装置との接続が容易となる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は実施の形態1にお
ける高周波装置のブロック図である。図1において、本
発明の高周波装置は、テレビ放送波が入力される入力端
子21と、この入力端子21に接続された単同調回路2
2と、この単同調回路22の出力が接続された高周波増
幅回路23と、この高周波増幅回路23の出力が接続さ
れた複同調回路24と、この複同調回路24の出力が一
方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振
回路25の出力が入力される混合回路26と、この混合
回路26の出力が接続された中間周波増幅回路27と、
この中間周波増幅回路27の出力が接続されたインピー
ダンス整合回路28と、このインピーダンス整合回路2
8の出力が接続されたSAWフィルタ29と、このSA
Wフィルタ29の出力が接続された増幅回路30と、こ
の増幅回路30の出力が接続された出力端子31と、前
記増幅回路27の平衡出力(信号線路40でもある)が
そのまま2本の線路で導出された検査端子32とから構
成されている。
ける高周波装置のブロック図である。図1において、本
発明の高周波装置は、テレビ放送波が入力される入力端
子21と、この入力端子21に接続された単同調回路2
2と、この単同調回路22の出力が接続された高周波増
幅回路23と、この高周波増幅回路23の出力が接続さ
れた複同調回路24と、この複同調回路24の出力が一
方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振
回路25の出力が入力される混合回路26と、この混合
回路26の出力が接続された中間周波増幅回路27と、
この中間周波増幅回路27の出力が接続されたインピー
ダンス整合回路28と、このインピーダンス整合回路2
8の出力が接続されたSAWフィルタ29と、このSA
Wフィルタ29の出力が接続された増幅回路30と、こ
の増幅回路30の出力が接続された出力端子31と、前
記増幅回路27の平衡出力(信号線路40でもある)が
そのまま2本の線路で導出された検査端子32とから構
成されている。
【0019】ここで、本実施の形態においては妨害に対
して安定して動作させるべく、全ての回路が平衡回路で
構成されている。
して安定して動作させるべく、全ての回路が平衡回路で
構成されている。
【0020】以上のように構成されたチューナについ
て、以下にその動作を説明する。入力端子21に入力さ
れたテレビ放送波は単同調回路22で大まかな帯域が選
択される。次に、複同調回路24で隣接する妨害波を除
去し、混合回路26で希望波を選局するとともに、その
出力はSAWフィルタ29を介して出力端子31から出
力される。
て、以下にその動作を説明する。入力端子21に入力さ
れたテレビ放送波は単同調回路22で大まかな帯域が選
択される。次に、複同調回路24で隣接する妨害波を除
去し、混合回路26で希望波を選局するとともに、その
出力はSAWフィルタ29を介して出力端子31から出
力される。
【0021】このような働きをするチューナの製造時の
調整について以下に説明する。製造時においては、単同
調回路22と複同調回路24の通過特性を調整する必要
がある。単同調回路22は入力端子21に方向性結合器
20を装着し、リターンロスを観測しながら調整する。
調整について以下に説明する。製造時においては、単同
調回路22と複同調回路24の通過特性を調整する必要
がある。単同調回路22は入力端子21に方向性結合器
20を装着し、リターンロスを観測しながら調整する。
【0022】次に、伝達特性を調整するフィルタとして
の複同調回路24の調整について説明する。先ず、入力
端子21から信号を入力する。また、検査端子32には
波形観測装置34を接続する訳であるが、この波形観測
装置34の入力は不平衡入力であるので、その間に平衡
・不平衡変換回路35を接続する必要がある。このよう
に平衡・不平衡変換回路35を用いることにより、中間
周波増幅回路27とインピーダンス整合回路28との平
衡が崩れることは無く図2の36に示すように複同調回
路24の通過特性を略正確に観測することができる。従
って、この通過特性波形に従って複同調回路24を調整
すればよい。
の複同調回路24の調整について説明する。先ず、入力
端子21から信号を入力する。また、検査端子32には
波形観測装置34を接続する訳であるが、この波形観測
装置34の入力は不平衡入力であるので、その間に平衡
・不平衡変換回路35を接続する必要がある。このよう
に平衡・不平衡変換回路35を用いることにより、中間
周波増幅回路27とインピーダンス整合回路28との平
衡が崩れることは無く図2の36に示すように複同調回
路24の通過特性を略正確に観測することができる。従
って、この通過特性波形に従って複同調回路24を調整
すればよい。
【0023】なお、図2において、横軸37は周波数
(MHz)であり、縦軸38は利得(dB)である。
(MHz)であり、縦軸38は利得(dB)である。
【0024】また、平衡・不平衡変換回路35の代わり
に、検査端子32の一方の端子に不平衡入力の波形観測
装置34を接続するとともに他方には略1000PFの
コンデンサ39をグランドとの間に接続して、高周波的
に接地しても良い。このようにコンデンサ39をグラン
ドとの間に接続することにより、後段のインピーダンス
整合回路28及びSAWフィルタ29の波形への影響が
現われることは無く図2の36に示すように複同調回路
24の通過特性を略正確に観測することができる。従っ
て、この通過特性波形に従って複同調回路24を調整す
ればよい。
に、検査端子32の一方の端子に不平衡入力の波形観測
装置34を接続するとともに他方には略1000PFの
コンデンサ39をグランドとの間に接続して、高周波的
に接地しても良い。このようにコンデンサ39をグラン
ドとの間に接続することにより、後段のインピーダンス
整合回路28及びSAWフィルタ29の波形への影響が
現われることは無く図2の36に示すように複同調回路
24の通過特性を略正確に観測することができる。従っ
て、この通過特性波形に従って複同調回路24を調整す
ればよい。
【0025】このように複同調回路24を調整するため
の検査端子32が平衡のままで導出されているので、信
号線路40の平衡が崩れることは無く、複同調回路24
を容易に調整することができる。
の検査端子32が平衡のままで導出されているので、信
号線路40の平衡が崩れることは無く、複同調回路24
を容易に調整することができる。
【0026】従って、高周波装置としては、単に中間周
波増幅回路27の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検
査端子32に導出するのみで良く、低価格にして正確な
波形調整が容易にできるものである。
波増幅回路27の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検
査端子32に導出するのみで良く、低価格にして正確な
波形調整が容易にできるものである。
【0027】また、検査端子32に導出する導体はプリ
ント基板上にパターンを平行に敷設したものであり、こ
のパターン自体も平衡回路となるので、例え外部からの
妨害を受けたとしてもそれを打ち消すことができる。
ント基板上にパターンを平行に敷設したものであり、こ
のパターン自体も平衡回路となるので、例え外部からの
妨害を受けたとしてもそれを打ち消すことができる。
【0028】ここで、検査端子32は信号線路40から
導出する訳であるが、プリント基板の表面のみで導出し
ようとすると、2本の線路の内、一方の線路はそのまま
導出することができるが、他方の線路は平行に導出しよ
うとすると、他方の線路と交差させる必要がある。そこ
で0オーム抵抗(ジャンパー線でも可)を用いて交差さ
せると良い。このようにすれば、プリント基板の表面だ
けで処理できるので、裏面は全てグランドにすればノイ
ズに対して強いものになる。また裏面をグランドパター
ンにする代わりに配線に使っても良い。このようにする
ことにより、配線密度が高くなり、プリント基板の小型
化を図ることができる。
導出する訳であるが、プリント基板の表面のみで導出し
ようとすると、2本の線路の内、一方の線路はそのまま
導出することができるが、他方の線路は平行に導出しよ
うとすると、他方の線路と交差させる必要がある。そこ
で0オーム抵抗(ジャンパー線でも可)を用いて交差さ
せると良い。このようにすれば、プリント基板の表面だ
けで処理できるので、裏面は全てグランドにすればノイ
ズに対して強いものになる。また裏面をグランドパター
ンにする代わりに配線に使っても良い。このようにする
ことにより、配線密度が高くなり、プリント基板の小型
化を図ることができる。
【0029】(実施の形態2)実施の形態2は、図3に
示すように信号線路40上にSAWフィルタ29を載置
し、このSAWフィルタ29の入力端子29a、29b
を直接信号線路40に接続する。そして、信号線路40
はそのまま延長して検査端子32をパターン41a、4
1bで形成する。このようにすれば0オーム抵抗を使っ
て線路を交差させる必要は無い。また、パターンも完全
に平行を保ちながら検査端子32(即ち、パターン41
a、41b)まで導出することができる。この場合もプ
リント基板の裏面は自由に使用することができる。
示すように信号線路40上にSAWフィルタ29を載置
し、このSAWフィルタ29の入力端子29a、29b
を直接信号線路40に接続する。そして、信号線路40
はそのまま延長して検査端子32をパターン41a、4
1bで形成する。このようにすれば0オーム抵抗を使っ
て線路を交差させる必要は無い。また、パターンも完全
に平行を保ちながら検査端子32(即ち、パターン41
a、41b)まで導出することができる。この場合もプ
リント基板の裏面は自由に使用することができる。
【0030】(実施の形態3)図4は、実施の形態3に
おける高周波装置の斜視図であり、金属製のケース42
内に収納されている。このケース42はグランドに接続
されているので、妨害波から高周波装置が保護される。
また、43はケース42の側面に設けられた端子であ
り、電源の供給や、入力端子21や出力端子31が設け
られている。また、この側面に検査端子32を設けれ
ば、直接観測装置34に接続することができるので、接
続が容易となる。
おける高周波装置の斜視図であり、金属製のケース42
内に収納されている。このケース42はグランドに接続
されているので、妨害波から高周波装置が保護される。
また、43はケース42の側面に設けられた端子であ
り、電源の供給や、入力端子21や出力端子31が設け
られている。また、この側面に検査端子32を設けれ
ば、直接観測装置34に接続することができるので、接
続が容易となる。
【0031】(実施の形態4)図5は、実施の形態4に
おける高周波装置の要部断面図である。図5において、
44はケース42の表カバーであり、45は裏カバーで
ある。46はケース42内に装着されたプリント基板で
ある。そして、このプリント基板46の表面には中間周
波増幅回路27やSAWフィルタ29等が装着されてお
り、その間を信号線路40で接続されている。47はプ
リント基板46の裏面全体に設けられたグランドパター
ンである。
おける高周波装置の要部断面図である。図5において、
44はケース42の表カバーであり、45は裏カバーで
ある。46はケース42内に装着されたプリント基板で
ある。そして、このプリント基板46の表面には中間周
波増幅回路27やSAWフィルタ29等が装着されてお
り、その間を信号線路40で接続されている。47はプ
リント基板46の裏面全体に設けられたグランドパター
ンである。
【0032】48は、表カバー44に設けられた孔であ
り、信号線路40の真上に設けられている。そして波形
観測装置34は、この孔48を介して信号線路40(検
査端子32でもある)に当接させて信号を導出する。従
って、特別な検査端子32をケース42に設ける必要は
無く、高周波装置の小型化を図ることができる。また、
金属ケースで覆われているのでノイズに対して対策され
た高周波装置となる。
り、信号線路40の真上に設けられている。そして波形
観測装置34は、この孔48を介して信号線路40(検
査端子32でもある)に当接させて信号を導出する。従
って、特別な検査端子32をケース42に設ける必要は
無く、高周波装置の小型化を図ることができる。また、
金属ケースで覆われているのでノイズに対して対策され
た高周波装置となる。
【0033】なお、平衡回路部品の半田付けはリフロー
半田付けすることが望ましい。これは、半田品質が優れ
るばかりでなく、リフロー半田によるセルフアライメン
ト効果で部品が所定の場所に正確に実装されるので、平
衡回路の性能が改善される。
半田付けすることが望ましい。これは、半田品質が優れ
るばかりでなく、リフロー半田によるセルフアライメン
ト効果で部品が所定の場所に正確に実装されるので、平
衡回路の性能が改善される。
【0034】(実施の形態5)図6は、実施の形態5に
おける高周波装置の要部断面図である。図6において、
50はケース42の表カバーであり、51は裏カバーで
ある。52はケース42内に装着されたプリント基板で
ある。そして、このプリント基板52の表面には中間周
波増幅回路27やSAWフィルタ53等が装着されてお
り、その間を信号線路40で接続されている。このSA
Wフィルタ53はリード端子53aを有するタイプであ
り、このリード端子53aをプリント基板52に設けら
れた孔に貫通して固定するものである。
おける高周波装置の要部断面図である。図6において、
50はケース42の表カバーであり、51は裏カバーで
ある。52はケース42内に装着されたプリント基板で
ある。そして、このプリント基板52の表面には中間周
波増幅回路27やSAWフィルタ53等が装着されてお
り、その間を信号線路40で接続されている。このSA
Wフィルタ53はリード端子53aを有するタイプであ
り、このリード端子53aをプリント基板52に設けら
れた孔に貫通して固定するものである。
【0035】54は、裏カバー51に設けられた孔であ
り、リード端子53aの真上に設けられている。そして
波形観測装置34は、この孔54を介してリード端子5
3a(検査端子32でもある)に当接させて信号を導出
するものである。55は波形観測装置34の当接ピンで
あり、その先端は凹部55aが設けられている。そし
て、この凹部55aがリード端子53aに嵌合するの
で、確実な接触が得られる。
り、リード端子53aの真上に設けられている。そして
波形観測装置34は、この孔54を介してリード端子5
3a(検査端子32でもある)に当接させて信号を導出
するものである。55は波形観測装置34の当接ピンで
あり、その先端は凹部55aが設けられている。そし
て、この凹部55aがリード端子53aに嵌合するの
で、確実な接触が得られる。
【0036】このように、リード端子53aを活用する
ことにより、特別な検査端子32をケース42に設ける
必要は無く、高周波装置の小型化を図ることができる。
また、金属ケースで覆われているのでノイズに対して対
策された高周波装置となる。
ことにより、特別な検査端子32をケース42に設ける
必要は無く、高周波装置の小型化を図ることができる。
また、金属ケースで覆われているのでノイズに対して対
策された高周波装置となる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の高周波装置によれ
ば、能動回路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査
端子に導出しており、調整可能なフィルタを調整するた
めの検査端子が平衡のままで導出されているので、片方
の検査端子に波形観測装置を接続するとともに、もう一
方の検査端子にはコンデンサにより高周波的に接地する
ことができる。このようにコンデンサを接続することに
より、平衡出力を不平衡出力にすることができるので、
正しい波形を観測することができ、調整可能なフィルタ
を容易に調整することができる。
ば、能動回路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査
端子に導出しており、調整可能なフィルタを調整するた
めの検査端子が平衡のままで導出されているので、片方
の検査端子に波形観測装置を接続するとともに、もう一
方の検査端子にはコンデンサにより高周波的に接地する
ことができる。このようにコンデンサを接続することに
より、平衡出力を不平衡出力にすることができるので、
正しい波形を観測することができ、調整可能なフィルタ
を容易に調整することができる。
【0038】又は、波形観測装置に平衡・不平衡変換器
を接続し、この平衡・不平衡変換器の平衡側を検査端子
に接続することにより、信号線路の平衡が崩れることは
無く、調整可能なフィルタを容易に調整することができ
る。
を接続し、この平衡・不平衡変換器の平衡側を検査端子
に接続することにより、信号線路の平衡が崩れることは
無く、調整可能なフィルタを容易に調整することができ
る。
【0039】従って、高周波装置としては、単に能動回
路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査端子に導出
するのみで良く、低価格にして正確な波形調整が容易に
できるという効果がある。
路の平衡出力を平衡のまま2本の導体で検査端子に導出
するのみで良く、低価格にして正確な波形調整が容易に
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における高周波装置のブ
ロック図
ロック図
【図2】同、特性図
【図3】同、実施の形態2における高周波装置の要部斜
視図
視図
【図4】同、実施の形態3における高周波装置の斜視図
【図5】同、実施の形態4における高周波装置の要部断
面図
面図
【図6】同、実施の形態5における高周波装置の要部断
面図
面図
【図7】従来の高周波装置のブロック図
【図8】同、他の例による高周波装置のブロック図
【図9】同、特性図
21 入力端子 24 複同調回路 27 中間周波増幅回路 29 SAWフィルタ 31 出力端子 32 検査端子 34 波形観測装置 35 平衡・不平衡変換回路 40 信号線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/04 H05K 5/04 // H03H 9/25 H03H 9/25 A (72)発明者 安田 雅克 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E360 EA27 GA46 GB02 GC02 5C025 AA25 BA24 5C061 BB01 BB03 BB09 BB15 CC05 5J097 AA30 BB11 HB07 LL06 LL07 5K020 AA02 DD01 DD11 EE14 LL00
Claims (6)
- 【請求項1】 高周波信号が入力される入力端子と、こ
の入力端子に入力された信号が供給されるとともにその
伝達特性が調整可能なフィルタと、このフィルタの出力
が供給されるとともにその出力が平衡である能動回路
と、この能動回路の出力が供給される平衡型のSAWフ
ィルタと、このSAWフィルタの平衡出力が供給される
出力端子とを備え、前記能動回路の平衡出力を平衡のま
ま2本の導体で検査端子に導出した高周波装置。 - 【請求項2】 検査端子に導出する導体はプリント基板
上に平行に敷設されたパターンからなる請求項1に記載
の高周波装置。 - 【請求項3】 能動回路の出力はSAWフィルタの入力
端子に接続されるとともに、このSAWフィルタの下面
を通って検査端子に導出された請求項2に記載の高周波
装置。 - 【請求項4】 高周波装置は金属製のケースに収納され
るとともに、このケースに孔を設け、この孔の下方に検
査端子が設けられた請求項2に記載の高周波装置。 - 【請求項5】 高周波装置は金属製のケースに収納され
るとともに、このケースに孔を設け、この孔の下方にS
AWフィルタの入力端子が設けられた請求項2に記載の
高周波装置。 - 【請求項6】 高周波装置は金属製のケースに収納され
るとともに、このケースの側面に検査端子が導出された
請求項2に記載の高周波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108165A JP2002305691A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 高周波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001108165A JP2002305691A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 高周波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002305691A true JP2002305691A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=18960357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001108165A Pending JP2002305691A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 高周波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002305691A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003063371A1 (fr) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil de reception de signal haute frequence |
WO2006054391A1 (ja) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Leader Electronics Corp. | チューナの特性を測定する装置 |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108165A patent/JP2002305691A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003063371A1 (fr) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil de reception de signal haute frequence |
US7194245B2 (en) | 2002-01-22 | 2007-03-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High-frequency signal receiving apparatus |
WO2006054391A1 (ja) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Leader Electronics Corp. | チューナの特性を測定する装置 |
CN101061651B (zh) * | 2004-11-18 | 2012-02-22 | 利达电子株式会社 | 测定调谐器特性的装置 |
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