JP2001333025A - 無線通信装置およびその検査方法 - Google Patents

無線通信装置およびその検査方法

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JP2001333025A JP2000149665A JP2000149665A JP2001333025A JP 2001333025 A JP2001333025 A JP 2001333025A JP 2000149665 A JP2000149665 A JP 2000149665A JP 2000149665 A JP2000149665 A JP 2000149665A JP 2001333025 A JP2001333025 A JP 2001333025A
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wireless communication
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Takashi Haga
敬 芳賀
Teruya Maeta
輝也 前多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ2と無線通信回路4のインピーダン
ス整合が良好で、かつ、小型化・低コスト化が容易な無
線通信装置を提供する。 【解決手段】 無線通信回路4とアンテナ2を接続する
信号導通線路16上にRFコネクタ5を設け、該RFコ
ネクタ5よりもアンテナ2側の部位に信号導通線路16
の分断部17を設ける。この分断部17には高周波ショ
ート回路20を備えたチップ部品18が実装されて無線
通信回路4とアンテナ2は上記高周波ショート回路20
を介して高周波的に導通接続する。分断部17にチップ
部品18が設けられていない状態で、RFコネクタ5に
無線通信回路4の高周波特性検査用の検査器を接続して
無線通信回路4の検査を行い、検査後に、分断部17に
チップ部品18を実装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型電話機等の
無線通信装置およびその検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4には無線通信装置である携帯型電話
機の一構成例が実線により模式的に示されている。この
図4に示す携帯型電話機1は、アンテナ2と、線路切り
換えスイッチ3と、無線通信回路4と、RFコネクタ5
と、キー入力部6と、マイク7と、スピーカー8とを有
して構成されている。
【0003】この図4に示す携帯型電話機1において、
線路切り換えスイッチ3には3つの端子T1,T2,T
3が設けられており、その端子T1にはアンテナ2が接
続され、端子T2には無線通信回路4が接続され、端子
T3にはRFコネクタ5が接続されている。この線路切
り換えスイッチ3では、上記端子T1と端子T2をスイ
ッチ接続させることによって、無線通信回路4にアンテ
ナ2を導通接続させ、また、端子T2と端子T3をスイ
ッチ接続させることによって、上記アンテナ2と無線通
信回路4の接続状態を解除させて、無線通信回路4にR
Fコネクタ5を導通接続させる。上記線路切り換えスイ
ッチ3は、通常、上記端子T1と端子T2をスイッチ接
続するアンテナ側に切り換えられており、無線通信回路
4はアンテナ2に導通接続された状態となっている。
【0004】無線通信回路4はアンテナ2を介しての信
号の送信と受信を行う回路であり、例えば、図4に示す
ように、送受信切り換え部10と、受信部11と、シン
セサイザ部12と、送信部13と、データ処理部14と
を有して構成されている。この無線通信回路4では、例
えば、上記送受信切り換え部10によって、信号の受信
と送信が所定の時間間隔で交互に切り換えられる。受信
部11は、アンテナ2から上記受信切り換え部10を介
して加えられた高周波の入力信号RXと、シンセサイザ
部12から加えられたローカル信号とをミキシングし
て、中間周波数帯のIF(Intermediate Frequency)信
号を作成し、このIF信号をデータ処理部14に出力す
る。
【0005】データ処理部14はベースバンド回路(図
示せず)および制御回路(図示せず)を有して構成され
ており、上記受信部11から加えられたIF信号を所定
の信号処理手法に基づいて処理する。この信号処理によ
り、例えば、スピーカー8から音声が発せられる。
【0006】また、上記データ処理部14はキー入力部
6やマイク7から入力された情報を信号処理して、送信
部13に出力する。送信部13はそのデータ処理部14
から加えられた信号を変調し、この変調した信号とシン
セサイザ部12から加えられたローカル信号とをミキシ
ングして高周波の送信信号TXを作成する。この高周波
の送信信号TXは送受信切り換え部10と線路切り換え
スイッチ3とアンテナ2を介して外部に送信される。
【0007】上記無線通信回路4とアンテナ2はインピ
ーダンス整合が良好であることが望ましく、そのため
に、例えば、アンテナ2側から送受信切り換え部10を
介して受信部11を見たときのインピーダンスと、同様
にアンテナ2側から送受信切り換え部10を介して送信
部13を見たときのインピーダンスとが両方共にアンテ
ナ2のインピーダンスとほぼ等しい値となるように、上
記無線通信回路4の回路構成が設定されている。
【0008】ところで、このような携帯型電話機1の製
造工程等において、上記無線通信回路4の高周波特性を
調べる検査が行われる。この検査は、変調精度や送信パ
ワー等を調べるものであり、この検査を行う際には、図
4の点線に示すように高周波特性検査用の検査器15を
RFコネクタ5に接続する。また、上記線路切り換えス
イッチ3の端子T2と端子T3をスイッチ接続させて高
周波特性検査用の検査器15と無線通信回路4とを接続
すると共に、アンテナ2と無線通信回路4を絶縁状態に
してから、上記高周波特性検査用の検査器15を用いて
上記無線通信回路4の高周波特性検査が行われる。
【0009】上記高周波特性の検査時には、上記の如く
アンテナ2と無線通信回路4を絶縁状態にする必要があ
る。それというのは、上記検査時に、アンテナ2と無線
通信回路4が導通接続されていると、アンテナ2の影響
が無線通信回路4に及んで、検査の正確さが損なわれて
しまうという問題が生じるからである。そのため、上記
のように、無線通信回路4の高周波特性検査時には、上
記アンテナ2と無線通信回路4を絶縁状態にして無線通
信回路4をアンテナ2から独立させた状態とし、無線通
信回路4の高周波特性の検査の正確さを向上させてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図4に示す構成で
は、上記の如く、無線通信回路4の高周波特性検査を行
う際に、無線通信回路4とRFコネクタ5を導通接続さ
せ、かつ、アンテナ2と無線通信回路4を絶縁させるた
めだけに、上記線路切り換えスイッチ3が設けられてい
る。すなわち、この線路切り換えスイッチ3は、上記検
査時のみに使用されるものであり、通常の使用時には不
要なものである。この線路切り換えスイッチ3が設けら
れているために、装置が大型化するという問題や、コス
トが高くなるという問題がある。
【0011】なお、上記線路切り換えスイッチ3を持た
ない図5に示すような装置はあるが、この図5に示す装
置では、アンテナ2と無線通信回路4のインピーダンス
不整合の問題が生じる。つまり、この図5に示す装置
は、無線通信回路4の入出力部Yとアンテナ接続用端子
Zとを接続している線路22からRFコネクタ5の接続
用線路23が分岐して設けられている。
【0012】このような装置の無線通信回路4の高周波
特性検査を行う際には、まず、上記アンテナ接続用端子
Zにアンテナ2が接続されていない状態で、上記RFコ
ネクタ5に高周波特性検査用の検査器15を接続して無
線通信回路4の検査を行う。この検査後に、上記アンテ
ナ2をアンテナ接続用端子Zに接続してアンテナ2と無
線通信回路4を導通接続する。また、上記線路23等の
インピーダンスの影響によってアンテナ2と無線通信回
路4のインピーダンス不整合問題が発生するのを防止す
るために、上記RFコネクタ接続用の線路23を切断す
る。
【0013】このように、この図5に示す装置では、無
線通信回路4の検査後に、上記線路23を切断しなけれ
ばならず、他の線路を誤って切断する等の問題を防止す
るために、上記線路23を長くして該線路23の先端側
(RFコネクタ5側)を切断していた。このため、上記
のように、上記検査の終了後に上記線路23を切断して
も、その線路23の切断部から上記線路22に至るまで
の長い線路部分は残り、これにより、その線路22から
切り離されずに残った線路23のインピーダンスに起因
して、アンテナ2と無線通信回路4のインピーダンス不
整合の問題が生じてしまう。
【0014】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、装置の小型化や、低コスト
化が容易であり、アンテナと無線通信回路のインピーダ
ンス不整合を防止することができる無線通信装置および
その検査方法に関するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明の無線通信装
置は、アンテナと、該アンテナを介しての信号の受信と
送信の少なくとも一方を行う無線通信回路と、それらア
ンテナと無線通信回路を導通接続して高周波信号を通す
信号導通線路とを有し、上記信号導通線路には上記無線
通信回路の高周波特性検査用の検査器を接続するための
検査器接続手段が介設され、また、その信号導通線路に
は上記検査器接続手段よりもアンテナ側の部位に線路の
分断部が設けられ、この分断部には線路接続用のチップ
部品が実装されており、このチップ部品には高周波ショ
ート回路が形成され、この高周波ショート回路の一端側
は上記分断部の無線通信回路側線路端に接続され、上記
高周波ショート回路の他端側は上記分断部のアンテナ側
線路端に接続されている構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。
【0016】また、第2の発明は、上記第1の発明の無
線通信装置の検査方法であって、信号導通線路の分断部
に線路接続用のチップ部品が設けられていない状態で、
検査器接続用手段に高周波特性検査用の検査器を導通接
続して無線通信回路を検査し、この検査後に、上記信号
導通線路の分断部に線路接続用のチップ部品を設置して
無線通信回路側の線路とアンテナ側の線路とを上記チッ
プ部品の高周波ショート回路を介して接続することを特
徴として構成されている。
【0017】上記構成の発明において、上記のように、
アンテナと無線通信回路を導通接続する信号導通線路に
は分断部が設けられ、この分断部にはチップ部品が実装
され該チップ部品の高周波ショート回路によってアンテ
ナ側の線路と無線通信回路側の線路とが接続されてい
る。これにより、無線通信回路はアンテナを介しての信
号の送信あるいは受信を行う。
【0018】この発明では、上記信号導通線路の分断部
にチップ部品が設けられておらず、無線通信回路とアン
テナが絶縁している状態で、上記無線通信回路の高周波
特性の検査を行う。この検査の後に上記信号導通線路の
分断部にチップ部品を設置して、アンテナ側の線路と無
線通信回路側の線路とを導通接続する。
【0019】この発明では、前記従来例のような線路を
切り換えるためのスイッチ手段を設けずに済み、また、
チップ部品は非常に微細で、安価なものであるので、装
置の小型化および低コスト化を図ることが容易となる。
【0020】また、上記信号導通線路上に検査器接続手
段が設けられているので、信号導通線路と検査器接続手
段を接続するための分岐線路を形成しなくてよい。さら
に、チップ部品は非常に微細であることから、実装位置
の自由度が高く、これにより、信号導通線路の短縮化を
図ることが可能となり、また、上記チップ部品の高周波
ショート回路は殆どインピーダンスを持たないので、ア
ンテナと無線通信回路間の信号経路のインピーダンスを
小さく抑制することができる。上記のように、上記検査
器接続手段接続用の分岐線路が無く、かつ、アンテナと
無線通信回路間の信号経路のインピーダンスを小さく抑
制することができるので、上記分岐線路や信号経路のイ
ンピーダンスの悪影響を非常に小さく抑制することがで
きて、アンテナと無線通信回路のインピーダンス不整合
問題を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0022】図1には本発明に係る無線通信装置の一実
施形態例が実線により模式的に示されている。この実施
形態例の無線通信装置は携帯型電話機であり、特徴的な
ことは、装置の小型化および低コスト化が容易で、か
つ、アンテナと無線通信回路のインピーダンス不整合問
題を防止することができる特有な構成を備えていること
である。それ以外の構成は前記従来例と同様であり、こ
の実施形態例の説明において、前記従来例と同一構成部
分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略
する。
【0023】すなわち、図1に示すように、アンテナ2
と無線通信回路4を導通接続して高周波信号を通す信号
導通線路16には検査器接続手段であるRFコネクタ5
が設けられている。また、上記信号導通線路16には上
記RFコネクタ5よりもアンテナ2側の部位に、図2
(a)に示すように、分断部17が設けられ、この分断
部17には図1に示す線路接続用の微細なチップ部品1
8が実装されている。
【0024】この実施形態例では、図2(b)に示すよ
うに、上記チップ部品18の底面には高周波ショート回
路20が形成されている。この高周波ショート回路20
には2つの接続端部20a,20bが設けられており、
それら接続端部20a,20bのうちの一方側は上記分
断部17の図2(a)に示す無線通信回路側線路端17
aに、また、他方側の接続端部は上記分断部17のアン
テナ側線路端17bにそれぞれ例えば半田等を介して接
続される。
【0025】上記高周波ショート回路20は上記分断部
17の無線通信回路側線路端17aとアンテナ側線路端
17bとを高周波的に導通接続させる構成を有してお
り、例えば、マイクロストリップラインやコンデンサ等
により構成されている。このような高周波ショート回路
20はインピーダンスが非常に小さいものである。特
に、上記高周波ショート回路20をコンデンサにより構
成した場合には、該高周波ショート回路20のインピー
ダンスは殆ど無く、高周波的にはロスを殆ど無くすこと
ができる。
【0026】上記高周波ショート回路20を備えたチッ
プ部品18が分断部17に上記の如く実装されることに
よって、無線通信回路4側の線路とアンテナ2側の線路
とは上記高周波ショート回路20を介して高周波的に導
通状態となり、これにより、アンテナ2と無線通信回路
4は導通接続され、アンテナ2を介しての信号の受信と
送信が可能となる。
【0027】ところで、本発明者は、図1の点線に示す
ように、RFコネクタ5に高周波特性検査用の検査器1
5を接続した場合に、上記分断部17の無線通信回路側
線路端17aとRFコネクタ5との間の図2(a)に示
す線路Xの電気長の変化によって、上記高周波特性検査
用の検査器15側から見たV.S.W.R.(電圧定在波比)
が、どのように変化するのかを調べた。図3にはその実
験結果が示されている。
【0028】この図3の実験結果にも示されているよう
に、上記線路Xの電気長が0(deg)である場合にはV.
S.W.R.が1であり、アンテナ2と無線通信回路4のイン
ピーダンス整合が最適であることが分かり、また、上記
線路Xの電気長が0(deg)よりも長くなるに従って上
記インピーダンス整合の状態が悪くなっていくことが分
かる。
【0029】この実験結果を考慮して、この実施形態例
では、上記V.S.W.R.が予め定まる許容値以下となるよう
に、上記線路Xの長さや太さを設定している。具体的に
は、例えば、上記V.S.W.R.の許容値が1.5である場合
には、図3に示す実験結果に基づいて線路Xの電気長が
20(deg)以内となるように、線路Xの長さや太さ等
が設計される。
【0030】この実施形態例に示す携帯型電話機1は上
記のように構成されており、この携帯型電話機1の無線
通信回路4の高周波特性検査を行う際には、図2(a)
に示すように信号導通線路16の分断部17にチップ部
品18が設けられていない状態で、RFコネクタ5に高
周波特性検査用の検査器15を接続して無線通信回路4
の検査を行う。この検査後に、上記分断部17にチップ
部品18を実装して、該チップ部品18によって、無線
通信回路4側の線路16とアンテナ2側の線路16とを
高周波的に導通接続する。上記チップ部品18の実装作
業は簡単であることから、短時間で行うことができる
し、自動実装を図ることもできる。
【0031】この実施形態例によれば、信号導通線路1
6に分断部17を設け、この分断部17にチップ部品1
8が実装されていない状態で、無線通信回路4の高周波
特性の検査を行い、この検査後に、上記分断部17に線
路接続用のチップ部品18を設けて、アンテナ2と無線
通信回路4を高周波的に導通接続させる検査手法が可能
な構成としたので、従来例に示したような大型で高価な
線路切り換えスイッチ3を設けなくとも、無線通信回路
4をアンテナ2から切り離した状態で、無線通信回路4
の高周波特性検査を行うことができる。この実施形態例
では、従来例では設けられていないチップ部品18を上
記分断部17に設置するけれども、このチップ部品18
は線路切り換えスイッチ3に比べて格段に微細で安価で
あることから、携帯型電話機1の小型化および低コスト
化を促進させることができる。
【0032】また、上記チップ部品18は上記のように
非常に微細で、実装位置の自由度が高いことから、チッ
プ部品18をRFコネクタ5に近隣配設することが可能
であり、前記分断部17の無線通信回路側線路端17a
とRFコネクタ5間の線路Xの電気長を非常に短く抑制
することが容易となる。かつ、チップ部品18に形成さ
れた高周波ショート回路20は殆どインピーダンスを持
たないものであることから、アンテナ2と無線通信回路
4のインピーダンス整合を好適な状態にすることが容易
となる。
【0033】さらに、信号導通線路16上にRFコネク
タ5を設けたことも、上記インピーダンス整合を好適に
する要因である。つまり、図5に示すように、無線通信
回路4とアンテナ2を導通接続させるための線路22上
にRFコネクタ5が設けられていない場合には、RFコ
ネクタ5を上記線路22に接続させるためにRFコネク
タ接続用の線路23が必要となり、この線路23に起因
して前述の如くアンテナ2と無線通信回路4のインピー
ダンス不整合問題が生じる。これに対して、この実施形
態例では、上記線路23が不要であることから、その線
路23に起因したアンテナ2と無線通信回路4のインピ
ーダンス不整合問題を回避することができ、アンテナ2
と無線通信回路4のインピーダンス整合を好適にするこ
とが容易となる。
【0034】さらに、この実施形態例では、チップ部品
18を実装して分断部17の無線通信回路側線路端17
aとアンテナ側線路端17bとを高周波的に導通接続し
ているので、上記チップ部品18の実装後に再検査が必
要となったときに、そのチップ部品18は上記分断部1
7から簡単に取り外すことができるので、再検査を簡単
に行うことができる。
【0035】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、検査器接続手段としてRFコ
ネクタ5が設けられていたが、検査器接続手段はRFコ
ネクタ以外の接続手段により構成してもよい。
【0036】また、上記実施形態例では、高周波ショー
ト回路20は上記チップ部品18の底面に設けられてい
たが、例えば、チップ部品18の上面に設けてもよく、
チップ部品18における高周波ショート回路20の形成
位置は限定されるものではない。
【0037】さらに、上記実施形態例では、携帯型電話
機を例にして説明したが、この発明は携帯型電話機に限
定されるものではなく、様々な無線通信装置に適用する
ことができる。例えば、上記実施形態例では、送信と受
信の両方が可能な無線通信装置であったが、送信のみ又
は受信のみを行う無線通信装置にも本発明は適用するこ
とができる。そのような場合には、もちろん、上記無線
通信回路4は送信のみ又は受信のみを行う回路構成を持
つこととなり、また、キー入力部6やマイク7やスピー
カー8は必要に応じて設けられる。
【0038】
【発明の効果】この発明の無線通信装置によれば、アン
テナと無線通信回路を導通接続する信号導通線路には分
断部が設けられ、この分断部にはチップ部品が設けられ
ており、分断部よりも無線通信回路側の線路と分断部よ
りもアンテナ側の線路とは上記チップ部品の高周波ショ
ート回路を介して接続されている構成としたので、本発
明において特有な無線通信装置の検査方法でもって、無
線通信回路の高周波特性検査を行うことができる。
【0039】つまり、上記信号導通線路の分断部にチッ
プ部品が設けられていない状態で、検査器接続手段に高
周波特性検査用の検査器を接続して、無線通信回路の高
周波特性検査を行い、この検査後に、上記信号導通線路
の分断部にチップ部品を実装して無線通信回路側の線路
とアンテナ側の線路を導通接続する。このような検査方
法によって無線通信回路の高周波特性検査を行うので、
従来例のような検査時にのみ必要な大型で高価な線路切
り換えスイッチが不要となる。また、上記チップ部品
は、上記線路切り換えスイッチに比べて、非常に微細
で、格段に安価なものであることから、無線通信装置の
小型化および低コスト化を促進させることができる。
【0040】また、上記のようにチップ部品は非常に微
細であることから、実装位置の自由度が高く、これによ
り、信号導通線路の短縮を図ることができ、かつ、チッ
プ部品の高周波ショート回路はインピーダンスを殆ど持
たないので、アンテナと無線通信回路間の信号経路が持
つインピーダンスを小さく抑制することができる。さら
に、信号導通線路上に検査器接続手段を設けたので、検
査器接続手段が信号導通線路以外の位置に設けられてい
る場合のような信号接続線路から分岐した線路を設けな
くて済む。
【0041】上記のように、アンテナと無線通信回路間
の信号経路のインピーダンスを小さく抑制することがで
き、かつ、上記のような分岐線路が無いので、信号経路
や分岐線路のインピーダンスの悪影響を抑えることがで
きて、アンテナと無線通信回路のインピーダンス整合を
好適な状態とすることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線通信装置の一実施形態例を示
す説明図である。
【図2】チップ部品が信号導通線路に設けられていない
状態例およびチップ部品の一例を示す説明図である。
【図3】本発明者の実験により得られた線路Xの電気長
とV.S.W.R.との関係例を示すグラフである。
【図4】従来例を示す説明図である。
【図5】さらに、その他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯型電話機 2 アンテナ 4 無線通信回路 5 RFコネクタ 15 高周波特性検査用の検査器 16 信号導通線路 17 分断部 18 チップ部品 20 高周波ショート回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと、該アンテナを介しての信号
    の受信と送信の少なくとも一方を行う無線通信回路と、
    それらアンテナと無線通信回路を導通接続して高周波信
    号を通す信号導通線路とを有し、上記信号導通線路には
    上記無線通信回路の高周波特性検査用の検査器を接続す
    るための検査器接続手段が介設され、また、その信号導
    通線路には上記検査器接続手段よりもアンテナ側の部位
    に線路の分断部が設けられ、この分断部には線路接続用
    のチップ部品が実装されており、このチップ部品には高
    周波ショート回路が形成され、この高周波ショート回路
    の一端側は上記分断部の無線通信回路側線路端に接続さ
    れ、上記高周波ショート回路の他端側は上記分断部のア
    ンテナ側線路端に接続されていることを特徴とする無線
    通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信装置の検査方法
    であって、信号導通線路の分断部に線路接続用のチップ
    部品が設けられていない状態で、検査器接続用手段に高
    周波特性検査用の検査器を導通接続して無線通信回路を
    検査し、この検査後に、上記信号導通線路の分断部に線
    路接続用のチップ部品を設置して無線通信回路側の線路
    とアンテナ側の線路とを上記チップ部品の高周波ショー
    ト回路を介して接続することを特徴とした無線通信装置
    の検査方法。
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