JP2002305664A - 色変換方法、色変換装置、および色変換プログラム - Google Patents

色変換方法、色変換装置、および色変換プログラム

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JP2002305664A
JP2002305664A JP2001105952A JP2001105952A JP2002305664A JP 2002305664 A JP2002305664 A JP 2002305664A JP 2001105952 A JP2001105952 A JP 2001105952A JP 2001105952 A JP2001105952 A JP 2001105952A JP 2002305664 A JP2002305664 A JP 2002305664A
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mapping
axis
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JP2001105952A
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Mariko Takahashi
万里子 高橋
Narihiro Matoba
成浩 的場
Shuichi Kagawa
周一 香川
Hiroaki Sugiura
博明 杉浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色空間の複雑な領域分割を行うことなく階調
の滑らかな色再現が可能であり、複雑な色空間変換がな
く演算負荷が少ない処理速度の早い色変換方法、色変換
装置、および色変換プログラムを提供する。 【解決手段】 入力された画像データを画像処理する画
像データ入力ステップと、上記入力された画像データを
3次元の色空間で表わした入力色空間を、色変換処理を
行なう写像空間へ写像する色空間写像ステップと、上記
入力色空間を上記写像空間へ変換するための色変換パラ
メータを演算する色変換パラメータ演算ステップと、上
記演算された色変換パラメータを元に色変換を行う色変
換ステップと、色変換後の写像空間を変換前の色空間へ
戻す色空間逆写像ステップと、上記色空間逆写像ステッ
プにより変換された色空間により得られた画像データを
出力する変換画像データ出力ステップとを有するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー画像デバ
イスにおける色変換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】色域圧縮における色変換方法の考え方
は、カラー画像デバイスにおける色変換方法においても
応用することができる。例えば、特開平9−98298
号公報に開示されている色再現域圧縮方法は、カラーD
TPシステム(DTP: Desk Top Publishing)において各デ
バイスの色再現範囲の違いを考慮して、より自然な色再
現ができるようにした方法を提供するものである。ま
た、この色再現圧縮方法は領域分割を行い領域毎に圧縮
方法を変えることで彩度の高い画像に対して滑らかな色
再現域圧縮を実現している。
【0003】図10は、特開平9−98298号公報に
おける色域圧縮方法の色再現領域圧縮処理の例を模式的
に示した図であり、縦軸に明度L*を、横軸に彩度C*
有する2次元平面で表わしたものである。また、この色
域圧縮方法は、モニタで再現できてもプリンタで再現で
きない色域外の領域を分割し、領域毎に圧縮する方向を
変化させる方法である。図10において、GMINは入力
系の色再現範囲、GMOUTは出力系色再現範囲を表わ
し、L* _minは出力系色再現範囲GMOUTの明度L*の最
小値、L* _maxは入力系色再現範囲GMINおよび出力系
色再現範囲GMOUTの明度L*の最大値を示す。
* _max、L* _thは出力系色再現範囲GMOUTの彩度C*
が最大値となるときの明度および彩度の値を示し、ま
た、C* _thとC* _maxとの関係は、C* _th=C* _m ax×K
(Kは0≦K≦1なる定数)である。
【0004】次に、図10を用いて具体的な色域圧縮方
法を説明する。図に示すように、出力系の色再現範囲G
OUTが入力系の色再現範囲GMINよりも小さい場合
に、色相Hを一定の下に、明度L*と彩度C*の2次元平
面上において2直線を用いて入力系の色再現領域を共通
領域AR1、高明度領域AR2、低明度領域AR3、高
彩度領域AR4の4つの領域に分割し、それぞれの領域
毎に圧縮方向を変化させて色域圧縮を行うことで入力系
の色再現範囲GMINの色を出力系の色再現範囲GMOUT
の色に変換する。
【0005】また、それぞれの圧縮の方向は、入力系の
色再現範囲GMINと出力系の色再現範囲GMOUTの共通
領域であるAR1領域の色をそのままとし、高明度領域
であるAR2領域は(0,L* _min)方向に圧縮し、低
明度領域であるAR3は(0,L* _max)方向に圧縮
し、高彩度領域であるAR4は(C* _th,L* _th)方向
に圧縮する。
【0006】上記の色域圧縮方法を用いると、出力系の
色再現範囲GMOUTが入力系の色再現範囲GMINよりも
小さい場合に色相Hを一定の下に、明度L*と彩度C*
2次元平面上において2直線を用いて入力系の色再現領
域を4分割し、それぞれの領域毎に圧縮方向を変化させ
て色域圧縮を行い、入力系の色再現範囲GMINの色を出
力系の色再現範囲GMOUTの色に変換するので、より自
然な色再現を可能とした色域圧縮を行なえるという利点
がある。
【0007】しかし、上記のような従来の色域圧縮にお
いては、領域毎の圧縮方向に連続性がないため分割した
領域の境界付近では連続性が保てず、色の滑らかさを保
持できないこともあった。また、彩度C*の高い画像に
関しては画像の鮮やかさを保持した圧縮を行うことがで
きるが、高明度領域AR2の色はトーンが落ちた色に変
換され、低明度領域AR3の色は黒浮きの原因となる。
黒浮きの問題は、対象デバイスをディスプレイとプリン
タとした場合には元々プリンタの低明度領域AR3の階
調性は低いため大きな問題とならないが、対象デバイス
をディスプレイ等の表示装置間とした場合には大きな問
題となる。つまり表示する画像によって圧縮の効果が大
きくみられるものと効果が少ないものとがある。さら
に、従来の色域圧縮方法は、CIELAB色空間で色域
圧縮処理を行っているため、色変換の際に指数演算を含
むこととなり変換時間を要していた。そのため、リアル
タイムに圧縮処理を行うことは困難であり、ディスプレ
イ等の表示装置には適さなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の色変換方法は、
人間の視覚特性に応じた色変換を行うために、CIEL
AB色空間や、CIELAB色空間から派生されるHV
C色空間、またはCIELUV色空間などで行われてお
り、これらの色空間を用いて色域圧縮を行えば、視覚的
に偏りを生じず、滑らかな階調変化を伴う画像を作成で
きる利点がある。
【0009】しかし、RGBやCMY、またはYCbC
rなどの画像の色信号から、上記色空間への変換には複
雑な演算処理が必要となる。例えば、RGB色空間から
CIELAB色空間への変換は、マトリクス演算によ
り、XYZ色空間へ変換の後、CIELAB色空間変換
する際に指数演算を含むこととなる。そのため、演算時
間がかかりリアルタイムに圧縮処理が出来ず、ディスプ
レイ等の表示装置には適さないといった問題があった。
また、領域分割方法には、各領域の境界付近の連続性が
低下するという問題もあった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、色空間の複雑な領域分割を行う
ことなく階調の滑らかな色再現が可能であり、複雑な色
空間変換がなく演算負荷が少ない処理速度の早い色変換
方法を提供すること目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る色変換方
法は、カラー画像デバイスにおける再現色を調整する色
変換方法において、入力された画像データを画像処理す
る画像データ入力ステップと、上記入力された画像デー
タを3次元の色空間で表わした入力色空間を、色変換処
理を行なう写像空間へ写像する色空間写像ステップと、
上記入力色空間を上記写像空間へ変換するための色変換
パラメータを演算する色変換パラメータ演算ステップ
と、上記演算された色変換パラメータを元に色変換を行
う色変換ステップと、色変換後の写像空間を変換前の色
空間へ戻す色空間逆写像ステップと、上記色空間逆写像
ステップにより変換された色空間により得られた画像デ
ータを出力する変換画像データ出力ステップとを備えた
ものである。
【0012】また、上記色空間写像ステップは、上記入
力色空間における明度を表わす軸を写像空間の第1軸と
し、上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標
軸の方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち
少なくとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベク
トルのうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方
向ベクトルを含む特定平面を決定し、上記特定平面上に
あり、原点を通る上記第1軸に垂直となる軸を第2軸と
して有する写像空間へ上記入力色空間を変換するもので
ある。
【0013】また、上記色変換ステップは、上記写像空
間へ写像により上記入力信号を再現した色再現域を、上
記第1軸を中心として均等に回転させることにより色変
換するものである。
【0014】また、上記色空間写像ステップは、上記特
定平面を上記入力色空間において色変換しようとする色
相の方向ベクトルを含むように決定するものである。
【0015】また、上記色変換ステップは、上記入力色
空間において色変換しようとする色相の方向ベクトル
と、色変換後の出力を希望する色相の方向ベクトルとの
立体角度を求め、上記第2軸を上記立体角度ずらした方
向ベクトルとする色空間へ変換するものである。
【0016】また、上記色変換ステップは、各色相毎に
色変換を行ない、これらを組み合わせることで複数の色
相を同時に色変換するものである。
【0017】また、上記色変換ステップは、上記色変換
パラメータを上記3次元の入力色空間を定める3軸から
なる座標軸の方向ベクトルのうち、少なくとも2つの方
向ベクトルの和によって定義するものである。
【0018】また、上記色変換ステップは、上記色空間
写像ステップにより写像された写像空間に再現された入
力画像信号の色再現域を伸張または縮小する場合、上記
第1軸上の1点を収れん点として特定し、色変換前の特
定色を示す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ直線
上に、変換後の色を示す信号値を設定するものである。
【0019】また、上記色変換ステップは、上記収れん
点を第1軸上の複数点からなる収れん点とし、色相毎に
収れん点を変化させ、色変換前の特定色を示す信号値の
座標点と収れん点とを結ぶ直線上に、変換後の色を示す
信号値を設定するものである。
【0020】この発明に係る色変換装置は、カラー画像
デバイスにおける再現色を調整する色変換装置におい
て、入力された画像データを画像処理する画像データ入
力手段と、上記入力された画像データを3次元の色空間
で表わした入力色空間を、色変換処理を行なう写像空間
へ写像する色空間写像手段と、上記入力色空間を上記写
像空間へ変換するための色変換パラメータを演算する色
変換パラメータ演算手段と、上記演算された色変換パラ
メータを元に色変換を行う色変換手段と、色変換後の写
像空間を変換前の色空間へ戻す色空間逆写像手段と、上
記色空間逆写像手段により変換された色空間により得ら
れた画像データを出力する変換画像データ出力手段とを
備えたものである。
【0021】また、上記色空間写像手段は、上記入力色
空間における明度を表わす軸を写像空間の第1軸とし、
上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の
方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち少な
くとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベクトル
のうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方向ベ
クトルを含む特定平面を決定し、上記特定平面上にあ
り、原点を通る上記第1軸に垂直となる軸を第2軸とし
て有する写像空間へ上記入力色空間を変換するものであ
る。
【0022】また、上記色変換手段は、上記写像空間へ
写像により上記入力信号を再現した色再現域を、上記第
1軸を中心として均等に回転させることにより色変換す
るものである。
【0023】また、上記色空間写像手段は、上記特定平
面を上記入力色空間において色変換しようとする色相の
方向ベクトルを含むように決定するものである。
【0024】また、上記色変換手段は、上記入力色空間
において色変換しようとする色相の方向ベクトルと、色
変換後の出力を希望する色相の方向ベクトルとの立体角
度を求め、上記第2軸を上記立体角度ずらした方向ベク
トルとする色空間へ変換するものである。
【0025】また、上記色変換手段は、各色相毎に色変
換を行ない、これらを組み合わせることで複数の色相を
同時に色変換するものである。
【0026】また、上記色変換手段は、上記色変換パラ
メータを上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる
座標軸の方向ベクトルのうち、少なくとも2つの方向ベ
クトルの和によって定義するものである。
【0027】また、上記色変換手段は、上記色空間写像
手段により写像された写像空間に再現された入力画像信
号の色再現域を伸張または縮小する場合、上記第1軸上
の1点を収れん点として特定し、色変換前の特定色を示
す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ直線上に、変
換後の色を示す信号値を設定するものである。
【0028】また、上記色変換手段は、上記収れん点を
第1軸上の複数点からなる収れん点とし、色相毎に収れ
ん点を変化させ、色変換前の特定色を示す信号値の座標
点と収れん点とを結ぶ直線上に、変換後の色を示す信号
値を設定するものである。
【0029】この発明に係る色変換プログラムは、コン
ピュータにカラー画像デバイスにおける再現色を調整す
る色変換を実行させるためのプログラムにおいて、入力
された画像データを画像処理する画像データ入力手順
と、上記入力された画像データを3次元の色空間で表わ
した入力色空間を、色変換処理を行なう写像空間へ写像
する色空間写像手順と、上記入力色空間を上記写像空間
へ変換するための色変換パラメータを演算する色変換パ
ラメータ演算手順と、上記演算された色変換パラメータ
を元に色変換を行う色変換手順と、色変換後の写像空間
を変換前の色空間へ戻す色空間逆写像手順と、上記色空
間逆写像手順により変換された色空間により得られた画
像データを出力する変換画像データ出力手順とを備えた
ものである。
【0030】また、上記色空間写像手順は、上記入力色
空間における明度を表わす軸を写像空間の第1軸とし、
上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の
方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち少な
くとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベクトル
のうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方向ベ
クトルを含む特定平面を決定し、上記特定平面上にあ
り、原点を通る上記第1軸に垂直となる軸を第2軸とし
て有する写像空間へ上記入力色空間を変換するものであ
る。
【0031】また、上記色変換手順は、上記写像空間へ
写像により上記入力信号を再現した色再現域を、上記第
1軸を中心として均等に回転させることにより色変換す
るものである。
【0032】また、上記色空間写像手順は、上記特定平
面を上記入力色空間において色変換しようとする色相の
方向ベクトルを含むように決定するものである。
【0033】また、上記色変換手順は、上記入力色空間
において色変換しようとする色相の方向ベクトルと、色
変換後の出力を希望する色相の方向ベクトルとの立体角
度を求め、上記第2軸を上記立体角度ずらした方向ベク
トルとする色空間へ変換するものである。
【0034】また、上記色変換手順は、各色相毎に色変
換を行ない、これらを組み合わせることで複数の色相を
同時に色変換するものである。
【0035】また、上記色変換手順は、上記色変換パラ
メータを上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる
座標軸の方向ベクトルのうち、少なくとも2つの方向ベ
クトルの和によって定義するものである。
【0036】また、上記色変換手順は、上記色空間写像
手順により写像された写像空間に再現された入力画像信
号の色再現域を伸張または縮小する場合、上記第1軸上
の1点を収れん点として特定し、色変換前の特定色を示
す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ直線上に、変
換後の色を示す信号値を設定するものである。
【0037】また、上記色変換手順は、上記収れん点を
第1軸上の複数点からなる収れん点とし、色相毎に収れ
ん点を変化させ、色変換前の特定色を示す信号値の座標
点と収れん点とを結ぶ直線上に、変換後の色を示す信号
値を設定するものである。
【0038】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る色変換方法のステップを示すフロー
チャートである。図において、1は画像データ入力ステ
ップ、2は色空間写像ステップ、3は色変換パラメータ
演算ステップ、4は色変換ステップ、5は色空間逆写像
ステップ、6は変換画像データ出力ステップである。以
下に、図1に示すフローチャートに沿って、色変換方法
の動作を各ステップ毎に説明する。
【0039】本実施の形態1に係る色変換方法において
は、画像データ入力ステップ1は、入力された3つの色
データR(赤)、G(緑)、B(青)からなる画像デー
タ(RGB画像データ)に対し、この入力されたRGB
画像データの特性に応じた階調補正処理、画素数変換、
色相補正色変換、およびガンマ補正処理などの入力画像
処理を前処理として施す。
【0040】次いで、色空間写像ステップ2は、入力画
像データの色空間であるRGB色空間における明度に相
当する軸を第1軸Oとして特定し、この第1軸Oを座標
軸の1つとして有する写像空間(OPQ色空間)へRG
B色空間を写像する機能である。図2は、上記RGB色
空間の場合における写像方法を示したものである。一般
に、デジタル画像の色表現では0〜255の信号値を用
いて、例えば、明るい赤は(255,0,0)、暗い赤
は(120,0,0)、明るい白は(255,255,
255)と表わされることより、RGB色空間における
明度を表わす軸は、(0,0,0)と(255,25
5,255)の2点を結ぶ対角線となる。つまり、図に
おけるO軸がRGB色空間の明度を表わす軸を示してい
る。次に、他の座標軸P,Qの取り方について説明す
る。図2のOPQ色空間において、O軸と元のRGB色
空間におけるR軸とが含まれる平面上にあり、原点を通
りO軸に垂直な軸をP軸として決定する。さらに、この
P軸およびO軸の双方と直行する軸をQ軸として決定す
る。このようにして得られたO軸,P軸,Q軸を座標軸
に持つOPQ色空間への写像は、式(1)に示すマトリ
クス演算にて行うことができる。
【0041】
【数1】
【0042】また、P軸の取り方はこれに限らず、元の
RGB色空間におけるG軸またはB軸のいずれかと上記
O軸が含まれる平面上かつ原点を通り、O軸に垂直な軸
としても良い。さらに、R軸とB軸の加法により得られ
る軸、R軸とG軸の加法により得られる軸、若しくはG
軸とB軸の加法により得られる軸と、O軸を含む平面上
かつ原点を通り、O軸に垂直な軸としても良い。従っ
て、マトリクス変換式は式(1)に示すとおりとは限ら
ず、P軸、Q軸の取り方によりマトリクス係数は変わ
る。
【0043】次いで、色変換パラメータ演算ステップ3
は、上記色空間写像ステップ2において変換されたOP
Q色空間上で画像の画像データの明度L、彩度Ch、色
相Hを表わす色変換パラメータを演算または取得する。
上記のように変換されたOPQ色空間では、O軸が明度
Lに関係する軸であり、PQ平面においては、原点を中
心とする円周角が色相Hに相当し、O軸からの距離が彩
度Chを意味する。従って1回のマトリクス演算で色空
間を変換することにより明度L、彩度Ch、色相Hの色
変換パラメータを容易に得ることのできる色空間に変換
できる。式(2)にその演算式の一例を示す。
【0044】
【数2】
【0045】また、上記色変換パラメータは、明度L、
彩度Ch、色相Hそのものの値ではなく、例えば色相H
はPQ平面での位置情報P1,Q1と3次元空間の座標
軸により区切られた象限の位置を意味するパラメータL
imとの3つのパラメータを用いて、(P1,Q1,Li
m)といった配列で保持しても良い。
【0046】次いで、色変換ステップ4は上記色変換パ
ラメータを元に色変換を行う機能であって、色変換の機
能には、例えば色相Hを調整する機能、彩度Chを調整
する機能、明度Lを調整する機能などがある。
【0047】色相Hを調整する機能には、色空間全体の
色相を調整する機能と、特定の色相のみを調整する機能
とがある。色空間全体の色相を調整する場合、図3に示
すようにPQ平面にてP軸及びQ軸をずらしたい色相角
度に応じたマトリクス係数により色相Hを回転させる。
また、特定の色相領域のみを調整する場合は図4に示す
とおりであり、手順を次に示す。例えば、R(赤)をB
(青)寄りの色相へ調整する場合、はじめにO軸と元の
R軸とが含まれる平面上にあり、かつ原点を通るO軸に
垂直な軸をP軸として、O軸およびP軸の双方に直交す
る軸をQ軸としたOPQ色空間を求める。次に、色変換
後において赤として出力したい色Tの信号値(Rt,G
t,Bt)を方向ベクトルとするベクトルTとR軸との立
体角θを求め、P軸に対して立体角θずらした方向を方
向ベクトルとするP’軸を求め、さらにOPQ色空間を
OP’Q色空間へとマトリクス演算により写像する。他
の色相に対しても同様に、P軸の方向ベクトルを求めて
写像することにより色相Hを調整する。なお、特定の色
相変換を複数の色相Hを組み合わせて行い、複数の色相
領域を色変換してもよい。このとき、色空間写像ステッ
プ2から色空間逆写像ステップ5までを複数の色相Hを
数回繰り返して操作することにより色変換する。
【0048】次に、彩度Chを調整する方法について説
明する。図5に示すとおり写像空間OPQ色空間におい
て、彩度ChはO軸からの距離で表わすことができる。
明度Lを保持したまま彩度Chを縮小または伸張調整す
る場合に、例えば、R(赤)の彩度Chを低くするとす
れば、R(Or,Pr,Qr)からO軸に垂直となる直線
上の任意の点を色変換後の色として、色変換パラメータ
である彩度Chの値の大きさに比例した変換係数を基づ
き、彩度Chを縮小または伸張調整する。彩度Chの大
きさに対して線形的に変換してもよく、非線形的に変換
してもよい。非線形的に変換する場合には、例えばLo
g関数を用いて彩度Chが高くなるにつれ、調整量が小
さくなるように設定することができる。
【0049】また、色相Hごとに部分的に彩度Chを調
整する場合には、例えば、R(赤)の彩度Chのみを調
整したい場合、O軸と元のR軸とが含まれる平面上にあ
り原点を通りO軸に垂直な軸をP軸として、O軸および
P軸と直行する軸をQ軸としたOPQ色空間を求める。
次に、赤として出力したい色Tの信号値(Rt,Gt,B
t)を方向ベクトルとするベクトルTとR軸との立体角
θを求め、P軸に対して立体角θずらした方向を方向ベ
クトルとするP’軸を求める。RGB色空間からOPQ
色空間へ、OPQ色空間からOP’Q色空間へマトリク
ス演算により写像する。彩度Ch調整の場合の立体角は
3次元の自由度を持たず、2次元の自由度となるため演
算が容易となる。
【0050】次に、明度Lを調整する方法を図6に示
す。彩度Ch調整の場合と同様にOPQ色空間に写像す
る。例えば、赤の明度を低くしたい場合、変換前の色と
等明度となるO軸上の起点から変換前の色に向かうベク
トルと、上記起点から出力したい色T(Rt,Gt,B
t)に向かうベクトルTとの立体角θを求め、P軸に対
して立体角θずらした方向を方向ベクトルとするP’軸
を求め、RGB色空間からOPQ色空間へ、OPQ色空
間からOP’Q色空間へマトリクス演算により写像す
る。
【0051】また、上記色変換パラメータである色相H
の情報が配列である場合の色変換は、変換したい色が存
在する象限の情報を元に場合分けを行い上述の、色相
H、彩度Ch、明度Lの調整を行う。
【0052】次に、色空間逆写像ステップ5は、上記色
変換ステップ4により変換された色空間から元の入力さ
れた当初の色空間であるRGB色空間に写像する機能で
ある。RGB色空間からOPQ色空間へのマトリクス係
数の逆マトリクス係数を求め、逆写像マトリクス係数と
する。色変換ステップ4により変換された色再現領域は
逆写像マトリクス係数を用いて逆写像されるか、または
OP’Q色空間から直接逆写像マトリクス係数を用いて
逆写像される。
【0053】最後に、変換画像データ出力ステップ6
は、色空間逆写像ステップ5により得られたRGBデー
タ値を変換画像の出力信号として、表示デバイスに出力
する。
【0054】以上のように、本実施の形態1は2次元の
自由度のマトリクス演算のみを用いて色変換することに
より、複雑な色空間の領域分割や複雑な色空間変換を行
わないため、より滑らかな色再現が可能であり、演算負
荷が少なく処理速度の早い色変換を行える。
【0055】また、図7は、この発明の実施の形態1に
係る色変換装置の構成図であり、7は画像データ入力手
段、8は色空間写像手段、9は色変換パラメータ演算手
段、10は色変換手段、11は色空間逆写像手段、12
は変換画像データ出力手段である。上記手段7〜12
は、それぞれ上記ステップ1〜6に説明した機能を有す
るものであるため、その説明は省略する。かかる手段を
備えた色変換装置によれば、2次元の自由度のマトリク
ス演算のみを用いて色変換することにより、複雑な色空
間の領域分割や複雑な色空間変換を行わないため、より
滑らかな色再現が可能であり、演算負荷が少なく処理速
度の早い色変換を行える。
【0056】また、図8は、この発明の実施の形態1に
係る色変換プログラムの構成図であり、13は画像デー
タ入力手順、14は色空間写像手順、15は色変換パラ
メータ演算手順、16は色変換手順、17は色空間逆写
像手順、18は変換画像データ出力手順である。上記手
順13〜18は、それぞれ上記ステップ1〜6に説明し
た機能をコンピュータに実行させるためのプログラムで
ある。かかるプログラムを実行することにより、複雑な
色空間の領域分割や複雑な色空間変換を行わないため、
より滑らかな色再現が可能であり、演算負荷が少なく処
理速度の早い色変換を行える。
【0057】実施の形態2.図9は、この発明の実施の
形態2に係る色変換方法における色変換ステップ4の色
相調整方法の一例を示したものであり、上記実施の形態
1とは異なる方法によるものである。上記実施の形態1
と同様に、R(赤)をB(青)寄りの色相へ調整する場
合について説明する。
【0058】本色変換ステップ4は、上記色変換パラメ
ータ演算ステップ3により演算された色変換パラメータ
に基づき色変換を行なう機能である。はじめに、O軸と
元のRGB色空間におけるR軸とが含まれる平面上にあ
り、かつ原点を通るO軸に垂直な軸をP軸として、O軸
およびP軸の双方に直行する軸をQ軸としたOPQ色空
間を求める。次に、色変換後に赤として出力したい色T
の信号値(Rt,Gt,Bt)を方向ベクトルとするベク
トルTとするとき、ベクトルTはR軸方向のベクトルR
とB軸方向のベクトルBとのベクトル和であらわされ
る。このベクトル和であらわされたベクトルTとP軸の
方向のベクトルPとの和によりベクトルP’を求め、さ
らにOPQ色空間をOP’Q色空間へとマトリクス演算
により写像する。他の色相に対しても同様に、P軸の方
向ベクトルを求めて写像することにより色相を調整す
る。
【0059】以上のように、本実施の形態2に係る色変
換方法における色変換ステップ4では、上記色変換パラ
メータを基に上記P’軸を決定し色空間を写像し、色変
換パラメータをRGB色空間における座標軸の方向ベク
トルのベクトル和により定義しているため、特定の色相
を容易に色変換が行え、また、複雑な色空間の領域分割
や複雑な色空間変換を行わないためより滑らかな色再現
が可能であり、演算負荷が少なく処理速度の早い色変換
を行える。
【0060】また、色変換装置における色変換手段10
は、上記色変換ステップ4の機能を備え、色変換プログ
ラムにおける色変換手順16に上記色変換ステップ4の
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを備
えれば、特定の色相を容易に色変換が行え、また、複雑
な色空間の領域分割や複雑な色空間変換を行わないため
より滑らかな色再現が可能であり、演算負荷が少なく処
理速度の早い色変換を行える。
【0061】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3に係る色変換ステップ4の色域圧縮方法の一例を
示す図である。図におけるOPQ色空間の設定方法は上
記実施の形態1におけるものと同様である。
【0062】異なる色再現範囲が2つある場合に、一方
の色再現範囲をもう一方の色再現範囲内に変換する場合
には色域圧縮処理が必要となる。本実施の形態3では、
複雑さを回避するためにOPQ色空間への写像を用いた
圧縮方法を示す。図8は目標とする色再現域をOPQ色
空間で表したものである。明度を意味するO軸における
最大明度の1/2となる位置を収れん点M1として設定
する。圧縮する色空間の彩度Chが最も高い特定色(図
におけるR(赤),G(緑),B(青),C(シア
ン),M(マゼンダ),Y(イエロー))からこの収れ
ん点M1に向かうベクトルと、上記目標とする色再現範
囲との交点を圧縮点とする。このようにして得られる圧
縮点を彩度の最も高い色とする色空間は、上述の実施の
形態と同様に色空間逆写像ステップ、変換画像データ出
力ステップによって、色域圧縮処理した画像データへの
色変換が実現される。
【0063】以上より、色再現範囲の特性を生かした色
相毎の圧縮処理を行うことができ、また、複雑な色空間
の領域分割や複雑な色空間変換を行わないためより滑ら
かな色再現が可能であり、処理速度が速く演算負荷が少
なく処理速度の早い色変換を行える。
【0064】なお、階調性に対する圧縮方法の条件は、
色域外全ての色を目標とする色域最外殻に圧縮するクリ
ッピング方法でも良く、彩度の高い領域に色域を圧縮し
階調性を保持する方法でもよく、またこの限りではな
い。さらに、収れん点の設定方法においてもこの限りで
なく、O軸上の一点に設定してもよい。
【0065】また、色変換装置における色変換手段10
は、上記色変換ステップ4の機能を備え、色変換プログ
ラムにおける色変換手順16に上記色変換ステップ4の
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを備
えれば、色再現範囲の特性を生かした色相毎の圧縮処理
を行うことができ、また、複雑な色空間の領域分割や複
雑な色空間変換を行わないためより滑らかな色再現が可
能であり、処理速度が速く演算負荷が少なく処理速度の
早い色変換を行える。
【0066】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4における色変換ステップ4の色域圧縮方法の一例
を示す図であり、本実施の形態3とは異なる方法による
ものである。図におけるOPQ色空間の設定方法は上記
実施の形態1におけるものと同様である。
【0067】はじめに、目標とする色再現域をOPQ色
空間で表わす。圧縮する色空間の彩度Chが最も高い特
定色と等明度となるO軸上の点を収れん点とする。つま
り、図9における、特定色R(赤)、G(緑)、B
(青)の収れん点は同じ点M2となり、R(赤)、G
(緑)、B(青)の加法混色により求められる特定色C
(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の収れん
点は同じ点M3となる。この2点の収れん点M2,M3
間を色相角度に応じて線形に変化させながら複数の収れ
ん点を設定する。OPQ色空間で上記収れん点の設定を
行う場合、収れん点がM2からM3、M3からM2に移
動する可動周期は、色相角120°で1周期となるた
め、角度をパラメータとして容易に収れん点を演算する
ことができる。
【0068】このようにして得た収れん点に対し、上記
R,G,B,C,M,Yの最も彩度の高い特定色を示す
座標点から上記収れん点に向かうベクトルと、上記目標
とする色再現範囲との交点を圧縮点とする。この圧縮点
を彩度の最も高い色とする色空間は、上述の実施の形態
と同様に色空間逆写像ステップ、変換画像データ出力ス
テップによって、色域圧縮処理した画像データへの色変
換が実現される。
【0069】以上のように、本実施の形態4に係る色変
換ステップ4の色域圧縮方法では、色再現範囲の特性を
生かした色相毎の圧縮処理を行うことができ、また、複
雑な色空間の領域分割や複雑な色空間変換を行わないた
めより滑らかな色再現が可能であり、演算負荷が少なく
処理速度の早い色変換を行える。
【0070】なお、階調性に対する圧縮方法の条件は、
色域外全ての色を目標とする色域最外殻に圧縮するクリ
ッピング方法でもよく、または彩度の高い領域に色域を
圧縮し階調性を保持する方法でもよい。階調性に対する
圧縮方法の条件はこの限りではない。
【0071】また、色変換装置における色変換手段10
は、上記色変換ステップ4の機能を備え、色変換プログ
ラムにおける色変換手順16に上記色変換ステップ4の
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを備
えれば、色再現範囲の特性を生かした色相毎の圧縮処理
を行うことができ、また、複雑な色空間の領域分割や複
雑な色空間変換を行わないためより滑らかな色再現が可
能であり、演算負荷が少なく処理速度の早い色変換を行
える。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複雑
な色空間の領域分割や複雑な色空間変換を伴わず滑らか
な色再現が可能であり、演算負荷が少なく演算速度の早
い色変換を行なうことができる。
【0073】また、上記入力色空間における明度を表わ
す軸を写像空間の第1軸とし、上記3次元の入力色空間
を定める3軸からなる座標軸の方向ベクトル、または該
3軸の方向ベクトルのうち少なくとも2軸の方向ベクト
ルを合成してなる方向ベクトルのうちいずれかの方向ベ
クトルと、上記第1軸の方向ベクトルを含む特定平面を
決定し、上記特定平面上にあり、原点を通る上記第1軸
に垂直となる軸を第2軸として有する写像空間へ上記入
力色空間を変換することにより、写像された色空間にお
いては第1軸が明度に関する軸となり、特定平面におけ
る第1軸を中心とする円周角は色相、第1軸からの距離
が彩度を示すため、容易に主観に応じた色変換パラメー
タを算出することができる。
【0074】また、上記写像空間へ写像により上記入力
信号を再現した色再現域を上記第1軸を中心として、均
等に回転させて色変換することにより、色空間全体の色
相変換を演算負荷をかけることなく容易に行なうことが
できる。
【0075】また、上記入力色空間において色変換しよ
うとする色相の方向ベクトルを含むように上記特定平面
を決定することにより、特定の色相領域のみを容易に色
変換することができる。
【0076】また、色変換前における特定の色相の方向
ベクトルと、色変換後の出力を希望する色相の方向ベク
トルとの立体角度を求め、上記第2軸を上記立体角度ず
らした方向ベクトルとする色空間へ変換することによ
り、色変換パラメータを立体角度を用いて定義できるた
め、特定の色相のみを容易に色変換することができる。
【0077】また、複数の特定色相を同時に色変換する
ことにより、容易、かつ処理時間を要すことなく色変換
することができる。
【0078】また、上記色変換パラメータを上記3次元
の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の方向ベクト
ルのうち、少なくとも2つの方向ベクトルの和によって
定義することにより、特定の色相のみを容易に色変換す
ることができる。
【0079】また、写像された写像空間に再現された入
力画像信号の色再現域を伸張または縮小する場合、上記
第1軸上の1点を収れん点として特定し、色変換前の特
定色を示す信号値を示す座標点と上記収れん点を結ぶ直
線上に変換後の色を示す信号値を設定することにより、
色再現範囲の特性を生かした色相毎の圧縮処理を行なう
ことができ、また、複雑な色空間の領域分割や複雑な色
空間変換を伴わず滑らかな色再現が可能であり、演算負
荷が少なく演算速度の早い色変換を行なうことができ
る。
【0080】また、上記収れん点を第1軸上の複数点か
らなる収れん点とし、色相毎に収れん点を変化させ、色
変換前の特定色を示す信号値の座標点から収れん点を結
ぶ直線上に変換後の色を設定することにより、主観に応
じた色再現域の伸張縮小が可能であり、階調性の滑らか
な色変換をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による色変換方法の
構成の一例を示すフローチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態1による色変換方法に
おける入力色空間がRGB色空間の場合における写像方
法の図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による色変換方法に
おける色変換ステップ4の色空間全体の色相を調整する
場合の図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による色変換方法に
おける色変換ステップ4の特定の色相領域のみを調整す
る方法図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による色変換方法に
おける色変換ステップ4の彩度を調整方法の図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による色変換方法に
おける色変換ステップ4の明度を調整方法の図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による色変換装置の
一例を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による色変換プログ
ラムの構成の一例を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2による色変換ステッ
プ4の色相調整方法の一例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による色変換ステ
ップ4の色域圧縮方法の一例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による色変換ステ
ップ4の色域圧縮方法の図10とは異なる一例を示す図
である。
【図12】 この発明の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像データ入力ステップ、2 色空間写像ステッ
プ、3 色変換パラメータ演算ステップ、4 色変換ス
テップ、5 色空間逆写像ステップ、6 変換画像デー
タ出力ステップ、7 画像データ入力手段、8 色空間
写像手段、9 色変換パラメータ演算手段、10 色変
換手段、11 色空間逆写像手段、12変換画像データ
出力手段、13 画像データ入力手順、14 色空間写
像手順、15 色変換パラメータ演算手順、16 色変
換手順、17 色空間逆写像手順、18 変換画像デー
タ出力手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 周一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 杉浦 博明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA01 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE17 CE18 CH08 CH18 5C077 LL17 LL18 MP08 PP31 PP32 PP33 PP35 PP37 PQ08 PQ12 5C079 HB01 HB02 HB06 HB11 LB02 MA11 NA03 NA11 PA05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像デバイスにおける再現色を調
    整する色変換方法において、 入力された画像データを画像処理する画像データ入力ス
    テップと、 上記入力された画像データを3次元の色空間で表わした
    入力色空間を、色変換処理を行なう写像空間へ写像する
    色空間写像ステップと、 上記入力色空間を上記写像空間へ変換するための色変換
    パラメータを演算する色変換パラメータ演算ステップ
    と、 上記演算された色変換パラメータを元に色変換を行う色
    変換ステップと、 色変換後の写像空間を変換前の色空間へ戻す色空間逆写
    像ステップと、 上記色空間逆写像ステップにより変換された色空間によ
    り得られた画像データを出力する変換画像データ出力ス
    テップとを備えたことを特徴とする色変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色変換方法において、 上記色空間写像ステップは、上記入力色空間における明
    度を表わす軸を写像空間の第1軸とし、 上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の
    方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち少な
    くとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベクトル
    のうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方向ベ
    クトルを含む特定平面を決定し、 上記特定平面上にあり、原点を通る上記第1軸に垂直と
    なる軸を第2軸として有する写像空間へ上記入力色空間
    を変換することを特徴とする色変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の色変換
    方法において、 上記色変換ステップは、上記写像空間へ写像により上記
    入力信号を再現した色再現域を、上記第1軸を中心とし
    て均等に回転させることにより色変換することを特徴と
    する色変換方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の色変換方法において、 上記色空間写像ステップは、上記特定平面を上記入力色
    空間において色変換しようとする色相の方向ベクトルを
    含むように決定することを特徴とする色変換方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の色変換方法において、 上記色変換ステップは、上記入力色空間において色変換
    しようとする色相の方向ベクトルと、色変換後の出力を
    希望する色相の方向ベクトルとの立体角度を求め、 上記第2軸を上記立体角度ずらした方向ベクトルとする
    色空間へ変換することを特徴とする色変換方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の色変換
    方法において、 上記色変換ステップは、各色相毎に色変換を行ない、こ
    れらを組み合わせることで複数の色相を同時に色変換す
    ることを特徴とする色変換方法。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれかに記
    載の色変換方法において、 上記色変換ステップは、上記色変換パラメータを上記3
    次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の方向ベ
    クトルのうち、少なくとも2つの方向ベクトルの和によ
    って定義することを特徴とする色変換方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の色変換方法において、 上記色変換ステップは、上記色空間写像ステップにより
    写像された写像空間に再現された入力画像信号の色再現
    域を伸張または縮小する場合、 上記第1軸上の1点を収れん点として特定し、色変換前
    の特定色を示す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ
    直線上に、変換後の色を示す信号値を設定すること特徴
    とする色変換方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の色変換方法において、 上記色変換ステップは、上記収れん点を第1軸上の複数
    点からなる収れん点とし、色相毎に収れん点を変化さ
    せ、色変換前の特定色を示す信号値の座標点と収れん点
    とを結ぶ直線上に、変換後の色を示す信号値を設定する
    こと特徴とする色変換方法。
  10. 【請求項10】 カラー画像デバイスにおける再現色を
    調整する色変換装置において、 入力された画像データを画像処理する画像データ入力手
    段と、 上記入力された画像データを3次元の色空間で表わした
    入力色空間を、色変換処理を行なう写像空間へ写像する
    色空間写像手段と、 上記入力色空間を上記写像空間へ変換するための色変換
    パラメータを演算する色変換パラメータ演算手段と、 上記演算された色変換パラメータを元に色変換を行う色
    変換手段と、 色変換後の写像空間を変換前の色空間へ戻す色空間逆写
    像手段と、 上記色空間逆写像手段により変換された色空間により得
    られた画像データを出力する変換画像データ出力手段と
    を備えたことを特徴とする色変換装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の色変換装置におい
    て、 上記色空間写像手段は、上記入力色空間における明度を
    表わす軸を写像空間の第1軸とし、 上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の
    方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち少な
    くとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベクトル
    のうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方向ベ
    クトルを含む特定平面を決定し、 上記特定平面上にあり、原点を通る上記第1軸に垂直と
    なる軸を第2軸として有する写像空間へ上記入力色空間
    を変換することを特徴とする色変換装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
    色変換装置において、 上記色変換手段は、上記写像空間へ写像により上記入力
    信号を再現した色再現域を、上記第1軸を中心として均
    等に回転させることにより色変換することを特徴とする
    色変換装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の色変換装置におい
    て、 上記色空間写像手段は、上記特定平面を上記入力色空間
    において色変換しようとする色相の方向ベクトルを含む
    ように決定することを特徴とする色変換装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の色変換装置におい
    て、 上記色変換手段は、上記入力色空間において色変換しよ
    うとする色相の方向ベクトルと、色変換後の出力を希望
    する色相の方向ベクトルとの立体角度を求め、上記第2
    軸を上記立体角度ずらした方向ベクトルとする色空間へ
    変換することを特徴とする色変換装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14に記載の
    色変換装置において、 上記色変換手段は、各色相毎に色変換を行ない、これら
    を組み合わせることで複数の色相を同時に色変換するこ
    とを特徴とする色変換装置。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし請求項15のいずれ
    かに記載の色変換装置において、 上記色変換手段は、上記色変換パラメータを上記3次元
    の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の方向ベクト
    ルのうち、少なくとも2つの方向ベクトルの和によって
    定義することを特徴とする色変換装置。
  17. 【請求項17】 請求項10ないし請求項16のいずれ
    かに記載の色変換装置において、 上記色変換手段は、上記色空間写像手段により写像され
    た写像空間に再現された入力画像信号の色再現域を伸張
    または縮小する場合、 上記第1軸上の1点を収れん点として特定し、色変換前
    の特定色を示す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ
    直線上に、変換後の色を示す信号値を設定すること特徴
    とする色変換装置。
  18. 【請求項18】 請求項10ないし請求項17のいずれ
    かに記載の色変換装置において、 上記色変換手段は、上記収れん点を第1軸上の複数点か
    らなる収れん点とし、色相毎に収れん点を変化させ、色
    変換前の特定色を示す信号値の座標点と収れん点とを結
    ぶ直線上に、変換後の色を示す信号値を設定すること特
    徴とする色変換装置。
  19. 【請求項19】 コンピュータにカラー画像デバイスに
    おける再現色を調整する色変換を実行させるためのプロ
    グラムにおいて、 入力された画像データを画像処理する画像データ入力手
    順と、 上記入力された画像データを3次元の色空間で表わした
    入力色空間を、色変換処理を行なう写像空間へ写像する
    色空間写像手順と、 上記入力色空間を上記写像空間へ変換するための色変換
    パラメータを演算する色変換パラメータ演算手順と、 上記演算された色変換パラメータを元に色変換を行う色
    変換手順と、 色変換後の写像空間を変換前の色空間へ戻す色空間逆写
    像手順と、 上記色空間逆写像手順により変換された色空間により得
    られた画像データを出力する変換画像データ出力手順と
    を備えたことを特徴とする色変換を実行させるためのプ
    ログラム。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のコンピュータに色
    変換を実行させるためのプログラムにおいて、 上記色空間写像手順は、上記入力色空間における明度を
    表わす軸を写像空間の第1軸とし、 上記3次元の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の
    方向ベクトル、または該3軸の方向ベクトルのうち少な
    くとも2軸の方向ベクトルを合成してなる方向ベクトル
    のうちいずれかの方向ベクトルと、上記第1軸の方向ベ
    クトルを含む特定平面を決定し、 上記特定平面上にあり、原点を通る上記第1軸に垂直と
    なる軸を第2軸として有する写像空間へ上記入力色空間
    を変換することを特徴とする色変換を実行させるための
    プログラム。
  21. 【請求項21】 請求項19または請求項20に記載の
    コンピュータに色変換を実行させるためのプログラムに
    おいて、 上記色変換手順は、上記写像空間へ写像により上記入力
    信号を再現した色再現域を、上記第1軸を中心として均
    等に回転させることにより色変換することを特徴とする
    色変換を実行させるためのプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載のコンピュータに色
    変換を実行させるためのプログラムにおいて、 上記色空間写像手順は、上記特定平面を上記入力色空間
    において色変換しようとする色相の方向ベクトルを含む
    ように決定することを特徴とする色変換を実行させるた
    めのプログラム。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のコンピュータに色
    変換を実行させるためのプログラムにおいて、 上記色変換手順は、上記入力色空間において色変換しよ
    うとする色相の方向ベクトルと、色変換後の出力を希望
    する色相の方向ベクトルとの立体角度を求め、 上記第2軸を上記立体角度ずらした方向ベクトルとする
    色空間へ変換することを特徴とする色変換を実行させる
    ためのプログラム。
  24. 【請求項24】 請求項22または請求項23に記載の
    コンピュータに色変換を実行させるためのプログラムに
    おいて、 上記色変換手順は、各色相毎に色変換を行ない、これら
    を組み合わせることで複数の色相を同時に色変換するこ
    とを特徴とする色変換を実行させるためのプログラム。
  25. 【請求項25】 請求項22ないし請求項24のいずれ
    かに記載のコンピュータに色変換を実行させるためのプ
    ログラムにおいて、 上記色変換手順は、上記色変換パラメータを上記3次元
    の入力色空間を定める3軸からなる座標軸の方向ベクト
    ルのうち、少なくとも2つの方向ベクトルの和によって
    定義することを特徴とする色変換を実行させるためのプ
    ログラム。
  26. 【請求項26】 請求項19ないし請求項25のいずれ
    かに記載のコンピュータに色変換を実行させるためのプ
    ログラムにおいて、 上記色変換手順は、上記色空間写像手順により写像され
    た写像空間に再現された入力画像信号の色再現域を伸張
    または縮小する場合、 上記第1軸上の1点を収れん点として特定し、色変換前
    の特定色を示す信号値の座標点と上記収れん点とを結ぶ
    直線上に、変換後の色を示す信号値を設定すること特徴
    とする色変換を実行させるためのプログラム。
  27. 【請求項27】 請求項19ないし請求項26のいずれ
    かに記載のコンピュータに色変換実行させるためのプロ
    グラムにおいて、 上記色変換手順は、上記収れん点を第1軸上の複数点か
    らなる収れん点とし、色相毎に収れん点を変化させ、色
    変換前の特定色を示す信号値の座標点と収れん点とを結
    ぶ直線上に、変換後の色を示す信号値を設定すること特
    徴とする色変換を実行させるためのプログラム。
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