JP2000184222A - カラー画像信号処理装置およびカラー画像信号処理方法 - Google Patents
カラー画像信号処理装置およびカラー画像信号処理方法Info
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Abstract
いて見かけ上望ましい色変換が可能なカラー画像信号処
理装置およびカラー画像信号処理方法を提供する。 【解決手段】 第1の色変換部3では、入力側の色再現
可能領域の明度レンジと出力側の色再現可能領域の明度
レンジを一致させ、さらに、最大彩度を有する点の明度
を所定の関数によって調整し、中間の色再現可能領域を
設定する。そして、入力カラー画像信号を中間の色再現
可能領域内の中間カラー画像信号に色変換する。さらに
第2の色変換部4では、出力側の色再現可能領域におい
て最大彩度を有する点の明度を持つ無彩色を目標点と
し、中間カラー画像信号の明度が目標点の明度より高い
場合には明度を維持して彩度を変換処理する。また、中
間カラー画像信号の明度が目標点の明度より低い場合に
は、中間カラー画像信号の色と目標点を結ぶ直線方向に
明度および彩度を変換処理する。
Description
やプリンタなど、カラー画像を取り扱う各種の機器に関
するものであり、特に、入力側と出力側のカラー画像信
号の色再現可能領域が異なる場合にカラー画像信号に対
して色変換処理を行うカラー画像信号処理装置およびカ
ラー画像信号処理方法に関するものである。
ばCRTやカラーLCDなどの表示装置や、プリンタな
どの印刷機器等がある。これらの出力装置では、それぞ
れの出力方式の違いなどによって、再現可能な色範囲が
異なっている。図9は、出力装置における色再現可能領
域の一例の説明図である。ここでは、ある色相における
2つの出力装置の色再現可能領域を示している。図中の
装置1は例えばCRTであり、装置2は例えばプリンタ
である。CRTでは、出力方式として蛍光体を光らせる
方式であるため、明度の高い領域で鮮やかな色を表現で
きる。一方、プリンタでは色材を重ねて色を表現する方
式であるため、1次色以外では高明度高彩度の色を表現
することは難しく、全体的に低明度領域での色再現が可
能である。
領域が異なるため、例えばCRT上で作成した画像をプ
リンタで印刷する場合など、異なる出力装置で同じ画像
データによる出力を行おうとすると、再現できない色が
生じる可能性がある。例えば図9における色相において
高明度高彩度の色については、CRT上では出力可能で
あるが、プリンタでは再現できない。逆に、低明度高彩
度の色については、プリンタでは再現可能であるもの
の、CRTでは表示できない。そのため、少なくとも再
現できない色については最も近いと考えられる色に置き
換えて出力し、画像全体としてその出力装置においては
最良の画質で再現できるようにしている。このとき、与
えられるカラー画像信号を、出力装置の色再現可能領域
内の色に置き換える色の写像(Color Mappi
ng)が必要となる。
明度を保存したまま彩度を変化させる技術がある。しか
し、例えばCRTに表示していた画像をプリンタで出力
しようとする場合、図9に示すように、CRT上で高明
度で鮮やかな色は、ほとんど色が抜けて白くなってしま
う。また別の技術として、彩度を保存して明度を変化さ
せる技術もあるが、この場合には鮮やかな色が極端に暗
くなってしまい、やはりプリンタから出力された画像は
CRT上で表示されていた画像と比べ、だいぶ異なった
ものとなってしまう。
えば特公平6−36548号公報に記載されている技術
がある。この技術では、入力カラー画像信号の彩度及び
明度の範囲が出力装置の彩度及び明度の再現範囲と比較
して大きい場合、入力カラー画像信号の彩度及び明度の
双方について、階調を保存するように出力装置の色再現
可能領域内に圧縮写像を行っている。しかし、上述のよ
うに例えばCRTに表示していた画像をプリンタで出力
しようとする場合、図9に示すように大きく異なる色再
現可能領域の間で彩度および明度を圧縮する処理を行う
と、CRT上で高明度高彩度であった色は明度、彩度と
もに低下する。この場合、上述のように明度保存、彩度
保存の場合に比べて再現された色の相違は小さくなる。
しかし、見た目に同じ色を再現しようとする場合、ある
いは生の入力色より望ましい色を再現しようとする場
合、このように単純な変換処理だけでは満足できる色を
再現することはできなかった。
情に鑑みてなされたもので、入力カラー画像信号が示す
色を出力装置において見かけ上望ましい色となるように
変換することができるカラー画像信号処理装置およびカ
ラー画像信号処理方法を提供することを目的とするもの
である。
ラー画像信号を入力側の色再現可能領域に基づいた中間
の色再現可能領域内の中間カラー画像信号に変換する。
このとき、中間の色再現可能領域として、入力側の色再
現可能領域の明度方向の最大値および最小値が出力側の
色再現可能領域の明度の最大値および最小値と一致する
ように前記入力側の色再現可能領域に対して明度方向に
調整を施した色再現可能領域を設定することができる。
さらに、明度方向の調整を施した後の色再現可能領域の
最大彩度を有する点の明度と出力側の色再現可能領域の
最大彩度を有する点の明度との差より所定の関数によっ
て求められる明度のとき最大彩度が得られるように調整
し、中間の色再現可能領域を設定することができる。
ラー画像信号を出力側の色再現可能領域内の出力カラー
画像信号へ変換する。このとき、出力側の色再現可能領
域の形状に応じて、中間カラー画像信号の出力側の色再
現可能領域への変換方向を変化させて変換処理を行う。
例えば出力側の色再現可能領域において最大彩度を有す
る点の明度を持つ無彩色など、所定の明度を持つ無彩色
を目標点とし、中間カラー画像信号の明度が目標点の明
度より高い場合には明度を維持して彩度を前記出力側の
色再現可能領域に応じて変換処理する。また、中間カラ
ー画像信号の明度が目標点の明度より低い場合には中間
カラー画像信号の色と目標点を結ぶ直線方向に前記出力
側の色再現可能領域に応じて明度および彩度を変換処理
する。
入力カラー画像信号の取りうる入力側の色再現可能領域
と出力側の色再現可能領域とが大きく異なる場合であっ
ても、出力側においては見た目に同じような、望ましい
色を再現することが可能となる。
示すブロック図である。図中、1は入力色空間変換部、
2は色相変換部、3は第1の色変換部、4は第2の色変
換部、5は出力色空間変換部である。入力色空間変換部
1は、入力カラー画像信号の色空間が後段で用いる色空
間と異なる場合に、後段で用いる色空間への色空間変換
処理を行う。ここでは色相変換部2から第2の色変換部
4までの処理は、装置に依存しない色空間、例えばCI
E−L* a* b* などの色空間を用いる。また、入力カ
ラー画像信号として、ここではCRT等に表示させるた
めのRGB色空間におけるカラー画像信号であるとす
る。そのため、具体的にはこの例では入力色空間変換部
1は、RGB色空間からL* a* b* 色空間への変換を
行う。もちろん、入力カラー画像信号が内部で用いる装
置に依存しない色空間の信号である場合には、この入力
色空間変換部1における処理は必要ないし、この入力色
空間変換部1を設けないで構成してもよい。
に変換された入力カラー画像信号に対して、明度、彩度
を保存したまま入力カラー画像信号の色に応じて色相を
変更する処理を行う。色相を変更することは、色自体を
変更することになるため、従来はあまり行われていな
い。しかし、以降の処理で色相を保持したまま明度およ
び彩度を変更すると大きく変更しなければならないが、
色相を多少変更すると明度および彩度の変更量が少な
く、より自然に見える色変換を行える場合がある。この
ような場合に、この色相変換部2において色相を多少変
更する処理を行う。このときの変更量は、入力カラー画
像信号の色によって異なり、入力カラー画像信号の取り
うる色、すなわち入力側の色再現可能領域と、出力すべ
きカラー画像信号の取りうる色の範囲、すなわち入力側
の色再現可能領域との差異が大きいほど、色相の変更量
を大きくすることができる。もちろん、上述のように色
自体を変更する処理であるので、出力される画像がより
自然に見える範囲内で変更量を設定しておくことが必要
である。なお、この色相変換部2を設けずに構成しても
よい。
が変更された入力カラー画像信号を、入力側の色再現可
能領域(入力カラー画像信号が取りうる色の範囲)に基
づいた中間の色再現可能領域内の中間カラー画像信号に
変換する。中間の色再現可能領域としては、入力側の色
再現可能領域の明度方向の最大値および最小値が、出力
側の色再現可能領域(出力カラー画像信号が取りうるこ
とを許されている色の範囲)の明度の最大値および最小
値と一致するように、入力側の色再現可能領域に対して
明度方向に調整を施す。さらに、明度方向の調整を施し
た後の色再現可能領域の最大彩度を有する点の明度と、
出力側の色再現可能領域の最大彩度を有する点の明度と
の差より所定の関数によって求められる明度のとき最大
彩度が得られるように色再現可能領域を調整する。この
ようにして得られた色再現可能領域を中間の色再現可能
領域として設定し、色相変換部2で色相が変更された入
力カラー画像信号を中間の色再現可能領域内の色へ変換
し、中間カラー画像信号として出力する。
ら出力された中間カラー画像信号を、出力側の色再現可
能領域内の出力カラー画像信号へ変換する。このとき、
出力側の色再現可能領域の形状に応じて、中間カラー画
像信号を変換する際の変換方向を変化させる。例えば、
所定の明度を持つ無彩色、例えば出力側の色再現可能領
域において最大彩度を有する点の明度を持つ無彩色を目
標点とし、中間カラー画像信号の明度が目標点の明度よ
り高い場合には、明度を維持して彩度を出力側の色再現
可能領域に応じて変換処理する。これによって、明るい
色については明度をそれほど低下させずに変換処理する
ことができる。また、中間カラー画像信号の明度が目標
点の明度より低い場合には、中間カラー画像信号の色と
目標点を結ぶ直線方向に、出力側の色再現可能領域に応
じて明度および彩度を変換処理する。これによって、暗
い色についてはバランスのとれた色への変換を行うこと
ができる。
号の色空間がこの出力カラー画像信号を受け取る出力側
装置で用いる色空間と異なる場合に、出力側装置で用い
る色空間への色空間変換処理を行う。例えば出力側装置
がプリンタなどの場合には、出力側装置ではYMC色空
間あるいはYMCK色空間のカラー画像信号を受け取る
場合が多い。このような場合に出力色空間変換部5は、
内部で用いている装置に依存しない色空間、例えばCI
E−L* a* b* などの色空間から、YMC色空間ある
いはYMCK色空間への色空間変換処理を行う。もちろ
ん、装置に依存しない色空間のまま出力してもよく、こ
の場合にはこの出力色空間変換部5における処理は必要
ないし、この出力色空間変換部5を設けないで構成して
もよい。
作の一例を示すフローチャートである。まずS11にお
いて、予め入力側の色再現可能領域および出力側の色再
現可能領域を求めておく。このとき、装置に依存しない
色空間、例えばCIE−L*a* b* 色空間において求
めておくとよい。なお、以下の説明では内部の処理はC
IE−L* a* b* 色空間において行うものとする。図
3は、色再現可能領域の一例を示す概念図である。一般
に色再現可能領域は一様ではなく、図3に示すように複
雑な3次元形状を有している。図3に示す立体の内側が
色再現が可能な領域であり、その外側は色を再現できな
い領域である。ここでは、色再現が可能な領域と色を再
現できない領域との境界を示す面(外郭面)の情報を求
めておく。上述のようにこの外郭面の形状は一様ではな
いので、例えば三角形などの多角形状に分割して表現し
ておくとよい。図3では、外郭面の一部のみ、三角形状
に分割して図示しているが、このような分割を外郭面の
全面について行うことになる。
力される。ここでは、入力カラー画像信号はRGB色空
間における信号であるものとする。入力色空間変換部1
は、RGB色空間の入力カラー画像信号をCIE−L*
a* b* 色空間に変換する。
IE−L* a* b* 色空間に変換された入力カラー画像
信号の色相を、その入力カラー画像信号の色に応じて変
更する。図4は、色相変換部における色相の変更処理の
概念図である。CIE−L*a* b* 色空間において
は、色相の変更はL* 軸を中心として回転移動させる処
理となる。例えば図4に示した点アの色は、色相変換部
2によって回転されて点イの色に変更される。なお、こ
のときの回転角や回転方向は、入力カラー画像信号の色
に応じて決められる。例えばマゼンタ(M)は赤(R)
に近づく方向に大きく移動させる。また、青(B)はシ
アン(C)に近づく方向に大きく移動させるとよい。逆
にイエロー(Y)はほとんど色相を変更しなくてよい。
3において、色相を変更した後の入力カラー画像信号を
中間カラー画像信号に変換する。図5は、第1の色変換
部3における色変換処理の具体例の説明図である。図
中、破線は入力側の色再現可能領域を示し、実線は出力
側の色再現可能領域を示している。まずS14におい
て、色相を変更した後の入力カラー画像信号の色相か
ら、その色相を有し、かつ明度軸(L* )を通る平面
で、入力側および出力側の色再現可能領域を切断し、そ
の色相における色再現可能領域の断面を得る。このと
き、例えば図5(A)に示すような入力側および出力側
の色再現可能領域の断面が得られたものとする。なお、
この断面における座標系は、縦軸が明度を示すL* 軸、
横軸が彩度を示すC * 軸となる。
領域の明度レンジ、すなわち明度の最大値から明度の最
小値までを、出力側の色再現可能領域の明度レンジに合
わせる。これによって、入力側の色再現可能領域は図5
(B)に破線で示したようになる。
ジの調整を施した後の入力側の色再現可能領域における
最大彩度を有する点(CUSPi)の明度と、出力側の
色再現可能領域の最大彩度を有する点(CUSPo)の
明度との差の範囲内で、所定の関数によって点(CUS
Pi)を調整して中間の色再現可能領域を設定する。例
えば図5(B)に破線で示している色再現可能領域か
ら、最大彩度を有する点(CUSPi)の明度を調整
し、図5(C)に破線で示している中間の色再現可能領
域を設定する。そして、色相変更後の入力カラー画像信
号の色が、設定した中間の色再現可能領域内の色となる
ように色変換を行う。色変換の過程は、中間の色再現可
能領域の設定時の処理と同様であり、図5(B)に示す
ように明度方向の調整を行った後、最大彩度を有する点
(CUSPi)の明度調整に従って変換処理を行えばよ
い。このような第1の色変換部3における処理により、
色相変更後の入力カラー画像信号は図5(C)に破線で
示す中間の色再現可能領域内の中間カラー画像信号とな
る。
変換部4において中間カラー画像信号から出力カラー画
像信号への色変換が行われる。まずS17において、中
間カラー画像信号の明度が、出力側の色再現可能領域に
おいて最大彩度を有する点(CUSPo)の明度よりも
高いか低いかを判定する。
(CUSPo)の明度よりも高い場合には、S18にお
いて、明度を保存したまま、彩度のみについて変換処理
し、中間カラー画像信号を出力側の色再現可能領域内の
出力カラー画像信号に変換する。明度を保存することに
よって、高明度の色についてなるべく明るい色で再現で
きるように色変換を行うことができる。この場合、第1
の色変換部3で中間の色再現可能領域を設定して色変換
処理を行っているので、もとの入力側の色再現可能領域
から明度保存で色変換を行う場合に比べて、多少暗くは
なるものの、白抜けすることなく色再現を行うことが可
能となる。また、明度および彩度の両方を変化させる場
合に比べ、高めの明度の色に変換することができる。こ
れによって、中間カラー画像信号の明度のほうが、点
(CUSPo)の明度よりも高い明度を有する中間カラ
ー画像信号について、高めの明度の色に変換して見た目
の色再現性を向上させることができる。
(CUSPo)の明度よりも高い場合の色変換処理の一
例の説明図、図7は、線形圧縮法の説明図である。ここ
では、線形圧縮法を用いて彩度の変換を行う。中間カラ
ー画像信号を示す点を通りL*軸に直交する直線(この
直線は明度を保存する)を考え、この直線と中間および
出力側の色再現可能領域の境界との交点を求める。図6
では三角形で示している。この直線と中間の色再現可能
領域の境界との交点からL* 軸までの距離をLin、直
線と出力側の色再現可能領域の境界との交点からL* 軸
までの距離をLoutとする。また、図7に示すように
中間カラー画像信号を示す点からL* 軸までの距離を
L’in、変換後の出力カラー画像信号を示す点(白丸
で図示)からL* 軸までの距離をL’outとすると
き、L’outは、 L’out=(Lout/Lin)×L’in によって求めることができる。求められたL’out
は、色変換後の出力カラー画像信号における彩度を表し
ている。もちろん、線形圧縮法以外の手法を用いて明度
方向の変換を行ってもよい。
ほうが、点(CUSPo)の明度よりも低い場合には、
S19において、所定の明度を持つ無彩色を目標点と
し、中間カラー画像信号の色と目標点を結ぶ直線方向に
明度および彩度を変換処理する。このような変換処理に
よって、低明度の色については見かけ上、類似した色に
変換することができる。
の明度と同じ明度の無彩色(すなわちL* 軸上の)の点
とすることができる。このような目標点を設定すること
により、S18における点(CUSPo)の明度よりも
高い中間カラー画像信号に対する色変換結果との間での
色の連続性を保証することができる。
(CUSPo)の明度よりも低い場合の色変換処理の一
例の説明図である。この場合も、線形圧縮法を用いて明
度および彩度の変換を行う。図8に示すように、中間カ
ラー画像信号を示す点および目標点を通る直線を考え、
この直線と中間および出力側の色再現可能領域の境界と
の交点を求める。図8では交点を三角形で示している。
この直線と中間の色再現可能領域の境界との交点からL
* 軸までの距離をLin、直線と出力側の色再現可能領
域の境界との交点からL* 軸までの距離をLoutとす
る。また、上述の図7に示したように、中間カラー画像
信号を示す点からL* 軸までの距離をL’in、変換後
の出力カラー画像信号を示す点(白丸で図示)からL*
軸までの距離をL’outとするとき、L’outは、 L’out=(Lout/Lin)×L’in によって求めることができる。この演算処理は、明度と
彩度について別々に行ってもよい。このようにして、色
変換後の出力カラー画像信号が得られる。もちろん、線
形圧縮法以外の手法を用いて明度および彩度の変換を行
ってもよい。
カラー画像信号を出力側の装置が要求する色空間へ出力
色空間変換部5で変換する。例えば出力側の装置がYM
CK色空間のカラー画像信号を要求していれば、CIE
−L* a* b* 色空間からYMCK色空間への色空間変
換処理を行えばよい。もちろん、内部の処理で用いたC
IE−L* a* b* 色空間のまま出力してよければ、こ
のS20の処理は必要ない。以上により処理は終了す
る。
号に対して、図1に示した各部において順次処理を進め
て行くものとして説明したが、例えば入力側および出力
側の色再現可能領域が固定されているような場合には、
入力カラー画像信号に対して出力カラー画像信号を一意
に決定できる。これを利用して、予め種々の入力カラー
画像信号に対して第1の色変換部3および第2の色変換
部4による変換結果である出力カラー画像信号を求めて
おき、入力カラー画像信号と出力カラー画像信号を対応
づけたテーブルを用意しておく。そしてこのテーブルに
よって、第1の色変換部3および第2の色変換部4の色
変換処理を代行させることが可能である。さらに、色相
変換部2による色相の変更や、さらには出力色空間変換
部5による色空間変換処理まで含めて、テーブル化する
ことも可能である。
像信号から出力カラー画像信号を得る場合、テーブルに
はすべての入力カラー画像信号に対応する出力カラー画
像信号の値を保持させておく必要はない。ある程度の間
隔で出力カラー画像信号の値を保持させておき、テーブ
ルにない入力カラー画像信号に対しては補間処理によっ
て出力カラー画像信号を計算するように構成することが
できる。
の装置として提供するほか、例えばプリンタや印刷装置
などの出力装置に組み込んで構成することができる。
によれば、入力カラー画像信号が取りうる色再現可能領
域と、出力側における色再現可能領域が大きく異なる場
合においても、出力カラー画像信号により出力したとき
に画像の見た目が良好となるように、望ましい色再現を
可能にすることができるという効果がある。特にCRT
で表示していたビジネス文書などの画像をプリンタで再
現する場合、プリンタの特徴を十分に生かせるため、よ
り高品質の画像を得ることができる。
る。
示すフローチャートである。
である。
例の説明図である。
o)の明度よりも高い場合の色変換処理の一例の説明図
である。
o)の明度よりも低い場合の色変換処理の一例の説明図
である。
明図である。
変換部、4…第2の色変換部、5…出力色空間変換部。
Claims (20)
- 【請求項1】 入力側の色再現可能領域内の入力カラー
画像信号を出力側の色再現可能領域内の出力カラー画像
信号へ変換するカラー画像信号処理装置において、前記
入力カラー画像信号を前記入力側の色再現可能領域に基
づいた中間の色再現可能領域内の中間カラー画像信号に
変換する第1の色変換手段と、前記中間カラー画像信号
を前記出力側の色再現可能領域内の前記出力カラー画像
信号へ変換する第2の色変換手段を有することを特徴と
するカラー画像信号処理装置。 - 【請求項2】 前記第1の色変換手段および前記第2の
色変換手段は、装置に依存しない色空間において色変換
処理を行うものであり、さらに、装置に依存しない色空
間から出力側装置に依存する色空間への色空間変換処理
を行う出力色空間変換手段を有していることを特徴とす
る請求項1に記載のカラー画像信号処理装置。 - 【請求項3】 前記第1の色変換手段および前記第2の
色変換手段は、装置に依存しない色空間において色変換
処理を行うものであり、さらに、入力側装置に依存する
色空間から装置に依存しない色空間への色空間変換処理
を行う入力色空間変換手段を有し、該入力色空間変換手
段で色空間変換処理を行った入力カラー画像信号を前記
第1の色変換手段に入力することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のカラー画像信号処理装置。 - 【請求項4】 前記装置に依存しない色空間は、色の3
属性を定義する色空間であることを特徴とする請求項2
または請求項3に記載のカラー画像信号処理装置。 - 【請求項5】 さらに、入力カラー画像信号に対して該
入力カラー画像信号に応じて色相を変化させる色相変換
手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4
のいずれか1項に記載のカラー画像信号処理装置。 - 【請求項6】 前記第1の色変換手段は、前記入力側の
色再現可能領域の明度方向の最大値および最小値が前記
出力側の色再現可能領域の明度の最大値および最小値と
一致するように前記入力側の色再現可能領域に対して明
度方向に調整を施した前記中間の色再現可能領域を設定
し、該中間の色再現可能領域への色変換を行うことを特
徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載
のカラー画像信号処理装置。 - 【請求項7】 前記第1の色変換手段は、さらに、明度
方向の調整を施した後の色再現可能領域の最大彩度を有
する点の明度と前記出力側の色再現可能領域の最大彩度
を有する点の明度との差より所定の関数によって求めら
れる明度のとき最大彩度が得られるように調整した前記
中間の色再現可能領域を設定し、該中間の色再現可能領
域への色変換を行うことを特徴とする請求項6に記載の
カラー画像信号処理装置。 - 【請求項8】 前記第2の色変換手段は、前記出力側の
色再現可能領域の形状に応じて、前記中間カラー画像信
号の前記出力側の色再現可能領域への変換方向を変化さ
せることを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載の
カラー画像信号処理装置。 - 【請求項9】 前記第2の色変換手段は、所定の明度を
持つ無彩色を目標点とし、前記中間カラー画像信号の明
度が前記目標点の明度より高い場合には明度を維持して
彩度を前記出力側の色再現可能領域に応じて変換処理
し、前記中間カラー画像信号の明度が前記目標点の明度
より低い場合には前記中間カラー画像信号の色と前記目
標点を結ぶ直線方向に前記出力側の色再現可能領域に応
じて明度および彩度を変換処理することを特徴とする請
求項1ないし請求項7に記載のカラー画像信号処理装
置。 - 【請求項10】 前記目標点は、前記出力側の色再現可
能領域において最大彩度を有する点の明度を持つ無彩色
であることを特徴とする請求項9に記載のカラー画像信
号処理装置。 - 【請求項11】 入力側の色再現可能領域内の入力カラ
ー画像信号を出力側の色再現可能領域内の出力カラー画
像信号へ変換するカラー画像信号処理方法において、前
記入力カラー画像信号を前記入力側の色再現可能領域に
基づいた中間の色再現可能領域内の中間カラー画像信号
に変換し、該中間カラー画像信号を前記出力側の色再現
可能領域内の前記出力カラー画像信号へ変換することを
特徴とするカラー画像信号処理方法。 - 【請求項12】 前記中間カラー画像信号への変換処理
および前記出力カラー画像信号への変換処理は装置に依
存しない色空間において行うものであり、さらに、前記
出力カラー画像信号に対して装置に依存しない色空間か
ら出力側装置に依存する色空間への色空間変換処理を行
うことを特徴とする請求項11に記載のカラー画像信号
処理方法。 - 【請求項13】 前記中間カラー画像信号への変換処理
および前記出力カラー画像信号への変換処理は装置に依
存しない色空間において行うものであり、さらに、入力
側装置に依存する色空間の前記入力カラー画像信号に対
して装置に依存しない色空間への色空間変換処理を行う
ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の
カラー画像信号処理方法。 - 【請求項14】 前記装置に依存しない色空間は、色の
3属性を定義する色空間であることを特徴とする請求項
12または請求項13に記載のカラー画像信号処理方
法。 - 【請求項15】 さらに、入力カラー画像信号に対して
該入力カラー画像信号に応じて色相を変化させる色相変
換を行うことを特徴とする請求項11ないし請求項14
のいずれか1項に記載のカラー画像信号処理方法。 - 【請求項16】 前記入力カラー画像信号から前記中間
カラー画像信号への変換処理を行う際に、前記入力側の
色再現可能領域の明度方向の最大値および最小値が前記
出力側の色再現可能領域の明度の最大値および最小値と
一致するように前記入力側の色再現可能領域に対して明
度方向に調整を施した前記中間の色再現可能領域を設定
し、前記入力カラー画像信号が該中間の色再現可能領域
内の色となるように色変換を行うことを特徴とする請求
項11ないし請求項15のいずれか1項に記載のカラー
画像信号処理方法。 - 【請求項17】 前記中間の色再現可能領域を設定する
際に、さらに、明度方向の調整を施した後の色再現可能
領域の最大彩度を有する点の明度と前記出力側の色再現
可能領域の最大彩度を有する点の明度との差より所定の
関数によって求められる明度のとき最大彩度が得られる
ように、前記中間の色再現可能領域を調整することを特
徴とする請求項16に記載のカラー画像信号処理方法。 - 【請求項18】 前記中間カラー画像信号から前記出力
カラー画像信号への変換処理を行う際に、前記出力側の
色再現可能領域の形状に応じて、前記中間カラー画像信
号の前記出力側の色再現可能領域への変換方向を変化さ
せることを特徴とする請求項11ないし請求項17に記
載のカラー画像信号処理方法。 - 【請求項19】 前記中間カラー画像信号から前記出力
カラー画像信号への変換処理を行う際に、所定の明度を
持つ無彩色を目標点とし、前記中間カラー画像信号の明
度が前記目標点の明度より高い場合には明度を維持して
彩度を前記出力側の色再現可能領域に応じて変換処理
し、前記中間カラー画像信号の明度が前記目標点の明度
より低い場合には前記中間カラー画像信号の色と前記目
標点を結ぶ直線方向に前記出力側の色再現可能領域に応
じて明度および彩度を変換処理することを特徴とする請
求項11ないし請求項17に記載のカラー画像信号処理
方法。 - 【請求項20】 前記目標点として、前記出力側の色再
現可能領域において最大彩度を有する点の明度を持つ無
彩色を用いることを特徴とする請求項19に記載のカラ
ー画像信号処理方法。
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