JP2012027585A - 色処理装置及びプログラム - Google Patents

色処理装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012027585A
JP2012027585A JP2010163767A JP2010163767A JP2012027585A JP 2012027585 A JP2012027585 A JP 2012027585A JP 2010163767 A JP2010163767 A JP 2010163767A JP 2010163767 A JP2010163767 A JP 2010163767A JP 2012027585 A JP2012027585 A JP 2012027585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
lightness
brightness
input
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010163767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5549451B2 (ja
Inventor
Yasunari Kishimoto
康成 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2010163767A priority Critical patent/JP5549451B2/ja
Publication of JP2012027585A publication Critical patent/JP2012027585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549451B2 publication Critical patent/JP5549451B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】色域マッピングの彩度マッピングのアルゴリズムを変更することなく、色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制する。
【解決手段】複数の色データについて、デバイス非依存色空間上での明度方向に沿った出力色域の外郭との距離L((A)参照)を各々演算し、距離Lが予め設定された閾値Lth未満の色データについては、明度補正量として距離Lに相当する明度差を設定した明度変換テーブルを生成し、入力色群(CLUT)の個々の入力色に対する明度補正量を、明度変換テーブルに設定した明度補正量から補間演算によって算出し、算出した明度補正量で入力色の明度を補正した後に((B)の「明度補正後の入力色」を参照)、入力色を出力色域内にマッピングする。
【選択図】図4

Description

本発明は色処理装置及び色処理プログラムに関する。
カラープリンタやモニタ、印刷機、スキャナ等の画像入出力デバイスは色再現域(以下、色域という)等の色再現特性が互いに異なっている。このため、各デバイス間で色を受け渡す場合には、デバイス独立した色空間上で、入力側のデバイスの色を出力側のデバイスの色に対応付ける色域マッピングを含む色処理によって生成したカラープロファイルで、デバイス毎の色再現特性の相違を補正して色再現の整合をとる必要がある。
上記に関連して特許文献1には、入力色を輝度・彩度・色相の各成分に分離し、最大彩度点データに基づいて入力色の色相における色域境界上で最大彩度を与える最大彩度点の輝度と彩度を計算し、最大彩度点を輝度と色相を保存しながら無彩色軸方向に移動させた任意の点を目標点と定め、目標点を基準として入力色を色再現範囲境界上にマッピングすることで、画像出力装置の色再現範囲外の入力色を色再現範囲内にマッピングする技術が開示されている。
また、特許文献2には、入力色再現重視の制約条件が設定された場合、色域マッピングの前処理として、変換係数生成用の入力色値群のうちCMY等の基準色の飽和色である基準入力色に対し、基準入力色と同一色相の出力色域外郭上のうち、基準入力色との最小距離の色値又は基準入力色と等明度の色値からの距離が閾値以内の色値を出力対応色として設定し、出力対応色に色域マッピングの逆変換を適用して入力対応色を求める処理を各々行った後に、基準入力色以外の入力色値に対し、基準入力色とその入力対応色の関係に応じて入力対応色を各々求める処理を行い、この前処理によって得られた入力対応色の色値群を用いて色域マッピングを設定し、前処理と色域マッピングを統合したマッピングを生成して画像データの変換を行う技術が開示されている。
特開2005−311805号公報 特開2008−148275号公報
本発明は、色域マッピングで彩度をマッピングするアルゴリズムを変更することなく、色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制できる色処理装置及び色処理プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る色処理装置は、デバイス独立した色空間での色データについて、明度方向に沿った前記出力色域の外郭との距離を各々演算する演算手段と、前記演算手段により前記複数の色データについて各々演算された前記距離に基づいて、入力色の明度を補正する明度補正手段と、前記明度補正手段による補正を経たマッピング対象の入力色を出力色域内にマッピングする色域マッピング手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記明度補正手段は、前記距離が予め設定された閾値未満の場合は、明度補正量を前記距離に応じた値とし、前記距離が前記閾値以上の場合は、明度補正量を0とする明度補正を行う。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記明度補正手段は、前記複数の色データについて前記演算手段によって各々演算された距離に基づいて、前記複数の色データの各々に対する明度補正量を決定し、前記複数の色データ及び前記明度補正量に基づいて、色域マッピング対象の入力色に対する明度補正量を補間演算によって求める。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記明度補正手段は、決定した前記複数の色データの各々に対する明度補正量を前記複数の色データと対応付けてテーブルに各々登録し、前記テーブルに登録した情報に基づいて前記明度補正量の補間演算を行う。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の発明において、前記明度補正手段は、入力色色相又は入力色と同色相の明度−彩度面の概ね最大彩度点における明度の偏倚度合いに応じて値が変化するように予め設定された重み係数を用い、当該重み係数を乗じた補正量で明度補正を行う。
請求項6記載の発明に係る色処理プログラムは、コンピュータを、デバイス独立した色空間での色データについて、明度方向に沿った前記出力色域の外郭との距離を各々演算する演算手段、前記演算手段により前記複数の色データについて各々演算された前記距離に基づいて、入力色の明度を補正する明度補正手段、及び、前記明度補正手段による補正を経たマッピング対象の入力色を出力色域内にマッピングする色域マッピング手段として機能させる。
請求項1,3,6記載の発明は、色域マッピングで彩度をマッピングするアルゴリズムを変更することなく、色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制できる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、明度方向に沿った出力色域外郭との距離が閾値以上の入力色その付近の領域で、色域マッピング対象の入力色に対して不必要な明度補正が行われることを防止できる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、複数の色データの各々に対して決定した明度補正量を再利用することが可能となる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、色域マッピング対象の入力色に対する明度補正量を、入力色の色相又は入力色と同色相の明度−彩度面の最大彩度点における明度の偏倚度合いに応じて調整できる、という効果を有する。
実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態における色変換処理部の概略図である。 明度変換テーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。 (A)は明度変換テーブル生成処理における入力色と出力色域外郭との距離Lの演算、(B)は入力色に対する明度補正を説明するための概略図である。 第1実施形態に係る明度変換処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る明度変換処理を示すフローチャートである。 重み係数の一例を示すイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態は本発明の一例として、ICC規格にも記載されているようなDeviceLinkProfile(第1のデバイスから第2のデバイスのカラープロファイル生成)を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明はOutput Profile(規定されたPCS空間から第2のデバイスのカラープロファイル生成)やColorSpace Conversion Profileであっても同様に利用できる。
〔第1実施形態〕
図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10の概略構成が示されている。コンピュータ・システム10は、LAN等から成るネットワーク12に、PC(Personal Computer:パーソナル・コンピュータ)等から成る複数台のクライアント端末14と、コンピュータ・システム10に画像(データ)を入力する入力デバイス16と、出力デバイスに出力するためのカラープロファイルを利用して出力デバイス色に変換する処理サーバ26と、コンピュータ・システム10から入力された画像データを処理サーバ26を経由して画像として可視化する出力デバイス18と、が各々接続されて構成されている。なお、入力デバイス16としては、例えば原稿を読み取って画像データを出力するスキャナが、出力デバイス18としては、例えば入力された画像データが表す画像を用紙へ印刷する画像形成装置(プリンタ、或いはプリンタに複写機やファクシミリ装置としての機能も付加された複合機)が挙げられる。なお、ネットワーク12はインターネット等のコンピュータ・ネットワークにも接続されていてもよい。
ネットワーク12に接続された個々のクライアント端末14は、CPU14A、RAM等から成るメモリ14B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部14C、ネットワークインタフェース(I/F)部14Dを備えており、ネットワークI/F部14Dを介してネットワーク12に接続されている。また、クライアント端末14には、出力デバイスの1つである表示装置20、入力手段としてのキーボード22及びマウス24が各々接続されている。なお、スキャナ等の入力デバイス16や画像形成装置等の他の出力デバイス18についても、表示装置20と同様にクライアント端末14に直接接続されていてもよい。例えば入力デバイス16としてはスキャナ以外にデジタルスチルカメラ等が挙げられるが、デジタルスチルカメラ等はクライアント端末14に直接接続される。
また、処理サーバ26はCPU26A、メモリ26B及び記憶部26Cを備えている。処理サーバ26の記憶部26Cには、サーバOS(Operating System)のプログラム、サーバOS上で動作し入力デバイス16や出力デバイス18を使用する各種のアプリケーション・プログラム、処理サーバ26で次に述べる色変換処理を行うためのCMM(色変換モジュール)が予め各々インストールされており、色変換処理で使用するカラープロファイル等を登録可能なカラープロファイルDB(データベース)、さらに、カラープロファイル生成のアプリケーション・プログラムが予めインストールされており、そのプロファイル生成に利用するキャラクタリゼーション情報には、測色データやカバレッジデータ、またはICCProfileなどがあり、それらを保存しているキャラクタリゼーションのデータベースも各々記憶されている。一般的には測色データは処理サーバ26から出力デバイスを稼働させて印刷した出力サンプルを色彩計で測色することで入手するが、ネットワーク経由でICCやECI(ヨーロッパ標準化団体)のサーバから入手する方法も行われている。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係る処理サーバ26には、或る入力デバイス16から入力された画像データや、或る出力デバイス18における画像の出力に用いた画像データを、別のデバイス(出力デバイス18)における画像の出力に用いる場合に、色域差があると画像の見えの差を補うことは困難であることから、予め分類して備えている利用者の意図(レンダリングインテントや色再現モードなど)を反映させたカラープロファイルを生成するカラープロファイル生成部と、図2に示すカラープロファイルを色変換処理部に設定して色変換する色変換部が設けられている。ここでの色変換などのカラープロファイルは、入力のカラープロファイル(Display Profileなど)と出力のカラープロファイルの2つを必要とし、本実施形態において便宜上、ICCProfileの形態の中でも出力デバイスを対象にして説明することから、PCS(CIEXYZまたはCIELAB)に対応する出力デバイスの色空間での対応色を色域マッピングで求める処理を含む出力のカラープロファイル生成を説明する。本形態に限定されず、色域マッピングは入力のカラープロファイル生成時に実施してもよい。
図2に示すように、本実施形態に係る色変換部は、一般的なCMM(色変換モジュール)を備えた、例えばポストスクリプト対応のRIPなどが利用できる。以降、出力のカラープロファイルを生成するためのカラープロファイル生成部を説明する。
カラープロファイル生成部は、CLUT(カラールックアップテーブル)の初期値であるCIELABの各入力色(明度、彩度、色相に相当)への対応色を求める色域マッピング処理部と、出力デバイスに依存した色空間で表した対応色を生成する出力色生成部と、色域マッピング処理部がマッピングする際に参照される明度変換テーブルを生成する明度変換テーブル生成部と、から構成されている。また、色域マッピング処理部は、色域マッピング部と、その前処理として必要に応じて入力色の明度、彩度、色相を変更する入力対応色算出部と、から構成されており、入力対応色算出部は、明度補正量算出部及び明度補正部から構成されており、明度変換テーブル生成部は、明度方向距離演算部及びテーブル生成部から構成されている。
ICC規格でのカラープロファイルは単色毎に補正するための階調カーブ(TRCやガンマ補正など)やCLUTから成る。
以下、各カラープロファイル生成処理について説明する。本実施形態に係る入力色は特定のデバイス(装置)から独立したCIELAB(またはCIEXYZ)である。この入力色から色域マッピングに適した色空間の色データに変換してもよく、色空間としては、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色空間が好適であり、例えば色の見えモデルCIECAM02によって規定される色空間JChや色空間Jab、またはそれらから派生して修正を加えた色空間(完全順応など)がより好ましい。なお、色の見えモデルCIECAM02に代えて色の見えモデルCIECAM97s等を用いてもよい。
カラープロファイル生成部は、CIELAB上に設定した多数の格子点の各々を格子点データ(入力色)とする。
また、本実施形態に係る色域マッピング処理部は、詳細は後述するが、入力対応色算出部にて、入力色に対し、明度変換テーブル生成部によって生成された明度変換テーブルを参照して明度を補正する明度変換処理も行うことで、色域マッピング対象の入力色の生成後、さらに出力デバイスの色再現域内に収まるよう色域マッピングを行う。ここでの色域マッピングは入力色に対して色相や明度を変更することもあるが、主に色域差は明度・彩度差を意味しており、明度や彩度を変更する処理のアルゴリズムである。
また、本実施形態に係る出力色生成は、色域マッピングを経たデバイスから独立した色空間の対応色を、出力デバイスに依存する色空間(例えばデバイスが4色材のプリンタであればCMYK色空間)上の出力色へ変換する。
出力色生成の方法は、測色データとカバレッジデータを利用して補間で算出することで、CIELABからCMYKの出力色に変換する。この際、好ましくは、公知のニューラルネットや統計的手法などを利用した色予測モデルを利用するとよい。
次に、図3を参照して明度変換テーブル生成処理について説明する。なお、この明度変換テーブル生成処理は明度変換テーブル生成部による処理の一例である。
明度変換テーブル生成処理では、まずステップ50において、CLUTの格子点(CIELABで表した入力色)の何れかを処理対象として取り出す。
ステップ52では、ステップ50で取り出した処理対象の入力色を、公知である色の見えモデルCIECAM02を利用して入力色JChへ変換する。なお、CIELABからCIECAM02に色変換できない入力色が存在する問題(人が知覚できない色への対処)に対しては複数の対処方法が存在するが、本実施形態では何れの対処方法を採用してもよい。
ところで、出力デバイスの一部の色相における色域外郭のL−C断面が、例として図4(A)に示すように、最大彩度点における明度が高明度側(或いは低明度側)へ偏倚している場合、マッピング対象色を、彩度を変更するアルゴリズムを備える色域マッピング、ここでは一例として定点マッピングを行うと、例えば図4(A)に「入力色」と表記して示す位置のマッピング対象色が、色域マッピングに伴い、図4(A)に「マッピング先」と表記して示す位置へ移動されることで、図4(A)に「彩度変化:大」と表記して示すように、色域マッピングに伴う彩度の変化が過大となる。そして、この過大な彩度の変化は、対応する色相のグラデーションにおける階調のジャンプ(彩度の急激な変化)等の階調再現性の悪化として顕著に表れる。
但し、上記のようなマッピング対象色については、色域マッピングを行う前に、例として図4(B)に示すように、出力デバイスの色域外郭上に位置するか、位置が出力デバイスの色域外郭に近づくように明度を若干量補正しておくことで、図4(B)に「彩度変化:極小」と表記して示すように、色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制することが可能である。
上記に基づきステップ56では、予め算出しておいた出力デバイスの色域を表す出力色域情報を記憶部14Cから読み込み、次のステップ58では、ステップ56で読み込んだ出力色域情報と、先のステップ52で演算した処理対象の入力色JChと、に基づき、処理対象の入力色が出力色域外に位置しているか否か判定する。判定が否定された場合はステップ66へ移行し、処理対象の入力色に対応する明度補正量として0を設定し、ステップ68へ移行する。
また、処理対象の入力色が出力色域外に位置している場合には、ステップ58の判定が肯定されてステップ60へ移行し、明度方向に沿った処理対象の入力色と出力色域の外郭との距離L(図4(A)も参照)を演算する。なお、ステップ60は明度変換テーブル生成部の明度方向距離演算部(図2参照)に対応しており、ステップ60の演算は本発明における演算手段による処理の一例である。次のステップ62では、ステップ60で演算した距離Lが予め設定された閾値Lth未満か否か判定する。ステップ62の判定が否定された場合はステップ66へ移行し、処理対象の入力色に対応する明度補正量として0を設定してステップ68へ移行する。
一方、距離Lが予め設定された閾値Lth未満の場合、処理対象の入力色は、明度補正を行うことで色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制できる可能性が高いので、ステップ62の判定が肯定された場合はステップ64へ移行し、距離Lに相当する明度差を、処理対象の入力色に対応する明度補正量として設定し、ステップ68へ移行する。なお、明度補正量は上記のように処理対象の入力色を出力色域の外郭上へ移動させる値に限られるものではなく、距離Lに0よりも大きく1.0よりも小さい係数を乗じた値(処理対象の入力色が出力色域の外郭に近づく程度の値)であってもよい。そしてステップ68では、ステップ64又はステップ66で設定した明度補正量を、ステップ52で演算した処理対象の入力色JChと対応付け、メモリ14B又は記憶部14Cに記憶している明度変換テーブルに登録する。
次のステップ70では、CLUTを構成する全ての入力色を処理対象として取り出したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ50に戻り、ステップ70の判定が肯定される迄ステップ50〜ステップ70を繰り返す。これにより、ステップ50で抽出した全ての入力色について、対応する明度補正量が各々設定され、これらが対応付けて明度変換テーブルに各々登録されることになる。そしてステップ70の判定が否定されると、明度変換テーブル生成処理を終了する。
なお、上述したステップ56,58,62〜70は明度変換テーブル生成部のテーブル生成部(図2参照)による処理の一例である。上述の明度変換テーブル生成処理は、CLUT全点の色情報を利用して明度変換テーブルを作成して説明しているが、より少数の色情報でも十分であることは自明である。このため、CLUT全点の色情報に代えて、例えば色域外郭を構成する色データや、CLUTを何らかの規則で間引いた色データ、処理対象とする色領域を特定しておきその色領域の色データを用いるようにしてもよい。
次に、図6を参照して明度変換処理について説明する。明度変換処理では、まずステップ80において、CLUTの格子点(但し、明度変換テーブル生成処理で色データとして用いた格子点よりも多い格子点)の何れかの色情報(CIELABで表した色)処理対象の入力色として取り出す。ステップ82では、ステップ80で取り出した処理対象の入力色を入力色JChへ変換する。
次のステップ86では、ステップ82の演算によって得られた処理対象の入力色JChに対する明度補正量を、明度変換テーブルに登録されている複数の入力色の明度補正量から線形補間によって演算する。この明度補正量の演算は、具体的には、例えば明度変換テーブルに登録されている複数の色JCh及び対応する明度補正量の中から、ステップ82で演算した処理対象の入力色JChに基づき、処理対象の入力色とのベクトル距離の昇順に複数の色を選択し、選択した個々の色に対応する明度補正量を、選択した個々の色と処理対象の入力色とのベクトル距離が小さくなるに従って重みが大きくなるように重み付けした重み付き平均値を演算することで成される。
なお、上記のステップ86は明度補正量算出部(図2参照)に対応しており、ステップ86における明度補正量の演算は、請求項3,4に記載の補間演算の一例である。
ステップ88では、ステップ82の演算によって得られた入力色JChのうちの明度Jを、先のステップ86の演算(線形補間)によって得られた明度補正量に応じて補正し、明度補正後の入力色(入力対応色)J'Chをメモリ14Bに記憶させる。なお、ステップ88は明度補正部(図2参照)による処理の一例である。
次のステップ90では、CLUTから処理対象の入力色を全て取り出したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ80に戻り、ステップ92の判定が肯定される迄ステップ80〜ステップ90を繰り返す。これにより、全ての入力色について、明度を補正した入力対応色J'Chがメモリ14Bに各々記憶されることになる。そしてステップ90の判定が否定されると、明度変換処理を終了する。なお、上述した明度変換処理は、明度変換テーブル生成処理と共に、本発明に係る明度補正手段(より詳しくは請求項2〜請求項4に記載の明度補正手段)による処理の一例である。
上記の明度変換処理により、入力色群(CLUT)のうち、出力色域外郭との明度方向に沿った距離Lが閾値Lth未満の入力色は、図4(B)に「明度補正後の入力色」と表記して示すように、概ね出力色域の外郭上に位置するように明度が補正され、これに伴い、色域マッピングでは図4(B)に「マッピング先」示す位置へマッピングされることで、彩度の変化が抑制される。これにより、出力色域の外郭が、最大彩度点における明度が高明度側(或いは低明度側)へ偏倚している形状の場合に、色域マッピングに伴い、グラデーションにおける階調のジャンプ(彩度の急激な変化)等の階調再現性の悪化が生ずることが防止される。
また、色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制することを、色域マッピングの前段において、複数の色データについて出力色域外郭との明度方向の距離Lを演算し、明度補正量を設定して明度変換テーブルに登録し、第1色変換において、明度変換テーブルに登録した情報に基づいて出力色の明度を補正する、という簡単な処理を行うことで実現できるので、アルゴリズムが元々複雑な色域マッピングのアルゴリズムを上記の課題解決のために更に変更する必要も無くなり、色域マッピングのアルゴリズムとして既存の各種アルゴリズムのうちの任意のアルゴリズムを適用することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、図6を参照し、本第2実施形態に係る明度変換処理について、第1実施形態で説明した明度変換処理(図5)と異なる部分についてのみ説明する。
本第2実施形態に係る明度変換処理は、第1実施形態で説明した明度変換処理(図5)と同様に、単一の入力色(CLUTの格子点)CIELABを処理対象として取り出し(ステップ80)、処理対象の入力色CIELABから入力色JChを演算し(ステップ82)、処理対象の入力色JChに対する明度補正量を、明度変換テーブルに登録されている複数の色の明度補正量から線形補間によって演算(ステップ86)した後に、次のステップ87において、処理対象の入力色JChのうちの色相hに応じた重み係数を取得し、取得した重み係数をステップ86で演算した明度補正量に乗ずることで、明度補正量を修正する。このステップ87における処理は、請求項5に記載の明度補正手段による処理の一例である。そして、次のステップ88では、重み係数を乗じた後の明度補正量(修正後の明度補正量)を用いて入力色JChのうちの明度Jを補正する。
入力色に対する明度補正によって色域マッピングに伴う彩度の変化を抑制することは、出力色域の外郭形状が、概ね最大彩度点における明度が高明度側(或いは低明度側)へ偏倚した形状(図4(A),(B)参照)の場合に特に有効であるが、出力色域のうち外郭形状が上記のような形状を示している部分は、一般に一部の色相に限られる(例えばYやB等)。そして、出力色域の外郭形状が、最大彩度点における明度が高明度側(或いは低明度側)へ偏倚していない形状の色相では、明度補正量に比して彩度変化が抑制される度合いが低い。
このため本第2実施形態では、例として図7(A)に示すように、出力色域の外郭形状が、最大彩度点における明度が高明度側(或いは低明度側)へ偏倚した形状を示す特定の色相(図7(A)に示す色相h1,h2)では重み係数が1.0となり、他の色相では重み係数が0となり、境界部分では重み係数が色相の変化に応じて連続的に変化するように、重み係数の値を色相に応じて変化させている。これにより、特定の色相やそれに近い色相の入力色に対しては明度補正が行われることで、色域マッピングに伴う彩度の変化が抑制される一方、他の色相の入力色に対しては、色域マッピングに伴う彩度変化の抑制に寄与しない無駄な明度補正が行われることが防止される。
なお、明度補正量に乗ずる重み係数は、上記のように入力色の色相に応じて値を変化させることに限られるものではなく、例として図7(B)に示すように、出力色域のうち入力色と同色相のLC面の最大彩度点における明度に応じて、重み係数の値を変化させるようにしてもよい。具体的には、最大彩度点における明度が高明度側又は低明度側へ偏倚している場合は重み係数が1.0となり、最大彩度点における明度が中程度の場合は重み係数が0となり、境界部分では重み係数が最大彩度点における明度の変化に応じて連続的に変化するように、重み係数の値を最大彩度点における明度に応じて変化させるようにしてもよい。
また、上記では個々の色毎の明度補正量を明度変換テーブルに登録し、入力色に対する明度補正量を明度変換テーブルに登録されている複数の色の明度補正量から補間演算によって求める態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、明度補正量に代えて個々の色毎の距離Lを明度変換テーブルに登録し、入力色における距離Lを明度変換テーブルに登録されている複数の色の距離Lから補間演算によって求め、求めた距離Lに基づいて入力色に対する明度補正量を演算するようにしてもよい。
また、上記では、判定対象の色と出力色域外郭との明度方向の距離Lが閾値未満の場合に明度補正を行う(明度補正量として距離Lに相当する明度差を設定する)態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、判定対象の色と出力色域外郭との明度方向の距離と彩度方向の距離を各々求め、彩度方向の距離に対する明度方向の距離の比率が予め設定した閾値未満か否かを判定し、判定が肯定された場合に明度補正を行うようにしてもよい。
また、上記では、出力色域を対象に説明したが、より連続的な外郭形状を備える仮想的意味合いをもつ中間色域を利用して明度変換テーブル生成や明度変換処理を行うようにしてもよい。更に、第1実施形態もそうであるが、特に第2実施形態のように、部分的な色領域で処理をする場合は全域の色域外郭は必要ではなく、ポリゴンのように平面で3次元を記述する色域外郭表現が可能であれば、必要な複数の面だけで十分で、かつ探索を行う必要がある処理(例えば内外判定)では高速化を実現できる。
また、上記では処理サーバ26で明度変換テーブル生成処理を行うことで、明度変換テーブルを生成する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別のコンピュータ等で明度変換テーブル生成処理を行うことで生成した明度変換テーブルを、処理サーバ26の記憶部26Cに予め記憶させておくようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る色処理プログラムが処理サーバ26の記憶部26Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る色処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 コンピュータ・システム
14 クライアント端末
14B メモリ
16 入力デバイス
18 出力デバイス
26 処理サーバ
26C 記憶部

Claims (6)

  1. デバイス独立した色空間での色データについて、明度方向に沿った前記出力色域の外郭との距離を各々演算する演算手段と、
    前記演算手段により前記複数の色データについて各々演算された前記距離に基づいて、入力色の明度を補正する明度補正手段と、
    前記明度補正手段による補正を経たマッピング対象の入力色を出力色域内にマッピングする色域マッピング手段と、
    を含む色処理装置。
  2. 前記明度補正手段は、前記距離が予め設定された閾値未満の場合は、明度補正量を前記距離に応じた値とし、前記距離が前記閾値以上の場合は、明度補正量を0とする明度補正を行う請求項1記載の色処理装置。
  3. 前記明度補正手段は、前記複数の色データについて前記演算手段によって各々演算された距離に基づいて、前記複数の色データの各々に対する明度補正量を決定し、前記複数の色データ及び前記明度補正量に基づいて、入力色に対する明度補正量を補間演算によって求める請求項1又は請求項2記載の色処理装置。
  4. 前記明度補正手段は、決定した前記複数の色データの各々に対する明度補正量を前記複数の色データ値と対応付けてテーブルに各々登録し、前記テーブルに登録した情報に基づいて前記明度補正量の補間演算を行う請求項3記載の色処理装置。
  5. 前記明度補正手段は、入力色色相又は入力色と同色相の明度−彩度面の概ね最大彩度点における明度の偏倚度合いに応じて値が変化するように予め設定された重み係数を用い、当該重み係数を乗じた補正量で明度補正を行う請求項1〜請求項4の何れか1項記載の色処理装置。
  6. コンピュータを、
    デバイス独立した色空間での色データについて、明度方向に沿った前記出力色域の外郭との距離を各々演算する演算手段、
    前記演算手段により前記複数の色データについて各々演算された前記距離に基づいて、入力色の明度を補正する明度補正手段、
    及び、前記明度補正手段による補正を経たマッピング対象の入力色を出力色域内にマッピングする色域マッピング手段
    として機能させるための色処理プログラム。
JP2010163767A 2010-07-21 2010-07-21 色処理装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5549451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010163767A JP5549451B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 色処理装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010163767A JP5549451B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 色処理装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012027585A true JP2012027585A (ja) 2012-02-09
JP5549451B2 JP5549451B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=45780463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010163767A Expired - Fee Related JP5549451B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 色処理装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549451B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288662A (ja) * 1985-06-17 1986-12-18 Canon Inc カラ−画像信号処理方法
JP2000184222A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像信号処理装置およびカラー画像信号処理方法
JP2002033931A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Canon Inc 画像処理方法、装置および記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288662A (ja) * 1985-06-17 1986-12-18 Canon Inc カラ−画像信号処理方法
JP2000184222A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像信号処理装置およびカラー画像信号処理方法
JP2002033931A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Canon Inc 画像処理方法、装置および記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP5549451B2 (ja) 2014-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5630115B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
US7764411B2 (en) Color processing apparatus and method, and storage medium storing color processing program
JP4623137B2 (ja) 色処理装置、方法及びプログラム
JP4803122B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
US7986448B2 (en) Image processing apparatus and image processing method for the same
JP4961962B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
JP5440195B2 (ja) カラープロファイルの作成方法、カラープロファイルを作成する画像処理装置、及び当該画像処理装置の制御プログラム
JP5117140B2 (ja) 画像形成装置、カラーデータ変換方法及びカラーデータ変換プログラム
JP2004310764A (ja) 黒チャネルを保持する方法
JP4367853B2 (ja) 画像処理装置および色変換方法
JP5549451B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
US8379266B2 (en) Systems and methods for generating luminance look-up table based on color component values
JP5206428B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
JP2011024031A (ja) 色処理装置及びプログラム
JP2007243957A (ja) カラー画像データからグレイ情報を抽出するシステム、方法およびプログラム
JP2007195015A (ja) 色変換装置、色変換方法および色変換プログラム
JP5953717B2 (ja) 色処理装置、及びプログラム
JP5849549B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
US20070285688A1 (en) Color gamut contour creating system
JP5903946B2 (ja) 色処理装置及び色処理プログラム
JP5109913B2 (ja) 色処理装置及びプログラム
JP4697807B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体
JP2009284261A (ja) 色処理装置、方法及びプログラム
JP2009232267A (ja) 色処理装置、方法及びプログラム
JP2008172285A (ja) 画像処理装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees