JP2002305424A - 基板実装型電子デバイス用パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

基板実装型電子デバイス用パッケージおよびその製造方法

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JP2002305424A JP2001108188A JP2001108188A JP2002305424A JP 2002305424 A JP2002305424 A JP 2002305424A JP 2001108188 A JP2001108188 A JP 2001108188A JP 2001108188 A JP2001108188 A JP 2001108188A JP 2002305424 A JP2002305424 A JP 2002305424A
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Toshitomo Morisane
敏倫 森実
Shoichi Sasaki
昌一 佐々木
Kunitaka Takahashi
邦隆 高橋
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば水晶デバイスや圧電デバイス等の電子
デバイス、特にプリント配線基板等に実装する基板実装
型電子デバイスに適するパッケージ、および上記パッケ
ージを精度よく且つ容易・安価に製作できる製造方法を
提供する。 【解決手段】 水晶デバイス等の電子デバイスを収容し
てプリント配線基板等に実装する基板実装型電子デバイ
ス用パッケージであって、底部1aとその周囲に設けら
れた周壁部1bとを有する略有底短筒状のパッケージ本
体1を、感光性ガラスを再結晶化した再結晶化ガラスに
より一体に形成したことを特徴とする。その製造方法と
しては、例えば感光性ガラスを露光する露光工程と、そ
の露光した感光性ガラスをケミカルエッチングするエッ
チング工程とを備え、上記露光工程およびエッチング工
程によって底部とその周囲に設けられた周壁部とを有す
る略有底短筒状のパッケージ本体を形成する工程とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水晶デバイ
スや圧電デバイス、その他各種半導体デバイス等の電子
デバイス用パッケージ、特にプリント配線基板の表面等
に実装する基板実装型の電子デバイス用パッケージおよ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば水晶デバイスや圧電デバイ
スにおいては、水晶振動子等の水晶ブランクをパッケー
ジ内に収容して密閉するもので、そのパッケージとして
は金属製のものと、セラミック製のものとがある。金属
製のパッケージは導電接続端子を外部に引き出すため、
あるいは水晶ブランクを支持する支持ピン(支柱)やス
プリング等の支持部材を取付けるための穴加工を施すの
が容易である反面、薄型化・小型化するのが困難であ
り、最近はセラミック製のものが多く用いられている。
【0003】またセラミック製のパッケージには、底面
と周壁面とを一体に形成した単層構造のものと、底面と
周壁面とを各々別々に形成した多層構造のものとがある
が、単層構造のものは電極の引き回しが困難なために、
現在では多層構造が主流となっている(例えば特開平1
0−284975号、特開平11−265955号公報
参照)。
【0004】図12は従来の多層構造のセラミック製パ
ッケージの一例を示すもので、パッケージ本体101の
底部を構成する底板111の周縁部上面にリング状の枠
体112を積層した構成であり、上記底板111と枠体
112とはそれぞれセラミック素材で所定の形状に成形
し、予め積層した状態で焼成して一体化する、或いは上
記底板111と枠体112とを各々別々に焼成してから
熱圧着等で一体化している。
【0005】上記のようにして一体化した底板111と
枠体112とからなるパッケージ本体101内に水晶振
動子等の水晶ブランク102を収容配置するもので、例
えば図のように底板111の上面に設けた電極103上
に導電接着剤104等で水晶ブランク102を片持ち的
に取付ける。また上記枠体112の上面にはシールリン
グ105を配置すると共に、枠体112の上面にその上
面開口を閉塞する蓋体106を載置してシーム溶接等で
気密に密封するものである。
【0006】ところが、上記のようにパッケージ本体1
01をセラミックを焼成して作製するものは焼成時の熱
収縮で寸法にバラツキが生じ、しかもその収縮量は一定
でないのでパッケージ本体101に対する上記蓋体10
6の位置合わせが難しく、往々にして隙が生じて気密性
が損なわれたり、接合不良で蓋体が外れる等のおそれが
ある。
【0007】特に、数ミリ以下の小型のパッケージ本体
に蓋体106を前記のようなシーム溶接で固定する場合
には、シームリング105をパッケージ本体101の枠
体112と蓋体106との間に精度よく配置して溶接す
る必要があるが、パッケージ本体の寸法にバラツキがあ
ると、枠体112とシームリング105およびシームリ
ング105と蓋体106との位置合わせが難しい。
【0008】もちろんシーム溶接機側である程度のずれ
を許容し得るが、その許容量はおよそ20ミクロン程度
であり、パッケージ本体の収縮量がそれ以上であると、
溶接不良となる。そこで、ビデオカメラ等による画像認
識でシームリングの位置を確認しながら、そのリングに
合わせて蓋体を載せて溶接しているが、作業が煩雑で非
能率的である。しかも、最近の水晶デバイスは更に小型
化し、それに伴ってパッケージ本体も小さくなるので上
記の問題はますます深刻化する傾向にある。
【0009】また上記のように焼成したセラミック製の
パッケージは多孔質であるため、シーム溶接等で封止す
るときに発生する熱によって内部が破壊されたり、使用
しているうちにパッケージ内に外気が進入し、水晶ブラ
ンクに施された電極が酸化して性能が低下する等のおそ
れがある。
【0010】さらに水晶振動子等の水晶ブランクは、パ
ッケージ内に浮かした状態に保持させる必要があり、特
に平面円形の丸形ブランクは支持ピン(支柱)やスプリ
ング等で支持させるのが望ましい。これは丸形ブランク
の電気的特性を損なわないようにするのと、機械的なス
トレスをできるだけ抑制するためである。
【0011】しかしながら、焼成したセラミック製のパ
ッケージにあっては上記の支持ピンやスプリングを取付
けるための穴等を形成するのが困難であり、例えば、焼
成前に穴を形成してから焼成すると、焼成時の収縮で穴
が変形して潰れたり、位置ずれが生じる等の不具合があ
る。また焼成後に穴をあけるには、超硬鋼のドリルで1
つずつ穴加工を施さなければならず、多大な労力と時間
を要し、非能率的で製作コストも増大する。特に、外径
寸法が10mm以下のパッケージにあっては1mm以下
たとえば300ミクロン程度の穴を少なくとも2個以上
開ける必要があり、それをドリル等で精度よく開けるの
は非常に困難である等の不具合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて提案されたもので、水晶デバイス等の電子デバ
イス、特に基板実装型電子デバイスに適するパッケージ
を提供すること、および上記のようなパッケージを精度
よく且つ容易・安価に製作することのできる製造方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による基板実装型電子デバイス用パッケージ
およびその製造方法は、以下の構成としたものである。
【0014】即ち、本発明は水晶デバイス等の電子デバ
イスを収容してプリント配線基板等に実装する基板実装
型電子デバイス用パッケージであって、底部とその周囲
に設けられた周壁部とを有する略有底短筒状のパッケー
ジ本体を感光性ガラスにより一体に形成したことを特徴
とする。
【0015】また水晶デバイス等の電子デバイスを収容
してプリント配線基板等に実装する基板実装型電子デバ
イス用パッケージの製造方法であって、感光性ガラスを
露光する露光工程と、その露光した感光性ガラスをケミ
カルエッチングするエッチング工程とを備え、上記露光
工程およびエッチング工程によって底部とその周囲に設
けられた周壁部とを有する略有底短筒状のパッケージ本
体を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による基板実装型電
子デバイス用パッケージおよびその製造方法を図に示す
実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0017】図1(a)は本発明による電子デバイス用
パッケージの一実施形態を示す縦断正面図、同図(b)
は(a)におけるb−b線断面図、同図(c)は底面
図、また図2は分解斜視図である。
【0018】図において、1はパッケージ本体で、本実
施形態においては感光性ガラスを再結晶させた再結晶化
ガラスによって形成したもので、そのパッケージ本体1
は底部1aと周壁部1bとからなる略有底短円筒状に形
成され、上記底部1aと周縁部1bとは一体に形成され
ている。
【0019】上記パッケージ本体1の底部1aには、水
晶振動子等の水晶ブランク2の支持ピン3を取付けるた
めの取付孔11が複数個、図の場合は3つ設けられ、そ
の各取付孔11に支持ピン3を挿通させた状態で低融点
ガラス等よりなる封止材4で固定すると共に、上記封止
材4で上記各取付孔11が気密に密閉されている。
【0020】上記各支持ピン3の上部は、上面が平らな
略正方形状に形成され、それら3つの支持ピン3の上面
に、平面円形の水晶ブランク2が載置されている。その
水晶ブランク2の中央部上下両面には、略円形の対向電
極21,22が設けられ、その各対向電極21,22に
は、円形ブランクの周縁側に延びる端子部21a、22
aが設けられている。上側の電極21の端子部21aは
下面側にも延長して設けられ、その延長部と下側電極2
2の端子部22aとに、それぞれ上記支持ピン3の上端
面が導電性接着剤等で導電接続されている。
【0021】なお上記端子部21a、22aにそれぞれ
導電接続された支持ピン以外の残りの支持ピン3の上端
部も水晶ブランク2の下面に接着剤等で固着されてい
る。この場合の接着剤は必ずしも導電性でなくてもよ
い。また上記各支持ピン3の代わりにコイルスプリング
等を用いることもできる。このように支持ピンやコイル
スプリング等で水晶ブランクを支持させると、従来のパ
ッケージでは搭載不可能であった例えば厚さが5〜10
μ程度の薄いブランクでも搭載可能となる。
【0022】上記パッケージ本体1の周壁部1bの上面
には、コバール等よりなるシームリング5を介してそれ
と同材質の蓋体6がシーム溶接等によって密閉固定され
ている。またパッケージ本体1の底部外面には、図に省
略したプリント配線基板等との導電接続用の端子部7が
設けられ、その端子部7は、金等の導電性金属を前記支
持ピン3の下端面を覆うようにしてメッキもしくは蒸着
することによって該支持ピン3に導電接続されている。
【0023】なお上記パッケージ本体1の外周面には、
必要に応じて上記基板等に実装する際にパッケージの向
きや位置決めを行うための凹溝8が設けられ、特に図の
場合は短筒状パッケージ本体1の母線方向略全長に延び
る3本の凹溝8が周方向に略等間隔に設けられている。
【0024】また上記凹溝8内には、金等の導電性金属
をメッキや蒸着等で形成した導電性金属層9が形成さ
れ、その金属層9の上端部は前記シームリング5を介し
て蓋体6に導電接続されている。金属層9の下端部をプ
リント配線基板のアース用端子部等に導電接続すれば、
上記蓋体6がアースされ、静電気等による悪影響を防止
することができる。
【0025】上記のようなパッケージ本体1を製造する
に当たっては、例えば感光性ガラスを用いてフォトリソ
グラフィによって製造するもので、その感光性ガラスと
しては再結晶化(結晶化を含む)が可能なガラス、例え
ば特公平4−74294号公報に開示の感光性ガラスを
用いることができる。すなわち、上記公報に開示のよう
にSiO が68〜84重量%、LiO が3〜1
6重量%、Alが3〜12重量%、6重量%以下
のアルカリ金属酸化物、CeO が0.02〜0.1
5重量%、結晶核としてのAgが0.05〜0.2重量
%、結晶化補助剤として0.1〜6.0重量%のハロゲ
ンまたは0.1〜3.0重量%のSOからなる感光性
ガラスが使用可能である。
【0026】以下、上記の感光性ガラス(再結晶化ガラ
ス)を用いた場合を例にしてパッケージ本体の製造プロ
セスを順を追って具体的に説明する。
【0027】図3はその製造プロセスの一例を示すもの
で、先ず、同図(a)に示すように所定の大きさ形状に
形成した感光性ガラスGにフォトマスクMを介して光L
を照射する。その光Lとしては紫外線を用い、その紫外
線が照射された領域が後述する加熱処理によって再結晶
化される。その再結晶化領域は紫外線の照射量に応じて
感光性ガラスの露光面側から所望の深さに調整可能であ
り、パッケージ本体の底部に対応する箇所には、その深
さに応じて紫外線の照射量を調整すればよい。また上記
フォトマスクはパッケージ本体を形成する箇所以外およ
び取付孔を形成する箇所に対応する部分には上記感光性
ガラスの厚さ方向全長が再結晶化処理されるように紫外
線を照射すればよい。
【0028】上記のようにして露光処理した後は、図3
(b)のようにマッフル炉等で上記感光性ガラスの屈伏
点および軟化点に一次加熱処理を施す。それによって上
記の紫外線の照射量に応じた深さの結晶層が形成され
る。
【0029】次いで図3(c)のように感光性ガラスの
両面に感光性レジストRを塗布すると共に、フォトマス
クM1、M2を介して露光した後、不必要な領域のレジ
ストを公知の方法で剥離して、同図(d)のように形成
すべきパッケージ本体の取付孔形成部を除く底面と、周
壁部上面に対応する位置にレジストRを残す。
【0030】その状態で、3〜6体積%のHF水よりな
るエッチング液に浸漬してケミカルエッチングを行う
と、前記の紫外線が照射されて再結晶化処理された箇所
は著しく浸食され、紫外線が照射されなかった部分は殆
ど浸食されずに残る。それによって図3(e)のように
底部に取付孔を有する略有底短筒状のパッケージ本体1
が形成される。なおパッケージ本体1の外周面に前記の
ような凹溝8を設ける場合には、その凹溝8も同時に形
成することができる。
【0031】次いで図3(f)のように前記レジストR
を除去した後、再度紫外線を照射すると共に、二次加熱
処理を施すと、更に結晶化が促進され、耐熱性・耐久性
のよいパッケージ本体1が得られる。
【0032】上記パッケージ本体1は1枚の感光性ガラ
スから1つずつ作製してもよいが、上記図3のように複
数個作製すると生産性を向上させることができる。具体
的には、例えば1枚の感光性ガラスGからパッケージ本
体1を図4のように多数個取りすれば、より効率のよい
量産が可能となる。
【0033】次に、上記のようにして得られたパッケー
ジ本体1を用いて水晶デバイスを作製するには、例えば
以下の要領で作成すればよい。そのプロセスの一例を図
5に示す。先ず、各パッケージ本体1の底部に形成した
各取付孔11内に支持ピン3を挿入して封止材4で固定
するもので、その封止材4としては例えば低融点ガラス
等よりなるリング状のガラスビーズを用い、図5(a)
に示すように各支持ピン3の上部に嵌めた状態で取付孔
11の上部に載置する。その状態で上記ガラスビーズを
適宜の加熱手段で溶融固化させれば、同図(b)のよう
に各支持ピン3が上記封止材4で固定されると共に、上
記取付孔11が封止材4で気密に閉塞される。
【0034】次いで、図5(c)のようにパッケージ本
体1の周壁部1bの上面にシームリング5を載置固定す
るもので、その固定手段としては例えばコバール等の導
電性のろう材を用いてろう付けすればよい。
【0035】さらに図5(d)のようにパッケージ本体
1の底部外面にプリント配線基板等との導通接続用の端
子部7と、パッケージ本体1の外周面に形成した凹溝8
内に導電性金属層9とをそれぞれ形成するもので、それ
らの形成手段としては導電性の金属たとえば金等をメッ
キもしくは蒸着する等その他適宜である。なお上記端子
部7は、前記各支持ピン3の下端面を覆うようにして形
成され、それによって上記端子部7と支持ピン3とが導
電接続されている。また上記金属層9はシームリング5
に導電接続されている。
【0036】次に、図5(e)のように支持ピン3の上
面に水晶振動子等の水晶ブランク2を載置固定するもの
で、その際、水晶ブランク2の表面に形成した電極2
1、22の端子部21a,22aと、支持ピン3とを導
電性の接着剤等を介して導電接続する。なお上記端子部
21a、22aと導電接続しない図で上側の支持ピン3
と水晶ブランク2とは導電性もしくは非導電性の接着剤
で固着する。
【0037】上記のようにしてパッケージ本体1内に水
晶ブランク2を配置固定した後は、前記シームリング5
の上面に図5(e)の鎖線示のように蓋体6を被せてシ
ーム溶接等で密封するもので、図示例のような平面円形
のパッケージにあってはパッケージ本体1と蓋体6また
はシーム溶接機を回転させることによって容易に溶接す
ることができる。
【0038】上記のようにして作製した水晶デバイス
は、パッケージ本体1の下面に形成した端子部7を、そ
れに対するプリント配線基板等の接続端子部に載置して
導電性接着剤等で接続すればよく、容易に表面実装する
ことができる。また導電性金属層9の下端部をプリント
配線基板のアース用端子部等に導電接続すれば、シーム
リング5を介して蓋体6をアースすることができる。
【0039】以上の実施形態は1枚の感光性ガラスから
パッケージ本体1を多数個取りしてエッチング処理した
とき各パッケージ本体1がそれぞれ分離するようにした
が、それらのパッケージ本体1が互いに連結されたシー
ト状態で得ることもできる。
【0040】図6は上記のように複数個のパッケージ本
体1をシート状態で得る場合の製造方法の一例を示すも
ので、先ず前記図3の場合と同様に図6(a)に示すよ
うに所定の大きさ形状に形成した感光性ガラスGにフォ
トマスクMを介して紫外線等の光Lを照射して露光す
る。その際、パッケージ本体1を形成する領域以外の領
域へは、紫外線の照射量を調整して感光性ガラスの露光
面側から所望の深さまでが再結晶化処理され、残りの所
望厚さ分が再結晶化処理されないようにする。それ以外
は前記図3の実施形態と同様とする。
【0041】上記のようにして露光処理した感光性ガラ
スを図6(b)〜(f)のように前記と同様の要領で一
次加熱処理およびレジスト形成を経てエッチング処理を
行ったのちレジスト剥離および二次加熱処理を行うと、
同図(g)のように複数個のパッケージ本体1が所定厚
さの連接部10で互いに連結された略シート状の成形体
が得られる。
【0042】上記のようにしてシート状態で成形された
パッケージ本体1にあっては、そのシート状態のままで
水晶デバイスを作製することもできる。図7はその一例
を示すプロセス説明図であり、そのプロセスは前記図5
の場合と略同様である。
【0043】すなわち先ず、図5(a)および(b)に
おいて連接部10でシート状態に連結された各パッケー
ジ本体1の各取付孔11に支持ピン3を封止材4で固定
すると共に該封止材4で取付孔11を密封し、次いで同
図(c)のようにシームリング5をろう付け等で固定す
る。
【0044】次に、各パッケージ本体1の底面にプリン
ト配線基板等との導通接続用の端子部7をメッキや蒸着
等で形成すると共に、凹溝8内に導電性金属僧をメッキ
や蒸着等で形成する。次いで、支持ピン3上に水晶ブラ
ンク2を導電性接着剤等で固定した後、前記シームリン
グ5の上に蓋体6を載置してシーム溶接等で密封固定す
ればよい。
【0045】上記のようにシート状態のままで水晶デバ
イスを作製すると、生産性を向上させることができる。
また上記のシート状態で作製した水晶デバイスは、前記
連接部10をカッタ等で切断除去すれば各々別々のデバ
イスとして分離することができるものである。
【0046】以上のようにパッケージ本体1を感光性ガ
ラスを露光およびケミカルエッチングして製造したもの
は、気密性が高く密閉性のよいデバイスが得られると共
に、前記従来例のセラミックを焼成して作製した場合の
ように成形時の熱収縮で変形したり寸法精度にバラツキ
を生じることがなく、製作容易で信頼性の高いパッケー
ジが得られる。
【0047】なお上記実施形態はパッケージ本体を平面
略円形に形成したが、平面正方形もしくは長方形状に形
成することも可能であり、さらに例えば図8(a)〜
(i)に示すような種々の平面形状に形成することもで
きる。また例えば図9(a)および(b)に示すように
パッケージ本体1内に水晶ブランク等を収容する凹部1
cを複数個設けたもの、あるいは図10および図11に
示すように凹部1cを上下両側に設けたもの等も製作可
能である。
【0048】また上記実施形態の水晶デバイスはプリン
ト配線基板等の表面に実装する構成であるが、プリント
配線基板等に形成した開口部内に実装するように構成す
ることもできる。さらに本発明は水晶デバイスに限らず
他の各種電子デバイス用のパッケージにも適用可能であ
る。
【0049】
【実施例】前記図1に示すようなパッケージ本体1を製
造するに当たり、厚さが約1mmで1辺が約100mm
の平面略正方形状の前記組成よりなる感光性ガラスを用
い、前記の製造プロセスに従って直径(外径)8mm、
高さ1mmのパッケージ本体1を前記図4のような配列
で製造した。なお底部1aの厚さは0.4mm、周壁部
の厚さは0.5mm、取付孔11の直径は0.4mm、
凹溝8の幅は0.4mm、凹溝8の深さは0.15mm
とした。その結果、各部の公差は約8μ以下で精度よく
パッケージ本体を製造することができた。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明による基板実装型電
子デバイス用パッケージは、パッケージ本体1を感光性
ガラスを露光およびケミカルエッチングして製造するこ
とができるので前記従来のようにセラミックを焼成して
作製するものに比べて製造が容易であり、しかも気密性
が高く密閉性のよいパッケージが得られる。また前記従
来例のセラミックを焼成して作製した場合のように成形
時の熱収縮で変形したり寸法精度にバラツキを生じるこ
とがないので、製作・組み立てが容易であり、例えば蓋
体をシーム溶接する場合にも、蓋体とシームリングおよ
びシームリングとパッケージ本体とを容易に且つ精度よ
く位置決めすることができる。そのため必ずしも前記従
来のような画像認識しながら溶接する必要はなく、製作
が容易であると共に信頼性の高いパッケージを提供でき
る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明電子デバイス用パッケージの一
実施形態を示す縦断正面図。(b)は(a)におけるb
−b線断面図。(c)は底面図。
【図2】上記パッケージの分解斜視図。
【図3】パッケージ本体の製造工程の一例を示す説明
図。
【図4】上記パッケージ本体を多数個取りする際の配置
構成例を示す平面図。
【図5】上記パッケージ本体を用いた電子デバイス作製
工程の一例を示す説明図。
【図6】パッケージ本体の製造工程の他の例を示す説明
図。
【図7】上記パッケージ本体を用いた電子デバイス作製
工程の他の例を示す説明図。
【図8】(a)〜(i)は上記パッケージ本体の平面形
状の変更例を示す平面図。
【図9】上記パッケージ本体内に複数個の凹部を設けた
例の平面図。
【図10】(a)は上記パッケージ本体の他の構成例を
示す平面図。(b)は(a)におけるb−b線断面図。
【図11】(a)は上記パッケージ本体の他の構成例を
示す平面図。(b)は(a)におけるb−b線断面図。
【図12】従来の電子デバイス用パッケージの縦断面
図。
【符号の説明】
1 パッケージ本体 2 水晶ブランク 3 支持ピン 4 封止材 5 シームリング 6 蓋体 7 端子部 8 凹溝 9 導電性金属層 G 感光性ガラス R レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 邦隆 神奈川県相模原市大野台3丁目31番3号 株式会社ファインテクニカ内 Fターム(参考) 5J108 BB02 CC02 EE03 EE07 EE18 GG02 GG11 GG17 KK03 KK04 MM01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶デバイス等の電子デバイスを収容し
    てプリント配線基板等に実装する基板実装型電子デバイ
    ス用パッケージであって、底部とその周囲に設けられた
    周壁部とを有する略有底短筒状のパッケージ本体を、感
    光性ガラスを再結晶化した再結晶化ガラスにより一体に
    形成したことを特徴とする基板実装型電子デバイス用パ
    ッケージ。
  2. 【請求項2】 上記の略有底短筒状パッケージ本体の底
    部に水晶ブランク等電子デバイスを支持する支持ピン等
    の支持部材を取付けるための取付孔を形成してなる請求
    項1記載の基板実装型電子デバイス用パッケージ。
  3. 【請求項3】 水晶デバイス等の電子デバイスを収容し
    てプリント配線基板等に実装する基板実装型電子デバイ
    ス用パッケージの製造方法であって、感光性ガラスを露
    光する露光工程と、その露光した感光性ガラスをケミカ
    ルエッチングするエッチング工程とを備え、上記露光工
    程およびエッチング工程によって底部とその周囲に設け
    られた周壁部とを有する略有底短筒状のパッケージ本体
    を形成する工程とを備えたことを特徴とする基板実装型
    電子デバイス用パッケージの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記感光性ガラスは再結晶化ガラスであ
    る請求項3記載の基板実装型電子デバイス用パッケージ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記露光工程およびエッチング工程によ
    ってパッケージ本体を形成する際に、上記パッケージ本
    体の底部に、水晶ブランク等を支持する支持ピン等の支
    持部材を取付けるための取付孔を同時に形成するように
    した請求項3または4記載の基板実装型電子デバイス用
    パッケージの製造方法。
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