JP2002304173A - ディジタル・ミキシングシステムおよびそのエンジン部装置、コンソール部装置 - Google Patents

ディジタル・ミキシングシステムおよびそのエンジン部装置、コンソール部装置

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JP2002304173A
JP2002304173A JP2001360648A JP2001360648A JP2002304173A JP 2002304173 A JP2002304173 A JP 2002304173A JP 2001360648 A JP2001360648 A JP 2001360648A JP 2001360648 A JP2001360648 A JP 2001360648A JP 2002304173 A JP2002304173 A JP 2002304173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン部とコンソール部とが分離されてい
ても、一貫性を保持して動作できるようにする。 【解決手段】 MIDIシーケンサ41からMIDI信
号がコンソール部1に供給されて、MIDI信号に応じ
たミキシング制御がコンソール部1において行われる。
また、MIDIシーケンサ44からエンジン部2に供給
されたMIDI信号は、通信路L1,L2を介してコン
ソール部1に供給されて、MIDI信号に応じたミキシ
ング制御がコンソール部1において行われる。これによ
り、エンジン部2とコンソール部1のいずれに制御信号
が供給されてても一貫性を保持して動作することができ
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数の入力信号系
列と、複数の出力信号系列とを有し、前記複数の入力信
号系列をミキシング処理して、前記複数の出力信号系列
に出力するディジタル・ミキサシングシステムおよびそ
のエンジン部装置、コンソール部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のマイクロホンあるいは電気
・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベル
や周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキ
シング・グループにまとめてパワーアンプに送り出すミ
キシング・コンソールが知られている。ミキシング・コ
ンソールを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オ
ーディオ信号の音量や音色を、ミキシング・コンソール
に備えられた各種パネル操作子を操作することにより、
演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調
整している。ミキシング・コンソールは、入力信号系列
として複数のマイク/ライン入力の入力チャンネルを備
え、入力信号系列をプログラムしてミキシングし、出力
信号系列である複数の出力チャンネルに出力している。
入力信号系列における各入力チャンネルの信号は、一般
にヘッドアンプにより増幅されてミキシング処理部に出
力される。そして、ミキシング処理部において周波数特
性およびレベルが調整されて、プログラムされた組み合
わせにおいてミキシングされる。次いで、出力フェーダ
により任意の出力レベルになるように設定されて出力チ
ャンネルの1つに出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなミキシング
・コンソールは、劇場、コンサートホールにおいて使用
されたり、コンパクト・ディスク(CD)等に記録する
ための音楽ソースを作成するための録音スタジオ用機器
として使用されている。例えば、コンサートホールにお
けるミキシング・コンソールにおいては、ステージに多
数のマイクが設置され演奏された楽器音や歌われた歌唱
音がマイクを通して入力されるようになる。ミキシング
・コンソールは、入力された多数のマイク/ライン信号
のレベルや周波数特性を調整して所望の組み合わせでミ
キシングし、ミキシング出力のレベルを調整してスピー
カを駆動するパワーアンプに出力するようにしている。
【0004】このようなミキシング・コンソールには多
数のマイク/ライン信号がそれぞれケーブルを介して入
力されることから、多数のケーブルがミキシング・コン
ソールに接続されるようになる。ところで、コンサート
ホールにおいては、ミキシング・コンソールがステージ
の近傍に設置されることもあるが、聴衆の聴く音を確認
しながらミキシング操作することから、一般にステージ
から離れた観客席に設置されたり、観客席の後方に設け
られたミキサ室に設置されている。このため、ミキシン
グ・コンソールへマイク/ライン信号を入力するケーブ
ルの長さが長くなりその敷設作業が繁雑になると共に、
多大の作業時間を要するようになる。さらに、ケーブル
の引き回しの距離が長くなるにつれて雑音の影響を受け
やすくなる。
【0005】そこで、これを解決するために、マイク/
ライン信号が入力されて、そのミキシング処理を行うエ
ンジン部と、ミキシングの操作を行うコンソール部とを
分離するようにし、エンジン部とコンソール部との間を
通信路で接続するようにしたミキシングシステムが提案
されている。このミキシングシステムでは、ミキシング
処理を行うエンジン部をステージの近傍に設置できると
共に、コンソール部を観客席に設置して聴衆の聴く音を
確認しながらミキシングの操作を行うことができる。し
かも、マイク/ライン信号はミキシング処理されるエン
ジン部に入力されるため、そのケーブルの敷設作業が容
易になると共に、ケーブルの長さも短くなるので雑音に
強くすることができる。
【0006】しかしながら、エンジン部とコンソール部
とに分離して、その間を通信路で接続するようにした場
合は、外部機器からの制御信号は、その利便性からエン
ジン部とコンソール部とにそれぞれその入力端子が設け
られるようになる。すると、エンジン部とコンソール部
とに入力された制御信号に従ってミキシング処理が制御
されることになる。この場合、エンジン部に入力された
場合とコンソール部に入力された場合とで、一貫性を保
持して動作しなければならないが、その方法が確立され
ていないという問題点があった。また、エンジン部とコ
ンソール部とに分離して、その間を通信路で接続するよ
うにすると、通信路が何らかの理由で切断された際に、
エンジン部に異常がなくてもミキシングシステムの全体
が動作しないという問題点があった。さらに、コンソー
ル部に障害が発生した場合は、通信路やエンジン部に異
常がなくてもミキシングシステムの全体が動作しないと
いう問題点があった。
【0007】そこで、本発明はコンソール部と信号処理
を行うエンジン部とにそれぞれ入力される制御信号に従
って、エンジン部とコンソール部とが一貫性を保持して
動作するようにしたディジタル・ミキシングシステムを
提供することを目的としている。さらに、本発明はエン
ジン部とコンソール部とを接続している通信路が切断さ
れてもエンジン部を制御してミキシング処理することが
できると共に、コンソール部に障害が発生してもエンジ
ン部を制御してミキシング処理することができるように
したディジタル・ミキシングシステムおよびそのエンジ
ン部装置、コンソール部装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のディジタル・ミキシングシステム
は、複数の入力信号系列と、複数の出力信号系列とを有
し、前記複数の入力信号系列をミキシング処理して前記
複数の出力信号系列に出力するディジタル・ミキシング
システムであって、前記ミキシング処理に関するパラメ
ータの入力を行う多数のパネル操作子と、第1制御信号
入力端子と、通信路に接続可能な第1通信インターフェ
ースと、前記パネル操作子の操作に基づく制御信号、ま
たは、前記第1制御信号入力端子あるいは第1通信イン
ターフェースから入力された制御信号に応じたミキシン
グ制御信号を生成し、前記第1通信インターフェースか
ら出力する第1制御手段とを備えるコンソール部と、第
2制御信号入力端子と、通信路に接続可能な第2通信イ
ンターフェースと、前記複数の入力信号系列からの入力
信号をミキシングして前記複数の出力信号系列に出力す
る前記ミキシング処理を行う処理手段と、前記第2通信
インターフェースから入力された前記ミキシング制御信
号に応じて前記処理手段における前記ミキシング処理を
制御すると共に、前記第2制御信号入力端子から入力さ
れる制御信号を前記第2通信インターフェースから出力
する第2制御手段とを備えるエンジン部とを少なくとも
備えている。
【0009】また、上記目的を達成することのできる本
発明の第2のディジタル・ミキシングシステムは、複数
の入力信号系列と、複数の出力信号系列とを有し、前記
複数の入力信号系列をミキシング処理して前記複数の出
力信号系列に出力するディジタル・ミキシングシステム
であって、前記ミキシング処理に関するパラメータの入
力を行う多数のパネル操作子と、前記ミキシング処理の
内容を表示するパネル表示器と、第1コンピュータ接続
端子と、通信路に接続可能な第1通信インターフェース
と、前記パネル操作子の操作に基づく制御信号、また
は、前記第1コンピュータ接続端子あるいは第1通信イ
ンターフェースから入力された制御信号に応じて、パネ
ル表示の内容を更新すると共にミキシング制御信号を生
成し、生成されたミキシング制御信号を前記第1通信イ
ンターフェースから出力する第1制御手段とを備えるコ
ンソール部と、第2コンピュータ接続端子と、通信路に
接続可能な第2通信インターフェースと、前記複数の入
力信号系列からの入力信号をミキシングして前記複数の
出力信号系列に出力する前記ミキシング処理を行う処理
手段と、前記第2通信インターフェースから入力された
前記ミキシング制御信号に応じて前記処理手段の前記ミ
キシング処理を制御すると共に、第2コンピュータ接続
端子から入力される制御信号を前記第2通信インターフ
ェースから出力する第2制御手段とを備えるエンジン部
とを少なくとも備えている。
【0010】また、上記本発明の第2のディジタル・ミ
キシングシステムにおいて、前記コンソール部の前記第
1コンピュータ接続端子に接続されたコンピュータが生
成する制御信号に基づいて、前記エンジン部における前
記ミキシング処理を制御することが可能とされていると
共に、前記エンジン部の第2コンピュータ接続端子に接
続されたコンピュータが生成する制御信号に基づいて、
前記エンジン部における前記ミキシング処理を制御する
ことが可能とされていてもよい。さらに、上記本発明の
第2のディジタル・ミキシングシステムにおいて、前記
コンソール部に障害が発生した際に、前記コンソール部
の前記第1コンピュータ接続端子に接続されたコンピュ
ータは、前記コンソール部の替わりに前記ミキシング制
御信号を生成して第1コンピュータ接続端子に出力する
と共に、前記コンソール部は、第1コンピュータ接続端
子より入力する前記ミキシング制御信号を、そのまま前
記第1通信インターフェースから出力するようにしても
よい。さらにまた、上記本発明の第2のディジタル・ミ
キシングシステムにおいて、前記コンソール部に障害が
発生した際に、前記エンジン部の前記第2コンピュータ
接続端子に接続されたコンピュータは、前記コンソール
部の替わりに前記ミキシング制御信号を生成して前記第
2コンピュータ接続端子に出力すると共に、前記エンジ
ン部の前記第2制御手段は、前記第2コンピュータ接続
端子から入力される前記ミキシング制御信号に応じて前
記処理手段における前記ミキシング処理を制御するよう
にしてもよい。
【0011】さらにまた、本発明の第3ディジタル・ミ
キシングシステムは、複数の入力信号系列と、複数の出
力信号系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシ
ング処理して前記複数の出力信号系列に出力するディジ
タル・ミキシングシステムであって、ミキシング制御信
号に基づいて、前記複数の入力信号系列からの入力信号
をミキシングして前記複数の出力信号系列に出力するミ
キシング処理を行う処理手段と、コンピュータ接続イン
タフェースとを備えるエンジン部を少なくとも備え、該
エンジン部の前記コンピュータ接続インタフェースに接
続されているコンピュータの操作に応じたミキシング制
御信号に基づいて、前記エンジン部における前記ミキシ
ング処理が制御されるようにしている。
【0012】次に、上記目的を達成することのできるエ
ンジン部装置は、複数の入力信号系列と、複数の出力信
号系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング
処理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル
・ミキシングシステムを構成するエンジン部装置であっ
て、外部のコンピュータと接続するためのコンピュータ
接続端子と、外部のコンソール部装置と接続するための
通信インターフェースと、前記複数の入力信号系列から
の入力信号をミキシングして前記複数の出力信号系列に
出力する前記ミキシング処理を行う処理手段と、前記通
信インターフェースを介する前記外部のコンソール部装
置との通信が不能になったことを検出する異常検出手段
と、該異常検出手段が通信不能を検出していない場合
は、前記通信インターフェースから入力される前記ミキ
シング制御信号に応じて前記処理手段の前記ミキシング
処理を制御し、前記異常検出手段が通信不能を検出した
場合は、前記コンピュータ接続端子から入力される制御
信号に応じて前記処理手段の前記ミキシング処理を制御
する制御手段とを備えている。また、上記本発明のエン
ジン部装置において、前記コンピュータ接続端子に接続
されたコンピュータは、前記制御手段が生成するミキシ
ング制御信号と同様のミキシング制御信号を生成可能と
してもよい。
【0013】次に、上記目的を達成することのできるコ
ンソール部装置は、複数の入力信号系列と、複数の出力
信号系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシン
グ処理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタ
ル・ミキシングシステムを構成するコンソール部装置で
あって、外部のコンピュータと接続するためのコンピュ
ータ接続端子と、外部のエンジン部装置と接続するため
の通信インターフェースと、前記ミキシング処理に関す
るパラメータの入力を行う多数のパネル操作子と、前記
ミキシング処理の内容を表示するパネル表示器と、前記
パネル操作子の操作に応じて、前記パネル表示の内容を
更新すると共にミキシング制御信号を生成し、生成され
たミキシング制御信号を前記通信インターフェースから
出力する制御手段と、前記制御手段の動作が異常である
こと検出する異常検出手段と、該異常検出手段が異常を
検出した際に、前記コンピュータ接続端子からの入力を
前記通信インターフェースから出力するように切り換え
ると共に、前記通信インターフェースからの入力を前記
コンピュータ接続端子から出力するように切り換える切
換手段とを備えている。
【0014】このような本発明によれば、エンジン部に
入力された制御信号は、通信路を介してコンソール部に
送られるため、コンソール部に制御信号が入力されて
も、あるいは、エンジン部に制御信号が入力されても、
いずれの制御信号でもコンソール部がその制御信号に基
づくミキシング制御信号を出力するようになる。これに
より、エンジン部とコンソール部とにそれぞれ入力され
る制御信号に従って、一貫性を保持してエンジン部とコ
ンソール部とがミキシングに関連する動作を行えるよう
になる。また、コンソール部にコンピュータ接続インタ
フェースを設けると共に、エンジン部にコンピュータ接
続インタフェースを設けるようにすると、コンピュータ
接続インタフェースに接続されたコンピュータによりミ
キシング制御プログラムを実行することにより、表示さ
れた多数のパネル操作子を画面上で操作することによ
り、エンジン部におけるミキシング処理をリモートコン
トロールすることができるようになる。これにより、通
信路が切断された場合は、エンジン部のコンピュータ接
続インタフェースに接続されたコンピュータにより、エ
ンジン部のミキシング処理を制御することができるよう
になる。また、コンソール部に障害が発生した場合は、
コンソール部のコンピュータ接続インタフェースに接続
されたコンピュータにより、通信路を介してエンジン部
のミキシング処理を制御することができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のディジタル
・ミキシングシステムをコンサートホールに設置した際
の概略構成を図1および図2に示す。図1および図2に
示すように本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムは、コンソール部1とエンジン部2と
に分離されている。コンソール部1のオペレータは、観
客が聴取する音を聴きながらコンソールパネル上のフェ
ーダや操作子をミキシング操作できるように、観客席あ
るいは観客席後方のミキサ室にコンソール部1が設置さ
れており、エンジン部2は、入出力用のケーブルの引き
回しが容易になるように、ステージやその近傍に設置さ
れている。このエンジン部2には、アナログオーディオ
信号やディジタルオーディオ信号を入出力する複数のユ
ニット31,32,33が接続されている。このユニッ
トには、アナログ入力信号をディジタル信号に変換して
エンジン部2に供給するアナログ信号入力用のADユニ
ット31と、ディジタルオーディオ信号を入出力するD
IOユニット32と、エンジン部2から出力されたディ
ジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換
して出力するアナログ信号出力用のDAユニット33と
が用意されている。
【0016】また、分離して配置されたコンソール部1
とエンジン部2とは、2本の通信路L1,L2により接
続されている。この通信路L1,L2を介してディジタ
ルオーディオ信号とミキシング制御信号が相互に伝送さ
れている。なお、コンソール部1とエンジン部2との間
ではシリアル伝送が行われているが、この規格は例えば
RS−422、イーサネット(登録商標)、IEEE1
394、USB(Universal SerialBus)等のシリアル
・インタフェース規格とされる。
【0017】本発明の実施の形態にかかるコンソール部
1とエンジン部2とが分離されているディジタル・ミキ
シングシステムでは、マイク/ラインから入力されるア
ナログオーディオ信号がADユニット31においてディ
ジタルオーディオ信号に変換されてエンジン部2に入力
される。さらに、DIOユニット32に入力されたディ
ジタルオーディオ信号はそのままエンジン部2に入力さ
れる。そして、ディジタル・ミキシングシステムを操作
するオペレータはコンソール部1に位置し、ADユニッ
ト31やDIOユニット32から入力された楽器音や歌
唱音のオーディオ信号の音量や音色を、コンソール部1
に備えられた各種パネル操作子を操作することにより、
演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態にな
るようにミキシング操作している。このミキシング操作
では、ミキシングバスに出力される複数の入力チャンネ
ル毎の周波数特性やミキシングバスへの送り出しレベル
の調整、ミキシングバスにおいてミキシングされる入力
チャンネルのプログラム、ミキシングバスから出力され
る出力チャンネルの周波数特性や出力レベルの調整等が
行われる。
【0018】コンソール部1に設けられている多数のパ
ネル操作子を操作すると、そのミキシング操作に応じた
ミキシング制御信号がコンソール部1から送出され、通
信路L1を介してエンジン部2に供給される。エンジン
部2では、ミキシング制御信号に基づくミキシング処理
が行われ、ミキシング処理されたディジタルオーディオ
信号がDAユニット33においてアナログオーディオ信
号に変換されて出力される。あるいはディジタルオーデ
ィオ信号としてDIOユニット32から出力される。出
力されたアナログオーディオ信号は、パワーアンプに送
られてステージ・スピーカ102から放音されるように
なる。なお、コンソール部1にはモニタ・スピーカ10
1が設けられており、オペレータはモニタ・スピーカ1
01から流されるモニタ音を聴きながらミキシング操作
を行うことができるようにされている。この場合、ミキ
シングバスから出力される音や出力チャンネルの音を選
択してミキシング処理過程の音をモニタすることができ
る。
【0019】このような、本発明のディジタル・ミキシ
ングシステムにおいて、ADユニット31には4チャン
ネルのアナログ・ディジタル変換器(AD)が内蔵され
ているADカードないし2チャンネル分のヘッドアンプ
(マイク用アンプ)とアナログ・ディジタル変換器(A
D)が内蔵されているMADカードを合計して最大8枚
まで装着することができ、ADユニット31は最大32
チャンネルのマイク/ライン(アナログ)入力に対応し
ている。なお、ADユニット31には、CPU(Centra
l Processing Unit)が内蔵されている。また、DIO
ユニット32には8入力/8出力とされたディジタルI
/Oカードが最大8枚まで装着することができ、64チ
ャンネルのディジタル入出力に対応している。DIOユ
ニット32にもCPUが内蔵されている。さらに、DA
ユニット33には4チャンネルのディジタル・アナログ
変換器(DA)が内蔵されているDAカードを最大8枚
まで装着することができ、DAユニット33は最大32
チャンネルのアナログ出力に対応している。DAユニッ
ト33にもCPUが内蔵されている。
【0020】エンジン部2は、例えば最大320チャン
ネルのディジタル入力が可能とされており、ADユニッ
ト31とDIOユニット32とを合わせて最大10ユニ
ット(ただし、1ユニットあたり32チャンネルとさ
れ、1つのDIOユニット32は2本の接続ラインを有
し、2ユニットに相当する。)まで接続することができ
るようにされている。また、エンジン部2は最大192
チャンネルのディジタル出力が可能とされており、DA
ユニット33とDIOユニット32とを合わせて最大6
ユニット(ただし、1ユニットあたり32チャンネルと
され、1つのDIOユニット32は2本の接続ラインを
有し、2ユニットに相当する。)まで接続することがで
きるようにされている。ただし、本発明のディジタル・
ミキシングシステムは上記した数値に限定されるもので
はなく、種々の入力数および出力数とすることができ
る。
【0021】また、観客席に設置されたコンソール部1
には、制御信号入力端子に接続されたMIDIシーケン
サ(MIDISEQ)41からMIDI信号が供給可能とされ
ており、制御信号入力端子で受信されたMIDIメッセ
ージによりミキシング操作を制御することができるよう
にされている。例えば、MIDIシーケンサ41からプ
ログラムチェンジメッセージが制御信号入力端子で受信
されると、そのプログラムナンバーに対応するシーンが
シーンメモリからが読み出され、コンソール部1におい
てそのシーンに応じたミキシング操作が自動的に行われ
るようになる。シーンとは、その場面にふさわしいミキ
シング操作内容であり、シーンメモリにはプリセットシ
ーンおよびユーザが設定したユーザシーンが格納できる
ようにされている。また、ノートオンメッセージがMI
DIシーケンサ41から制御信号入力端子に供給される
と、ノートオンメッセージのベロシティに応じて指定さ
れたチャンネルのフェーダが移動され、当該チャンネル
におけるディジタルオーディオ信号のレベルが制御され
るようになる。
【0022】さらに、コンソール部1に設けられたタイ
ムコード端子にはハードディスクレコーダ(HDR)4
2からのタイムコードが供給されて、HDR42から読
み出されるミキシングデータに基づくミキシング操作
を、タイムコードに同期して行うことができるようにさ
れている。この場合、ミキシング操作に基づくミキシン
グ制御データは、エンジン部2に送出されてミキシング
処理が行われるようになる。これにより、ディジタル・
ミキシングシステムはHDR42から読み出されたミキ
シングデータにより、ミキシング処理を自動動作させる
ことができるようになる。さらにまた、コンソール部1
にはコンピュータ接続インタフェースが用意されてお
り、このコンピュータ接続インタフェースにコンピュー
タ43を接続することができるようにされている。この
コンピュータ43においてミキシング制御プログラムを
実行することにより、コンソール部1をリモートコント
ロールすることができるようになされている。
【0023】次に、ステージあるいはその近傍に設置さ
れたエンジン部2の制御信号入力端子にはMIDIシー
ケンサ(MIDISEQ)44が接続され、MIDIシーケン
サ44からのMIDI信号は、制御信号として通信路L
1を介してコンソール部1に転送されている。これによ
り、例えば、MIDIシーケンサ44からプログラムチ
ェンジメッセージがエンジン部2の制御信号入力端子に
供給されると、コンソール部1においてそのプログラム
ナンバーに対応するシーンがシーンメモリからが読み出
され、コンソール部1においてそのシーンに応じたミキ
シング操作が行われるようになる。また、ノートオンメ
ッセージがMIDIシーケンサ44からエンジン部2の
制御信号入力端子に供給されると、コンソール部1にお
いてノートオンメッセージのベロシティに応じて指定さ
れたチャンネルのフェーダが移動されて、当該チャンネ
ルのディジタルオーディオ信号のレベルが制御されるよ
うになる。このように、コンソール部1とエンジン部2
とに設けられた制御信号入力端子のいずれにMIDI信
号が入力されても、MIDI信号に基づくミキシング操
作はコンソール部1において行われるようになるため、
いずれの制御入力端子を用いても一貫したミキシング制
御の動作を保証することができるようになる。
【0024】さらに、エンジン部2のタイムコード端子
にHDR45からのタイムコードが供給されると、この
タイムコードはコンソール部1に転送されるようにな
る。これにより、コンソール部1においてタイムコード
に同期して、HDR45から読み出されたミキシングデ
ータ(タイムスタンプの付与されたコンソール部1の操
作イベントデータのストリーム)に基づくミキシング操
作が行われるようになる。すなわち、ディジタル・ミキ
シングシステムはHDR45から読み出されたミキシン
グ制御データにより、ミキシング処理を自動動作させる
ことができるようになる。従って、HDR42あるいは
HDR45のいずれからタイムコードが供給されても、
一貫したミキシング制御の動作を保証することができる
ようになる。さらにまた、エンジン部2にもコンピュー
タ接続インタフェースが用意されており、このコンピュ
ータ接続インタフェースにコンピュータ46を接続する
ことができるようにされている。このコンピュータ46
においてミキシング制御プログラムを実行することによ
り、エンジン部2のミキシング処理を制御することがで
きるようになされている。
【0025】上記したように、コンソール部1におよび
エンジン部2にはコンピュータ接続インタフェースが用
意されており、このコンピュータ接続インタフェースに
それぞれコンピュータを接続することができるようにさ
れている。すると、何らかの理由により通信路L1や通
信路L2が切断されて、コンソール部1からエンジン部
2を正常に制御することができなくなった場合に、エン
ジン部2に用意されているコンピュータ接続インタフェ
ースにコンピュータ46を接続してミキシング制御プロ
グラムを実行することにより、コンピュータ46がマス
ターとなってエンジン部2におけるミキシング処理を制
御することができるようになる。この場合、コンピュー
タ46の表示部には多数のパネル操作子が配置されてい
るコンソール卓の画面が表示され、画面上のパネル操作
子を選択してマウス等を操作することにより、実際のパ
ネル操作子を操作したのと同様のミキシング操作を行う
ことができるようにされている。
【0026】また、コンソール部1に何らかの障害が発
生してコンソール部1からエンジン部2を正常に制御す
ることができなくなった場合には、コンソール部1に用
意されているコンピュータ接続インタフェースにコンピ
ュータ43を接続してミキシング制御プログラムを実行
することにより、コンピュータ43がマスターとなって
エンジン部2におけるミキシング処理を制御することが
できるようになる。この場合も、コンピュータ43の表
示部には多数のパネル操作子が配置されているコンソー
ル卓の画面が表示され、画面上のパネル操作子を選択し
てマウス等を操作することにより、実際のパネル操作子
を操作したのと同様のミキシング操作を行うことができ
るようにされている。なお、コンピュータ43はコンソ
ール部1に配置できるので、コンソール部1に障害が発
生しても聴衆の聴く音をコンソール部で聴きながら、オ
ペレータはコンピュータ43を操作してミキシング操作
することができるようになる。
【0027】次に、コンソール部1の構成を示すブロッ
ク図を図3に示す。図3に示すように、コンソール部1
は、コンソール部1の全体の動作を制御すると共に、ミ
キシング操作に応じてミキシング制御信号を生成してい
るCPU11と、CPU11が実行するミキシング制御
プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き
換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ12と、CPU
11のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM
(Random Access Memory)13を備えている。このよう
に、フラッシュメモリ12にコンソール用の動作ソフト
ウェアを格納するようにしたので、この動作ソフトウェ
アをバージョンアップする場合は、フラッシュメモリ1
2内の動作ソフトウェアを書き換えればよいことにな
る。また、コンピュータ43を接続することのできるコ
ンピュータ接続インタフェース(PC I/O)14d
と、制御信号入力端子およびタイムコード端子のインタ
フェースとされるその他のインタフェース(その他I/
O)14eが用意されている。さらに、アナログオーデ
ィオ信号の入出力およびディジタルオーディオ信号の入
出力を行う波形データインタフェース(波形I/O)1
4aと、ディジタルオーディオ信号が伝送される通信路
L2にディジタルオーディオ信号を入出力するデータイ
ンタフェース(データI/O)14bと、CPU11が
生成したミキシング制御信号を通信路L1に送出すると
共に、エンジン部2側から送られるMIDIシーケンサ
44等からの制御信号を通信路L1を介して受ける通信
インタフェース(通信I/O)14cが設けられてい
る。
【0028】波形データインタフェース14aに入力さ
れるアナログオーディオ信号は、ステレオのアナログ信
号や、オペレータからステージのスタッフへの連絡用の
音声信号であるトークバック信号とされ、波形データイ
ンタフェース14aにおいてディジタル信号に変換され
る。また、波形データインタフェース14aから外部へ
出力されるアナログオーディオ信号は、入力や出力のモ
ジュールに設けられたキュースイッチを操作したときに
そのモジュールの音が出力されるキュー信号や、モニタ
信号とされる。これらのキュー信号やモニタ信号は、デ
ィジタル信号としてデータインタフェース14bから波
形データインタフェース14aに供給され、波形データ
インタフェース14aにおいてアナログ信号に変換され
て出力されるようになる。さらに、波形データインタフ
ェース14aに入力されるディジタルオーディオ信号
は、CDプレーヤやDAT(Digital Audio Tape)等に
おいて再生されたディジタルソースである。さらにま
た、波形データインタフェース14aから出力されるデ
ィジタルオーディオ信号は、ステレオのディジタル信号
とされ、DAT等にディジタル記録することができるよ
うになる。
【0029】なお、データインタフェース14bは、波
形データインタフェース14aから供給されたトークバ
ック信号やディジタルソースのディジタルオーディオ信
号を通信路L2に送出し、通信路L2から受け取ったデ
ィジタルオーディオ信号を波形データインタフェース1
4aに供給している。この通信路L2から受け取ったデ
ィジタルオーディオ信号はキュー信号やモニタ信号とさ
れており、このモニタ信号にはステージのスタッフから
オペレータへの連絡用とされたトークバック信号も含ま
れている。
【0030】図3に戻り表示器15は、液晶表示器とさ
れており、この表示器15にはミキシングされる各過程
におけるディジタル信号のレベルをバーグラフ状に表示
することができると共に、パネル操作子17を操作して
変更したパラメータに合わせて画面を自動的に切り換え
て表示することができる。さらに、電動フェーダ16は
ミキシングバスへ送り出される信号のレベルや、ミキシ
ングされた信号の出力レベルを調整するフェーダであ
り、手動および電動により調整することができる。読み
出されたシーンやMIDIメッセージ中のベロシティに
よりレベルを設定する場合は電動とされ、設定されるレ
ベルに応じて電動フェーダ16が駆動されて自動的に摘
みが移動してレベルが設定されるようになる。パネル操
作子17は、各信号のイコライジング特性やパン特性等
を操作したりシーンの切換を行ったりするための多数の
操作子であり、バス18は各ブロック間でデータをやり
とりするための共通路である。
【0031】次に、エンジン部2の構成を示すブロック
図を図4に示す。図4に示すように、エンジン部2は、
コンソール部1から供給されたミキシング制御信号に基
づいてエンジン部2で実行されるミキシング処理を制御
するCPU21と、CPU21が実行するミキシング処
理プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書
き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ22と、CP
U21のワークエリアや各種データ等が記憶されている
RAM23を備えている。このように、フラッシュメモ
リ22にエンジン部用の動作ソフトウェアを格納するよ
うにしたので、この動作ソフトウェアをバージョンアッ
プする場合は、フラッシュメモリ22内の動作ソフトウ
ェアを書き換えればよいことになる。また、信号処理部
25は多数のDSPを用いて構成されており、CPU2
1の制御の元でミキシング処理を行っている。バス26
は各ブロック間でデータをやりとりするための共通路で
ある。
【0032】さらに、コンピュータ46を接続すること
のできるコンピュータ接続インタフェース(PC I/
O)24eと、制御信号入力端子およびタイムコード端
子のインタフェースとされるその他のインタフェース
(その他I/O)24fが用意されている。さらにま
た、コンソール部1から供給されるミキシング制御信号
を通信路L1を介して受けると共に、MIDIシーケン
サ44等からの制御信号を通信路L1に送出する第1の
通信インタフェース(通信I/O)24aと、ディジタ
ルオーディオ信号が伝送される通信路L2にディジタル
オーディオ信号を入出力する第1のデータインタフェー
ス(データI/O)24bが設けられている。なお、コ
ンソール部1から通信路L2に送出されてデータインタ
フェース24bで受け取られるディジタルオーディオ信
号は、コンソール部1に入力されたステレオのディジタ
ル信号や、ディジタルソース信号およびオペレータから
ステージのスタッフへの連絡用の音声がディジタル化さ
れたトークバック信号とされ、いずれも信号処理部25
へ供給される。また、データインタフェース24bから
出力されるディジタルオーディオ信号は、入力や出力の
モジュールに設けられたキュースイッチを操作したとき
にそのモジュールの音が出力されるキュー信号や、モニ
タ信号とされる。
【0033】さらに、第2のデータインタフェース(デ
ータI/O)24cは、ADユニット31およびDIO
ユニット32からの最大320チャンネルのディジタル
オーディオ信号を受け取ると共に、DAユニット33お
よびDIOユニット32へ最大192チャンネルのディ
ジタルオーディオ信号を送出している。さらにまた、第
2の通信インタフェース(通信I/O)24dは、接続
された各種ユニットを制御するためのコントロール信号
(例えば、ADユニット31に装着されたMADカード
のヘッドアンプのゲインを制御する)を送出している。
このヘッドアンプのゲインは、ヘッドアンプから出力さ
れるアナログ信号のレベルが規定されるレベルになるよ
うに調整される。
【0034】ところで、通信路L1,L2により制御信
号やデータのやりとりを行うコンソール部1とエンジン
部2とは、フレキシブルに接続を変更することができる
ようにされており、様々な構成とすることができる。こ
のようなディジタル・ミキシングシステムにおいて、各
ブロックの動作ソフトウェアをバージョンアップする場
合は、接続されている全てのブロックの動作ソフトウェ
アを適切にバージョンアップさせる必要がある。接続さ
れているブロックとは、コンソール部1、エンジン部2
およびユニット31,32,33である。そこで、コン
ソール部1に接続されたコンピュータ43、あるいは、
エンジン部2に接続されたコンピュータ46がバージョ
ンアッププログラムを起動して実行することにより、こ
れらのブロックにおけるフラッシュメモリに格納された
動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる
ようにされている。
【0035】バージョンアップの動作を、コンソール部
1がマスター(MODE=1)とされてエンジン部2を
ミキシング制御している通常状態を例にあげて、図14
に示す動作フローを参照して説明する。まず、コンソー
ル部1に接続されたコンピュータ(PC)43がバージ
ョンアッププログラムを起動する(S100)と、PC
43はバージョンアップの通知をコンソール部1に通知
する。また、エンジン部2に接続されたコンピュータ
(PC)46がバージョンアッププログラムを起動した
場合は、PC46からバージョンアップの通知をエンジ
ン部2が受けるようになる。この場合は、PC46から
バージョンアップの通知を受けたエンジン部2が、その
通知をコンソール部1に転送する(S101)。PC4
6がエンジン部2に接続されている場合にはPC46と
コンソール部1の通信がエンジン部2を介して行われる
が、その点を除いてPC43がコンソール部1に接続さ
れている場合と同様の処理が行われるので、以後の説明
はPC43がコンソール部1に接続されている場合の説
明を行うものとする。コンソール部1は、PC43ある
いはエンジン部2から転送されたPC46からの通知を
受けてバージョンアップ処理を起動する(S102)。
コンソール部1では、自己のフラッシュメモリ12に格
納されている動作ソフトウェアのバージョンを検出し、
バージョンアップ動作ソフトウェアの方が新しいバージ
ョンか否か判定する(S103)。判定の結果、バージ
ョンアップ動作ソフトウェアの方が新しいバージョンと
されていた場合は、PC43あるいはPC46からバー
ジョンアップ動作ソフトウェアの供給を受けて(S10
4)、自己のフラッシュメモリ12の動作ソフトウェア
を書き換えてそのバージョンアップを行う(S10
5)。ただし、バージョンアップ動作ソフトウェアが、
既に格納されている動作ソフトウェアと同じあるいは古
いバージョンと判定された場合は、動作ソフトウェアの
バージョンアップは行わない。
【0036】次いで、コンソール部1はエンジン部2に
バージョンを問い合わせる(S106)。エンジン部2
は、これを受けて自己のフラッシュメモリ22に格納さ
れている動作ソフトウェアのバージョンをコンソール部
1に通知する(S107)。通知を受けたコンソール部
1は、エンジン部2における動作ソフトウェアのバージ
ョンを見て、バージョンアップ動作ソフトウェアの方が
新しいバージョンか否かを判定する(S108)。判定
の結果、バージョンアップ動作ソフトウェアの方が新し
いバージョンとされていた場合は、コンソール部1はエ
ンジン部2にバージョンアップすることを指示する(S
109)と共に、PC43あるいはPC46からバージ
ョンアップ動作ソフトウェアを受け取り(S111)、
エンジン部2に転送する(S112)。エンジン部2
は、コンソール部1から転送されたバージョンアップ動
作ソフトウェアにより、自己のフラッシュメモリ22の
動作ソフトウェアを書き換えてそのバージョンアップを
行う(S110)。ただし、バージョンアップ動作ソフ
トウェアが、既に格納されている動作ソフトウェアと同
じあるいは古いバージョンと判定された場合は、エンジ
ン部2における動作ソフトウェアのバージョンアップは
行わない。
【0037】次いで、コンソール部1は入力ユニットや
出力ユニットにバージョンを問い合わせる(S113)
が、この問い合わせ信号はエンジン部2が受けてユニッ
トに転送している(S114)。ユニットは、これを受
けて自己のフラッシュメモリに格納されている動作ソフ
トウェアのバージョンをコンソール部1に通知する(S
115)。この通知は、エンジン部2が受けてコンソー
ル部1に転送している(S116)。通知を受けたコン
ソール部1は、ユニットにおける動作ソフトウェアのバ
ージョンを見て、ユニット用のバージョンアップ動作ソ
フトウェアの方が新しいバージョンか否かを判定する
(S108)。判定の結果、バージョンアップ動作ソフ
トウェアの方が新しいバージョンとされていた場合は、
コンソール部1はユニットにバージョンアップすること
を指示する(S118)と共に、PC43あるいはPC
46からバージョンアップ動作ソフトウェアを受け取り
(S121)、そのユニットに転送する(S122)。
このバージョンアップ指示信号およびバージョンアップ
動作ソフトウェアはエンジン部2が受けてユニットに転
送している(S119,S123)。ユニットは、エン
ジン部2から転送されたバージョンアップ用の動作ソフ
トウェアにより、自己のフラッシュメモリの動作ソフト
ウェアを書き換えてそのバージョンアップを行う(S1
20)。ただし、バージョンアップ用の動作ソフトウェ
アが、既に格納されている動作ソフトウェアと同じある
いは古いバージョンと判定された場合は、ユニットにお
ける動作ソフトウェアのバージョンアップは行わない。
【0038】このようなユニットにおける動作ソフトウ
ェアのバージョンアップは、ADユニット31,DIO
ユニット32,DAユニット33のユニット毎に行わ
れ、エンジン部2に接続されているユニット数だけ上記
したユニットのバージョンアップ動作は繰り返し行われ
るようになる。コンソール部1は、エンジン部2や各ユ
ニットとの通信によって、接続されているエンジン部
2、入力ユニット、出力ユニットの全てを認識してお
り、ディジタル・ミキシングシステムを構成する全ての
ブロックのバージョンアップ処理がコンソール部1の制
御の基で行われる。バージョンアップ処理が終了した場
合は、コンソール部1からPC43あるいはPC46へ
バージョンアップ処理が終了したことが通知され(S1
24)、PC43あるいはPC46においてバージョン
アッププログラムが終了される(S125)。
【0039】本発明のディジタル・ミキシングシステム
においては、多数のDSPを備えるエンジン部2におい
てミキシング処理が行われる。すなわち、CPU21の
制御の基で多数のDSPがマイクロプログラムを実行す
ることにより、ミキシング処理が行われているのである
が、この場合のエンジン部2におけるミキシング処理を
行う等価的なハードウェア構成を図5に示す。図5にお
いて、エンジン部2には入力ユニット51およびコンソ
ール部1から多くのディジタルオーディオ信号が入力さ
れている。入力ユニット51は、ADユニット31とD
IOユニット32とが混在して構成されており、最大の
入力チャンネル数は320チャンネルとされている。こ
のADユニット31は、マイク/ラインレベルに対応す
るヘッドアンプとAD変換器が内蔵された2チャンネル
のアナログ入力カードMADinと、ラインレベルに対
応するバッファアンプとAD変換器が内蔵された4チャ
ンネルのアナログ入力カードADinとが複数枚装着さ
れることとして示されている。また、DIOユニット3
2は、主なディジタルフォーマットに対応する8チャン
ネルのディジタル入出力カードを複数枚装着することと
して示されている。ただし、入力ユニット51とされて
いるので、DIOユニット32におけるディジタル入力
部Dinだけ示されている。ディジタルフォーマットに
は、AES/EBU(Audio Engineering Society/Europ
eanBroadcasting Union:AES(音響技術学会)とEBU
(ヨーロッパ放送協会)が提唱した業務用デジタル・オ
ーディオ信号の規格)がある。
【0040】また、2系統のヘッドアンプとAD変換器
を備えるトークバック入力部68、および、CDプレー
ヤやDAT等において再生されたディジタルソースや、
アナログステレオ信号を入力するパネル入力部69から
のディジタルオーディオ信号が、コンソール部1から入
力されている。なお、コンソール部1におけるパネル入
力部69には、アナログステレオ信号をディジタル化す
るAD変換器およびバッファアンプが内蔵されている。
これらのエンジン部2に入力されるディジタルオーディ
オ入力信号は、例えば最大365チャンネルのディジタ
ルパッチ入力とされた入力パッチ55に供給される。な
お、入力パッチ55における最大365チャンネルの内
訳は、入力ユニット51からの最大320チャンネル、
エンジン部2に内蔵されている内蔵エフェクタ(8個)
52からの16チャンネル(ステレオ×8チャンネ
ル)、内蔵イコライザ(24個)53からの24チャン
ネル、トークバック入力からの1チャンネル、および、
パネル入力からの4チャンネル(ステレオ×2チャンネ
ル)とされている。このように、入力パッチ55にはリ
バーブ、エコーやコーラスのエフェクトが付加されたり
周波数特性が調整されたディジタルオーディオ信号も入
力されている。入力パッチ55は、入力された最大36
5チャンネルを、例えば48チャンネルの入力モジュー
ルを備える入力チャンネル部56と、例えば2系統のス
テレオ入力モジュールを備えるステレオ入力チャンネル
部57と、トークバック用の専用チャンネル54とにパ
ッチ(結線)している。この専用チャンネルには、ステ
ージのスタッフがコンソール部1のオペレータに連絡す
る音声信号入力がパッチされ、オペレータからステージ
のスタッフへ連絡するコンソール部1のトークバック入
力部68からの音声信号入力は、入力チャンネル部56
のいずれかのチャンネルにパッチされる。入力パッチ5
5におけるパッチ設定は、任意にパッチすることがで
き、そのパッチ設定はコンソール部1の表示器15に表
示された画面を見ながらパッチ設定することができる。
【0041】入力チャンネル部56の入力モジュールお
よびステレオ入力チャンネル部57のステレオ入力モジ
ュールには、イコライザ、ノイズゲート、コンプレッ
サ、ディレイ、フェーダ等が備えられている。その詳細
については後述するが、これらの入力モジュールにおい
て、周波数特性およびミキシングバスへの送り出しレベ
ルが制御される。入力チャンネル部56からの48チャ
ンネルのディジタル出力信号は、それぞれ48本のミキ
シングバス(MIX 1-48)58の1ないし複数に選択的に
出力されると共に、それぞれL,Rのバスからなるステ
レオバス(Stereo_L/R)59と、それぞれL,Rのバス
からなるキュー信号バス(CUE_L/R)60とに選択的に
出力される。また、ステレオ入力チャンネル部57から
の2系統のディジタルステレオ出力信号も、それぞれ4
8本のミキシングバス(MIX 1-48)58に出力されると
共に、それぞれL,Rのバスからなるステレオバス(St
ereo_L/R)59と、それぞれL,Rのバスからなるキュ
ー信号バス(CUE_L/R)60とに出力される。
【0042】ミキシングバス58においては、48本の
バスにそれぞれ選択的に入力された48チャンネルのデ
ィジタル出力信号と2系統のディジタルステレオ出力信
号とをプログラムされたとおりにミキシングして、48
チャンネルのミキシング出力をミキシング出力チャンネ
ル部(MIX 出力 ch)62に出力する。これにより、最
大48通りにミキシングされたミキシング出力を得るこ
とができる。ミキシング出力チャンネル部62は、イコ
ライザ、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ等が備えら
れている48チャンネルの出力モジュールから構成され
ている。ステレオバス59においては、L,Rのバスに
それぞれ入力された48チャンネルのディジタル出力信
号と2系統のディジタルステレオ出力信号とをプログラ
ムされたとおりにミキシングして1系統のステレオミキ
シング出力をステレオ出力チャンネル部(ステレオ出力
ch)61に出力する。ステレオ出力チャンネル部61
は、イコライザ、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ等
が備えられているステレオ2チャンネルの出力モジュー
ルから構成されており、出力モジュール毎に異なる制御
がなされることにより、異なるステレオ出力信号が得ら
れるようにされている。
【0043】ステレオ出力チャンネル部61のステレオ
ミキシング出力と、ミキシング出力チャンネル部62の
ミキシング出力とは、マトリックス出力チャンネル部
(MATRIX 出力 ch)63に選択的に入力されてミキシン
グされ、24系統のマトリックス出力が生成される。マ
トリックス出力チャンネル部63は、イコライザ、コン
プレッサ、ディレイ、フェーダ等が備えられている24
チャンネルの出力モジュールから構成されており、その
出力モジュール毎に異なる制御がなされることにより、
24系統の異なるマトリックス出力信号を得ることがで
きる。
【0044】上述したステレオ出力チャンネル部61か
らの2系統のステレオ出力信号と、ミキシング出力チャ
ンネル部62からの48チャンネルのミキシング出力信
号と、マトリックス出力チャンネル部63からの24チ
ャンネルのマトリックス出力信号は出力パッチ64に供
給される。出力パッチ64は、例えば最大232チャン
ネルのディジタル出力パッチに対応している。出力パッ
チ64における最大232チャンネルの内訳は、出力ユ
ニット65へ192チャンネル、エンジン部2に内蔵さ
れている内蔵エフェクタ(8個)52へ16チャンネル
(ステレオ×8チャンネル)、内蔵イコライザ(24
個)53へ24チャンネルとされている。このように、
出力パッチ64に供給された各出力信号は出力ユニット
65、および、8個の内蔵エフェクタ52と24個の内
蔵イコライザ53にパッチ(結線)可能とされている。
なお、出力ユニット65は、DAユニット33とDIO
ユニット32が混在して構成されており、最大の出力チ
ャンネル数は192チャンネルとされている。DAユニ
ット33は、DA変換器が内蔵された4チャンネルのア
ナログ出力カードDAoutを複数枚装着することとし
て示され、DIOユニット32は主なディジタルフォー
マットに対応する8チャンネルのディジタル入出力カー
ドを複数枚装着することとして示されている。ただし、
出力ユニット65とされているので、DIOユニット3
2ではディジタル出力部Doutだけが示されている。
【0045】また、内蔵エフェクタ52と内蔵イコライ
ザ53では、リバーブ、エコーやコーラスのエフェクト
がディジタルオーディオ信号に付加されたり、ディジタ
ルオーディオ信号の周波数特性が調整される。この内蔵
エフェクタ52および内蔵イコライザ53は、信号処理
部25を構成しているDSPにより実現されている。前
述したように、内蔵エフェクタ52および内蔵イコライ
ザ53の出力は、入力パッチ55に入力されている。さ
らに、出力ユニット65から出力されるアナログオーデ
ィオ信号は、パワーアンプで増幅されてステージ・スピ
ーカ102から放音される。また、出力ユニット65か
ら出力されるディジタルオーディオ信号は、DAT等に
ディジタル録音することができる。
【0046】ところで、コンソール部1においては、ス
テレオ出力チャンネル部61からの2系統のステレオ出
力信号と、ミキシング出力チャンネル部62からの48
チャンネルのミキシング出力信号と、マトリックス出力
チャンネル部63からの24チャンネルのマトリックス
出力信号のいずれか1つないし複数を、選択的にモニタ
することができる。いずれの出力信号をモニタするかの
モニタ信号の選択は、モニタ用セレクタ70により行わ
れ、選択されたモニタ信号はモニタ用ミキサ71におい
てミキシングされる。次いで、ディレイ回路72におい
て所定時間遅延されてバッファアンプ73を介してミキ
サ74に供給され、ゲート回路66から出力されるオー
ディオ信号とミキシングされてエンジン部2から出力さ
れる。この出力は通信路L2を介して、コンソール部1
に入力されて内蔵されたモニタ用DA変換部(モニタ用
DAout)75においてアナログ信号に変換されて、
モニタ・スピーカ101あるいはモニタ用のヘッドフォ
ンから出力される。なお、モニタ用DA変換部75は、
DA変換器とバッファアンプとから構成される。また、
モニタ用セレクタ70、モニタ用ミキサ71、ディレイ
回路72、バッファアンプ73、ミキサ74、モニタ用
DA変換部75は全てステレオ構成とされており、ステ
レオのアナログ信号がステレオヘッドフォンに供給され
るようになる。これにより、コンソール部1のオペレー
タはステレオ出力チャンネル部61からの2系統のステ
レオ出力信号と、ミキシング出力チャンネル部62から
の48チャンネルのミキシング出力信号と、マトリック
ス出力チャンネル部63からの24チャンネルのマトリ
ックス出力信号をそれぞれモニタしながら、コンソール
部のパネル操作子を操作してミキシング制御することが
できるようになる。
【0047】この場合、コンソール部1が観客席やモニ
タ室に設置されており、ステージと大きく離れている場
合は、コンソール部1を操作するオペレータにステージ
・スピーカ102から放音された音が届くまでに時間遅
延が生じるようになる。しかし、オペレータがモニタし
ているモニタ信号は通信路L2を介して伝送されるた
め、時間遅延することなくオペレータに届くようにな
る。オペレータは、観客席の聴衆が聴くステージ・スピ
ーカ102からの音を確認しながらミキシングを制御す
るようにコンソール部1を操作するのであるが、ミキシ
ング操作した結果を反映した音は例えばモニタ・スピー
カ101から流されるモニタ音として確認することがで
きる。すると、ステージ・スピーカ102からの音と、
モニタ・スピーカ101から流されるモニタ音との間に
時間遅延が生じていると、オペレータにとって非常に聴
きにくいことになる。そこで、ディレイ回路72におい
てモニタ信号を時間遅延することにより、両者の音の間
に時間差が生じないようにすることができる。なお、デ
ィレイ回路72の遅延時間は、コンソール部1における
パネル操作子により制御することができ、コンソール部
1の設置される場所とステージとの距離に応じて、ディ
レイ回路72の遅延時間をオペレータが制御できるよう
にされている。なお、コンサート等で使用中に遅延時間
が変化する場合がある。例えば、複数のステージ・スピ
ーカがあり使用中にステージ・スピーカを切り換える
と、切換前後においてステージ・スピーカとコンソール
部1間での距離の違いにより遅延時間が変化するように
なる。このような場合に、本発明にかかるディジタル・
ミキシングシステムではコンソール部1のパネルに、デ
ィレイ回路72の遅延時間を制御するための専用の摘み
が設けられており、オペレータは状況に応じた遅延時間
の変化に素早く対応することができるようになされてい
る。
【0048】また、前述したコンソール部1のトークバ
ック入力部68から入力パッチ55に入力されるオペレ
ータからステージのスタッフへの連絡用のトークバック
信号は、入力パッチ55において入力チャンネル部56
のいずれかのチャンネルにパッチされる。そして、ミキ
シングバス58およびミキシング出力チャンネル部62
を介して出力パッチ64に供給されて、DAユニットの
1チャンネルにパッチされていずれかのステージ・スピ
ーカ102から放音される。これにより、ステージのス
タッフへオペレータから連絡することができる。
【0049】さらに、ステージのスタッフがマイクで喋
ったコンソール部1のオペレータへ連絡する音声信号は
入力ユニット51から入力パッチ55に入力され、専用
チャンネル54にパッチされる。そして、ゲート回路6
6およびレベル検出器67に供給される。レベル検出器
67は、入力された連絡用の音声信号のレベルが基準レ
ベル以上か否かを検出しており、基準レベル以上と検出
された際にゲート回路66を開くと共に、バッファアン
プ73を制御してそのゲインを低減している。ゲート回
路66が開かれることにより、音声信号はゲート回路6
6を通過してミキサ74に供給されるようになる。ま
た、バッファアンプ73のゲインが低減されることか
ら、バッファアンプ73から出力されるモニタ信号のレ
ベルが絞られるようになり、ミキサ74から出力される
モニタ信号と連絡用の音声信号とをミキシングした音
を、コンソール部1においてオペレータが聴いた際に、
モニタ信号のレベルが絞られていることからモニタ音に
よりステージのスタッフからの音声がかき消されないよ
うになる。これにより、確実にステージのスタッフから
オペレータへ連絡することができる。なお、ゲート回路
66により基準レベルに達しない雑音等の信号は遮断さ
れるため、ノイズや不要な音声の伝達を防止することが
できる。
【0050】次に、図5に示すエンジン部2における入
力チャンネル部56の入力モジュールおよびステレオ入
力チャンネル部57のステレオ入力モジュールの構成例
を図6(a)に示す。図6(a)に示すように、入力モ
ジュールは、デエンファシス80、ハイパスフィルタ
(HPF)81、4バンドパラメトリックイコライザ
(PEQ)82、ノイズゲート(GATE)83、コン
プレッサ(COMP)84、ディレイ(DELAY)8
5、フェーダ86を縦続接続して構成されている。デエ
ンファシス80は、入力されたディジタルオーディオ信
号の高域成分を抑圧し、HPF81は不要な低域成分を
カットしている。4バンドPEQ82は、入力されたデ
ィジタルオーディオ信号の周波数特性を調整するイコラ
イザとされており、HI,MID HI,LOW MI
D,LOWの4バンドの各バンド毎の周波数特性を可変
できるようにされている。GATE83は、ノイズを遮
断するノイズゲートであり、入力されたディジタルオー
ディオ信号のレベルが基準値以下となった際に、入力さ
れたディジタルオーディオ信号のゲインを急激に低下さ
せてノイズを遮断している。COMP84は、入力され
たディジタルオーディオ信号のダイナミックレンジを狭
くして、入力されたディジタルオーディオ信号が飽和す
ることを防止している。DELAY85は、音源とマイ
クとの距離補正等を行うように、入力されたディジタル
オーディオ信号の時間遅延を行っている。ここで、デエ
ンファシス80の抑圧特性、4バンドPEQ82のイコ
ライザ特性、GATE83の基準値、COMP84のコ
ンプレス特性、DELAY85の遅延特性等は、コンソ
ール部1の操作子17により変更制御可能とされてい
る。フェーダ86(電動フェーダ16の一部)は、ミキ
シングバス58への送り出しレベルを制御するレベル可
変手段であり、電動型とされている。
【0051】次に、図5に示すエンジン部2におけるス
テレオ出力チャンネル部61の出力モジュール、ミキシ
ング出力チャンネル部62の出力モジュールおよびマト
リックス出力チャンネル部63の出力モジュールの構成
例を図6(b)に示す。図6(b)に示すように、出力
モジュールは、6バンドパラメトリックイコライザ(P
EQ)87、コンプレッサ(COMP)88、ディレイ
(DELAY)89、フェーダ90を縦続接続して構成
されている。6バンドPEQ87は、出力されるディジ
タルオーディオ信号の周波数特性を調整するイコライザ
とされており、HI,MID HI,MID,LOW
MID,LOW,SUB MIDの6バンドの各バンド
毎に電気的特性を可変することができるようにされてい
る。COMP88は、出力されるディジタルオーディオ
信号のダイナミックレンジを狭くして、出力されるディ
ジタルオーディオ信号が飽和することを防止している。
DELAY89は、スピーカの距離補正や定位の補正等
を行うように、出力されるディジタルオーディオ信号の
時間遅延を行っている。ここで、6バンドPEQ87の
イコライザ特性、COMP88のコンプレス特性、DE
LAY89の遅延特性等は、コンソール部1における操
作子17で変更制御可能とされている。フェーダ90
(電動フェーダ16の一部)は、パワーアンプ等への出
力レベルを制御するレベル可変手段であり、電動型とさ
れている。
【0052】次に、MIDIシーケンサ44からMID
I信号がエンジン部2に供給された際に実行されるMI
DI信号受信処理(MIDI端子)のフローチャートを
図7(a)に、エンジン部2がコンソール部1から制御
信号を受信した際に実行される制御信号受信処理(コン
ソール部)のフローチャートを図7(b)に示す。これ
らのフローチャートの説明に先立って、本発明にかかる
ディジタル・ミキシングシステムのエンジン部2の動作
モード(MODE)について説明する。ディジタル・ミ
キシングシステムが正常に動作している通常状態では、
コンソール部1がマスターとなり、コンソール部1によ
りエンジン部2は制御されるようになる。この場合のエ
ンジン部2の動作モードが“1”(MODE=1)とさ
れる。また、コンソール部1に障害が生じた場合や通信
路L1,L2が切断された場合は、コンソール部1に接
続されたコンピュータ(PC)43あるいはエンジン部
2に接続されたコンピュータ(PC)46がマスターと
なって、エンジン部2を制御するようになる。この場合
のエンジン部2の動作モードが“2”(MODE=2)
とされる。コンソール部1に障害が生じた場合や通信路
L1,L2が切断された場合に、コンピュータがコンソ
ール部1やエンジン部2に接続されていない場合は、エ
ンジン部2は独立動作となる。この場合のエンジン部2
の動作モードが“0”(MODE=0)とされる。
【0053】図7(a)(b)に示すフローチャート
は、コンソール部1がマスターとされてエンジン部2の
動作モードがMODE=1とされている通常状態のフロ
ーチャートである。エンジン部2に備えられた制御信号
入力端子であるMIDI端子においてMIDI信号が受
信されると、図7(a)に示すMIDI信号受信処理
(MIDI端子)が起動され、ステップS1にて受信し
たMIDI信号がコンソール部1に送出される。そし
て、このMIDI信号受信処理は終了する。また、エン
ジン部2がコンソール部1からミキシング制御信号を受
信すると、図7(b)に示す制御信号受信処理(コンソ
ール部)が起動され、ステップS10にて受信したミキ
シング制御信号が接続されているPC46に送られて、
ミキシング状態がPC46に通知される。次いで、ステ
ップS11にて受信したミキシング制御信号に従って信
号処理部25にパラメータが設定されてDSP他が制御
される。そして、この制御信号受信処理は終了する。こ
れにより、コンソール部1のミキシング操作に従って、
エンジン部2においてミキシング処理が行われるように
なる。
【0054】つぎに、エンジン部2の動作モードがMO
DE=1とされている通常状態において、エンジン部2
あるいは制御信号入力端子からMIDI信号を受信した
際にコンソール部1で実行されるMIDI信号受信処理
(MIDI端子orエンジン部)のフローチャートを図
8に示す。図8において、上述したエンジン部2におけ
るMIDI信号受信処理により送出されたMIDI信
号、あるいはコンソール部1に備えられた制御信号入力
端子とされるMIDI端子からMIDI信号を受信する
と、MIDI信号受信処理(MIDI端子orエンジン
部)が起動され、ステップS20にて受信されたMID
I信号の種類が判定される。ここで、MIDI信号がプ
ログラムチェンジメッセージ(PrgCng)と判定される
と、ステップS21に進んでプログラムチェンジメッセ
ージにおけるプログラムナンバーに応じたシーン番号が
設定されるシーン番号選択イベント再生処理が行われ
る。このシーン番号選択イベント再生処理では、コンソ
ール1に設けられているシーン番号を選択するパネル操
作子が操作された場合と同様の処理が行われる。次い
で、ステップS22にて設定されたシーン番号の設定デ
ータがシーンメモリから読み出され、その設定データに
応じてコンソール部1のワークエリアが更新され、対応
するミキシング制御信号が生成されてエンジン部2に送
出されると共に、ワークエリアの内容に応じてコンソー
ル部1のパネル上の電動フェーダ16の位置、操作子1
7の位置、表示器15の表示状態等が更新されるシーン
切換イベント処理が行われる。そして、このMIDI信
号受信処理は終了する。なお、エンジン部2が送出され
たミキシング制御信号を受信すると、図7(b)に示す
制御信号受信処理が実行されて、プログラムナンバーに
応じたシーンに切り換えられるミキシング処理が行われ
るようになる。
【0055】また、MIDI信号がノートオンメッセー
ジ(NoteOn)と判定されると、ステップS23に進んで
ノートオンメッセージのノートナンバに対応したチャン
ネルのモジュールにおける電動フェーダの位置が、その
ノートオンメッセージにおけるベロシティの値に応じて
移動されるようになる。次いで、ステップS24にて、
該ノートオンメッセージにおけるベロシティの値ないし
移動された該電動フェーダの位置に対応したミキシング
制御信号が生成されてエンジン部2に送出されるフェー
ダ操作イベント処理が行われる。そして、このMIDI
信号受信処理は終了する。さらに、MIDI信号がその
他のメッセージ(Other)と判定されると、ステップS
25に進んで受信した該その他のメッセージに対応した
その他処理が行われる。そして、このMIDI信号受信
処理は終了する。
【0056】なお、MODE=1の状態において、コン
ピュータ43あるいはコンピュータ46からコンソール
部1あるいはエンジン部2に対して制御信号を出力する
ことが可能である。このとき、コンピュータ43からの
制御信号は直接コンソール部1に対して入力され、コン
ピュータ46からの制御信号はエンジン部2からコンソ
ール部1に対して転送され、コンソール部1におけるC
PU11にて解釈される。CPU11は、コンピュータ
43あるいはコンピュータ46が出力した制御信号に応
じてコンソール部1を制御するとともに、エンジン部2
に対して当該制御された状態に対応するミキシング制御
信号を送信する。また、その制御信号によるミキシング
状態等の制御内容はコンピュータ43あるいはコンピュ
ータ46の表示画面上に表示される。これにより、コン
ピュータ43あるいはコンピュータ46が制御信号を出
力した場合であっても、必ずマスタとされるコンソール
部1においてミキシング制御信号が生成されることとな
り、ミキシング制御状態の一貫性を保つことができるよ
うになる。
【0057】次に、コンソール部1に障害が発生してコ
ンソール部1に接続されているコンピュータ43、ある
いはエンジン部2に接続されているコンピュータ46が
マスターとされている場合(MODE=2)に、エンジ
ン部2がMIDI信号を受信した場合に実行されるMI
DI信号受信処理(MIDI端子)のフローチャートを
図9(a)に、エンジン部2が制御信号を受信した場合
に実行される制御信号受信処理(PC)のフローチャー
トを図9(b)に示す。MODE=2とされている場合
に、エンジン部2に備えられた制御信号入力端子である
MIDI端子においてMIDI信号が受信されると、図
9(a)に示すMIDI信号受信処理(MIDI端子)
が起動され、ステップS30にて受信したMIDI信号
がマスターとされているコンソール部1に接続されてい
るコンピュータ43あるいはエンジン部2に接続されて
いるコンピュータ46に送出される。そして、このMI
DI信号受信処理は終了する。また、MODE=2とさ
れている場合に、エンジン部2がコンピュータ43ある
いはコンピュータ46からミキシング制御信号を受信す
ると、図9(b)に示す制御信号受信処理(PC)が起
動され、ステップS40にて受信したミキシング制御信
号に従って信号処理部25にパラメータが設定されて、
信号処理部25におけるDSP他が制御される。これに
より、マスターとされているコンピュータ43あるいは
コンピュータ46におけるミキシング操作に従って、エ
ンジン部2においてミキシング処理が行われるようにな
る。
【0058】つぎに、コンピュータ43あるいはコンピ
ュータ46がマスターとされている場合(MODE=
2)に、マスターとされているコンピュータ43あるい
はコンピュータ46が、エンジン部2あるいは制御信号
入力端子からMIDI信号を受信した際に実行されるM
IDI信号受信処理(MIDI端子orエンジン部)の
フローチャートを図10に示す。上述したMODE=2
とされた場合に、マスターとされているコンピュータ4
3あるいはコンピュータ46が、エンジン部2における
MIDI信号受信処理(MIDI端子)により送出され
たMIDI信号、あるいはコンソール部1に備えられた
制御信号入力端子とされるMIDI端子からMIDI信
号を受信すると、図10に示すMIDI信号受信処理
(MIDI端子orエンジン部)が起動され、ステップ
S50にて受信されたMIDI信号の種類が判定され
る。ここで、MIDI信号がプログラムチェンジメッセ
ージ(PrgCng)と判定されると、ステップS51に進ん
でプログラムチェンジメッセージにおけるプログラムナ
ンバーに応じたシーン番号が設定されるシーン番号選択
イベント再生処理が行われる。このシーン番号選択イベ
ント再生処理では、コンソール1に設けられているシー
ン番号を選択するパネル操作子が操作された場合と同様
の処理が行われる。次いで、ステップS52にて設定さ
れたシーン番号の設定データがシーンメモリから読み出
され、その設定データに応じたミキシング制御信号が生
成されてエンジン部2に送出されるシーン切換イベント
処理が行われる。そして、このMIDI信号受信処理は
終了する。なお、エンジン部2が送出されたミキシング
制御信号を受信すると、図9(b)に示す制御信号受信
処理が実行されて、プログラムナンバーに応じたシーン
に切り換えられるミキシング処理が行われるようにな
る。
【0059】また、MIDI信号がノートオンメッセー
ジ(NoteOn)と判定されると、ステップS53に進んで
ノートオンメッセージのノートナンバとベロシティの値
に応じてマスターとされているコンピュータ43あるい
はコンピュータ46における表示部に表示されている該
ノートナンバで指定されたチャンネルのフェーダが、該
ベロシティの値に応じて移動表示されるフェーダ操作イ
ベント再生処理が行われるようになる。次いで、ステッ
プS54にて該チャンネルのレベルを該フェーダの位置
に応じて制御するミキシング制御信号が生成されてエン
ジン部2に送出されるフェーダ操作イベント処理が行わ
れる。そして、このMIDI信号受信処理は終了する。
さらに、MIDI信号がその他のメッセージ(Other)
と判定されると、ステップS55に進んで受信した該そ
の他のメッセージに対応したその他処理が行われる。そ
して、このMIDI信号受信処理は終了する。なお、M
ODE=2の場合にマスターとなっているコンピュータ
では、ミキシング制御プログラムが起動されて実行され
ている。
【0060】次に、エンジン部2およびコンソール部1
において実行されるタイムコード受信処理のフローチャ
ートを図11(a)(b)に示す。ただし、コンソール
部1がマスターとされたMODE=1とされている通常
状態のタイムコード受信処理とされている。エンジン部
2におけるタイムコード端子において、HDR45等か
らタイムコードが受信されると、図11(a)に示すタ
イムコード受信処理(TC端子)が起動され、ステップ
S60にて受信したタイムコードがコンソール部1に送
出される。そして、このタイムコード受信処理は終了す
る。
【0061】また、図11(a)に示すタイムコード受
信処理によりエンジン部2から送出されたタイムコード
がコンソール部1において受信された場合、あるいは、
コンソール部1におけるタイムコード端子において、H
DR42等からタイムコードが受信されると、図11
(b)に示すタイムコード受信処理(TC端子orエン
ジン部)が起動され、ステップS70にてHDR42等
から読み出されたミキシングデータ(タイムスタンプの
付与されたコンソール部1の操作イベントデータのスト
リーム)に基づいてミキシング処理を自動動作させてい
るか否かが判定される。ここで、自動動作中と判定され
ると、ステップS71に進んで受信されたタイムコード
の示す時刻に対応したタイムスタンプの付与された操作
イベントデータがあるか否かが判定される。次いで、ス
テップS72ではそのタイミングの操作イベントデータ
があると判定された場合にステップS73に分岐し、ス
テップS73では当該操作イベントデータに応じたコン
ソール部1の操作イベントを再生するイベント再生が行
われる。そして、再生された操作イベントに応じてコン
ソール部1の状態が変更され、対応するミキシング制御
信号がエンジン部2へ送出される。これにより、HDR
42等から読み出されたミキシングデータに基づいて、
そのタイムコードに同期したミキシング処理を自動動作
させることができる。また、タイムコードの示す時刻に
操作イベントデータがないと判定された場合は、タイム
コード受信処理は終了する。さらに、ステップS70に
て自動動作中でないと判定された場合は、タイムコード
に基づくミキシング処理を行う必要がないことから、タ
イムコード受信処理は終了するようになる。
【0062】次に、エンジン部2の動作モードの設定処
理について説明するが、本発明のディジタル・ミキシン
グシステムにおいて電源を投入した初期設定時には、コ
ンソール部1がエンジン部2に接続されているか否かが
判定されて、接続されていればエンジン部2の動作モー
ドがMODE=1に設定される。また、コンソール部1
がエンジン部2に接続されておらず、コンピュータがコ
ンソール部1あるいはエンジン部2に接続されていると
判定された場合は、エンジン部2の動作モードがMOD
E=2に設定される。さらに、コンソール部1がエンジ
ン部2に接続されておらず、コンピュータがコンソール
部1およびエンジン部2に接続されていないと判定され
た場合は、エンジン部2の動作モードがMODE=0に
設定される。エンジン部2の動作モードがMODE=0
に設定された場合は、全てのフェーダが限界まで絞ら
れ、さらに全てのエフェクトがオフとされて、不要な音
が出力されないようにされる。
【0063】エンジン部2の動作モードは、そのときの
ディジタル・ミキシングシステムの状態により決定され
るため、エンジン部2およびコンソール部1においては
タイマ割込により動作モードを設定する処理が行われ
て、適切な動作モードとなるようにされている。この場
合、エンジン部2においては通信路L1,L2が接続さ
れているか確認する図12に示すフローチャートの通信
路確認処理(タイマ)が行われ、コンソール部1におい
てはコンソール部1の動作を確認する図13に示すフロ
ーチャートの動作確認処理(タイマ)が行われる。以下
にその処理の説明を行う。
【0064】エンジン部2において行われる通信路確認
処理(タイマ)は、エンジン部2がコンソール部1によ
り制御されている通常状態(MODE=1)において実
行される。ここで、エンジン部2においてタイマ割込が
発生すると、図12に示す通信路確認処理(タイマ)が
起動され、ステップS80にて所定時間内において通信
路L1,L2が接続されているか否か確認される。通信
路の接続の有無は、ステップS81で判定され、通信路
があり正常に接続されている場合はそのまま通信路確認
処理は終了する。そして、通信路が接続されていないと
ステップS81で判定されると、ステップS82に分岐
してコンピュータ46がエンジン部2に接続されている
か否かが判定される。ここで、コンピュータ46がエン
ジン部2に接続されていると判定された場合は、ステッ
プS83にてエンジン部2の動作モードがMODE=2
に設定され、コンピュータ46がマスターとなったこと
がコンピュータ46に通知される。また、ステップS8
2にてコンピュータ46がエンジン部2に接続されてい
ないと判断された場合は、ステップS84に分岐してエ
ンジン部2の動作モードがMODE=0に設定される。
この場合は、全てのフェーダが限界まで絞られ、さらに
全てのエフェクトがオフとされて、不要な音が出力され
ないようにされる。なお、ステップS83あるいはステ
ップS84の処理が終了すると、通信路確認処理は終了
する。
【0065】コンソール部1において行われる動作確認
処理(タイマ)は、エンジン部2がコンソール部1によ
り制御されている通常状態(MODE=1)において実
行される。コンソール部1は、例えば電動フェーダ16
やパネル操作子17をはじめとする種々のハードウェア
およびCPU11において実行されているソフトウェア
プログラムの異常出力あるいは予期しない無応答等があ
った場合など、コンソール部1を構成する各種デバイス
およびプログラムが異常動作しているか否かを常時監視
している。ここで、コンソール部1においてタイマ割込
が発生すると、図13に示す動作確認処理(タイマ)が
起動され、ステップS90にてコンソール部1のCPU
11がタイマ割込周期の期間内において検出した異常の
有無を確認する。所定時間内において異常が検出されな
い場合は、ステップS91にてNOと判定されてそのま
ま動作確認処理は終了する。
【0066】そして、異常が検出された場合はステップ
S91においてYESと判定されて、ステップS92に
分岐してコンピュータ43がコンソール部1に接続され
ているか否かが判定される。ここで、コンピュータ43
がコンソール部1に接続されていると判定された場合
は、ステップS93にてエンジン部2の動作モードがM
ODE=2に設定され、コンピュータ43がマスターと
なったことがコンピュータ43およびエンジン部2に通
知される。また、ステップS92にてコンピュータ43
がコンソール部1に接続されていないと判断された場合
は、ステップS94に分岐してエンジン部2の動作モー
ドがMODE=0に設定される。この場合は、全てのフ
ェーダが限界まで絞られ、さらに全てのエフェクトがオ
フとされて、不要な音が出力されないようにされる。な
お、ステップS93あるいはステップS94の処理が終
了すると、動作確認処理は終了する。さらに、コンソー
ル部1はCPU11あるいは通信インタフェース14c
自体に異常が発生した場合に備え、ハードウェアとして
フェイルセーフ機能を有する。例えば、通信インタフェ
ース14cとコンピュータ接続インタフェース14dと
は、電子スイッチなどで物理的に接続可能となってお
り、CPU11はこれらインタフェース間の接続がMO
DE=1の状態となるように上記動作確認処理の終了時
に結線の更新を行い、CPU11に異常が発生しMOD
E=1状態の更新がなされない場合は、MODE=2の
状態となるように自動的に結線が切り替えられる。また
通信インタフェース14c自体に異常が発生した場合
は、コンピュータ接続インタフェース14dが通信路L
1に直接接続するよう自動的に結線が切り替えられる。
【0067】なお、MODE=0とMODE=2の場合
も、MODE=1の場合と同様にエンジン部2やコンソ
ール部1の状態が常時チェックされており、その結果に
応じて自動的にMODEが変更されるようになされてい
る。具体的に述べると、MODE=0で動作中のエンジ
ン部2が、該エンジン部2に正常に動作しているコンソ
ール部1が接続されたことを検出した場合には、エンジ
ン部2およびコンソール部1をMODE=1に設定す
る。また、MODE=0で動作中のエンジン部2が、該
エンジン部2に正常に動作しているコンピュータ46が
接続されたことを検出した場合には、エンジン部2およ
びコンピュータ46をMODE=2に設定する。さら
に、MODE=2で動作中のエンジン部2が、該エンジ
ン部2に正常に動作しているコンソール部1が接続され
たことを検出した場合には、エンジン部2、コンソール
部1およびコンピュータ46をMODE=1に設定す
る。
【0068】以上の説明では、コンソール部1とエンジ
ン部2とを接続している2本の通信路L1,L2に障害
が発生した際、あるいは、コンソール部1に障害が発生
した際に、エンジン部2に用意されたコンピュータ接続
インタフェースにコンピュータ46を接続することによ
り、エンジン部2におけるミキシング処理を制御できる
と説明した。しかし、コンピュータ46によるエンジン
部2におけるミキシング処理の制御は、エンジン部2の
コンピュータ接続インタフェースにコンピュータ46を
接続するだけで行うことができることから、コンソール
部1や通信路L1,L2を用意することなくエンジン部
2とコンピュータ46を用意するだけで簡易なディジタ
ル・ミキシングシステムを構築することができることに
なる。従って、コンピュータ46によるエンジン部2に
おけるミキシング処理の制御は、コンソール部1や通信
路L1,L2の障害時に限っておこなわれるものではな
く、エンジン部2とコンピュータ46だけを用意して簡
易に構築したディジタル・ミキシングシステムにおいて
も行われるものである。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、エンジン部に入力された制御信号は、通信路を介し
てコンソール部に送られるようになる。このため、コン
ソール部に制御信号が入力されても、あるいは、エンジ
ン部に制御信号が入力されても、いずれに入力された制
御信号でもコンソール部がその制御信号に基づくミキシ
ング制御信号を出力するようになる。これにより、エン
ジン部とコンソール部とにそれぞれ入力される制御信号
に従って、一貫性を保持してエンジン部とコンソール部
とがミキシングに関連する動作を行えるようになる。ま
た、コンソール部にコンピュータ接続インタフェースを
設けると共に、エンジン部にコンピュータ接続インタフ
ェースを設けるようにすると、コンピュータ接続インタ
フェースに接続されたコンピュータによりミキシング制
御プログラムを実行することにより、表示された多数の
パネル操作子を画面上で操作することにより、エンジン
部におけるミキシング処理をリモートコントロールする
ことができるようになる。これにより、通信路が切断さ
れた場合は、エンジン部のコンピュータ接続インタフェ
ースに接続されたコンピュータにより、エンジン部のミ
キシング処理を制御することができるようになる。ま
た、コンソール部に障害が発生した場合は、コンソール
部のコンピュータ接続インタフェースに接続されたコン
ピュータにより、通信路を介してエンジン部のミキシン
グ処理を制御することができるようになる。
【0070】さらに、コンソール部あるいはエンジン部
のコンピュータ接続インタフェースに接続されたコンピ
ュータがバージョンアッププログラムを実行した際に、
コンソール部とエンジン部とにおけるそれぞれの不揮発
性メモリに格納されている動作ソフトウェアが書き換え
られるようになされている。これにより、外部接続され
たコンピュータによりバージョンアッププログラムを実
行するだけで、コンソール部とエンジン部との動作ソフ
トウェアを統一的にバージョンアップすることができる
ようになる。また、入力ユニットや出力ユニットが設け
られている場合は、入力ユニットおよび出力ユニットの
動作ソフトウェアも同時にバージョンアップされ、ディ
ジタル・ミキシングシステムにおける動作ソフトウェア
を統一的にバージョンアップすることができる。なお、
バージョンアップするに際して既存の動作ソフトウェア
のバージョンをチェックし、バージョンアップするとバ
ージョンが新しくなる場合にだけバージョンアップする
ようにしてもよい。
【0071】さらにまた、ステージ・スピーカからの放
音が、コンソール部のオペレータに届くに要する時間だ
けモニタ信号を遅延するようにしたので、ステージ・ス
ピーカから放音された音とモニタ・スピーカから放音さ
れた音とが、ほぼ同時にオペレータに届くようになる。
これにより、オペレータはステージ・スピーカから放音
される音を調整するミキシング操作を、モニタ・スピー
カから放音される調整段階のモニタ音と聴き較べながら
ミキシング操作することができるようになる。さらにま
た、コンソール部とステージ間の連絡を行うための専用
信号系列を備えるようにしたので、入力チャンネルのリ
ソースが低減されることを極力防止することができる。
さらに、この専用信号系列上に出力する音声レベルが一
定レベルを超えた際に、専用信号系列に音声を出力する
と共に、モニタ・スピーカから放音されるモニタ音のレ
ベルを絞るようにしたので、モニタ音により連絡用の音
声がかき消されるおそれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のディジタル・ミキシン
グシステムをコンサートホールに設置した際の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態のディジタル・ミキシン
グシステムをコンサートホールに設置した状態を示す図
である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムのコンソール部の構成を示すブロック
図である。
【図4】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムのエンジン部の構成を示すブロック図
である。
【図5】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムにおけるエンジン部の等価的なハード
ウェア構成を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムにおけるエンジン部の入力モジュール
および出力モジュールの構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムにおいて、MIDI信号がエンジン部
に供給された際に実行されるMIDI信号受信処理(M
ODE=1)と、エンジン部が制御信号を受信した際に
実行される制御信号受信処理(MODE=1)のフロー
チャートである。
【図8】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムにおいて、コンソール部がMIDI信
号を受信した際に実行するMIDI信号受信処理(MO
DE=1)のフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キシングシステムにおいて、MIDI信号がエンジン部
に供給された際に実行されるMIDI信号受信処理(M
ODE=2)と、コンピュータが制御信号を受信した際
に実行される制御信号受信処理(MODE=2)のフロ
ーチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキシングシステムにおいて、コンピュータがMIDI
信号を受信した際に実行するMIDI信号受信処理(M
ODE=2)のフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキシングシステムにおいて、エンジン部およびコンソ
ール部がタイムコードを受信した際に実行するタイムコ
ード受信処理(MODE=1)のフローチャートであ
る。
【図12】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキシングシステムにおいて、エンジン部が実行する通
信路確認処理のフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキシングシステムにおいて、コンソール部が実行する
動作確認処理のフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキシングシステムにおいて、バージョンアップする際
の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
1 コンソール部、2 エンジン部、11 CPU、1
2 フラッシュメモリ、13 RAM、14a 波形デ
ータインタフェース、14b データインタフェース、
14c 通信インタフェース、14d コンピュータ接
続インタフェース、14e その他のインタフェース、
15 表示器、16 電動フェーダ、17パネル操作
子、18 バス、21 CPU、22 フラッシュメモ
リ、23RAM、24a 通信インタフェース、24b
データインタフェース、24c第2のデータインタフ
ェース、24d 第2の通信インタフェース、24eコ
ンピュータ接続インタフェース、24f その他のイン
タフェース、25 信号処理部、26 バス、31 A
Dユニット、32 DIOユニット、33 DAユニッ
ト、41 MIDIシーケンサ、42 HDR、43
コンピュータ、44 MIDIシーケンサ、45 HD
R、46 コンピュータ、51 入力ユニット、52
内蔵エフェクタ、53 内蔵イコライザ、54 専用チ
ャンネル、55 入力パッチ、56 入力チャンネル
部、57 ステレオ入力チャンネル部、58 ミキシン
グバス、59 ステレオバス、60 キュー信号バス、
61ステレオ出力チャンネル部、62 ミキシング出力
チャンネル部、63 マトリックス出力チャンネル部、
64 出力パッチ、65 出力ユニット、66 ゲート
回路、67 レベル検出器、68 トークバック入力
部、69 パネル入力部、70 モニタ用セレクタ、7
1 モニタ用ミキサ、72 ディレイ回路、73 バッ
ファアンプ、74 ミキサ、75 モニタ用DA変換
部、80 デエンファシス、81 HPF、82 4バ
ンドPEQ、83 GATE、84 COMP、85
DELAY、86 フェーダ、87 6バンドPEQ、
88 COMP、89 DELAY、90 フェーダ、
101 モニタ・スピーカ、102ステージ・スピー
カ、L1,L2 通信路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D110 AA15 AA27 BB04 BB20 BB21 CA06 CA18 CC06 CD15 CF01 DE01 5D378 AD52 QQ03 QQ24 QQ38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力信号系列と、複数の出力信号
    系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング処
    理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル・
    ミキシングシステムであって、 前記ミキシング処理に関するパラメータの入力を行う多
    数のパネル操作子と、第1制御信号入力端子と、通信路
    に接続可能な第1通信インターフェースと、前記パネル
    操作子の操作に基づく制御信号、または、前記第1制御
    信号入力端子あるいは第1通信インターフェースから入
    力された制御信号に応じたミキシング制御信号を生成
    し、前記第1通信インターフェースから出力する第1制
    御手段とを備えるコンソール部と、 第2制御信号入力端子と、通信路に接続可能な第2通信
    インターフェースと、前記複数の入力信号系列からの入
    力信号をミキシングして前記複数の出力信号系列に出力
    する前記ミキシング処理を行う処理手段と、前記第2通
    信インターフェースから入力された前記ミキシング制御
    信号に応じて前記処理手段における前記ミキシング処理
    を制御すると共に、前記第2制御信号入力端子から入力
    される制御信号を前記第2通信インターフェースから出
    力する第2制御手段とを備えるエンジン部と、 を少なくとも備えていることを特徴とするディジタル・
    ミキシングシステム。
  2. 【請求項2】 複数の入力信号系列と、複数の出力信号
    系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング処
    理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル・
    ミキシングシステムであって、 前記ミキシング処理に関するパラメータの入力を行う多
    数のパネル操作子と、前記ミキシング処理の内容を表示
    するパネル表示器と、第1コンピュータ接続端子と、通
    信路に接続可能な第1通信インターフェースと、前記パ
    ネル操作子の操作に基づく制御信号、または、前記第1
    コンピュータ接続端子あるいは第1通信インターフェー
    スから入力された制御信号に応じて、パネル表示の内容
    を更新すると共にミキシング制御信号を生成し、生成さ
    れたミキシング制御信号を前記第1通信インターフェー
    スから出力する第1制御手段とを備えるコンソール部
    と、 第2コンピュータ接続端子と、通信路に接続可能な第2
    通信インターフェースと、前記複数の入力信号系列から
    の入力信号をミキシングして前記複数の出力信号系列に
    出力する前記ミキシング処理を行う処理手段と、前記第
    2通信インターフェースから入力された前記ミキシング
    制御信号に応じて前記処理手段の前記ミキシング処理を
    制御すると共に、第2コンピュータ接続端子から入力さ
    れる制御信号を前記第2通信インターフェースから出力
    する第2制御手段とを備えるエンジン部と、 を少なくとも備えていることを特徴とするディジタル・
    ミキシングシステム。
  3. 【請求項3】 前記コンソール部の前記第1コンピュー
    タ接続端子に接続されたコンピュータが生成する制御信
    号に基づいて、前記エンジン部における前記ミキシング
    処理を制御することが可能とされていると共に、前記エ
    ンジン部の第2コンピュータ接続端子に接続されたコン
    ピュータが生成する制御信号に基づいて、前記エンジン
    部における前記ミキシング処理を制御することが可能と
    されていることを特徴とする請求項2記載のディジタル
    ・ミキシングシステム。
  4. 【請求項4】 前記コンソール部に障害が発生した際
    に、前記コンソール部の前記第1コンピュータ接続端子
    に接続されたコンピュータは、前記コンソール部の替わ
    りに前記ミキシング制御信号を生成して第1コンピュー
    タ接続端子に出力すると共に、 前記コンソール部は、第1コンピュータ接続端子より入
    力する前記ミキシング制御信号を、そのまま前記第1通
    信インターフェースから出力するようにしたことを特徴
    とする請求項2記載のディジタル・ミキサシステム。
  5. 【請求項5】 前記コンソール部に障害が発生した際
    に、 前記エンジン部の前記第2コンピュータ接続端子に接続
    されたコンピュータは、前記コンソール部の替わりに前
    記ミキシング制御信号を生成して前記第2コンピュータ
    接続端子に出力すると共に、 前記エンジン部の前記第2制御手段は、前記第2コンピ
    ュータ接続端子から入力される前記ミキシング制御信号
    に応じて前記処理手段における前記ミキシング処理を制
    御するようにしたことを特徴とする請求項2記載のディ
    ジタル・ミキサシステム。
  6. 【請求項6】 複数の入力信号系列と、複数の出力信号
    系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング処
    理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル・
    ミキシングシステムであって、 ミキシング制御信号に基づいて、前記複数の入力信号系
    列からの入力信号をミキシングして前記複数の出力信号
    系列に出力するミキシング処理を行う処理手段と、コン
    ピュータ接続インタフェースとを備えるエンジン部を少
    なくとも備え、 該エンジン部の前記コンピュータ接続インタフェースに
    接続されているコンピュータの操作に応じたミキシング
    制御信号に基づいて、前記エンジン部における前記ミキ
    シング処理が制御されるようにしたことを特徴とするデ
    ィジタル・ミキシングシステム。
  7. 【請求項7】 複数の入力信号系列と、複数の出力信号
    系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング処
    理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル・
    ミキシングシステムを構成するエンジン部装置であっ
    て、 外部のコンピュータと接続するためのコンピュータ接続
    端子と、 外部のコンソール部装置と接続するための通信インター
    フェースと、 前記複数の入力信号系列からの入力信号をミキシングし
    て前記複数の出力信号系列に出力する前記ミキシング処
    理を行う処理手段と、 前記通信インターフェースを介する前記外部のコンソー
    ル部装置との通信が不能になったことを検出する異常検
    出手段と、 該異常検出手段が通信不能を検出していない場合は、前
    記通信インターフェースから入力される前記ミキシング
    制御信号に応じて前記処理手段の前記ミキシング処理を
    制御し、前記異常検出手段が通信不能を検出した場合
    は、前記コンピュータ接続端子から入力される制御信号
    に応じて前記処理手段の前記ミキシング処理を制御する
    制御手段と、 を備えていることを特徴とするエンジン部装置。
  8. 【請求項8】 前記コンピュータ接続端子に接続された
    コンピュータは、前記制御手段が生成するミキシング制
    御信号と同様のミキシング制御信号を生成可能であるこ
    とを特徴とする請求項7記載のエンジン部装置。
  9. 【請求項9】 複数の入力信号系列と、複数の出力信号
    系列とを有し、前記複数の入力信号系列をミキシング処
    理して前記複数の出力信号系列に出力するディジタル・
    ミキシングシステムを構成するコンソール部装置であっ
    て、 外部のコンピュータと接続するためのコンピュータ接続
    端子と、 外部のエンジン部装置と接続するための通信インターフ
    ェースと、 前記ミキシング処理に関するパラメータの入力を行う多
    数のパネル操作子と、 前記ミキシング処理の内容を表示するパネル表示器と、 前記パネル操作子の操作に応じて、前記パネル表示の内
    容を更新すると共にミキシング制御信号を生成し、生成
    されたミキシング制御信号を前記通信インターフェース
    から出力する制御手段と、 前記制御手段の動作が異常であること検出する異常検出
    手段と、 該異常検出手段が異常を検出した際に、前記コンピュー
    タ接続端子からの入力を前記通信インターフェースから
    出力するように切り換えると共に、前記通信インターフ
    ェースからの入力を前記コンピュータ接続端子から出力
    するように切り換える切換手段と、 を備えていることを特徴とするコンソール部装置。
  10. 【請求項10】 コンピュータ接続端子に接続されたコ
    ンピュータは、前記制御手段が生成するミキシング制御
    信号と同様のミキシング制御信号を生成可能であること
    を特徴とする請求項9記載のコンソール部装置。
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JP2007060294A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Tamura Seisakusho Co Ltd 音声操作卓、音声操作卓の操作領域切替え方法並びにプログラム
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