JP2002303914A - 電磁駆動シャッタ - Google Patents

電磁駆動シャッタ

Info

Publication number
JP2002303914A
JP2002303914A JP2001362813A JP2001362813A JP2002303914A JP 2002303914 A JP2002303914 A JP 2002303914A JP 2001362813 A JP2001362813 A JP 2001362813A JP 2001362813 A JP2001362813 A JP 2001362813A JP 2002303914 A JP2002303914 A JP 2002303914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
yoke
rotor
coils
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001362813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3983527B2 (ja
Inventor
Yukitaka Takeshita
幸孝 竹下
Hiroyuki Iwasaki
博之 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001362813A priority Critical patent/JP3983527B2/ja
Priority to CNB021031274A priority patent/CN1187646C/zh
Publication of JP2002303914A publication Critical patent/JP2002303914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3983527B2 publication Critical patent/JP3983527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁力の作用を受けて回動するロー
タによりシャッタ羽根が開閉する電磁駆動シャッタに関
し、磁力損失が抑えられ、かつ、シャッタ羽根開閉用の
電磁駆動機構の構成部品の配置スペースを抑えた電磁駆
動シャッタを提供することを目的とする。 【解決手段】 二つのコイルがロータを挟むように配置
され、これら二つのコイルを貫通したヨークの両端がロ
ータに近接している。また、このヨークの、二つのコイ
ルどうしを結ぶ部分が、シャッタプレート面内方向の厚
さ寸法よりも、そのシャッタプレートに垂直な方向の高
さ寸法の方が大きな寸法を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁力の作用を受け
て回動するロータによりシャッタ羽根が開閉する電磁駆
動シャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コイルへの通電により磁化さ
れたヨークの作用を受けて、シャッタ羽根を開閉させる
ロータが回動する電磁駆動シャッタが知られている。こ
のような電磁駆動シャッタには、シャッタ羽根により開
閉される開口が設けられたシャッタプレートが備えられ
ていて、そのシャッタ羽根を開閉するロータやそのロー
タを駆動するヨークなどからなる電磁駆動機構は、この
シャッタプレートに取り付けられている(実開昭63−
113127号公報、特開平9−80583号公報参
照)。
【0003】このような電磁駆動シャッタにおいて、シ
ャッタプレート上のコイルとヨークとロータとの配置に
関し、従来より様々な提案がなされ、あるいは実用化さ
れている。
【0004】図6は、従来のあるカメラに内蔵された電
磁駆動シャッタの基本構造を示す図である。
【0005】この図6には、中央に開口が設けられたシ
ャッタプレート230上の一端部にロータ240が配置
されるとともに、そのシャッタプレート230上の、そ
のロータ240に対しそのシャッタプレート230の開
口を挟んだ反対側の位置にコイル250が配置され、ヨ
ーク260が、そのコイル250を貫通しシャッタプレ
ート230の中央の開口を取り巻いてロータ240の近
傍にまで延びた構造の電磁駆動シャッタ200が示され
ている。
【0006】また、特開平9−80583号公報には、
シャッタプレート上にロータが配置されるとともに、そ
のシャッタプレート面内方向の形状がコの字になるよう
に両側が折り曲げられ、さらにそのロータに近接する端
部が折り曲げ形成されたヨークが、そのシャッタプレー
ト上の、そのロータの回動軸の両側に延びるように配設
され、2つのコイルが、そのヨークのコの字形状に折り
曲げられた両側の部分それぞれに巻かれた構造の電磁駆
動シャッタが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す構
造の電磁駆動シャッタの場合、コイル250とロータ2
40が離れているため、コイル250への通電を受けて
生ずる磁力は、ヨーク260を通る間に磁力損失を生ず
る。そのため、ヨーク260の、ロータ240に作用を
与える両端での磁力は、コイル250への通電を受けて
生ずる磁力よりも弱まってしまい、ロータ240の動き
が不安定になるおそれがある。さらにこの配置では、こ
の磁力損失を最小限に抑えるためには、断面積の大きな
ヨークを採用する必要があり、このため、シャッタプレ
ート230上のコイル250とロータ240を配置する
スペース以外のスペースを、できうる限りヨーク260
のスペースとする必要がある。ところが、シャッタプレ
ート230上には、センサや開閉式レンズカバーの部品
なども取り付けることが好ましく、このためのスペース
は広いほうが好ましい。
【0008】「写真工業」1996年7月号(Vol.
54 No.7)71ページには、基本的に図6の構造
の電磁駆動シャッタの紹介記事があり、そこには、従来
シャッタプレート上に併設していたAF用アクチュエー
タを本体側に移動させることによりコンパクト化を達成
した旨、記載されている。
【0009】このように、この方式の電磁駆動シャッタ
の場合、ヨーク260が大きな面積を占めてしまい、シ
ャッタプレート上に他の機構や部品を配備するのは不利
な構造となっている。
【0010】また、上述した特開平9−80583号公
報の電磁駆動シャッタの場合、二つのコイルがロータを
挟むように配置されている点については、開口を挟んで
ロータの反対側にコイルが配置された電磁駆動シャッタ
よりも、ヨークでの磁力損失は少なくて済む。しかし、
ヨークがコの字に曲げられており、このため、コイルへ
の通電を受けて生ずる磁力の方向が曲げられた後にロー
タに磁力の作用を与える結果となっており、磁力の方向
が曲げられたところで磁力損失が生ずる。さらに、ヨー
クとロータとの間での磁力損失を最小限に抑えるために
はヨークとロータとの間隔を狭めることが好ましいが、
ヨークの、ロータに近接する端部が折り曲げ形成されて
いるため、部品精度が低下し、あまり近づけることがで
きないという問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、磁力損失が抑
えられ、かつ、シャッタ羽根開閉用の電磁駆動機構の構
成部品の配置スペースを抑えた電磁駆動シャッタを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電磁駆動シャッタは、撮影光束が通過する開口が設
けられたシャッタプレートと、上記開口を開閉自在に塞
ぐシャッタ羽根と、上記シャッタプレートに取り付けら
れ、磁力の作用を受けて回動して上記シャッタ羽根を開
閉させるロータと、上記ロータを挟むように配置され、
通電を受けてそのロータを回動させる一対のコイルと、
上記開口を取り巻いて延び前記一対のコイル双方を貫通
して両端が上記ロ−タに近接するヨークとを備えたこと
を特徴とする。
【0013】本発明の電磁駆動シャッタでは、二つのコ
イルがロータを挟むように配置され、これら二つのコイ
ルを貫通したヨークの両端がロータに近接しているの
で、図6に示したような、開口を挟んでロータの反対側
にコイルが配置された電磁駆動シャッタよりも、ヨーク
での磁力損失は少ない。
【0014】また、ヨークをコの字に曲げる必要がな
く、この点からもヨークでの磁力損失は少なくて済む。
【0015】さらに、本発明のヨークは、プレス加工に
より成型が可能であり、そのため、寸法精度を上げるこ
とができ、ヨークとロータとの間隔をより狭め、ロータ
に作用する磁力の損失が抑えられる。
【0016】従って、コイルへの通電を受けて生ずる磁
力を、磁力損失を低く抑えた上でロータに作用させるこ
とができる。
【0017】ここで、上記本発明の電磁駆動シャッタに
おいて、上記ヨークの、上記一対のコイルどうしを結ぶ
部分が、上記シャッタプレート面内方向の厚さ寸法より
もそのシャッタプレートに垂直な方向の高さ寸法の方が
大きな寸法を有するものであることが好ましい。
【0018】図6に示す構造の電磁駆動シャッタの場
合、コイル250はロータ240の反対側に配置されて
いるため、コイル250で発生した磁力をロータ240
に有効に伝達するためにヨーク260の断面積を大きく
し、磁力損失を抑える必要がある。
【0019】また、図6に示す構造の電磁駆動シャッタ
の場合、ヨーク260はシャッタプレート230と平行
に広がり、ヨーク260の厚さHはそのヨーク260の
幅Wよりも小さい寸法となっている。
【0020】これに対し、本発明の電磁駆動シャッタで
は、二つのコイルがロータを挟むように配置され、これ
ら二つのコイルを貫通したヨークの両端部でロータに作
用する磁力が決まっているので、このヨークの、二つの
コイルどうしを結ぶ部分での磁力損失はある程度大きく
ても差し支えがない。そのため、ヨークの、この部分の
断面積を小さくすることができ、シャッタプレート上
の、この電磁駆動シャッタを構成する部品を配置するス
ペースが小さくて済み、他の部品、例えばセンサや開閉
式レンズカバーの部品などを配置するスペースをより多
く確保することができる。また、シャッタプレートに垂
直な方向には寸法上の余裕があるので、シャッタプレー
ト面内方向の厚さ寸法を垂直な方向よりも薄くすること
により、他の部品を配置するためのスペースをさらに広
げることができる。
【0021】また、上記本発明の電磁駆動シャッタにお
いて、上記ヨークが、上記一対のコイルそれぞれを貫通
する、少なくとも各1個の部材と、上記一対のコイルど
うしを結ぶ1個の部材との、合計3個以上の部材からな
るものであることが好ましい。
【0022】ヨークがこのように複数個の部材に分かれ
ていると、コイルに組み込まれる部分が折り曲げ等を要
さないで、例えばプレス加工により製作でき、部品精度
が高められる。また、ヨークが複数の部材に分かれてい
ると組み立ても容易となる。
【0023】また、本発明の電磁駆動シャッタにおい
て、上記ヨークの、一対のコイルどうしを結ぶ部分が、
シャッタプレートに設けられた開口を取り巻いて延びた
ものであることが好ましい。
【0024】一対のコイルそれぞれをできるだけロータ
の近傍に配備し、さらにそれら一対のコイルどうしを結
ぶ部分がシャッタプレートに設けられた開口を取り巻い
て延びるように構成することで、磁力損失をほとんどな
くしコイルの磁力をロータに直接に作用させることがで
きる。
【0025】また、本発明の電磁駆動シャッタにおい
て、上記ヨークの、一対のコイルそれぞれを貫通する部
分が、複数枚積層された板材からなることが好ましい。
【0026】複数の板材を積層することで渦電流が抑え
られ、その結果磁力損失がさらに抑えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0028】図1は、本発明の電磁駆動シャッタの一実
施形態を備えたカメラを前面斜め上から見た外観斜視図
である。
【0029】このカメラ10の前面中央部には、撮影レ
ンズ11aを内部に備えた鏡胴11が備えられている。
またこのカメラ10の前面上部には、オートフォーカス
(AF)用の発光素子が内蔵されたAF投光窓12、お
よびAF投光窓12から投光され被写体で反射して戻っ
てきた光を受光する受光素子が内蔵されたAF受光窓1
3が備えられている。
【0030】さらにこのカメラ10の前面には、ファイ
ンダ対物窓14、および内蔵された露出調整用のAEセ
ンサに光を導くためのAE受光窓15も備えられてい
る。
【0031】また、このカメラ10の上面には、シャッ
タボタン16が備えられている。
【0032】さらに、このカメラ10の上面には、ポッ
プアップ式のフラッシュ発光部17が備えられている。
このフラッシュ発光部17は、カメラ本体内に収容され
ている状態でその頭部を押し下げることにより、突出す
るとともに、図示しないフラッシュ用のメインコンデン
サへの充電を開始する。また、突出した状態にあるとき
にその頭部を押し下げることにより、カメラ本体内に収
容されるとともに図示しないフラッシュ制御回路の動作
も停止する。
【0033】図2は、図1のカメラを背面斜め上から見
た外観斜視図である。
【0034】このカメラ10の背面には、ファインダ接
眼窓18が備えられている。
【0035】図3は、図1に示すカメラの鏡胴に内蔵さ
れた電磁駆動シャッタを示す、分解斜視図であって、図
中の、ビスとシャッタベースのボス穴とを結ぶ一点鎖線
は、ビスと、そのビスによる固定のためにそのビスが挿
入されるボス穴との関係を示している。また、ここで
は、図3に示す座標軸の+X方向を前面方向、−X方向
を背面方向、+Y方向を上方向、−Y方向を下方向と称
する。
【0036】この電磁駆動シャッタ100には、図3の
右上に示す、シャッタプレート110が備えられてい
る。このシャッタプレート110には、撮影光束が通過
する開口110eが中央に設けられている。このシャッ
タプレート110は、開口110eの上部に位置する長
孔110aと、この長孔110aを挟むようにシャッタ
プレート110の前面に位置する第1の凹部110bお
よび第2の凹部110cとを有する。また、このシャッ
タプレート110は、開口110eの下部の、シャッタ
プレート110の前面に位置する反射板110dを有す
る。
【0037】シャッタプレート110のすぐ前面には、
シャッタ羽根120が備えられている。このシャッタ羽
根120は、第1のシャッタ羽根部材121および第2
のシャッタ羽根部材122により構成されている。この
第1のシャッタ羽根部材121は、上部に位置する丸孔
121aおよび長孔121bと、下部に位置する突起1
21cとを有する。また、第2のシャッタ羽根部材12
2は、上部に位置する丸孔122aおよび長孔122b
を有する。
【0038】シャッタ羽根120のすぐ前面には、シャ
ッタベース130が備えられている。このシャッタベー
ス130には、撮影光束が通過する開口130fが中央
に設けられている。このシャッタベース130は、開口
130fの上部の、シャッタベース130の前面に位置
する凹部130aと、この凹部130aの横に位置する
長孔130bとを有する。また、このシャッタベース1
30は、開口130fの下部に位置する角孔130cを
有する。
【0039】さらに、このシャッタベース130は、背
面に図示しない2つの凸部を有し、一方の凸部が第1の
シャッタ羽根部材121の丸孔121aを貫通してシャ
ッタプレート110の第1の凹部110bに嵌入される
ことにより、第1のシャッタ羽根部材121が回動自在
に保持されている。また、他方の凸部が第2のシャッタ
羽根部材122の丸孔122aを貫通してシャッタプレ
ート110の第2の凹部110cに嵌入されることによ
り、第2のシャッタ羽根部材122が回動自在に保持さ
れている。
【0040】シャッタベース130のすぐ前面には、ロ
ータ140が備えられており、このロータ140は、全
体として円柱状の形状をしている。このロータ140
は、一部が永久磁石で形成され、周壁にN極140aと
S極140bとを有する。また、このロータ140は、
前面と背面の中心に回動軸140cを有する。この回動
軸140cは、前述したシャッタベース130の凹部1
30aと、図3の左下に示す押え板170の丸孔170
aとで回動自在に支持されている。また、このロータ1
40は、背面から突出したレバー140dと、レバー1
40dの先端より背面方向に延びるピン140eを有す
る。
【0041】また、ロータ140のピン140eは、シ
ャッタベース130の長孔130bと、第1のシャッタ
羽根部材121の長孔121bと、第2のシャッタ羽根
部材122の長孔122bと、シャッタプレート110
の長孔110aとを貫通し、ロータ140の回動ととも
に、ピン140eが長孔130bの範囲内で上下運動す
る。ここで、前述したように、第1のシャッタ羽根部材
121は丸孔121aを支点に回動自在に保持され、第
2のシャッタ羽根部材122は丸孔122aを支点に回
動自在に保持されているので、ピン140eの上下運動
により、シャッタ羽根120が、開口110eおよび開
口130fを開閉する。
【0042】ロータ140のすぐ前面には、第1のコイ
ル151および第2のコイル152が示されている。こ
れら第1のコイル151および第2のコイル152は、
ロータ140を挟むように配置され、図3の左下に示す
押え板170によって押えられる。
【0043】第1のコイル151および第2のコイル1
52のすぐ前面には、ヨーク160が示されている。こ
のヨーク160は、シャッタベース130の開口130
fを取り巻いて延びる部分である第1のヨーク部材16
1と、第1のコイル151を貫通してロ−タ140に近
接する、プレス加工により成型された、積層された複数
の板材からなる部分である第2のヨーク部材1621お
よび第3のヨーク部材1631と、第2のコイル152
を貫通してロ−タ140に近接する、プレス加工により
成型された、積層された複数の板材からなる部分である
第4のヨーク部材1622および第5のヨーク部材16
32とにより構成されている。これらのヨーク部材は、
例えば軟鉄などのように、外部から加えられた磁界によ
って容易に磁化され、その外部磁界の極性が反転すれ
ば、この材料の磁化も速やかに反転する磁気的性質を示
す軟質磁性材料で形成されている。
【0044】ここで、第1のヨーク部材161は、光軸
方向の高さHが、シャッタプレート110の面内方向の
幅Wよりも大きな寸法を有する。
【0045】また、第2のヨーク部材1621は、ロ−
タ140に近接する部分に丸孔1621aを有し、第3
のヨーク部材1631は、ロ−タ140に近接する部分
に丸孔1631aを有する。また、第4のヨーク部材1
622は、ロ−タ140に近接する部分に丸孔1622
aを有する。さらに、第5のヨーク部材1622は、ロ
−タ140に近接する部分に丸孔1632aを有する。
【0046】そして、押え板170の凸部170bが、
丸孔1621aおよび丸孔1631aを貫通してシャッ
タベース130の凸部130dに嵌入され、押え板17
0の凸部170cが、丸孔1622aおよび丸孔163
2aを貫通してシャッタベース130の凸部130eに
嵌入される。
【0047】このようにして、ヨーク160および第1
のコイル151および第2のコイル152は、押え板1
70で固定されている。
【0048】第1のコイル151および第2のコイル1
52が通電を受けると磁力を生ずる。これら二つのコイ
ルを貫通して両端がロータ140に近接したヨーク16
0によって、この磁力がロータ140の側近に導かれる
ことによって、ロータ140が回動する。
【0049】羽根センサ180は、第1のシャッタ羽根
部材121の突起121cおよびシャッタプレート11
0の反射板110dにより、シャッタ羽根120がピン
ホールを形成する位置を検出すると同時に時間制御も行
うセンサ(例えば反射型のPRセンサや透過型のPIセ
ンサなど)であり、シャッタベース130の角孔130
cに嵌入されている。
【0050】図4は、図1に示すカメラの鏡胴に内蔵さ
れた電磁駆動シャッタを示す、前面斜め上から見た外観
斜視図である。
【0051】この電磁駆動シャッタ100は、図3に示
す分解斜視図の各部品を組み立てて前面斜め上から見た
図であり、シャッタプレート110と、シャッタ羽根1
20と、シャッタベース130と、ロータ140と、第
1のコイル151と、第2のコイル152と、ヨーク1
60と、押え板170と、羽根センサ180とから構成
されている。但し、シャッタ羽根120が開いた状態の
図であるため、シャッタ羽根120は図示されていな
い。
【0052】図5は、図1に示すカメラの鏡胴に内蔵さ
れた電磁駆動シャッタを示す、前面から見た平面図であ
る。
【0053】この電磁駆動シャッタ100は、図3に示
す分解斜視図の各部品を組み立てて押え板170を取り
外して正面から見た図であり、シャッタプレート110
と、シャッタ羽根120と、シャッタベース130と、
ロータ140と、第1のコイル151と、第2のコイル
152と、ヨーク160と、羽根センサ180とから構
成されている。但し、シャッタプレート110はシャッ
タベース130の後ろにあり、シャッタ羽根120が開
いた状態の図であるため、シャッタプレート110とシ
ャッタ羽根120は図示されていない。
【0054】このように構成された電磁駆動シャッタで
は、第1のコイル151および第2のコイル152がロ
ータ140を挟むように配置され、これら二つのコイル
を貫通したヨーク160の両端がロータ140に近接し
ているので、通電を受けて生ずる磁力が、ヨーク160
の、ロータ140に近接する部分に導かれる過程での磁
力損失が少ない。従って、その分ロータ140の駆動力
が増している。
【0055】また、第1のコイル151および第2のコ
イル152が、通電を受けて生ずる磁力が、ヨーク16
0の、ロータ140に近接する部分に導かれる過程で、
ヨークが全体として板状になっているので、この磁力の
方向が曲げられることがなく、磁力損失が少ない。従っ
て、ロータ140の駆動力が大きくなっている。
【0056】さらに、本実施形態では、ヨーク160
の、ロータ140に磁力の作用を与える部分である、第
2のヨーク部材1621、第3のヨーク部材1631、
第4のヨーク部材1622、および第5のヨーク部材1
632は、板材からなり、プレス加工により成型されて
いる。そのため、寸法精度が非常に高く、ヨーク160
の両端部とロータ140との間隔が極めて狭くなってい
る。従ってヨーク160の両端部とロータ140との間
での磁力損失が少なく、ロータ140の駆動力が大きく
なっている。
【0057】また、この電磁駆動シャッタでは、二つの
コイルを貫通したヨーク160の両端部で磁力が決まる
ので、シャッタベース130の開口130fを取り巻い
て延びた部分である第1のヨーク部材161での磁力損
失はある程度大きくても差し支えがない。そのため、第
1のヨーク部材161の、断面積を小さくすることがで
きる。従って、シャッタプレート面内方向の厚さ寸法W
を垂直な方向の高さ寸法Hよりも薄くすることにより、
シャッタ羽根開閉用の電磁駆動機構の構成部品以外の部
品をを配置するスペースをより広く確保することができ
る。本実施形態では、その部品の一例として、羽根セン
サ180が取り付けられている。
【0058】さらに、本実施形態では、ヨーク160
の、第1のコイル151を貫通している部分は、板材か
らなる第2のヨーク部材1621および第3のヨーク部
材1631が積層されており、また、ヨーク160の、
第2のコイル152を貫通している部分は、板材からな
る第4のヨーク部材1622および第5のヨーク部材1
632が積層されている。従って、ヨーク160の、こ
れら2つのコイルを貫通している部分での渦電流が抑え
られ、その結果、この部分での磁力損失が抑えられてい
る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁力損失が抑えられ、かつ、シャッタ羽根開閉用の電磁
駆動機構の構成部品の配置スペースを抑えた電磁駆動シ
ャッタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁駆動シャッタの一実施形態を備え
たカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】図1のカメラを背面斜め上から見た外観斜視図
である。
【図3】図1に示すカメラの鏡胴に内蔵された電磁駆動
シャッタを示す、分解斜視図である。
【図4】図1に示すカメラの鏡胴に内蔵された電磁駆動
シャッタを示す、前面斜め上から見た外観斜視図であ
る。
【図5】図1に示すカメラの鏡胴に内蔵された電磁駆動
シャッタを示す、前面から見た平面図である。
【図6】従来のあるカメラに内蔵された電磁駆動シャッ
タの基本構造を示す図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 鏡胴 11a 撮影レンズ 12 AF投光窓 13 AF受光窓 14 ファインダ対物窓 15 AE受光窓 16 シャッタボタン 17 フラッシュ発光部 18 ファインダ接眼窓 100 電磁駆動シャッタ 110 シャッタプレート 110a 長孔 110b 第1の凹部 110c 第2の凹部 110d 反射板 110e 開口 120 シャッタ羽根 121 第1のシャッタ羽根部材 121a 丸孔 121b 長孔 121c 突起 122 第2のシャッタ羽根部材 122a 丸孔 122b 長孔 130 シャッタベース 130a 凹部 130b 長孔 130c 角孔 130d 凸部 130e 凸部 130f 開口 140 ロータ 140a N極 140b S極 140c 回動軸 140d レバー 140e ピン 151 第1のコイル 152 第2のコイル 160 ヨーク 161 第1のヨーク部材 1621 第2のヨーク部材 1621a 丸孔 1631 第3のヨーク部材 1631a 丸孔 1622 第4のヨーク部材 1622a 丸孔 1632 第5のヨーク部材 1632a 丸孔 170 押え板 170a 丸孔 170b 凸部 170c 凸部 180 羽根センサ 200 電磁駆動シャッタ 230 シャッタプレート 240 ロータ 250 コイル 260 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H081 AA48 BB15 BB26 CC34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光束が通過する開口が設けられたシャッ
    タプレートと、 前記開口を開閉自在に塞ぐシャッタ羽根と、 前記シャッタプレートに取り付けられ、磁力の作用を受
    けて回動して前記シャッタ羽根を開閉させるロータと、 前記ロータを挟むように配置され、通電を受けて前記ロ
    ータを回動させる一対のコイルと、 前記開口を取り巻いて延び前記一対のコイル双方を貫通
    して両端が前記ロ−タに近接するヨークとを備えたこと
    を特徴とする電磁駆動シャッタ。
  2. 【請求項2】 前記ヨークの、前記一対のコイルどうし
    を結ぶ部分が、前記シャッタプレート面内方向の厚さ寸
    法よりも該シャッタプレートに垂直な方向の高さ寸法の
    方が大きな寸法を有するものであることを特徴とする請
    求項1記載の電磁駆動シャッタ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークが、前記一対のコイルそれぞ
    れを貫通する、少なくとも各1個の部材と、前記一対の
    コイルどうしを結ぶ1個の部材との、合計3個以上の部
    材からなるものであることを特徴とする請求項1記載の
    電磁駆動シャッタ。
  4. 【請求項4】 前記ヨークの、前記一対のコイルどうし
    を結ぶ部分が、前記シャッタプレートに設けられた開口
    を取り巻いて延びたものであることを特徴とする請求項
    1記載の電磁駆動シャッタ。
  5. 【請求項5】 前記ヨークの、前記一対のコイルそれぞ
    れを貫通する部分が、複数枚積層された板材からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁駆動シャッタ。
JP2001362813A 2001-01-31 2001-11-28 電磁駆動シャッタ Expired - Fee Related JP3983527B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001362813A JP3983527B2 (ja) 2001-01-31 2001-11-28 電磁駆動シャッタ
CNB021031274A CN1187646C (zh) 2001-01-31 2002-01-31 电磁驱动快门

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001024025 2001-01-31
JP2001-24025 2001-01-31
JP2001362813A JP3983527B2 (ja) 2001-01-31 2001-11-28 電磁駆動シャッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002303914A true JP2002303914A (ja) 2002-10-18
JP3983527B2 JP3983527B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=26608659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001362813A Expired - Fee Related JP3983527B2 (ja) 2001-01-31 2001-11-28 電磁駆動シャッタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3983527B2 (ja)
CN (1) CN1187646C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040114A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Tamron Co Ltd シャッタ装置およびこれを用いた撮像装置
WO2009031364A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置
WO2009031362A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置
WO2009031363A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7922403B2 (en) * 2006-02-28 2011-04-12 Nidec Copal Corporation Blade driving apparatus for cameras
CN101042515B (zh) * 2006-03-23 2010-05-12 亚洲光学股份有限公司 相机用快门机构
US7771132B2 (en) 2006-08-04 2010-08-10 Tamron Co., Ltd. Shutter unit, shutter unit with built-in lens, and imaging apparatus
JP4869912B2 (ja) * 2006-12-27 2012-02-08 セイコープレシジョン株式会社 コイルボビン、アクチュエータ及びカメラ用羽根駆動装置
JP2016038505A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 惠州市大亜湾永昶電子工業有限公司 レンズ駆動装置
WO2021097793A1 (zh) * 2019-11-22 2021-05-27 深圳市大疆创新科技有限公司 快门及成像装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040114A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Tamron Co Ltd シャッタ装置およびこれを用いた撮像装置
WO2009031364A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置
WO2009031362A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置
WO2009031363A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Seiko Precision Inc. 羽根駆動装置
JP2009063932A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置
JP2009063934A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置
JP2009063933A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置
KR101125454B1 (ko) * 2007-09-07 2012-03-27 세이코 프레시죤 가부시키가이샤 날개 구동 장치
US8348528B2 (en) 2007-09-07 2013-01-08 Seiko Precision Inc. Blade drive device
US8353635B2 (en) 2007-09-07 2013-01-15 Seiko Precision Inc. Blade drive device
US8540439B2 (en) 2007-09-07 2013-09-24 Seiko Precision Inc. Blade drive device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3983527B2 (ja) 2007-09-26
CN1187646C (zh) 2005-02-02
CN1369737A (zh) 2002-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11372260B2 (en) Camera device having hand-shake correction function
US10649310B2 (en) Blade driving device and imaging apparatus
JP2002303914A (ja) 電磁駆動シャッタ
JP2015114400A (ja) 屈曲撮像装置
US20080175584A1 (en) Light amount adjustment apparatus and image pickup apparatus
JP4949698B2 (ja) 光量調節装置及び撮像装置
JP5220382B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2005195845A (ja) 撮像装置
JP5064809B2 (ja) 光量調節装置
JP2009175365A (ja) フォーカルプレンシャッタ及びデジタルカメラ
JP2008176061A (ja) 光量調整装置及び撮像装置
US5673149A (en) Optical apparatus having a function of preventing image blur or shake and having lens barrels of different diameters
JP2006178366A (ja) カメラ用羽根駆動装置
KR20110078485A (ko) 복귀부를 포함한 셔터 장치
JP2010044271A (ja) 撮像装置
JP3664642B2 (ja) 光量制御装置
JP2001100280A (ja) カメラの画面枠切替装置
JPH0611756A (ja) レンズ駆動機構付きシャッタ
JPH1195317A (ja) ミラー駆動機構
JPH0248094B2 (ja) Renzukudosochi
JP4241000B2 (ja) 光量調節装置
JP2003084335A (ja) レンズバリアのクリックストップ機構
JP4565323B2 (ja) 撮像装置及び駆動モーター
JP2001091981A (ja) カメラ用電磁アクチュエータ
JP2018146841A (ja) 羽根駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees