JP2002303818A - 照明光学系 - Google Patents

照明光学系

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JP2002303818A
JP2002303818A JP2001105387A JP2001105387A JP2002303818A JP 2002303818 A JP2002303818 A JP 2002303818A JP 2001105387 A JP2001105387 A JP 2001105387A JP 2001105387 A JP2001105387 A JP 2001105387A JP 2002303818 A JP2002303818 A JP 2002303818A
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light
mirror
light source
illumination optical
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JP2001105387A
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English (en)
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Keiichi Hisayoshi
圭一 久芳
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源発光部の形状が細長い光源や発光部の位
置が変動する光源を用いた場合でも、光源光の利用効率
が大きく、照明光量が大きく、照明むらが少ない照明光
学系。 【解決手段】 光源1と光源1の光を反射する集光鏡か
らなる照明光学系において、光源1発光部の長手方向を
光軸方向に配置し、集光鏡が、光源1発光部を覆う形で
被照射面3に向かうにつれ開口が大きくなるように傾斜
した円錐形状の反射面からなる円錐鏡2を含み、この円
錐鏡2で3回以上反射して被照射面3に達する光を含む
照明光学系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光学系に関
し、特に、光源発光部の形状が細長い光源や、発光部の
位置が変動する光源を用いた照明光学系に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】照明光学系の従来技術には、以下のよう
なものがある。
【0003】液晶プロジェクタ等の照明系では、放物面
鏡や楕円鏡を使用して光源の光を集光している。図18
の照明系は、光源51を回転放物面鏡52の焦点位置に
配置し、光源51からの光を回転放物面鏡52で反射し
平行光としている。また、図19の照明系は、光源51
を回転楕円鏡53の第1焦点位置54に配置し、光源5
1からの光を回転楕円面鏡53で反射し第2焦点面55
に集光した後、レンズ56で平行光にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光源の発光
部の長さが短い超高圧水銀ランプは、点灯中に発光部が
アーク内で移動するアークジャンプ現象が生じ、実質的
な光源発光部の長さが長くなる。また、ショートアーク
メタルハライドランプやハロゲンランプは、発光長が1
0mm程度のものである。また、フラッシュキセノン管
は、アーク長が22mmでアーク径が1.4mm(商品
名:パーキンエルマーBGAC3022)とかアーク長が31m
mでアーク径が2.1mm(商品名:パーキンエルマー
CGAC3022)程度と非常に細長い。
【0005】図18や図19のような放物面鏡52や楕
円面鏡53を使った照明系では、点光源を用いれば完全
な平行光となる。しかし、図20及び図21に示すよう
に、上記のような発光部の位置が変動する光源51や光
源発光部の形状が細長い光源51を用いた場合、大きな
収差が発生するので、被照射面に入射しない光源光57
が発生し、光源光の利用効率が大きく劣化してしまう。
また、光源光の利用率を少しでも上げるためには、放物
面鏡52や楕円面鏡53の光軸方向の長さを長くする必
要があり、照明光学系が光軸方向にも光軸と垂直方向に
も大型化する。
【0006】図18や図19のように放物面鏡52や楕
円面鏡53のレンズ作用を利用した従来技術の照明系に
おける光源光利用率について、以下に検討する。
【0007】光源の大きさをY1 、照明系の光源側NA
をNA1 、照明系による被照射領域の大きさをY2 、被
照射面におけるNAをNA2 とすると、近軸的には、以
下の関係が成り立つ。
【0008】 Y1 NA1 =Y2 NA2 ・・・(1) 照明系により照明された被照射面を投影する光学系のN
A(NA2 )はそれ程大きくできず、照明系の光量を確
保するために照明系のNA(NA1 )はできるだけ大き
くする方が良いことから、一般に次の式(2)が成立す
る。
【0009】 NA1 >NA2 ・・・(2) したがって、式(1)より以下のようになる。
【0010】 Y1 <Y2 ・・・(3) したがって、光源発光部の大きさ(長さ)Y1 が被照射
面の大きさY2 より大きい場合、照明系が利用しない光
源発光部が発生し、光源光の利用効率が劣化する。当然
ながら、Y2 /Y1 (>1)が小さくなればなる程、光
源光利用率は大きく劣化する。
【0011】また、図18、図19の従来の照明系で
は、図22、図23に示すように、光源51自身の遮蔽
により光軸付近の照明光が欠落し、被照射面の中心が暗
いあるいは被照射面を垂直に照明する光が弱い等の照明
むらが生じてしまう問題点もある。
【0012】本発明は、従来技術のこのような問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、光源
発光部の形状が細長い光源や発光部の位置が変動する光
源を用いた場合でも、光源光の利用効率が大きく、照明
光量が大きく、照明むらが少ない照明光学系を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の照明光学系は、光源と光源の光を反射する集
光鏡からなる照明光学系において、光源発光部の長手方
向を光軸方向に配置し、集光鏡が、光源発光部を覆う形
で被照射面に向かうにつれ開口が大きくなるように傾斜
した円錐形状の反射面からなる円錐鏡を含み、この円錐
鏡で3回以上反射して被照射面に達する光を含むことを
特徴とするものである。
【0014】この照明光学系は後記の実施例1〜9に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
図1を参照にして説明する。
【0015】図1には、本発明の照明光学系の光路を示
す断面図を示し、(a)と(b)は光源1の異なる位置
からの光の光路を示す図であり、被照射面3に向かうに
つれ開口が大きくなるように傾斜した円錐形状の反射面
(円錐鏡)2内に配置された光軸方向に長い光源1から
の光が反射を繰り返すと、被照射面3に対する照明光の
入射角が小さくなる。図中に、2回から5回反射する光
線を図示してある。1回反射、2回反射、3回反射の光
を含むことで、被照射面3に対する照明光の入射角がば
らつき、被照射面3で必要なNA(開口数)の確保と照
明むらの低下ができる。また、光源1が長い場合の光源
発光部の光を照明光として有効利用することができる。
また、楕円鏡や放物面鏡よりも、光軸と垂直方向と光軸
方向の寸法を小さくすることができる。
【0016】本発明の第2の照明光学系は、第1の照明
光学系において、前記集光鏡が、被照射面に近い円錐鏡
の光軸となす傾斜角が大きくなっている傾斜角の異なる
複数の円錐鏡を含むことを特徴とするものである。
【0017】この照明光学系は後記の実施例2に対応す
るものである。以下、この照明光学系の作用効果を説明
する。
【0018】第1の照明光学系の構成で発光部が細長い
光源を使用する場合、一般に、光源の被照射面に近い位
置からの光は、光源の被照射面から遠い位置からの光と
比較すると被照射面に対する入射角が大きい。主に光源
の被照射面に近い位置からの光を反射する部分の円錐鏡
の傾斜角(光軸となす角)を大きくすれば、この部分を
反射する照明光の被照射面に対する入射角を小さくでき
るので、被照射面の照明光のNAを小さくすることがで
きる。
【0019】本発明の第3の照明光学系は、第1の照明
光学系において、前記集光鏡が、前記円錐鏡より被照射
面に近い部分に円筒鏡を含むことを特徴とするものであ
る。
【0020】この照明光学系は後記の実施例3、7に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
説明する。
【0021】円錐鏡から発散状態で射出する照明光を円
筒鏡で反射することで、照明光で照明される領域を狭く
することができるので、被照射領域の光量を増加させる
ことができる。これは、被照射領域が狭い場合や、円錐
鏡と被照射面の間に光路折り曲げミラー等を配置するた
めに円錐鏡と被照射面の間隔が大きい場合に有効であ
る。
【0022】本発明の第4の照明光学系は、第1の照明
光学系において、前記集光鏡が、前記円錐鏡より被照射
面に遠い部分に凹面形状の集光鏡を含むことを特徴とす
るものである。
【0023】この照明光学系は後記の実施例4に対応す
るものである。以下、この照明光学系の作用効果を説明
する。
【0024】光源の被照射面から遠い位置からの光は、
一般に反射回数が多いので被照射面に対する入射角が小
さくなるが、反射を繰り返す過程で光源自身により遮蔽
されて光量が低下する。円錐鏡より被照射面に遠い部分
を凹面形状とすることで、被照射面に対する入射角を小
さくし、光源自身で遮蔽されることによる光量の低下を
抑制することができる。
【0025】本発明の第5の照明光学系は、第1の照明
光学系において、前記照明光学系が、前記集光鏡からの
照明光を偏向するアキシコン(円錐形状又は楕円錐形状
の面を持つ素子)を含むことを特徴とするものである。
【0026】この照明光学系は後記の実施例5〜9に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
説明する。
【0027】図2に、この照明光学系の光路を示す断面
図を示す。円錐鏡2を含む集光鏡からの射出光は発散状
態であることが多い。この発散状態で射出する照明光
を、円錐形状又は楕円錐形状の面を持つ素子であるアキ
シコン4で偏向するようにすれば、被照射領域での光量
を増加し、かつ、被照射面3におけるNAを小さくする
ことができる。
【0028】本発明の第6の照明光学系は、第5の照明
光学系において、前記アキシコンが、アキシコンプリズ
ムであることを特徴とするものである。
【0029】この照明光学系は後記の実施例5〜7に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
説明する。
【0030】アキシコンプリズムは、集光鏡射出開口直
後に配置できるので、アキシコンによる偏向後の光束径
を小さくできる。そのため、被照射面の照明領域が小さ
い場合に対応しやすい。また、光束径が小さな位置に配
置することになるので、アキシコンの大きさが小さくて
すむ。ここで、アキシコンプリズムは、コーンプリズ
ム、コーンレンズ、円錐プリズム等とも呼ばれるもので
ある。
【0031】本発明の第7の照明光学系は、第6の照明
光学系において、前記アキシコンプリズムが、入射面、
側面の反射面、射出面の3面の光学作用面を持つことを
特徴とするものである。
【0032】この照明光学系は後記の実施例7に対応す
るものである。以下、この照明光学系の作用効果を説明
する。
【0033】図3に、この照明光学系の光路を示す断面
図を示す。アキシコンプリズム10は、入射面11、側
面の反射面12、射出面13の3面からなるプリズムで
あり、側面の反射面12が円筒鏡として作用するので、
第3の照明光学系と同様の作用効果を得ることができ
る。この場合、側面の反射面12は全反射面でもよい
が、反射膜コートをした反射面だとなおよい。
【0034】本発明の第8の照明光学系は、第6の照明
光学系において、前記アキシコンプリズムが、以下の条
件を満足することを特徴とするものである。
【0035】 40°≦アキシコンプリズムの頂角≦120° ・・・(1) この照明光学系は後記の実施例5〜7に対応するもので
ある。以下、この照明光学系の作用効果を説明する。
【0036】上記条件(1)の上限の120°を越える
と、光の偏向効果が少なくなる。下限の40°を越える
と、図4に示すように、アキシコンプリズム10の傾斜
面(円錐面)で全反射する光5が増加し、被照射面3を
照明する光量の損失が大きくなる。図4の向きにアキシ
コンプリズム10を配置する場合は、アキシコンからの
射出面である傾斜面13で全反射する光が多くなる。
【0037】本発明の第9の照明光学系は、第6又は第
7の照明光学系において、前記アキシコンプリズムを構
成する光学作用面の少なくとも1面が拡散面を兼ねるこ
とを特徴とするものである。
【0038】この照明光学系は後記の実施例5〜7に対
応するものである。このように、アキシコンプリズムの
少なくとも1面を拡散面とすることで、被照射面での照
明むらをさらに低減することができる。
【0039】本発明の第10の照明光学系は、第5の照
明光学系において、前記アキシコンが、アキシコンミラ
ーであることを特徴とするものである。
【0040】この照明光学系は後記の実施例8、9に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
説明する。
【0041】この場合は、アキシコンミラーで光軸を偏
向できるので、レイアウトの自由度が増し照明系全体を
小型化できる。
【0042】本発明の第11の照明光学系は、第10の
照明光学系において、前記アキシコンミラーが、以下の
条件を満足することを特徴とするものである。
【0043】 110°≦アキシコンミラーの反射面の頂角≦160° ・・・(2) この照明光学系は後記の実施例8、9に対応するもので
ある。以下、この照明光学系の作用効果を説明する。
【0044】上記条件(2)の上限の160°を越える
と、光束の偏向効果が少なくなる。また、凹面反射面ア
キシコンの場合、集光鏡射出光全部をアキシコンミラー
で集光鏡と干渉しないように反射するためには、アキシ
コンミラーを集光鏡から離す必要があるので、下限の1
10°を越えると、アキシコンミラーが大型化してしま
う。
【0045】本発明の第12の照明光学系は、第5の照
明光学系において、前記アキシコンが、アキシコンフレ
ネルレンズであることを特徴とするものである。
【0046】この照明光学系は後記の実施例5に対応す
るものである。アキシコンフレネルレンズは、1平面で
偏向作用を与えることができるので、薄型アキシコンと
なる。
【0047】本発明の第13の照明光学系は、第6又は
第12の照明光学系において、前記集光鏡に含まれる円
錐鏡とアキシコンプリズム又はアキシコンフレネルレン
ズが接触していることを特徴とするものである。
【0048】この照明光学系は後記の実施例5〜7に対
応するものである。以下、この照明光学系の作用効果を
説明する。
【0049】集光鏡を射出する照明光が大きく発散する
前に、アキシコンプリズム又はアキシコンフレネルレン
ズで照明光に対して偏向作用を与えることができるの
で、アキシコンによる偏向後の光束径を小さくできる。
そのため、被照射面の面積を小さくしたい場合に有効で
ある。また、アキシコンの大きさが小さくてすむ。
【0050】本発明の第14の照明光学系は、第5の照
明光学系において、前記アキシコンが、光源を保持する
ための窪みを有していることを特徴とするものである。
【0051】この照明光学系は後記の実施例5に対応す
るものである。以下、この照明光学系の作用効果を説明
する。
【0052】細長い光源は、集光鏡側とアキシコン側の
両端で保持した方が保持の安定性が増す。アキシコンに
保持用の窪みがあれば、保持用治具を追加する必要もな
いし、保持用治具による照明光の遮蔽もないので好まし
い。
【0053】本発明の第15の照明光学系は、第1の照
明光学系において、前記集光鏡に含まれる円錐鏡が以下
の条件を満たすことを特徴とするものである。
【0054】 3°≦円錐鏡の傾斜角(光軸となす角)≦35° ・・・(3) この照明光学系は後記の実施例1〜9に対応するもので
ある。以下、この照明光学系の作用効果を説明する。
【0055】上記条件(3)の上限の35°を越える
と、光軸方向も光軸に垂直な方向も集光鏡のサイズが大
きくなってしまう。下限の3°を越えると、照明光が光
源自身により遮蔽されて、集光鏡を射出する照明光が大
きく減少する。
【0056】本発明の第16の照明光学系は、第1の照
明光学系において、前記集光鏡に含まれる円錐鏡が以下
の条件を満たすことを特徴とするものである。
【0057】 0.1≦被照射面の外接円直径/集光鏡に含まれる光源発光部の長さ ・・・(4) この照明光学系は後記の実施例1〜9に対応するもので
ある。上記条件(4)の下限の0.1を越えると、集光
鏡を円錐鏡のみで構成するのが難しく、集光鏡の構成を
複雑にする必要がある。
【0058】本発明の第17の照明光学系は、第5の照
明光学系において、前記アキシコンと被照射面の間に光
軸を覆う形の円錐鏡を含むことを特徴とするものであ
る。
【0059】この照明光学系は後記の実施例5〜9に対
応するものである。この場合、アキシコン射出後に被照
射領域に達しない光を被照射領域に偏向することがで
き、被照射面での照明光量を増加させることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の照明光学系の実
施例1から実施例9について、図面を参照して説明す
る。
【0061】実施例1:円錐鏡のみからなる実施例 図5に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。照
明光は右から左の方へ向かうとする。光源1として、パ
ーキンエルマーの型番CGAC3022(商品名)のXe管を用
いて、φ8mmの被照射面3を照明する。パーキンエル
マーCGAC3022は、管の長さ41.5mm、管の外径φ
3.15mmで、アーク長が31mmで、アーク径が
2.1mmと、発光部が非常に細長い。
【0062】光源1の発光部の長い方向が光軸方向とな
るように配置し、光軸を覆う形で傾斜角5.7°の円錐
形状の反射鏡2(以下、円錐鏡2と呼ぶ。)を配置す
る。円錐鏡2の右側はXe管を収納できるようにφ4m
mの開口とする。円錐鏡2から2mm離れた箇所に被照
射面3を配置すれば、細長い光源1の光を有効利用した
照明を行うことができる。
【0063】被照射面3を投影する結像レンズの入射瞳
が有限の場合は、円錐鏡2と被照射面3の間にレンズ作
用を持つ素子を追加すればよい。
【0064】実施例2:円錐鏡接続構造の実施例 図6に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。こ
の場合は、円錐鏡2は、傾斜角5.6°の第1円錐鏡2
1の被照射面3側に傾斜角15.8°の第2円錐鏡22
を接続した構成の集光鏡としている。被照射面3に近い
位置の光源1から出た光が反射する第2円錐鏡22の傾
斜角が大きいので、この光を被照射領域に向けることが
でき、細長い発光部を持つ光源1からの光の利用率がさ
らに向上する。なお、実施例1の光源1と同様の光源を
用いている。
【0065】実施例3:円錐鏡+円筒鏡接続構造の実施
例 図7に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。こ
の図は、光源1の発光部の右端から23mm位置からの
光の光路図であり、傾斜角6.3°の円錐鏡2の被照射
面3側に、φ12.4mmの円筒鏡6を接続している。
被照射面3は、円錐鏡6射出口から10mmの位置に配
置してある。このように、円錐鏡2から発散状態で射出
する照明光を、円筒鏡6で反射することで、照明光で照
明される領域を狭くすることができるので、被照射面3
の光量を増加させることができる。
【0066】図8は変形例の同様の断面図であり、円錐
鏡2と円筒鏡6の間に光路折り曲げミラー7を挿入し、
光路を90°折り曲げている。このように、円錐鏡2と
被照射面3の間隔が大きい場合、円筒鏡6を使うと有効
である。
【0067】実施例4:円錐鏡+凹面鏡接続構造の実施
例 図9に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。こ
の実施例においては、円錐鏡2の被照射面3から遠い側
を放物面8としている。光源1の被照射面3から遠い位
置からの光は一般に反射回数が多いので、被照射面3に
対する入射角が小さくなるが、反射を繰り返す過程で光
源1自身により遮蔽されて光量が低下する。円錐鏡2よ
り被照射面3に遠い部分を、本実施例のような凹面形状
8とすることで、光源1自身で遮蔽されることによる光
量の低下を抑制することができる。
【0068】実施例5:アキシコンプリズムを用いる実
施例 図10に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。
この場合は、円錐鏡2射出開口と被照射面(図示省く)
の間にアキシコンプリズム10を配置し、円錐鏡2射出
光を被照射面の中心方向に偏向している。この結果、被
照射面における照明光のNAを小さく、かつ、被照射面
における照明光量を増加することができている。
【0069】本実施例では、円錐鏡2の傾斜角を5.7
°、アキシコンプリズム10(光学ガラスBK7)の光
軸方向の長さ15mm、頂角を28.7°としている。
アキシコンプリズム10は、本実施例のように、円錐鏡
2側に平面11を向ける方が好ましい。このとき、図1
1(a)又は(b)のように、アキシコンプリズム10
の光源側面11に光源1保持用の窪み14を形成すれ
ば、細長い光源1を円錐鏡2とアキシコンプリズム10
で保持できるので、保持の安定性が増す。また、アキシ
コンプリズム10に保持用の窪み14があれば、保持用
治具を追加する必要もないし、保持用治具による照明光
の遮蔽もないので好ましい。
【0070】また、アキシコンプリズム10の入射面1
1か射出面13を拡散面とすれば、照明むらを低減する
ことができる。
【0071】図12はこの実施例の変形例の同様の断面
図を示す。この実施例は、フレネルアキシコン15を用
いる実施例である。アキシコンプリズム10をフレネル
アキシコン15としてもよい。図10のアキシコンプリ
ズム10の代わりに、同心円状の等間隔ピッチのフレネ
ルレンズ(アキシコンフレネルレンズ)を使用してい
る。フレネルアキシコン15だと光軸方向の寸法が小さ
くすることができる。
【0072】図13はこの実施例の別の変形例の同様の
断面図を示す。この実施例は、円錐台プリズム16を用
いる実施例である。図10のアキシコンプリズム10の
代わりに、円錐台プリズム16としてもよい。アキシコ
ンプリズム10の頂角部分を平面17にした円錐台プリ
ズム16を使用することで、被照射面3中央部において
被照射面3に対して垂直に入射する照明光を増加するこ
とができる。
【0073】実施例6:アキシコンプリズムに円錐鏡を
追加した実施例 図14に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。
この場合は、実施例5のアキシコンプリズム10と被照
射面3の間に、光軸を覆う形の別の円錐鏡18を追加し
た実施例である。別の円錐鏡18は、被照射面3に向か
うにつれ開口が小さくなるような傾斜角5.71°を持
つものである。このような構成とすることで、アキシコ
ンプリズム10射出後に被照射面3の被照射領域に達し
ない図示の破線矢印の光を被照射領域に偏向することが
でき、被照射面3での照明光量をさらに増加させること
ができる。
【0074】実施例7:アキシコンプリズムに円錐鏡を
追加し、アキシコンプリズム側面を反射面にした実施例 図15に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。
この実施例は、実施例6の場合に加えて、アキシコンプ
リズム10の3.6mmの長さの側面12を反射膜コー
トによる反射面としている。この反射面12が円筒鏡と
して作用するので、この面12が反射面でない場合に被
照射面3の被照射領域の外に行く光を被照射領域に偏向
することができ、被照射面3での照明光量をさらに増加
させることができる。なお、この面を全反射面として利
用してもよい。
【0075】本実施例では、円錐鏡2の傾斜角を6.3
°、アキシコンプリズム10(光学ガラスBK7)の頂
角を28.7°、別の円錐鏡18の傾斜角を5.7°と
している。
【0076】実施例8:反射型アキシコンを用いる実施
例 図16に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。
この実施例は、円錐鏡2(傾斜角5.7°)と被照射面
3の間に、反射面側の頂角が144.9°である反射型
アキシコン19を配置している。この構成により、光路
の折り曲げを行うことができている。
【0077】実施例9:反射型アキシコン+円錐鏡を用
いる実施例 図17に、この照明光学系の光路を示す断面図を示す。
この実施例は、図16のような反射型アキシコン19と
被照射面の間に光軸を覆う形の別の円錐鏡18を追加し
た実施例であり、別の円錐鏡18は、被照射面6に向か
うにつれ開口が大きくなるような傾斜角5.71°を持
つものである。このような構成とすることで、反射型ア
キシコン19射出後に被照射面3の被照射領域の外に行
く光を被照射領域に偏向することができ、被照射面3で
の照明光量をさらに増加させることができる。
【0078】以上、本発明の照明光学系を実施例に基づ
いて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れず数々の変形が可能である。
【0079】以上の説明から明らかなように、本発明の
照明光学系は例えば次のように構成することができる。
【0080】〔1〕 光源と光源の光を反射する集光鏡
からなる照明光学系において、光源発光部の長手方向を
光軸方向に配置し、集光鏡が、光源発光部を覆う形で被
照射面に向かうにつれ開口が大きくなるように傾斜した
円錐形状の反射面からなる円錐鏡を含み、この円錐鏡で
3回以上反射して被照射面に達する光を含むことを特徴
とする照明光学系。
【0081】〔2〕 前記集光鏡が、被照射面に近い円
錐鏡の光軸となす傾斜角が大きくなっている、傾斜角の
異なる複数の円錐鏡を含むことを特徴とする上記1記載
の照明光学系。
【0082】〔3〕 前記集光鏡が、前記円錐鏡より被
照射面に近い部分に円筒鏡を含むことを特徴とする上記
1記載の照明光学系。
【0083】〔4〕 前記集光鏡が、前記円錐鏡より被
照射面に遠い部分に凹面形状の集光鏡を含むことを特徴
とする上記1記載の照明光学系。
【0084】〔5〕 前記照明光学系が、前記集光鏡か
らの照明光を偏向するアキシコンを含むことを特徴とす
る上記1記載の照明光学系。
【0085】〔6〕 前記アキシコンが、アキシコンプ
リズムであることを特徴とする上記5記載の照明光学
系。
【0086】〔7〕 前記アキシコンプリズムが、入射
面、側面の反射面、射出面の3面の光学作用面を持つこ
とを特徴とする上記6記載の照明光学系。
【0087】〔8〕 前記アキシコンプリズムが、以下
の条件を満足することを特徴とする上記6記載の照明光
学系。
【0088】 40°≦アキシコンプリズムの頂角≦120° ・・・(1)
〔9〕 前記アキシコンプリズムを構成する光学作用面
の少なくとも1面が拡散面を兼ねることを特徴とする上
記6又は7記載の照明光学系。
【0089】〔10〕 前記アキシコンが、アキシコン
ミラーであることを特徴とする上記5記載の照明光学
系。
【0090】〔11〕 前記アキシコンミラーが、以下
の条件を満足することを特徴とする上記10記載の照明
光学系。
【0091】 110°≦アキシコンミラーの反射面の頂角≦160° ・・・(2) 〔12〕 前記アキシコンが、アキシコンフレネルレン
ズであることを特徴とする上記5記載の照明光学系。
【0092】〔13〕 前記集光鏡に含まれる円錐鏡と
アキシコンプリズム又はアキシコンフレネルレンズが接
触していることを特徴とする上記6又は12記載の照明
光学系。
【0093】〔14〕 前記アキシコンが、光源を保持
するための窪みを有していることを特徴とする上記5記
載の照明光学系。
【0094】〔15〕 前記集光鏡に含まれる円錐鏡が
以下の条件を満たすことを特徴とする上記1記載の照明
光学系。
【0095】 3°≦円錐鏡の傾斜角(光軸となす角)≦35° ・・・(3) 〔16〕 前記集光鏡に含まれる円錐鏡が以下の条件を
満たすことを特徴とする上記1記載の照明光学系。
【0096】 0.1≦被照射面の外接円直径/集光鏡に含まれる光源発光部の長さ ・・・(4) 〔17〕 前記アキシコンと被照射面の間に光軸を覆う
形の円錐鏡を含むことを特徴とする上記5記載の照明光
学系。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、光源発光部の形状が細長い光源や、発光部の
位置が変動する光源を用いた場合でも、光源光の利用効
率が大きく、照明光量が大きく、照明むらが少ない照明
光学系にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の照明光学系の作用効果を説明す
るための図である。
【図2】本発明の第5の照明光学系の作用効果を説明す
るための図である。
【図3】本発明の第7の照明光学系の作用効果を説明す
るための図である。
【図4】本発明の第8の照明光学系の作用効果を説明す
るための図である。
【図5】本発明の照明光学系の実施例1の光路を示す断
面図である。
【図6】本発明の照明光学系の実施例2の光路を示す断
面図である。
【図7】本発明の照明光学系の実施例3の光路を示す断
面図である。
【図8】本発明の照明光学系の実施例3の変形例の断面
図である。
【図9】本発明の照明光学系の実施例4の光路を示す断
面図である。
【図10】本発明の照明光学系の実施例5の光路を示す
断面図である。
【図11】実施例5においてアキシコンプリズムで光源
を保持する構成を説明するための図である。
【図12】本発明の照明光学系の実施例5の変形例の光
路を示す断面図である。
【図13】本発明の照明光学系の実施例5の別の変形例
の光路を示す断面図である。
【図14】本発明の照明光学系の実施例6の光路を示す
断面図である。
【図15】本発明の照明光学系の実施例7の光路を示す
断面図である。
【図16】本発明の照明光学系の実施例8の光路を示す
断面図である。
【図17】本発明の照明光学系の実施例9の光路を示す
断面図である。
【図18】従来の放物面鏡を使った照明系を説明するた
めの図である。
【図19】従来の楕円面鏡を使った照明系を説明するた
めの図である。
【図20】従来の放物面鏡を使った照明系の問題点を説
明するための図である。
【図21】従来の楕円面鏡を使った照明系の問題点を説
明するための図である。
【図22】従来の放物面鏡を使った照明系の別の問題点
を説明するための図である。
【図23】従来の楕円面鏡を使った照明系の別の問題点
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…光源 2…円錐鏡 3…被照射面 4…アキシコン 5…全反射光 6…円筒鏡 7…光路折り曲げミラー 8…放物面(凹面形状) 10…アキシコンプリズム 11…入射面 12…側面の反射面 13…射出面(傾斜面) 14…光源保持用の窪み 15…フレネルアキシコン 16…円錐台プリズム 17…平面 18…別の円錐鏡 19…反射型アキシコン 21…第1円錐鏡 22…第2円錐鏡 51…光源 52…回転放物面鏡 53…回転楕円鏡 54…第1焦点 55…第2焦点面 56…レンズ 57…被照射面に入射しない光源光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と光源の光を反射する集光鏡からな
    る照明光学系において、 光源発光部の長手方向を光軸方向に配置し、 集光鏡が、光源発光部を覆う形で被照射面に向かうにつ
    れ開口が大きくなるように傾斜した円錐形状の反射面か
    らなる円錐鏡を含み、 この円錐鏡で3回以上反射して被照射面に達する光を含
    むことを特徴とする照明光学系。
  2. 【請求項2】 前記照明光学系が、前記集光鏡からの照
    明光を偏向するアキシコンを含むことを特徴とする請求
    項1記載の照明光学系。
  3. 【請求項3】 前記アキシコンが、アキシコンプリズム
    であることを特徴とする請求項2記載の照明光学系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7891823B2 (en) 2006-12-05 2011-02-22 Casio Computer Co., Ltd. Light source device, light source unit and projector provided with a conical reflecting mirror to increase utilization efficiency of emitted light

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