JPH11203921A - 光学装置 - Google Patents
光学装置Info
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- JPH11203921A JPH11203921A JP1476598A JP1476598A JPH11203921A JP H11203921 A JPH11203921 A JP H11203921A JP 1476598 A JP1476598 A JP 1476598A JP 1476598 A JP1476598 A JP 1476598A JP H11203921 A JPH11203921 A JP H11203921A
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- reflecting mirror
- light
- discharge lamp
- arc
- reflector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放電ランプからの放射光を効率良く、ファイ
バに入射することができる構造を提供することにある。
すなわち、放電ランプからの放射光のうち、ファイバに
入射されない光の割合を減らすこと。 【解決手段】 ショートアーク型放電ランプ1と、その
光軸が放電ランプのアーク方向と一致するように配置さ
れた凹面反射鏡2よりなり、前記凹面反射鏡2は楕円反
射鏡であり、この楕円の長径方向の中心であって、反射
鏡の周縁には、当該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面
反射板4を設けたことを特徴とする。さらに、他の構成
として、凹面反射鏡2の周縁には、当該楕円反射鏡2の
第一焦点と近似した焦点を有する放物面鏡5を有し、こ
の放物面鏡5の前には、当該凹面反射鏡2の光軸と垂直
方向に平面反射板4を設けたことを特徴とする。
バに入射することができる構造を提供することにある。
すなわち、放電ランプからの放射光のうち、ファイバに
入射されない光の割合を減らすこと。 【解決手段】 ショートアーク型放電ランプ1と、その
光軸が放電ランプのアーク方向と一致するように配置さ
れた凹面反射鏡2よりなり、前記凹面反射鏡2は楕円反
射鏡であり、この楕円の長径方向の中心であって、反射
鏡の周縁には、当該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面
反射板4を設けたことを特徴とする。さらに、他の構成
として、凹面反射鏡2の周縁には、当該楕円反射鏡2の
第一焦点と近似した焦点を有する放物面鏡5を有し、こ
の放物面鏡5の前には、当該凹面反射鏡2の光軸と垂直
方向に平面反射板4を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光学装置に関す
る。例えば、ファイバー照明やプロジェクター用光源と
して使われる光学装置に関する。
る。例えば、ファイバー照明やプロジェクター用光源と
して使われる光学装置に関する。
【0002】図6(a)、図6(b)は従来の光学装置を示
す。図6(a)の光学装置は、放電ランプ1と、この放電
ランプ1のアーク軸方向に光軸が配置された楕円反射鏡
2より構成される。楕円反射鏡2の第1焦点には放電ラ
ンプ1のアーク中心が配置され、第2焦点付近に光ファ
イバー3の一端が配置される。これにより放電ランプ1
からの放射光は楕円反射鏡2で反射されてファイバー3
に良好に入射される。点線2’は楕円反射鏡2の楕円の
仮想延長線を示す。
す。図6(a)の光学装置は、放電ランプ1と、この放電
ランプ1のアーク軸方向に光軸が配置された楕円反射鏡
2より構成される。楕円反射鏡2の第1焦点には放電ラ
ンプ1のアーク中心が配置され、第2焦点付近に光ファ
イバー3の一端が配置される。これにより放電ランプ1
からの放射光は楕円反射鏡2で反射されてファイバー3
に良好に入射される。点線2’は楕円反射鏡2の楕円の
仮想延長線を示す。
【0003】しかし、図6(a)の従来の光学装置におい
て、楕円反射鏡2に反射される光はファイバ3に良好に
入射されるが、楕円反射鏡2で反射されることなく無駄
になってしまう光も相当存在する。図をもとに説明する
と、放電ランプ1からの放射光のうち、楕円反射鏡2で
反射される光L1は良好にファイバ3に入射される。し
かし、放電ランプ1からの放射光のうち楕円反射鏡2で
反射されない光L2はファイバ3に入射されることなく
無駄になってしまう。また、図6(b)は第2焦点に光フ
ァイバーを配置するのではなく、レンズ71、72を配
置するが、このような従来のプロジェクター用光学装置
においても、同様に楕円反射鏡2に反射されない光は、
無効である。 近年は、軽量・小型で安価であり、且
つ、消費電力の小さい光学装置が望まれるため、このよ
うに無駄に浪費される光をいかに利用するかが重要な問
題となる。
て、楕円反射鏡2に反射される光はファイバ3に良好に
入射されるが、楕円反射鏡2で反射されることなく無駄
になってしまう光も相当存在する。図をもとに説明する
と、放電ランプ1からの放射光のうち、楕円反射鏡2で
反射される光L1は良好にファイバ3に入射される。し
かし、放電ランプ1からの放射光のうち楕円反射鏡2で
反射されない光L2はファイバ3に入射されることなく
無駄になってしまう。また、図6(b)は第2焦点に光フ
ァイバーを配置するのではなく、レンズ71、72を配
置するが、このような従来のプロジェクター用光学装置
においても、同様に楕円反射鏡2に反射されない光は、
無効である。 近年は、軽量・小型で安価であり、且
つ、消費電力の小さい光学装置が望まれるため、このよ
うに無駄に浪費される光をいかに利用するかが重要な問
題となる。
【0004】ここで、上記問題の解決方法として、図7
に示すように、楕円反射鏡2をさらに伸ばすことが考え
られる。楕円反射鏡では、第1焦点での放射光はすべて
第2焦点に集光するので、この原理に基づけば、理論的
にはファイバ3面での集光効率を上げることもできる。
しかしながら、ファイバ3は、光の全反射を利用したも
のであるのでファイバーのコア(芯材)とクラッド(鞘
材)の屈折率により、利用出来る光線の入射角度が制限
される。同図において、放射光L1は前述のように良好
にファイバ3に入射されるが、放射光L3は楕円反射鏡
2で反射されても、ファイバ3の有効入射角を外れるた
め、ファイバ3内で有効に伝達されない。
に示すように、楕円反射鏡2をさらに伸ばすことが考え
られる。楕円反射鏡では、第1焦点での放射光はすべて
第2焦点に集光するので、この原理に基づけば、理論的
にはファイバ3面での集光効率を上げることもできる。
しかしながら、ファイバ3は、光の全反射を利用したも
のであるのでファイバーのコア(芯材)とクラッド(鞘
材)の屈折率により、利用出来る光線の入射角度が制限
される。同図において、放射光L1は前述のように良好
にファイバ3に入射されるが、放射光L3は楕円反射鏡
2で反射されても、ファイバ3の有効入射角を外れるた
め、ファイバ3内で有効に伝達されない。
【0005】また、図6(b)の光学装置では、楕円反射
鏡2とレンズ71の配置及び液晶パネル72のサイズで
利用出来る光線のレンズ71への入射角度が決定され
る。このため、楕円反射鏡2とファイバ3側に伸ばすと
いうだけでは上記問題を解決することはできない。
鏡2とレンズ71の配置及び液晶パネル72のサイズで
利用出来る光線のレンズ71への入射角度が決定され
る。このため、楕円反射鏡2とファイバ3側に伸ばすと
いうだけでは上記問題を解決することはできない。
【0006】また、上記問題を解決する他の方法とし
て、図8やUS Patent4305099に示されるように
別途、反射鏡90を設けることが考えられる。この場
合、従来、ファイバ等に集光されることなく無駄に捨て
られていた光を、再度、放電ランプ1に戻すため、光の
利用効率を高めることができる。しかしながら、このよ
うな球面上の反射鏡90の焦点と反射鏡2の第一焦点を
一致させてセッテングすることは、US Patent4642
740での記述にもあるように極めて難しい。焦点同士
を一致させることが出来ない場合、電極の遮光や光の発
散により期待する光の利用効率の向上は望めない。さら
には、反射鏡90を制作するコストがかかってしまう。
て、図8やUS Patent4305099に示されるように
別途、反射鏡90を設けることが考えられる。この場
合、従来、ファイバ等に集光されることなく無駄に捨て
られていた光を、再度、放電ランプ1に戻すため、光の
利用効率を高めることができる。しかしながら、このよ
うな球面上の反射鏡90の焦点と反射鏡2の第一焦点を
一致させてセッテングすることは、US Patent4642
740での記述にもあるように極めて難しい。焦点同士
を一致させることが出来ない場合、電極の遮光や光の発
散により期待する光の利用効率の向上は望めない。さら
には、反射鏡90を制作するコストがかかってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、放電ランプと、この放電ランプから放射
される光を集光する楕円反射鏡とを有する光学装置にお
いて、限定された入射角成分の光利用効率を向上させる
ことにある。さらには、このような構造の光学装置を小
型で低コストで容易に制作できるものとする。
とする課題は、放電ランプと、この放電ランプから放射
される光を集光する楕円反射鏡とを有する光学装置にお
いて、限定された入射角成分の光利用効率を向上させる
ことにある。さらには、このような構造の光学装置を小
型で低コストで容易に制作できるものとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にかかる光学装置は、ショートアーク型放
電ランプと、その光軸が放電ランプのアーク方向と一致
するように配置された凹面反射鏡よりなり、前記凹面反
射鏡は楕円反射鏡であり、この楕円の長径方向の中心で
あって、反射鏡の周縁には、当該凹面反射鏡の光軸と垂
直方向に平面反射板を設けたことを特徴とする。
に、この発明にかかる光学装置は、ショートアーク型放
電ランプと、その光軸が放電ランプのアーク方向と一致
するように配置された凹面反射鏡よりなり、前記凹面反
射鏡は楕円反射鏡であり、この楕円の長径方向の中心で
あって、反射鏡の周縁には、当該凹面反射鏡の光軸と垂
直方向に平面反射板を設けたことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項2にかかる光学装置は、シ
ョートアーク型放電ランプと、その光軸が放電ランプの
アーク方向と一致するように配置された凹面反射鏡より
なり、前記凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁
には、当該楕円反射鏡の第一焦点近傍に焦点を持つ放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたことを特徴とす
る。
ョートアーク型放電ランプと、その光軸が放電ランプの
アーク方向と一致するように配置された凹面反射鏡より
なり、前記凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁
には、当該楕円反射鏡の第一焦点近傍に焦点を持つ放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】以下、ファイバー照明の光源を例に取り説明を
行う。本発明の請求項1にかかる光学装置によれば、凹
面反射鏡が楕円反射鏡であって、反射鏡の周縁には、当
該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面反射板を設けてい
る。このような構造により、平面反射板によって、本
来、ファイバーに入射されることなく無駄に捨てられて
いた光を再び放電ランプのアークに戻すことで、ファイ
バへ入射する光量を増大させることができ、光の利用効
率を高めている。具体的には、ファイバーに入射される
ことなく無駄に捨てられていた光は、平面反射板で反射
されて楕円反射鏡に戻され、楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークにまで戻ることになる。
行う。本発明の請求項1にかかる光学装置によれば、凹
面反射鏡が楕円反射鏡であって、反射鏡の周縁には、当
該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面反射板を設けてい
る。このような構造により、平面反射板によって、本
来、ファイバーに入射されることなく無駄に捨てられて
いた光を再び放電ランプのアークに戻すことで、ファイ
バへ入射する光量を増大させることができ、光の利用効
率を高めている。具体的には、ファイバーに入射される
ことなく無駄に捨てられていた光は、平面反射板で反射
されて楕円反射鏡に戻され、楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークにまで戻ることになる。
【0011】本発明の請求項2にかかる光学装置によれ
ば、凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁には、
当該楕円反射鏡の第一焦点と近似した焦点を有する放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたので、請求項1に
かかる発明と同様に、本来、ファイバーに入射されるこ
となく無駄に捨てられていた光を再び放電ランプのアー
クに戻すことができ、結果として、光の利用効率を向上
させることができる。具体的には、ファイバーに入射さ
れることなく無駄に捨てられていた光は、放物面鏡で反
射されて平面反射板にあたり、ここでさらに反射されて
再び楕円反射鏡に戻り、この楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークに戻される。楕円反射鏡で反射されて
放電ランプのアークにまで戻ることになる。これにより
放電ランプの放射光のうち強度の高い放射光を再利用で
きる点で効果的である。
ば、凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁には、
当該楕円反射鏡の第一焦点と近似した焦点を有する放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたので、請求項1に
かかる発明と同様に、本来、ファイバーに入射されるこ
となく無駄に捨てられていた光を再び放電ランプのアー
クに戻すことができ、結果として、光の利用効率を向上
させることができる。具体的には、ファイバーに入射さ
れることなく無駄に捨てられていた光は、放物面鏡で反
射されて平面反射板にあたり、ここでさらに反射されて
再び楕円反射鏡に戻り、この楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークに戻される。楕円反射鏡で反射されて
放電ランプのアークにまで戻ることになる。これにより
放電ランプの放射光のうち強度の高い放射光を再利用で
きる点で効果的である。
【0012】請求項1、請求項2にかかる光学装置と同
様の作用は、図8でも得られるが第二反射面の光軸の一
致や焦点位置を考慮する必要が無く、より容易に課題を
解決する事が出来る。
様の作用は、図8でも得られるが第二反射面の光軸の一
致や焦点位置を考慮する必要が無く、より容易に課題を
解決する事が出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1にかかる発明を図1を使
って説明する。放電ランプ1はショートアーク型メタル
ハライドランプである。電極間距離は、例えば2.3m
mであり、金属成分としてジスプロシウム、インジウ
ム、スズなどが沃素、臭素との化合物として封入されて
おり、動作中の圧力は35気圧程度になる。ランプ1
は、例えば、定格150W、定格50Vの直流点灯型で
陽極2の先端テーパ角度は、45度以下のもの、また
は、交流点灯型が用いられる。凹面反射鏡2は金属から
なり、内面には、反射膜として酸化チタンと酸化ケイ素
が多数層をなした蒸着膜を有している。この凹面反射鏡
2は楕円反射鏡であって、前方開口径は、51mm程度
で、頂部は放電ランプ1を支持するために筒状の形状を
なし、放電ランプ1の口金が絶縁セメントなどの接着剤
で固定されている。従って、反射鏡2の頂部には、放電
ランプ1の口金の外径と、同等もしくはわずかに大きい
開口が設けられ、当該開口では放射光の反射機能を有し
ていない。この凹面反射鏡2の楕円の第一焦点に放電ラ
ンプ1のアーク中心が位置するように配置している。
って説明する。放電ランプ1はショートアーク型メタル
ハライドランプである。電極間距離は、例えば2.3m
mであり、金属成分としてジスプロシウム、インジウ
ム、スズなどが沃素、臭素との化合物として封入されて
おり、動作中の圧力は35気圧程度になる。ランプ1
は、例えば、定格150W、定格50Vの直流点灯型で
陽極2の先端テーパ角度は、45度以下のもの、また
は、交流点灯型が用いられる。凹面反射鏡2は金属から
なり、内面には、反射膜として酸化チタンと酸化ケイ素
が多数層をなした蒸着膜を有している。この凹面反射鏡
2は楕円反射鏡であって、前方開口径は、51mm程度
で、頂部は放電ランプ1を支持するために筒状の形状を
なし、放電ランプ1の口金が絶縁セメントなどの接着剤
で固定されている。従って、反射鏡2の頂部には、放電
ランプ1の口金の外径と、同等もしくはわずかに大きい
開口が設けられ、当該開口では放射光の反射機能を有し
ていない。この凹面反射鏡2の楕円の第一焦点に放電ラ
ンプ1のアーク中心が位置するように配置している。
【0014】凹面反射鏡2の開口(周縁)には平面反射
板4を有する。この平面反射板4は、楕円の長径方向の
中心であって、凹面反射鏡2の光軸と垂直に配置されて
いる。この平面反射板2は、厚さ4mmの円盤状のパイレ
ックスガラス上にファイバ3の有効入射角の範囲内にお
ける光は遮らないような領域に付設されており、Al反射
膜とこの膜を保護するSiO2膜とからなっている。すなわ
ち、図1に示す放射光Aのように、凹面反射鏡2を反射
してファイバ3に入射しうる光は平面反射板4では遮ら
れない。その一方で、放射光Bのように、平面反射板4
がなければ、ファイバ3に入射されることなく終わって
しまう光のみ反射するように設定される。従って、この
平面反射鏡4は、中心に開口を有する略ドーナツ型をし
ている。平面反射板4の外径4aは、55mmであり、
内径4bは24mmである。また、凹面反射鏡2は平面
反射鏡4まで伸びている(図示2a)。
板4を有する。この平面反射板4は、楕円の長径方向の
中心であって、凹面反射鏡2の光軸と垂直に配置されて
いる。この平面反射板2は、厚さ4mmの円盤状のパイレ
ックスガラス上にファイバ3の有効入射角の範囲内にお
ける光は遮らないような領域に付設されており、Al反射
膜とこの膜を保護するSiO2膜とからなっている。すなわ
ち、図1に示す放射光Aのように、凹面反射鏡2を反射
してファイバ3に入射しうる光は平面反射板4では遮ら
れない。その一方で、放射光Bのように、平面反射板4
がなければ、ファイバ3に入射されることなく終わって
しまう光のみ反射するように設定される。従って、この
平面反射鏡4は、中心に開口を有する略ドーナツ型をし
ている。平面反射板4の外径4aは、55mmであり、
内径4bは24mmである。また、凹面反射鏡2は平面
反射鏡4まで伸びている(図示2a)。
【0015】ここで、図2(a)に示すように、放電ラ
ンプ1からの放射光のうち、平面反射板4を直接照射す
る光Cは、ここで反射されて、凹面反射鏡2の伸びた部
分2aで反射された放電ランプ1のアークに戻される。
また、図2(b)に示すように、放電ランプ1からの放
射光のうち、凹面反射鏡2の伸びた部分2aに直接照射
する光Dは、平面反射鏡4に反射され、放電ランプ1の
アークにまで戻される。ここで、放射光C、Dはともに
アークを通過して、再び凹面反射鏡2で反射されること
により、ファイバ3への入射が可能となる。さらに、平
面反射板4を兼ねた凹面反射鏡2の前面のパイレックス
ガラスは、高い圧力で動作している放電ランプ1が破損
した場合、飛散するガラス破片による他の部品の破損を
防ぐ役目も負うことが出来る。
ンプ1からの放射光のうち、平面反射板4を直接照射す
る光Cは、ここで反射されて、凹面反射鏡2の伸びた部
分2aで反射された放電ランプ1のアークに戻される。
また、図2(b)に示すように、放電ランプ1からの放
射光のうち、凹面反射鏡2の伸びた部分2aに直接照射
する光Dは、平面反射鏡4に反射され、放電ランプ1の
アークにまで戻される。ここで、放射光C、Dはともに
アークを通過して、再び凹面反射鏡2で反射されること
により、ファイバ3への入射が可能となる。さらに、平
面反射板4を兼ねた凹面反射鏡2の前面のパイレックス
ガラスは、高い圧力で動作している放電ランプ1が破損
した場合、飛散するガラス破片による他の部品の破損を
防ぐ役目も負うことが出来る。
【0016】次に、請求項2にかかる発明について図3
を使って説明する。図1に示した請求項1にかかる発明
と同様に凹面反射鏡2の前方に平面反射鏡4を有し、さ
らに凹面反射鏡2と平面反射鏡4の間には、凹面反射鏡
2の第一焦点近傍に焦点を持つ放物面鏡5を有する。放
物面鏡5は、例えばホウケイ酸よりなり、凹面反射鏡2
とは1体成形されている。
を使って説明する。図1に示した請求項1にかかる発明
と同様に凹面反射鏡2の前方に平面反射鏡4を有し、さ
らに凹面反射鏡2と平面反射鏡4の間には、凹面反射鏡
2の第一焦点近傍に焦点を持つ放物面鏡5を有する。放
物面鏡5は、例えばホウケイ酸よりなり、凹面反射鏡2
とは1体成形されている。
【0017】この図において、放電ランプ1から放射さ
れた光のうち、放物面鏡5に直接照射される光Eは、平
行光として平面反射鏡4に照射され、ここで反射されて
再び同じ光路を通って、放物面鏡5を通って放電ランプ
1のアークに戻される。アークに戻された光は、前述と
同様に、放電ランプ1を通り抜けて凹面反射鏡2で反射
される。このような原理によって、本来、ファイバ3に
入射されることなく捨てられる運命にある光が有効に活
用されることになる。
れた光のうち、放物面鏡5に直接照射される光Eは、平
行光として平面反射鏡4に照射され、ここで反射されて
再び同じ光路を通って、放物面鏡5を通って放電ランプ
1のアークに戻される。アークに戻された光は、前述と
同様に、放電ランプ1を通り抜けて凹面反射鏡2で反射
される。このような原理によって、本来、ファイバ3に
入射されることなく捨てられる運命にある光が有効に活
用されることになる。
【0018】ここで、放電ランプ1から放射される光
は、アークを中心として全方向に対して均一に放射され
るわけではない。すなわち、図4に示すように、放電ラ
ンプ1のアーク40からの放射光のうち、アーク軸に対
して垂直な方向41については放射強度は極めて高い
が、アーク軸の対して鋭角な方向42については電極の
遮光等により放射強度が低くなっている。この度合い
は、ランプによっても異なるが、例えば、定格150W
の場合には、垂直方向41の放射強度を100とした場
合に鋭角方向(例えば、θ=30度)の放射強度は50
程度になる。
は、アークを中心として全方向に対して均一に放射され
るわけではない。すなわち、図4に示すように、放電ラ
ンプ1のアーク40からの放射光のうち、アーク軸に対
して垂直な方向41については放射強度は極めて高い
が、アーク軸の対して鋭角な方向42については電極の
遮光等により放射強度が低くなっている。この度合い
は、ランプによっても異なるが、例えば、定格150W
の場合には、垂直方向41の放射強度を100とした場
合に鋭角方向(例えば、θ=30度)の放射強度は50
程度になる。
【0019】ここで、図2に示した構造をもとに説明を
すると、放電ランプ1からの放射光のうちアーク軸に対
して鋭角方向に放射される光Cは、平面反射鏡4、およ
び凹面反射鏡2に反射された放電ランプ1のアークに戻
ってきた場合に、アークを通過しても再び凹面反射鏡2
で反射される。ところが、アーク軸に対してもう少し角
度の高い方向に放射された光Dは、凹面反射鏡2、平面
反射鏡4で反射された後、同様に放電ランプ1のアーク
に戻ってくるが、戻ってくるときの放電ランプ1への入
射角度が小さいため、放電ランプ1を通り抜けた後、凹
面反射鏡2の頂部から抜けてしまうことが多い。これ
は、放電ランプ1からの放射光がアークに対して垂直方
向に近い光ほど起こりやすくなる。つまり、図1に示す
構造では、放電ランプ1からの放射光のうち、放射強度
の高い、すなわち、明るい放射光ほど凹面反射鏡2の頂
部開口から抜けてしまうという不具合がある。しかしな
がら、図3に示す放物面鏡を使う光学装置にあっては、
この放射強度の高い光、すなわち、アークに対して垂直
に近い角度で放射される光であっても、良好に放物面鏡
5、および平面反射鏡4で反射させ、さらに放物面鏡5
を介して、同じ光路で放電ランプ1のアークに戻すた
め、アークに戻された光は、ランプを通過した後、凹面
反射鏡4の頂部開口から抜けることなく反射面で反射さ
せることができる。
すると、放電ランプ1からの放射光のうちアーク軸に対
して鋭角方向に放射される光Cは、平面反射鏡4、およ
び凹面反射鏡2に反射された放電ランプ1のアークに戻
ってきた場合に、アークを通過しても再び凹面反射鏡2
で反射される。ところが、アーク軸に対してもう少し角
度の高い方向に放射された光Dは、凹面反射鏡2、平面
反射鏡4で反射された後、同様に放電ランプ1のアーク
に戻ってくるが、戻ってくるときの放電ランプ1への入
射角度が小さいため、放電ランプ1を通り抜けた後、凹
面反射鏡2の頂部から抜けてしまうことが多い。これ
は、放電ランプ1からの放射光がアークに対して垂直方
向に近い光ほど起こりやすくなる。つまり、図1に示す
構造では、放電ランプ1からの放射光のうち、放射強度
の高い、すなわち、明るい放射光ほど凹面反射鏡2の頂
部開口から抜けてしまうという不具合がある。しかしな
がら、図3に示す放物面鏡を使う光学装置にあっては、
この放射強度の高い光、すなわち、アークに対して垂直
に近い角度で放射される光であっても、良好に放物面鏡
5、および平面反射鏡4で反射させ、さらに放物面鏡5
を介して、同じ光路で放電ランプ1のアークに戻すた
め、アークに戻された光は、ランプを通過した後、凹面
反射鏡4の頂部開口から抜けることなく反射面で反射さ
せることができる。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1にかかる
光学装置によれば、凹面反射鏡が楕円反射鏡であり、こ
の楕円の長径方向の中心であって、 反射鏡の周縁に
は、当該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面反射板を設
けている。このような構造により、平面反射板によっ
て、本来、ファイバーに入射されることなく無駄に捨て
られていた光を再び放電ランプのアークに戻すことで、
ファイバへ入射する光量を増大させることができ、光の
利用効率を高めることができる。具体的には、ファイバ
ーに入射されることなく無駄に捨てられていた光は、平
面反射板で反射されて楕円反射鏡に戻され、楕円反射鏡
で反射されて放電ランプのアークにまで戻すことができ
る。
光学装置によれば、凹面反射鏡が楕円反射鏡であり、こ
の楕円の長径方向の中心であって、 反射鏡の周縁に
は、当該凹面反射鏡の光軸と垂直方向に平面反射板を設
けている。このような構造により、平面反射板によっ
て、本来、ファイバーに入射されることなく無駄に捨て
られていた光を再び放電ランプのアークに戻すことで、
ファイバへ入射する光量を増大させることができ、光の
利用効率を高めることができる。具体的には、ファイバ
ーに入射されることなく無駄に捨てられていた光は、平
面反射板で反射されて楕円反射鏡に戻され、楕円反射鏡
で反射されて放電ランプのアークにまで戻すことができ
る。
【0021】また、請求項2にかかる光学装置によれ
ば、凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁には、
当該楕円反射鏡の第一焦点と近似した焦点を有する放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたので、請求項1に
かかる発明と同様に、本来、ファイバーに入射されるこ
となく無駄に捨てられていた光を再び放電ランプのアー
クに戻すことができ、結果として、光の利用効率を向上
させることができる。具体的には、ファイバーに入射さ
れることなく無駄に捨てられていた光は、放物面鏡で反
射されて平面反射板にあたり、ここでさらに反射されて
再び楕円反射鏡に戻り、この楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークに戻される。楕円反射鏡で反射されて
放電ランプのアークにまで戻ることになる。これにより
放電ランプの放射光のうち強度の高い放射光を再利用で
きる点で効果的である。
ば、凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁には、
当該楕円反射鏡の第一焦点と近似した焦点を有する放物
面鏡を有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の
光軸と垂直方向に平面反射板を設けたので、請求項1に
かかる発明と同様に、本来、ファイバーに入射されるこ
となく無駄に捨てられていた光を再び放電ランプのアー
クに戻すことができ、結果として、光の利用効率を向上
させることができる。具体的には、ファイバーに入射さ
れることなく無駄に捨てられていた光は、放物面鏡で反
射されて平面反射板にあたり、ここでさらに反射されて
再び楕円反射鏡に戻り、この楕円反射鏡で反射されて放
電ランプのアークに戻される。楕円反射鏡で反射されて
放電ランプのアークにまで戻ることになる。これにより
放電ランプの放射光のうち強度の高い放射光を再利用で
きる点で効果的である。
【図1】請求項1にかかる光学装置を示す。
【図2】請求項1にかかる光学装置の原理を説明するた
めの図を示す。
めの図を示す。
【図3】請求項2にかかる光学装置を示す。
【図4】放電ランプからの放射光を示す。
【図5】この発明にかかるショートアーク型放電ランプ
を示す。
を示す。
【図6】 従来の光学装置を示す。
【図7】 従来の光学装置を示す。
【図8】 従来の光学装置を示す。
1 放電ランプ 2 凹面反射鏡 3 ファイバ 4 平面反射鏡 5 放物面鏡 40 アーク 41 アーク軸に対して垂直な方向 42 アーク軸に対して鋭角な方向 51 発光管 52 陽極 53 陰極 71 レンズ 72 液晶パネル 90 球面反射鏡
Claims (2)
- 【請求項1】 ショートアーク型放電ランプと、その光
軸が放電ランプのアーク方向と一致するように配置され
た凹面反射鏡よりなる光学装置において、 前記凹面反射鏡は楕円反射鏡であり、この楕円の長径方
向の中心であって、反射鏡の周縁には、当該凹面反射鏡
の光軸と垂直方向に平面反射板を設けたことを特徴とす
る光学装置。 - 【請求項2】 ショートアーク型放電ランプと、その光
軸が放電ランプのアーク方向と一致するように配置され
た凹面反射鏡よりなる光学装置において、 前記凹面反射鏡は楕円反射鏡であって、その周縁には、
当該楕円反射鏡の第一焦点近傍に焦点を持つ放物面鏡を
有し、この放物面鏡の前には、当該凹面反射鏡の光軸と
垂直方向に平面反射板を設けたことを特徴とする光学装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1476598A JPH11203921A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1476598A JPH11203921A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11203921A true JPH11203921A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11870182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1476598A Pending JPH11203921A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11203921A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120131820A1 (en) * | 2009-05-29 | 2012-05-31 | Metalogenia, S.A. | Wearing element with enhanced wear resistance |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP1476598A patent/JPH11203921A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120131820A1 (en) * | 2009-05-29 | 2012-05-31 | Metalogenia, S.A. | Wearing element with enhanced wear resistance |
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