JP2002303098A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP2002303098A
JP2002303098A JP2001110353A JP2001110353A JP2002303098A JP 2002303098 A JP2002303098 A JP 2002303098A JP 2001110353 A JP2001110353 A JP 2001110353A JP 2001110353 A JP2001110353 A JP 2001110353A JP 2002303098 A JP2002303098 A JP 2002303098A
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Takeshi Iwano
健 岩野
Toshihiko Wada
利彦 和田
Hajime Umezawa
一 梅澤
Shigeki Tezuka
茂樹 手塚
Koichi Kayano
浩一 茅野
Miki Kaneoka
幹 金岡
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの上昇および装置の大型化を防ぎなが
ら、同時に施工サイクルの短縮化によって工期を短縮で
きる。 【解決手段】 岩盤を掘削可能なカッター2Aとその駆
動機構をメインビーム1の先端部に装備し、メインビー
ム1の基端側に装備したメイングリッパ3を介して地山
から反力をとってスラストジャッキ4により掘進を行
い、かつ、メインビームの基端部から後方へ延びる架台
上に削孔機ユニット6(6A、6B)、マンケージユニ
ット7、吹付機ユニット8が装備されてなる台車ユニッ
ト10を備える。台車ユニットを構成する削孔機ユニッ
ト、マンケージユニット、吹付機ユニットがともに主レ
ール12Aを介して前後方向へ移動可能とされ、それら
各ユニットが台車ユニットの前部に位置する状態と台車
ユニットの後部に位置する状態のいずれかを選択可能と
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機に
係わり、特に、コスト高を招くことなく、施工サイクル
を短くできて工期の短縮化が図れるトンネル掘削機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、山岳トンネルのような岩
盤を対象とするトンネル掘削機として、いわゆるNAT
M工法が実施可能なTBM(Tunnel Boring Machin
e)が広く採用されている。TBMとしては種々の形式
のものがあるが、基本的には、メインビームの先端部に
岩盤を掘削可能なカッタとその駆動機構を装備するとと
もに、メインビームの基部側に地山をグリップするメイ
ングリッパを装備し、そのメイングリッパにメインビー
ムを前方へ押し出すためのスラストジャッキを設け、カ
ッターにより岩盤を掘削してメイングリッパを介して地
山から反力をとってスラストジャッキによりメインビー
ムを前進させることで掘進を行う構成のTBM本体を前
部に備えるものが一般的である。
【0003】そして、TBM本体の後方には、削孔機ユ
ニット、吹付機ユニット、並びにマンケージユニットを
備え、削孔機ユニットによってフォアパイリングやロッ
クボルト打設を行ない、吹付機ユニットによって吹付け
コンクリート施工を行い、マンケージユニットによって
それらの施工状況を間近で作業員が直接目視によって確
認できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トンネル掘
削後の覆工処理はいくつかの工程に分かれるが、これら
の処理をTBMの前後両部分、つまり、切羽直後の部分
とメイングリッパよりも後方の部分との2箇所で同時に
進めることができれば、施工サイクルを短くでき、結果
的に工期が短縮できる。しかし、それを実行しようとす
ると、切羽直後の位置とメイングリッパ後方位置との2
箇所に、削孔機ユニット、吹付機ユニット、マンケージ
ユニットをそれぞれ配置しなければならず、コスト高を
招いたり、装置が大型化する等の不具合が生じる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コストの上昇および装置
の大型化を防ぎながら、同時に施工サイクルの短縮化に
よって工期を短縮できるトンネル掘削機を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本願の請求項1にかかる発明は、岩盤を掘削可能なカ
ッターとその駆動機構をメインビームの先端部に装備
し、メインビームの基端側に装備したメイングリッパを
介して地山から反力をとってスラストジャッキにより掘
進を行い、かつ、前記メインビームの架台上に削孔機ユ
ニット、マンケージユニット、吹付機ユニットからなる
台車ユニットを備えるトンネル掘削機において、前記台
車ユニットを構成する削孔機ユニット、マンケージユニ
ット、吹付機ユニットのうち少なくとも一つが前後方向
へ移動可能とされ、台車ユニットの前部に位置する状態
と台車ユニットの後部に位置する状態のいずれかを選択
可能となっていることを特徴とする。
【0007】本願の請求項2に係る発明は、請求項1記
載のトンネル掘削機において、前記台車ユニットを構成
する削孔機ユニット、マンケージユニット、吹付機ユニ
ットがともに前後方向へ移動可能とされ、それら各ユニ
ットが台車ユニットの前部に位置する状態と台車ユニッ
トの後部に位置する状態のいずれかを選択可能となって
いることを特徴とする。
【0008】本願の請求項3にかかる発明は、請求項2
記載のトンネル掘削機において、前記台車ユニットを構
成する削孔機ユニット、マンケージユニット、吹付機ユ
ニットはそれぞれ共通の主レールに沿って前後方向へ移
動可能とされ、該主レールの側方には副レールが配置さ
れ、主レールと副レールとの間には、それら両レール間
で前記削孔機ユニット、マンケージユニット、吹付機ユ
ニットの乗り移しが可能なトラバーサが設けられている
ことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、削孔機ユニット、マンケ
ージユニット、吹付機ユニットが前後方向へ移動可能と
されて、台車ユニットの前部に位置する状態と台車ユニ
ットの後部に位置する状態のいずれかを選択可能となっ
ているから、それらユニットを必要に応じて、メイング
リッパよりも前方の切羽直後位置とメイングリッパより
も後方位置のいずれでも自由に配置することができる。
したがって、それらの組み合わせによって、削孔機ユニ
ットを前方に配置するとともに吹付機ユニットを後方に
配置する態様、逆に吹付機ユニットを前方に配置すると
ともに削孔機ユニットを後方に配置する態様、また、吹
付機ユニットを前方に配置するとともにマンケージユニ
ットを後方に配置する態様等自由に選択することがで
き、それらユニットの数を増やすことなく、施工サイク
ルの短縮化が実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の実施の形態
のトンネル掘削機を示しており、図1は全体の側面図、
図2は同平面図である。
【0011】図1において符号1はメインビーム、2は
メインビームの前部に配置されたTBM本体、3はメイ
ンビーム1の基端側に装備されたメイングリッパ、4は
メイングリッパ3を介して地山から反力をとってメイン
ビーム2を前進させるスラストジャッキである。
【0012】前記TBM本体2は、前端に岩盤を掘削す
るカッター2Aを備えるとともに、その後方に該カッタ
ー2Aを回転駆動させる駆動機構を備える。TBM本体
2の後方であって、メインビーム2の架台5上には、2
台の削孔機ユニット6(6A、6B)、1台のマンケー
ジユニット7、1台の吹付機ユニット8からなる台車ユ
ニット10が配置されている。前記2台ある削孔機ユニ
ット6の内一台6Aは前後方向へ移動可能な移動式であ
り(6A)、残る一台の削孔機ユニット6Bは固定式で
ある。固定式の削孔機ユニット6Bは前記架台5の後端
部に配置される。また、前記マンケージユニット7およ
び吹付機ユニット8もそれぞれ前後方向へ移動可能な移
動式である。
【0013】削孔機ユニット6(6A、6B)は、削孔
機11によってトンネル内周面の岩盤に所定径の孔を所
定深さまであけるものであり、前記架台5上に載せられ
る台車13に搭載されて削孔機11を支持するアーム1
4が、それぞれ互い直交する3方向(X,Y,Z方向)
に旋回可能かつそれら3軸方向にもそれぞれ回転可能な
複数の関節を備えることで、削岩機11の位置、向き並
びに姿勢を任意に設定できるようになっている。なお、
移動式の削孔機ユニット6Aの台車13は、架台5上に
設けられた主レール12Aを走行可能とされ、固定式の
削孔機ユニット6Bの台車13は、主レール12Aの側
方に配置された副レール12B上に載せられる(なお、
図2では、削孔機ユニット6A、6Bともに前後の副レ
ール12B上に載せられている)。
【0014】マンケージユニット7は、人を載せるケー
ジ15をトンネル内周面に沿った任意の位置に配置させ
るものであり、前記架台5上を主レール12Aに沿って
走行する台車16に搭載されてケージ15を支持するア
ーム17が、それぞれ互い直交する3方向(X,Y,Z
方向)に旋回可能かつそれら3軸方向にもそれぞれ回転
可能な複数の関節を備えることで、ケージ15の位置、
向き並びに姿勢を任意に設定できるようになっている。
【0015】吹付機ユニット8は、吹付け機19によっ
てトンネル内周面の岩盤に、たとえばファイバ入りモル
タルを吹き付けるものであり、前記架台5上を主レール
12Aに沿って走行する台車20に搭載されて吹付け機
19を支持するアーム21が、それぞれ互い直交する3
方向(X,Y,Z方向)に旋回可能かつそれら3軸方向
にもそれぞれ回転可能な複数の関節を備えることで、吹
付け機19の位置、向き並びに姿勢を任意に設定できる
ようになっている。
【0016】前記主レール12Aは架台5の左右方向略
中央部分に敷設されるものであって、前記メインクリッ
パ3を間に挟むよう架台5の前端部から後端部まで達す
るように敷設されている。主レール12Aの前端部及び
後端部には、副レール12Bが主レール12Aの左右両
側方にそれぞれ等間隔をあけて敷設されている。なお、
この明細書において左右は、TBMの進行方向前方を基
準として決定するものとする。
【0017】ここで、主レール12A及び副レール12
Bはともに、互いに対をなす左右のレール本体からなる
ものであって、それら主レール12A及び副レール12
Bは、ともに同じ構造(レール幅を含む)であって長さ
のみが異なるものである。したがって、削孔機ユニット
6、マンケージユニット7、吹付機ユニット8の台車
は、それら主レール12Aと副レール12Bの何れでも
乗り入れることが可能である。
【0018】また、主レール12Aと副レール12Bと
の間には、それら両レール12A、12B間で前記削孔
機ユニット6、マンケージユニット7、吹付機ユニット
8の台車の乗り移しが可能なトラバーサ23が、台車ユ
ニット10の中央部と後部に設けられている(図5参
照)。
【0019】トラバーサ23は、前記主レール12A及
び副レール12Bの離間距離と同じ値だけ離間されると
ともにそれら主レール12A、副レール12Bと上面高
さを揃えて配置された左右の移動レール24A、24B
が、移動板25上に固定されてなるものであり、移動板
25が油圧シリンダ等の適宜駆動手段26Aによってサ
イドレール26に沿って左右方向へ移動されることによ
り、左右の移動レール24A、24Bが中央の主レール
12Aと右側の副レール12Bに合致する形態と、左側
の副レール12Bと主レール12Aに合致する形態との
いずれかを選択できるようになっている。そして、これ
により、削孔機ユニット6、マンケージユニット7ある
いは吹付機ユニット8を、移動レール24A、24B上
に一旦載せ、主レール12Aから右側の副レール12B
へ、主レール12Aから左側の副レール12Bへ、ある
いはそれらの逆方向へ削孔機ユニット6等を乗り移すこ
とができるようになっている。なお、図4中30は支保
工31を支持するための台車を示す。
【0020】次に、上記構成のトンネル掘削機の作用に
ついて説明する。掘削後の覆工処理はいくつかの工程に
分かれるが、このトンネル掘削機では、これらの処理を
TBMの前後両部分、つまり、切羽直後の部分とメイン
グリッパ3より後方の部分との2箇所で同時に進めるこ
とができる。
【0021】<フォアパイリング、側壁吹付けコンクリ
ート施工>図6、図7で示すように、切羽直後の部分で
フォアパイリングを行いながら、同時にメイングリッパ
後方の部分で側壁吹き付けコンクリート施工を行う。
【0022】すなわち、台車ユニット10の前部では、
例えば、図7に示すように右側の副レール12Bの前端
に移動式の削孔機ユニット6Aを配置し、主レール12
Aの前端にマンゲージユニット7を配置する。そして、
このように配置した削孔機ユニット6Aによってフォア
パイリングを行いながら、同時に、マンゲージユニット
7によって削孔現場の間近に配置されたケージ15上に
作業員が乗って、目視によりフォアパイリングの状況を
確認する(図8参照)。
【0023】一方、台車ユニット10の後部では、吹付
機ユニット8を主レール12Aの後端まで移動させ、こ
のように配置した吹付機ユニット8によって、一度吹き
付け施工を行った後メイングリッパ3により損傷した坑
壁箇所を補修するための吹き付け作業を行なう(図9参
照)。
【0024】<下半吹付けコンクリート施工、目視確認
>図10〜図13に示すように、切羽直後の部分で坑壁
の下半分について吹き付けコンクリート施工を行いなが
ら、同時にメイングリッパ3の後方の部分で切羽直後の
部分の吹付けコンクリート施工の目視確認を行なう。
【0025】すなわち、台車ユニット10の前部では、
主レール12Aの前端に吹付機ユニット8を配置し、台
車ユニット10の後部では主レール12Aの後端にマン
ケージユニット7を配置する。そして、主レール12A
の前端に配置した削孔機ユニット8によって坑壁の下半
分について吹き付けコンクリート施工を行いながら、同
時に、主レール12Bの後端に配置したマンゲージユニ
ット7のケージ15に乗った作業員が、目視により同吹
き付けコンクリート施工の状況を確認する(図12、1
3参照)。なお、このとき、移動式の削孔機ユニット6
Aは前側の副レール12B上に配置し、固定式の削孔機
ユニット6Bは後側の副レール12B上に配置する。
【0026】また、削孔機ユニット6、マンケージユニ
ット7及び吹付機ユニット8を図6、図7に示す位置か
ら図10、図11に示す位置に移行させるには、前後の
トラバーサ23を用いる。つまり、主レール12A上に
ある吹付機ユニット8を台車ユニット10の中央付近ま
で移動させ、この移動させた吹付機ユニット8をトラバ
ーサ23を用いて前部左側の副レール12B上に乗り移
す。この状態で、主レール12Aの前部に位置している
マンケージユニット7を主レール12の後部まで移動さ
せる。その後、前記前部左側の副レール12B上に乗り
移した吹付機ユニット8をトラバーサ23を利用して再
び主レール12上に乗り移し、この乗り移した吹付機ユ
ニット8を主レール12の前部にまで移動させる。
【0027】<目視確認>図14〜図16に示すよう
に、切羽直後部分で作業員がマンケージユニット7のケ
ージ15に乗り、切羽の作業捕助を行なう。すなわち、
台車ユニット10の前部では、主レール12Aの前端に
マンゲージユニット7を配置する。そして、このマンケ
ージユニット7のケージ15に乗った作業員が、切羽の
切削状況や支保工の組付状況を目視により確認する(図
16参照)。なお、このとき、移動式の削孔機ユニット
6Aは前側の副レール12B上に配置し、吹付機ユニッ
ト8は主レール12Aの後端に配置し、固定式の削孔機
ユニット6Bは後側の副レール12B上に配置する。
【0028】<上半吹付けコンクリート施工、ロックボ
ルト施工>図17〜図20に示すように、切羽直後の部
分で坑壁の上半分について吹付けコンクリート施工を行
いながら、同時にメイングリッパ3の後方の部分でロッ
クボルト施工を行なう。
【0029】すなわち、台車ユニット10の前部では、
主レール12Aの前端に吹付機ユニット8を配置し、台
車ユニット10の後部では主レール12Aの後端に固定
式の削孔機ユニット6Bを配置する。そして、主レール
12Aの前端に配置した吹付機ユニット8によって坑壁
の上半分について吹き付けコンクリート施工を行いなが
ら、同時に、主レール12Bの後端に配置した固定式の
削孔機ユニット6Bによって、ロックボルト施工を行
う。なお、このとき、移動式の削孔機ユニット6Aは前
側の副レール12B上に配置させ、マンケージユニット
7は後側の副レール12B上に配置させる。
【0030】また、上記ロックボルト施工は、一台の削
孔機ユニット6Bによって行っているが、これに限られ
ることなく、後側の副レール12Bと主レール12Aの
後端に移動式の削孔機ユニット6Aと固定式の削孔機ユ
ニット6Bとをそれぞれ配置し、これら双方の削孔機ユ
ニット6A、6Bによってロックボルト施工を行っても
よい(図21(a)、(b)参照)。
【0031】上述のしたように本発明のトンネル掘削機
を用いた施工方法によれば、削孔機ユニット6、マンケ
ージユニット7、吹付機ユニット8がそれぞれ前後方向
へ移動可能とされて、台車ユニット10の前部に位置す
る状態と台車ユニット10の後部に位置する状態のいず
れかを選択可能となっているから、それらユニット6、
7、8を必要に応じて、メイングリッパ3よりも前方の
切羽直後位置とメイングリッパ3よりも後方位置に自由
に配置することができる。
【0032】したがって、それらの組み合わせによっ
て、削孔機ユニット6を前方に配置するとともに吹付機
ユニット8を後方に配置する態様、逆に吹付機ユニット
8を前方に配置するとともに削孔機ユニット6を後方に
配置する態様、また、吹付機ユニットを前方に配置する
とともにマンケージユニット7を後方に配置する態様等
自由に選択することができ、それらユニット6、7、8
の数を増やすことなく、メイングリッパ3よりも前方の
切羽直後位置とメイングリッパ3よりも後方位置に自由
に配置して、それら2箇所で任意の組み合わせの処理を
並行して行うことができ、これによって施工サイクルの
短縮化が実現できる。
【0033】加えて、この実施形態では、削孔機ユニッ
トを2台設け、本数の多い切羽へのロックボルト施工
を、それら2台の削孔機ユニット6A、6Bによって行
なうため、ロックボルト施工を能率的にかつ短時間で行
うことができる。
【0034】なお、上述の実施の形態はあくまで本発明
の例示であり、実施のあたり発明の要旨を逸脱しない範
囲で適宜設計変更可能である。また、上述の実施の形態
では、削孔機ユニット6、マンケージユニット7、吹付
機ユニット8ともに前後方向へ移動可能な構成にしてい
るが、それらの内いずれか一つあるいは2つのみを移動
可能としてもよい。また、上述の実施の形態では、削孔
機ユニット6、マンケージユニット7、吹付機ユニット
8を共通する主レール12Aに沿って移動可能としてい
るが、それぞれ専用のレールを設け、それらを専用のレ
ールに沿って移動可能な構成にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、削孔機
ユニット、マンケージユニット、吹付機ユニットのうち
少なくとも一つが前後方向へ移動可能とされて、台車ユ
ニットの前部に位置する状態と台車ユニットの後部に位
置する状態のいずれかを選択可能となっているから、そ
れらユニットの台数を増やすことなく、台車ユニットの
前後の両位置で自由に使用することができ、それらユニ
ットをその状況にあった最適位置で使用することができ
る。
【0036】請求項2にかかる発明によれば、削孔機ユ
ニットを前方に配置しかつ吹付機ユニットを後方に配置
する態様、吹付機ユニットを前方に配置しかつ削孔機ユ
ニットを後方に配置する態様、また、吹付機ユニットを
前方に配置しかつマンケージユニットを後方に配置する
態様等、各ユニット同士の台車ユニットの前後の両位置
に配置する組み合わせを自由に選択することができ、そ
れらユニットの数を増やすことなく、台車ユニットの前
後の両位置で覆工に関する処理を並行して同時に行うこ
とができ、これによって施工サイクルの短縮化が実現で
きる。
【0037】請求項3にかかる発明によれば、主レール
と副レールとの間で、削孔機ユニット、マンケージユニ
ット、吹付機ユニットをそれぞれ乗り移すトラバーを設
けているから、レール本数を増やすことなく、ユニット
同士の干渉するのを避けてそれら各ユニットのスムーズ
な前後移動が行える。
【0038】請求項4にかかる発明によれば、メイング
リーパの後方に、前後方向へ移動可能な削孔機ユニット
とは別に、固定式の削孔機ユニットを設けているから、
本数の多い切羽へのロックボルト施工を、2台の削孔機
ユニットによって行なうことができ、ロックボルト施工
を能率的にかつ短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機を示す
側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機を示す
平面図である。
【図3】 図1のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】 図1のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】 トラバーサを説明する正面図である。
【図6】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使用
状態を説明する側面図である。
【図7】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使用
状態を説明する平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使用
状態を説明する断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使用
状態を説明する断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する平面図である。
【図12】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する側面図である。
【図15】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する平面図である。
【図16】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する側面図である。
【図18】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する平面図である。
【図19】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態のトンネル掘削機の使
用状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 メインビーム 2 TBM本体 2A カッター 3 メイングリッパ 6(6A) 移動式の削孔機ユニット 6(6B) 固定式の削孔機ユニット 7 マンケージユニット 8 吹付機ユニット 10 台車ユニット 11 削孔機 12A 主レール 12B 副レール 14、17、 アーム 15 ケージ 19 吹付機 23 トラバーサ 24A 移動レール 24B 移動レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 手塚 茂樹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 茅野 浩一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 金岡 幹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA10 AC12 AD16 BA03 2D055 BA05 CA01 DB01 FA10 GB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤を掘削可能なカッターとその駆動機
    構をメインビームの先端部に装備し、メインビームの基
    端側に装備したメイングリッパを介して地山から反力を
    とってスラストジャッキにより掘進を行い、かつ、前記
    メインビームの基端部から後方へ延びる架台上に削孔機
    ユニット、マンケージユニット、吹付機ユニットが装備
    されてなる台車ユニットを備えるトンネル掘削機におい
    て、 前記台車ユニットを構成する削孔機ユニット、マンケー
    ジユニット、吹付機ユニットのうち少なくとも一つが前
    後方向へ移動可能とされ、台車ユニットの前部に位置す
    る状態と台車ユニットの後部に位置する状態のいずれか
    を選択可能となっていることを特徴とするトンネル掘削
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、 前記台車ユニットを構成する削孔機ユニット、マンケー
    ジユニット、吹付機ユニットがともに前後方向へ移動可
    能とされ、それら各ユニットが台車ユニットの前部に位
    置する状態と台車ユニットの後部に位置する状態のいず
    れかを選択可能となっていることを特徴とするトンネル
    掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトンネル掘削機におい
    て、 前記台車ユニットを構成する削孔機ユニット、マンケー
    ジユニット、吹付機ユニットはそれぞれ共通の主レール
    に沿って前後方向へ移動可能とされ、該主レールの側方
    には副レールが配置され、主レールと副レールとの間に
    は、それら両レール間で前記削孔機ユニット、マンケー
    ジユニット、吹付機ユニットの乗り移しが可能なトラバ
    ーサが設けられていることを特徴とするトンネル掘削
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106835866A (zh) * 2017-01-25 2017-06-13 中铁隧道集团有限公司 一种开敞式tbm行走边轨与中心轨分离组装循环利用的方法

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