JP2002302936A - 地盤改良攪拌機 - Google Patents

地盤改良攪拌機

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JP2002302936A
JP2002302936A JP2001111224A JP2001111224A JP2002302936A JP 2002302936 A JP2002302936 A JP 2002302936A JP 2001111224 A JP2001111224 A JP 2001111224A JP 2001111224 A JP2001111224 A JP 2001111224A JP 2002302936 A JP2002302936 A JP 2002302936A
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rotation
shaft
ground improvement
rotation shaft
drilling head
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JP2001111224A
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Kazuo Hori
一夫 堀
Yoshinori Sumitomo
義則 住友
Tomohiko Okuno
智彦 奥野
Koji Tahira
幸治 田平
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤の支持力を高めるための改良柱体を造設
する場合に、改良土の共回り現象が起こることを確実に
防止して、良質な改良土を作製できる地盤改良攪拌機を
提供すること。 【解決手段】 中空状の回転軸10と、この回転軸の先
端部に設けられた削孔ヘッド11と、削孔ヘッドより基
端部寄りの回転軸上に設けられた攪拌翼12と、この攪
拌翼の回転外径より外側で回転軸と略平行に延びる複数
の共回り防止軸14と、削孔ヘッドと攪拌翼との間で回
転軸上に回転自在に環装された接続管15と、この接続
管と各共回り防止軸の先端部とを連結する複数の第1ね
じれ抑制板16と、共回り防止軸から外側へ延びるよう
に共回り防止軸に取り付けられた第2ねじれ抑制板1
8、19を備えた地盤改良攪拌機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤の支持力を高
めるための改良柱体を造設する地盤改良撹拌機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、軟弱な地盤上に住宅等を建築す
る場合には、地盤中に図6(a)に示すような改良柱体6
を複数造設して地盤の支持力を向上させる地盤改良工法
が施工される。また、前記改良柱体6の一本当たりの支
持力を向上させるために、図6(b)に示すように、改良
柱体に複数の節部8を設けた節付き改良柱体7を造設す
る地盤改良工法もある。
【0003】前記節付き改良柱体7は、改良柱体の胴部
の外径が拡大した節部8を有するので、通常の改良柱体
6と比べて、地盤との摩擦力が増大する。このため、造
設すべき改良柱体の本数を少なくしたり、改良柱体の長
さを短くすることができ、地盤改良工法を簡略化するこ
とができる。
【0004】前記改良柱体6又は節付き改良柱体7は、
図7に示すような装置を用いて造設される。すなわち、
地盤を掘削及び撹拌する掘削撹拌翼を備えた地盤改良撹
拌機1が、建設機械2により固定された支柱3に昇降自
在かつ回転自在に設けられ、ミキサー4により、水と固
化材を混錬した固化材スラリーが作製され、該固化材ス
ラリーがポンプ5により、前記地盤改良撹拌機1に圧送
される構成となっている。
【0005】上記地盤改良撹拌機1の中空状の回転軸9
0は、支柱3に沿って昇降可能な可動支持部3aと、支
柱3の下端部に設けられた固定支持部3bとで回転自在
に支持されている。そして、可動支持部3a上に配設さ
れた適当な駆動源により回転軸90とともに削孔ヘッド
91(図8参照)を回転させて、改良柱体6又は改良柱
体7を造設すべき地盤を空掘りした後、回転軸90の下
端部から固化材スラリーを吐出しながら掘削撹拌翼92
を回転させて、固化材スラリーと土砂とを混合してなる
改良土を作製し、地盤改良撹拌機1を引き上げて該改良
土を固化させることにより、改良柱体6又は節付き改良
柱体7を造設する。
【0006】図8に示すように、例えば、回転軸90の
先端には、上記削孔ヘッド91が設けられるとともに、
この削孔ヘッド91より上方の回転軸90上に上記掘削
攪拌翼92が設けられている。また、節付き改良柱体7
を造設する場合には、回転軸90の回転方向の正反によ
り回転外径が拡大又は縮小する拡大翼93を削孔ヘッド
91と掘削攪拌翼92との間の回転軸90上に配置すれ
ばよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した地盤改良工法
では、改良柱体6の強度や均一性等は土砂と固化材スラ
リーを混合してなる改良土の固化反応に依存したものと
なるので、良質で安定した改良柱体を造設するには、土
砂と固化材スラリーとを良く混合することが重要となる
が、土砂が粘土質である場合等には、地盤改良撹拌機1
を用いて土砂と固化材スラリーとを混合及び撹拌する際
に、未改良土が団子状となり地盤改良撹拌機1の掘削撹
拌翼92と共に回転する現象、いわゆる共回り現象が生
じ、未改良土が塊のまま残ったり、外側のみ固化したよ
うな改良柱体となるおそれがある。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、地盤の支持力を高めるための改良柱体を造
設する場合に、改良土の共回り現象が起こることを確実
に防止して、良質な改良土を作製する手段を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の請求項1の地盤改良攪拌機は、中空状の回
転軸と、この回転軸の先端部に設けられた削孔ヘッド
と、削孔ヘッドより基端部寄りの回転軸上に設けられた
攪拌翼と、この攪拌翼の回転外径より外側で上記回転軸
と略平行に延びる複数の共回り防止軸と、削孔ヘッドと
攪拌翼との間で回転軸上に回転自在に環装された接続管
と、この接続管と各共回り防止軸の先端部とを連結する
複数の第1ねじれ抑制板と、共回り防止軸から外側へ延
びるように共回り防止軸に取り付けられた第2ねじれ抑
制板を備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2の地盤改良攪拌機は、請求項1の
構成において、上記第2ねじれ抑制板の先端は、上記削
孔ヘッドの回転外径より外側に位置することを特徴とす
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る共回り防止機構付き地盤改良撹拌機の構成を説
明するための正面図である。図1に示すように、共回り
防止機構付きの地盤改良撹拌機100は、その先端(下
端)に吐出口10aが形成された中空状の回転軸10
と、その先端部に掘削チップ110を有し、回転軸10
の先端部に前記吐出口10aを塞がないように設けられ
た削孔ヘッド11と、この削孔ヘッド11より基端部
側、つまり、削孔ヘッド11より上方の回転軸10に設
けられた掘削攪拌翼12(攪拌翼)と、回転軸10にお
ける削孔ヘッド11と掘削攪拌翼12との間の位置に設
けられた拡大翼13とを備えている。
【0012】図2にも示すように、掘削攪拌翼12は回
転軸10の外周における相対する側に1対取り付けら
れ、回転軸10が鉛直方向を向いた状態で各掘削攪拌翼
12は各々水平方向に対して互いに逆方向へ僅かに傾斜
した姿勢を取るように、回転軸10に対する掘削攪拌翼
12の取付方向が定められている。
【0013】地盤改良撹拌機100は、共回り防止機構
として、掘削攪拌翼12の回転外径より外側で回転軸1
0と略平行に延びる複数本、例えば、二本の共回り防止
軸14と、回転軸10上に回転自在に環装された接続管
15と、この接続管15と各共回り防止軸14の先端部
とを連結する複数枚、例えば、二枚の第1ねじれ抑制板
16とを備えている。前記接続管15及び第1ねじれ抑
制板16は拡大翼13と掘削攪拌翼12との間に設けら
れている。
【0014】各共回り防止軸15の先端部には接続管1
7が嵌合、固定され、第1ねじれ抑制板16における接
続管15と反対側の端部が接続管17に接続されてい
る。また、接続管17における第1ねじれ抑制板16と
反対側の位置には、共回り防止軸15から外側へ延びる
第2ねじれ抑制板18が取り付けられている。
【0015】各第2ねじれ抑制板18の回転外径は、図
1中にAで示す削孔ヘッド11の回転外径より外側に位
置するように設定されている。なお、接続管17を用い
る代わりに、第1及び第2ねじれ抑制板16、18を共
回り防止軸14に溶接等の手段で直接接続するようにし
てもよい。
【0016】上記第2ねじれ抑制板18より基端部寄
り、つまり、上方の各共回り防止軸14上には、今一つ
の第2ねじれ抑制板19が共回り防止軸14から外側へ
延びるように溶接等の手段で取り付けられている。ここ
では、対応する第1及び第2ねじれ抑制板18、19間
の間隔Bは、図4(d)(e)等に示した節部8の上下
幅より大きくなり、かつ隣接する節部8の間隔より小さ
くなるように設定される。
【0017】なお、本地盤改良撹拌機100も、上述と
同様に、建設機械2(図7参照)により固定された支柱
3に昇降自在に設けられ、ミキサー4により、水と固化
材を混錬した固化材スラリーが作製され、該固化材スラ
リーがポンプ5により、地盤改良撹拌機100に圧送さ
れるものとなっている。
【0018】また、図1に示したように、可動支持部3
a上の駆動源20により、回転軸10が回転されるもの
となっている。更に、各共回り防止軸14は、基端部が
駆動源17の両側の可動支持部3aに固定されるととも
に、固定支持部3bの両側に一体的に設けられた支持孔
部3cにより昇降自在に支持されている。
【0019】前記拡大翼13は、図3に示すように、上
下方向に一定間隔をおいて回転軸10に固定された一対
のブラケット30と、該ブラケット30を貫通する支持
ピン31を支軸として、軸線回りに回動自在に設けられ
た一対の拡大アーム32とを備えたものである。また、
ブラケット30には、拡大アーム32の回動を規制する
ための規制ピン33が、ブラケット30を貫通するよう
に四本設けられている。
【0020】前記拡大アーム32は平板状のもので、そ
の先端側であって反転時の回転方向側の側部に掘削チッ
プ320が固定されたものである。また、拡大アーム3
2の基端部には、図3に示すように、拡大アーム32が
支持ピン31を支軸として規制ピン33に当接すること
なく回動自在となるような円弧部32aと、所定の位置
で規制ピン33に当接することにより拡大アーム32の
回動を規制するような角部32bとが形成されている。
【0021】更に、図1及び図3に示すように、一対の
拡大アーム32各々には、掘削撹拌ピン34が三本設け
られている。一対の拡大アーム32の一方(図1左手
側)に設けられた三本の掘削撹拌ピン34のうち、一本
めは、該拡大アーム32の先端部に、回転軸10と平行
な方向であって下側に突出するように設けられ、二本め
は、一本めの掘削撹拌ピン34と回転軸10との距離よ
り短い距離であって、掘削攪拌翼12の先端と回転軸1
0との距離より長い距離となる位置に、回転軸10と平
行な方向であって上側に突出するように設けられ、三本
めは、二本めの掘削撹拌ピン34と回転軸10との距離
より短い距離であって、掘削攪拌翼12の先端と回転軸
10との距離より長い距離となる位置に、回転軸10と
平行な方向であって下側に突出するように設けられてい
る。
【0022】また、他方(図1右手側)の拡大アーム3
2に設けられた三本の掘削撹拌ピン34のうち、一本め
は、該拡大アーム32の先端部に、回転軸10と平行な
方向であって上側に突出するように設けられ、二本め
は、一本めの掘削撹拌ピン34と回転軸10との距離よ
り短い距離であって、掘削攪拌翼12の先端と回転軸1
0との距離より距離となる位置に、回転軸10と平行な
方向であって下側に突出するように設けられ、三本め
は、二本めの掘削撹拌ピン34と回転軸10との距離よ
り短い距離であって、掘削攪拌翼12の先端と回転軸1
0との距離より長い距離となる位置に、回転軸10と平
行な方向であって上側に突出するように設けられてい
る。したがって、上記一対の拡大アーム32に設けられ
た各掘削撹拌ピン34は、拡大翼13の回転中心に対し
て点対象となる。
【0023】前記各掘削撹拌ピン34は円柱状のもので
あって、拡大アーム32の面上から所定の高さだけ突出
するものであるが、該高さは、拡大アーム32の回動時
に、各掘削撹拌ピン34が削孔ヘッド11及び掘削攪拌
翼12と当接しないように設定する。
【0024】このように構成されることにより、拡大ア
ーム32は、図3(a)に示すように、回転軸10が反転
(半時計回りに回転)する場合には、遠心力及び土砂等
の抵抗により、拡大アーム32が開く方向に回動する。
拡大アーム32は、その先端部が回転軸10から最も離
れる位置で、角部32bが規制ピン33に当接して回動
が規制され、拡大翼13の回転外径が削孔ヘッド11の
回転外径よりも大きくなる。一方、図3(b)に示すよう
に、回転軸10が正転(時計回りに回転)する場合に
は、土砂等の抵抗により、拡大アーム32の側部が規制
ピン33に当接するまで回動して、拡大翼13の回転外
径が削孔ヘッド11の回転外径と同等となる。
【0025】以下、本地盤改良撹拌機100を用いた改
良柱体の製造方法について説明する。図4に示すよう
に、まず、地盤改良撹拌機100の位置決めをした後、
回転軸10を正転して、削孔ヘッド11及び掘削攪拌翼
12により地盤を空掘りする(図4(a))。このとき、
拡大翼13の拡大アーム32は、図4(b)に示すよう
に、掘削攪拌翼12の外径内に納まるような状態となっ
ている。
【0026】そして、地盤改良撹拌機100の先端が設
定した深さに到達した後、ポンプ5により固化剤スラリ
ーを地盤改良撹拌機100の回転軸10内に圧送して、
該固化剤スラリーを回転軸10の吐出口10aから吐出
させながら、回転軸10を正転させたままで、地盤改良
撹拌機100を引き上げる。これにより、掘削攪拌翼1
2及び削孔ヘッド11が、土砂と固化剤スラリーとを混
合撹拌する(図4(b))。
【0027】土砂と固化剤スラリーの混合撹拌を終えた
後、任意の深さにおいて、回転軸10を反転する。これ
により、拡大翼13の拡大アーム32は、図3(a)に示
すように、その先端部分が削孔ヘッド11の回転外径を
超え、先に空掘りしたときより大きな外径部分の土砂を
掘削し、土砂と固化剤スラリーとを混合撹拌する。この
状態のまま、地盤改良撹拌機100を形成すべき節部の
幅分上下動させ、造設すべき改良柱体に節部を形成する
(図4(c))。
【0028】その後、回転軸10を正転させて拡大アー
ム32を削孔ヘッド11の回転外径内に納まるような状
態にまで回動させ、所定の深さまで引き上げた後、再
び、回転軸10を反転させ、上述と同様に、造設すべき
改良柱体に新たな節部を形成する(図4(d))。
【0029】これを繰り返して任意の個数の節部を形成
し、回転軸10を正転させて拡大アーム32を削孔ヘッ
ド11の回転外径内に納まるような状態にまで回動さ
せ、共回り防止機構付き地盤改良撹拌機100を引き上
げる(図4(e))。このような一連の作業を繰り返し
て、地盤に節付き改良柱体8を任意の本数作製し、一定
時間が経過すれば固化剤スラリーが固化されて節付き改
良柱体8が造設される。
【0030】図5は、改良柱体に節部を形成している状
態(図4(c)、(d))における共回り防止機構付き地盤改
良撹拌機100を表すものである。この状態において回
転軸10は反転しており、掘削攪拌翼12により改良柱
体の胴部の改良土が混合撹拌されるとともに、拡大翼1
3により改良柱体の節部が形成される。
【0031】本実施の形態に係る地盤改良撹拌機100
によれば、共回り防止機構として、回転軸10と略平行
に配置された共回り防止軸14と、第1ねじれ抑制板1
6とを備えてなるので、回転軸10の回転にかかわら
ず、共回り防止軸14及び第1ねじれ抑制板16を非回
転状態に維持することができる。
【0032】これにより、地盤中に改良柱体を造設する
際において、土砂や改良土が掘削攪拌翼12等と共に回
転したとしても、共回り防止軸14及び第1ねじれ抑制
板16により強制的にせん断されて、改良土の混合撹拌
を促進するとともに、共回り現象を確実に防止する。そ
して、共回り防止軸14は可動支持部3aから回転軸1
0と平行に延びているので、地盤に掘削した孔の全ての
高さ領域で共回り防止軸14による共回り防止効果が得
られるとともに、掘削攪拌翼12の近傍では第1ねじれ
抑制板16によって付加的な共回り防止効果が得られ、
全体として、改良土の混合撹拌中の共回りは大幅に減少
する。更に、共回り防止軸14の基端部を可動支持部3
aに接続したので、支持孔部3cによる支持機能と相俟
って共回り防止軸14を十分に強固に支持できるように
なる。
【0033】また、第2ねじれ抑制板19は、図4(a)
の空掘り中及びその後の土壌改良作業中(図4(b)乃至
(e))中に、削孔ヘッド11により形成された孔の周
囲の地盤中にくい込んだ状態となるので、共回り防止軸
14の変形が防止されるとともに、第1ねじれ抑制板1
6で共回り防止軸14と回転軸10とが連結されること
によって、共回り防止軸14の先端部(下端部)付近の
変形が一層生じにくくなる。
【0034】なお、本実施の形態では、第2ねじれ抑制
板18、19の回転外径は、図4(c)(d)における節部8
の内径より内側であるため、いずれかの第2ねじれ抑制
板18、19が節部を通過する際には、当該第2ねじれ
抑制板18、19による共回り防止軸14の変形防止効
果は得られなくなる。しかし、対応する第2ねじれ抑制
板18、19間の間隔は各節部8の上下幅より大きく、
かつ隣接する節部8の間隔より小さいため、いずれか一
方の第2ねじれ抑制板18、19は常に地盤中にくい込
んだ状態となり、最小限のねじれ防止効果は常に確保さ
れる。
【0035】なお、例えば、各節部8の上下幅と隣接す
る節部8の間隔とが等しい場合は、対応する第2ねじれ
抑制板18、19間の間隔を各節部8の上下幅と略等し
く設定すれば、いずれか一方の第2ねじれ抑制板18、
19は常に地盤中にくい込んだ状態となる。このよう
に、各節部8の上下幅と隣接する節部8の間隔とに応じ
て、対応する第2ねじれ抑制板18、19間の間隔を適
宜に設定し、いずれか一方の第2ねじれ抑制板18、1
9は常に地盤中にくい込んだ状態となるようにすればよ
い。
【0036】なお、図示していないが、改良土を作製す
る際(図4(b))においても、同様に、共回り防止部材
14及びねじれ抑制板16により、土砂、固化材スラリ
ーが強制的にせん断されて、改良土の混合撹拌を促進す
るとともに、共回り現象を防止する。
【0037】本実施の形態では、拡大翼を有する地盤改
良撹拌機に共回り防止機構を設けたものを示したが、拡
大翼を有しない地盤改良撹拌機に同様の共回り防止機構
を設けた場合も、前記と同様の共回り防止効果が得られ
ることは当然である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の地盤改良攪拌機は、中空状の回転軸と、この回転軸の
先端部に設けられた削孔ヘッドと、削孔ヘッドより基端
部寄りの回転軸上に設けられた攪拌翼と、この攪拌翼の
回転外径より外側で上記回転軸と略平行に延びる複数の
共回り防止軸と、削孔ヘッドと攪拌翼との間で回転軸上
に回転自在に環装された接続管と、この接続管と各共回
り防止軸の先端部とを連結する複数の第1ねじれ抑制板
と、共回り防止軸から外側へ延びるように共回り防止軸
に取り付けられた第2ねじれ抑制板を備えたものであ
り、回転軸の回転にかかわらず共回り防止軸並びに第1
及び第2ねじれ抑制板は回転せず、これら共回り防止軸
並びに第1及び第2ねじれ抑制板によって攪拌翼と共に
回転する土砂や改良土が強制的にせん断される。これに
より、共回り現象が確実に防止されるとともに、改良土
の攪拌、混合が促進されて良好な改良柱対が製造される
ようになる。
【0039】また、複数の共回り防止軸の先端部同士が
第1ねじれ抑制板及び接続管を介して互いに接続されて
いるので、攪拌中に共回り防止軸に加わる土圧によって
共回り防止軸の先端部付近が変形する不具合も生じにく
い。
【0040】請求項2の地盤改良攪拌機は、請求項1の
構成において、上記第2ねじれ抑制板の先端は、上記削
孔ヘッドの回転外径より外側に位置するので、空掘り中
及び固化材スラリーと土砂との混合による地盤改良中に
第2ねじれ抑制板の先端付近は、削孔ヘッドにより設け
られた孔の周囲の硬い地盤中にくい込んだ状態となる結
果、共回り防止軸の変形は一層生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る地盤改良攪拌機を示
す概略正面図である。
【図2】上記地盤改良攪拌機の共回り防止軸及びねじれ
抑制板周辺を示す拡大斜視図である。
【図3】上記地盤改良攪拌機の拡大翼が径方向に拡大又
は縮小する様子を示す平面図である。
【図4】上記地盤改良攪拌機を用いた改良柱体製造方法
を説明する模式図である。
【図5】上記地盤改良攪拌機で節部を形成する様子を示
す断面説明図である。
【図6】地盤の支持力を高めるための改良柱体及び節付
き改良柱体を示す説明図である。
【図7】地盤改良工法に用いられる装置を示す説明図で
ある。
【図8】図7の装置における回転軸を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 回転軸 11 削孔ヘッド 12 掘削攪拌翼(攪拌翼) 14 共回り防止軸 15 接続管 16 第1ねじれ抑制板 18 第2ねじれ抑制板 19 第2ねじれ抑制板
フロントページの続き (72)発明者 奥野 智彦 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 (72)発明者 田平 幸治 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB05 AC04 BA08 BD05 CB03 DB07 EA11 EA16 EA17 EA18 EA21 EB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の回転軸と、この回転軸の先端部
    に設けられた削孔ヘッドと、削孔ヘッドより基端部寄り
    の回転軸上に設けられた攪拌翼と、この攪拌翼の回転外
    径より外側で上記回転軸と略平行に延びる複数の共回り
    防止軸と、削孔ヘッドと攪拌翼との間で回転軸上に回転
    自在に環装された接続管と、この接続管と各共回り防止
    軸の先端部とを連結する複数の第1ねじれ抑制板と、共
    回り防止軸から外側へ延びるように共回り防止軸に取り
    付けられた第2ねじれ抑制板を備えたことを特徴とする
    地盤改良攪拌機。
  2. 【請求項2】 上記第2ねじれ抑制板の先端は、上記削
    孔ヘッドの回転外径より外側に位置することを特徴とす
    る請求項1記載の地盤改良攪拌機。
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JP2017043901A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 株式会社エステック 地盤改良工法

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