JP2002302211A - 保管搬送設備 - Google Patents

保管搬送設備

Info

Publication number
JP2002302211A
JP2002302211A JP2001106151A JP2001106151A JP2002302211A JP 2002302211 A JP2002302211 A JP 2002302211A JP 2001106151 A JP2001106151 A JP 2001106151A JP 2001106151 A JP2001106151 A JP 2001106151A JP 2002302211 A JP2002302211 A JP 2002302211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
articles
rack
racks
stacker crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001106151A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Furuya
雅啓 古屋
Tomoji Kibe
智司 木部
Yoshihiro Yabu
良広 養父
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittetsu Plant Designing Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Nittetsu Plant Designing Corp
Priority to JP2001106151A priority Critical patent/JP2002302211A/ja
Publication of JP2002302211A publication Critical patent/JP2002302211A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品搬送時に発生する作業能率低下、搬送ロ
ジックの複雑化、滞留、輻輳といった諸課題を解決し作
業者の能率の向上、設備の効率的活用による稼働率向上
と設備削減によるコストダウンを実現する保管搬送設備
を提供する。 【解決手段】 物品を格納する多数の収納部11を有す
る複数のラックA〜Cと、物品をラックA〜Cの収納部
11に搬入し、又は収納部11から搬出する複数のスタ
ッカークレーンD、Eと、スタッカークレーンD、Eに
入庫する物品を受け渡し可能な入庫装置17と、入庫す
る物品を受け入れ、移載装置18を介して入庫装置17
に物品を移載する入荷装置19と、スタッカークレーン
D、Eから出庫する物品を受け取る出庫装置20と、出
庫装置20から物品を受け取り、目的とする払出装置2
1まで移送する搬送装置22とを有し、移載装置18を
用いた入庫作業中に出庫作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体自動倉庫とそ
の入出庫荷捌設備、及びこれらを制御するコンピュータ
システムにより構成される入出庫頻度の高い保管搬送設
備に係り、特にそのレイアウトとその運用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を入庫して保管し、また、必
要に応じて出庫する保管搬送設備80は、図5に示すよ
うに、物品を格納する多数の収納部81を有するラック
82〜85と、ラック82、83の間、ラック84、8
5の間に設置されたレール95、96上をそれぞれ走行
して両側のラック82、83又はラック84、85との
間で物品の保管及び取り出しを行うスタッカークレーン
86、87を備えた立体自動倉庫97を有している。ラ
ック82〜85の一側には、2台の入庫台車88、89
及び2台の出庫台車90、91がスタッカークレーン8
6、87に平行に移動可能に配置されていた。また、ラ
ック82〜85の一側端部から少し離れた位置には、移
載用のフォークを備えた搬送台車92が、スタッカーク
レーン86、87の移動経路に直交して移動可能に配置
されていた。また、搬送台車92の移動経路に沿って少
し離れた2カ所には、入荷装置93及び払出装置94が
設けられており、搬送台車92は、入荷装置93から入
庫する物品を受け取って入庫台車88、89に仕分け搬
送を行うことができた。また、搬送台車92は、出庫台
車90、91から出庫する物品を受け取って払出装置9
4に渡すことができた。物品を立体自動倉庫97に入庫
する場合には、入荷作業者が図示しないコンピュータシ
ステムで受け入れ処理を行った後、入荷装置93で物品
を受け入れる入荷作業を行う。その後、設備の起動操作
を行うと、入荷装置93は、物品を搬送台車92への受
渡し位置まで送る。搬送台車92は、入荷装置93上の
物品を掬い取り、入庫台車88又は入庫台車89に受け
渡す。入庫台車88又は入庫台車89は、物品を積載し
て、スタッカークレーン86又はスタッカークレーン8
7との受渡し位置まで走行する。入庫台車88又は入庫
台車89の到着後、スタッカークレーン86又はスタッ
カークレーン87は、入庫台車88又は入庫台車89か
ら物品を掬い取り、ラック82〜85の指定された収納
部81に保管する。物品を立体自動倉庫97から出庫す
る場合は、払出作業者がコンピュータシステムで払出処
理を行う。スタッカークレーン86又はスタッカークレ
ーン87はラック82〜85の所定の収納部81から物
品を掬い、出庫台車90、91が待機するラック82〜
85の一側端部まで搬送する。出庫台車90、91は物
品を積載し、搬送台車92への受渡し位置まで走行す
る。搬送台車92は、物品を積載して走行してきた出庫
台車90、91の受渡し位置まで移動して物品を掬い取
り、指定の払出装置94まで移動した後物品を払い出
す。払出作業者は、払出装置94に出てきた物品を確認
して、次の作業に移る。このようにして作業を行ってい
た。図6に示すように、保管搬送設備98の立体自動倉
庫99は、前述した保管搬送設備80の立体自動倉庫9
7のラック83を省略したものである。また、2台の入
庫台車88、89のうちの入庫台車88を省略し、出庫
台車90をラック82の一側に接続していた。その他の
構成は、保管搬送設備80と同一なので、同一部材には
同一番号を付して説明は省略する。保管搬送設備98を
用いた場合には、スタッカークレーン86、87は、中
央に配置された入庫台車89からそれぞれ物品を受け取
り、両側に配置された出庫台車90、91からそれぞれ
出庫を行っていた。保管搬送設備98を用いた場合も保
管搬送設備80と同様の作業を行って物品の入出庫を行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の保管搬送設備80は、次のような問題があった。搬
送台車92は、物品の受け取り時には、入荷装置93と
入庫台車88、89との間を走行し、払出時には、出庫
台車90、91と払出装置94との間を走行する必要が
あった。従って、受取りと払出作業を同時に行うことが
できず、作業者の待ち時間が増え、作業能率が低下して
いた。また、例えば、搬送台車92から入庫台車88、
89のうちの一方に物品を受け渡しているときには、他
方の入庫台車89、88は待機する必要があり、出庫台
車90、91から搬送台車92に物品を受け渡すときも
同様であった。すなわち、入庫時及び出庫時において1
台の搬送台車92が必ず使用されるので、1つの物品の
搬入、又は搬出が終了するまで、次の処理を行うことが
できないという問題が発生していた。
【0004】また、入庫搬送のピーク時に出庫搬送が重
なった場合、コンピュータシステムを使用し、搬送順位
の優先度、設備の稼働状況、保管棚や仮置き棚、搬送先
設備の空き状況等を管理し、効率的な搬送を維持しなけ
ればならないが、単純な制御ロジックでは対処できず、
搬送台車92の位置制御や搬送制御、データトラッキン
グ、搬送順番の自動選択等、高度な機能や複雑な制御ロ
ジックを組み込む必要があった。さらに、各ラック82
〜85へ入出庫するため、スタッカークレーン86、8
7毎に対応する入庫台車88、89及び出庫台車90、
91を配置する必要があり、また、搬送台車92と入庫
台車88、89との間、又は搬送台車92と出庫台車9
0、91との間で物品の仕分けや集約を行うためのスペ
ースが必要になり、スペース効率が低下するという問題
があり、レイアウトのフレキシブル性も低下していた。
また、保管搬送設備98を用いた場合も同様の問題が発
生していた。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、物品搬送時に発生する上記のような作業能率低下、
搬送ロジックの複雑化、滞留、輻輳といった諸課題を解
決し、作業者の作業能率の向上、設備の効率的活用によ
る稼働率向上と設備削減によるコストダウンを実現する
保管搬送設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る保管搬送設備は、物品を格納する多数の収納部を有
する複数のラックと、物品を前記ラックの前記収納部に
搬入し、又は前記収納部から搬出する複数のスタッカー
クレーンと、該スタッカークレーンに入庫する物品を受
け渡し可能な入庫装置と、入庫する物品を受け入れ、移
載装置を介して前記入庫装置に移載する入荷装置と、前
記スタッカークレーンから出庫する物品を受け取る出庫
装置と、該出庫装置から出庫する物品を受け取り、払出
装置まで移送する搬送装置とを有し、前記移載装置を用
いた入庫作業中に出庫作業を行う。払出装置は、複数設
けることができる。また、入荷装置における物品の受け
入れ方向、払出装置での払出方向と立体自動倉庫での物
品の保管方向が異なる場合は、入庫装置、出庫装置の荷
受け部に旋回機能を設けることができる。スタッカーク
レーンとは、例えば、両側に突出可能なフォークを有
し、該フォーク上の物品を、それぞれ両側に移載でき
る。物品は、物品を受け入れる入荷装置から移載装置を
介して入庫装置に渡されて走行し、入庫装置から走行、
昇降及びフォーク移載可能なスタッカークレーンを介し
てラックに保管される。また、物品が出庫されるときに
は、ラックからスタッカークレーンを介して出庫装置に
渡され、受渡し位置まで走行する出庫装置から払出装置
に渡され出庫される。出庫作業を行うときには、物品
は、1カ所に設けた出庫装置から複数の払出装置まで走
行して受け渡されるので、移載装置を使用しないで出庫
を行うことができ、入庫作業と出庫作業を同時に行うこ
とができる。
【0006】ここで、前記複数のラックを3列に配置さ
れたラックA、ラックB、ラックCで構成し、前記スタ
ッカークレーンを、ラックAとラックBの間に配置され
たスタッカークレーンD、及びラックBとラックCの間
に配置されたスタッカークレーンEで構成し、中央列の
ラックBに隣接する位置に、前記入庫装置が接続される
と共に、スタッカークレーンD、Eを用いて物品の出入
れを両側から行うことができる複数の仮置棚を設けるこ
とも可能である。入荷された物品をスタッカークレーン
D、Eを用いて、ラックA〜Cに収納することができ
る。また、例えば、ラックAに収納されている物品を、
スタッカークレーンDを用いて一旦仮置棚に載置し、こ
れをスタッカークレーンEを用いて取り出すことができ
る。かかる構成によって、物品の入庫動線と出庫動線を
分離し、入庫装置の稼働を止めずに出庫作業を行うこと
ができる。また、仮置棚が複数設けられているので、ス
タッカークレーンD、Eが出庫中の物品を保持した状態
で動作が停止し物品の滞留が発生しないよう、あいてい
る仮置棚に物品を載置して、その後の入庫作業や、再度
の出庫作業に取りかかることができる。
【0007】また、前記中央列のラックBの前記複数の
収納部を、スタッカークレーンD側、又はスタッカーク
レーンE側に開口し、開口方向が異なる2つの収納部群
F、Gを構成し、収納部群F、Gを、ラックBを長手方
向中央部で分割してそれぞれ配置し、前記出庫装置側の
ラックCの長手方向長さを、ラックBより短く形成し、
また、ラックAの長手方向長さを、ラックBより長く形
成することも可能である。出庫装置は、ラックBの仮置
棚に対し、スタッカークレーンEを挟んで対向する位置
であって、かつラックCに隣接する位置に配置すること
ができる。かかる構成によって、仮置棚から出庫装置に
物品を受け渡すときに使用するスタッカークレーンEは
走行しないため、サイクルタイムを短縮することができ
る。また、入庫装置からラックAの棚に移載するときも
スタッカークレーンDを走行させずに行うことができる
ため同様の効果がある。これにより、ラックAとラック
Bの収納部群Gの棚に入出庫するスタッカークレーンD
の稼働率よりも、ラックCとラックBの収納部群Fに入
出庫するスタッカークレーンEの稼働率を下げておき、
さらにスタッカークレーンEにラックAとラックBの収
納部群Gから仮置棚を介して出庫装置に移載する作業を
行わせることにより、両方のスタッカークレーンD、E
の負荷を均一化することができる。このようにすること
により、さらに設備全体の稼働率を上げることができ
る。また、収納部をそれぞれ片方に開口させて設けてい
るので、開口していない側を確実に補強することがで
き、ラックを大型化して収納効率を上げることができ
る。
【0008】また、入庫及び出庫に伴う全体の制御を、
コンピュータシステムによって最適化することも可能で
ある。最適化とは、例えば、連続して入庫及び出庫に関
する指示がされた場合に、この指示に応じて2以上の物
品を同時に移動させ、作業時間を短縮することをいう。
コンピュータシステムを用いて最適化を行うので、入庫
及び出庫を効率よく行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。図1〜図4に示すように、本発明
の一実施の形態に係る保管搬送設備10は、物品の一例
である円筒状部材35を格納する多数の収納部11を有
する3台のラックA〜Cと、円筒状部材35をラックA
〜Cの収納部11に搬入し、又は収納部11から搬出す
る2台のスタッカークレーンD、E(スタッカークレー
ンDはラックAとラックBの間、スタッカークレーンE
は、ラックBとラックCの間に配置される)と、スタッ
カークレーンD、Eに入庫する円筒状部材35を受け渡
し可能な入庫装置17と、入庫する円筒状部材35を受
け入れ、移載装置18を介して入庫装置17に円筒状部
材35を移載する入荷装置19と、ラックC側に配置さ
れ、スタッカークレーンEから出庫する円筒状部材35
を受け取る出庫装置20と、出庫装置20から円筒状部
材35を受け取り、払出装置21まで移送する搬送装置
22とを有している。以下、詳しく説明する。なお、本
実施の形態においては、ラックA〜Cの入庫装置17側
をそれぞれHP(ホームポジション)側、その逆側をO
P(アザーポジション)側として説明する。
【0010】まず、ラックA〜Cについて説明する。ラ
ックA〜Cは、立体自動倉庫23内に平行に設けられ、
それぞれ柱及び水平材によって縦横に仕切られた複数の
収納部11を有している。ラックA、Cの収納部11
は、中央列のラックB側に開口して形成されており、開
口部の逆側はそれぞれ背面ブレース24によって補強さ
れている。中央列のラックBの中央部よりHP側の収納
部11は、スタッカークレーンE側に開口して収納部群
Fを形成し、中央部よりOP側の収納部11は、スタッ
カークレーンD側に開口して収納部群Gを形成してい
る。また、各開口部の逆側はそれぞれ背面ブレース24
によって補強されている。ラックCの長手方向長さは、
出庫装置20側が中央列のラックBより収納部11の1
つ分の幅だけ短く形成され、また、ラックAの幅方向長
さは、ラックBより収納部11の1つ分の幅だけ長く形
成されている。各ラックA〜Cは、OP側端部を同じ位
置に配置しているので、HP側端部の位置はそれぞれ異
なり、階段状の平面配置になっている。中央列のラック
BのHP側端部の最下段及びその1段上には、スタッカ
ークレーンD、Eを用いて物品の出入れをラックBの両
側から行うことができる2つの仮置棚32、33が設け
られている。
【0011】次に、スタッカークレーンD、Eについて
説明する。スタッカークレーンDは、ラックA、Bの間
に設置されたレール部材27上を走行可能かつ昇降可能
で、図4(A)、(B)に示すように、荷受け部36を
備えて上部に設けられたフォーク29をそれぞれラック
A側、ラックB側に突出させて、両側に配置された各収
納部11との間で円筒状部材35の移載を行うことがで
きる。また、スタッカークレーンEも同様に、ラック
B、Cの間に配置されたレール部材28上を走行して、
荷受け部36を備えて上部に設けられたフォーク30を
ラックB側、ラックC側に突出させて円筒状部材35の
移載を行うことができる。
【0012】次に、入庫装置17、移載装置18、及び
入荷装置19について説明する。入庫装置17は、例え
ば、台車からなって、円筒状部材35を積載する荷受け
台部分を旋回させながら平坦路又はレール部材からなる
搬送路31上を移動して、ラックBのHP側端部と、立
体自動倉庫23の外側に配置された入荷装置19との間
を往復走行する。入庫装置17は、ラックBのHP側端
部に隣接する位置に停止してスタッカークレーンD、E
に円筒状部材35を移載することができる。物品を受け
入れる入荷装置19と入庫装置17との間の円筒状部材
35の受渡しは、その間に配置された移載装置18によ
って行うが、移載装置18を入荷装置19の一部、又は
入庫装置17の一部として構成することも可能である。
入荷装置19上に受け入れられた円筒状部材35は、移
載装置18を介して入庫装置17に受け渡される。入庫
装置17は、ラックBのHP側端部に隣接する位置まで
搬送路31上を旋回しながら移動する。そして、入庫装
置17上の円筒状部材35は、スタッカークレーンD、
Eで移載搬送され、所定の収納部11に収納される。
【0013】次に、出庫装置20、払出装置21、及び
搬送装置22について説明する。出庫装置20は、例え
ば、台車からなって、円筒状部材35を積載する荷受け
台部分を旋回させながら平坦路又はレール部材からなる
搬送路34上を移動して、ラックCのHP側端部と、立
体自動倉庫23の外側に配置された搬送装置22との間
を往復走行する。搬送装置22は、搬送路34に直交す
る方向に移動可能となるように配置され、出庫装置20
から円筒状部材35を受け取ったり、複数台設置された
払出装置21のうちの指示された1台に受け渡す。
【0014】ラックCの収納部11と、ラックBのスタ
ッカークレーンE側に開口した収納部群Fの収納部11
に収納された円筒状部材35は、スタッカークレーンE
によって出庫装置20に移載され、さらに搬送装置22
を介して払出装置21に移送される。ラックAの収納部
11と、ラックBのスタッカークレーンD側に開口した
収納部群Gの収納部11に収納された円筒状部材35
は、まず、スタッカークレーンDに移載される。次い
で、スタッカークレーンDはHP側端部まで移動し、仮
置棚32又は仮置棚33に円筒状部材35を移載する。
仮置棚32又は仮置棚33に載置された円筒状部材35
は、スタッカークレーンEに移載され、さらに出庫装置
20に移載される。そして、円筒状部材35は、搬送装
置22を介して払出装置21に移送される。ラックBの
仮置棚32、33と出庫装置20は、スタッカークレー
ンEを挟んで両側に配置されているので、スタッカーク
レーンEをHP側又はOP側に移動することなく円筒状
部材35を仮置棚32、33から出庫装置20に移載す
ることができ、出庫作業を迅速に行うことができる。
【0015】また、ラックBのHP側の収納部群Fは、
ラックC側に開口し、収納部群Gは、ラックA側に開口
している。そのため、収納部群Gに円筒状部材35を入
庫するときのスタッカークレーンDの走行距離が、収納
部群Fに円筒状部材35を入庫するときのスタッカーク
レーンEの走行距離より長くなるので、より時間がかか
る。従って、入庫作業のときのスタッカークレーンD、
Eの平均サイクルタイムは、出庫装置20とは逆側に配
置されたスタッカークレーンDの方が長くなり、稼働率
も高くなる。ところが、出庫作業を行うときは、スタッ
カークレーンEには、仮置棚32、33から出庫装置2
0へ移載する動作が加わるため、このサイクルタイムが
余計に必要となる。従って、ラックBを前述のような配
置構成にすることにより、入出庫作業全体におけるスタ
ッカークレーンD、Eの稼働率を均一化することができ
る。
【0016】次に、保管搬送設備10の使用手順につい
て説明する。入庫作業を単独で行う場合と、出庫作業を
単独で行う場合については、前述したので省略する。こ
こで、スタッカークレーンDを用いて入出庫可能なエリ
アをA−G部、スタッカークレーンEを用いて入出庫可
能なエリアをC−F部とする。すなわち、A−G部と
は、ラックAの各収納部11と、ラックBの収納部群G
を構成する各収納部11からなり、C−F部とは、ラッ
クBの収納部群Fを構成する各収納部11と、ラックC
の収納部11からなる。まず、A−G部への入庫作業
と、A−G部からの出庫作業を同時に行う場合について
説明する。出庫する円筒状部材35をA−G部からスタ
ッカークレーンDで仮置棚32、33の一方に移載し、
その後、スタッカークレーンDをHP側端部に待機させ
る。また、スタッカークレーンDの移動中に、入庫する
円筒状部材35を、入荷装置19、移載装置18を介し
て入庫装置17に移載し、入庫装置17をラックBの端
部まで移動させる。そして、スタッカークレーンDを用
いて入庫装置17から円筒状部材35をA−G部に移動
させる。
【0017】次に、A−G部への入庫作業と、C−F部
からの出庫作業を同時に行う場合について説明する。こ
の場合には、入庫にスタッカークレーンDを使用し、出
庫にスタッカークレーンEを使用し、その他の装置は重
複しないので、それぞれ前述した手順によって、別工程
で作業を行うことができる。次に、A−G部からの出庫
作業を連続して行う場合について説明する。まず、スタ
ッカークレーンDを用いて第1の円筒状部材35をA−
G部から搬出し、仮置棚32、33のうちの一方に載置
し、続いて、第2の円筒状部材35をA−G部から搬出
する。スタッカークレーンEは、仮置棚32、33の一
方に置かれた円筒状部材35を出庫装置20に移載す
る。そして、スタッカークレーンDは、第2の円筒状部
材35を仮置棚32、33のうちのもう一方に再度載置
し、以下、同様にスタッカークレーンEを用いて第2の
円筒状部材35を出庫する。
【0018】次に、A−G部からの出庫作業とC−F部
への入庫作業を同時に行う場合について説明する。スタ
ッカークレーンDは、第1の円筒状部材35をA−G部
から仮置棚32、33のうちの一方に搬送する。スタッ
カークレーンDの稼働中に、通常の手順によりスタッカ
ークレーンEを用いてC−F部に第2の円筒状部材35
の入庫が行われる。第2の円筒状部材35の入庫の終了
後、スタッカークレーンEは、仮置棚32、33の一方
から第1の円筒状部材35を取り出して出荷装置20に
渡す。以下、出荷装置20、搬送装置22を介して払出
装置21に第1の円筒状部材35を出庫する。次に、A
−G部及びC−F部からの出庫作業を同時に行う場合に
ついて説明する。スタッカークレーンDは、第1の円筒
状部材35をA−G部から仮置棚32、33のうちの一
方に搬送する。スタッカークレーンEは、スタッカーク
レーンDの稼働中に、第2の円筒状部材35をC−F部
から出庫装置20に運ぶ。出庫装置20は、立体自動倉
庫23の外側に移動して搬送装置22に第2の円筒状部
材35を渡し、再度ラックCに隣接する位置に戻る。ス
タッカークレーンEは、出荷装置20の移動中に仮置棚
32、33の一方から第1の円筒状部材35を取り出し
て待機しており、戻ってきた出荷装置20に第1の円筒
状部材35を渡す。以下、出荷装置20を用いて第1の
円筒状部材35の搬出を行う。
【0019】これらの入庫及び出庫に伴う全体の制御
は、図示しないコンピュータシステムによって最適化さ
れている。例えば、入荷装置19と払出装置21から作
業者が入力する入庫と出庫の要求に応じて、前述した手
順の通りにシステムを作動させる。入庫及び出庫動作を
部分的に又は全体的に重複させて行うことができるの
で、入出庫作業時の円筒状部材35の輻輳を低減させ
て、立体自動倉庫23を効率よく運用することができ
る。以上、本発明に係る実施の形態について説明してき
たが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものでは
なく、例えば、コンピュータシステムによる保管搬送設
備10の最適化は、2つの連続動作に対応して行う場合
について説明したが、3以上の連続動作を仮定して予め
入力しておき、これに応じて動作を制御することも可能
である。また、ラックは4列以上設けてもよく、仮置棚
も3以上設けてよい。また、本実施の形態においては、
2つの仮置棚を隣接した位置に設けているが、離れた位
置に設けておき、ラック間での円筒状部材35の移載を
行うことも可能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜4記載の保管搬送設備におい
ては、物品は、入荷装置から移載装置、入庫装置、及び
スタッカークレーンを介してラックに保管され、ラック
からスタッカークレーン、出庫装置及び搬送装置を介し
て払出装置から出庫される。従って、出庫作業を行うと
きには移載装置を使用する必要がなくなり、入庫作業と
出庫作業を同時に行うことができ、入庫及び出庫の待ち
時間を短縮することができる。特に、請求項2記載の保
管搬送設備においては、中央列のラックに物品の出入れ
を両側から行うことができる複数の仮置棚を設けるの
で、物品の入庫動線と出庫動線を分けることができ、入
庫装置の稼働を止めずに出庫作業を行うことができる。
また、仮置棚が複数設けられているので、スタッカーク
レーンが出庫中の物品を保持した状態で作業が停滞する
ような場合には、空いている仮置棚に物品を載置して、
その後の入庫作業や、再度の出庫作業に取りかかること
ができる。請求項3記載の保管搬送設備においては、開
口方向が異なる2つの収納部群を、中央列のラックの長
手方向の両側にそれぞれ設けているので、開口していな
い側を確実に補強することができ、ラックを大型化して
収納効率を上げることができる。また、中央のラックを
基準にして、出庫装置側のラックの長手方向の長さを短
くし、そこに出庫装置を配置しているので、スタッカー
クレーンの稼働率の均一化を図ることができる。そし
て、請求項4記載の保管搬送設備においては、入庫及び
出庫に伴う全体の動作を、コンピュータシステムによっ
て最適化するので、入庫及び出庫時間を短縮して作業を
効率よく行うことができる。その結果、これらの総合的
効果として、保管搬送設備全体の稼働率を上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る保管搬送設備の平
断面図である。
【図2】同保管搬送設備の立体自動倉庫の内部の平断面
図である。
【図3】同保管搬送設備の立体自動倉庫の中央列のラッ
クの正面図である。
【図4】(A)、(B)は、同保管搬送設備のスタッカ
ークレーンのフォーク、荷受け部、及び円筒状部材を示
す説明図である。
【図5】従来例に係る保管搬送設備の平断面図である。
【図6】他の従来例に係る保管搬送設備の平断面図であ
る。
【符号の説明】
A〜C:ラック、D、E:スタッカークレーン、F、
G:収納部群、10:保管搬送設備、11:収納部、1
7:入庫装置、18:移載装置、19:入荷装置、2
0:出庫装置、21:払出装置、22:搬送装置、2
3:立体自動倉庫、24:背面ブレース、27、28:
レール部材、29、30:フォーク、31:搬送路、3
2、33:仮置棚、34:搬送路、35:円筒状部材、
36:荷受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木部 智司 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社エンジニアリング事業本 部内 (72)発明者 養父 良広 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内 Fターム(参考) 3F022 CC05 FF01 HH05 JJ09 KK01 MM13 MM17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を格納する多数の収納部を有する複
    数のラックと、物品を前記ラックの前記収納部に搬入
    し、又は前記収納部から搬出する複数のスタッカークレ
    ーンと、該スタッカークレーンに入庫する物品を受け渡
    し可能な入庫装置と、入庫する物品を受け入れ、移載装
    置を介して前記入庫装置に移載する入荷装置と、前記ス
    タッカークレーンから出庫する物品を受け取る出庫装置
    と、該出庫装置から出庫する物品を受け取り、払出装置
    まで移送する搬送装置とを有し、前記移載装置を用いた
    入庫作業中に出庫作業を行うことを特徴とする保管搬送
    設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保管搬送設備において、
    前記複数のラックは3列に配置されたラックA、ラック
    B、ラックCからなり、前記スタッカークレーンは、ラ
    ックAとラックBの間に配置されたスタッカークレーン
    D、及びラックBとラックCの間に配置されたスタッカ
    ークレーンEからなり、中央列のラックBに隣接する位
    置には、前記入庫装置が接続されると共に、スタッカー
    クレーンD、Eを用いて物品の出入れを両側から行うこ
    とができる複数の仮置棚が設けられていることを特徴と
    する保管搬送設備。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の保管搬送設備において、
    前記中央列のラックBの前記複数の収納部は、スタッカ
    ークレーンD側、又はスタッカークレーンE側に開口
    し、開口方向が異なる2つの収納部群F、Gを構成し、
    収納部群F、Gは、ラックBを長手方向中央部で分割し
    てそれぞれ配置され、前記出庫装置側のラックCの長手
    方向長さは、ラックBより短く形成され、また、ラック
    Aの長手方向長さは、ラックBより長く形成されている
    ことを特徴とする保管搬送設備。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の保
    管搬送設備において、入庫及び出庫に伴う全体の制御
    は、コンピュータシステムによって最適化されているこ
    とを特徴とする保管搬送設備。
JP2001106151A 2001-04-04 2001-04-04 保管搬送設備 Withdrawn JP2002302211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106151A JP2002302211A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 保管搬送設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106151A JP2002302211A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 保管搬送設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002302211A true JP2002302211A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18958707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001106151A Withdrawn JP2002302211A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 保管搬送設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002302211A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201571A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Daido Steel Co Ltd 自動倉庫の運転方法
JP2016130172A (ja) * 2015-01-07 2016-07-21 株式会社ナベル 自動倉庫
JP2017024840A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 株式会社ナベル 自動倉庫
JP2017109821A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社ナベル 自動倉庫の制御装置
JP2021038049A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 株式会社ダイフク 物品収納設備

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201571A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Daido Steel Co Ltd 自動倉庫の運転方法
JP2016130172A (ja) * 2015-01-07 2016-07-21 株式会社ナベル 自動倉庫
JP2017024840A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 株式会社ナベル 自動倉庫
JP2017109821A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社ナベル 自動倉庫の制御装置
JP2021038049A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 株式会社ダイフク 物品収納設備
JP7279584B2 (ja) 2019-09-02 2023-05-23 株式会社ダイフク 物品収納設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018012586A (ja) 物品並べ替え装置及びそれを備えた物品保管設備
WO2008038393A1 (fr) Entrepôt automatisé
JP2015048195A (ja) 順序搬送システム
JP2017081755A (ja) 立体自動倉庫
JP7206955B2 (ja) 自動倉庫制御装置及び自動倉庫におけるクレーンの出庫制御方法
JP2019172448A (ja) 物流システム
JP6694126B2 (ja) 立体自動倉庫
JP2002302211A (ja) 保管搬送設備
JP3914353B2 (ja) 自動倉庫の入出庫制御システム
JP2006290542A (ja) 搬送システムおよび搬送制御方法
JP2001220002A (ja) 自動搬送システム
JP3369392B2 (ja) 物品保管設備
JP2019172446A (ja) 物流システム
JP6015633B2 (ja) 物品搬送設備
JP2013151362A (ja) 自動倉庫及び荷保管方法
JP7234470B2 (ja) 立体自動倉庫
JP5943309B2 (ja) 物品搬送設備
JP4521663B2 (ja) 物品収納設備
JP2002087547A (ja) 入出庫制御装置及びその入出庫制御装置を有する自動倉庫
JP7459754B2 (ja) ピッキングシステム
JP2005272053A (ja) 物品収納設備
JP2019172447A (ja) 物流システム
JPS63112305A (ja) 自動倉庫
EP4261156A1 (en) Method for operating a storage facility without lifts
JP5652660B2 (ja) 物品収納設備

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060804

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061225

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701