JP2002302034A - 鉄道車両用台車の駆動装置 - Google Patents

鉄道車両用台車の駆動装置

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JP2002302034A JP2001106257A JP2001106257A JP2002302034A JP 2002302034 A JP2002302034 A JP 2002302034A JP 2001106257 A JP2001106257 A JP 2001106257A JP 2001106257 A JP2001106257 A JP 2001106257A JP 2002302034 A JP2002302034 A JP 2002302034A
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Toru Nishida
徹 西田
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浩次 門田
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裕司 進藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台車枠側のモータと軸梁側の車輪との間にお
ける相対変位を吸収して、モータからの駆動力を確実に
車輪に伝達でき、構造が簡単で、装置全体の重量を軽減
できる鉄道車両用台車の駆動装置を提供する。 【解決手段】 車輪14の車軸と同一の軸回りにモータ
21を配設し、モータ21の中心部の駆動軸211を中
空にし、この中空駆動軸211内に伝導軸217を貫通
させて傾斜自在に遊嵌し、この伝導軸217の車輪14
と反対側端部にたわみ軸継手214を介して中空駆動軸
211の一端部を接続するとともに、減速機20に遊星
減速機を用いてその太陽歯車204に、伝導軸217の
端部を一体回転可能に連結し、太陽歯車204をクラウ
ニング付き歯車とし、太陽歯車を衛星歯車203に対し
傾動自在に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両のうち、
とくに低床式路面電車に好適な台車の駆動装置に関する
もので、左右一組の車輪を備えた一軸台車に限らず左右
複数組の車輪を備えた台車の各車輪の駆動装置も対象と
する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、低公害およびバリ
アフリーなどの特性を有することから、LRT(Lig
ht Rail Transit)と称される路面電車
が再評価され、欧米をはじめ各都市で導入が進んでい
る。
【0003】ところで、この種の台車の各車輪の駆動装
置を構成するモータおよび減速機を、台車枠に対して車
輪とともに不動(剛)に取り付けた場合、走行時の車輪
の振動が直接に台車枠に伝達されるため、乗り心地が悪
くなる。そこで、一般的には、台車枠と車輪の支持部と
の間に軸ばねを介設し、車輪の振動を軸ばねによって吸
収する方法が用いられることが多い。この方法による
と、車輪の振動の一部が軸ばねで吸収されるので、乗り
心地がかなり改善される。しかし、この方法を実施する
際に、軸ばねで支持される車輪の支持部に車輪とともに
モータおよび減速機を取り付けると、いわゆる、ばね下
荷重が重くなって乗り心地が悪化する。
【0004】したがって、少なくともモータを台車枠に
支持させ、モータがバネ下荷重から除かれるようにする
ことが望ましいが、この場合には、台車枠と車輪との間
で相対的な変位が生じるため、こうした相対変位が生じ
てもモータの駆動力が車輪に確実に伝達されるようにす
る必要がある。
【0005】このような駆動方式を備えた台車の駆動装
置に関する先行技術に、たとえば特開2001−104
88号公報に記載の装置がある。この装置は、車輪の車
軸と同一の軸回りにモータを配設し、このモータの中空
駆動軸の一端にその回転力を減速して車輪に伝達するた
めの減速機を設け、前記中空駆動軸内を貫通する伝導軸
の一端と前記減速機の減速出力軸とを第1たわみ継手を
介して連結するとともに、前記伝導軸の他端と前記車輪
とを第2たわみ継手を介して連結する構造を備えてい
る。これにより、走行時の車輪の相対変位を伝導軸と減
速出力軸あるいは伝導軸と車軸との間における軸心の角
度のずれとして吸収することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載の駆動装置では、次のような点で不都合が
ある。すなわち、上記したとおり、モータや減速機のほ
かに伝導軸の両側にそれぞれたわみ継手が必要で、2つ
のたわみ継手を使用するため、構造が複雑になり、台車
全体の重量が過大になるおそれがある。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、台車枠側に取り付けられるモータなどの駆動手段あ
るいは減速機と車輪との間における相対変位を吸収し
て、駆動手段からの駆動力を確実に車輪に伝達でき、構
造が簡単で、装置全体の重量を軽減できる鉄道車両用台
車の駆動装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る鉄道用台車の駆動装置は、左右の各車
輪を回転自在に支持する支持部が台車枠に軸ばねを介し
て支持され、前記台車枠に支持されたモータなどの駆動
手段により前記各車輪と一体に設けられる減速機を介し
て前記車輪が駆動される鉄道車両用台車の駆動装置であ
って、 前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段
を配設し、この駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、
この中空駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌
し、この伝導軸の前記車輪と反対側端部にたわみ軸継手
を介して前記中空駆動軸の一端部を接続するとともに、
前記減速機に遊星減速機を用いてその太陽歯車に、前記
伝導軸の車輪側端部を一体回転可能に連結し、前記太陽
歯車、同太陽歯車に噛合する衛星歯車あるいは各衛星歯
車が噛合する内歯歯車のいずれかをクラウニング付き歯
車とし、前記太陽歯車を前記衛星歯車あるいは前記内歯
歯車に対し傾動自在に構成したことを特徴としている。
【0009】上記の構成を有する鉄道車両用台車の駆動
装置によれば、駆動手段の駆動力が中空駆動軸、たわみ
軸継手、伝導軸にこの順番に伝達され、伝導軸から前記
減速機の太陽歯車に伝達され、さらに太陽歯車から衛星
歯車に伝達されて減速され、車輪が衛星歯車あるいは衛
星歯車に噛合する内歯歯車とともに回転することによ
り、台車を備えた鉄道車両が走行される。
【0010】このような走行時に、台車枠側の駆動手段
と車輪(の支持部)との間で上下方向および前後方向に
比較的大きな相対変位が生じることがあるが、この相対
変位は、車輪と一体に設けられた減速機の太陽歯車が衛
星歯車あるいは内歯歯車に対し傾動自在で、かつこの太
陽歯車に一体回転可能に一端が連結された伝導軸の他端
がモータの中空駆動軸にたわみ軸継手を介して全方向に
傾動自在に連結されていることから、十分な長さを有す
る伝導軸が傾斜することにより吸収され、また伝導軸の
軸方向の変位も比較的小さい範囲内で吸収される。な
お。上記のように遊星減速機の太陽歯車あるいは衛星歯
車を傾動可能に構成しても、太陽歯車・衛星歯車・内歯
歯車のうちの少なくとも2種類の歯車の軸心位置は定位
置に固定されており、残りの歯車の軸心位置も他の歯車
によって定位置に固定されているので、歯車間の軸間距
離は一定に保たれ、滑らかな駆動力の伝達が達成され
る。
【0011】請求項2に記載の駆動装置は、左右の各車
輪を回転自在に支持する支持部が台車枠に軸ばねを介し
て支持され、前記台車枠に支持されたモータなどの駆動
手段により同様に前記台車枠に支持された減速機を介し
て前記車輪が駆動される鉄道車両用台車の駆動装置であ
って、前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を
配設してこの駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、こ
の中空駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌
し、前記減速機に遊星減速機を用い、前記中空駆動軸の
一端部を同減速機の太陽歯車に一体回転可能に連結し、
この太陽歯車と噛合する衛星歯車に軸受を介して回転自
在に接続した支持腕に前記伝導軸の一端部を一体に連結
するとともに、前記伝導軸の他端部をたわみ軸継手を介
し前記車輪の車軸に接続し、前記太陽歯車と内歯歯車を
あるいは前記衛星歯車をクラウニング付き歯車とし、前
記衛星歯車をこれと噛合する太陽歯車および内歯歯車に
対し傾動自在に構成したことを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の駆動装置によれば、駆動
手段(たとえばモータ)の駆動力が中空駆動軸、減速機
の太陽歯車に伝達され、さらに太陽歯車から衛星歯車に
伝達されて減速され、衛星歯車から支持腕を介して伝導
軸、たわみ軸継手そして車輪に伝達され、車輪が伝導軸
とともに回転することにより、台車を備えた鉄道車両が
走行される。
【0013】このような走行時に、台車枠側の駆動手段
および減速機と車輪(の支持部)との間で、上下方向お
よび前後方向に比較的大きな相対変位が生じることがあ
る。こうした相対変位は、伝導軸の一端が連結された減
速機の衛星歯車が他の歯車に対し傾斜可能であり、減速
機の中心軸と伝導軸間の角度のズレを吸収でき、伝導軸
の他端側で車輪との間に全方向に傾斜可能にたわみ軸継
手を備えており、しかも伝導軸が十分な長さを有するこ
とから、伝導軸が傾斜することにより車輪との間の相対
変位を吸収しながら、駆動手段の駆動力を減速して確実
に車輪に伝達する。なお。上記のように遊星減速機の太
陽歯車あるいは衛星歯車を傾動可能に構成しても、太陽
歯車・衛星歯車・内歯歯車のうちの少なくとも2種類の
歯車の軸心位置は定位置に固定されており、残りの歯車
の軸心位置も他の歯車によって定位置に固定されている
ので、歯車間の軸間距離は一定に保たれ、滑らかな駆動
力の伝達が達成されることは請求項1の場合と同様であ
る。
【0014】請求項3に記載の駆動装置は、左右の各車
輪を回転自在に支持する支持部が台車枠に軸ばねを介し
て支持され、前記台車枠に支持されたモータなどの駆動
手段により同様に前記台車枠に支持された減速機を介し
て前記車輪が駆動される鉄道車両用台車の駆動装置であ
って、前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を
配設してこの駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、こ
の中空駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌
し、前記減速機に遊星減速機を用い、前記中空駆動軸の
一端部を同減速機の太陽歯車に一体回転可能に連結し、
この太陽歯車と噛合する衛星歯車に軸受を介して回転自
在に接続した支持腕に前記伝導軸の一端部を一体に連結
するとともに、前記伝導軸の他端部をたわみ軸継手を介
し前記車輪の車軸に接続し、前記支持腕は、前記衛星歯
車の軸受部に対しゴムブッシュ等の弾性体を介在させて
全方向に傾動自在に連結したことを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の駆動装置は基本的な構成
が請求項2の駆動装置と共通することから、同様に、駆
動手段(たとえばモータ)の駆動力は中空駆動軸、減速
機の太陽歯車に伝達され、さらに太陽歯車から衛星歯車
に伝達されて減速され、衛星歯車から支持腕を介して伝
導軸、たわみ軸継手そして車輪に伝達され、車輪が伝導
軸とともに回転することにより、台車を備えた鉄道車両
が走行される。
【0016】一方、走行時における台車枠側の駆動手段
および減速機と車輪(の支持部)との間で生じることが
ある相対変位は、伝導軸の一端が連結された減速機の衛
星歯車は他の歯車に対し傾斜が生じないように支持され
ているが、衛星歯車の軸受部に対してゴムブッシュ等の
弾性体が変形して支持腕と連結された伝導軸の傾斜を許
容するため、減速機の中心軸と伝導軸間の角度のズレを
吸収でき、伝導軸が傾斜することにより車輪との間の相
対変位を吸収しながら、駆動手段の駆動力を減速して確
実に車輪に伝達する。なお。上記のように遊星減速機の
太陽歯車あるいは衛星歯車を傾動可能に構成しても、太
陽歯車・衛星歯車・内歯歯車のうちの少なくとも2種類
の歯車の軸心位置は定位置に固定されており、残りの歯
車の軸心位置も他の歯車によって定位置に固定されてい
るので、歯車間の軸間距離は一定に保たれ、滑らかな駆
動力の伝達が達成されることは、請求項1・請求項2の
場合と同様である。
【0017】請求項4に記載の駆動装置は、左右の各車
輪を回転自在に支持する支持部が台車枠に軸ばねを介し
て支持され、前記台車枠に支持されたモータなどの駆動
手段により前記各車輪と一体に設けられる減速機を介し
て前記車輪が駆動される鉄道車両用台車の駆動装置であ
って、前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を
配設し、相互に噛合されるとともに、一方は太陽歯車、
他方は内歯歯車にそれぞれ噛合され、かつ軸間保持アー
ムを介して歯車間距離が一定に保持される一対の衛星歯
車を少なくとも一組備えたダブルピニオン式遊星歯車
を、前記減速機に使用し、前記駆動手段の駆動軸の一端
を前記減速機の太陽歯車に一体回転可能に連結するとと
もに、前記減速機の内歯歯車を前記車輪に対し一体回転
可能に設けたことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の駆動装置によれば、駆動
手段の駆動力は、駆動軸により太陽歯車に伝達され、太
陽歯車側の衛星歯車、内歯歯車側衛星歯車に伝達され、
減速されて内歯歯車を介してこれと一体の車輪に伝達さ
れ、車輪が回転することにより台車を備えた鉄道車両が
走行する。一方、走行時には、台車枠側の駆動手段と車
輪および減速機との間で相対変位が生じることが、この
相対変位は太陽歯車の腕芯に対し内歯歯車の軸芯の偏心
を、内歯歯車側に噛合する衛星歯車が噛合状態を保って
太陽歯車に噛合する衛星歯車に対して周方向に移動して
許容することから十分に吸収される。
【0019】請求項5に記載のように、請求項4に記載
の鉄道車両用台車の駆動装置において、前記ダブルピニ
オン式遊星歯車の太陽歯車に噛合する衛星歯車の中心部
を、軸間保持アームおよび軸受を介して太陽歯車の中心
部に対しそれぞれ回転自在に支持するとともに、相互に
噛合する一対の衛星歯車の中心部同士を軸間保持アーム
および軸受を介してそれぞれ回転自在に支持し、前記内
歯歯車に噛合する衛星歯車の中心部に軸間保持アームの
一端を軸受を介して軸支し、内歯歯車の外側面に円環状
のレールを突設してこのレールを軸間保持アームの他端
側に半径方向に間隔をあけて装着した一対のローラ間で
前記レールに沿って移動可能に挟持することができる。
【0020】請求項5に記載の駆動装置によれば、駆動
手段により駆動軸が回転し、これと一体の太陽歯車が回
転することにより、太陽歯車に噛合する衛星歯車が自転
し、これに噛合する他方の衛星歯車が自転して相互に噛
合する内歯歯車が回転し、この内歯歯車と一体の車輪が
回転することにより一軸台車が走行される。このとき、
内歯歯車に噛合する衛星歯車は円環状のレールに案内さ
れる軸間保持アームを介して常に内歯歯車との噛合状態
を保っており、駆動手段の駆動力が減速されて確実に車
輪に伝達される。また、駆動手段と車輪間の相対変位
は、太陽歯車に噛合する衛星歯車との両歯車の中心を結
ぶ角度θが変化して、駆動手段の駆動軸と一体の太陽歯
車の軸芯(中心)に対し車輪と一体の内歯歯車の軸芯
(中心)の偏心(図10ではw)が許容されることによ
り吸収される。
【0021】また、上記した請求項1〜4のいずれかに
記載の鉄道車両用台車の駆動装置において、前記車輪を
支持する支持部が軸梁で、この軸梁は先端側がリンクに
より連結された左右一対からなり、前記各軸梁の基端側
が前記台車枠に対し上下方向および水平方向に旋回自在
に連結されていれば、車輪を支持する左右の軸梁が台車
枠に対し上下方向および水平方向に旋回自在に軸ばねを
介して支持されており、車輪の振動が直接に台車枠に伝
達されることがないので、乗り心地がよい。しかも、軸
ばねを介して支持された軸梁には、少なくとも駆動手段
は支持されておらず、バネ下荷重が軽減されているか
ら、その点からも乗り心地が改善される。
【0022】なお、請求項1記載の鉄道車両用台車の駆
動装置において、前記減速機としての遊星歯車がプラネ
タリー型遊星歯車であって、前記車輪の支持部に対し内
歯歯車を一体に設け、この内歯歯車に噛合する衛星歯車
に前記車輪を軸受を介して自転および公転できるように
支持し、前記伝導軸の一端を一体回転可能に連結した太
陽歯車を前記駆動手段により回転させて前記車輪を駆動
するようにすれば、駆動手段により中空駆動軸および伝
導軸を介して遊星歯車の太陽歯車が回転し、これと噛合
する衛星歯車が自転しながら公転することにより衛星歯
車と一体的に車輪が回転して一軸台車が走行される。な
お、駆動手段と車輪間の相対変位は、上記したとおり太
陽歯車が衛星歯車に対し全方向に傾動可能で長寸の伝導
軸が傾斜することによって吸収される。
【0023】また、請求項1に記載の鉄道車両用台車の
駆動装置において、前記減速機としての遊星歯車がスタ
ー型遊星歯車であって、前記車輪の支持部に対し内歯歯
車を回転自在に設け、この内歯歯車を前記車輪と一体回
転可能に連結するとともに、前記内歯歯車に噛合する衛
星歯車を定位置で回転可能に支持し、前記伝導軸の一端
を一体回転可能に連結した太陽歯車を前記駆動手段によ
り回転させて車輪を駆動するようにすれば、駆動手段に
より中空駆動軸および伝導軸を介して遊星歯車の太陽歯
車が回転し、これと噛合する衛星歯車が自転することに
より内歯歯車が回転し、この内歯歯車と一体的に車輪が
回転して台車を備えた鉄道車両が走行される。なお、駆
動手段と車輪間の相対変位は、上記したとおり太陽歯車
が内歯歯車に対し全方向に傾動可能で長寸の伝導軸が傾
斜することにより吸収される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の鉄道車両用台車
の駆動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図
1および図2は本発明の実施例に係る一軸台車の駆動装
置を示すもので、図1は100%低床式2両編成の連接
車両を示し、図2は本発明の実施例に係る駆動装置を備
えた一軸台車を示す。
【0025】図1に示すように、各路面電車1は床面3
が軌道としてのレール9から300mmもしくは330
mmの高さに位置する100%低床式で、台車は全て一
軸台車10からなり、床面3は一軸台車10の位置で幅
がやや狭くなっているが、車体2の全長にわたり平坦な
床面から構成されている。なお、本例では、前後の一軸
台車10が駆動装置を備え、中央連接部の一軸台車10
は非駆動台車である。
【0026】図2に示すように、一軸台車10は台車枠
11、軸梁12、車軸13、車輪14および複数のリン
ク15・16を備えている。台車枠11は平面視「略
コ」の字形で側方より見て略L形である。台車枠11は
幅方向への揺動を許容するため、車体2の底面に左右一
対のブラケット26を下向きに突設し、これらのブラケ
ット26に吊りリンク25の上端が前後方向の枢支軸2
5aにより幅方向に揺動自在に枢支連結され、吊りリン
ク25の下端が台車枠11の後端に前後方向の枢支軸2
5bにより幅(左右)方向に揺動自在に枢支連結されて
いる。また、台車枠11の後方で車体2の底部前面に左
右一対のブラケット28が前方に向けて突設され、これ
らのブラケット28に幅方向の枢支軸27bによりラジ
アスロッド27の後端が連結され、ラジアスロッド27
の前端が台車枠11の後端に幅方向の枢支軸27aによ
り連結されている。
【0027】また、台車枠11の下方に配置される一対
の軸梁12は、それぞれ基端側12aが上下二股状に形
成され、軸梁12の先端部12bは内向きに屈曲されて
いる。そして、一対の軸梁12の先端屈曲部12bの間
に、横長リンク15の両端が縦向きのピン15aにより
枢支連結されている。また、軸梁12の基端二股部12
a間には、平面視において先端部16aが三角形状に絞
られ基端部16bが左右二股状に形成されかつ上方へ延
設された平面視略五角形の基部リンク16の先端側が、
縦向きの枢支軸17により水平旋回可能に連結されてい
る。また、基部リンク16の基端二股部16b間にクロ
スピン18の横ピン18bが跨がって上下旋回可能に連
結され、縦ピン18aが台車枠11の凹状部11c内に
跨がって水平旋回可能に連結されている。なお、軸梁1
2の先端側は、台車枠11に対し車輪14の車軸13と
平行なリンク(図示せず)を介して連結されている。
【0028】図2(a)のように、車輪14の中心部に
車軸13が一体回転可能に固定され、車軸13が軸受
(不図示)を介して左右の各軸梁12の前後方向の中間
位置よりやや前方寄りで内側に回転自在に支持されてい
る。本例の駆動用台車の場合、軸梁12内の車軸13の
位置に遊星歯車などの減速機20が一体に組み込まれる
とともに、駆動手段としてのホイールモーター21が軸
梁12内の減速機20の外側方で台車枠11側に組み込
まれている。この構成により、モータ21からの駆動力
が減速機20により減速されて車軸13に伝達され、車
輪14が回転する。
【0029】図2(b)に示すように、台車枠11の先
端部11aは軸梁12の先端屈曲部12bとほぼ同じ位
置まで前方へ延設され、この先端部11aと軸梁12の
先端屈曲部12bとの間に、1次系サスペンションを構
成する積層ゴムや圧縮スプリングなどの弾性体からなる
軸ばね22が介装されている。また台車枠11の前後方
向のほぼ中間位置上に、空気ばねやゴムばねやコイルば
ねなどの弾性体からなる枕ばね23が配置され、この枕
ばね23上に車体2が支持され2次系サスペンションを
構成している。
【0030】図3は上記一軸台車10の駆動装置5を示
す他の実施例で、同図に示すように、本例では、車輪1
4は外端を開放した横向きの円筒状ハウジング体14a
の外端部周囲に一体に形設され、支持部としての軸梁1
2の円筒状突出部31の外周面に環状の軸受34を介し
て回転自在に装着されている。軸梁12は円筒状突出部
31のほか、この反対側において前後方向に延設された
本体部30を備えており、この本体部30の一端(後
端)が台車枠11に横向きの枢支軸32を介して上下方
向に回転自在に連結されている。また、軸梁12の前端
側において、台車枠11との間に軸ばね22が介装され
る。
【0031】円筒状ハウジング体14aの外側面中心部
には、ディスクブレーキのディスク33が一体に一側方
へ突設されている。また、電動モータ(駆動手段)21
の円筒状モータケーシング210が台車枠11側に固設
されているが、このモータケーシング210は軸梁12
の円筒状突出部31内から反対側へ突出している。モー
タケーシング210内には、半径方向外周側から中心部
へかけてステータ212、ロータ213および中空の駆
動軸211がこの順に設けられ、中空駆動軸211は、
この両端部でモータケーシング210に対し一対の軸受
215・216を介して回転自在に支持されている。つ
まり、モータ21は、中空駆動軸211の回りに配備さ
れている。
【0032】中空駆動軸211の外端部の内周面側には
たわみ軸継手の一部214aが形成され、これに噛合す
る他方のたわみ軸継手の一部214bが伝導軸217の
外端部外周面に形成され、両者でたわみ軸継手214が
構成されている。伝導軸217は中空駆動軸211内を
貫通して傾斜自在に遊嵌され、中空駆動軸211と伝導
軸217間の外端側がオイルシール218により密封さ
れ、内端側に伝導軸217の一部が突出し円筒状突出部
31内でオイルシール219により密封されている。本
例では、上記たわみ軸継手214に歯車軸継手を用いて
いる。
【0033】軸梁12の円筒状突出部31の外側面中心
部分には凹所201が形成され、この凹所201内に遊
星減速機20が嵌挿されている。この遊星歯車20の環
状の内歯歯車202は凹所201内で軸梁12と一体に
固設され、内歯歯車202に噛合しかつ円周方向に等間
隔に配置された複数(4個又は3個)の各衛星歯車20
3に太陽歯車204が噛合している。各衛星歯車203
は車輪14の一部を構成する円筒状ハウジング体14a
の内面中心部に、車軸13としての複数の支持腕および
軸受13a(図4参照)を介して一体回転(公転)可能
に連結されている。なお、各衛星歯車203に対して
は、図5(a)のように支持腕13を軸受13aを介し
て回転可能に連結し、各衛星歯車203とともに、太陽
歯車204の外周側および内歯歯車202の内周側に沿
って公転するようにしている。そして、太陽歯車204
は伝導軸217の内端に一体に連結されており、また太
陽歯車204はクラウニング付き歯車で、衛星歯車20
3に対し全方向に一定の範囲で傾動可能に構成されてい
る。
【0034】本例では、遊星減速機20の太陽歯車20
4を傾動可能に構成しているが、たとえば後述のように
衛星歯車203を傾斜可能に構成しても、太陽歯車20
4・衛星歯車203・内歯歯車202のうちの少なくと
も2種類の歯車(本例では衛星歯車203および内歯歯
車202)の軸心位置は定位置に固定されており、残り
の歯車(本例では太陽歯車204)の軸心位置も他の歯
車によって定位置に固定されているので、全ての歯車間
の軸間距離は一定に保たれ、滑らかな駆動力の伝達が達
成される。なお、図4は図3の駆動装置5の概略を示す
断面図であり、図5および図6は図4の一部を省略した
図面に対応している。
【0035】以上のようにして実施例に係る一軸台車の
駆動装置5が構成されるが、下記にその作動態様につい
て説明する。
【0036】本例の駆動装置5では、図3(a)のよう
に軸梁12が台車枠11に対し軸ばね22を介して上下
方向に揺動自在に支持され、駆動手段としての電動モー
タ21が台車枠11側に固定され、車輪14および減速
機20が軸梁12側に固定されている。このため、一軸
台車10の走行時には、モータ21の駆動力が中空駆動
軸211、たわみ軸継手214、伝導軸217から減速
機20の太陽歯車204にこの順番に伝達され、さらに
太陽歯車204から衛星歯車203に伝達されて減速さ
れ、車輪14が衛星歯車204とともに公転する支持腕
13を介して回転することにより走行される。
【0037】このような走行時に、台車枠11側のモー
タ21と軸梁12側の車輪14との間で上下方向および
前後方向に比較的大きな相対変位が生じる。この相対変
位は、モータ21の中空駆動軸211の車輪14と反対
側端部にたわみ軸継手214を介して伝導軸217の端
部が全方向に傾動(揺動)自在に連結されており、また
伝導軸217の車輪14側端部が太陽歯車204で、衛
星歯車203に対し全方向に傾動(揺動)自在に連結さ
れており、さらに伝導軸217が長寸であることから、
モータ21と車輪14との上下方向および前後方向の相
対変位が吸収され、また伝導軸217の軸方向の変位も
比較的小さい範囲内で吸収される。
【0038】なお、図5(a)にプラネタリー型遊星歯
車20のうちの太陽歯車204にクラウニングを付けた
上記実施例の減速機を示すが、図5(b)のようにプラ
ネタリー型遊星歯車20のうちの各衛星歯車203にク
ラウニングを付けて太陽歯車204に対し全方向に傾動
自在に構成しても同様に実施できる。さらに図6(a)
〜図6(c)はそれぞれスター型遊星歯車20を示す
が、遊星歯車20の外輪205を軸梁12に一体に固設
あるいは軸梁12と一体に形成し、この外輪205に対
し軸受206を介して回転可能な内歯歯車202に車輪
14を支持腕13により一体回転可能に連結している。
太陽歯車204に噛合する複数の衛星歯車203は、公
転しないように軸受207および固定腕130を介して
軸梁12に支持し、定位置で回転(自転のみ)するよう
にしている。これらの場合に、図6(a)のように内歯
歯車202にクラウニングを付けたり、図6(b)のよ
うに各衛星歯車203にクラウニングを付けたり、図6
(c)のように太陽歯車204にクラウニングを付けた
りしていずれの場合にも内歯歯車202に対し太陽歯車
204の全方向への傾動を可能にする。なお、図6
(a)の例では固定腕130は台車枠11側に固定し、
軸梁12に対してはバネ120を介して変位可能に構成
するが、図6(b)および図6(c)の例では固定腕1
30は支持部材121により軸梁12に固定する。
【0039】図7は本発明の駆動装置の他の実施例を示
す縦断面図で、図4に対応する断面図である。
【0040】本例の駆動装置6は、図7に示すように、
車輪14は車軸13および軸受13bを介して軸梁12
に回転自在に支持され、一方、モータ21および遊星減
速機20は台車枠11に支持されている。なお、軸梁1
2と台車枠11との間に軸ばね22が介装されていると
ころは、上記実施例と共通する。
【0041】詳しく説明すると、モータ21の円筒状ケ
ーシング210が台車枠11に固定され、このケーシン
グ210内のステータ212、ロータ213が、外周側
からこの順に中空駆動軸211の回りに配設され、中空
駆動軸211内を貫通して伝導軸217が傾斜自在に遊
嵌されている。伝導軸217の一端はたわみ軸継手21
4を介して車軸13に全方向に揺動自在に接続されてい
る。
【0042】遊星減速機20の内歯歯車202は台車枠
11に一体に固定されており、中空駆動軸211の車輪
14の反対側端部が、減速機20の太陽歯車204に一
体回転可能に連結されている。また、太陽歯車204に
噛合する各衛星歯車203にはクラウニング付き歯車が
用いられ、太陽歯車204および内歯歯車202に対し
傾動自在に噛合されている。各衛星歯車203に支持腕
35の一端が軸受36を介して回転自在に接続され、支
持腕35の他端が伝導軸217の他端部に一体回転可能
に連結されている。
【0043】以上の構成からなる本例の駆動装置6によ
れば、モータ21により中空駆動軸211が太陽歯車2
04と一体に回転し、太陽歯車204と噛合する全ての
衛星歯車203が自転および公転し、伝導軸217が回
転して車軸13とともに車輪14が回転する。一方、モ
ータ21および減速機20に対する車輪14の変位は、
伝導軸217の一端側の減速機20の衛星歯車203が
全方向に傾動(揺動)自在であり、また伝導軸217が
長寸で、伝導軸217の他端側がたわみ軸継手214を
介して全方向に傾動(揺動)自在であることから、上記
実施例と同様にモータ21と車輪14との上下方向およ
び前後方向の相対変位が吸収され、また伝導軸217の
軸方向の変位も比較的小さい範囲内で吸収される。
【0044】なお、衛星歯車203にクラウニングを付
ける代わりに、太陽歯車204および内歯車202にク
ラウニングを付けて衛星歯車203を傾動自在に構成し
ても同様に実施できる。この場合も、太陽歯車204・
衛星歯車203・内歯歯車202のうちの少なくとも2
種類の歯車(本例では太陽歯車204および内歯歯車2
02)の軸心位置は定位置に固定されており、衛星歯車
203の軸心位置も他の歯車によって定位置に固定され
ているので、全ての歯車間の軸間距離は一定に保たれ、
滑らかな駆動力の伝達が達成される。
【0045】図8は本発明の駆動装置のさらに別の実施
例を示す縦断面図で、図4に対応する断面図である。
【0046】本例の駆動装置7が上記実施例の駆動装置
6と相違するところは、下記の点である。図8に示すよ
うに、衛星歯車203にクラウニング付き歯車を用いる
代わりに、各衛星歯車203の環状軸受36内にゴムブ
ッシュ35aなどの弾性体を圧入して支持腕35の一端
を嵌め込み、支持腕35が全方向に傾動できるようにし
たことである。そのほかの構成および作用については上
記実施例と共通するので、共通の部材には同一の符号を
用いて図中に示し、説明を省略する。
【0047】ところで、上記の各実施例に係る駆動装置
5〜7について中空駆動軸211と伝導軸217との接
続にたわみ軸継手214を介設しているが、このたわみ
軸継手214には上記した歯車軸継手のほかに、図示は
省略するが、たとえば円環状のたわみ板を軸211と2
17間に介在させてボルト・ナットで連結することによ
り全方向に変位を許容できる「たわみ板継手」を用いた
り、「クイル(中空軸)式軸継手」を用いたり、「リン
ク式軸継手」を用いたり、「等速ボールジョイント」を
用いたりできる。
【0048】図9は本発明の別の実施例に係る駆動装置
8を示す断面図、図10は同駆動装置8に使用されるダ
ブルピニオン式遊星減速機を示す正面図である。
【0049】図9に示すように、本例の駆動装置8の基
本構造は上記実施例の駆動装置5〜7とおおむね共通し
ており、車輪14が軸梁12側に環状の軸受34を介し
て回転自在に装着され、モータ21のモータケーシング
210が台車枠11に一体的に取り付けられ、軸梁12
は台車枠11に対し前後一対の軸ばね22を介装して支
持されている。上記実施例と相違するところは、モータ
21の駆動軸211’が中実であって伝導軸217を備
えていない点のほか、減速機20には下記のダブルピニ
オン式遊星減速機が使用され、その太陽歯車204に駆
動軸211’の一端が一体回転可能に連結されている
点、ならびに車輪14に対して減速機20の内歯車20
2が一体に形成されている点が相違している。
【0050】減速機20は、図10に示すように、内歯
歯車202と太陽歯車204との間に、内歯歯車202
側に噛合する衛星歯車203aと太陽歯車204に噛合
する衛星歯車203bとのダブルピニオンを少なくとも
一組、本例では四組のダブルピニオンを円周方向に等間
隔に備えている。衛星歯車203aが太陽歯車204に
噛合した状態を保つように、軸間保持アーム37および
軸受37a(図9)を介して太陽歯車204の中心部と
衛星歯車203aの中心部がそれぞれ回転自在に支持さ
れ、また相互に噛合する一対の衛星歯車203a・20
3b同士も軸間保持アーム38および軸受38a(図
9)を介して各衛星歯車203a・203bの中心部が
それぞれ回転自在に支持されている。さらに内歯歯車2
02側に噛合する衛星歯車203bも常に内歯車202
に噛合するように、衛星歯車203bの中心部に軸間保
持アーム39の一端を軸受39a(図9)を介して回転
自在に支持し、内歯歯車202の外周面に円環状のレー
ル41を突設してこのレール41を軸間保持アーム39
の他端側に半径方向に間隔をあけて装着した一対のロー
ラ42・43間で挟持することにより、レール41に沿
って円周方向に回転するようにしている。
【0051】以上の構成による本例の駆動装置8は、モ
ータ21の駆動軸211により太陽歯車204をたとえ
ば時計方向に回転させると、太陽歯車側の衛星歯車20
3aが反時計方向に回転(自転のみ)し、内歯歯車側衛
星歯車203bが時計方向に回転(自転のみ)し、内歯
歯車202と一体の車輪14が時計方向に回転する。し
かも、図11(a)のように太陽歯車204と内歯歯車
202の軸芯が一致した状態から、たとえば図11
(b)のように太陽歯車204の軸芯が内歯歯車202
の軸芯よりも下方に偏心しても、モータ21の駆動力が
車輪14に伝達される。いいかえれば、車輪14がモー
タ21が固定された台車枠11に対して変位しても、各
組の内歯歯車側に噛合する衛星歯車203aが噛合状態
を保って他方の衛星歯車203bに対して周方向に移動
することにより両者の変位を吸収する。なお、一対の衛
星歯車203a・203bを何組組み込むかは、内歯歯
車202と太陽歯車204との相対変位の方向が上下方
向だけか前後方向を含むかを考慮して決定する。
【0052】以上に本発明の鉄道車両用台車に関する駆
動装置について複数の実施例を説明したが、本発明は下
記のように実施することもできる。
【0053】 上記実施例では一軸台車を例にとって
説明しているが、一つの台車枠11の左右に前後一対ず
つ車輪14を備えた、いわゆるボギー台車の各車輪14
の駆動装置としても適用できることは言うまでもない。
【0054】 遊星減速機およびダブルピニオン式遊
星減速機において、太陽歯車を車輪の車軸と一体に連結
し、内歯歯車をモーター21により回転させて車輪を駆
動することもできる。
【0055】 遊星減速機20に代えてサイクロ減速
機(歯車のピッチ円に内接または外接して、すべること
なくころがる円周上の1点の軌跡により形づけられるサ
イクロイド歯を備えた減速機)を使用することができ、
この場合には、減速比を大きくとれるので、高速回転の
モータにして小型化・軽量化が可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明に係る鉄道車両用台車の駆動装置には、次のよ
うな優れた効果がある。
【0057】(1)台車枠側に取り付けられる駆動手段
あるいは減速機と車輪との間における相対変位を吸収し
て、駆動手段からの駆動力を確実に車輪に伝達でき、ま
た遊星歯車の一種類の歯車を他の歯車に対して傾斜自在
にして軸継手が省けて構造が簡単になり、装置全体の重
量を軽減できる。
【0058】また、請求項1の駆動装置では、走行時に
おける台車枠側の駆動手段と車輪(の支持部)との間の
相対変位は、車輪と一体に設けられた減速機の太陽歯車
が衛星歯車あるいは内歯歯車に対し傾動自在で、かつこ
の太陽歯車に一体回転可能に一端が連結された伝導軸の
他端が駆動手段の中空駆動軸にたわみ軸継手を介して全
方向に傾動自在に連結され、長寸の伝導軸が傾斜するこ
とによって吸収され、また伝導軸の軸方向の変位も比較
的小さい範囲内で吸収される。
【0059】さらに、遊星歯車の太陽歯車を傾動可能に
構成しても、衛星歯車および内歯歯車の軸心位置は定位
置に固定されており、太陽歯車の軸心位置も他の歯車に
よって定位置に固定されているので、歯車間の軸間距離
は一定に保たれ、滑らかな駆動力の伝達が達成される。
【0060】(2)請求項2に記載の駆動装置は、走行
時における台車枠側の駆動手段および減速機と車輪(の
支持部)との間での相対変位が、伝導軸の一端が連結さ
れた減速機の衛星歯車が他の歯車に対し傾斜可能で伝導
軸の他端側で車輪との間に全方向に傾斜可能にたわみ軸
継手を備えており、伝導軸が十分な長さを有することか
ら、伝導軸が傾斜することにより車輪との間の相対変位
を吸収しながら、モータの駆動力を減速して確実に車輪
に伝達できる。
【0061】(3)請求項3に記載の駆動装置は、走行
時における台車枠側の駆動手段および減速機と車輪(の
支持部)との間で生じることがある相対変位が、伝導軸
の一端が連結された減速機の衛星歯車は他の歯車に対し
傾斜が生じないように支持されているが、衛星歯車の軸
受部に対してゴムブッシュ等の弾性体が変形して伝導軸
の傾斜を許容するため、減速機の中心軸と伝導軸間の角
度のズレを吸収でき、伝導軸が傾斜することにより車輪
との間の相対変位を吸収しながら駆動手段の駆動力を減
速して確実に車輪に伝達できる。
【0062】(4)請求項4に記載の駆動装置は、駆動
手段の駆動力は、駆動軸、太陽歯車、太陽歯車側の衛星
歯車、内歯歯車側衛星歯車に伝達され、減速されて内歯
歯車を介してこれと一体の車輪に伝達され、車輪が回転
する一方、走行時には台車枠側の駆動手段と車輪および
減速機との間で相対変位が生じることが、この相対変位
は太陽歯車の軸芯に対する内歯歯車の軸芯の偏心を、内
歯歯車側に噛合する衛星歯車が噛合状態を保って太陽歯
車に噛合する衛星歯車に対して周方向に移動して許容す
ることにより十分に吸収できる。
【0063】(5)請求項5に記載の駆動装置では、駆
動手段により駆動軸が回転し、これと一体の太陽歯車が
回転することにより、太陽歯車に噛合する衛星歯車が自
転し、これに噛合する他方の衛星歯車が自転して相互に
噛合する内歯歯車が回転し、この内歯歯車と一体の車輪
が回転することによって一軸台車が走行される。このと
き、内歯歯車に噛合する衛星歯車は円環状のレールに案
内される軸間保持アームを介して常に内歯歯車との噛合
状態を保っており、モータの駆動力が減速されて確実に
車輪に伝達される。また、駆動手段と車輪間の相対変位
は、太陽歯車に噛合する衛星歯車との両歯車の中心を結
ぶ角度θが変化して、駆動手段の駆動軸と一体の太陽歯
車の軸芯(中心)に対し車輪と一体の内歯歯車の軸芯の
偏心が許容されることにより吸収される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る一軸台車の駆動装置を備
えた100%低床式2両編成の連接車両を示す側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係る駆動装置を備えた一軸台
車を示すもので、図2(a)は上方(図2(b)のA方
向)より見た平面図、図2(b)は図2(a)のB方向
より見た側面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る一軸台車の駆動装置
5を示すもので、図3(a)は前方(図3(b)のA方
向)より見た正面図、図3(b)は図3(a)のB−B
線断面図である。
【図4】図3に示す一軸台車の駆動装置5を概略的に示
す断面図である。
【図5】一軸台車の駆動装置のプラネタリー型遊星歯車
20を示す断面図で、図5(a)は太陽歯車にクラウニ
ングを付けた場合、図5(b)は衛星歯車にクラウニン
グを付けた場合を示す。
【図6】一軸台車の駆動装置のスター型遊星歯車20を
示す断面図で、図6(a)は内歯歯車にクラウニングを
付けた場合、図6(b)は衛星歯車にクラウニングを付
けた場合、図6(c)は太陽歯車にクラウニングを付け
た場合を示す。
【図7】本発明の他の実施例に係る駆動装置6を示す縦
断面図で、図4に対応する断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る駆動装置7を示す縦
断面図で、図4に対応する断面図である。
【図9】本発明の別の実施例に係る駆動装置8を示す、
図10のC−C線断面図である。
【図10】本発明の駆動装置8に使用されるダブルピニ
オン式遊星減速機を示す正面図で、軸間保持アーム3
7、38、39およびローラ42、43を一部省略して
いる。
【図11】図11(a)は太陽歯車と内歯歯車の軸芯が
一致した状態を示す正面図、図11(b)は太陽歯車の
軸芯が内歯歯車の軸芯よりも下方に偏心した状態を示す
正面図である。
【符号の説明】
5〜8 駆動装置 10 一軸台車 11 台車枠 12 軸梁 13 車軸 14 車輪 14a 円筒状ハウジング体 15 横長リンク 16 基部リンク 20 遊星減速機 21 モータ(駆動手段) 37〜39 軸間保持アーム 202 内歯歯車 203・203a・203b 衛星歯車 204 太陽歯車 210 モータケーシング 211 中空駆動軸 211’駆動軸 212 ステータ 213 ロータ 214 たわみ軸継手 215・216 軸受 217 伝導軸
フロントページの続き (72)発明者 西田 徹 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 門田 浩次 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 河野 行伸 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 進藤 裕司 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 王子 修 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 江崎 秀明 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の各車輪を回転自在に支持する支持
    部が台車枠に軸ばねを介して支持され、前記台車枠に支
    持されたモータなどの駆動手段により前記各車輪と一体
    に設けられる減速機を介して前記車輪が駆動される鉄道
    車両用台車の駆動装置であって、 前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を配設
    し、この駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、この中
    空駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌し、こ
    の伝導軸の前記車輪と反対側端部にたわみ軸継手を介し
    て前記中空駆動軸の一端部を接続するとともに、 前記減速機に遊星減速機を用いてその太陽歯車に、前記
    伝導軸の車輪側端部を一体回転可能に連結し、前記太陽
    歯車、同太陽歯車に噛合する衛星歯車あるいは各衛星歯
    車が噛合する内歯歯車のいずれかをクラウニング付き歯
    車とし、前記太陽歯車を前記衛星歯車あるいは前記内歯
    歯車に対し傾動自在に構成したことを特徴とする鉄道車
    両用一軸の駆動装置。
  2. 【請求項2】 左右の各車輪を回転自在に支持する支持
    部が台車枠に軸ばねを介して支持され、前記台車枠に支
    持されたモータなどの駆動手段により同様に前記台車枠
    に支持された減速機を介して前記車輪が駆動される鉄道
    車両用台車の駆動装置であって、 前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を配設し
    てこの駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、この中空
    駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌し、 前記減速機に遊星減速機を用い、前記中空駆動軸の一端
    部を同減速機の太陽歯車に一体回転可能に連結し、この
    太陽歯車と噛合する衛星歯車に軸受を介して回転自在に
    接続した支持腕に前記伝導軸の一端部を一体に連結する
    とともに、前記伝導軸の他端部をたわみ軸継手を介し前
    記車輪の車軸に接続し、 前記太陽歯車と内歯歯車をあるいは前記衛星歯車をクラ
    ウニング付き歯車とし、前記衛星歯車をこれと噛合する
    太陽歯車および内歯歯車に対し傾動自在に構成したこと
    を特徴とする鉄道車両用台車の駆動装置。
  3. 【請求項3】 左右の各車輪を回転自在に支持する支持
    部が台車枠に軸ばねを介して支持され、前記台車枠に支
    持されたモータなどの駆動手段により同様に前記台車枠
    に支持された減速機を介して前記車輪が駆動される鉄道
    車両用台車の駆動装置であって、 前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を配設し
    てこの駆動手段の中心部の駆動軸を中空にし、この中空
    駆動軸内に伝導軸を貫通させて傾斜自在に遊嵌し、 前記減速機に遊星減速機を用い、前記中空駆動軸の一端
    部を同減速機の太陽歯車に一体回転可能に連結し、この
    太陽歯車と噛合する衛星歯車に軸受を介して回転自在に
    接続した支持腕に前記伝導軸の一端部を一体に連結する
    とともに、前記伝導軸の他端部をたわみ軸継手を介し前
    記車輪の車軸に接続し、 前記支持腕は、前記衛星歯車の軸受部に対しゴムブッシ
    ュ等の弾性体を介在させて全方向に傾動自在に連結した
    ことを特徴とする鉄道車両用台車の駆動装置。
  4. 【請求項4】 左右の各車輪を回転自在に支持する支持
    部が台車枠に軸ばねを介して支持され、前記台車枠に支
    持されたモータなどの駆動手段により前記各車輪と一体
    に設けられる減速機を介して前記車輪が駆動される鉄道
    車両用台車の駆動装置であって、 前記車輪の車軸と同一の軸回りに前記駆動手段を配設
    し、 相互に噛合されるとともに、一方は太陽歯車、他方は内
    歯歯車にそれぞれ噛合され、かつ軸間保持アームを介し
    て歯車間距離が一定に保持される一対の衛星歯車を少な
    くとも一組備えたダブルピニオン式遊星歯車を、前記減
    速機に使用し、 前記駆動手段の駆動軸の一端を前記減速機の太陽歯車に
    一体回転可能に連結するとともに、前記減速機の内歯歯
    車を前記車輪に対し一体回転可能に設けたことを特徴と
    する鉄道車両用台車の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記ダブルピニオン式遊星歯車の太陽歯
    車に噛合する衛星歯車の中心部を、軸間保持アームおよ
    び軸受を介して太陽歯車の中心部に対しそれぞれ回転自
    在に支持するとともに、 相互に噛合する一対の衛星歯車の中心部同士を軸間保持
    アームおよび軸受を介してそれぞれ回転自在に支持し、 前記内歯歯車に噛合する衛星歯車の中心部に軸間保持ア
    ームの一端を軸受を介して軸支し、内歯歯車の外側面に
    円環状のレールを突設してこのレールを軸間保持アーム
    の他端側に半径方向に間隔をあけて装着した一対のロー
    ラ間で前記レールに沿って移動可能に挟持した請求項4
    記載の鉄道車両用台車の駆動装置。
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