JP2002301937A - 自動車用ウェザーストリップおよびその製造方法 - Google Patents

自動車用ウェザーストリップおよびその製造方法

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JP2002301937A
JP2002301937A JP2001109582A JP2001109582A JP2002301937A JP 2002301937 A JP2002301937 A JP 2002301937A JP 2001109582 A JP2001109582 A JP 2001109582A JP 2001109582 A JP2001109582 A JP 2001109582A JP 2002301937 A JP2002301937 A JP 2002301937A
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elastomer material
slit
hollow seal
extruded
cut surface
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JP2001109582A
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Haruki Sentani
晴希 仙谷
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Nishikawa Rubber Co Ltd
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Nishikawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型成形部におけるフランジ保持力を向上させ
るとともに、中芯取出し用のスリットの貼りあわせを容
易にする自動車用ウェザーストリップおよびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 硬度の高いエラストマー材料によって少
なくとも取付基部11と中空シール部12とが一体的に
押出成形されたその中空シール部12の一部が切欠か
れ、その切欠き部分に、中芯18を介挿して、前記押出
成形部Xよりも硬度の低いエラストマー材料によって中
空シール部22が型成形されるとともに、前記押出成形
部Xと型成形部Yとの境界には長手方向に延びる前記中
芯取出し用のスリット25が形成され、しかもスリット
25の相対向する一方の開口縁と他方の開口縁には互い
に嵌合する凹凸部S,Tが設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形部と型成
形部とが接続されてなる自動車用ウェザーストリップお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図10に示すように、例えば自
動車のドアの外周にはウェザーストリップ1が取付けら
れていて、ドア閉時にはボディとドアとの隙間をシール
するようになっている。なお、図8は図7のZ部拡大外
観図で矢印方向から見たものであり、図9および図10
は図8のA−A断面図およびB−B断面図である。ウェ
ザーストリップ1は、取付基部11と中空シール部12
とが一体成形されたものであって、コーナー部や端部に
おいて押出成形部X(図8において三角印の白側)に型
成形部Y(図8において三角印の黒側)が接続されてい
る。
【0003】このうち中空シール部12を型成形する場
合には、金型(図示しない)に中芯をセットした後、型
成形材料を流し込み、その中芯を型成形部Yに設けられ
たスリット15から取出した後、スリット15を接着剤
を使用して貼りあわせる(瞬間接着剤による接着)工程
が行われている。そして、スリット15の接着の際に相
対向するスリット開口縁の接着位置がずれないように、
図11に示すような中芯18を使用してスリット15を
直線的ではなく、段差形状にすることによって相対向す
るスリット開口縁に凹凸部(凸部T,凹部S)を形成
し、両者を嵌合させることが通常行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に型成形部Yには押出成形部Xよりも硬度の低い、スポ
ンジゴムなどのエラストマー材料が使用されているた
め、取付基部11におけるフランジ(図示しない)の保
持力が低下してシール性が不安定になるという問題があ
る。また、図9に示すように、型成形部Yの取付基部1
1は押出成形部Xの取付基部11(図10)より厚肉に
されているものの、押出成形部Xのように保持リップ1
3や芯金14を有しないためフランジ保持力は更に低下
する。その上、形成されたスリット15を貼りあわせる
場合においても、スポンジゴム同士であれば、十分な安
定感が得られないため貼りあわせ作業に困難性を有す
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、型成形部におけ
るフランジ保持力を向上させるとともに、中芯取出し用
のスリットの貼りあわせを容易にする自動車用ウェザー
ストリップおよびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の自動車用ウェザースト
リップは、硬度の高いエラストマー材料によって少なく
とも取付基部(11)と中空シール部(12)とが一体
的に押出成形されたその中空シール部(12)の一部が
切欠かれ、その切欠き部分に、中芯(18)を介挿し
て、前記押出成形部(X)よりも硬度の低いエラストマ
ー材料によって中空シール部(22)が型成形されると
ともに、前記押出成形部(X)と型成形部(Y)との境
界には長手方向に延びる前記中芯(18)取出し用のス
リット(25)が形成され、しかもスリット(25)の
相対向する一方の開口縁と他方の開口縁には互いに嵌合
する凹凸部(S,T)が設けられてなることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の自動車用
ウェザーストリップの製造方法は、硬度の高いエラスト
マー材料によって少なくとも取付基部(11)と中空シ
ール部(12)とを一体的に押出成形した後、その押出
成形された中空シール部(12)の一部を、長手方向の
カット面に凸部(T)を形成するように切欠き、その切
欠き部分に、中芯(18)を介挿して、前記押出成形部
(X)よりも硬度の低いエラストマー材料によって中空
シール部(22)を型成形するとともに、前記長手方向
のカット面との間に、そのカット面に沿った形状の前記
中芯(18)取出し用スリット(25)を形成すること
によって、スリット開口縁に前記カット面の凸部(T)
に嵌合する凹部(S)を型成形したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項3に記載の自動車用
ウェザーストリップの製造方法は、硬度の高いエラスト
マー材料によって少なくとも取付基部(11)と中空シ
ール部(12)とを一体的に押出成形した後、その押出
成形された中空シール部(12)の一部を、長手方向の
カット面を直線的にするように切欠き、その切欠き部分
に、中芯(28)を介挿して、前記押出成形部(X)よ
りも硬度の低いエラストマー材料によって中空シール部
(22)を型成形するとともに、前記長手方向のカット
面に前記硬度の低いエラストマー材料を部分的に流し込
んでカット面に凸部(T)を形成し、そのカット面との
間に、そのカット面に沿った形状の前記中芯(28)取
出し用スリット(25)を形成することによって、スリ
ット開口縁に前記カット面の凸部(T)に嵌合する凹部
(S)を型成形したことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項4に記載の自動車用
ウェザーストリップおよびその製造方法は、形成された
スリット(25)間を部分的に又は全体的に接着して貼
りあわせたことを特徴とする。
【0010】なお括弧内の記号は、図面および後述する
発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項
を示す。
【0011】本発明によれば、押出成形された中空シー
ル部の一部を切欠き、その切欠き部分だけを、例えばス
ポンジゴム等、硬度の低いエラストマー材料によって型
成形するので、取付基部は、例えばソリッドゴム等、硬
度の高いエラストマー材料からなる押出成形されたまま
の状態である。よって、型成形された従来のものでは、
フランジ保持力が低下していたが、本発明によれば、ウ
ェザーストリップの全域にわたり、押出成形された取付
基部が有するフランジ保持力に均一化することができ
る。したがって、取付基部に一体成形された中空シール
部によるシール機能は安定化する。
【0012】また、中芯取出し用のスリットの相対向す
る開口縁は、従来は硬度の低いエラストマー材料からな
るものであったが、本発明では、開口縁の一方は、硬度
の低いエラストマー材料からなるものの、それに嵌合す
る開口縁の他方は、硬度の高いエラストマー材料からな
るので、特に請求項4のように、スリット間を貼りあわ
せる場合には、硬度の高いエラストマー材料の存在によ
りその貼りあわせ作業を容易に行える。
【0013】また、請求項3の発明によれば、請求項2
の発明のように、硬度の高いエラストマー材料からなる
押出成形部を、凸部を形成するように切欠く必要がな
く、直線的に切欠くだけでよいので、切欠き作業を容易
にしかも短時間で行うことができる。この場合、凸部は
型成形材料で形成されるものの、カット面の延びる方向
に対して部分的であるので、スリットの相対向する開口
縁の一方が硬度の低いエラストマー材料からなり、それ
に嵌合する開口縁の他方が硬度の高いエラストマー材料
からなる部位が部分的に存在する。よって、請求項2の
場合よりは劣るものの、従来のものと比較して、スリッ
ト間の貼りあわせ時に安定性が増すので、貼りあわせ作
業を容易に行うことができる。
【0014】なお、請求項4の発明では形成したスリッ
ト間を接着するようにしたが、成形範囲が短い場合には
接着することなく、相対向するスリット開口縁同士を嵌
合させるだけにすることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態について図1及び図2を参照して説明する。本発
明の実施の形態に係る自動車用ウェザーストリップは、
従来例で示したものと同様に、自動車のドアの外周に沿
って取付けられるウェザーストリップ1であり、断面略
U字形状の取付基部11と、ドア閉時に、ボディに弾接
する中空シール部12,22が一体成形されたもので、
押出成形部Xと型成形部Y(図1において三角印の黒
側)とが接続されてなる。なお図1は、ウェザーストリ
ップ1のコーナー部にあたる部位で、図7のZ部を矢印
方向から拡大してみたものである。
【0016】このウェザーストリップ1は、押出成形部
Xと型成形部Yとが単に突き合わされて接続されたもの
ではなく、押出成形された中空シール部12の一部が長
手方向に切欠かれ、その切欠き部分に中芯18を介挿し
て中空シール部22が型成形されたものである。そして
押出成形部Xと型成形部Yとの境界には長手方向に延び
る中芯18取出し用のスリット25が形成され、しかも
スリット25の相対向する一方の開口縁と他方の開口縁
には互いに嵌合する凹凸部S,Tが設けられている。す
なわち、型成形に使用した中芯18をスリット25から
取出した後に、スリット25の開口縁を接着する際に相
対向するスリット開口縁の接着位置がずれないように、
スリット25の形状は段差形状にしてある。
【0017】なお、押出成形部Xには、ソリッドゴム等
の硬度の高いエラストマー材料が使用され、型成形部Y
には、スポンジゴム等の硬度の低いエラストマー材料が
使用されている。
【0018】これにより、型成形部Yが設けられた部分
の断面は、図2に示すようなもの(図1のC−C断面
図)となり、押出成形部Xの部分の断面は、従来例と同
様に、図10に示すようなもの(図1のD−D断面図)
となる。いずれの場合でも、フランジ(図示しない)へ
取付けられる取付基部11の形状および材料は同一であ
り、取付基部11の内側にはフランジ保持用の保持リッ
プ13が複数(本実施形態の場合は4個)設けられ、取
付基部11には芯金14が埋設されている。
【0019】次に具体的に、このウェザーストリップ1
の製造について説明すると、 (1)まず、硬度の高いエラストマー材料によって取付
基部11と中空シール部12とを一体的に押出成形す
る。このとき、取付基部11にはフランジ保持用の保持
リップ13やリップ16,17が一体的に押出成形さ
れ、同時に芯金14が埋設される。 (2)次に、その押出成形された中空シール部12の一
部を長手方向に一定の範囲で切断装置を使用して切欠
く。このとき、リップ16側の一端においては、中空シ
ール部12を、長手方向のカット面に凸部Tを形成する
ように、すなわち、段差形状に切欠く(クッキーカット
成形)。他端においては直線的に切欠く。 (3)次に、その切欠き部分に、図11で示した中芯1
8を介挿して、金型(図示しない)にセットした後、押
出成形部Xよりも硬度の低いエラストマー材料によって
中空シール部22を型成形する。このとき、中芯18に
は長手方向のカット面に沿った段差形状の突条部18a
が設けられているので、突条部18aを開放して型成形
材料を流すことによって、前記長手方向のカット面との
間に、そのカット面に沿った段差形状の中芯18取出し
用スリット25が形成されるとともに、スリット開口縁
に前記カット面の凸部Tに嵌合する凹部Sも型成形され
る。 (4)そして、形成されたスリット25間を部分的に又
は全体的に接着(瞬間接着剤による接着)して貼りあわ
せることによって、製造される。
【0020】このように、押出成形された中空シール部
12の一部を切欠き、その切欠き部分だけを、硬度の低
いエラストマー材料によって型成形するので、取付基部
11は、押出成形されたままの状態、すなわち、硬度の
高いエラストマー材料からなる。つまり、ウェザースト
リップ1の全域にわたり、取付基部11は押出成形され
たものとなるので、フランジ保持力は均一化する。
【0021】また、中芯18取出し用のスリット25の
相対向する開口縁の一方は、硬度の低いエラストマー材
料からなるものの、それに嵌合する開口縁の他方は、硬
度の高いエラストマー材料からなるので、スリット25
間を貼りあわせる場合には、硬度の高いエラストマー材
料の存在により腰ができるので、その貼りあわせ作業を
容易に行える。
【0022】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について図3乃至図5を参照して説明する。本発明の
実施の形態に係る自動車用ウェザーストリップは、上述
した第1実施形態で示したウェザーストリップ1と同様
であるが、製造方法が相違する。
【0023】第2実施形態に係るウェザーストリップ1
の製造について説明すると、 (1)まず、硬度の高いエラストマー材料によって取付
基部11と中空シール部12とを一体的に押出成形す
る。このとき、取付基部11にはフランジ保持用の保持
リップ13やリップ16,17が一体的に押出成形さ
れ、同時に芯金14が埋設される。この点は、第1実施
形態と同様である。 (2)次に、その押出成形された中空シール部12の一
部を長手方向に一定の範囲で切断装置を使用して切欠
く。このとき、リップ16側の一端においては、中空シ
ール部12を、長手方向のカット面に直線的に切欠く。
他端においても同様に直線的に切欠く。 (3)次に、その切欠き部分に、図5で示す中芯28を
介挿して、金型(図示しない)にセットした後、押出成
形部Xよりも硬度の低いエラストマー材料によって中空
シール部22を型成形する。このとき、中芯28には長
手方向のカット面に沿った段差形状の突条部28aが設
けられている他に、幅方向(長手方向に直交する方向)
には所定間隔で型成形材料充填用のゲート28bが掘ら
れている。ゲート28bは、突条部28aが介挿時に取
付基部11とは逆側(図5において上側)に突出した位
置に設けられている。よって、突条部28aを開放して
型成形材料を流すことによって、ゲート28bを通し
て、長手方向の直線状のカット面に部分的に凸部Tが形
成され、そのカット面との間に、そのカット面に沿った
段差形状の中芯28取出し用スリット25が形成される
とともに、スリット開口縁に前記カット面の凸部Tに嵌
合する凹部Sも型成形される。 (4)そして、形成されたスリット25間を部分的に又
は全体的に接着(瞬間接着剤による接着)して貼りあわ
せることによって、製造される。
【0024】これにより、型成形部Yが設けられた部分
の断面は、図4に示すようなもの(図3のE−E断面
図)となり、押出成形部Xの部分の断面は、従来例と同
様に、図10に示すようなもの(図3のF−F断面図)
となる。
【0025】このようにして製造された、第2実施形態
に係るウェザーストリップ1は、第1実施形態の場合と
同様に、取付基部11は押出成形されたものとなるの
で、フランジ保持力は均一化する。また、カット面の延
びる方向に対して部分的ではあるが、スリットの相対向
する開口縁の一方が硬度の低いエラストマー材料からな
り、それに嵌合する開口縁の他方が、硬度の高いエラス
トマー材料からなる部位が存在するので、第1実施形態
の場合よりは劣るものの、従来のものと比較して、スリ
ット25間の貼りあわせ時に安定性が増す。
【0026】特に、本第2実施形態に係る場合には、硬
度の高いエラストマー材料からなる押出成形部を、直線
的に切欠くだけでよいので、切欠き作業を容易にしかも
短時間で行うことができる。
【0027】なお、本実施形態では、押出成形部Xには
ソリッドゴム等の硬度の高いエラストマー材料を使用
し、型成形部Yにはスポンジゴム等の硬度の低いエラス
トマー材料を使用したが、要は型成形部Yに使用される
エラストマー材料の硬度が押出成形部Xに使用されるも
のよりも低いものであればよく、硬度の違うソリッドゴ
ムを押出成形部Xと型成形部Yに使用してもよし、硬度
の違うスポンジゴムを押出成形部Xと型成形部Yに使用
してもよい。
【0028】また、本実施形態では、ウェザーストリッ
プ1に適用した例を示したが、これに限らず、取付基部
と中空シール部とを少なくとも備え、押出成形部Xと型
成形部Yが接続され、しかも型成形部Yにおける中空シ
ール部が中芯を介挿して製造され、その中芯取出し用ス
リットが形成されるタイプの自動車用ウェザーストリッ
プであれば適用することができる。また、押出成形部X
と型成形部Yとの接続形態例は、本実施形態では、図6
(a)のものを示したが、図6(b),(c)のよう
に、ウェザーストリップの端部に使用されるタイプのも
のや、図6(d)のように、型成形部Yは一端は切欠き
された押出成形部Xに、他端は直線的に接続されるタイ
プのものにも適用することができる。
【0029】さらに、本実施形態では、形成されたスリ
ット15,25間を部分的に又は全体的に接着(瞬間接
着剤による接着)して貼りあわせるようにしたが、成形
範囲が短い場合には、接着なしで単に嵌合させるように
してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、押出成形
された中空シール部の一部を切欠き、その切欠き部分だ
けを、例えばスポンジゴム等、硬度の低いエラストマー
材料によって型成形するので、取付基部は、例えばソリ
ッドゴム等、硬度の高いエラストマー材料からなり、押
出成形されたままの状態である。よって、型成形された
従来のものでは、フランジ保持力が低下していたが、本
発明によれば、ウェザーストリップの全域にわたり、押
出成形された取付基部が有するフランジ保持力にするこ
とができる。このように、フランジ保持力を均一化する
ことができるので、取付基部に一体成形された中空シー
ル部によるシール機能は安定化する。
【0031】また、中芯取出し用のスリットの相対向す
る開口縁は、従来は硬度の低いエラストマー材料からな
るものであったが、本発明では、開口縁の一方は、硬度
の低いエラストマー材料からなるものの、それに嵌合す
る開口縁の他方は、硬度の高いエラストマー材料からな
るので、特に請求項4のように、スリット間を貼りあわ
せる場合には、硬度の高いエラストマー材料の存在によ
りその貼りあわせ作業を容易に行える。
【0032】また、請求項3の発明によれば、請求項2
の発明のように、硬度の高いエラストマー材料からなる
押出成形部を、凸部を形成するように切欠く必要がな
く、直線的に切欠くだけでよいので、切欠き作業を容易
にしかも短時間で行うことができる。この場合、凸部は
型成形材料で形成されるものの、カット面の延びる方向
に対して部分的であるので、スリットの相対向する開口
縁の一方が硬度の低いエラストマー材料からなり、それ
に嵌合する開口縁の他方が、硬度の高いエラストマー材
料からなる部位が部分的に存在する。よって、請求項2
の場合よりは劣るものの、従来のものと比較して、スリ
ット間の貼りあわせ時に安定性が増すので、貼りあわせ
作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車用ウェザー
ストリップの要部を示すもので、図7のZ部を拡大して
示した外観図である。
【図2】図1のC−C断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る自動車用ウェザー
ストリップの要部を示すもので、図7のZ部を拡大して
示した外観図である。
【図4】図3のE−E断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る、型成形時に使用
される中芯を示す外観斜視図である。
【図6】押出成形部と型成形部との接続形態例を示した
模式図である。
【図7】ウェザーストリップを示す正面図である。
【図8】従来例に係る自動車用ウェザーストリップの要
部を示すもので、図7のZ部を拡大して示した外観図で
ある。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】型成形時に使用される中芯を示す外観斜視図
である。
【符号の説明】
1 ウェザーストリップ 11 取付基部 12 中空シール部 13 保持リップ 14 芯金 15 スリット 16 リップ 17 リップ 18 中芯 18a 突条部 22 中空シール部 25 スリット 28 中芯 28a 突条部 28b ゲート S 凹部 T 凸部 X 押出成形部 Y 型成形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA01 AA37 CA23 DA09 DA10 DA23 DA49 EA02B EA03D FA05 4F213 AA45 AD18 AH23 WA06 WA15 WA38 WA39 WA92 WB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬度の高いエラストマー材料によって少な
    くとも取付基部と中空シール部とが一体的に押出成形さ
    れたその中空シール部の一部が切欠かれ、その切欠き部
    分に、中芯を介挿して、前記押出成形部よりも硬度の低
    いエラストマー材料によって中空シール部が型成形され
    るとともに、 前記押出成形部と型成形部との境界には長手方向に延び
    る前記中芯取出し用のスリットが形成され、 しかも該スリットの相対向する一方の開口縁と他方の開
    口縁には互いに嵌合する凹凸部が設けられてなることを
    特徴とする自動車用ウェザーストリップ。
  2. 【請求項2】硬度の高いエラストマー材料によって少な
    くとも取付基部と中空シール部とを一体的に押出成形し
    た後、 その押出成形された中空シール部の一部を、長手方向の
    カット面に凸部を形成するように切欠き、 その切欠き部分に、中芯を介挿して、前記押出成形部よ
    りも硬度の低いエラストマー材料によって中空シール部
    を型成形するとともに、前記長手方向のカット面との間
    に、そのカット面に沿った形状の前記中芯取出し用スリ
    ットを形成することによって、スリット開口縁に前記カ
    ット面の凸部に嵌合する凹部を型成形したことを特徴と
    する自動車用ウェザーストリップの製造方法。
  3. 【請求項3】硬度の高いエラストマー材料によって少な
    くとも取付基部と中空シール部とを一体的に押出成形し
    た後、 その押出成形された中空シール部の一部を、長手方向の
    カット面を直線的にするように切欠き、 その切欠き部分に、中芯を介挿して、前記押出成形部よ
    りも硬度の低いエラストマー材料によって中空シール部
    を型成形するとともに、前記長手方向のカット面に前記
    硬度の低いエラストマー材料を部分的に流し込んでカッ
    ト面に凸部を形成し、そのカット面との間に、そのカッ
    ト面に沿った形状の前記中芯取出し用スリットを形成す
    ることによって、スリット開口縁に前記カット面の凸部
    に嵌合する凹部を型成形したことを特徴とする自動車用
    ウェザーストリップの製造方法。
  4. 【請求項4】前記形成されたスリット間を部分的に又は
    全体的に接着して貼りあわせたことを特徴とする請求項
    1乃至3に記載の自動車用ウェザーストリップおよびそ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005255114A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Honda Motor Co Ltd 自動車用窓ガラスの支持構造

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