JP2002301925A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002301925A
JP2002301925A JP2001105160A JP2001105160A JP2002301925A JP 2002301925 A JP2002301925 A JP 2002301925A JP 2001105160 A JP2001105160 A JP 2001105160A JP 2001105160 A JP2001105160 A JP 2001105160A JP 2002301925 A JP2002301925 A JP 2002301925A
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foot
opening
door
vehicle
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Takuya Natsume
卓也 夏目
Takahiro Tokunaga
徳永  孝宏
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フット開口部側への温風流れの曲がり圧損を
低減する。 【解決手段】 ケース部材11内に、空気を加熱する暖
房用熱交換器13、暖房用熱交換器13をバイパスして
空気を流すバイパス通路15、暖房用熱交換器13を通
過して加熱された温風とバイパス通路15を通過した冷
風との風量割合を調整するエアミックスドア16、およ
び温風と冷風とを混合する空気混合部19を設け、更
に、空気混合部19を通過した空気を乗員の上半身側に
吹き出すためのフェイス開口部20、21と、空気混合
部19を通過した空気を乗員の足元側に吹き出すための
フット開口部27とを備え、フット開口部27を、ケー
ス部材11の左右両側の側面のうち、空気混合部19の
領域内に開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ユニット部の
通風路の曲がり圧損を低減できるようにした車両用空調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用空調装置の空調ユニット部
に対しては、車両搭載性の改善、車室内静粛性の確保の
ために、小型化、低騒音化への要望が特に高まってお
り、このため、空調ユニット部の通風路構成としても絞
りや曲がり圧損の少ない形態が求められている。
【0003】図11は従来の空調ユニット部の代表例を
示すもので、計器盤内側において車両幅方向の略中央部
に搭載されるセンター置きタイプである。この従来例で
は、フェイスモード時(冷房時)におけるフェイス吹出
風量の増加を図るために、蒸発器12の空気流れ出口部
から冷風バイパス通路15および空気混合部19を経て
フェイス開口部20、21に至る流路を略直線的に配置
して、フェイスモード時の冷風側流路の圧損を低減する
ようにしている。
【0004】このように、冷風側流路の圧損低減を優先
して通風路を設計しているので、フットモード時(暖房
時)の最大暖房時には図11(a)に示すようにヒータ
コア13通過後の温風を温風通路18により一旦、フェ
イス開口部20、21の入口側に位置する空気混合部1
9まで導き、その後、空気混合部19から温風の流れ方
向をほぼ180°転換して、フット開口部27へ温風を
導くようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来技術によ
ると、空気混合部19における温風流れのほぼ180°
に及ぶ方向転換によって曲がり圧損が非常に大きくな
り、このことが風量増加、騒音低減を図る上での大きな
障害になっている。
【0006】また、エアミックスドア16を図11
(b)のように中間位置に操作する温度制御時には、温
風Bが冷風Aにより押されてフット開口部27側へ流れ
やすいので、フット吹出温度が高くなる。逆に、フェイ
ス開口部20、21およびデフロスタ開口部24には温
風Bが流入しにくくなるので、吹出温度が低くなる。こ
の結果、車室内上下の吹出温度差が過剰に大きくなり、
空調フィーリングを悪化させる。
【0007】なお、上下吹出温度差を縮小するために、
ケース内壁とかエアミックスドア16に、温風Bや冷風
Aの空気流れを調整するエアガイドを設定することが従
来実施されているが、このエアガイドの設定は通風路を
狭めるので、風量減少、騒音増大を引き起こすという問
題を生じる。
【0008】本発明は上記点に鑑みて、フット開口部側
への温風流れの曲がり圧損を低減することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって流れ
る空気の通路を形成するケース部材(11)と、ケース
部材(11)内に配置され、空気を加熱する暖房用熱交
換器(13)と、ケース部材(11)内に設けられ、暖
房用熱交換器(13)をバイパスして空気を流すバイパ
ス通路(15)と、ケース部材(11)内に配置され、
暖房用熱交換器(13)を通過して加熱された温風とバ
イパス通路(15)を通過した冷風との風量割合を調整
するエアミックスドア(16)と、ケース部材(11)
内に設けられ、温風と冷風とを混合する空気混合部(1
9)と、空気混合部(19)を通過した空気を乗員の上
半身側に吹き出すためのフェイス開口部(20、21)
と、空気混合部(19)を通過した空気を乗員の足元側
に吹き出すためのフット開口部(27)とを備え、フッ
ト開口部(27)を、ケース部材(11)の左右両側の
側面のうち、空気混合部(19)の領域内に開口するこ
とを特徴とする。
【0010】これによると、空気混合部(19)に向か
って流れてきた温風と冷風が空気混合部(19)の領域
からそのまま直ちに左右両側のフット開口部(27)に
流入する。そのため、従来技術のように空気混合部通過
後に180°に及ぶUターン流れを形成することがな
く、フット吹出空気流の曲がり圧損を大幅に低減でき
る。これにより、フットモード時の風量増加、低騒音化
を達成できる。
【0011】更に、空気混合部(19)の領域内におい
て、冷風側の部位と温風側の部位との間でフット開口部
(27)の開口位置を選択することにより、フット開口
部(27)への冷風と温風との流入割合が変わって、フ
ット吹出温度を簡単に調整できる。従って、空調ユニッ
ト部の上下吹出温度差をフット開口部(27)の開口位
置の選択により容易に変更できるという効果を奏するこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の発明のように、具体的に
は、ケース部材(11)内において暖房用熱交換器(1
3)の上側に、バイパス通路(15)および空気混合部
(19)を配置し、フット開口部(27)を、ケース部
材(11)の左右両側の側面において暖房用熱交換器
(13)の上側部位に開口させる構成とすることができ
る。
【0013】請求項3に記載の発明のように、具体的に
は、フット開口部(27)を開閉するフットドア(2
8)をケース部材(11)内においてフット開口部(2
7)の上流側に配置することができる。
【0014】請求項4に記載の発明のように、具体的に
は、フットドア(28)はケース部材(11)の左右両
側の側面の内壁面に沿って摺動するように配置され、こ
の左右両側のフットドア(28)を車両幅方向に延びる
回転軸(29)により連結した構成とすることができ
る。
【0015】このように、フットドア(28)をケース
部材(11)の左右両側の側面の内壁面に沿って摺動さ
せると、フットドア(28)が他のドアの作動軌跡と干
渉しないので、フットドア(28)のための専用の作動
スペースがほとんど不要となり、空調ユニット部を小型
化できる。
【0016】請求項5に記載の発明の発明のように、具
体的には、フット開口部(27)を開閉するフットドア
(28)をフット開口部(27)の下流側に配置するこ
ともできる。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本第1実
施形態における空調ユニット10部分の断面図であり、
図2は空調ユニット10部分の車室側からみた正面図で
あり、本実施形態による車両用空調装置の通風系は、大
別して、図示しない送風機ユニットと、空調ユニット1
0との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは車
室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフ
セットして配置されており、これに対し、空調ユニット
10は車室内の計器盤下方部のうち、車両幅(左右)方
向の略中央部に配置されている。
【0019】送風機ユニットは周知のごとく内気(車室
内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切
替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風
する送風機とから構成されている。
【0020】空調ユニット10部は、1つの共通の空調
ケース11内に蒸発器12とヒータコア13を両方とも
一体的に内蔵するタイプのものである。空調ケース11
はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強
度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース11
は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分
割ケースを金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により
一体に結合するようになっている。
【0021】空調ユニット10部は、車室内の計器盤下
方部の略中央部に、車両の前後、上下、左右方向に対し
て、図1、図2に示す形態で配置されている。空調ケー
ス11の、最も車両前方側部位の側面(助手席側の側
面)には空気入口14が形成されている。この空気入口
14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空
気が流入する。
【0022】空調ケース11内において空気入口14直
後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器1
2は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通
路を横断するように上下方向に配置されている。従っ
て、蒸発器12の前面に空気入口14からの送風空気が
流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクル
の冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を
冷却する冷房用熱交換器である。
【0023】そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配
置されている。このヒータコア13は空調ケース11内
の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されてい
る。なお、蒸発器12およびヒータコア13の車両左右
方向の幅寸法は、空調ケース11の幅寸法と略同等に設
計されている。
【0024】ヒータコア13は、蒸発器12を通過した
冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水
(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気
を加熱する温水式暖房用熱交換器である。空調ケース1
1内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位に
は、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が
流れる冷風バイパス通路15が形成されている。
【0025】また、ヒータコア13と蒸発器12との間
の部位には平板状のエアミックスドア16が配置されて
いる。このエアミックスドア16は、ヒータコア13で
加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒー
タコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整す
る。エアミックスドア16は水平方向(車両幅方向)に
配置された回転軸17と一体に結合されており、この回
転軸17を中心として車両上下方向に回転可能になって
いる。このエアミックスドア16は上記風量割合の調整
により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段
をなす。
【0026】回転軸17は、空調ケース11に回転自在
に支持され、かつ回転軸17の一端部は空調ケース11
の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サ
ーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動操
作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手動
操作機構によりエアミックスドア16の回転位置を調整
するようになっている。
【0027】そして、空調ケース11において、ヒータ
コア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒー
タコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成
されている。温風通路18の下流側(上方側)はヒータ
コア13の上方部において冷風バイパス通路15の下流
側と合流し、冷風と温風の混合を行う空気混合部19を
形成している。
【0028】一方、空調ケース11の上面部において空
気混合部19の直ぐ上方部位(換言すると、空調ケース
11の車両後方側の上面部)に、フェイス開口部20、
21が開口している。このフェイス開口部20、21は
図2に示すように車両幅方向に4つに分割して配置され
ている。
【0029】車両幅(左右)方向の中心部に位置する2
つのフェイス開口部はセンターフェイス開口部20であ
り、このセンターフェイス開口部20の左右両側部にサ
イドフェイス開口部21が配置されている。そして、セ
ンターフェイス開口部20は図示しないセンターフェイ
スダクトを介して、計器盤幅方向の中央部上方側に配置
されているセンターフェイス吹出口に接続され、このセ
ンターフェイス吹出口から空調風(冷風)を車室内幅方
向の中央部において乗員の上半身に向けて吹き出す。
【0030】また、サイドフェイス開口部21は、図示
しないサイドフェイスダクトを介して、計器盤幅方向の
左右両側部に配置されているサイドフェイス吹出口に接
続され、このサイドフェイス吹出口から空調風(冷風)
を車室内幅方向の左右両側部において乗員の上半身に向
けて吹き出す。
【0031】空調ケース11内において、フェイス開口
部20、21の下側部にフェイスドア22を配置してフ
ェイス開口部20、21を開閉するようになっている。
フェイスドア22は図2に示すように車両幅方向に延び
る細長い長方形の板状ドアであり、空調ケース11の上
面部の車両後方側端部に配置された回転軸23に連結さ
れ、この回転軸23を中心として回転可能になってい
る。
【0032】また、空調ケース11の上面部においてフ
ェイス開口部20、21より車両前方側の部位にデフロ
スタ開口部24が開口している。このデフロスタ開口部
24は空気混合部19から温度制御された空調風が流入
するものであって、図示しないデフロスタダクトを介し
てデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口
から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出
す。
【0033】空調ケース11内においてデフロスタ開口
部24の下側部にデフロスタドア25を配置して、デフ
ロスタ開口部24を開閉するようになっている。デフロ
スタドア25はフェイスドア22と同様に車両幅方向に
延びる細長い長方形の板状ドアであり、このデフロスタ
ドア25は空調ケース11の内側にてデフロスタ開口部
24の車両前方側にて配置された回転軸26に連結さ
れ、この回転軸26を中心として回転可能になってい
る。
【0034】次に、空調ケース11において車両幅方向
の左右の両側面(図2参照)にはフット開口部27が開
口している。このフット開口部27は図1に示すように
ヒータコア13の上方部に位置する空気混合部19の領
域と重合する部位に配置されている。また、フット開口
部27は下方より上方側で面積が拡大する扇形に形成さ
れている。
【0035】そして、この扇形のフット開口部27を開
閉するために扇形のフットドア28が回転軸29により
回転可能に設けてある。この回転軸29は扇形のフット
開口部27の下端部とヒータコア13の上方部との間に
配置され、且つ、図2に示すように車両幅方向に延びて
両端部が空調ケース11に回転可能に支持される。
【0036】ここで、扇形のフットドア28は回転軸2
9の両端部近傍にて空調ケース11の左右の両側面の内
壁に対向するように配置され、空調ケース11の側面の
内壁上を摺動することにより、フット開口部27を開閉
する側面シール可能なものである。扇形のフットドア2
8と回転軸29は樹脂にて一体成形できる。フット開口
部27は空調ケース11の車両幅方向の左右の両側面
(図2参照)から車室内に開口して、乗員の足元部へ空
調風を吹き出すものである。
【0037】図3において、はフェイスドア22の回
転軌跡範囲であり、はフットドア28の回転軌跡範囲
であり、両ドア22、28の回転軌跡範囲、は車両
幅方向からみて一部ラップする関係にある。そこで、図
2に示すようにフェイスドア22の車両幅方向の長さL
1よりも、左右両側の2つのフットドア28の間隔L2
を所定量だけ大きくして、フットドア28をフェイスド
ア22の車両幅方向の左右外側においてケース11の側
面内壁に沿って回転させることにより両ドア22、28
の干渉を避けるようになっている。
【0038】なお、フェイスドア22とデフロスタドア
25とフットドア28は、吹出モード切替用のドア手段
であって、各ドア22、25、28の回転軸23、2
6、29は、空調ケース11の外表面にて図示しないリ
ンク機構を介して、サーボモータ等からなる吹出モード
切替用のアクチュエータ機構もしくは手動操作機構に連
結されて、このアクチュエータ機構もしくは手動操作機
構により連動操作されるようになっている。
【0039】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。本実施形態の車両用空調装置は吹出モード
切替用のドア手段をなすフェイスドア22、デフロスタ
ドア25およびフットドア28の操作位置を選択するこ
とにより、以下の吹出モードを設定できる。
【0040】(1)フェイスモード 図4はフェイスモードであり、フェイスドア22により
フェイス開口部20、21を全開するとともに、デフロ
スタドア25によりデフロスタ開口部24を全閉する。
また、フットドア28を左右のフット開口部27上に重
合する位置に操作してフット開口部27を全閉する。
【0041】従って、図示しない送風機ユニットからの
送風空気は蒸発器12で冷却されて冷風となった後、そ
の冷風の全量を矢印Aのようにフェイス開口部20、2
1から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出す。
【0042】なお、図4はエアミックスドア16をヒー
タコア13への通風路を全閉し、冷風バイパス通路15
を全開する最大冷房状態に操作した状態を示している。
そして、車室内吹出空気温度の制御のために、エアミッ
クスドア16を図4の最大冷房位置から中間開度位置
(図5参照)に操作すると、エアミックスドア16の開
度位置に従って所定割合の冷風が冷風バイパス通路15
を通過し、残余の冷風はヒータコア13に流入して加熱
され、温風となる。この温風は温風通路18を上昇して
空気混合部19に至り、ここで、冷風と合流し、混合さ
れる。冷風と温風との混合により所望温度に調整された
空調風をフェイス開口部20、21から車室内の乗員の
上半身に向けて吹き出すことができる。
【0043】(2)バイレベルモード 図5はバイレベルモードであり、デフロスタドア25は
図4と同様にデフロスタ開口部24の全閉位置に操作さ
れる。これに反し、フェイスドア22とフットドア28
は、フェイス開口部20、21とフット開口部27をそ
れぞれ半開状態に開口する位置に操作される。
【0044】なお、バイレベルモードは、通常、春秋の
中間シーズンで用いられるので、エアミックスドア16
が中間開度位置に操作される。そのため、蒸発器12で
冷却され、バイパス通路15を通過する冷風Aと、蒸発
器12で冷却された後、ヒータコア13に流入して加熱
される温風Bとの風量割合がエアミックスドア16の開
度により調整され、その後、冷風Aと温風Bは空気混合
部19に向かって流れ、空気混合部19において混合さ
れ、その混合後の所定温度の空調風が矢印Cのようにフ
ェイス開口部20、21から車室内の乗員の上半身に向
けて吹き出す。
【0045】また、空気混合部19の左右の側面にフッ
ト開口部27が重合するように配置してあるから、空気
混合部19に向かって流れた冷風Aと温風Bはそのま
ま、左右の両側面のフット開口部27に分岐して流入
し、ここで、冷風Aと温風Bが混合して所定温度の空調
風となる。この空調風は、矢印Dのように左右のフット
開口部27から車室内の乗員の足元部に向けて吹き出
す。
【0046】(3)フットモード 図6はフットモードであり、デフロスタドア25はデフ
ロスタ開口部24を少量だけ開口する位置に操作され
る。また、フェイスドア22はフェイス開口部20、2
1の全閉位置に操作される。これに反し、フットドア2
8はフット開口部27の全開位置に操作される。
【0047】なお、図6はエアミックスドア16により
冷風バイパス通路15を全閉し、ヒータコア13への通
風路を全開する最大暖房状態を示している。従って、送
風機ユニットからの送風空気は蒸発器12を通過後、そ
の全量がヒータコア13に流入して加熱され、温風とな
る。
【0048】この温風は矢印Bのように温風通路18を
上昇して空気混合部19に至り、ここから大部分の温風
が左右の両側面のフット開口部27に分岐して流入し、
矢印Dのように左右のフット開口部27から温風が車室
内の乗員の足元部に向けて吹き出す。
【0049】また、温風の一部は空気混合部19を通過
してデフロスタ開口部24に至り、デフロスタ開口部2
4から温風が車両前面窓ガラスに向けて吹き出す。この
温風吹出により車両窓ガラスの曇り止めを行うことがで
きる。フットモードにおいても、エアミックスドア16
により冷風と温風の混合割合を調整することにより吹出
空気温度を制御することができる。
【0050】(4)デフロスタモード 図7はデフロスタモードであり、デフロスタドア25を
デフロスタ開口部24の全開位置に操作し、また、フェ
イスドア22とフットドア28はそれぞれフェイス開口
部20、21とフット開口部27の全閉位置に操作され
る。なお、図7もエアミックスドア16により冷風バイ
パス通路15を全閉し、ヒータコア13への通風路を全
開する最大暖房状態を示している。
【0051】従って、送風機ユニットからの送風空気は
蒸発器12を通過後、その全量がヒータコア13に流入
して加熱され、温風となる。この温風は矢印Bのように
温風通路18を上昇して空気混合部19を通過し、デフ
ロスタ開口部24に至る。そして、デフロスタ開口部2
4から温風が車両前面窓ガラスに向けて吹き出す。この
温風吹出により車両窓ガラスの曇り止めを行うことがで
きる。デフロスタモードにおいても、エアミックスドア
16により冷風と温風の混合割合を調整することにより
吹出空気温度を制御することができる。
【0052】なお、吹出モードとして、フットモードに
比較してフット吹出風量を減らしてデフロスタ吹出風量
を増加し、フット吹出風量とデフロスタ吹出風量とを同
程度とするフットデフロスタモードを上記(1)〜
(4)のモードの他に必要に応じて設定しても良い。
【0053】次に、本実施形態の作用効果を説明する
と、空気混合部19の左右の側面にフット開口部27が
重合するように配置してあるから、空気混合部19に向
かって流れた冷風Aと温風Bをそのまま直ちに、左右の
両側面のフット開口部27に流入させることができる。
つまり、空気混合部19に向かって流れてきた冷風Aと
温風Bを、十分混合する前に、そのまま直ちに左右の両
側面のフット開口部27に流入させるから、従来技術の
ように空気混合部19通過後に180°に及ぶUターン
流れを形成することがなく、フット吹出空気流の曲がり
圧損を大幅に低減できる。これにより、フットモード時
の風量増加、低騒音化を達成できる。
【0054】また、フットドア28を空気混合部19の
左右両側面に沿って車両前後方向に回転させるから、フ
ットドア28はフェイスドア22の回転方向(車両上下
方向)に対して直交方向に回転することになる。従っ
て、両ドア22、28の回転軌跡範囲を車両幅方向から
みたとき図3の、のように一部重合する関係に設定
しても、両ドア22、28の干渉を回避できる。この結
果、フットドア28のための専用の作動スペースがほと
んど不要となり、空調ユニット部10を小型化できる。
【0055】更に、空調ユニット部10の上下吹出温度
差をフット開口部27の開口位置の選択により容易に変
更できるという効果もある。図8、図9はこの効果を説
明するものであり、図8に示すように、フット開口部2
7の開口位置を空気混合部19の領域においてa、b、
c、dのように車両前方側から車両後方側へ順次ずらす
ことにより、フット開口部27への冷風Aと温風Bとの
流入割合が変化していく。
【0056】すなわち、開口位置a→b→c→dの順に
順次、冷風Aの流入割合が減少し、、温風Bの流入割合
が増加していくので、図9に示すようにフット(下方)
吹出温度が上昇する。一方、空気混合部19に対するフ
ェイス開口部20、21の開口位置は一定であるから、
フェイス(上方)吹出温度はほぼ一定に維持される。こ
の結果、開口位置a→b→c→dの順に空調ユニット部
10の上下吹出温度差を増大できる。従って、上下吹出
温度差の要求値が車種毎に異なっても、フット開口部2
7の開口位置の選択により上下吹出温度差を容易に変更
できる。
【0057】なお、図9はバイレベルモードにおける上
下吹出温度差とフット開口部27の開口位置との関係を
説明したが、フットモードやフットデフロスタモードに
おけるフット(下方)吹出温度とデフロスタ(上方)吹
出温度との上下吹出温度差の調整のために、フット開口
部27の開口位置を変更するようにしてもよい。
【0058】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
フット開口部27の上流(入口)側にフットドア28を
配置する場合について説明したが、フット開口部27の
下流(出口)側にフットドア28を配置してもよい。
【0059】第2実施形態はこのようにフット開口部2
7の下流(出口)側にフットドア28を配置するもので
あり、図10(a)は、左右のフット開口部27の下流
(出口)側にバタフライドアからなるフットドア28を
配置した例である。また、図10(b)は、左右のフッ
ト開口部27の下流(出口)側に片持ち支持の通常の板
ドアからなるフットドア28を配置した例である。更
に、図10(c)は、左右のフット開口部27の下流
(出口)側に、複数のグリル状のドアからなるフットド
ア28を配置した例である。
【0060】(他の実施形態)なお、第1実施形態で
は、センターフェイス開口部20とサイドフェイス開口
部21の開閉をフェイスドア22により同時に行う例に
ついて説明したが、フェイスドア22のうち、サイドフ
ェイス開口部21に対向する部位に切り欠き部を形成し
て、サイドフェイス開口部21を図4〜図7に示す全吹
出モードにおいて常に開口するようにしてもよい。
【0061】つまり、冷房時にはサイドフェイス開口部
21に接続されるサイドフェイス吹出口から空調風(冷
風)を車室内幅方向の左右両側部において乗員の上半身
に向けて吹き出すとともに、暖房時にはサイドフェイス
吹出口から空調風(温風)を車両側面窓ガラスに向けて
吹き出して、側面窓ガラスの防曇効果を発揮するように
しても良い。
【0062】また、第1実施形態ではフェイスドア22
を板ドアにより構成しているが、フェイスドア22をフ
ィルムドアにより構成してもよい。この場合、フィルム
ドアであると、空調ケース11の上面部および後方部の
内壁に沿って屈曲状の形態でフェイスドア22を移動さ
せることができる。
【0063】そのため、フットドア28として、フェイ
スドア22との干渉を回避できる形態の自由度が増加す
る。例えば、円弧状の円周壁面とこの円周壁面の軸方向
両端部に配置された扇形の側面板部とを持つロータリド
アをフットドア28として使用することもできる。この
ロータリドアの場合には、軸方向両端部の扇形の側面板
部により左右のフット開口部27を開閉する。
【0064】また、エアミックスドア16やデフロスタ
ドア25をフィルムドアにより構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す空調ユニット部の
縦断面図である。
【図2】図1の空調ユニット部を車室内側からみた正面
図である。
【図3】第1実施形態によるフェイスドアとフットドア
の回転軌跡範囲を示す空調ユニット部の縦断面図であ
る。
【図4】第1実施形態によるフェイスモードを示す空調
ユニット部の縦断面図である。
【図5】第1実施形態によるバイレベルモードを示す空
調ユニット部の縦断面図である。
【図6】第1実施形態によるフットモードを示す空調ユ
ニット部の縦断面図である。
【図7】第1実施形態によるデフロスタモードを示す空
調ユニット部の縦断面図である。
【図8】第1実施形態によるフット開口部の開口位置の
選択範囲を示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図9】第1実施形態によるフット開口部の開口位置と
上下吹出温度差との関係を示すグラフである。
【図10】第2実施形態によるフットドアの配置形態を
示す模式的断面図である。
【図11】従来技術の空調ユニット部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11…空調ケース、12…蒸発器、13…ヒータコア、
15…冷風バイパス通路、16…エアミックスドア、1
8…温風通路、20、21…フェイス開口部、22…フ
ェイスドア、24…デフロスタ開口部、25…デフロス
タドア、27…フット開口部、28…フットドア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L011 BA01 BJ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ向かって流れる空気の通路を形
    成するケース部材(11)と、 前記ケース部材(11)内に配置され、空気を加熱する
    暖房用熱交換器(13)と、 前記ケース部材(11)内に設けられ、前記暖房用熱交
    換器(13)をバイパスして空気を流すバイパス通路
    (15)と、 前記ケース部材(11)内に配置され、前記暖房用熱交
    換器(13)を通過して加熱された温風と前記バイパス
    通路(15)を通過した冷風との風量割合を調整するエ
    アミックスドア(16)と、 前記ケース部材(11)内に設けられ、前記温風と前記
    冷風とを混合する空気混合部(19)と、 前記空気混合部(19)を通過した空気を乗員の上半身
    側に吹き出すためのフェイス開口部(20、21)と、 前記空気混合部(19)を通過した空気を乗員の足元側
    に吹き出すためのフット開口部(27)とを備え、 前記フット開口部(27)を、前記ケース部材(11)
    の左右両側の側面のうち、前記空気混合部(19)の領
    域内に開口することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース部材(11)内において前記
    暖房用熱交換器(13)の上側に、前記バイパス通路
    (15)および前記空気混合部(19)が配置され、 前記フット開口部(27)は前記ケース部材(11)の
    左右両側の側面において前記暖房用熱交換器(13)の
    上側の部位に開口していることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記フット開口部(27)を開閉するフ
    ットドア(28)を前記ケース部材(11)内において
    前記フット開口部(27)の上流側に配置することを特
    徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記フットドア(28)は前記ケース部
    材(11)の左右両側の側面の内壁面に沿って摺動する
    ように配置され、左右両側の前記フットドア(28)を
    車両幅方向に延びる回転軸(29)により連結したこと
    を特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記フット開口部(27)を開閉するフ
    ットドア(28)を前記フット開口部(27)の下流側
    に配置することを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両用空調装置。
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KR101113669B1 (ko) 2009-08-25 2012-02-14 주식회사 두원공조 차량용 공조장치
WO2023182220A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社デンソー 車両用空調装置

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