JP2002301255A - 遊技システムおよびカード処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技終了の際のカード紛失を防止できるよう
にする。 【解決手段】 カード処理装置２が併設されているパチ
ンコ台１の離席センサ１Ａにより利用者の離席が検出さ
れるとともに残玉センサ１Ｂ，１Ｃにより残玉なしが検
出され、さらにカードがカード投入口または内部に残っ
ている場合は、報知部２３でカード取り忘れ発生を報知
するとともに、その取り忘れカードをカード収納部２６
へ収納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技システムおよ
びカード処理装置に関し、特にパチンコ店に設置されて
いるパチンコ台でのカード取り忘れを通知する遊技シス
テムおよびカード処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店の遊技システムでは、利便性
や安全性を考慮して有価価値情報を記憶するカードを導
入し、そのカードの有価価値情報を対価としてパチンコ
玉の貸し出しを行うものとなっている。このカードは、
遊技を開始する際、各パチンコ台に併設されているカー
ド処理装置へ投入されて、カード処理装置の内部に取り
込まれ、その有価価値情報が読み出される。そして、利
用者が指定した金額分だけ減額されて返却され、その金
額分の数だけパチンコ玉がパチンコ台へ供給される。

【０００３】その後、遊技の終了に応じて、その利用者
によりカード処理装置からカードが回収される。カード
処理装置には排出ボタンが設けられており、この排出ボ
タンを押下することにより、カード処理装置内部に取り
込まれているカードが排出される。また、このとき利用
者に対して音声メッセージ案内や表示を行うことによ
り、カードの取り忘れを防止している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遊技システムでは、カード処理装置の排出ボ
タンが操作された場合にのみ、カードの取り忘れを防止
するための音声メッセージ案内や表示を行っているた
め、遊技終了の際、遊技途中でカードを排出したがカー
ドを取らずに遊技を続けていた場合や、排出ボタンを押
さずに離席した場合は、カード取り忘れ防止のための音
声メッセージ案内や表示が行われず、カード取り忘れに
よるカード紛失が発生し、さらには他人に利用されてし
まう可能性もあるという問題点があった。本発明はこの
ような課題を解決するためのものであり、遊技終了の際
のカード紛失を防止できる遊技システムおよびカード処
理装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる遊技システムは、遊技場に配
置された複数のパチンコ台と、これらパチンコ台ごとに
それぞれ併設され、当該パチンコ台へパチンコ玉を供給
するとともに、投入されたカード内に記憶されている有
価価値情報をパチンコ玉の供給分に応じた額だけ減算す
る複数のカード処理装置とからなる遊技システムにおい
て、パチンコ台に、当該パチンコ台で遊戯する利用者の
離席を検出する離席センサと、当該パチンコ台に残って
いるパチンコ玉の有無を検出する残玉センサとを設け、
カード処理装置に、カード投入口から投入されたカード
の当該カード処理装置の内部への取り込みおよび内部へ
取り込んだカードのカード投入口への排出を行う搬送制
御部と、カード取り忘れ発生を報知する報知部と、搬送
制御部で内部へ取り込んだカードを収納するカード収納
部と、当該パチンコ台の離席センサにより利用者の離席
が検出されるとともに残玉センサにより残玉なしが検出
され、さらにカードがカード投入口または内部に残って
いる場合は、報知部でカード取り忘れ発生を報知すると
ともに、その取り忘れカードをカード収納部へ収納する
制御部とを設けたものである。

【０００６】このとき、伝送路を介して接続された各カ
ード処理装置を管理するカード管理装置をさらに備え、
制御部で、カード取り忘れの発生を管理装置へ通知し、
カード管理装置で、カード処理装置から通知に応じてカ
ード取り忘れ発生を当該カード管理装置の管理者に対し
て表示するようにしたものである。また、取り忘れカー
ドを収納する場合、収納部に、カードを区別して収納す
る複数の収納場所を設け、制御部で、取り忘れカードの
種別に応じて区別して収納部へ収納するようにしてもよ
い。さらに、報知部に代えて、カード取り忘れ発生を報
知する報知部を各パチンコ台または複数のパチンコ台ご
とに設けてもよい。

【０００７】また、本発明にかかるカード処理装置は、
遊技場に配置された各パチンコ台ごとにそれぞれ併設さ
れ、当該パチンコ台へパチンコ玉を供給するとともに、
投入されたカード内に記憶されている有価価値情報をパ
チンコ玉の供給分に応じた額だけ減算するカード処理装
置において、カード投入口から投入されたカードの当該
カード処理装置の内部への取り込みおよび内部へ取り込
んだカードのカード投入口への排出を行う搬送制御部
と、カード取り忘れ発生を報知する報知部と、搬送制御
部で内部へ取り込んだカードを収納するカード収納部
と、当該カード処理装置が併設されているパチンコ台に
設けられた、当該パチンコ台で遊戯する利用者の離席を
検出する離席センサにより利用者の離席が検出されると
ともに、当該パチンコ台に残っているパチンコ玉の有無
を検出する残玉センサで残玉なしが検出され、さらにカ
ードがカード投入口または内部に残っている場合は、報
知部でカード取り忘れ発生を報知するとともに、その取
り忘れカードをカード収納部へ収納する制御部とを設け
たものである。

【０００８】このとき、伝送路を介して接続された各カ
ード処理装置を管理するカード管理装置をさらに備え、
制御部で、カード取り忘れの発生をカード管理装置へ通
知し、そのカード管理装置でカード取り忘れ発生を当該
カード管理装置の管理者に対して表示させるようにして
もよい。また、取り忘れカードを収納する場合、収納部
に、カードを区別して収納する複数の収納場所を設け、
制御部で、取り忘れカードの種別に応じて区別して収納
部へ収納するようにしてもよい。さらに、制御部で、報
知部に代えて、各パチンコ台または複数のパチンコ台ご
とに設けられている報知部でカード取り忘れ発生を報知
させるようにしてもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施の形
態にかかる遊技システムのブロック図である。この遊技
システムは、パチンコ台１、カード処理装置２、カード
管理装置３から構成される。カード処理装置２は、各パ
チンコ台１ごとに併設されており、伝送路４を介してカ
ード管理装置３と接続されている。本発明にかかる遊技
システムは、予め利用者に発行したカード６に格納され
ている有価価値情報を用いてパチンコ台１が利用される
システムを前提としている。

【００１０】カード６は、カードサービス提供者から予
め利用者へ発行される。このカード６は、全体としてメ
モリカードやＩＣカードなど、利用者が携帯可能な記録
媒体からなり、図１に示すように、メモリ６Ａが内蔵さ
れている。このメモリ６Ａには、パチンコ店での遊技代
金すなわちパチンコ玉貸し出し料金や予約料金の支払い
用いられる有価価値情報、カードを識別するためのカー
ドＩＤ、カードの種類を示す種別情報などが格納されて
いる。

【００１１】カード６の種類には、予め会員として登録
した利用者へ発行される会員カードと、会員以外の利用
者に発行される一般カードとがある。会員カードについ
ては、所定の手続により有価価値情報を増額できるとと
もに、余ったパチンコ玉の蓄積（蓄玉）など会員として
の特典が受けられる。一般カードはプリペイド式であ
り、予め登録された有価価値情報を使い切った時点でカ
ード処理装置２で回収され再利用される。

【００１２】図２にカード管理装置３のブロック図を示
す。カード管理装置３は、パチンコ店に設置されてお
り、その店内の各パチンコ台１にそれぞれ併設されてい
る複数のカード処理装置２と伝送路４を介してデータ通
信を行うことにより、各カード処理装置２を管理する。
カード管理装置３では、予め会員として登録した利用者
ごとに利用者情報を管理している。この利用者情報とし
ては、当該利用者に対して発行されている会員カードを
識別するためのカードＩＤ、当該利用者の氏名、住所や
電話番号などの連絡先などがあげられる。

【００１３】カード管理装置３には、全体としてコンピ
ュータから構成されており、制御部３１、利用者データ
ベース３２、伝送部３３、キーボード３４、画面表示部
３５が設けられている。制御部３１は、ＣＰＵやそのＣ
ＰＵで実行するプログラムを格納するＲＯＭなどの回路
部からなり、カード管理装置３全体を制御する。利用者
データベース３２は、利用者情報を管理するデータベー
スであり、ハードディスクなどのデータ蓄積装置に格納
されている。

【００１４】伝送部３３は、伝送路４を介して各カード
処理装置２とデータ通信を行うために用いられる。キー
ボード３４は、カード管理装置３の管理者による操作指
示を受け付け、制御部３１へ渡す。画面表示部３５は、
各カード処理装置２やパチンコ台１の状態や、発生した
カード取り忘れの状況やそのカードに関する情報、特に
会員カードの場合にはその持ち主である利用者の利用者
情報を画面表示する。

【００１５】図３にパチンコ台１とカード処理装置２の
ブロック図を示す。パチンコ台１は、パチンコ店に複数
配置されており、それぞれのパチンコ台１に併設されて
いるカード処理装置２から供給されたパチンコ玉を用い
て遊技を行う。このパチンコ台１には、制御部１１、操
作入力部１２、伝送部１３、遊技制御部１４、離席セン
サ１Ａ、残玉センサ１Ｂ，１Ｃが設けられている。制御
部１１は、ＣＰＵやそのＣＰＵで実行するプログラムを
格納するＲＯＭなどの回路部からなり、パチンコ台１全
体を制御する。

【００１６】操作入力部１２は、パチンコ玉の貸し出し
要求操作を利用者から受け付けるためのキースイッチで
ある。伝送路１３は、当該パチンコ台１に併設されてい
るカード処理装置２と伝送路５を介してデータ通信を行
うために用いられる。遊技制御部１４は、カード処理装
置２から供給されたパチンコ玉を用いたパチンコ台１に
おける遊技自体を制御する。

【００１７】離席センサ１Ａは、当該パチンコ台１で遊
戯する利用者の着席／離席を検出するセンサであり、赤
外光や超音波などを用いた対物センサからなる。この離
席センサ１Ａは、図１に示すように、例えばパチンコ玉
の受け皿１Ｄの下方など、着席した利用者と常に対向す
る位置に配置されている。残玉センサ１Ｂ，１Ｃは、遊
技に用いるパチンコ玉についてその残玉の有無を検出す
るセンサであり、赤外光を用いた光電スイッチや機械式
のマイクロスイッチなどからなる。残玉センサ１Ｂは、
受け皿１Ｄのパチンコ玉出口に設けられており、受け皿
１Ｄにおける残玉を検出する。残玉センサ１Ｃは、パチ
ンコ玉を発射する発射部１Ｅに設けられており、受け皿
１Ｄから発射部１Ｅへ供給されたパチンコ玉の残玉を検
出する。

【００１８】カード処理装置２は、各パチンコ台１ごと
に併設され、当該パチンコ台１からの指示に応じて、利
用者により挿入されているカード６に格納されている有
価価値情報の減額と引き替えにパチンコ玉を貸し出し、
当該パチンコ台１に対してそのパチンコ玉を供給する。
このカード処理装置２には、制御部２１、伝送部２２、
報知部２３、操作入力部２４、搬送制御部２５、カード
収納部２６、伝送部２７および玉出制御部２８が設けら
れている。

【００１９】制御部２１は、ＣＰＵやそのＣＰＵで実行
するプログラムを格納するＲＯＭなどの回路部からな
り、カード処理装置２全体を制御する。伝送部２２は、
伝送路４を介してカード管理装置３とデータ通信を行う
ために用いられる。また、カード取り忘れ発生時に、カ
ード収納部２６へのカード搬送を行う。報知部２３は、
音声メッセージなどによる可聴表示や、ランプなどによ
る可視表示を用いて、カード取り忘れ発生を利用者や係
員に対して報知する。操作入力部２４は、当該カード処
理装置２の内部で保持されているカードを利用者が排出
させるための排出ボタンなどからなる。

【００２０】搬送制御部２５は、投入されたカード６の
位置（カード投入口あるいは内部）を管理するとともに
カード６を搬送し、カード投入口から当該カード処理装
置２の内部すなわちカード読み書き位置への取り込み、
および内部からカード投入口への排出を行う。カード収
納部２６は、取り忘れカードや有価価値情報がゼロとな
った一般カードを収納する。収納されたカードは係員の
開錠により取り出せる。伝送部２７は、当該パチンコ台
１と伝送路５を介してデータ通信を行うために用いられ
る。玉出制御部２８は、当該パチンコ台に対してパチン
コ玉２８Ａの供給を行う。

【００２１】次に、図４を参照して、本発明の第１の実
施の形態にかかる動作について説明する。図４は、カー
ド処理装置でのカード取り忘れ処理を示すフローチャー
トである。利用者が任意のパチンコ台１で遊技を行う
際、まずカード６をそのパチンコ台１に併設されている
カード処理装置２のカード投入口へ投入する。カード処
理装置２の搬送制御部２５は、投入されたカード６を内
部に取り込んでカード読み書き位置まで搬送し、カード
６のメモリ６Ａから有価価値情報を読み出してその残額
を確認する。

【００２２】その後、利用者はパチンコ台１の操作入力
部１２を操作して、遊技に用いる金額を入力する。これ
に応じてパチンコ台１では、入力された金額をカード処
理装置２へ通知する。カード処理装置２では、パチンコ
台１からの金額通知に応じて、指定された金額分をカー
ド６のメモリ６Ａに格納されている有価価値情報から減
額し、その金額相当分の数のパチンコ玉２８Ａを玉出制
御部２８からパチンコ台１へ供給する。これにより、遊
技が開始される。

【００２３】遊技中、パチンコ台１の制御部１１は、離
席センサ１Ａで利用者の離席を監視するとともに、残玉
センサ１Ｂ，１Ｃでパチンコ玉の残玉有無を監視してお
り、必要に応じてカード処理装置２へ伝送部１３および
伝送路５を介して通知される。

【００２４】カード処理装置２の制御部２１では、遊技
中、図４に示すカード取り忘れ処理を実行している。制
御部２１は、伝送部２７を介してこれらセンサの状態を
確認し、パチンコ台１で、離席センサ１Ａで利用者の離
席が検出され（ステップ１００：ＹＥＳ）、残玉センサ
１Ｂ，１Ｃの両方で残玉なしが検出された場合（ステッ
プ１０１：ＹＥＳ）、内部にカード６を保持しているか
どうか確認する（ステップ１０２）。

【００２５】ここで、カードを内部で保持中の場合（ス
テップ１０２：ＹＥＳ）、カード処理装置２の制御部２
１では、カード取り忘れ発生を報知部２３で報知し（ス
テップ１０５）、保持しているカード６からカード種別
やカードＩＤなどの情報を読み取って、カード収納部２
６へ収納する（ステップ１０６）。そして、そのカード
種別を確認して取り忘れられたカード６が会員カードで
あった場合は（ステップ１０７：ＹＥＳ）、そのカード
ＩＤを伝送路４を介してカード管理装置３へ通知し（ス
テップ１０８）、一連のカード取り忘れ処理を終了す
る。

【００２６】一方、ステップ１０７において、会員カー
ドではなく一般カードであった場合は（ステップ１０
７：ＮＯ）、そのカード６のカードＩＤ、取り忘れの発
生したパチンコ台を示す台番号、および取り忘れ発生時
刻を、伝送路４を介してカード管理装置３へ通知し（ス
テップ１０９）、一連のカード取り忘れ処理を終了す
る。

【００２７】また、ステップ１０２において、カード処
理装置２の内部でカード６を保持しておらず（ステップ
１０２：ＮＯ）、カード投入口にカード６がある場合は
（ステップ１０３：ＹＥＳ）、そのカードを再び内部に
取り込み（ステップ１０４）、上記ステップ１０５へ移
行する。さらに、カード投入口にもカードがない場合は
（ステップ１０３：ＮＯ）、利用者がカードを取り忘れ
ずに受け取ったと判断して、一連のカード取り忘れ処理
を終了する。

【００２８】このように、離席センサ１Ａおよび残玉セ
ンサ１Ｂ，１Ｃにより利用者の遊技終了が確認された
後、カード６の取り忘れが検出された場合は、カード取
り忘れ発生を報知して、そのカード６をカード処理装置
２のカード収納部２６へ収納するようにしたので、カー
ド取り忘れ報知により、利用者がカードの取り忘れに気
づいた場合は、近くの係員に知らせることにより、その
カード処理装置２のカード収納部２６から取り忘れたカ
ードを回収してもらうことができる。したがって、従来
のようにカード排出時にのみ警報する場合と比較して、
遊技終了時のカード取り忘れ発生を確実に検出して報知
することができるとともに、他人に利用されることもな
くなり、カード紛失を確実に防止できる。

【００２９】このとき、カード取り忘れ発生時に、その
カード６が内部にある場合は、そのカード６を排出する
ことなくカード収納部２６へ収納するようにしたので、
取り忘れカードを確実に保管することができる。また、
カード取り忘れ発生時に、そのカード６がカード投入口
にある場合は、再度そのカード６を内部に取り込んでカ
ード収納部２６へ収納するようにしたので、取り忘れカ
ードを確実に保管することができる。

【００３０】また、取り忘れたカードのカードＩＤ、さ
らには台番号や取り忘れ発生時刻をカード処理装置２か
らカード管理装置３へ通知するようにしたので、カード
管理装置３の管理者がカード取り忘れを直ちに確認で
き、パチンコ店の店内放送などで利用者へカード取り忘
れを通知できる。このとき、取り忘れカードが一般カー
ドの場合は、カードＩＤに加えて台番号や取り忘れ発生
時刻を通知することにより、利用者に対してカード取り
忘れに関する情報を具体的に知らせることができる。ま
た、利用者から取り忘れたカードについて問い合わせが
あった場合、これら情報に基づき利用者本人を確認で
き、誤りなく所有者本人へカードを渡すことができる。

【００３１】一方、取り忘れカードが会員カードの場合
は、カード管理装置３の利用者データベース３２でその
カードＩＤに基づき検索を行うことにより、そのカード
を所有する利用者を確認して、氏名などにより利用者を
直接呼び出すことができる。また、利用者から取り忘れ
たカードについて問い合わせがあった場合、その利用者
情報に基づき利用者本人であることを確認でき、誤りな
く所有者本人へカードを渡すことができる。

【００３２】なお、図４のステップ１０３において、投
入口にカードがある場合は（ステップ１０３：ＹＥ
Ｓ）、カード取り忘れ発生を報知し、一定時間の待ち時
間内に排出ボタンが押下されなければそのカードを取り
込み、ステップ１０６へ移行するようにしてもよい。あ
るいは、投入口にカードがある場合に（ステップ１０
３：ＹＥＳ）、そのカードを取り込んで、カード取り忘
れ発生を報知部２３で報知した後、一定時間の待ち時間
内に排出ボタンが押下されるか否かを判定する処理を行
ってもよい。また、ステップ１０２において、内部にカ
ードを保持している場合に（ステップ１０２：ＹＥ
Ｓ）、カード取り忘れ発生を報知部２３で報知した後、
一定時間の待ち時間内に排出ボタンが押下されるか否か
を判定する処理を行ってもよい。このような処理を行う
ことにより、利用者が報知によりカード取り忘れ発生に
気づいた時点で、収納される前にそのカードを取ること
ができる。

【００３３】次に、図５を参照して、本発明の第２の実
施の形態にかかる動作について説明する。図５は、カー
ド処理装置での他のカード取り忘れ処理を示すフローチ
ャートである。本実施の形態は、前述した第１の実施の
形態において、カード取り忘れが発生した時点で一旦カ
ードを排出し、排出したカードが利用者に受け取られな
かった場合に、カード処理装置２の内部へ収納するよう
にしたものである。

【００３４】図５のステップ１１０〜１１２は、図４の
ステップ１００〜１０２と同様であり、ここでの説明は
省略する。ステップ１０２において、取り忘れカードが
カード処理装置２の内部にある場合（ステップ１１２：
ＹＥＳ）、カード処理装置２の制御部２１は、搬送制御
部２５を制御してそのカードをカード投入口へ一旦排出
し（ステップ１１３）、カード取り忘れ発生を報知部２
３で報知する（ステップ１１５）。

【００３５】そして、利用者がその報知に気づいてカー
ドを受け取るのに十分な待ち時間だけ、その状態で待機
する（ステップ１１６：ＮＯ）。この待機状態におい
て、排出したカードの存在が確認できなくなった場合は
（ステップ１１７：ＹＥＳ）、利用者にカードが受け取
られたと判断して、一連のカード取り忘れ処理を終了す
る。一方、待ち時間が経過してもカードが受け取られな
かった場合は（ステップ１１６：ＹＥＳ）、そのカード
を再度取り込んで（ステップ１１８）、以降、図４のス
テップ１０６〜１０９と同様のステップ１１９〜１２２
を実行し、一連のカード取り忘れ処理を終了する。

【００３６】また、ステップ１１２において、カード処
理装置２の内部でカード６を保持しておらず（ステップ
１１２：ＮＯ）、カード投入口にカード６がある場合は
（ステップ１１４：ＹＥＳ）、上記ステップ１１５へ移
行する。さらに、カード投入口にもカードがない場合は
（ステップ１１４：ＮＯ）、利用者がカードを取り忘れ
ずに受け取ったと判断して、一連のカード取り忘れ処理
を終了する。

【００３７】このように、カード取り忘れが発生した時
点で一旦カードを排出するようにしたので、利用者が離
席時にカード取り忘れに気づいた場合には、直ぐにその
カードを受け取ることができる。また、待ち時間が経過
する間に排出したガードが利用者に受け取られなかった
場合は、カード処理装置２の内部へ収納するようにした
ので、そのカードが他人に利用されることがなくなり、
取り忘れカードを確実に保管できる。

【００３８】以上では、取り忘れカードをカード収納部
２６へ収納する際、そのカード種別に関係なく収納する
場合について説明したが、カード収納部２６に区別され
た複数の収納場所を設けておき、取り忘れカードのカー
ド種別すなわち会員カードか一般カードかに応じて、そ
れぞの収納場所へ区別して収納するようにしてもよい。
これにより、取り忘れカードを回収する際、容易に所望
のカードを見つけることができる。また、各カード処理
装置２に報知部２３を設ける場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、例えばカード処理装置
２に代えてパチンコ台１に報知部２３を設けてもよい。
また、パチンコ店では、複数のパチンコ台を島状に一群
として配置しており、その島ごとに報知部２３を設けて
もよい。

【００３９】以上では、パチンコ台１から通知された離
席センサ１Ａおよび残玉センサ１Ｂ，１Ｃの検出結果に
応じて、カード処理装置２の制御部２１でカード取り忘
れ発生を判断するカード取り忘れ処理を行う場合につい
て説明したがパチンコ台１の制御部１１でカード取り忘
れ処理を行うようにしてもよい。この場合は、カード処
理装置２からカードの位置（カード処理装置内部かカー
ド投入口か）や、取り忘れカードから読み取った情報を
伝送路５を介してパチンコ台１へ通知し、その通知の内
容に応じてカード取り忘れ処理を行い、カード搬送やカ
ード収納をパチンコ台１からカード処理装置２へ指示す
ればよく、前述と同様の作用効果が得られる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カード
処理装置が併設されているパチンコ台の離席センサによ
り利用者の離席が検出されるとともに残玉センサにより
残玉なしが検出され、さらにカードがカード投入口また
は内部に残っている場合は、報知部でカード取り忘れ発
生を報知するとともに、その取り忘れカードをカード収
納部へ収納するようにしたので、カード取り忘れ報知に
より、利用者がカードの取り忘れに気づいた場合は、近
くの係員に知らせることにより、そのカード処理装置２
のカード収納部２６から取り忘れたカードを回収しても
らうことができる。したがって、従来のようにカード排
出時にのみ警報する場合と比較して、遊技終了時のカー
ド取り忘れ発生を確実に検出して報知することができる
とともに、他人に利用されることもなくなり、カード紛
失を確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態による遊技システムを
示すブロック図である。

【図２】 カード管理装置を示すブロック図である。

【図３】 パチンコ台およびカード処理装置を示すブロ
ック図である。

【図４】 カード取り忘れ処理を示すフローチャートで
ある。

【図５】 他のカード取り忘れ処理を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１…パチンコ台、２…カード処理装置、３…カード管理
装置、４，５…伝送路、１１…制御部，１２…操作入力
部、１３…伝送部、１４…遊技制御部、１Ａ…離席セン
サ、１Ｂ，１Ｃ…残玉センサ、２１…制御部、２２，２
７…伝送部、２３…報知部、２４…操作入力部、２５…
搬送制御部、２６…カード収納部、２８…玉出制御部、
２８Ａ…パチンコ玉、３１…制御部、３２…利用者デー
タベース、３３…伝送部、３４…キーボード、３５…画
面表示部。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技場に配置された複数のパチンコ台
   と、これらパチンコ台ごとにそれぞれ併設され、当該パ
   チンコ台へパチンコ玉を供給するとともに、投入された
   カード内に記憶されている有価価値情報を前記パチンコ
   玉の供給分に応じた額だけ減算する複数のカード処理装
   置とからなる遊技システムにおいて、 前記パチンコ台は、 当該パチンコ台で遊戯する利用者の離席を検出する離席
   センサと、 当該パチンコ台に残っているパチンコ玉の有無を検出す
   る残玉センサとを有し、 カード処理装置は、 カード投入口から投入されたカードの当該カード処理装
   置の内部への取り込みおよび内部へ取り込んだカードの
   カード投入口への排出を行う搬送制御部と、 カード取り忘れ発生を報知する報知部と、 前記搬送制御部で内部へ取り込んだカードを収納するカ
   ード収納部と、 当該パチンコ台の前記離席センサにより利用者の離席が
   検出されるとともに前記残玉センサにより残玉なしが検
   出され、さらにカードが前記カード投入口または内部に
   残っている場合は、前記報知部でカード取り忘れ発生を
   報知するとともに、その取り忘れカードを前記カード収
   納部へ収納する制御部とを有することを特徴とする遊技
   システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の遊技システムにおいて、 伝送路を介して接続された前記各カード処理装置を管理
   するカード管理装置をさらに備え、 前記制御部は、カード取り忘れの発生を前記管理装置へ
   通知し、 前記カード管理装置は、前記カード処理装置から通知に
   応じてカード取り忘れ発生を当該カード管理装置の管理
   者に対して表示することを特徴とする遊技システム。
3. 【請求項３】 請求項１記載の遊技システムにおいて、 前記収納部は、前記カードを区別して収納する複数の収
   納場所を有し、 前記制御部は、前記取り忘れカードの種別に応じて区別
   して前記収納部へ収納することを特徴とする遊技システ
   ム。
4. 【請求項４】 請求項１記載の遊技システムにおいて、 前記報知部に代えて、カード取り忘れ発生を報知する報
   知部を前記各パチンコ台または複数の前記パチンコ台ご
   とに設けることを特徴とする遊技システム。
5. 【請求項５】 遊技場に配置された各パチンコ台ごとに
   それぞれ併設され、当該パチンコ台へパチンコ玉を供給
   するとともに、投入されたカード内に記憶されている有
   価価値情報を前記パチンコ玉の供給分に応じた額だけ減
   算するカード処理装置において、 カード投入口から投入されたカードの当該カード処理装
   置の内部への取り込みおよび内部へ取り込んだカードの
   カード投入口への排出を行う搬送制御部と、 カード取り忘れ発生を報知する報知部と、 前記搬送制御部で内部へ取り込んだカードを収納するカ
   ード収納部と、 当該カード処理装置が併設されているパチンコ台に設け
   られた、当該パチンコ台で遊戯する利用者の離席を検出
   する離席センサにより利用者の離席が検出されるととも
   に、当該パチンコ台に残っているパチンコ玉の有無を検
   出する残玉センサで残玉なしが検出され、さらにカード
   が前記カード投入口または内部に残っている場合は、前
   記報知部でカード取り忘れ発生を報知するとともに、そ
   の取り忘れカードを前記カード収納部へ収納する制御部
   とを備えることを特徴とするカード処理装置。
6. 【請求項６】 請求項５記載のカード処理装置におい
   て、 伝送路を介して接続された前記各カード処理装置を管理
   するカード管理装置をさらに備え、 前記制御部は、カード取り忘れの発生を前記カード管理
   装置へ通知し、そのカード管理装置でカード取り忘れ発
   生を当該カード管理装置の管理者に対して表示させるこ
   とを特徴とするカード処理装置。
7. 【請求項７】 請求項５記載のカード処理装置におい
   て、 前記収納部は、前記カードを区別して収納する複数の収
   納場所を有し、 前記制御部は、前記取り忘れカードの種別に応じて区別
   して前記収納部へ収納することを特徴とするカード処理
   装置。
8. 【請求項８】 請求項５記載のカード処理装置におい
   て、 前記制御部は、前記報知部に代えて、前記各パチンコ台
   または複数の前記パチンコ台ごとに設けられている報知
   部でカード取り忘れ発生を報知させることを特徴とする
   カード処理装置。