JP2002301161A - カテーテルおよびカテーテルの製造方法 - Google Patents

カテーテルおよびカテーテルの製造方法

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JP2002301161A
JP2002301161A JP2001106365A JP2001106365A JP2002301161A JP 2002301161 A JP2002301161 A JP 2002301161A JP 2001106365 A JP2001106365 A JP 2001106365A JP 2001106365 A JP2001106365 A JP 2001106365A JP 2002301161 A JP2002301161 A JP 2002301161A
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tube shaft
catheter
distal end
end side
distal
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JP2001106365A
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Yasushi Kinoshita
康 木下
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内管シャフトに接合される外管シャフトの先
端側接合部の細径化が図れ、かつ柔軟性も向上できるカ
テーテルおよびその製造方法を提供するカテーテルおよ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のカテーテルは、内管シャフト2
と外管シャフト3とを備える。外管シャフト3の先端側
接合部32は、多数の細孔34若しくはスリットを形成
された後、内管シャフト2に融着または溶着されること
により、内管シャフト2に液密に接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば心血管の手
技で使用する冠動脈貫通用カテーテル、血管内で使用さ
れる診断用カテーテル、治療用カテーテル、血管閉塞用
の薬剤等を送達する薬剤投与用カテーテルなどのカテー
テル、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外科的侵襲がたいへん少ないとい
う理由から、カテーテルを用いた血管病変の治療が盛ん
に行われている。このような手技においては。カテーテ
ルを細く複雑なパターンの血管系に迅速かつ確実な選択
性をもって挿入し得るような優れた操作性が要求され
る。
【0003】例えば、心血管の手技で使用する冠動脈貫
通用カテーテルは、心血管内の標的部位(狭窄部)にガ
イドワイヤー等に沿って挿入されるものであり、ガイド
ワイヤーを狭窄部に円滑に通過させ易くする。また、ガ
イドワイヤーが狭窄部を通過した後、この冠動脈貫通用
カテーテルの先端部を狭窄部に通過させることで、次に
血管拡張用バルーンカテーテルを狭窄部に通過させ易く
する効果が発生する。
【0004】したがって、このような冠動脈貫通用カテ
ーテルにおいては、カテーテルを冠動脈内の所定の狭窄
部近傍まで確実に挿入できる性能を備えることが重要で
ある。特に、屈曲が激しい病変や、高度に閉塞した病変
における狭窄部では、カテーテルを狭窄部まで挿入する
ための操作が一層困難となり、一層優れた性能を備えた
冠動脈貫通用カテーテルが要望される。
【0005】カテーテルが様々な病変の狭窄部や末梢の
細い血管を通過できる性能としては、カテーテルの最先
端部が細径であり、かつ柔軟であることが挙げられる。
その一方で、このようなカテーテルでは、様々な病変の
狭窄部や末梢の細血管を確実に通過させるために、術者
の押し込む力がカテーテルの基端側から先端側に確実に
伝達され得るいわゆる押し込み性(プッシャビリティ
ー)と、カテーテルの基端側にて加えられた回転力が先
端側に確実に伝達され得るトルク伝達性と、曲がった血
管内を先行するガイドワイヤーに沿って円滑かつ確実に
進み得る追随性(以下「追従性」という)と、目的部位
までカテーテル先端が到達し、ガイドワイヤーを引き抜
いた後でも、血管の湾曲、屈曲した部位でカテーテルに
折れ曲がりが生じない耐キンク性が必要とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、単一のチューブ
で作製したカテーテルは、耐キンク性、トルク伝達性が
劣るため、通常は内管シャフト上に金属パイプやコイル
などの補強体を配置し、その上に外管シャフトを被覆す
ることにより、耐キンク性、トルク伝達性を向上させた
カテーテルが広く使用されている。このような内管シャ
フトと外管シャフトとを備えるカテーテルでは、カテー
テルの最先端部において、内管シャフトと外管シャフト
とを液密に接合する必要がある。
【0007】上記内管シャフトの内部はガイドワイヤー
が通過するルーメンとして用いられるため、内部シャフ
トの材料としては一般的に、ガイドワイヤーとの摩擦抵
抗を低減する目的で、低摩擦特性を有する硬い樹脂が使
用される。一方、上記した押し込み性(プッシャビリテ
ィー)を確保するためには、内管シャフトほどの硬さは
必要でないが外管シャフトにもある程度の曲げ剛性が必
要とされ、したがって、外管シャフトの肉厚をある程度
厚くしたり、適度に剛性のある樹脂を選択する必要があ
る。このため、内管シャフトと外管シャフトの接合部の
肉厚が必然的に大きく、かつ硬くなり、上記したカテー
テルの最先端部における細径化と柔軟性が犠牲となって
いた。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、カテーテルにおける最
先端部、言い換えれば、内管シャフトと外管シャフトが
接合される先端側接合部の細径化が図れ、かつ柔軟性も
向上できるカテーテルおよびその製造方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
手段により達成される。
【0010】(1) 内管シャフトと、前記内管シャフ
トの先端部に接合された外管シャフトを備えるカテーテ
ルであって、前記外管シャフトの先端側接合部にスリッ
トおよび多数の細孔のうち少なくともいずれかを形成す
ることにより前記先端側接合部の体積を減じる加工を施
した後、前記先端側接合部を前記内管シャフトに融着ま
たは溶着することを特徴とするカテーテル。
【0011】(2) 前記減じられた体積の割合が、前
記加工を施す前の前記先端側接合部の体積に対して、1
0%以上、60%以下であることを特徴とする上記
(1)に記載のカテーテル。
【0012】(3) 前記加工は、レーザ加工により行
われることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の
カテーテル。
【0013】(4) 前記レーザ加工は、エキシマレー
ザ加工により行われることを特徴とする上記(3)に記
載のカテーテル。
【0014】(5) 内管シャフトと、前記内管シャフ
トの先端部に接合された外管シャフトとを備えるカテー
テルの製造方法であって、前記外管シャフトの先端側接
合部にスリットおよび多数の細孔のうち少なくともいず
れかを形成することにより前記先端側接合部の体積を減
じる加工を施した後、前記先端側接合部を前記内管シャ
フトに融着または溶着することを特徴とするカテーテル
の製造方法。
【0015】(6) 前記減じられた体積の割合が、前
記加工を施す前の前記先端側接合部の体積に対して、1
0%以上、60%以下であることを特徴とする上記
(5)に記載のカテーテル。
【0016】(7) 前記加工は、レーザ加工により行
われることを特徴とする上記(5)又は(6)に記載の
カテーテル。
【0017】(8) 前記レーザ加工は、エキシマレー
ザ加工により行われることを特徴とする上記(7)に記
載のカテーテル。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て説明する。
【0019】図1は、本発明のカテーテルの一実施形態
の部分省略外観図、図2は、図1に示すカテーテルの先
端部の拡大断面図、図3は、図2のA−A線断面図、図
4は、図2のB−B線断面図、図5は、図2のC−C線
断面図、図6は、図1に示すカテーテルの基端部の断面
図、図7は、本発明の実施形態に係る外管シャフトの、
内管シャフトに接合される前の先端側接合部を示す側面
図、図8は、図7のIV−IV線における横断面図である。
【0020】図1ないし図3に示すカテーテル1は、心
血管の手技で使用する冠動脈貫通用カテーテルである。
以下、本発明を、冠動脈貫通用カテーテルに適用した実
施形態に基づき詳細に説明する。
【0021】カテーテル1は、内管シャフト2および外
管シャフト3を有している。外管シャフト3は、先端側
接合部32を備え、この先端側接合部32が内管シャフ
ト2の先端部に液密に接合されている。また、内管シャ
フト2内には、ガイドワイヤ(図示せず)が挿通可能な
ルーメン21が形成されている。
【0022】本実施形態のカテーテル1では、先端側接
合部32を除き、外管シャフト3の内径が内管シャフト
2の外径よりも若干大きく、内管シャフト2と外管シャ
フト3との間に空間が形成されている。このようにする
ことにより、外管シャフト3の内径および外径を大きく
して、カテーテル1の手元から外管シャフト3を経由し
て接合部32へと確実に押し込み力を伝達することがで
き、カテーテル1の押し込み性を向上させることができ
る。
【0023】内管シャフト2としては、外径が0.35
〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.8mmであり、
内径が0.2〜0.9mm、好ましくは0.35〜0.
7mmである。
【0024】内管シャフト2の形成材料としては、ある
程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオ
レフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体など、さらに、架橋もしくは部分架橋物も含
む)、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド(例えば、ナイロン11、ナイロン
12など)、ポリアミドエラストマー(例えば、ポリエ
ーテルエステルブロックアミド(PEBA)など)、ポ
リウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等が使用できる。なお、上記の材料は単独で用
いてもよく、あるいは、これらの材料を適宜ブレンドし
て用いてもよい。さらには、上記の材料のアロイ化成形
物、若しくはこれらの材料を適宜積層した多層チューブ
を用いてもよい。
【0025】また、内管シャフト2は、その全長にわた
って同じ材料で形成される必要はなく、例えば、カテー
テル1の押し込み性を高めるために、内管シャフト2の
基端部を比較的剛性の高い材料で構成し、内管シャフト
2の先端部を可撓性の高い材料で構成してもよい。ま
た、外管シャフト3の接合部32と接合される部分にお
いて、内管シャフト2を上記接合部32の材料に対する
接着性が良好な材料を選択して形成し、それ以外の部分
については異なる材料で形成することもできる。
【0026】また、内管シャフト2の少なくとも内面側
は、低摩擦材料で形成されていることが好ましい。これ
により、内管シャフト2の内面は、摩擦が低減する。こ
れにより、ルーメン21に挿通されたガイドワイヤとの
摺動抵抗が低減され、先行するガイドワイヤに沿ってカ
テーテル1を血管内へ挿入する操作や、カテーテル1か
らガイドワイヤを抜去する操作をより容易にかつ円滑に
行うことができる。
【0027】上記低摩擦材料としては、内管シャフト2
の内面の摩擦を低減できるものであればいかなるもので
もよく、例えば、フッ素系樹脂、ナイロン66、ポリエ
ーテルエーテルケトン、高密度ポリエチレン等が挙げら
れる。
【0028】外管シャフト3としては、外径が0.55
〜1.5mm、好ましくは0.6〜1.1mmであり、
内径が0.45〜1.4mm、好ましくは0.5〜1.
0mmである。
【0029】外管シャフト3の形成材料としては、ある
程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオ
レフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド(例えば、ナイロン11、
ナイロン12など)、ポリアミドエラストマー(例え
ば、ポリエーテルエステルブロックアミド(PEBA)
など)、ポリウレタン、ポリエステル(例えば、ポリエ
チレンテレフタレート)、ポリアリレーンサルファイド
(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性
樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき
る。また、上記の材料は単独で用いてもよく、あるい
は、これらの材料を適宜ブレンドして用いてもよい。さ
らには、上記の材料のアロイ化成形物、若しくはこれら
の材料を適宜積層した多層フィルムを用いてもよい。
【0030】そして、本発明では、外管シャフト3の少
なくとも先端側接合部32は、内管シャフト2に融着可
能または溶着可能な材料で形成される。なお、先端側接
合部32の全ての部分が内管シャフト2と融着可能また
は溶着可能な材料で形成される必要はなく、少なくとも
内管シャフト2と接触し、内管シャフト2に接合される
部分が上述のような材料で形成されていればよい。例え
ば、外管シャフト3を多層構造とし、その最内層のみを
内管シャフト2と融着可能または溶着可能な材料で形成
することも可能である。
【0031】特に、内管シャフト2および外管シャフト
3の先端側接合部32の材料として、加熱溶融時に互い
に可溶性のある材料を選択することが好適である。この
ようにすることにより、後述する細孔やスリットを先端
側接合部32に形成することで接合部32が薄肉かつ柔
軟となるとともに、この接合部32における内管シャフ
ト2と外管シャフト3との接合強度を高めることができ
る。
【0032】互いに可溶性のある材料の組合せとして
は、例えば、ポリエチレンとポリエチレン、ポリアミド
(例えば、ナイロン11、ナイロン12など)とポリア
ミド、ポリアミドエラストマー(例えば、ポリエーテル
エステルブロックアミド(PEBA)など)とポリアミ
ドエラストマー、ポリウレタンとポリウレタン、ナイロ
ンおよびポリウレタンのアロイ化合物とナイロンおよび
ポリウレタンのアロイ化合物というような同種の材質の
組合せのほか、ポリアミドとポリアミドエラストマー、
ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエ
ステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)とポリ
エステルエラストマー、ポリウレタンとポリウレタンエ
ラストマー、ナイロンおよびポリウレタンのアロイ化合
物とナイロン、ナイロンおよびポリウレタンのアロイ化
合物とポリウレタン等の組合せが挙げられる。なお、ポ
リエチレンとナイロンのように可溶性のない材料を用い
る場合でも、両者の中間に極めて薄膜の接着性ポリマー
(エチレン−酢酸ビニル共重合体等)を配置し、融着ま
たは溶着を行ってもよい。
【0033】また、内管シャフト2をフッ素樹脂等の他
の材料と可溶性を示さない材料で形成し、外管シャフト
3の先端側接合部32をポリアミドエラストマー、ポリ
エステルエラストマー、ポリウレタン等のある程度の接
着性を示す材料で形成し、先端側接合部32を加熱し、
溶融させて内管シャフト2に接着することにより両者を
液密に接合することもできる。
【0034】そして、本実施形態では、図7に示すよう
に、外管シャフト2の先端側接合部32に多数の細孔3
4を形成することにより先端側接合部32の体積を減じ
る加工を施した後、先端側接合部32を加熱して内管シ
ャフト2に融着または溶着することにより、図1に示す
ように、外管シャフト3が内管シャフト2に液密に接合
される。この融着または溶着の過程で、細孔34内に先
端側接合部32を形成する材料の一部が流入し、その
分、先端側接合部32の肉厚が減少し、先端側接合部3
2が細径化される。また、多数の細孔34を形成するこ
とにより先端側接合部32の体積を減じ、内管シャフト
2に接合された後の接合部32における外管シャフト3
の肉厚を減じた分、カテーテル1は先端側接合部32に
おいて、細孔34を形成しない場合と比べて柔軟とな
る。
【0035】細孔34の形成により減じられる先端側接
合部32の体積の割合、すなわち細孔34の総体積の割
合は、外管シャフト3を形成する材料や、融着時または
溶着時の温度等によっても異なるが、細孔34を形成す
る前の先端側接合部32の体積に対して、10%以上、
60%以下が好ましく、より好ましくは13%以上、6
0%以下に設定される。この上限は、先端側接合部32
を形成する材料の一部、あるいは内管シャフトを形成す
る材料の一部が細孔34内に十分に流入し、細孔34が
十分に埋没することにより、強度低下を防止する観点か
ら設定され、その下限は、先端側接合部32を十分に細
径化でき、かつ柔軟性を十分に向上させる観点から設定
される。
【0036】なお、細孔34の孔径(平均孔径)は、設
ける細孔数、先端側接合部32の長さや外径等を考慮し
て決定され、一律なものではないが、0.05〜0.5
mm程度が好ましく、より好ましくは0.1〜0.3m
mである。また、細孔34の総数は、10〜120個程
度が好ましく、20〜100個程度がより好ましい。ま
た、細孔34間の距離(平均距離)は、0.1〜0.6
mm程度が好ましく、より好ましくは0.2〜0.4m
mである。また、細孔34を設ける範囲は1〜100m
m程度が好ましく、より好ましくは3〜50mmであ
る。
【0037】細孔34は、図8に示すように、先端側接
合部32の外面から内面にかけて、先端側接合部32を
完全に貫通している。このような多数の細孔34を形成
することにより、融着または溶着の過程において接合部
32を形成する比較的多くの量の材料を細孔34内に流
入させることができ、その分接合部32が全体として肉
薄となり、接合部32の細径化を良好に行うことができ
る。また、肉薄となった分、接合部32をきわめて柔軟
に形成することができる。
【0038】また、細孔34は、図示のような真円に限
定されるものではなく、楕円や長円、多角形等であって
もよい。
【0039】外管シャフト3と内管シャフト2の間に
は、図2および図5に示すように、補強体4が設置され
ている。補強体4は、先端側接合部32よりも基端側に
設置されている。本実施形態では、補強体4は、先端部
に螺旋状のスリット4aが形成された比較的剛性の高い
チューブから構成されている。このような螺旋状のスリ
ットを設けることにより、補強体4の先端部がより柔軟
に湾曲でき、かつ、補強体4の設置された部分と設置さ
れてない部分との物性の差が小さくなるため、これらの
部分の境界におけるカテーテル1のキンクの発生を防止
できる。
【0040】なお、外管シャフト3は、補強体4の外面
に密着させることが好ましい。これにより、カテーテル
1の基端部で与えた押し込み力を、外管シャフト3およ
び補強体4を介してカテーテル1の先端部まで確実に伝
達でき、カテーテル1の押し込み性を向上できる。
【0041】補強体4は、外径0.5〜1.45mm、
好ましくは0.55〜1.40mmであり、内径が0.
45〜1.4mm、好ましくは0.5〜1.0mmであ
る。また、螺旋スリット4aの幅としては、0.1〜
1.5mmとするのが好ましく、より好ましくは、0.
5〜1.0mmである。また、スリット4aのピッチ
は、全体が同一ピッチに形成する場合は、0.3〜2.
0mmが好ましく、より好ましくは0.5〜1.0mm
である。なお、図2に示すように、スリット4aのピッ
チは、スリットの先端側では短く、基端側では長いこと
が好ましい。このようにすることにより、補強体4が先
端側に向かって柔軟になるため、急激な物性の変化がな
く、補強体4の先端部がより柔軟に湾曲でき、かつ、カ
テーテル1のキンクの発生が防止される。このようにピ
ッチを変化させる場合は、先端側のピッチは、0.3〜
3.0mm、基端側のピッチは5〜10mm程度が好適
である。また、スリット4aを設ける範囲は、400〜
1500mmが好ましく、より好ましくは500〜14
00mmである。
【0042】補強体4の材質としては、NiTi合金等
の超弾性合金、鉄、タングステン、銅などの金属単体お
よびこれらの金属のいずれかを含む合金(例えば、SU
S304、SUS306、SUS321等のオーステナ
イト系ステンレス鋼、マルエージングステンレス鋼、C
u−Zn合金、Cu−Sn合金)等が使用でき、好まし
くは、超弾性合金、オーステナイト系ステンレス鋼であ
る。
【0043】また、スリット4aの形成は、レーザ加工
(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学エッチン
グ、切削加工、さらにこれらの併用により行うことがで
きる。
【0044】なお、本実施形態では、螺旋スリットを有
する剛性の高いチューブで補強体を構成しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、上記チューブに
代えて、コイル、編組体等を補強体として用いてもよ
い。また、本実施形態では、螺旋状のスリット4aを備
えた補強体を用いているが、螺旋状のスリットの代わり
に、補強体の軸方向に伸びるスリットあるいは多数の細
孔を形成した構成としてもよい。
【0045】また、カテーテル1の先端近傍には、内管
シャフト2と外管シャフト3の間に、X線造影部材5が
設けられている。X線造影部材5としては、X線不透過
性材料(例えば、金、白金、プラチナ、タングステンあ
るいはそれらの合金等)により形成されたリングを内管
シャフト3の外面にかしめること若しくは接着すること
により形成できる。このX線造影部材5の設置により、
カテーテル1の先端の位置をX線透視下で確認すること
ができる。
【0046】ハブ7は、図1および図6に示すように、
ルーメン21と連通しガイドワイヤポートを形成する開
口部72bを有し、内管シャフト2に固着された内管ハ
ブ72と、外管シャフト3と補強体4に固着された外管
ハブ73とからなっている。そして、外管ハブ73と内
管ハブ72とは、固着されている。このハブの形成材料
としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホ
ン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチ
レン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0047】そして、具体的には、ハブ7は、図6に示
すような構造を有している。外管シャフト3の末端部に
は、折曲がり防止用チューブ61を有している。折曲が
り防止用チューブ61は、熱収縮性を有するものにて、
熱収縮後の内径が外管シャフト3の外径より若干小さく
なるように形成し、外管シャフト3の基端部に被嵌し、
加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮させることに
より容易に取り付けることができる。そして、折曲がり
防止用チューブ61は、外管ハブ73に止めピン63に
より固定されている。この固定方法は、外管シャフト3
および補強体4の後端に、後端部分以外の部分の外径が
補強体4の内径とほぼ等しく、拡径した後端部分を有す
る止めピン63を差し込み、外管シャフト3および補強
体4をその先端から外管ハブ73に挿入し、外管ハブ7
3の内面に設けられた突起73aを止めピン63の後端
部分が越えるまで押し込むことにより行われている。さ
らに、外管ハブ73と折曲がり防止用チューブ61との
接触面に接着剤を塗布して固着してもよい。外管ハブの
形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレ
ン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用で
きる。
【0048】また、内管シャフト2の末端部には、折曲
がり防止用チューブ62を有している。このチューブ6
2は、熱収縮性を有するものにて、熱収縮後の内径が内
管シャフト2の外径より若干小さくなるように形成し、
内管シャフト2の基端部に被嵌し、加熱(例えば、熱風
をあてる)させて収縮させることにより容易に取り付け
ることができる。そして、折曲がり防止用チューブ62
を取り付けた内管シャフト2は、内管ハブ72に固定さ
れている。この固定方法は、内管シャフト2の後端に後
端部分以外の部分の外径が内管シャフト2の内径とほぼ
等しく、拡径した後端部分を有する止めピン64を差し
込み、内管シャフト2をその先端から内管ハブ22に挿
入し、内管ハブ22の内面に設けられた突起72aを止
めピン64の後端部分が越えるまで押し込むことにより
行われている。さらに、内管ハブ72と折曲がり防止用
チューブ62との接触面に接着剤を塗布して固着しても
よい。内管ハブの形成材料としては、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタ
クリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性
樹脂が好適に使用できる。そして、図6に示すように、
内管ハブ72と外管ハブ73とは固定されている。この
固定は、外管シャフト3の基端部に取り付けられた外管
ハブ73の基端から内管シャフト2をその先端から挿入
し、内管ハブ72の先端部と外管ハブ73の基端部を接
合することにより行われる。また、この時、内管ハブ7
2と外管ハブ73との接合部に接着剤を塗布して行うこ
とにより確実に両者を固着することができる。
【0049】本発明において、上述のように先端側接合
部に多数の細孔を設ける場合は、先端側接合部の全長に
わたって一定の分布で設ける必要はなく、部分的に異な
った分布で設けてもよい。特に、図9に示すように、先
端側接合部32の先端側においては細孔34を相対的に
多く(配設密度を高く)形成し、接合部32の基端側に
おいては細孔34を相対的に少なく(配設密度を低く)
形成することが好ましい。これにより、細孔34の形成
によって減じられる先端側接合部32の体積の割合が、
接合部32の基端側よりも先端側において高くなる。し
たがって、外管シャフト3を内管シャフト2に接合した
後のカテーテル1において、先端側接合部32の先端側
をより肉薄に形成でき、かつ、接合部32の先端側にお
ける柔軟性をより高めることができ、屈曲が激しい病変
や、高度に閉塞した病変における狭窄部にも、カテーテ
ル1をきわめて良好に挿入することが可能となる。ま
た、接合部32の物性(例えば、剛性)を、先端側に向
かって連続的若しくは段階的に変化させることができ、
急激な物性(剛性)の変化によるキンク(折れ曲がり)
の発生を防止でき、かつ押し込み性を向上させることが
可能となる。さらに、先端側接合部32の基部側におい
て細孔34を少なく(配設密度を低く)形成することに
より、接合部32の全体において細孔34を多く形成し
た場合と比較して、接合部32の基端側において強度に
優れたカテーテルを得ることができる。
【0050】このように細孔34の分布(配設密度)を
変化させる場合は、先端側接合部32の先端側での細孔
34間の距離は0.1〜0.3mm程度、接合部32の
基端側は、0.2〜0.4mm程度が好ましい。また、
先端側接合部32の先端側の部分と基端側の部分との中
間部で、細孔34間の距離を両者の中間程度とするか、
徐々に変化させてもよい。
【0051】また、図示しないが、先端側接合部32の
先端側では細孔34の孔径(平均孔径)を相対的に大き
くし、接合部32の基端側では相対的に小さく形成して
もよい。このようにしても、細孔34の形成によって減
じられる先端側接合部32の体積の割合が、接合部32
の基端側よりも先端側において高くなり、外管シャフト
3を内管シャフト2に接合した後のカテーテル1におい
て、先端側接合部32の先端側をより肉薄に形成でき、
かつ、接合部32の先端側における柔軟性をより高める
ことができ、屈曲が激しい病変や、高度に閉塞した病変
における狭窄部にも、カテーテル1をきわめて良好に挿
入することが可能となる。また、接合部32の物性(例
えば、剛性)を、先端側に向かって連続的若しくは段階
的に変化させることができ、急激な物性(剛性)の変化
によるキンク(折れ曲がり)の発生を防止でき、かつ押
しこみ性を向上させることが可能となる。さらに、接合
部32の基端側では細孔34の孔径(平均孔径)を小さ
くすることにより、接合部32の全体において細孔34
の孔径を大きくした場合と比較して、接合部32の基端
側において強度に優れたカテーテルを得ることができ
る。さらに、このような細孔34の孔径の変化と、上述
した細孔34の配設密度の変化との両方を組み合せても
良い。
【0052】図10は、本発明の他の実施形態に係る外
管シャフトの、内管シャフトに接合される前の先端側接
合部を示す側面図、図11は、図10のVII−VII線での
横断面図である。
【0053】図1ないし図8に示し上述した実施形態に
係る外管シャフトでは、多数の細孔34が設けられてい
るのに対し、図10および図11に示す実施形態の外管
シャフト3は、先端側接合部32にスリット35が設け
られている点で上述の実施形態と相違するのみであり、
その他は上述の実施形態と同じである。
【0054】そして、本実施形態では、外管シャフト3
の先端側接合部32にスリット35を形成することによ
り先端側接合部32の体積を減じる加工を施した後、上
述した実施形態と同様に、先端側接合部32を内管シャ
フト2に融着または溶着することにより、融着・溶着の
過程でスリット35内に先端側接合部32を形成する材
料の一部が流入し、その分、先端側接合部32の肉厚が
減少し、先端側接合部32が細径化される。また、スリ
ット35を形成することにより先端側接合部32の体積
を減じ、これにより接合部32におけるカテーテル1の
肉厚を減じた分、カテーテル1は先端側接合部32にお
いて、スリット35を形成しない場合と比べて柔軟とな
る。
【0055】本実施形態において、スリット35は、先
端側接合部32の先端側から基端側に延び、複数本形成
されている。これらのスリット35は、先端側接合部3
2の周方向にほぼ等間隔に、4〜16個程度設けられて
いることが好ましい。スリット35の幅としては、0.
1〜0.3mm程度が好ましく、特に、0.15mm〜
0.25mmが好ましい。また、スリット35を設ける
範囲は1〜100mm程度が好ましく、より好ましくは
3〜50mmである。
【0056】また、スリット35は、図11に示すよう
に、先端側接合部32の外面から内面にかけて、先端側
接合部32を完全に貫通している。このようなスリット
35を形成することにより、融着・溶着過程において接
合部32を形成する比較的多くの量の材料をスリット3
5内に流入させることができ、その分接合部32が全体
として肉薄となり、接合部32の細径化を良好に行うこ
とができる。また、肉薄となった分、接合部32を極め
て柔軟に形成することができる。
【0057】スリット35の形成により減じられる先端
側接合部32の体積の割合、すなわちスリット35の総
体積の割合は、外管シャフトを形成する材料や、融着・
溶着時の温度等によっても異なるが、スリット35を形
成する前の先端側接合部32の体積に対して、10%以
上、60%以下が好ましく、より好ましくは13%以
上、60%以下に設定される。この上限は、先端側接合
部32を形成する材料の一部がスリット35内に十分に
流入し、スリット35が十分に埋没することにより、カ
テーテルの強度低下を防止する観点から設定され、その
下限は、先端側接合部32を十分に細径化でき、かつ柔
軟性を十分に向上させる観点から設定される。
【0058】また、上述のようなスリット35を設ける
場合、これらのスリット35の幅は全長にわたって一定
とする必要はない。特に、図12に示すように、スリッ
ト35を、先端側接合部32の先端側より基端側に向か
って連続的若しくは段階的に幅が小さく、言い換えれ
ば、先端側に向かって幅が連続的若しくは段階的に大き
くなるように形成すると好ましい。これにより、スリッ
ト35の形成によって減じられる先端側接合部32の体
積の割合が、接合部32の基端側よりも先端側において
高くなる。したがって、外管シャフト3を内管シャフト
2に接合した後のカテーテル1において、先端側接合部
32の先端側をより肉薄に形成でき、かつ、接合部32
の先端側における柔軟性をより高めることができ、屈曲
が激しい病変や、高度に閉塞した病変における狭窄部に
も、カテーテル1をきわめて良好に挿入することが可能
となる。また、接合部32の物性(例えば、剛性)を、
先端側に向かって連続的若しくは段階的に変化させるこ
とができ、急激な物性(剛性)の変化によるキンク(折
れ曲がり)の発生を防止でき、かつ押しこみ性を向上さ
せることが可能となる。さらに、接合部32の基端側で
はスリット35の幅を小さくすることにより、接合部3
2の全体においてスリット35の幅を大きくした場合と
比較して、接合部32の基端側において強度に優れたカ
テーテルを得ることができる。なお、このようなスリッ
ト35の先端の幅(最大部分の幅)としては、0.2〜
0.3mm程度、基端の幅としては、0.1〜0.2m
mが好ましい。
【0059】図13は、本発明の他の実施形態に係る外
管シャフトの、内管シャフトに接合される前の先端側接
合部を示す側面図、図14は、図13の縦断面図であ
る。
【0060】図10ないし図12に示し上述した実施形
態に係る外管シャフトでは、先端側接合部32の軸方向
に平行に延びるスリット35が設けられているのに対
し、図13および図14に示す実施形態の外管シャフト
3は、螺旋状のスリット35aが設けられている点で上
述の実施形態と相違するのみであり、その他は上述の実
施形態と同じである。
【0061】そして、本実施形態では、外管シャフト3
の先端側接合部32にスリット35aを形成することに
より先端側接合部32の体積を減じる加工を施した後、
上述した実施形態と同様に、先端側接合部32を内管シ
ャフト2に融着または溶着することにより、融着・溶着
の過程でスリット35a内に先端側接合部32を形成す
る材料の一部が流入し、その分、先端側接合部32の肉
厚が減少し、先端側接合部32が細径化される。また、
スリット35aを形成することにより先端側接合部32
の体積を減じ、接合部32におけるカテーテル1の肉厚
を減じた分、カテーテル1は先端側接合部32におい
て、スリット35aを形成しない場合と比べて柔軟とな
る。
【0062】スリット35aのピッチは、先端側接合部
35aの外径等によっても異なるが、0.1〜0.3m
m程度が好ましく、特に、0.15mm〜0.25mm
が好ましい。また、スリット35aの幅は、先端側接合
部32の外径や、スリット35aのピッチ等によっても
異なるが、0.05〜0.4mm程度が好ましく、特
に、0.1mm〜0.3mmが好ましい。また、スリッ
ト35aを設ける範囲は1〜100mm程度が好まし
く、より好ましくは3〜50mmである。
【0063】本実施形態において、スリット35aは、
図14に示すように、先端側接合部32の外面から内面
にかけて、先端側接合部32を完全に貫通している。こ
のようなスリット35aを形成することにより、融着・
溶着の過程において接合部32を形成する比較的多くの
量の材料をスリット35a内に流入させることができ、
その分接合部32が全体として肉薄となり、接合部32
の細径化を良好に行うことができる。また、肉薄となっ
た分、接合部32をきわめて柔軟に形成することができ
る。
【0064】また、上述のような螺旋状のスリット35
aを設ける場合、このスリット35aのピッチは全長に
わたって一定とする必要はなく、特に、図15に示すよ
うに、先端側接合部32の先端側において螺旋状のスリ
ット35aのピッチが小さく、接合部32の基端側にお
いてピッチが大きいことが好ましい。これにより、螺旋
状のスリット35aの形成によって減じられる先端側接
合部32の体積の割合が、接合部32の基端側よりも先
端側において高くなる。したがって、外管シャフト3を
内管シャフト2に接合した後のカテーテル1において、
先端側接合部32の先端側をより肉薄に形成でき、か
つ、接合部32の先端側における柔軟性をより高めるこ
とができ、屈曲が激しい病変や、高度に閉塞した病変に
おける狭窄部にも、カテーテル1をきわめて良好に挿入
することが可能となる。また、接合部32の物性(例え
ば、剛性)を、先端側に向かって連続的若しくは段階的
に変化させることができ、急激な物性(剛性)の変化に
よるキンク(折れ曲がり)の発生を防止でき、かつ押し
こみ性を向上させることが可能となる。さらに、接合部
32の基端側でスリット35aのピッチを大きくするこ
とにより、接合部32の全体においてスリット35aの
ピッチを小さくした場合と比較して、接合部32の基端
側において強度に優れたカテーテルを得ることができ
る。
【0065】このように螺旋状のスリット35aのピッ
チを変化させる場合、そのピッチは、先端側接合部32
の先端側で0.05〜0.25mm程度、先端側接合部
32の基端側で0.2〜0.3mm程度が好適である。
また、先端側接合部32の先端側の部分と基端側の部分
との中間部では、両者の中間のピッチとするか、徐々に
ピッチを変化させてもよい。
【0066】また、上述のような螺旋状のスリット35
aを設ける場合、これらのスリット35aの幅は全長に
わたって一定とする必要はなく、特に、図16に示すよ
うに、先端側接合部32の先端側において螺旋状のスリ
ット35aの幅が大きく、接合部32の基端側において
幅が小さいことが好ましい。これにより、螺旋状のスリ
ット35aの形成によって減じられる先端側接合部32
の体積の割合が、接合部32の基端側よりも先端側にお
いて高くなる。したがって、外管シャフトを内管シャフ
トに接合した後のカテーテル1において、先端側接合部
32の先端側をより肉薄に形成でき、かつ、接合部32
の先端側における柔軟性をより高めることができ、屈曲
が激しい病変や、高度に閉塞した病変における狭窄部に
も、カテーテル1をきわめて良好に挿入することが可能
となる。また、接合部32の物性(例えば、剛性)を、
先端側に向かって連続的若しくは段階的に変化させるこ
とができ、急激な物性(剛性)の変化によるキンク(折
れ曲がり)の発生を防止でき、かつ押しこみ性を向上さ
せることが可能となる。さらに、接合部32の基端側で
はスリット35aの幅を小さくすることにより、接合部
32の全体においてスリット35aの幅を大きくした場
合と比較して、接合部32の基端側において強度に優れ
たカテーテルを得ることができる。
【0067】このように螺旋状のスリット35aの幅を
変化させる場合、その幅は、先端側接合部32の先端側
で0.1〜0.2mm程度、先端側接合部32の基端側
で0.2〜0.3mm程度が好適である。また、先端側
接合部32の先端側の部分と基端側の部分との中間部で
は、両者の中間の幅とするか、徐々に幅を変化させても
よい。また、上述した螺旋状のスリット35aのピッチ
の変化と、幅の変化の両方を組み合せてもよい。
【0068】また、先端側接合部32に形成される螺旋
状のスリット35aは、一条のみでなくてもよく、二条
以上で形成してもよい。
【0069】スリット35aの形成により減じられる先
端側接合部32の体積の割合、すなわちスリット35a
の総体積の割合は、外管シャフト3を形成する材料や、
融着・溶着時の温度等によっても異なるが、スリット3
5aを形成する前の先端側接合部32の体積に対して、
10%以上、60%以下が好ましく、より好ましくは1
3%以上、60%以下に設定される。この上限は、先端
側接合部32を形成する材料の一部がスリット35a内
に十分に流入し、スリット35aが十分に埋没すること
により、外管シャフト3の強度低下を防止する観点から
設定され、その下限は、先端側接合部32を十分に細径
化でき、かつ柔軟性を十分に向上させる観点から設定さ
れる。
【0070】なお、本発明において、先端側接合部32
に形成されるスリットの形態は、上述のような先端側接
合部32の軸方向に平行に延びるものや、螺旋状のもの
に限定されるものではなく、例えば先端側接合部32の
周方向に形成され、外管シャフトの軸方向に離間する複
数の環状のスリット等、いかなるものでもよい。
【0071】以上のようなスリット若しくは多数の細孔
の形成により先端側接合部の体積を減じる加工は、特に
限定されず、機械的加工により実施することもできる
が、スリット若しくは細孔の形成の容易性、形状精度、
寸法精度に優れる観点から、レーザ加工により形成する
ことが好ましい。そして、レーザ加工のうちでも、特
に、発振波長が紫外領域にあるレーザによる加工が好ま
しい。特に、エキシマレーザが好適である。
【0072】エキシマレーザは、紫外域で高ピークパワ
ーの短パルス発振を行うレーザであり、希ガス(Ar、
Kr、Xe等)と、ハロゲン(F、Cl、Br等)との
組み合わせにより、例えば波長193〜351nmで発
振する。このようなエキシマレーザを用いることによ
り、加工性が優れ、変質、溶融、バリ、スス等の加工不
良の発生も少なく、スリット若しくは多数の細孔を容易
に、高い寸法精度で形成することができる。
【0073】外管シャフトの構成材料等を考慮すると、
エキシマレーザのなかでも、特に、発振波長が248n
m以下のものが好ましく、発振波長248nmのKrF
エキシマレーザまたは発振波長193nmのArFエキ
シマレーザが好ましい。このような波長のものは、特に
加工性が優れている。なお、加工用レーザ光源として
は、波長変換技術を用いた発振波長が紫外領域の固体レ
ーザを用いることができることはいうまでもない。
【0074】次に、本発明のカテーテルの製造方法につ
いて、先端側接合部32に多数の細孔34が形成された
図7に示す外管シャフトを内管シャフトに接合して図1
に示すカテーテル1を製造する場合を例として、図17
および図18に基づいて説明する。図17および図18
は、それぞれ、本発明カテーテルの製造方法の一実施形
態を示す説明図である。
【0075】次に、図7に示すように、外管シャフトの
先端側接合部32に多数の細孔34を形成する。このよ
うな細孔34の形成は、特に限定されず、機械的加工に
より実施することもできるが、細孔34の形成の容易
性、形状精度、寸法精度に優れる観点から、レーザ加工
により形成することが好ましい。そして、レーザ加工の
うちでも、特に、発振波長が紫外領域にあるレーザによ
る加工が好ましい。特に、エキシマレーザが好適であ
る。
【0076】エキシマレーザは、紫外域で高ピークパワ
ーの短パルス発振を行うレーザであり、希ガス(Ar、
Kr、Xe等)と、ハロゲン(F、Cl、Br等)との
組み合わせにより、例えば波長193〜351nmで発
振する。このようなエキシマレーザを用いることによ
り、加工性が優れ、変質、溶融、バリ、スス等の加工不
良の発生も少なく、小径の側孔4を容易に、高い寸法精
度で形成することができる。
【0077】外管シャフトの構成材料等を考慮すると、
エキシマレーザのなかでも、特に、発振波長が248n
m以下のものが好ましく、発振波長248nmのKrF
エキシマレーザまたは発振波長193nmのArFエキ
シマレーザが好ましい。このような波長のものは、特に
加工性が優れている。なお、加工用レーザ光源として
は、波長変換技術を用いた発振波長が紫外領域の固体レ
ーザを用いることができることはいうまでもない。
【0078】そして、図17に示すように、内管シャフ
ト2のルーメン21内に、後述する融着または溶着の工
程においてルーメン21が閉塞しないように、芯金8を
ルーメン21内に挿入しておく。そして、この内管シャ
フト2の外側に外管シャフト3の先端側接合部32を被
せる。
【0079】次に、図18に示すように、内管シャフト
2に被せられた外管シャフト3の先端側接合部32の外
側に、例えばフッ素樹脂製の熱収縮性チューブ9を被せ
る。そして、この状態で、熱収縮性チューブ9を外側か
ら加熱し、熱収縮させる。これにより、先端側接合部3
2の全部あるいは一部が溶融され、それとともに、熱収
縮チューブ9の収縮力の作用により、先端側接合部32
を内管シャフト2の外周面に圧迫する(かしめる)力が
作用し、先端側接合部32が内管シャフト2に融着また
は溶着する。なお、先端側接合部32と内管シャフト2
とが互いに可溶性のある材料で形成されている場合は、
内管シャフト2と先端側接合部32とが互いに溶融し合
い、一体化する。同時に、熱収縮チューブ9の収縮力の
作用により、先端側接合部32の材料の一部が細孔34
内に流入する。
【0080】このようにして、先端側接合部32が内管
シャフト2の外面に液密に接合される。そして、上記の
ように先端側接合部32を形成する材料の一部が流入し
た分、先端側接合部32の肉厚が減少し、先端側接合部
32が細径化され、かつ柔軟となる。
【0081】その後、内管シャフト2、外管シャフト3
の先端側接合部32および熱収縮チューブ9を冷却し、
熱収縮チューブ9を剥離する。
【0082】なお、先端側接合部32と内管シャフト2
との接合は、上記した収縮チューブによる方法に限定さ
れるものではなく、超音波や光ビーム等による融着また
は溶着、あるいは、熱ダイスに通して両者を密着、接合
する方法などによって行ってもよい。
【0083】また、上記した例では、細孔34が設けら
れた先端側接合部32を内管シャフト2に接合する場合
について説明したが、この細孔34に代えて、図10な
いし図16に示すようなスリット35,35aを形成し
た場合でも、上述した製造方法と同様にして融着または
溶着を行うことが可能であることはいうまでもない。
【0084】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0085】例えば、上述した実施形態においては、ス
リットおよび多数の細孔をそれぞれ単独で外管シャフト
の先端側接合部に形成しているが、本発明のカテーテル
およびカテーテルの製造方法においてはこれに限られ
ず、スリットおよび多数の細孔の両方を適宜組み合せて
先端側接合部に形成してもよい。
【0086】また、上述した実施形態では、先端側接合
部を除いて内管シャフトと外管シャフ3との間に空間が
形成された構成となっているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、内管シャフト2と外管シャフト3と
が全体に渡り密着していてもよい。また、上述した実施
形態では、内管シャフトと外管シャフトとが先端側接合
部のみで接合(固着)しているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、先端側接合部32よりも基端側の
部分においても内管シャフトと外管シャフトとが接合
(固着)していてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内管シャフトに接合される外管シャフトの先端側接合部
の細径化が図れ、かつ先端側接合部における柔軟性も向
上できる。したがって、屈曲が激しい病変や、高度に閉
塞した病変における狭窄部へも良好に挿入できるカテー
テルを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカテーテルの一実施形態の部分省略
外観図である。
【図2】 図1に示すカテーテルの先端部の拡大断面図
である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図2のB−B線断面図である。
【図5】 図2のC−C線断面図である。
【図6】 図1に示すカテーテルの基端部の断面図であ
る。
【図7】 本発明の実施形態に係る外管シャフトの、内
管シャフトに接合される前の先端側接合部を示す側面図
である。
【図8】 図7のIV−IV線における横断面図である。
【図9】 他の実施形態に係る先端側接合部を示す側面
図である。
【図10】 本発明の他の実施形態に係る外管シャフト
の、内管シャフトに接合される前の先端側接合部を示す
側面図である。
【図11】 図11のVII−VII線での横断面図である。
【図12】 他の実施形態に係る先端側接合部を示す側
面図である。
【図13】 本発明の他の実施形態に係る外管シャフト
の、内管シャフトに接合される前の先端側接合部を示す
側面図である。
【図14】 図3の縦断面図である。
【図15】 他の実施形態に係る先端側接合部を示す側
面図である。
【図16】 他の実施形態に係る先端側接合部を示す側
面図である。
【図17】 本発明のカテーテルの製造方法の一実施形
態を示す説明図である。
【図18】 本発明のカテーテルの製造方法の一実施形
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カテーテル 2…内管シャフト 21…ルーメン 3…外管シャフト 32…先端側接合部 34…細孔 35、35a…スリット 4…補強体 5…X線造影部材 7…ハブ 8…芯金 9…熱収縮チューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管シャフトと、前記内管シャフトの先
    端部に接合された外管シャフトを備えるカテーテルであ
    って、 前記外管シャフトの先端側接合部にスリットおよび多数
    の細孔のうち少なくともいずれかを形成することにより
    前記先端側接合部の体積を減じる加工を施した後、前記
    先端側接合部を前記内管シャフトに融着または溶着する
    ことを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記減じられた体積の割合が、前記加工
    を施す前の前記先端側接合部の体積に対して、10%以
    上、60%以下であることを特徴とする請求項1に記載
    のカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記加工は、レーザ加工により行われる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記レーザ加工は、エキシマレーザ加工
    により行われることを特徴とする請求項3に記載のカテ
    ーテル。
  5. 【請求項5】 内管シャフトと、前記内管シャフトの先
    端部に接合された外管シャフトとを備えるカテーテルの
    製造方法であって、 前記外管シャフトの先端側接合部にスリットおよび多数
    の細孔のうち少なくともいずれかを形成することにより
    前記先端側接合部の体積を減じる加工を施した後、前記
    先端側接合部を前記内管シャフトに融着または溶着する
    ことを特徴とするカテーテルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記減じられた体積の割合が、前記加工
    を施す前の前記先端側接合部の体積に対して、10%以
    上、60%以下であることを特徴とする請求項5に記載
    のカテーテル。
  7. 【請求項7】 前記加工は、レーザ加工により行われる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のカテーテル。
  8. 【請求項8】 前記レーザ加工は、エキシマレーザ加工
    により行われることを特徴とする請求項7に記載のカテ
    ーテル。
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