JP2002300731A - パック電池 - Google Patents
パック電池Info
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Abstract
装着検出端子を設けることなく、保存状態における消費
電流を極めて少なくする。ユーザーが使用する状態にあ
っては、理想的な状態で使用できるようにする。 【解決手段】 パック電池は、通常動作モードと低消費
電力モードとを切り換える動作モード切換回路2を内蔵
すると共に、装着される電気機器7との通信端子5を有
する。動作モード切換回路2は、通信端子5から入力さ
れる低消費電力モード移行コマンドを検出し、かつ、通
信端子5の電位が所定時間よりも長く”Low”に保持
されるときに動作モードを低消費電力モードに切り換え
るようにしている。
Description
低消費電力モードとを切り換える動作モード切換回路を
内蔵するパック電池に関する。
荷されるまで長い期間倉庫に保存されることがある。保
存しているときに、パック電池に内蔵される電池は自己
放電する。さらに、電子回路を内蔵するパック電池は、
電池から電子回路に電力を供給する。自己放電と電力供
給は、電池の残容量を次第に減少させる。したがって、
保存期間が長くなると、電池の残容量は次第に少なくな
って電池が過放電状態となる。電池は、過放電によって
性能が著しく低下する。過放電による性能低下を阻止す
るために、自己放電と電流消費を少なくすることが大切
である。自己放電は、保存温度を低くして少なくしてい
る。消費電流は、動作モードを通常動作モードから低消
費電力モードに切り換えて少なくできる。通常動作モー
ドの消費電流は、一般的にはmAオーダである。これに
対して、低消費電力モードの消費電流は、μAオーダと
極めて少ない。このため、パック電池が低消費電力モー
ドで保存されると、消費電流による過放電を有効に防止
できる。
めに、電気機器に装着されたかどうかを検出する専用の
端子である装着検出端子を設けたパック電池が開発され
ている。装着検出端子のあるパック電池は、パック電池
が電気機器から外されたことを検出して、低消費電力モ
ードに切り換え、電気機器に装着されたときに通常動作
モードに切り換えることができる。しかしながら、この
構造は、パック電池と電気機器の両方に、専用の装着検
出端子を設けるので構造が複雑になって製造コストが高
くなる欠点がある。
たときに低消費電力モードに切り換えられるパック電池
は、実際の使用状態において必ずしも好ましい状態では
使用できない。それは、低消費電力モードに切り換えら
れた電子回路が、ほとんどの回路の動作を停止して消費
電流を少なくするからである。たとえば、パック電池に
内蔵される電子回路は、電池に流れる電流を積算して残
容量を演算する残容量演算回路を備えている。低消費電
力モードにおいて、残容量演算回路の動作は停止され
る。このため、低消費電力モードにおいては、電池の残
容量は演算されなくなる。したがって、ユーザーがパッ
ク電池を電気機器に装着して使用するとき、パック電池
を電気機器から外すと残容量の演算が行われなくなって
便利に使用できなくなる欠点がある。
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、電気機器に装着されたことを検出する専用の装着検
出端子を設けることなく、保存状態における消費電流を
極めて少なくでき、かつ、ユーザーが使用する状態にあ
っては、理想的な状態で使用できるパック電池を提供す
ることにある。
通常動作モードと低消費電力モードとを切り換える動作
モード切換回路2を内蔵すると共に、装着される電気機
器7との通信端子5を有する。動作モード切換回路2
は、通信端子5から入力される低消費電力モード移行コ
マンドを検出し、かつ、通信端子5の電位が所定時間よ
りも長く”Low”に保持されるときに動作モードを低
消費電力モードに切り換えている。低消費電力モードに
切り換えられたパック電池は、たとえば、通信端子5
で”H”エッジを検出して低消費電力モードを通常動作
モードに切り換えることができる。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するも
のであって、本発明はパック電池を以下のものに特定し
ない。
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
電池1で駆動させる動作モード切換回路2及びコントロ
ール回路3と、+−の出力端子4と、通信端子5とを備
える。電池1は、リチウムイオン二次電池である。た
だ、電池は、充電できる全ての電池、たとえば、ニッケ
ル−水素電池やニッケル−カドミウム電池とすることも
できる。
路3の動作モードを、通常動作モードと低消費電力モー
ドに切り換える。通常動作モードは、コントロール回路
3を正常に動作させる動作モードである。低消費電力モ
ードは、コントロール回路3の動作を停止させて消費電
流を少なくする動作モードである。低消費電力モードに
おける消費電流は、好ましくはμAオーダ以下とする。
低消費電力モードは、必ずしもコントロール回路3の全
ての動作を停止させる必要はない。コントロール回路3
の一部を動作状態として消費電流を少なくすることもで
きるからである。コントロール回路3に含まれる残容量
演算回路は、低消費電力モードにおいて動作が停止され
る。したがって、低消費電力モードにおいて、電池の残
容量は演算されない。
存するときに低消費電力モードとして消費電流を少なく
する。動作モード切換回路2は、通信端子5から入力さ
れる低消費電力モード移行コマンドを検出し、さらに、
通信端子5の電位が所定時間よりも長く”Low”に保
持されるときに動作モードを低消費電力モードに切り換
える。低消費電力モード移行コマンドは、通信端子5か
ら入力される特定のデジタル信号または特定のアナログ
信号である。低消費電力モード移行コマンドは、パック
電池を装着する設定装置6から入力される。設定装置6
は、パック電池を装着する状態で、低消費電力モード移
行コマンドをパック電池に出力する。設定装置6は、パ
ック電池を製造する工場に設置される専用の装置であ
る。ただ、設定装置6は、パック電池を電源として使用
するコンピュータとすることもできる。
換えるフローチャートを図2に示す。この図は、以下の
ステップでコントロール回路3の動作モードを低消費電
力モードに切り換える。 [n=1〜2のステップ]動作モード切換回路2は、通
信端子5から「低消費電力モード移行コマンド」が入力
されたかどうかを判別する。低消費電力モード移行コマ
ンドが入力されないときは通常動作モードとし、以後低
消費電力モード移行コマンドが入力されるまで1〜2の
ステップをループする。
行コマンドが入力されると、その後、このステップで通
信端子5の電位が”Low”となるのを待ち続ける。通
信端子5の電位が”Low”になると、”Low”の時
間が設定時間よりも長いかどうかを判別する。設定時間
は、たとえば約2秒に設定する。ただ、この設定時間
は、0.5秒〜数分とすることもできる。設定時間を短
くすると、”Low”を検出する時間を速くできるが、
誤動作を起こしやすくなる。反対に設定時間を長くする
と”Low”の検出に時間がかかるが、誤動作を少なく
できる。動作モード切換回路2は、通信端子5の電位が
設定時間よりも長く”Low”になるまで、このステッ
プをループする。このステップにおいて、動作モード切
換回路2は、通信端子5の電位が設定時間よりも長く”
Low”になるまでこのステップをループするので、通
信端子5の電位が”H”と”L”を繰り返してもこのス
テップをループする。したがって、たとえば、低消費電
力モード移行コマンドを検出したパック電池が設定装置
6から外されるときに、通信端子5の電位が不規則に”
H”と”L”になっても、動作モード切換回路2はステ
ップをループする。パック電池が設定装置6から外され
るとき、通信端子5がチャタリングすることがある。通
信端子5がチャタリングすると、ここの電位は”H”
と”L”に変化するが、この状態になっても、パック電
池の動作モード切換回路2はこのステップをループす
る。したがって、パック電池が設定装置6から外されて
通信端子5の電位が”Low”になり続けると、動作モ
ード切換回路2は”Low”の時間が設定時間よりも長
くなったことを確実に検出する。したがって、設定装置
6から低消費電力モード移行コマンドがパック電池に入
力された後、通信端子5がチャタリングしながらパック
電池が設定装置6から外されても、動作モード切換回路
2は正確に電位が”Low”となる時間が設定時間より
も長くなったことを検出する。すなわち、パック電池を
外すときに発生する通信端子5のチャタリングが誤動作
の原因とならない。 [n=4のステップ]通信端子5の電位が”Low”に
なる時間が設定時間よりも長いと判別されると、このス
テップでコントロール回路3の動作モードが、低消費電
力モードに切り換えられる。この状態でパック電池は保
存される。
は、図3に示すフローチャートで通常動作モードに切り
換えられる。すなわち、この図に示すように、動作モー
ド切換回路2は、通信端子5の電位の”H”エッジを検
出して、動作モードを通常動作モードに切り換える。パ
ック電池が電気機器7に装着されると、通信端子5は電
気機器7の通信端子に接続されて電位が”H”に上昇す
る。ただし、本発明のパック電池は、低消費電力モード
を通常動作モードに切り換える状態を、通信端子5の”
H”エッジに特定しない。電気機器7からパック電池
に、通信端子5を介して解除信号を入力して低消費電力
モードを通常動作モードに切り換えることもできる。
演算する残容量演算回路、さらに、電池1の過充電や過
放電を防止する保護回路等を備えている。残容量演算回
路や保護回路は、低消費電力モードに切り換えられる
と、電力が供給されなくなって非動作状態となる。通常
動作モードに切り換えられると、残容量演算回路や保護
回路は電池から電力が供給されて動作状態となる。
されたことを検出する専用の装着検出端子を設けること
なく、保存状態における消費電流を極めて少なくできる
特長がある。それは、本発明のパック電池が、通常動作
モードを低消費電力モードに切り換える動作モード切換
回路を備えており、この動作モード切換回路が、通信端
子から入力される低消費電力モード移行コマンドを検出
し、かつ、通信端子の電位が所定時間よりも長く”Lo
w”に保持されるときに動作モードを低消費電力モード
に切り換えるからである。
力モード移行コマンドを検出した後、設定時間よりも長
い”Low”信号で低消費電力モードに切り換えられる
ので、正確に誤動作しないように低消費電力モードに切
り換えできる特長もある。それは、通信端子の電位が設
定時間よりも長く”Low”になっても、低消費電力モ
ード移行コマンドを検出しないかぎり低消費電力モード
には移行しないからである。また、低消費電力モード移
行コマンドを検出した後は、通信端子の電位が設定時間
よりも長く”Low”にならない限り低消費電力モード
には切り換えられず、パック電池を電気機器に接続する
状態で、パック電池と電気機器との間で通信端子を介し
て通信が行われ、このときに通信端子の電位が短い時間
で”H”や”L”になっても、低消費電力モードには移
行しないからでもある。すなわち、設定装置から低消費
電力モード移行コマンドをパック電池に送った後、パッ
ク電池と設定装置との間で通信して、通信端子の電位
が”H”と”L”になっても、この通信によってはパッ
ク電池は低消費電力モードとならない。したがって、パ
ック電池を連結している設定装置は、低消費電力モード
移行コマンドをパック電池に出力した後、パック電池と
通信することもでき、しかも確実に低消費電力モードに
移行できる。
に使用される状態においては、理想的な状態で使用でき
特長がある。それは、本発明のパック電池が、低消費電
力モード移行コマンドをパック電池に伝送しないかぎ
り、パック電池が低消費電力モードに移行しないからで
ある。ユーザーがパック電池を電気機器に装着して使用
する状態において、パック電池が電気機器から外される
と、通信端子の電位は設定時間よりも長く”Low”と
なることがある。しかしながら、この状態になっても、
パック電池は低消費電力モードとなることなく、通常動
作モードに保持される。通常動作モードにあるパック電
池は、たとえば電池の残容量等が正確に演算される。し
たがって、ユーザーが使用される状態になったパック電
池は、正常に動作して便利に使用できる。
フローチャート
モードに切り換えるフローチャート
Claims (2)
- 【請求項1】 通常動作モードと低消費電力モードとを
切り換える動作モード切換回路(2)を内蔵し、かつ装着
される電気機器(7)との通信端子(5)を有するパック電池
において、 動作モード切換回路(2)が、通信端子(5)から入力される
低消費電力モード移行コマンドを検出し、かつ、通信端
子(5)の電位が所定時間よりも長く”Low”に保持さ
れるときに動作モードを低消費電力モードに切り換える
ようにしてなることを特徴とするパック電池。 - 【請求項2】 動作モード切換回路(2)が通信端子(5)
の”H”エッジを検出して低消費電力モードを通常動作
モードに切り換える請求項1に記載されるパック電池。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Publications (2)
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- 2001-03-30 JP JP2001098311A patent/JP4274706B2/ja not_active Expired - Fee Related
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