JP2002300067A - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機

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JP2002300067A
JP2002300067A JP2001096681A JP2001096681A JP2002300067A JP 2002300067 A JP2002300067 A JP 2002300067A JP 2001096681 A JP2001096681 A JP 2001096681A JP 2001096681 A JP2001096681 A JP 2001096681A JP 2002300067 A JP2002300067 A JP 2002300067A
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JP
Japan
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synthesizer
level
signal
frequency
control signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001096681A
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English (en)
Inventor
Jun Nakai
潤 中井
Jiro Ishikawa
二朗 石川
Kazuhiro Momoda
和拓 桃田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信入力の強弱に拘わらずに良好なS/Nを
得ることを可能とする。 【解決手段】 シンセサイザ制御部13は、通信制御部
9から出力される受信電界強度に基づいて、受信入力が
第1ミキサ5および第2ミキサ7で飽和が生じるような
強入力状態であるか否かを監視する。シンセサイザ制御
部13は、強入力状態ではない場合にLレベル、強入力
状態である場合にHレベルとした第1切換え制御信号お
よび第2切換え制御信号を第1シンセサイザ10および
第2シンセサイザ11にそれぞれ与える。第1シンセサ
イザ10および第2シンセサイザ11では、強入力状態
ではなく切換え制御信号がLレベルであるときに比べ
て、強入力状態であり切換え制御信号がHレベルである
ときに自己が持つ位相同期ループの固有周波数を高く設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばセルラー電
話方式無線通信システムなどで利用される無線受信機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の無線受信機では、到来する電波
をアンテナにより受けて得られる受信信号の周波数帯
を、無線周波帯から中間周波帯やベースバンドへとダウ
ンコンバートする。そしてこのダウンコンバートは、シ
ンセサイザにより生成されたローカル信号をミキサによ
り受信信号にミキシングすることで行われる。
【0003】さて、受信機入力が強入力状態にあると、
受信信号レベルが大きいためにミキサが飽和することが
ある。そしてミキサが飽和すると、シンセサイザの負荷
が大きく変動することになる。
【0004】ところでシンセサイザは、一般に位相同期
ループ(PLL)を用いて構成される。このように位相
同期ループを用いたシンセサイザでは、位相同期ループ
の固有周波数を低く設定することでループフィルタにて
ノイズ成分を大きく切ることが可能となり、高S/Nが
得られ、受信機の性能を向上することが可能となる。し
かしながら、固有周波数が低いほど負荷の変動により電
圧制御発振器に変調がかかり易くなる。
【0005】このため、高S/Nを得るために固有周波
数を低く設定してあると、前述のようなシンセサイザの
負荷変動により電圧制御発振器に変調がかかり易くなっ
てしまい、強入力状態ではS/Nが劣化してしまうとい
う不具合があった。
【0006】このため、強入力状態でも電圧制御発振器
に変調があまりかからないように固有周波数を高めに設
定しておくと、強入力以外の状態でのS/Nが劣化して
しまう。また、ミキサが飽和することがないようにミキ
サへ入力する受信信号のレベルを抑えることも考えられ
るが、その場合には受信感度の低下を来たしてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の無
線受信機では、受信信号をダウンコンバートするための
ミキサが飽和したことにともなってシンセサイザが持つ
電圧制御発振器に変調がかかり、これによりS/Nが劣
化してしまうという不具合があった。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、受信入力の強
弱に拘わらずに良好なS/Nを得ることが可能な無線受
信機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、位相同期ループを利用して所定周波数の
ローカル信号を生成するシンセサイザ回路と、このシン
セサイザ回路により生成された前記ローカル信号と受信
信号とをミキシングすることで前記受信信号の周波数を
変換するミキサ回路とを有した無線受信機において、前
記位相同期ループの固有周波数を所定の第1周波数およ
びこの第1周波数よりも高い所定の第2周波数に選択的
に設定する固有周波数変更手段と、前記受信信号の受信
レベルが所定レベル以上である否かを監視し、前記受信
レベルが前記所定レベルよりも小さいときには前記固有
周波数を前記第1周波数に、また前記受信レベルが前記
所定レベル以上であるときには前記固有周波数を前記第
2周波数にそれぞれ設定するべく前記固有周波数変更手
段を制御する固有周波数制御手段とを備えた。
【0010】このような手段を講じたことにより、前記
受信レベルが前記所定レベルよりも小さいとき、すなわ
ち強入力状態では無いときと、前記受信レベルが前記所
定レベル以上であるとき、すなわち強入力状態であると
きとで位相同期ループの固有周波数が変更され、強入力
状態であるときは強入力状態ではないときの第1周波数
に比べて高い第2周波数に設定される。従って、強入力
状態ではないときには強入力状態であるときに比べて位
相同期ループのループフィルタでのノイズ除去が効率的
に行われるが、逆に強入力状態であるときには強入力状
態ではないときに比べてノイズ除去の効率は低下するも
のの位相同期ループの発振器に変調がかかりづらくされ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。
【0012】(第1の実施形態)図1は本発明の第1実
施形態に係る無線受信機を適用して構成された携帯電話
端末の要部構成を示すブロック図である。
【0013】この図に示すように本実施形態の携帯電話
端末は、アンテナ1、アンテナ共用器2、受信信号増幅
器3、バンドパスフィルタ4、ミキサ回路としての第1
ミキサ5、中間周波数バンドパスフィルタ6、ミキサ回
路としての第2ミキサ7、増幅手段としての復調器8、
自動利得制御手段としての通信制御部9、シンセサイザ
回路としての第1シンセサイザ10、シンセサイザ回路
としての第2シンセサイザ11、基準信号発振器12お
よび固有周波数制御手段としてのシンセサイザ制御部1
3を有している。
【0014】空間を介して到来した電波はアンテナ1に
より受けられ、電気信号、すなわち受信信号が生成され
る。この受信信号は、アンテナ共用器2の受信側フィル
タ2aにより受信帯域外の不要信号が取り除かれる。続
いて受信信号は、受信信号増幅器3により増幅されると
ともに、不要信号がバンドパスフィルタ4により除去さ
れる。
【0015】次に受信信号は、第1ミキサ5にて第1シ
ンセサイザ10から出力される第1ローカル信号とミキ
シングされることで、第1中間周波数にダウンコンバー
トされるとともに、不要信号が中間周波数バンドパスフ
ィルタ6により除去される。
【0016】受信信号はさらに、第2ミキサ7にて第2
シンセサイザ11から出力される第2ローカル信号とミ
キシングされることで、第2中間周波数にダウンコンバ
ートされた後に復調器8へと入力され、復調される。復
調器8で得られた復調データは、例えば音声再生などを
行う図示しないベースバンド系へと与えられる他に、通
信制御部9へと与えられる。復調器8は増幅器を内蔵し
ていて、復調処理の一環として受信信号の増幅を行う。
そしてこの増幅に関する利得は通信制御部9から与えら
れる第2利得制御電圧に従って決定することとなってい
る。かくしてこの復調器8が増幅手段としての機能を備
えているのである。
【0017】なお、図示しない送信系により生成された
無線周波の送信信号は、アンテナ共用器2の送信側フィ
ルタ2bにより送信帯域外の不要信号が取り除かれた上
でアンテナ1へと供給され、このアンテナ1より放射さ
れる。
【0018】通信制御部9は、復調データに基づいて受
信状況を監視し、例えば第1利得制御電圧および第2利
得制御電圧による受信信号増幅器3および復調器8での
利得制御を行うなどのように無線通信に関する処理の制
御を行う。また通信制御部9は、復調データに基づいて
検出した受信電界強度を出力している。
【0019】第1シンセサイザ10および第2シンセサ
イザ11は、それぞれ図2に示すような構成をなしてい
る。すなわち第1シンセサイザ10および第2シンセサ
イザ11は、電圧制御発振器21、固有周波数変更手段
としての位相検波器22、ループフィルタ23および位
相比較検出器24を備えている。
【0020】電圧制御発振器21は、第1シンセサイザ
10においては第1ローカル信号の周波数の設定値を、
また第2シンセサイザ11においては第2ローカル信号
の周波数の設定値をそれぞれ中心周波数とする所定の周
波数範囲のうちのいずれかの周波数を発振する。電圧制
御発振器21が発振する周波数は、ループフィルタ23
から出力される電圧により定まる。そして電圧制御発振
器21が発振することで生じる信号は、第1シンセサイ
ザ10においては第1ローカル信号として、また第2シ
ンセサイザ11においては第2ローカル信号としてそれ
ぞれ出力される。
【0021】位相検波器22には、電圧制御発振器21
が出力する信号と、基準信号発振器12から出力される
基準信号とがそれぞれ入力されている。そして位相検波
器22は、この2入力の位相差を検出し、その位相差に
応じたデューティでパルス状にチャージポンプ電流を出
力する。なおこの位相検波器22は、シンセサイザ制御
部13から与えられる切換え制御信号に応じてチャージ
ポンプ電流レベルを変更する機能を有する。
【0022】ループフィルタ23は、同図に示すように
コンデンサ23a、抵抗器23bおよびコンデンサ23
cより構成されている。そしてこのループフィルタ23
は、位相検波器22から与えられるチャージポンプ電流
を区間積分することで、電圧制御発振器21の発振周波
数を指示するための制御電圧を生成する。
【0023】かくして、以上の電圧制御発振器21、位
相検波器22およびループフィルタ23により、基準信
号に基づいてローカル信号を生成する位相同期ループが
形成されている。
【0024】位相比較検出器24には、電圧制御発振器
21が出力する信号と、基準信号発振器12から出力さ
れる基準信号とがそれぞれ入力されている。そして位相
比較検出器24は、この2入力の位相差を検出し、その
位相差を示す位相ずれ検出信号を出力する。
【0025】基準信号発振器12は、本携帯電話端末の
動作の基準となる高精度な基準信号を発生する。
【0026】シンセサイザ制御部13は、例えばマイク
ロプロセッサを主体として構成されている。このシンセ
サイザ制御部13は、通信制御部9から出力される受信
電界強度に基づいて第1シンセサイザ10に与えるため
の第1切換え制御信号および第2シンセサイザ11に与
えるための第2切換え制御信号をそれぞれ生成し、出力
する。
【0027】次に以上のように構成された携帯電話端末
の動作につき説明する。なお、電話通信に関する動作な
どの携帯電話端末における基本的な動作は従来よりある
携帯電話端末と同様であるのでその説明は省略し、ここ
では受信入力状態に応じての第1シンセサイザ10およ
び第2シンセサイザ11の動作制御について詳しく説明
することとする。
【0028】第1シンセサイザ10および第2シンセサ
イザ11の動作制御のためにシンセサイザ制御部13
は、図3に示すような処理を所定の時間間隔毎などの所
定のタイミング毎に繰り返し実行する。
【0029】この処理においてシンセサイザ制御部13
はまず、通信制御部9から出力される受信電界強度を取
り込む(ステップST1)。そしてシンセサイザ制御部
13は、その取り込んだ受信電界強度が予め定められた
しきい値以上となっているか否かを確認する(ステップ
ST2)。
【0030】ここで受信電界強度がしきい値以上になっ
ていないならばシンセサイザ制御部13は続いて、切換
え制御信号が現在、Hレベルであるか否かを確認する
(ステップST3)。そして切換え制御信号がHレベル
となっているならばシンセサイザ制御部13は、切換え
制御信号をLレベルに変更し(ステップST4)、これ
をもって処理を終了する。しかし、切換え制御信号がL
レベルとなっているならばシンセサイザ制御部13は、
ステップST4の処理をパスしてそのまま処理を終了す
る。
【0031】このようにシンセサイザ制御部13は、受
信電界強度がしきい値未満であるならば切換え制御信号
をLレベルとしておく。
【0032】一方、受信電界強度がしきい値以上になっ
ていることをステップST2にて確認したならばシンセ
サイザ制御部13は続いて、切換え制御信号が現在、L
レベルであるか否かを確認する(ステップST5)。そ
して切換え制御信号がLレベルとなっているならばシン
セサイザ制御部13は、切換え制御信号をHレベルに変
更し(ステップST6)、これをもって処理を終了す
る。しかし、切換え制御信号がHレベルとなっているな
らばシンセサイザ制御部13は、ステップST6の処理
をパスしてそのまま処理を終了する。
【0033】このようにシンセサイザ制御部13は、受
信電界強度がしきい値以上となっているならば切換え制
御信号をHレベルとしておく。
【0034】ところで以上の処理において用いるしきい
値は、受信電界強度が第1ミキサ5および第2ミキサ7
が飽和してしまうような強入力状態にあるか否かを確認
できるような値に設定される。従ってシンセサイザ制御
部13は、強入力状態ではないときには切換え制御信号
をLレベルとしておき、また強入力状態であるときには
切換え制御信号をHレベルとしておくのである。
【0035】ここで、第1シンセサイザ10と第2シン
セサイザ11とが受信入力状態に応じた動作変化の特性
がほぼ同じであるならば、シンセサイザ制御部13は図
3の処理により第1切換え制御信号および第2切換え制
御信号の双方のレベルの設定を行って良い。しかしなが
ら、第1シンセサイザ10と第2シンセサイザ11とが
受信入力状態に応じた動作変化の特性が異なるならば、
シンセサイザ制御部13はそれぞれの特性を考慮した異
なるしきい値を用いて、図3に示す処理を第1切換え制
御信号および第2切換え制御信号のそれぞれを対象とし
ておのおの行う。
【0036】さて、第1シンセサイザ10および第2シ
ンセサイザ11では、以上のようにしてLレベルまたは
Hレベルに設定される切換え制御信号に基づいて、以下
のような2状態のいずれかで動作する。
【0037】すなわち、切換え制御信号がLレベルであ
るときに位相検波器22は、チャージポンプ電流のレベ
ルを所定の第1レベルとする。
【0038】また、切換え制御信号がHレベルであると
きに位相検波器22は、チャージポンプ電流のレベルを
前記第1レベルよりも大きな所定の第2レベルとする。
【0039】ここで、第1シンセサイザ10および第2
シンセサイザ11が持つ位相同期ループの固有周波数W
nは、チャージポンプ電流のレベルをIp、ループゲイ
ンをKp、コンデンサ23cの静電容量をC1とそれぞ
れ表わすならば、下記の(1)式により求まる。
【0040】 Wn=√(Ip・Kp/C1) …(1) 従って、切換え制御信号がLレベルであるときに比べ、
切換え制御信号がHレベルであるときのほうが固有周波
数が高くなる。ここで切換え制御信号がHレベルとされ
るのは、第1ミキサ5および第2ミキサ7が飽和するよ
うな強入力状態にあるときであるから、第1シンセサイ
ザ10および第2シンセサイザ11における位相同期ル
ープの固有周波数が高く設定されることで、第1シンセ
サイザ10および第2シンセサイザ11における電圧制
御発振器21に変調がかかりづらくなる。かくして、切
換え制御信号がHレベルであるときのチャージポンプ電
流のレベル(第2レベル)を、チャージポンプ電流のレ
ベル上昇によるS/Nの劣化と電圧制御発振器21に変
調がかかることによるS/Nの劣化とを考慮して適切に
設定しておくことによって、強入力状態において第1ミ
キサ5および第2ミキサ7が飽和することに起因するS
/Nの劣化を最小限に抑えることができる。
【0041】そして強入力状態ではないときには、第1
シンセサイザ10および第2シンセサイザ11における
位相同期ループの固有周波数を強入力状態のことを考慮
することなしに設定することが可能であるので、ノイズ
成分の除去を十分に行って良好なS/Nを得ることが可
能である。
【0042】(第2の実施形態)図4は本発明の第2実
施形態に係る無線受信機を適用して構成された携帯電話
端末の要部構成を示すブロック図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0043】この図に示すように本実施形態の携帯電話
端末は、アンテナ1、アンテナ共用器2、受信信号増幅
器3、バンドパスフィルタ4、第1ミキサ5、中間周波
数バンドパスフィルタ6、第2ミキサ7、復調器8、通
信制御部9、第1シンセサイザ10、第2シンセサイザ
11、基準信号発振器12および固有周波数制御手段と
してのシンセサイザ制御部14を有している。
【0044】すなわち本実施形態の携帯電話端末は、前
記第1実施形態の携帯電話端末におけるシンセサイザ制
御部13に代えてシンセサイザ制御部14を備えたもの
である。
【0045】シンセサイザ制御部14は、例えばマイク
ロプロセッサを主体として構成されていて、通信制御部
9から出力される第2利得制御電圧が与えられている。
そしてシンセサイザ制御部14は、通信制御部9から出
力される第2利得制御電圧に基づいて第1シンセサイザ
10に与えるための第1切換え制御信号および第2シン
セサイザ11に与えるための第2切換え制御信号をそれ
ぞれ生成し、出力する。
【0046】次に以上のように構成された携帯電話端末
の動作につき説明する。なお、電話通信に関する動作な
どの携帯電話端末における基本的な動作は従来よりある
携帯電話端末と同様であるのでその説明は省略し、ここ
では受信入力状態に応じての第1シンセサイザ10およ
び第2シンセサイザ11の動作制御について詳しく説明
することとする。
【0047】第1シンセサイザ10および第2シンセサ
イザ11の動作制御のためにシンセサイザ制御部14
は、図5に示すような処理を所定の時間間隔毎などの所
定のタイミング毎に繰り返し実行する。
【0048】この処理においてシンセサイザ制御部14
はまず、通信制御部9から出力される第2利得制御電圧
を取り込む(ステップST11)。そしてシンセサイザ
制御部14は、その取り込んだ第2利得制御電圧が予め
定められたしきい値以下となっているか否かを確認する
(ステップST12)。なおここでは、第2利得制御電
圧のレベルとこの第2利得制御電圧が指定する利得値と
が比例関係に有ることとする。
【0049】ここで第2利得制御電圧がしきい値以下に
なっていないならばシンセサイザ制御部14は続いて、
切換え制御信号が現在、Hレベルであるか否かを確認す
る(ステップST13)。そして切換え制御信号がHレ
ベルとなっているならばシンセサイザ制御部14は、切
換え制御信号をLレベルに変更し(ステップST1
4)、これをもって処理を終了する。しかし、切換え制
御信号がLレベルとなっているならばシンセサイザ制御
部14は、ステップST14の処理をパスしてそのまま
処理を終了する。
【0050】このようにシンセサイザ制御部14は、第
2利得制御電圧がしきい値よりも大きいならば切換え制
御信号をLレベルとしておく。
【0051】一方、第2利得制御電圧がしきい値以下に
なっていることをステップST12にて確認したならば
シンセサイザ制御部14は続いて、切換え制御信号が現
在、Lレベルであるか否かを確認する(ステップST1
5)。そして切換え制御信号がLレベルとなっているな
らばシンセサイザ制御部14は、切換え制御信号をHレ
ベルに変更し(ステップST16)、これをもって処理
を終了する。しかし、切換え制御信号がHレベルとなっ
ているならばシンセサイザ制御部14は、ステップST
16の処理をパスしてそのまま処理を終了する。
【0052】このようにシンセサイザ制御部14は、第
2利得制御電圧がしきい値以下となっているならば切換
え制御信号をHレベルとしておく。
【0053】ところで以上の処理において用いるしきい
値は、第2利得制御電圧が第1ミキサ5および第2ミキ
サ7が飽和するような強入力状態に対応するような利得
を指示するものとなっているか否かを確認できるような
値に設定される。従ってシンセサイザ制御部14は、強
入力状態ではなく第2利得制御電圧が指示する利得値が
比較的大きいときには切換え制御信号をLレベルとして
おき、また強入力状態であるために第2利得制御電圧が
指示する利得値が比較的小さくなっているときには切換
え制御信号をHレベルとしておくのである。
【0054】ここで、第1シンセサイザ10と第2シン
セサイザ11とが受信入力状態に応じた動作変化の特性
がほぼ同じであるならば、シンセサイザ制御部14は図
5の処理により第1切換え制御信号および第2切換え制
御信号の双方のレベルの設定を行って良い。しかしなが
ら、第1シンセサイザ10と第2シンセサイザ11とが
受信入力状態に応じた動作変化の特性が異なるならば、
シンセサイザ制御部14はそれぞれの特性を考慮した異
なるしきい値を用いて、図5に示す処理を第1切換え制
御信号および第2切換え制御信号のそれぞれを対象とし
ておのおの行う。
【0055】そして第1シンセサイザ10および第2シ
ンセサイザ11では、以上のようにシンセサイザ制御部
14により生成された第1切換え制御信号および第2切
換え制御信号に従って、前述の第1実施形態のときと同
様に動作する。
【0056】かくして、本実施形態においても前記第1
実施形態と同様にして、より広範な条件下で良好なS/
Nを得ることが可能となる。
【0057】(第3の実施形態)図6は本発明の第3実
施形態に係る無線受信機を適用して構成された携帯電話
端末の要部構成を示すブロック図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0058】この図に示すように本実施形態の携帯電話
端末は、アンテナ1、アンテナ共用器2、受信信号増幅
器3、バンドパスフィルタ4、第1ミキサ5、中間周波
数バンドパスフィルタ6、第2ミキサ7、復調器8、通
信制御部9、第1シンセサイザ10、第2シンセサイザ
11、基準信号発振器12および固有周波数制御手段と
してのシンセサイザ制御部15を有している。
【0059】すなわち本実施形態の携帯電話端末は、前
記第1実施形態の携帯電話端末におけるシンセサイザ制
御部13に代えてシンセサイザ制御部15を備えたもの
である。
【0060】シンセサイザ制御部15は、例えばマイク
ロプロセッサを主体として構成されていて、第1シンセ
サイザ10から出力される第1位相ずれ検出信号および
第2シンセサイザ11から出力される第2位相ずれ検出
信号がそれぞれ与えられている。そしてシンセサイザ制
御部15は、これらの第1位相ずれ検出信号および第2
位相ずれ検出信号に基づいて第1シンセサイザ10に与
えるための第1切換え制御信号および第2シンセサイザ
11に与えるための第2切換え制御信号をそれぞれ生成
し、出力する。
【0061】次に以上のように構成された携帯電話端末
の動作につき説明する。なお、電話通信に関する動作な
どの携帯電話端末における基本的な動作は従来よりある
携帯電話端末と同様であるのでその説明は省略し、ここ
では受信入力状態に応じての第1シンセサイザ10およ
び第2シンセサイザ11の動作制御について詳しく説明
することとする。
【0062】第1シンセサイザ10および第2シンセサ
イザ11の動作制御のためにシンセサイザ制御部15
は、図7に示すような処理を所定の時間間隔毎などの所
定のタイミング毎に繰り返し実行する。
【0063】この処理において位相ずれ検出信号を取り
込む(ステップST21)。そしてシンセサイザ制御部
15は、その取り込んだ位相ずれ検出信号が示す位相ず
れ量が予め定められたしきい値以上となっているか否か
を確認する(ステップST22)。
【0064】ここで位相ずれ量がしきい値以上になって
いないならばシンセサイザ制御部15は続いて、切換え
制御信号が現在、Hレベルであるか否かを確認する(ス
テップST23)。そして切換え制御信号がHレベルと
なっているならばシンセサイザ制御部15は、切換え制
御信号をLレベルに変更し(ステップST24)、これ
をもって処理を終了する。しかし、切換え制御信号がL
レベルとなっているならばシンセサイザ制御部15は、
ステップST24の処理をパスしてそのまま処理を終了
する。
【0065】このようにシンセサイザ制御部15は、位
相ずれ量がしきい値未満であるならば切換え制御信号を
Lレベルとしておく。
【0066】一方、位相ずれ量がしきい値以上になって
いることをステップST22にて確認したならばシンセ
サイザ制御部15は続いて、切換え制御信号が現在、L
レベルであるか否かを確認する(ステップST25)。
そして切換え制御信号がLレベルとなっているならばシ
ンセサイザ制御部15は、切換え制御信号をHレベルに
変更し(ステップST26)、これをもって処理を終了
する。しかし、切換え制御信号がHレベルとなっている
ならばシンセサイザ制御部15は、ステップST26の
処理をパスしてそのまま処理を終了する。
【0067】このようにシンセサイザ制御部15は、位
相ずれ量がしきい値以上となっているならば切換え制御
信号をHレベルとしておく。
【0068】ところで以上の処理において用いるしきい
値は、検出信号が第1ミキサ5および第2ミキサ7が飽
和して電圧制御発振器21に変調がかかったときに生じ
る位相ずれ量程度の値に設定される。従ってシンセサイ
ザ制御部15は、強入力状態ではなく位相ずれ量が小さ
いときには切換え制御信号をLレベルとしておき、また
強入力状態であるために位相ずれ量が大きくなっている
ときには切換え制御信号をHレベルとしておくのであ
る。
【0069】ここで、第1シンセサイザ10と第2シン
セサイザ11とが受信入力状態に応じた動作変化の特性
がほぼ同じであるならば、シンセサイザ制御部15は第
1位相ずれ検出信号および第2位相ずれ検出信号のいず
れかに基づいての図7の処理により第1切換え制御信号
および第2切換え制御信号の双方のレベルの設定を行っ
て良い。しかしながら、第1シンセサイザ10と第2シ
ンセサイザ11とが受信入力状態に応じた動作変化の特
性が異なるならばシンセサイザ制御部15は、それぞれ
の特性を考慮した異なるしきい値を用い、かつ第1位相
ずれ検出信号および第2位相ずれ検出信号のそれぞれを
用いて、図7に示す処理を第1切換え制御信号および第
2切換え制御信号のそれぞれを対象としておのおの行
う。
【0070】そして第1シンセサイザ10および第2シ
ンセサイザ11では、以上のようにシンセサイザ制御部
15により生成された第1切換え制御信号および第2切
換え制御信号に従って、前述の第1実施形態のときと同
様に動作する。
【0071】かくして、本実施形態においても前記第1
実施形態と同様にして、より広範な条件下で良好なS/
Nを得ることが可能となる。
【0072】(第4の実施形態)以下、本発明の第4実
施形態につき説明する。
【0073】この実施形態は、前記第1実施形態乃至第
3実施形態における第1シンセサイザ10および第2シ
ンセサイザ11の構成を変更して実現されるものであっ
て、固有周波数の変更のための手法が異なるものであ
る。
【0074】従って本実施形態では、第1シンセサイザ
10および第2シンセサイザ11の構成および動作につ
き説明することとする。
【0075】図8は本実施形態に係る携帯電話端末にて
用いられる第1シンセサイザ10および第2シンセサイ
ザ11の構成を示す図である。なお、図2と同一部分に
は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0076】この図に示すように本実施形態で使用され
る第1シンセサイザ10および第2シンセサイザ11
は、電圧制御発振器21、位相比較検出器24、位相検
波器25、第1ループフィルタ26、第2ループフィル
タ27およびセレクタ28,29を備えている。
【0077】位相検波器25には、電圧制御発振器21
が出力する信号と、基準信号発振器12から出力される
基準信号とがそれぞれ入力されている。そして位相検波
器25は、この2入力の位相差を検出し、その位相差に
応じたデューティでパルス状にチャージポンプ電流を出
力する。なおこの位相検波器25は前述した第1乃至第
3実施形態における位相検波器22と異なり、チャージ
ポンプ電流レベルを変更する機能は有していない。
【0078】第1ループフィルタ26および第2ループ
フィルタ27には、位相検波器25から出力されるチャ
ージポンプ電流がセレクタ28により選択的に与えられ
る。そして第1ループフィルタ26および第2ループフ
ィルタ27はそれぞれ、位相検波器22から与えられる
チャージポンプ電流を区間積分することで、電圧制御発
振器21の発振周波数を指示するための制御電圧を生成
する。なお第1ループフィルタ26および第2ループフ
ィルタ27は、図2に示されたループフィルタ23の回
路構成と同様な構成を持つが、コンデンサ23cに相当
するチャージ用のコンデンサの静電容量が第1ループフ
ィルタ26と第2ループフィルタ27とでは互いに異な
る。このチャージ用のコンデンサの静電容量は、第1ル
ープフィルタ26のほうが第2ループフィルタ27より
も大きい。
【0079】セレクタ28は、位相検波器25から出力
されるチャージポンプ電流を、切換え制御信号に応じて
第1ループフィルタ26および第2ループフィルタ27
へと選択的に与える。セレクタ29は、第1ループフィ
ルタ26の出力と第2ループフィルタ27の出力とのい
ずれかを切換え選択信号に応じて選択し、それを制御電
圧として電圧制御発振器21へと与える。なおセレクタ
28,29は、いずれも切換え制御信号がLレベルであ
るときに第1ループフィルタ26を、また切換え制御信
号がHレベルであるときに第2ループフィルタ27を選
択する。
【0080】かくして、第1シンセサイザ10および第
2シンセサイザ11をこのような構成としておくと、強
入力状態ではないために切換え制御信号がLレベルとさ
れているのであれば、セレクタ28,29により第1ル
ープフィルタ26が選択され、電圧制御発振器21、位
相検波器22および第1ループフィルタ26により位相
同期ループが形成される。また強入力状態であるために
切換え制御信号がHレベルとされているのであれば、セ
レクタ28,29により第2ループフィルタ27が選択
され、電圧制御発振器21、位相検波器22および第2
ループフィルタ27により位相同期ループが形成され
る。
【0081】ここで、前述のように第1ループフィルタ
26のチャージ用のコンデンサの静電容量が第2ループ
フィルタ27のチャージ用のコンデンサの静電容量より
大きく設定されているから、前述の(1)式から第1ルー
プフィルタ26の使用時のほうが固有周波数が小さくな
る。このように本実施形態では、第1ループフィルタ2
6、第2ループフィルタ27およびセレクタ28,29
により固有周波数変更手段が実現されている。
【0082】このように、第1ループフィルタ26のチ
ャージ用のコンデンサの静電容量を、固有周波数がノイ
ズ成分の除去を十分に行える程度の値になるように適切
に設定しておくことによって、強入力状態ではないとき
においては良好なS/Nを得ることが可能である。そし
て第2ループフィルタ27のチャージ用のコンデンサの
静電容量を、固有周波数が電圧制御発振器21に変調が
かかりづらくなる程度の値になるように適切に設定して
おくことによって、強入力状態において第1ミキサ5お
よび第2ミキサ7が飽和することに起因するS/Nの劣
化を最小限に抑えることができる。
【0083】(第5の実施形態)以下、本発明の第5実
施形態につき説明する。
【0084】この実施形態は、前記第1実施形態乃至第
3実施形態における第1シンセサイザ10および第2シ
ンセサイザ11の構成を変更して実現されるものであっ
て、固有周波数の変更のための手法が異なるものであ
る。
【0085】従って本実施形態では、第1シンセサイザ
10および第2シンセサイザ11の構成および動作につ
き説明することとする。
【0086】図9は本実施形態に係る携帯電話端末にて
用いられる第1シンセサイザ10および第2シンセサイ
ザ11の構成を示す図である。なお、図2と同一部分に
は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0087】この図に示すように本実施形態で使用され
る第1シンセサイザ10および第2シンセサイザ11
は、電圧制御発振器21、位相比較検出器24、位相検
波器31および固有周波数変更手段としてのループフィ
ルタ32を備えている。
【0088】位相検波器31には、電圧制御発振器21
が出力する信号と、基準信号発振器12から出力される
基準信号とがそれぞれ入力されている。そして位相検波
器31は、この2入力の位相差を検出し、その位相差に
応じたデューティでパルス状にチャージポンプ電流を出
力する。なおこの位相検波器31は前述した第1乃至第
3実施形態における位相検波器22と異なり、チャージ
ポンプ電流レベルを変更する機能は有していない。
【0089】ループフィルタ32は、同図に示すように
コンデンサ23a、抵抗器23b、コンデンサ32a,
32bおよびスイッチ32cより構成されている。そし
てこのループフィルタ23は、位相検波器22から与え
られるチャージポンプ電流を区間積分することで、電圧
制御発振器21の発振周波数を指示するための制御電圧
を生成する。
【0090】ただしループフィルタ32は、チャージ用
にコンデンサ32a,32bが用意されていて、かつコ
ンデンサ32bはスイッチ32cにより使用/不使用が
設定可能となっている。そしてスイッチ32cは、切換
え制御信号がLレベルであるときに閉じ、また切換え制
御信号がHレベルであるときに開く。
【0091】かくして、第1シンセサイザ10および第
2シンセサイザ11をこのような構成としておくと、強
入力状態ではないために切換え制御信号がLレベルとさ
れているのであれば、スイッチ32cが閉じてコンデン
サ32a,32bがともにチャージ用として動作する。
また強入力状態であるために切換え制御信号がHレベル
とされているのであれば、スイッチ32cが開いてコン
デンサ32bは不使用状態となり、コンデンサ32aの
みがチャージ用として動作する。
【0092】この結果、強入力状態ではないときは強入
力状態であるときに比べてチャージ用のコンデンサの静
電容量より大きく設定されるから、前述の(1)式から強
入力状態ではないときのほうが固有周波数が小さくな
る。
【0093】従って、コンデンサ32aの静電容量を、
固有周波数が電圧制御発振器21に変調がかかりづらく
なる程度の値になるように適切に設定しておくことによ
って、強入力状態において第1ミキサ5および第2ミキ
サ7が飽和することに起因するS/Nの劣化を最小限に
抑えることができる。またコンデンサ32bの静電容量
を、コンデンサ32aとの合成静電容量が固有周波数を
ノイズ成分の除去を十分に行える程度の値とすることが
できる値となるように適切に設定しておくことによっ
て、強入力状態ではないときにおいては良好なS/Nを
得ることが可能である。
【0094】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記各実施形態では、第1シン
セサイザ10および第2シンセサイザ11の双方の固有
周波数の可変制御を行うこととしているが、飽和するお
それがあるのが第1ミキサ5および第2ミキサ7のいず
れか一方のみであるならば、その飽和するおそれがある
ミキサに対応するシンセサイザのみに関して固有周波数
の可変制御を行うようにしても良い。
【0095】また前記各実施形態では、本発明に係る無
線受信機を携帯電話端末に適用した例を示しているが、
本発明の無線受信機は他の様々な種類の無線通信装置に
適用が可能である。
【0096】また前記各実施形態では、ループフィルタ
へと与えるチャージポンプ電流のレベルやループフィル
タにてチャージポンプ電流でチャージされるコンデンサ
の静電容量を変更することで固有周波数を変更すること
としているが、ループゲインを変更することで固有周波
数を変更する構成をとることも可能である。
【0097】また前記第1乃至第3実施形態では、位相
検波器22が出力するチャージポンプ電流のレベルを変
化させることとしているが、位相検波器をチャージポン
プ電流レベルを一定とするものとし、この位相検波器と
ループフィルタ23との間に電流変換回路を設けるなど
のように、ループフィルタ23へと与えるチャージポン
プ電流のレベルを変更するための手法は任意であって良
い。
【0098】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、強入力状態では無いと
きと強入力状態であるときとで位相同期ループの固有周
波数を変更することとし、強入力状態であるときは強入
力状態ではないときの第1周波数に比べて高い第2周波
数に設定するようにしたので、強入力状態ではないとき
には強入力状態であるときに比べて位相同期ループのル
ープフィルタでのノイズ除去が効率的に行われるが、逆
に強入力状態であるときには強入力状態ではないときに
比べてノイズ除去の効率は低下するものの位相同期ルー
プの発振器に変調がかかりづらくされ、この結果、受信
入力の強弱に拘わらずに良好なS/Nを得ることが可能
な無線受信機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る無線受信機を適用
して構成された携帯電話端末の要部構成を示すブロック
図。
【図2】第1シンセサイザ10および第2シンセサイザ
11の詳細構成を示す図。
【図3】図1中のシンセサイザ制御部13による切換え
制御信号のレベル設定のための処理の手順を示すフロー
チャート。
【図4】本発明の第2実施形態に係る無線受信機を適用
して構成された携帯電話端末の要部構成を示すブロック
図。
【図5】図4中のシンセサイザ制御部14による切換え
制御信号のレベル設定のための処理の手順を示すフロー
チャート。
【図6】本発明の第3実施形態に係る無線受信機を適用
して構成された携帯電話端末の要部構成を示すブロック
図。
【図7】図6中のシンセサイザ制御部15による切換え
制御信号のレベル設定のための処理の手順を示すフロー
チャート。
【図8】本発明の第4実施形態に係る携帯電話端末にて
用いられるシンセサイザの構成を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る携帯電話端末にて
用いられるシンセサイザの構成を示す図。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…アンテナ共用器 3…受信信号増幅器 4…バンドパスフィルタ 5…第1ミキサ 6…中間周波数バンドパスフィルタ 7…第2ミキサ 8…復調器 9…通信制御部 10…第1シンセサイザ 11…第2シンセサイザ 12…基準信号発振器 13,14,15…シンセサイザ制御部 21…電圧制御発振器 22…位相検波器 23…ループフィルタ 24…位相比較検出器 25…位相検波器 26…第1ループフィルタ 27…第2ループフィルタ 28,29…セレクタ 31…位相検波器 32…ループフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桃田 和拓 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 BB01 CC01 CC15 CC24 CC41 CC42 DD09 DD32 FF06 GG01 GG07 GG15 HH01 KK12 KK27 PP02 PP05 QQ06 RR03 RR20 5K020 DD05 FF04 GG04 GG10 GG11 GG12 KK04 KK08 LL01 LL09 MM11 MM12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相同期ループを利用して所定周波数の
    ローカル信号を生成するシンセサイザ回路と、 このシンセサイザ回路により生成された前記ローカル信
    号と受信信号とをミキシングすることで前記受信信号の
    周波数を変換するミキサ回路とを有した無線受信機にお
    いて、 前記位相同期ループの固有周波数を所定の第1周波数お
    よびこの第1周波数よりも高い所定の第2周波数に選択
    的に設定する固有周波数変更手段と、 前記受信信号の受信レベルが所定レベル以上であるか否
    かを監視し、前記受信レベルが前記所定レベルよりも小
    さいときには前記固有周波数を前記第1周波数に、また
    前記受信レベルが前記所定レベル以上であるときには前
    記固有周波数を前記第2周波数にそれぞれ設定するべく
    前記固有周波数変更手段を制御する固有周波数制御手段
    とを具備したことを特徴とする無線受信機。
  2. 【請求項2】 前記固有周波数変更手段は、前記位相同
    期ループに含まれるループフィルタへと供給するチャー
    ジポンプ電流のレベルを変化させることで前記固有周波
    数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の無線
    受信機。
  3. 【請求項3】 前記固有周波数変更手段は、前記位相同
    期ループに含まれるループフィルタにてチャージポンプ
    電流により充電されるコンデンサの静電容量を変化させ
    ることで前記固有周波数を変化させることを特徴とする
    請求項1に記載の無線受信機。
  4. 【請求項4】 前記固有周波数制御手段は、前記受信信
    号の受信電界強度に基づいて前記受信レベルが前記所定
    レベル以上であるか否かを監視することを特徴とする請
    求項1に記載の無線受信機。
  5. 【請求項5】 受信信号を所定の利得制御信号に応じた
    利得で増幅する増幅手段と、 受信機入力に応じて前記増幅手段の利得を制御するべく
    前記利得制御信号を生成して出力する自動利得制御手段
    とを備え、 かつ前記固有周波数制御手段は、前記自動利得制御手段
    が出力する前記利得制御信号に基づいて前記受信レベル
    が前記所定レベル以上であるか否かを監視することを特
    徴とする請求項1に記載の無線受信機。
  6. 【請求項6】 前記固有周波数制御手段は、前記ローカ
    ル信号と前記位相同期ループで使用される基準信号との
    位相差に基づいて前記受信レベルが前記所定レベル以上
    であるか否かを監視することを特徴とする請求項1に記
    載の無線受信機。
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