JP2002050979A - 無線通信機 - Google Patents
無線通信機Info
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Abstract
ルタの特性を、それぞれのモードに最適な特性に切り換
えることによって、各モードにおけるSN比等の向上の
特性を向上させること。 【解決手段】PLL周波数シンセサイザを有して、モー
ド切り換え手段の操作に応じて複数のモードの送受信機
能を備えた無線通信機TRにおいて、PLL周波数シン
セサイザ3のループフィルタ33の時定数回路RC1,
RC2をモード切り換え手段の操作に連動させて切り換
える時定数切り換え手段35を備えた。
Description
セサイザを備えた無線送受信機に関するものである。
備えた無線受信機は種々のものが提案されている。例え
ば、実開平1−67829号公報に開示された無線受信
機は、受信周波数を設定するための周波数制御信号の立
ち上がりを検出する微分回路と、その微分回路の出力信
号でオンとなるスイッチング回路とを有するループフィ
ルタ回路を設け、このループフィルタを構成するコンデ
ンサに早い時間で電荷を蓄積できるようにして、ロック
アップタイムを短くしたPLL周波数シンセサイザを備
えている。また、特開平6−260956号公報に開示
された無線受信機は、電波を受信した時に受信検出信号
を出力する受信検出信号発生手段と、受信検出信号によ
ってループフィルタの時定数を切り換える切り換え手段
とを備え、周波数スキャンを行う時には、ループフィル
タの時定数を短くして高速で次々にロックアップし、そ
こに電波が入感した場合にのみ、ループフィルタの時定
数を適正値に切り換えるようにすることにより、周波数
スキャン時のロックアップタイムを短くすることができ
るPLL周波数シンセサイザを備えている。
うな従来の無線受信機に備えられたPLL周波数シンセ
サイザは、スキャン時と通常時との切り換えは可能であ
っても、送受信のモードを切り換えてもPLL周波数シ
ンセサイザのループフィルタは共用していた。しかし、
SSB/CWモードとFMモードでは必要とされるCN
特性が違い、SSB/CWモードに適応させるとFMモ
ードで不利となり、FMモードに適応させるとSSB/
CWモードに不利になるって、両立させることはできな
い。即ち、従来は、変復調モードに連動してそれぞれの
モードに最適なループフィルタの特性(即ちCN特性)
に切り換えることはできなかった。
えに連動してループフィルタの特性を、それぞれのモー
ドに最適な特性に切り換えることによって、各モードに
おけるSN比の向上等の特性向上を目的としてなされた
ものである。
通信機においては、PLL周波数シンセサイザを有し
て、モード切り換え手段の操作に応じて複数のモードの
受信機能および/もしくは送信機能を備えた無線受信機
において、PLL周波数シンセサイザのループフィルタ
の時定数を前記モード切り換え手段の操作に連動させて
切り換える時定数切り換え手段を備えていることを特徴
としている。
キャリアの近傍のノイズ成分のレベルとの関係を図5、
6、7を参照して説明する。PLL周波数シンセサイザ
においては、キャリアの上下両側におけるノイズ成分の
分布がループフィルタの時定数の大小に応じて変化す
る。例えば、SSB/CW用のループフィルタのように
小さな時定数の場合に図6のようにキャリアの上下両側
に生じていたピークは、時定数を大きくするにつれてキ
ャリアに近づきつつレベルが高くなり、FM用のループ
フィルタのように大きな時定数になると図5のように殆
ど目立たなくなる。図7は図5の特性と図6の特性を同
一グラフ上に重ねて表示したものである。図6のような
特性の場合には、キャリアに極めて近い領域においては
ノイズのレベルが小さく、キャリアのノイズの最大レベ
ルとの差Aが十分に大きいので、占有する帯域が非常に
狭いSSB/CWモードに適したループフィルタとな
る。加えて、小さな時定数によってロックアップタイム
が早くなるという効果も得られる。図6のような特性の
ループフィルタを、FMモードに使用すると比較的広い
帯域(例えば±10KHz程度)内におけるノイズ量(ノ
イズレベルの積分値)が大きくなるため特に送信時SN
比が悪く使用に耐えない。一方、図5のような特性の場
合には、キャリアを中心にしてノイズのレベルが急に下
がっているので、キャリアとノイズのレベル差Bが大き
く受信の場合には高い受信時SN比が得られる。また、
比較的広い帯域(例えば±10KHz程度)に含まれるノ
イズ量(ノイズレベルの積分値)が小さいので高い送信
時SN比が得られる。従って、占有する帯域が比較的広
いFMモードに適したループフィルタとなる。図5のよ
うな特性のループフィルタを、占有する帯域が非常に狭
いSSB/CWモードに使用するとキャリアに極めて近
い領域(超近傍領域、例えば±2KHz程度)における
ノイズレベルが図6のような特性に比較して高いため、
音の濁りとなって歪率が高くなりやすいという欠点があ
る。本発明は、このような、それぞれのモードに適した
ループフィルタをモード切り換えに連動して切り換える
ようにしたものである。
機を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説
明する。
としての無線送受信機TRのブロック図であり、受信部
1と送信部2とPLL周波数シンセサイザ3とモード切
り換え手段4と送受信切り換え手段5とを備えている。
受信部1の受信周波数及び送信部2の送信周波数は、前
記PLL周波数シンセサイザ3から出力される周波数に
基づいて制御される。そして、受信部1及び送信部2は
前記送受信切り換え手段5の操作に基づいて受信動作も
しくは送信動作に切り換え制御される。さらにまた、受
信部1及び送信部2は前記モード切り換え手段4の操作
に基づいて複数の受信モード、例えばSSB/CWモー
ドと、FMモードの何れかのモードに切り換え制御され
る。
た図2において、前記PLL周波数シンセサイザ3は、
基準周波数refと分周器31から出力される分周周波数と
の位相差を出力する位相比較器32と、位相比較器32から
のパルス状の出力波形を平滑化してアナログ電圧信号と
して出力するループフィルタ33と、ループフィルタ33か
ら出力されるアナログ電圧信号に応じた周波数を発振出
力する電圧制御発振器(以後VCO)34とを備え、前記
分周器31における分周比を制御することによって前記V
COから出力される周波数を制御するように構成されて
いる。前記ループフィルタ33は、SSB/CWモード用
に設定された時定数回路RC1と、FMモード用に設定
された時定数回路RC2と、これらの時定数回路を相互
に排他的に選択する時定数切り換え手段35と、増幅器
36とを備えている。なお、前記二つの時定数回路にお
いては、SSB/CWモード用の時定数回路RC1の時
定数が、FMモード用の時定数回路RC2の時定数より
小さく設定されている。
を図3に示した。この回路構成例において、トランジス
タQ1とトランジスタQ2とで増幅器36を構成し、2.
2KΩの抵抗と1μFのコンデンサとでFMモード用の
時定数回路RC2を構成し、1.8KΩの抵抗と0.1μFの
コンデンサとでSSB/CWモード用の時定数回路RC
1を構成している。そして、アナログスイッチS1,S
2で時定数切り換え手段35を構成している。なお、時
定数回路は、図2、図3に示したようなフィードバック
回路型に限らず、図4に示した例のようなバイパス回路
型としてもよい。
用いた送受信機TRにおいて、SSBもしくはCWモー
ドの場合には、モード切り換え手段4を操作してSSB
/CWモードに切り換える。このモード切り換え手段4
は運用する周波数帯に応じて自動的に制御されることも
可能である。また、受信する場合には送受信切り換え手
段5を受信側に切り換えて受信部1を作動させる。
ドに切り換えると、PLL周波数シンセサイザ3の時定
数切り換え手段35へモード切り換え信号が入力され、
FM用の時定数回路RC2が選択される。この時定数回
路RC2の時定数は大きく設定されているので、図5に
示したように、キャリア周波数の近くの領域におけるノ
イズ成分のレベルがキャリア周波数から離れるに連れて
急激に低下し、占有する帯域内のノイズ成分の全体的な
積分値が小さくなり、復調時のノイズ量が少なくなる。
CWモードに切り換えると、PLL周波数シンセサイザ
3の時定数切り換え手段35へもモード切り換え信号が
入力され、SSB/CW用の時定数回路RC1が選択さ
れる。この時定数回路RC1の時定数は小さく設定され
ている。この時定数回路を選択した場合には、キャリア
周波数に極めて近い周波数領域、図6における超近傍領
域におけるノイズ成分のレベルがFM用の時定数回路R
C2を選択した場合より抑制されている(図7におい
て、A>B)ので、基本的に占有する帯域が非常に狭い
SSB/CWモードの場合には、ノイズ量が少なくな
り、復調信号の歪率も低くなる。さらに、時定数が小さ
いためにロックアップタイムが早くなるという効果も得
られる。
合には、モード切り換えに連動して図6のような特性の
SSB/CW用ループフィルタを選択するので、キャリ
アに極めて近い領域においてはノイズのレベルが小さ
く、キャリアとノイズの最大レベルとの差Aが十分に大
きいので、低い歪率が得られると共に、ロックアップタ
イムが早くなるという効果も得られる。また、FMモー
ドの場合には、モード切り換えに連動して図5のような
特性のFM用ループフィルタを選択するので、ノイズの
積分値が小さくなり送受信において優れたSN比が得ら
れる。図7において、Cで示した部分が、復調信号の歪
率がFM用の時定数回路RC2に比較してSSB/CW
用の時定数回路RC1が有利になる部分であり、Dで示
した部分が、ノイズの積分値がSSB/CW用の時定数
回路RC1に比較してFM用の時定数回路RC2が有利
になる部分である。
フィルタの構成は図示した構成に限定されたものではな
く、ループフィルタの時定数を切り換えることができれ
ば種々の回路構成が可能である。
ド切り換えに応じてループフィルタの時定数をそれぞれ
のモードに適したものに切り換えるので、それぞれのモ
ードで最適なSN比等の特性を得ることができる。
の無線送受信機の構成を示した構成図である。
ある。
した図である。
定数回路 RC2 FMモード用に時定数が設定された時定数回路 35 時定数切り換え手段 36 増幅器
Claims (1)
- 【請求項1】PLL周波数シンセサイザを有して、モー
ド切り換え手段の操作に応じて複数のモードの受信機能
および/もしくは送信機能を備えた無線通信機におい
て、PLL周波数シンセサイザのループフィルタの時定
数を前記モード切り換え手段の操作に連動させて切り換
える時定数切り換え手段を備えていることを特徴とする
無線通信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231905A JP3786567B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 無線通信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231905A JP3786567B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 無線通信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002050979A true JP2002050979A (ja) | 2002-02-15 |
JP3786567B2 JP3786567B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=18724667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000231905A Expired - Lifetime JP3786567B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 無線通信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3786567B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005031978A1 (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pll周波数シンセサイザ |
JP2012120104A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Mitsubishi Electric Corp | 電力増幅器 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231905A patent/JP3786567B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005031978A1 (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pll周波数シンセサイザ |
US7394323B2 (en) | 2003-09-29 | 2008-07-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | PLL frequency synthesizer |
JP2012120104A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Mitsubishi Electric Corp | 電力増幅器 |
Also Published As
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---|---|
JP3786567B2 (ja) | 2006-06-14 |
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