JP2002299237A - 多結晶半導体膜の製造方法 - Google Patents

多結晶半導体膜の製造方法

Info

Publication number
JP2002299237A
JP2002299237A JP2001105711A JP2001105711A JP2002299237A JP 2002299237 A JP2002299237 A JP 2002299237A JP 2001105711 A JP2001105711 A JP 2001105711A JP 2001105711 A JP2001105711 A JP 2001105711A JP 2002299237 A JP2002299237 A JP 2002299237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
amorphous semiconductor
polycrystalline semiconductor
liquid crystal
polycrystalline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001105711A
Other languages
English (en)
Inventor
Genshiro Kawachi
玄士朗 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001105711A priority Critical patent/JP2002299237A/ja
Publication of JP2002299237A publication Critical patent/JP2002299237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒径が大きくかつ均一な多結晶半導体層を得
る。 【解決手段】 基板の表面に非晶質半導体層を形成し、
レーザアニールすることによって該非晶質半導体層を多
結晶半導体層に改質する工程からなり、前記レーザアニ
ールの際に、該非晶質半導体層の周囲に加熱された雰囲
気を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多結晶半導体膜の製
造方法に係り、たとえば液晶表示装置に形成される薄膜
トランジスタの形成に適用するに好適な多結晶半導体膜
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばアクティブ・マトリクス型の液
晶表示装置は、液晶を介して対向配置される各透明基板
のうち一方の透明基板の液晶側の面に、x方向に延在し
y方向に並設されるゲート信号線とy方向に延在しx方
向に並設されるドレイン信号線とが形成され、これら各
信号線によって囲まれた矩形状の各領域を画素領域とし
ている。
【0003】そして、各画素領域には片側のゲート信号
線からの走査信号によって作動される薄膜トランジスタ
と、この薄膜トランジスタを介して片側のドレイン信号
線からの映像信号が供給される画素電極とが形成されて
いる。
【0004】この画素電極は前記各透明基板のうちいず
れかの透明基板の液晶側の面に形成された対向電極との
間に電界を発生せしめ、この電界によって液晶の光透過
率を制御せしめるようになっている。
【0005】ここで、前記薄膜トランジスタとして、そ
の半導体層が多結晶シリコン(ポリシリコン)層で形成
されたものが知られている。
【0006】このような多結晶シリコン層は、透明基板
の表面に非晶質シリコン層を形成し、レーザアニールす
ることによって該非晶質シリコン層を多結晶シリコン層
に改質する工程を経ることによって形成できる。
【0007】すなわち、非晶質シリコン層が形成された
透明基板はヒータが内蔵されたホルダに載置され、該レ
ーザアニールの際に、該ヒータによって透明基板を加熱
するようになっている。非晶質シリコンはその後冷却さ
れるにともない結晶が形成されてその粒径が大きくな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような多
結晶シリコン層の形成は、たとえば近年の液晶表示装置
のようにその基板が大きくなるにつれ、その表面に形成
された非晶質シリコン層をその全域にわたって均一に加
熱することが困難になり、これにより、粒径の均一な多
結晶シリコン層を形成できなくなってきていることが指
摘されるに至っている。
【0009】また、レーザアニールによる溶融後におけ
る冷却において、その冷却速度を増大させていることか
ら、非晶質シリコン層に形成される結晶はその粒径が比
較的小さいという不都合も生じていた。
【0010】結晶の粒径を大きくするためには、レーザ
光の照射パワーを増大させることが効果的であることが
確認されているが、このようにした場合いわゆるプロセ
スマージンが縮小され賢明な方法としては採用され難い
ものであった。
【0011】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、その目的は、基板が大きくなってもその全
域にわたって均一な多結晶半導体層を得ることができる
多結晶半導体層の製造方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、粒径の大きな
多結晶半導体層の製造方法を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、高品質かつ均
一な多結晶半導体層を得ることができる多結晶半導体膜
の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明において開示され
る発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。すなわち、本発明による多結晶半
導体膜の製造方法は、基板の表面に非晶質半導体層を形
成し、レーザアニールすることによって該非晶質半導体
層を多結晶半導体層に改質する工程からなり、前記レー
ザアニールの際に、該非晶質半導体層の周囲に加熱した
非酸化性ガスの雰囲気を形成することを特徴とするもの
である。
【0015】このように構成された多結晶半導体膜の製
造方法は、レーザアニールの際に、非晶質半導体層の周
囲に加熱した非酸化性ガスの雰囲気を形成するようにし
ていることから、該非晶質半導体層の全域にわたって均
一な加熱を施すことができるようになる。このため、全
域にわたって均一な多結晶半導体層を形成することがで
きる。
【0016】ここで、雰囲気を非酸化性としているのは
半導体層が酸化されると結晶が大きく成長できないから
である。
【0017】また、上述したようにすることにより、非
晶質半導体層への加熱は無駄がなく効率的に行うことが
できることから、その冷却の速度をなだらかにすること
ができる。このため、非晶質半導体層に形成される結晶
の粒径も大きなものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による多結晶半導体
膜の製造方法の実施例を図面を用いて説明をする。 〔実施例1〕図2は、レーザアニール装置の要部構成を
示すブロック図である。本装置は、石英製の窓を有する
チャンバ1と、その真空排気系2と、前記チャンバ1に
非酸化性ガスを供給する非酸化性ガス供給系3と、この
非酸化性ガス供給系3と前記チャンバ1の間に介装され
て雰囲気ガスを加熱するガス加熱機構4と、該チャンバ
1にレーザ光を投射するレーザ系5とを含んでなる。
【0019】チャンバ1内にはx−y−zステージから
構成される基板ホルダ6が配置されている。この基板ホ
ルダ6にはガラス基板8が載置されるようになってお
り、このガラス基板8の表面には非晶質シリコン層10
が形成されている。
【0020】また、レーザ系5は、XeClエキシマレ
ーザビームを発生するレーザ発信器5Aと、レーザビー
ム整形機構5Bと、ミラー5Cとを含んで構成されてい
る。
【0021】図1は、前記基板ホルダ6上に載置された
ガラス基板8に対してレーザビームを照射するためのレ
ーザ系5と、加熱された非酸化性ガスを供給するための
非酸化性ガス供給系3とガス加熱機構4の詳細を示して
いる。
【0022】この実施例では、レーザ系5から照射され
るレーザビームRBの前記ガラス基板8(正確には非晶
質シリコン層10)の照射個所の近傍にガスノズル12
が配置されている。このガスノズル12は、ガラス基板
8と平行に配置された円筒形状からなり、その詳細を図
3に示すように、その側面には長手方向に沿って複数の
ガス噴出孔12aが並設されている。
【0023】ガスノズル12には前記非酸化性ガス供給
系3からのガスがガス加熱機構4を介して供給され、該
ガスノズル12のガス噴出孔12aを通して前記ガラス
基板8上のレーザビーム照射個所に噴出されるようにな
っている。
【0024】この場合、ガスノズル12から噴出される
ガスは前記ガス加熱機構4によって加熱されており、こ
れにより、少なくともレーザビーム照射個所の近傍の前
記ガラス基板8及びその表面に形成された非晶質シリコ
ン層10を加熱するようになっている。この場合、非晶
質シリコン層10の加熱個所における表面が300℃〜
450℃、望ましくは300℃〜400℃である。
【0025】このように構成されたレーザアニール装置
において、まず、基板ホルダ6にガラス基板8を載置す
る。このガラス基板8の上面には非晶質シリコン層がた
とえば厚さ100nmに形成されている。
【0026】次に、真空排気系2によりチャンバ1内を
圧力が約1mPaになるまで排気し、その後、非酸化性ガ
ス供給系3により非酸化性ガス、たとえば、アルゴン
(Ar)、二酸化窒素(N2)、ネオン(Ne)、ヘリウム
(He)等のガスをチャンバ1内が約1g気圧になるま
で注入する。その後、ガラス基板8面の非晶質シリコン
層10にXeClエキシマレーザを照射してレーザアニ
ールした。ここで、レーザは、たとえば、その発振波長
が308nmのもの、パルス幅が28nsのものを使用
するのが好適である。
【0027】図4は、基板ホルダ6を図中矢印方向に移
動させて、レーザビームRBの照射と加熱された非酸化
性ガスの噴出を行っていることを示している図である。
レーザビームRBの照射が終了した非晶質シリコン層は
多結晶シリコン層10Pに改質される。
【0028】この場合、レーザビームRBが照射されて
いる部分は、近接して配置されるガスノズル12からの
加熱された非酸化性ガスが噴出されていることから、温
度分布を均一化させやすく、形成される多結晶シリコン
層10Pの粒径は均一になるようになる。
【0029】そして、このように局部的に加熱がなされ
た後に、基板ホルダ6の移動にともなって、徐々に該加
熱部から遠ざかり冷却されるようになる。このため、多
結晶シリコン層10Pの粒径は大きく成長するという効
果を奏する。
【0030】図3に示すガスノズル12は、それにすで
に加熱された非酸化性ガスが供給されるように構成され
たものである。しかし、他の実施例として、図5に示す
ように、ガスノズル12の内部あるいはその周面に加熱
用フィラメント15を該ガスノズル12の長手方向に沿
って形成してもよい。このようにすることにより、上述
したガス加熱機構5Bを設ける必要がなくなるととも
に、熱の有効利用が図れ、かつ温度の均一なガス噴出を
達成することができる。
【0031】加熱用フィラメント15としては、たとえ
ば、線状のタングステン、白金等を用いることができ
る。
【0032】〔実施例2〕本実施例は、液晶表示装置の
基板の上面に形成される薄膜トランジスタの形成におい
て、本発明を適用する場合を示すものである。
【0033】図6は、液晶を介して対向配置される各透
明基板のうち一方の透明基板SUB1の液晶側の面の構
成を等価回路図で示している。
【0034】同図において、透明基板SUB1の表面
に、そのx方向に延在しy方向に並設されるゲート信号
線GLとx方向に延在しy方向に並設されるゲート信号
線DLとが形成されている。
【0035】これら各信号線GL、DLによって囲まれ
た矩形状の各領域を画素領域とし、各画素領域には片側
のゲート信号線GLからの走査信号によって作動される
薄膜トランジスタTFTと、この薄膜トランジスタTF
Tを介して片側のドレイン信号線DLからの映像信号が
供給される画素電極PXとが形成されている。
【0036】この画素電極PXは前記各透明基板のうち
他方の透明基板SUB2の液晶側の面に形成された対向
電極(図示せず)との間に電界を発生せしめ、この電界
によって液晶の光透過率を制御せしめるようになってい
る。
【0037】マトリクス状に配置される各画素領域の集
合は液晶表示部ARを構成し、この液晶表示部ARを被
うようにして透明基板SUB2が液晶を介して配置さ
れ、この透明基板SUB2は該液晶の封止を兼ねるシー
ル材SLによって透明基SUB1と固着されている。
【0038】図7は、前記画素領域の構成を示す平面図
であり、図8は、図7のVIII−VIII線における断面図を
示している。
【0039】透明基板SUB1の液晶側の面に、まず、
x方向に延在しy方向に並設される一対のゲート信号線
GLが形成されている。
【0040】これらゲート信号線GLは後述の一対のド
レイン信号線DLとともに矩形状の領域を囲むようにな
っており、この領域を画素領域として構成するようにな
っている。
【0041】このようにゲート信号線GLが形成された
透明基板SUB1の表面にはたとえばSiNからなる絶
縁膜GIが該ゲート信号線GLをも被って形成されてい
る。
【0042】この絶縁膜GLは、後述のドレイン信号線
DLの形成領域においては前記ゲート信号線GLに対す
る層間絶縁膜としての機能を、後述の薄膜トランジスタ
TFTの形成領域においてはそのゲート絶縁膜としての
機能を、後述の容量素子Caddの形成領域においては
その誘電体膜としての機能を有するようになっている。
【0043】そして、この絶縁膜GIの表面であって、
前記ゲート信号線GLの一部に重畳するようにしてたと
えば多結晶シリコンSiからなる半導体層ASが形成さ
れている。
【0044】この多結晶シリコンSiからなる半導体層
ASは、たとえば透明基板SUB1のたとえば全域に非
晶質シリコン層を形成し、実施例1に示した方法で、該
非晶質シリコン層を多結晶シリコン層に変質させたもの
で、その後、いわゆるフォトリソグラフィ技術による選
択エッチングで上述したパターンに形成したものであ
る。
【0045】この半導体層ASは、薄膜トランジスタT
FTのそれであって、その上面にドレイン電極SD2お
よびソース電極SD1を形成することにより、ゲート信
号線GLの一部をゲート電極とする逆スタガ構造のMI
S型トランジスタを構成することができる。
【0046】ここで、前記ドイレン電極SD2およびソ
ース電極SD1はドレイン信号線DLの形成の際に同時
に形成されるようになっている。
【0047】すなわち、y方向に延在されx方向に並設さ
れるドレイン信号線DLが形成され、その一部が前記半
導体層ASの上面にまで延在されてドレイン電極SD2
が形成され、また、このドレイン電極SD2と薄膜トラ
ンジスタのチャネル長分だけ離間されてソース電極SD
1が形成されている。
【0048】このソース電極SD1は半導体層AS面か
ら画素領域側の絶縁膜GIの上面に至るまで若干延在さ
れ、後述の画素電極PXとの接続を図るためのコンタク
ト部が形成されている。
【0049】なお、半導体層ASとドレイン電極SD2
およびソース電極SD1との界面には高濃度の不純物が
ドープされた薄い層が形成され、この層はコンタクト層
として機能するようになっている。
【0050】このコンタクト層は、たとえば半導体層A
Sの形成時に、その表面にすでに高濃度の不純物層が形
成されており、その上面に形成したドレイン電極SD2
およびソース電極SD1のパターンをマスクとしてそれ
から露出された前記不純物層をエッチングすることによ
って形成することができる。
【0051】このように薄膜トランジスタTFT、ドイ
レン信号線DL、ドレイン電極、SD2およびソース電極
SD1が形成された透明基板SUB1の表面にはたとえ
ばSiNからなる保護膜PSVが形成されている。この
保護膜PSVは前記薄膜トランジスタTFTの液晶との
直接の接触を回避する層で、該薄膜トランジスタTFT
の特性劣化を防止せんとするようになっている。
【0052】保護膜PSVの上面には画素電極PXが形
成されている。この画素電極PXはたとえばITO(I
ndium−Tin−Oxide)膜からなる透光性の
導電膜から構成されている。
【0053】この画素電極PXは、薄膜トランジスタT
FTの形成領域を回避して画素領域の大部分を占めるよ
うにして形成されている。そして、その一部が前記保護
膜PSVの一部に形成されたコンタクトホールCHを通
して薄膜トランジスタTFTのソース電極SD1に電気
的に接続されている。
【0054】さらに、画素電極PXはこれに接続される
前記薄膜トランジスタTFTを駆動するゲート信号線G
とは異なる他の隣接するゲート信号線GLの上方に至る
まで延在されて、該他のゲート信号線GLと重畳する部
分を形成している。この部分において、画素電極PXと
他のゲート信号線GLとの間に保護膜PSVを誘電体膜
とする容量素子Caddが形成されるようになってい
る。
【0055】この容量素子Caddは、たとえば画素電
極PXに供給された映像信号を比較的長く蓄積させる等
の機能をもたせるようになっている。
【0056】そして、このように画素電極PXが形成さ
れた透明基板SUB1の上面には該画素電極PXをも被
って配向膜ORI1が形成されている。この配向膜OR
I1は液晶と直接に当接する膜で、その表面に形成され
たラビングによって該液晶の分子の初期配向方向を決定
づけるようになっている。
【0057】なお、図8において、透明基板SUB2の
液晶側の面には、その各画素領域を画するようにしてブ
ラックマトリクスBMが形成されている。すなわち、少
なくとも液晶表示部に形成されたブラックマトリクスB
Mは各画素領域の周辺部を残す領域に開口が形成された
パターンをなし、これにより表示のコントラストの向上
を図っている。
【0058】また、このブラックマトリクスBMは透明
基板SUB2側の薄膜トランジスタTFTを充分被うよ
うにして形成され、該薄膜トランジスタTFTへの外来
光の照射を妨げることによって該薄膜トランジスタTF
Tの特性劣化を回避するようになっている。
【0059】ブラックマトリクスBMが形成された透明
基板SUB2の面には該ブラックマトリクスBMの開口
を被ってカラーフィルタFILが形成されている。この
カラーフィルタFILはたとえば赤(R)、緑(G)、青
(B)の各色のフィルタからなり、y方向に並設される各
画素領域群にたとえば赤色のフィルタが共通に形成さ
れ、該画素領域群にx方向に順次隣接する画素領域群に
共通に緑(G)色、青(B)色、赤(R)色、……、という
ような配列で形成されている。
【0060】ブラックマトリクスBMおよびカラーフィ
ルタFILが形成された透明基板SUB2の表面にはこ
れらブラックマトリクスBMおよびカラーフィルタFI
Lをも被って平坦化膜OCが形成されている。この平坦
化膜OCは塗布によって形成できる樹脂膜からなり、前
記ブラックマトリクスBMおよびカラーフィルタFIL
の形成によって顕在化する段差をなくすために設けられ
る。
【0061】この平坦膜OCの上面には、たとえばIT
O膜からなる透光性の導電膜が形成され、この導電膜に
よって各画素領域に共通の対向電極CTが形成されてい
る。
【0062】この平坦化膜OCの表面には配向膜ORI
2が形成され、この配向膜ORI2は液晶と直接に当接
する膜で、その表面に形成されたラビングによって該液
晶の分子の初期配向方向を決定づけるようになってい
る。
【0063】このようにして形成された液晶表示装置の
薄膜トランジスタTFTは、その半導体層ASの粒径を
大きくかつ均一に形成でき、電子あるいはホールの移動
度を大きくできるようになり、リーク電流の発生を大幅
に抑えることができるようになる。
【0064】なお、上述した実施例では、薄膜トランジ
スタTFTは各画素に形成するそれを示したものであ
る。しかし、この薄膜トランジスタTFTに限定される
ことはなく、たとえばゲート信号線GLの一端側にて接
続されて透明基板SUB1上に形成される垂直走査駆動
回路、あるいはドレイン信号線DLの一端側にて接続さ
れて透明基板SUB1上に形成される映像信号駆動回路
を形成する場合において、これら垂直走査駆動回路ある
いは映像信号駆動回路を構成する各トランジスタにも本
発明を適用できることはいうまでもない。
【0065】また、上述した実施例では、液晶表示装置
の製造において、その薄膜トランジスタの形成に本発明
を適用されたものである。しかし、これに限定されるこ
とはなく、たとえばエレクトロ・ルミネセンス(EL)
等の表示装置にも適用できることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による多結晶半導体膜の製造方法によれば、粒径
が大きくかつ均一な多結晶半導体層を得ることができ
る。また、液晶表示装置の薄膜トランジスタに適用させ
ることにより、高性能で均一なものを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多結晶半導体膜の製造方法に用い
られるレーザアニール装置の一実施例を示す詳細図であ
る。
【図2】本発明による多結晶半導体膜の製造方法に用い
られるレーザアニール装置の一実施例を示すブロック図
である。
【図3】前記レーザアニール装置に用いられるガスノズ
ルの一実施例を示す構成図である。
【図4】非晶質半導体層が多結晶半導体層へ変質する過
程を示した説明図である。
【図5】前記レーザアニール装置に用いられるガスノズ
ルの他の実施例を示す構成図である。
【図6】本発明による多結晶半導体膜の製造方法を用い
て形成された液晶表示装置の全体を示す回路図である。
【図7】前記液晶表示装置の画素領域の一実施例を示す
平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線における断面図である。
【符号の説明】
1…チャンバ、2…真空排気系、3……非酸化性ガス供
給系、4…ガス加熱機構、5…レーザ系、5A…レーザ
発信器、5B…レーザビーム整形機構、5C…ミラー、
6…基板ホルダ、8…ガラス基板、10…非晶質シリコ
ン層、10P…多結晶シリコン層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA29 JA24 JA26 JA44 KA04 KA10 MA27 MA28 MA29 MA30 NA24 PA01 PA12 5F052 AA02 AA11 AA13 BB07 CA04 DA02 JA01 5F110 AA28 BB02 CC07 CC08 DD02 DD14 GG02 GG13 GG25 HK09 HK16 HL07 NN24 NN72 NN73 PP03 PP04 PP05 PP06 PP13 PP40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に非晶質半導体層を形成し、
    レーザアニールすることによって該非晶質半導体層を多
    結晶半導体層に改質する工程からなり、前記レーザアニ
    ールの際に、該非晶質半導体層の周囲に加熱された雰囲
    気を形成することを特徴とする多結晶半導体膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 基板の表面に非晶質半導体層を形成し、
    レーザアニールすることによって該非晶質半導体層を多
    結晶半導体層に改質する工程からなり、 前記レーザアニールの際に、該非晶質半導体層の周囲に
    加熱された非酸化性ガスの雰囲気を形成することを特徴
    とする多結晶半導体膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板の表面に非晶質半導体層を形成し、
    レーザアニールすることによって該非晶質半導体層を多
    結晶半導体層に改質する工程からなり、 前記レーザアニールの際に、該非晶質半導体層の周囲に
    加熱された不活性ガスの雰囲気を形成することを特徴と
    する多結晶半導体膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板の表面に非晶質半導体層を形成し、
    レーザ光の走査によってアニールすることによって該非
    晶質半導体層を多結晶半導体層に改質する工程からな
    り、 前記レーザ光の走査に追随させて、該非晶質半導体層の
    前記レーザ光の照射領域に加熱された非酸化性ガスを吹
    き付けることを特徴とする多結晶半導体膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 液晶を介して対向配置される基板のうち
    少なくとも一方の基板の表面に薄膜トランジスタが形成
    された液晶表示装置の製造方法であって、 前記基板の表面に非晶質半導体層を形成し、レーザアニ
    ールすることによって該非晶質半導体層を多結晶半導体
    層に改質し、この多結晶半導体層を前記薄膜トランジス
    タの半導体層とする工程を備え、 前記レーザアニールの際に、該非晶質半導体層の周囲に
    加熱された雰囲気を形成することを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱された雰囲気は非晶質半導体層の近
    傍にて300〜450℃であることを特徴とする請求項
    5に記載の多結晶半導体膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記非晶質半導体層は非晶質シリコン層
    であることを特徴とする請求項6に記載の多結晶半導体
    膜の製造方法。
JP2001105711A 2001-04-04 2001-04-04 多結晶半導体膜の製造方法 Pending JP2002299237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001105711A JP2002299237A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 多結晶半導体膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001105711A JP2002299237A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 多結晶半導体膜の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002299237A true JP2002299237A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18958349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001105711A Pending JP2002299237A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 多結晶半導体膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002299237A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004179653A (ja) * 2002-11-15 2004-06-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体膜の作製方法及び半導体装置の作製方法、並びにレーザー処理装置
JP2006100804A (ja) * 2004-09-01 2006-04-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の作製方法
JP2006108271A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Ulvac Japan Ltd アモルファスシリコン膜をポリシリコン膜に変換するための方法および装置
US8106330B2 (en) 2002-11-15 2012-01-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for fabricating semiconductor film and semiconductor device and laser processing apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004179653A (ja) * 2002-11-15 2004-06-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体膜の作製方法及び半導体装置の作製方法、並びにレーザー処理装置
JP4610178B2 (ja) * 2002-11-15 2011-01-12 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
US8106330B2 (en) 2002-11-15 2012-01-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for fabricating semiconductor film and semiconductor device and laser processing apparatus
JP2006100804A (ja) * 2004-09-01 2006-04-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の作製方法
JP2006108271A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Ulvac Japan Ltd アモルファスシリコン膜をポリシリコン膜に変換するための方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3621151B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3562590B2 (ja) 半導体装置作製方法
TWI362704B (en) Method for annealing silicon thin films using conductive layer and polycrystalline silicon thin films prepared therefrom
KR920010885A (ko) 박막반도체와 그 제조방법 및 제조장치 및 화상처리장치
JP3841910B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JPH09156916A (ja) 多結晶珪素作製装置およびその動作方法
US8673705B2 (en) Method of producing thin film transistor and thin film transistor
JPH06124890A (ja) 薄膜状半導体装置の作製方法。
JP2002299237A (ja) 多結晶半導体膜の製造方法
JP2002075904A (ja) レーザアニール装置および多結晶シリコンの製造方法
KR100510438B1 (ko) 비정질 실리콘의 결정화방법
JP2001332493A (ja) レーザアニール方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPH06124889A (ja) 薄膜状半導体装置の作製方法
JPH0653509A (ja) 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置およびその作製方法
JP3973960B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3618604B2 (ja) 半導体装置作製方法
KR100504488B1 (ko) 금속유도 결정화법에 의한 저온 폴리 실리콘 박막 제조방법
JP3545289B2 (ja) 半導体装置作製方法
JP2002076349A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10135148A (ja) レーザー照射システム及びその応用方法
JP3560929B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JPH08339965A (ja) 結晶性半導体膜の形成方法
JP4112451B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3950307B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3161701B2 (ja) 液晶電気光学装置の作製方法