JP2002298928A - 電極体の評価方法、並びにそれを用いたリチウム二次電池およびその製造方法 - Google Patents

電極体の評価方法、並びにそれを用いたリチウム二次電池およびその製造方法

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JP2002298928A
JP2002298928A JP2001101208A JP2001101208A JP2002298928A JP 2002298928 A JP2002298928 A JP 2002298928A JP 2001101208 A JP2001101208 A JP 2001101208A JP 2001101208 A JP2001101208 A JP 2001101208A JP 2002298928 A JP2002298928 A JP 2002298928A
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Akira Shimada
暁 島田
Takuma Makino
琢磨 牧野
Taketoshi Tsutsumi
武敏 堤
Masanobu Kito
賢信 鬼頭
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電基板と正極活物質および負極活物質の密
着力による電極体の評価方法を提供する。 【解決手段】 集電基板16に電極活物質17が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体の評価方法である。集電基板
16に対する電極活物質17の密着力により電極体のサ
イクル特性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電極体の評価方
法、並びにそれを用いたリチウム二次電池およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、リチウム二次電池は、携帯電
話、VTR、ノート型コンピューター等の携帯型電子機
器の電源用電池として広く用いられるようになってきて
いる。また、リチウム二次電池は、単電池電圧が4V程
度と、従来の鉛蓄電池等の二次電池よりも高く、しかも
エネルギー密度が大きいことから、前記携帯電子機器の
みならず、最近の環境問題を背景に、低公害車として積
極的に一般への普及が図られている電気自動車(EV)
或いはハイブリッド電気自動車(HEV)のモータ駆動
用電源としても注目を集めている。
【0003】 リチウム二次電池は、一般的に、正極活
物質にリチウム遷移金属複合化合物が、負極活物質に炭
素質材料が、電解液にLiイオン電解質を有機溶媒に溶
解した有機電解液が用いられ、電池反応を行う電極体と
しては、コインセル型、捲回型、積層型といった形態の
ものがある。
【0004】 これらの中で、EV・HEV等に好適に
用いられる比較的容量の大きいリチウム二次電池におい
ては、電極体として、図6に示すように、集電用タブ
(リード線として機能する。以下、「タブ」という。)
5・6(正極用タブ5、負極用タブ6)が取り付けられ
た正負各電極板2・3(正極板2、負極板3)を、互い
に接触しないように、間にセパレータ4を介しつつ、巻
芯13の外周に捲回してなる捲回型電極体1(以下、
「捲回体」という。)が好適に用いられる。
【0005】 電極板2・3は、金属箔等の集電基板の
両表面に電極活物質(正極活物質と負極活物質の両方を
指す。)層を形成したものであり、タブ5・6は、電極
板2・3及びセパレータ4を巻芯13周りに巻き取る作
業中に、超音波溶接等の手段を用いて、電極板2・3の
端部の金属箔を露出させた部分に所定間隔で取り付ける
ことができる。
【0006】 また、積層型電極体(以下、「積層体」
という。)7は、図7の斜視図に示すように、一定面積
を有する所定形状の正極板8と負極板9とをセパレータ
10を挟みながら交互に積層した構造を有しており、1
枚の電極板8・9に少なくとも一本のタブ11・12
(正極用タブ11、負極用タブ12)が取り付けられ
る。電極板8・9の使用材料や作成方法は、捲回体1に
おける電極板2・3等と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 ここで、捲回体1や
積層体7を用いたEV・HEV用のリチウム二次電池で
は、長期間にわたって充放電を繰り返す必要があること
から、電池の充放電サイクル特性(充放電の繰り返しに
よる電池容量変化特性を指す。以下、「サイクル特性」
という。)の劣化をいかに小さく抑えて、電池寿命を延
命を可能とするかが重要な課題となる。
【0008】 リチウム二次電池のサイクル特性は、捲
回体1や積層体7といった電極体の構成に大きく支配さ
れ、特に、電子伝導性が他の部材と比較して小さい正極
活物質および負極活物質の影響を大きく受ける。従っ
て、集電基板に塗工された正極活物質および負極活物質
を、いかに安定となるように形成するかが、高持続性電
池実現の鍵となることが知られていた。
【0009】 そこで、本発明者らが、集電基板に塗工
された正極活物質および負極活物質の状態と電極体の特
性の因果関係を調べていたところ、集電基板と正極活物
質および負極活物質の密着力とサイクル特性に明らかな
相関性があることを見出した。さらに、車載用電源とし
てリチウム二次電池を用いる場合、地域によっては零下
の環境で使用されることもあるが、集電基板と正極活物
質および負極活物質の密着力が一定以上であれば、零下
の環境であっても、その正極板、負極板を用いたリチウ
ム二次電池のサイクル特性の低下を抑制できることを見
出し、本発明に到達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、集電基板に電極活物質が塗工された、正極板と負
極板とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸し
た電極体の評価方法であって、前記集電基板に対する前
記電極活物質の密着力により前記電極体のサイクル特性
を評価することを特徴とする電極体の評価方法、が提供
される。
【0011】 本発明においては、密着力としては、一
定形状の板状物と正極板または負極板とを用意し、板状
物と正極板または負極板の電極活物質面とを一定面積貼
り付けた後、正極板または負極板を板状物と貼り付けた
面の近傍で180°折り曲げ、次いで、板状物の正極板
または負極板と貼り付けた面以外の部分を固定し、この
板状物に対して水平方向に正極板または負極板を一定速
度で引っ張るときに計測される、正極板または負極板と
電極活物質との剥離強度により評価されることが好まし
い。
【0012】 また、正極板に塗工される電極活物質と
しては、リチウム遷移金属複合酸化物を用いることが好
ましく、具体的には、マンガン酸リチウムを用いること
が好ましい。負極板に塗工される電極活物質としては、
炭素材料を用いることが好ましく、具体的には、高黒鉛
化炭素材料またはハードカーボンを用いることが好まし
い。
【0013】 また、正極板の集電基板としては、アル
ミニウムまたはチタンからなるものを用いることが好ま
しく、負極板の集電基板としては、銅またはニッケルか
らなるものを用いることが好ましい。
【0014】 本発明の電極体の評価方法は、捲回型電
極体の評価に好適に採用される。また、リチウム二次電
池の電極体を評価することに適している。
【0015】 また、本発明によれば、負極用集電基板
に対する負極活物質の剥離強度が、0.005N/mm
以上である負極板を用いた電極体を備えることを特徴と
するリチウム二次電池、が提供される。
【0016】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に対する正極活物質の剥離強度が、0.015N/mm
以上である正極板を用いた電極体を備えることを特徴と
するリチウム二次電池、が提供される。
【0017】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に対する正極活物質の剥離強度が、0.015N/mm
以上である正極板を用い、負極用集電基板に対する負極
活物質の剥離強度が、0.005N/mm以上である負
極板を用いた電極体を備えることを特徴とするリチウム
二次電池、が提供される。
【0018】 このとき、正極活物質としては、マンガ
ン酸リチウムであることが好ましく、マンガン酸リチウ
ムとしては、立方晶スピネル構造を有することが好まし
く、さらにマンガン酸リチウムのLi/Mn比が、0.
5より大であることが好ましい。
【0019】 上述したリチウム二次電池の構成条件
は、電池容量が2Ah以上であるものに好適であり、車
載用電池として、電気自動車用又はハイブリッド電気自
動車用、並びにエンジン起動用に好適に用いられる。
【0020】 また、本発明によれば、電極体を電池ケ
ースに収容し、電極蓋で封止するリチウム二次電池の製
造方法であって、正極用集電基板に対する正極活物質の
剥離強度が0.015N/mm以上である正極板と、負
極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が0.00
5N/mm以上である負極板と、セパレータと、巻芯と
を用意し、前記正極板と前記負極板の間に前記セパレー
タを挟むようにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回
することにより作成した電極体を用いることを特徴とす
るリチウム二次電池の製造方法、が提供される。
【0021】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に正極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後
常温に戻したときの前記正極用集電基板に対する前記正
極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強
度の80%以上である正極板を用いた電極体を備えるこ
とを特徴とするリチウム二次電池、が提供される。
【0022】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に電極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後
常温に戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負
極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強
度の80%以上である負極板を用いた電極体を備えるこ
とを特徴とするリチウム二次電池、が提供される。
【0023】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に正極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後
常温に戻したときの前記正極用集電基板に対する前記正
極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強
度の80%以上である正極板を用い、かつ前記電極体を
−20℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前
記負極用集電基板に対する前記負極活物質の剥離強度
が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以上であ
る負極板を用いた電極体を備えることを特徴とするリチ
ウム二次電池、が提供される。
【0024】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に正極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度
が、0.015N/mm以上であり、かつ前記電極体を
−20℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前
記正極用集電基板に対する前記正極活物質の剥離強度
が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以上であ
る正極板を用いた電極体を備えることを特徴とするリチ
ウム二次電池、が提供される。
【0025】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に電極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度
が、0.005N/mm以上であり、前記電極体を−2
0℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前記負
極用集電基板に対する前記負極活物質の剥離強度が、−
20℃に載置する前の剥離強度の80%以上である負極
板を用いた電極体を備えることを特徴とするリチウム二
次電池、が提供される。
【0026】 また、本発明によれば、正極用集電基板
に正極活物質が、負極用集電基板に負極活物質が塗工さ
れた、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、非
水電解液を含浸した電極体を備えるリチウム二次電池で
あって、正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度
が、0.015N/mm以上であり、前記電極体を−2
0℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前記正
極用集電基板に対する前記正極活物質の剥離強度が、−
20℃に載置する前の剥離強度の80%以上である正極
板を用い、負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強
度が、0.005N/mm以上であり、かつ前記電極体
を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの
前記負極用集電基板に対する前記負極活物質の剥離強度
が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以上であ
る負極板を用いた電極体を備えることを特徴とするリチ
ウム二次電池、が提供される。
【0027】 上述したリチウム二次電池の構成条件
は、電池容量が2Ah以上であるものに好適であり、車
載用電池として、電気自動車用又はハイブリッド電気自
動車用、並びにエンジン起動用に好適に用いられる。
【0028】 また、本発明によれば、電極体を電池ケ
ースに収容し、電極蓋で封止するリチウム二次電池の製
造方法であって、前記電極体を−20℃に1時間以上載
置した後常温に戻したときの前記正極用集電基板に対す
る前記正極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前
の剥離強度の80%以上である正極板と、前記電極体を
−20℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前
記負極用集電基板に対する前記負極活物質の剥離強度
が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以上であ
る負極板と、セパレータと、巻芯とを用意し、前記正極
板と前記負極板の間に前記セパレータを挟むようにし
て、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回することにより作
製した電極体を用いることを特徴とするリチウム二次電
池の製造方法、が提供される。
【0029】 また、本発明によれば、電極体を電池ケ
ースに収容し、電極蓋で封止するリチウム二次電池の製
造方法であって、正極用集電基板に対する正極活物質の
剥離強度が、0.015N/mm以上であり、かつ前記
電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻した
ときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質の剥
離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以
上である正極板と、負極用集電基板に対する負極活物質
の剥離強度が、0.005N/mm以上であり、かつ前
記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻し
たときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質の
剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%
以上である負極板と、セパレータと、巻芯とを用意し、
前記正極板と前記負極板の間に前記セパレータを挟むよ
うにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回することに
より作製した電極体を用いることを特徴とするリチウム
二次電池の製造方法、が提供される。
【0030】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態につい
て説明するが、本発明が以下の実施形態に限定されるも
のではないことはいうまでもない。
【0031】 本発明は、集電基板に電極活物質が塗工
された、正極板と負極板とを捲回または積層してなる、
非水電解液を含浸した電極体の評価方法であり、集電基
板に対する電極活物質の密着力により電極体のサイクル
特性を評価する。この集電基板に対する電極活物質の密
着力は、一定形状の板状物と正極板または負極板とを用
意し、板状物と正極板または負極板の電極活物質面とを
一定面積貼り付けた後、正極板または負極板を板状物と
貼り付けた面の近傍で180°折り曲げ、次いで、板状
物の正極板または負極板と貼り付けた面以外の部分を固
定し、この板状物に対して水平方向に正極板または負極
板を一定速度で引っ張るときに計測される、正極板また
は負極板と電極活物質との剥離強度により評価すること
ができる。以下、リチウム二次電池の電極体を例として
上記の評価方法を詳しく説明しながら、集電基板に対す
る電極活物質の密着力と電極体のサイクル特性の相関を
示すこととする。
【0032】 (1)試料の作製方法 正極板としては、正極活物質に、導電助剤としてのアセ
チレンブラックを添加したものに、更に溶剤、バインダ
を加えて作製した正極剤スラリーを、厚さ20μmの金
属箔の片面もしくは両面に、活物質厚みが約100μm
になるように塗工しロールプレスして作製する。そし
て、この正極板から幅10mm、長さ50mmの正極板
を切り出し、図1に示すように、この活物質面と幅10
mm、長さ40mmの板状物とを、幅10mm、長さ約
10mmの両面テープで貼り付け、貼り付けた面の近傍
で180°折り曲げて正極の試料を作製する。
【0033】 このとき、リチウム二次電池に用いられ
る電極体においては、正極板に塗工される電極活物質と
して、リチウム遷移金属複合酸化物を用いることが好ま
しく、リチウム遷移金属複合酸化物の中でも、マンガン
酸リチウムを用いることが特に好ましい。正極活物質に
リチウム遷移金属複合酸化物を用いると、サイクル特性
のよい電極体を作製することができ、中でも正極活物質
にマンガン酸リチウムを用いると出力密度および電位が
高い電極体を作製することができる。また正極板の集電
基板としては、正極電気化学反応から、アルミニウムま
たはチタンからなるものを用いることが好ましい。板状
物としては、両面テープでしっかりと接着されるものが
好ましく、銅板等の金属板が好適に用いられる。
【0034】 負極板としては、負極活物質に、溶剤、
バインダを加えて作製した負極剤スラリーを、厚さ10
μmの金属箔の片面もしくは両面に、活物質厚みが約8
0μmになるように塗工しロールプレスして作製する。
そして、この負極板から幅10mm、長さ50mmの正
極板を切り出し、図1に示すように、この活物質面と幅
10mm、長さ40mmの板状物とを、幅10mm、長
さ約10mmの両面テープで貼り付け、貼り付けた面の
近傍で180°折り曲げて負極の試料を作製する。
【0035】 このとき、リチウム二次電池に用いられ
る電極体においては、負極板に塗工される電極活物質と
して炭素材料を用いることが好ましく、炭素材料の中で
も、高黒鉛化炭素材料またはハードカーボンを用いるこ
とが好ましい。これは、正極の電気化学反応との組み合
わせによるものである。また負極板の集電基板として、
負極電気化学反応から、銅またはニッケルからなるもの
を用いることが好ましい。板状物としては、両面テープ
でしっかりと接着されるものが好ましく、銅板等の金属
板が好適に用いられる。また、評価できる電極体には特
に制限はないが、後述する実施例で内部に捲回型電極体
を有するリチウム二次電池を用いて説明しているよう
に、本発明の評価方法は、捲回型電極体の評価に好適で
あり、リチウム二次電池の電極体を評価に好適である。
【0036】 尚、正極板および負極板の集電体と活物
質の密着力は、活物質とバインダの配合比、溶剤との配
合条件、塗工条件(温度、速度)、ロールプレス条件
(温度、速度)により調整することができる。
【0037】 (2)剥離強度の計測方法 上記(1)のようにして作製した試料を、オートグラフ
を用いて、板状物の正極板と貼り付けた面以外の部分を
固定し、この板状物に対して水平方向に正極板または負
極板を5mm/minで引っ張ることにより剥離強度を
計測する。
【0038】 (3)評価方法 図2のグラフは、正極用集電体にアルミニウム箔、正極
活物質にマンガン酸リチウムを用いたとき、図3のグラ
フは、負極活物質に高黒鉛化炭素材料、負極用集電体に
銅箔を用いたときの代表的な剥離強度の計測結果を示し
ている。正極板および負極板の活物質とバインダの配合
比、溶剤との配合条件、塗工条件(温度、速度)、ロー
ルプレス条件(温度、速度)は同じである。説明のため
に、図2、図3の計測結果を模式的に表現したものを図
4に示す。図4に示すように、まず剥離開始時に荷重は
ピークを示す。この最大荷重の変位は、試料の取り付け
状態、オートグラフの測定開始位置等により変動し、最
大荷重の大きさも試料の取り付け状態により変動する。
最大荷重の大きさは、特に折り曲げの状態によって変動
しやすい。これらのことから、最大荷重を密着力の指標
として使用することは出来ないと判断できる。そして、
剥離し始めると荷重は減少し、その後は一定荷重で剥離
は進行し、すべて剥がれきった状態で荷重はゼロとな
る。つまり、剥がれ始めと剥がれ終わりは試料毎に変動
があり、安定的に剥離が進行している中間点付近の荷重
を密着力すなわち剥離強度の指標とするとよいと判断で
きる。ここでは、最大荷重時を剥離開始位置(変位=0
mm)とし、剥離進行中ほぼ一定荷重となった中間点
(変位=5mm)を剥離強度の指標とする。図2、図3
の計測と同様にして、正極板と負極板について各5の計
測を行った結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】 表1に示すように、剥離試験の結果は、
正極板の平均荷重は0.27N/10mmで、標準偏差
は0.04であり、負極板の平均荷重は0.08N/1
0mmで、標準偏差0.02である。この平均値と標準
偏差から評価方法として十分適用可能であると判断でき
る。このように、正極板の剥離試験の平均荷重は、負極
板の剥離試験の平均荷重に比べ大きくなる。正極用集電
基板に用いたアルミニウム箔の強度(硬度)は、負極用
集電基板に用いた銅箔より高い。また、集電基板に電極
活物質をロールプレス処理を施す際に、電極活物質は金
属箔に食い込もうとする力が働く。この食い込み方は、
使用される電極活物質の粒子形状にも依存するが、集電
基板である金属箔の強度(硬度)が高い場合には粒子の
金属箔への食い込みは小さくなる。よって、アルミ箔に
対する正極活物質の食い込みより、銅箔に対する負極活
物質の食い込みの方が小さいものとなり、この食い込み
の差が平均加重の差となって現れたものと考えられる。
実際の剥離試験における剥離後の試験片では、負極では
剥離後の銅箔がより金属光沢を持っているのに対し、正
極ではアルミ箔に正極材料が一部付着していることを観
察できる。上記観察結果からすると、負極では界面剥
離、正極では活物質層内剥離を起こしていると推測され
る。このことからも上述の考察が裏付けられていると思
われる。尚、後述する実施例の電池の作製方法で説明し
ているように、集電基板に対する電極活物質の剥離強度
は、電極活物質とバインダの配合比、溶剤との配合条
件、塗工条件(温度、速度)、ロールプレス条件(温
度、速度)により変化するものである。
【0041】 以上説明してきた評価方法を用いて電極
体を評価すると、後述する実施例で示されるように、負
極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が、0.0
05N/mm以上である負極板を用いた電極体を備える
構成とする。このことにより、前記電極体を備える電池
は、高いサイクル特性を発揮することが出来る。
【0042】 また、正極用集電基板に対する正極活物
質の剥離強度が、0.015N/mm以上である正極板
を用いた電極体を備える構成とする。このことにより、
前記電極体を備える電池は、高いサイクル特性を発揮す
ることが出来る。
【0043】 また、正極用集電基板に対する正極活物
質の剥離強度が、0.015N/mm以上である正極板
を用い、負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度
が、0.005N/mm以上である負極板を用いた電極
体を備える構成とする。このことにより、前記電極体を
備える電池は、高いサイクル特性を発揮することが出来
る。
【0044】 前記正極板には、正極活物質が、マンガ
ン酸リチウムであることが好ましく、マンガン酸リチウ
ムが、立方晶スピネル構造を有することが好ましく、さ
らにマンガン酸リチウムのLi/Mn比が、0.5より
大であることが好ましい。これらは、正極活物質として
好適であり、それらを用いた電極体を備える電池は、高
いサイクル特性を備えることが出来る。
【0045】 上述した電極体の構成条件は、電池容量
が2Ah以上であるものに好適であり、高いサイクル特
性が要求される車載用電池として、電気自動車用又はハ
イブリッド電気自動車用、並びにエンジン起動用に好適
に用いることが出来る。
【0046】 また、本発明のリチウム二次電池の製造
方法は、電極体を電池ケースに収容し、電極蓋で封止す
るリチウム二次電池の製造方法であり、正極用集電基板
に対する正極活物質の剥離強度が0.015N/mm以
上である正極板と、負極用集電基板に対する負極活物質
の剥離強度が0.005N/mm以上である負極板と、
セパレータと、巻芯とを用意し、前記正極板と前記負極
板の間に前記セパレータを挟むようにして、前記巻芯の
外周壁に、積層、捲回することにより作成した電極体を
用いるという方法をとる。このことにより、高いサイク
ル特性を発揮することが出来る電極体を備える電池を作
製することが出来る。
【0047】 また、本発明のリチウム二次電池は、正
極用集電基板に正極活物質が、負極用集電基板に負極活
物質が塗工された、正極板と負極板とを捲回または積層
してなる、非水電解液を含浸した電極体を備えるリチウ
ム二次電池であり、電極体を−20℃に1時間以上載置
した後常温に戻したときの前記正極用集電基板に対する
前記正極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の
剥離強度の80%以上である正極板を用いた電極体を備
える構成とする。本発明の電極体は、リチウム二次電池
に備えられ、車載用として用いることを想定している
が、その場合に、零下の環境で用いられることがある。
後述する実施例に示すように、前記電極体を−20℃に
1時間以上載置した後常温に戻したときの前記負極用集
電基板に対する前記負極活物質の剥離強度が、−20℃
に載置する前の剥離強度の80%以上である負極板と、
前記正極板を用いた電極体を備える電池は、高いサイク
ル特性を発揮することが出来る。
【0048】 また、前記電極体を−20℃に1時間以
上載置した後常温に戻したときの前記負極用集電基板に
対する前記負極活物質の剥離強度が、−20℃に載置す
る前の剥離強度の80%以上である負極板を用いた電極
体を備える構成とする。このことにより、前記電極体を
備える電池は、高いサイクル特性を発揮することが出来
る。
【0049】 また、前記電極体を−20℃に1時間以
上載置した後常温に戻したときの前記正極用集電基板に
対する前記正極活物質の剥離強度が、−20℃に載置す
る前の剥離強度の80%以上である正極板を用い、かつ
前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質
の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
%以上である負極板を用いた電極体を備える構成とす
る。このことにより、前記電極体を備える電池は、高い
サイクル特性を発揮することが出来る。
【0050】 また、正極用集電基板に対する正極活物
質の剥離強度が、0.015N/mm以上であり、かつ
前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質
の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
%以上である正極板を用いた電極体を備える構成とす
る。このことにより、前記電極体を備える電池は、高い
サイクル特性を発揮することが出来る。
【0051】 また、負極用集電基板に対する負極活物
質の剥離強度が、0.005N/mm以上であり、前記
電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻した
ときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質の剥
離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以
上である負極板を用いた電極体を備える構成とする。こ
のことにより、前記電極体を備える電池は、高いサイク
ル特性を発揮することが出来る。
【0052】 また、正極用集電基板に対する正極活物
質の剥離強度が、0.015N/mm以上であり、前記
電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻した
ときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質の剥
離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80%以
上である正極板を用い、負極用集電基板に対する負極活
物質の剥離強度が、0.005N/mm以上であり、か
つ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に
戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物
質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の8
0%以上である負極板を用いた電極体を備える構成とす
る。このことにより、前記電極体を備える電池は、高い
サイクル特性を発揮することが出来る。
【0053】 上述した電極体の構成条件は、電池容量
が2Ah以上であるものに好適であり、高いサイクル特
性が要求される車載用電池として、電気自動車用又はハ
イブリッド電気自動車用、並びにエンジン起動用に好適
に用いることが出来る。
【0054】 また、本発明のリチウム二次電池の製造
方法は、電極体を電池ケースに収容し、電極蓋で封止す
るリチウム二次電池の製造方法であり、前記電極体を−
20℃に1時間以上載置した後常温に戻したときの前記
正極用集電基板に対する前記正極活物質の剥離強度が、
−20℃に載置する前の剥離強度の80%以上である正
極板と、前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後
常温に戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負
極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強
度の80%以上である負極板と、セパレータと、巻芯と
を用意し、前記正極板と前記負極板の間に前記セパレー
タを挟むようにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回
することにより作製した電極体を用いるという方法をと
る。このことにより、高いサイクル特性を発揮すること
が出来る電極体を備える電池を作製することが出来る。
【0055】 また、本発明のリチウム二次電池の製造
方法は、電極体を電池ケースに収容し、電極蓋で封止す
るリチウム二次電池の製造方法であり、正極用集電基板
に対する正極活物質の剥離強度が、0.015N/mm
以上であり、かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載
置した後常温に戻したときの前記正極用集電基板に対す
る前記正極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する前
の剥離強度の80%以上である正極板と、負極用集電基
板に対する負極活物質の剥離強度が、0.005N/m
m以上であり、かつ前記電極体を−20℃に1時間以上
載置した後常温に戻したときの前記負極用集電基板に対
する前記負極活物質の剥離強度が、−20℃に載置する
前の剥離強度の80%以上である負極板と、セパレータ
と、巻芯とを用意し、前記正極板と前記負極板の間に前
記セパレータを挟むようにして、前記巻芯の外周壁に、
積層、捲回することにより作製した電極体を用いるとい
う方法をとる。このことにより、高いサイクル特性を発
揮することが出来る電極体を備える電池を作製すること
が出来る。
【0056】 以下、本発明を実施例に基づいて、さら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0057】(実施例1〜4、比較例1、2)実施例1
〜4および比較例1、2に係る電池は、マンガン酸リチ
ウムを正極活物質とし、これに導電助剤としてアセチレ
ンブラックを添加したものに、更に溶剤、バインダを加
えて作製した正極剤スラリーを、厚さ20μmのアルミ
ニウム箔の両面に塗工しロールプレスして作製した、活
物質厚みがそれぞれ約100μmの正極板と、これと同
様の方法に加え、高黒鉛化炭素材料を負極活物質とし、
厚さ10μmの銅箔の両面に塗工しロールプレスして作
製した、活物質厚みがそれぞれ約80μmの負極板とを
用いて捲回型電極体を作製し、電池ケースに収容後、E
CとDECの等容量混合溶媒に電解質としての六フッ化
リン酸リチウムを1mol/lの濃度となるように溶解
した非水電解液を充填して作製したものである。尚、各
正極板の剥離強度は、正極活物質とバインダの配合比、
溶剤との配合条件、塗工条件(温度、速度)、ロールプ
レス条件(温度、速度)により調整した。各正極板の剥
離強度は、表2に示すとおりである。また各負極板に
は、剥離強度が0.08N/10mmのものを使用し
た。これら各種電池の初回充電後の電池容量は、全て約
10Ahであった。結果は表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】 また、サイクル試験は、図5に示される
充放電サイクルを1サイクルとして、これを繰り返すこ
とにより行った。即ち、1サイクルは放電深度50%の
充電状態の電池を10C(放電レート)相当の電流10
0Aにて9秒間放電した後18秒間休止し、その後70
Aで6秒間充電後、続いて18Aで27秒間充電し、再
び50%の充電状態とするパターンに設定した。なお、
充電の2回目(18A)の電流値を微調整することによ
り、各サイクルにおける放電深度のずれを最小限に止め
た。また、この耐久試験中の電池容量の変化を知るため
に、適宜、0.2Cの電流強さで充電停止電圧4.1
V、放電停止電圧2.5Vとした容量測定を行い、所定
のサイクル数における電池容量を初回の電池容量で除し
た値により相対放電容量を求めた。
【0060】(評価)表2から分かるように、正極活物
質の剥離強度が0.15N/10mm以上である実施例
1〜4の電池は、20000回のサイクル試験におい
て、89%以上の容量保持率を達成し、正極活物質の剥
離強度が0.15N/10mm未満である比較例1、2
よりも良好なサイクル特性を発揮した。これは、正極集
電体であるアルミニウム箔に対する正極活物質の密着性
が良好かつ安定しているために、電子伝導性が良好とな
った結果、サイクル寿命が向上したものと考えられる。
【0061】(実施例5〜8、比較例3、4)正極板に
剥離強度が0.15N/10mmのものを使用したこ
と、各負極板の剥離強度を、負極活物質とバインダの配
合比、溶剤との配合条件、塗工条件(温度、速度)、ロ
ールプレス条件(温度、速度)により調整したことを除
いては実施例1〜4と同様の電池を実施例1〜4と同様
の方法にて作製した。各負極板の剥離強度および結果
は、表3に示すとおりである。
【0062】
【表3】
【0063】(評価)表3から分かるように、負極活物
質の剥離強度が0.05N/10mm以上である実施例
5〜8の電池は、20000回のサイクル試験におい
て、89%以上の容量保持率を達成し、負極活物質の剥
離強度が0.05N/10mm未満である比較例3、4
よりも良好なサイクル特性を発揮した。これは、負極集
電体である銅箔に対する負極活物質の密着性が良好かつ
安定しているために、電子伝導性が良好となった結果、
サイクル寿命が向上したものと考えられる。
【0064】(実施例9、10、比較例5)正極板に剥
離強度が0.15N/10mmのものを使用したこと、
負極活物質にハードカーボンを用いたこと、各負極板の
剥離強度を、負極活物質とバインダの配合比、溶剤との
配合条件、塗工条件(温度、速度)、ロールプレス条件
(温度、速度)により調整したことを除いては実施例1
〜4と同様の電池を実施例1〜4と同様の方法にて作製
した。各負極板の剥離強度および結果は、表4に示すと
おりである。
【0065】
【表4】
【0066】(評価)表4から分かるように、負極活物
質の剥離強度が0.05N/10mm以上である実施例
9、10の電池は、20000回のサイクル試験におい
て、92%以上の容量保持率を達成し、負極活物質の剥
離強度が0.05N/10mm未満である比較例5より
も良好なサイクル特性を発揮した。このように、負極活
物質を高黒鉛化炭素材料からハードカーボンに変更して
も、同程度の負極活物質の剥離強度を有していれば良好
なサイクル特性を示す結果となった。
【0067】(実施例11、12、比較例6)実施例1
1、12および比較例6に係る電池は、正極板に、剥離
強度が0.015N/10mm以上で、後述する低温載
置前と低温載置後で剥離強度に変化のないものを使用し
たことを除いては実施例1〜4と同様の電池を実施例1
〜4と同様の方法にて作製した。尚、各負極板は、負極
活物質とバインダの配合比、溶剤との配合条件、塗工条
件(温度、速度)、ロールプレス条件(温度、速度)に
より剥離強度を調整した。これら各種電池の初回充電後
の電池容量は、全て約10Ahであった。結果は表5に
示す。尚、表5においては、低温載置前と低温載置後で
放電容量に変化がなかったものを○、変化(低下)した
ものを×とした。
【0068】
【表5】
【0069】 また、電池特性試験は、以下の様にして
行った。上述のようにして作製した各負極板について、
室温において剥離強度した値(F1)と、負極板を−2
0℃の環境に1時間載置した後、室温に戻して剥離強度
を測定した値(F 2)とを対比し、低温載置前と低温載
置後の相対剥離強度(F2/F1)を出した。また別に、
同様の各負極板を用いた電極体を備える電池について、
室温において放電容量を測定した値と、電池を−20℃
の環境に1時間載置し、100Aの電流を9秒印加した
後、室温に戻して放電容量を測定した値とを対比し、低
温載置前と低温載置後の放電容量の変化を出した。そし
て、相対剥離強度(F2/F1)に対する電池の放電容量
の変化から電池の特性を評価した。
【0070】(評価)表5から分かるように、負極板の
相対剥離強度(F2/F1)が80%以上である実施例1
1、12の電池は、低温載置前と低温載置後で、電池の
放電容量に変化はなかった。また、負極板の相対剥離強
度(F2/F1)が80%未満である比較例6の電池は、
低温載置前と低温載置後で、電池の放電容量に変化(低
下)が見られた。また、正極板についても実施例11、
12と同様して試験をおこなったが、同様の傾向を示す
結果となった。
【0071】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の電極体
の評価方法は、集電基板に対する電極活物質の密着力を
評価することにより電極体のサイクル特性を評価するこ
とができる。また、本発明のリチウム二次電池は、集電
基板に対する電極活物質の剥離強度を規定することによ
り、また 高いサイクル特性を発揮することができる。
さらに、本発明のリチウム二次電池の製造方法は、集電
基板に対する電極活物質の剥離強度を規定することによ
り、高いサイクル特性を発揮できるリチウム二次電池を
作製することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電極体の評価方法における試料の構
成を示す断面図である。
【図2】 本発明の電極体の評価方法における正極板の
剥離強度の計測結果を示すグラフである。
【図3】 本発明の電極体の評価方法における負極板の
剥離強度の計測結果を示すグラフである。
【図4】 本発明の電極体の評価方法における剥離強度
の計測結果のひとつを模式的に表したグラフである。
【図5】 サイクル試験における充放電パターンを示す
グラフである。
【図6】 捲回型電極体の構造を示す斜視図である。
【図7】 積層型電極体の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…捲回型電極体、2…正極板、3…負極板、4…セパ
レータ、5…電極リード、6…電極リード、7…積層型
電極体、8…正極板、9…負極板、10…セパレータ、
11…電極リード、12…電極リード、13…巻芯、1
4…銅板、15…両面テープ、16…集電基板、17…
電極活物質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 武敏 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 鬼頭 賢信 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK03 AL06 BJ02 BJ14 DJ07 DJ17 HJ00 HJ02 HJ14 HJ19 5H030 AA00 AS08 FF51 5H050 AA07 BA17 CA07 CA09 CB07 DA08 FA19 GA28 HA00 HA02 HA14 HA19 HA20

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電基板に電極活物質が塗工された、正
    極板と負極板とを捲回または積層してなる、非水電解液
    を含浸した電極体の評価方法であって、 前記集電基板に対する前記電極活物質の密着力により前
    記電極体のサイクル特性を評価することを特徴とする電
    極体の評価方法。
  2. 【請求項2】 前記密着力が、一定形状の板状物と前記
    正極板または前記負極板とを用意し、前記板状物と前記
    正極板または前記負極板の電極活物質面とを一定面積貼
    り付けた後、前記正極板または前記負極板を前記板状物
    と貼り付けた面の近傍で180°折り曲げ、次いで、前
    記板状物の前記正極板または前記負極板と貼り付けた面
    以外の部分を固定し、この板状物に対して水平方向に前
    記正極板または前記負極板を一定速度で引っ張るときに
    計測される、前記正極板または前記負極板と前記電極活
    物質との剥離強度により評価される請求項1に記載の電
    極体の評価方法。
  3. 【請求項3】 前記正極板に塗工される前記電極活物質
    として、リチウム遷移金属複合酸化物を用いる請求項2
    または3に記載の電極体の評価方法。
  4. 【請求項4】 前記リチウム遷移金属複合酸化物とし
    て、マンガン酸リチウムを用いる請求項3に記載の電極
    体の評価方法。
  5. 【請求項5】 前記負極板に塗工される前記電極活物質
    として、炭素材料を用いる請求項1または2に記載の電
    極体の評価方法。
  6. 【請求項6】 前記炭素質材料として、高黒鉛化炭素材
    料またはハードカーボンを用いる請求項5に記載の電極
    体の評価方法。
  7. 【請求項7】 前記正極板の前記集電基板として、アル
    ミニウムまたはチタンからなるものを用いる請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の電極体の評価方法。
  8. 【請求項8】 前記負極板の前記集電基板として、銅ま
    たはニッケルからなるものを用いる請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の電極体の評価方法。
  9. 【請求項9】 前記電極体として、捲回型電極体を用い
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極体の評価方
    法。
  10. 【請求項10】 リチウム二次電池の電極体を評価する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の電極体の評価方
    法。
  11. 【請求項11】 負極用集電基板に対する負極活物質の
    剥離強度が、0.005N/mm以上である負極板を用
    いた電極体を備えることを特徴とするリチウム二次電
    池。
  12. 【請求項12】 正極用集電基板に対する正極活物質の
    剥離強度が、0.015N/mm以上である正極板を用
    いた電極体を備えることを特徴とするリチウム二次電
    池。
  13. 【請求項13】 正極用集電基板に対する正極活物質の
    剥離強度が、0.015N/mm以上である正極板を用
    い、負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が、
    0.005N/mm以上である負極板を用いた電極体を
    備えることを特徴とするリチウム二次電池。
  14. 【請求項14】 前記正極活物質が、マンガン酸リチウ
    ムである請求項12または13に記載のリチウム二次電
    池。
  15. 【請求項15】 前記マンガン酸リチウムが、立方晶ス
    ピネル構造を有する請求項12〜14のいずれか1項に
    記載のリチウム二次電池。
  16. 【請求項16】 前記マンガン酸リチウムのLi/Mn
    比が、0.5より大である請求項12〜15のいずれか
    1項に記載のリチウム二次電池。
  17. 【請求項17】 電池容量が2Ah以上である請求項1
    1〜16のいずれか1項に記載のリチウム二次電池。
  18. 【請求項18】 車載用電池である請求項11〜17の
    いずれか1項に記載のリチウム二次電池。
  19. 【請求項19】 電気自動車用又はハイブリッド電気自
    動車用である請求項18に記載のリチウム二次電池。
  20. 【請求項20】 エンジン起動用である請求項18また
    は19に記載のリチウム二次電池。
  21. 【請求項21】 電極体を電池ケースに収容し、電極蓋
    で封止するリチウム二次電池の製造方法であって、 正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度が0.0
    15N/mm以上である正極板と、 負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が0.0
    05N/mm以上である負極板と、セパレータと、巻芯
    とを用意し、 前記正極板と前記負極板の間に前記セパレータを挟むよ
    うにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回することに
    より作成した電極体を用いることを特徴とするリチウム
    二次電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 正極用集電基板に正極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である正極板を用いた電極体を備えることを特徴
    とするリチウム二次電池。
  23. 【請求項23】 正極用集電基板に電極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である負極板を用いた電極体を備えることを特徴
    とするリチウム二次電池。
  24. 【請求項24】 正極用集電基板に正極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である正極板を用い、 かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温
    に戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活
    物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の
    80%以上である負極板を用いた電極体を備えることを
    特徴とするリチウム二次電池。
  25. 【請求項25】 正極用集電基板に正極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度が、0.
    015N/mm以上であり、 かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温
    に戻したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活
    物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の
    80%以上である正極板を用いた電極体を備えることを
    特徴とするリチウム二次電池。
  26. 【請求項26】 正極用集電基板に電極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が、0.
    005N/mm以上であり、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である負極板を用いた電極体を備えることを特徴
    とするリチウム二次電池。
  27. 【請求項27】 正極用集電基板に正極活物質が、負極
    用集電基板に負極活物質が塗工された、正極板と負極板
    とを捲回または積層してなる、非水電解液を含浸した電
    極体を備えるリチウム二次電池であって、 正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度が、0.
    015N/mm以上であり、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である正極板を用い、 負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が、0.
    005N/mm以上であり、 かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温
    に戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活
    物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の
    80%以上である負極板を用いた電極体を備えることを
    特徴とするリチウム二次電池。
  28. 【請求項28】 電池容量が2Ah以上である請求項2
    2〜27のいずれか1項に記載のリチウム二次電池。
  29. 【請求項29】 車載用電池である請求項22〜28の
    いずれか1項に記載のリチウム二次電池。
  30. 【請求項30】 電気自動車用又はハイブリッド電気自
    動車用である請求項29に記載のリチウム二次電池。
  31. 【請求項31】 エンジン起動用である請求項29また
    は30に記載のリチウム二次電池。
  32. 【請求項32】 電極体を電池ケースに収容し、電極蓋
    で封止するリチウム二次電池の製造方法であって、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である正極板と、 前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温に戻
    したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活物質
    の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の80
    %以上である負極板と、セパレータと、巻芯とを用意
    し、 前記正極板と前記負極板の間に前記セパレータを挟むよ
    うにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回することに
    より作製した電極体を用いることを特徴とするリチウム
    二次電池の製造方法。
  33. 【請求項33】 電極体を電池ケースに収容し、電極蓋
    で封止するリチウム二次電池の製造方法であって、 正極用集電基板に対する正極活物質の剥離強度が、0.
    015N/mm以上であり、 かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温
    に戻したときの前記正極用集電基板に対する前記正極活
    物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の
    80%以上である正極板と、 負極用集電基板に対する負極活物質の剥離強度が、0.
    005N/mm以上であり、 かつ前記電極体を−20℃に1時間以上載置した後常温
    に戻したときの前記負極用集電基板に対する前記負極活
    物質の剥離強度が、−20℃に載置する前の剥離強度の
    80%以上である負極板と、セパレータと、巻芯とを用
    意し、 前記正極板と前記負極板の間に前記セパレータを挟むよ
    うにして、前記巻芯の外周壁に、積層、捲回することに
    より作製した電極体を用いることを特徴とするリチウム
    二次電池の製造方法。
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