JP2002298832A - 密閉型電池およびその注液孔の封止方法 - Google Patents

密閉型電池およびその注液孔の封止方法

Info

Publication number
JP2002298832A
JP2002298832A JP2001100694A JP2001100694A JP2002298832A JP 2002298832 A JP2002298832 A JP 2002298832A JP 2001100694 A JP2001100694 A JP 2001100694A JP 2001100694 A JP2001100694 A JP 2001100694A JP 2002298832 A JP2002298832 A JP 2002298832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection hole
sealing
liquid injection
concave
sealing plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001100694A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichiro Ebi
龍一郎 海老
Kanehito Masumoto
兼人 増本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001100694A priority Critical patent/JP2002298832A/ja
Publication of JP2002298832A publication Critical patent/JP2002298832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 封口板を変形させることなく、作業性よく確
実に、注液孔を封止して密閉することができる密閉型電
池およびその注液孔の封止方法の提供。 【解決手段】 注液孔2に挿入される凹部6aおよびそ
の口部外周に設けられた鍔部6bから形成した樹脂製の
凹型ガスケット6と、この凹型ガスケット6より硬い材
質からなり、最大径が凹部6aの内径より僅かに大きく
且つその横断面を円形に形成した封止栓3を用い、凹型
ガスケット6の鍔部6bが電池外方側に配されるように
してその凹部6aを挿入すると共に、凹部6aに封止栓
3を圧入し、その最大径の外面と注液孔2の側周壁との
間に凹部6aを挟持することによって、注液孔2を封止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解液の注液孔を
封止する封止構造と封止方法を改良した密閉型電池およ
びその注液孔の封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、AV機器あるいはパソコンや
携帯型通信機器などの電気機器のポータブル化やコード
レス化が急速に促進されている。これらの電気機器の駆
動電源としては、従来においてニッケルカドミウム電池
やニッケル水素電池が主に用いられていたが、近年で
は、特に、急速充電が可能でエネルギー密度が高く、高
い安全性を有するリチウム電池に代表される非水電解液
(有機溶媒系電解液)電池が主流になりつつある。
【0003】この非水電解液電池では、高いエネルギー
密度や付加特性に優れた密閉型とし、また、機器の薄型
化に適すると共に、各スペース効率が高い角形とするこ
とが求められる。さらにこれらの電池には、ポータブル
型電気機器の高性能化および高機能化が進むのに伴っ
て、より高電圧および高容量化のものが要望されてい
る。
【0004】角形電池の電池ケースの開口部を封口板に
より封口する封口方式は、かしめ封口とレーザー封口が
ある。かしめ封口の場合は、電池ケースに発電要素を収
納した後、発電要素に取付けたリードを封口板に溶接
し、電解液の注入後に封口板をかしめて密閉し密閉型電
池を構成しているが、角形ケースのストレート部におい
てかしめ不良が生じやすいために密閉性が劣る。このた
め角形電池においてはレーザー封口が主流になってきて
いる。このレーザー封口の場合は、発電要素を収納した
後、発電要素に取付けたリードを封口板に溶接すると共
に、封口板と電池ケースをレーザー溶接し、封口板また
は電池ケースのいずれか一方に設けられた注液孔から電
解液を注入した後、注液孔を封止栓により封止して密閉
型電池を構成している。
【0005】また、このレーザー封口の密閉型電池にお
ける従来の注液孔の封止構造としては、図8〜図11に
示すようなものが一般に知られている。すなわち、図8
に示す従来例1(例えば特開平11−273638号公
報参照)は、アルミニウム製の封口板1(または電池ケ
ース)に設けられた注液孔2に、封止栓としての球をな
すゴム31が圧入されており、注液孔2の周囲に円形の
溶接軌跡21が閉ループを形成するように、アルミニウ
ム箔22をレーザーシーム溶接し、注液孔2を密閉して
いる。
【0006】また、図9に示す従来例2(例えば特開2
000−48804号公報参照)は、電池ケース4(ま
たは封口板1)に設けられた注液孔2を、円錐台状の封
止栓32の尖端部で塞ぎ、封止栓32の上部平面部32
aにレーザースポットを照射して封止栓32と電池ケー
ス4とを溶接し、注液孔2を密閉している。
【0007】さらに、図10に示す従来例3は、電池ケ
ース4(または封口板1)に設けられた注液孔2の周囲
に同心円状に形成された座ぐり23に、ゴム製の板状パ
ッキン33を挿入して注液孔2を塞いだ後、その上から
円板上の押さえ板24で押さえてその周囲をレーザーシ
ーム溶接もしくはスポット溶接し、密閉している。
【0008】最後に、図11に示す従来例4(例えば特
開2000−243380号公報参照)は、アルミニウ
ム製の電池ケース4(または封口板1)に設けられた注
液孔2に電池ケース4より硬度の高い材質からなる球を
なす封止栓34を圧入し、密閉している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、注液孔をレ
ーザー溶接で封止する場合、溶接による入熱により電池
ケース内に注入されている電解液が蒸発し、溶接不良に
よる電解液漏れを引き起こすおそれがある。また、レー
ザー溶接は作業性が悪いため、封止栓の加工精度に費や
す加工費がかさみ、設備に要する費用も大になるという
問題が生ずる。
【0010】この問題を解決するために、前記従来例4
に示したようにレーザー溶接を用いない封止構造が提案
されている。この封止構造において、封口板1に注液孔
2を設ける場合は、封口板1の下部に受けがない状態に
おいて、金属製の封口板1に金属製の封止栓34を圧入
して注液孔を封止する方法を採っているので、封口板1
の変形を引き起し、その結果、封口板1と電池ケース4
とのレーザー溶接部(図示せず)にストレスを生じさ
せ、クラックによる電解液漏れを引き起こすおそれがあ
る。
【0011】そこで本発明はこのような問題を解決し、
封口板ないし電池ケースを変形させることなく、作業性
よく確実に、注液孔を封止して密閉することができる密
閉型電池およびその注液孔の封止方法を提供することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の密閉型電池は、発電要素が収納された電池
ケースと、電池ケースの開口部を封口する封口板と、前
記電池ケースまたは封口板のいずれか一方に設けられ、
電池ケース内に電解液を注入する注液孔と、前記注液孔
に挿入される凹部およびその口部外周に設けられた鍔部
からなる樹脂製の凹型ガスケットと、この凹型ガスケッ
トより硬い材質からなり、最大径が凹部の内径より僅か
に大きく且つその横断面が円形に形成されて凹部に圧入
される封止栓とを備え、封止栓の前記最大径の外面と注
液孔の側周壁との間に凹型ガスケットの凹部を挟持する
ように構成したことを特徴としている。
【0013】この密閉型電池によれば、樹脂製の凹型ガ
スケットの凹部が注液孔に挿入された後、前記凹部に凹
型ガスケットより硬い材質からなる封止栓が圧入される
際、凹部の内径より僅かに大きく、その横断面が円形に
形成された最大径の外面が、凹部内周壁を押圧すること
で、前記凹部が封止栓の前記外面と注液孔の側周壁との
間に挟持される構造となるので、レーザー溶接を用いず
に注液孔の完全な封止を行うことができ、レーザー溶接
で問題となった溶接不良による液漏れを引き起こすこと
がなく、コストもかからない。また、前記封止は金属等
の硬い材質の封口板と金属製の封止栓との間に樹脂製の
凹型ガスケットを介して行われているので、金属同士を
圧入させた従来の封止構造とは異なり、封口板の変形を
引き起こすこともないので、封口板と電池ケースとのレ
ーザー溶接部にストレスが生じず、クラックによる液漏
れも引き起こさずに精度よく封止される。
【0014】上記発明における封止栓は、金属製である
と好適である。
【0015】上記発明における封止栓は、球またはほぼ
円柱形状をなすものであり、また、前記封止栓の円柱部
分の電池外方側の端部に、凹型ガスケットの凹部の内径
より大きい径の円板を一体形成すれば、その円板が凹型
ガスケットの凹部開口側に配された状態で封止栓の円柱
部分が圧入されることにより、封止の信頼性がより向上
する。
【0016】さらに円柱の少なくとも電池内方側の周縁
が、テーパー面またはアール面に形成されていれば、凹
型ガスケットの凹部への封止栓の圧入がスムーズに行わ
れ、好適であるし、また両周縁にテーパー面またはアー
ル面を形成すれば、嵌合いの自由度が増すのでより好適
である。
【0017】また前記封止栓を、圧入部分の外面に突条
を環状に形成し、その突条外径が注液孔の凹部の内径よ
り僅かに大きく、その横断面が円形となるように構成す
れば、その突条外面が凹型ガスケットの凹部の内周壁を
押圧することによって、凹部が封止栓の突条と注液孔の
側周壁との間に挟持される構造となり、上記同様の作用
効果を奏する。
【0018】上記各発明において、封口板の注液孔の電
池外方側の開口周囲に、凹型ガスケットの鍔の外径より
大きい径の座ぐり部を凹設すれば、この座ぐり部に鍔部
が載置された状態で、凹型ガスケットが注液孔に挿入さ
れるので作為的に凹型ガスケットを取り出しにくくする
ことができる。
【0019】上記各発明において、凹型ガスケットの材
質が、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドま
たはフッ素樹脂であると好適である。
【0020】上記目的を達成するために、本発明の注液
孔の封止方法は、上記密閉型電池における前記凹型ガス
ケットおよび前記封止栓を用い、電池ケースの開口部を
封口板で封口した後、電池ケースまたは封口板のいずれ
か一方に設けられた注液孔に、前記凹型ガスケットの鍔
部が電池外方側に配されるようにしてその凹部を挿入す
ると共に、凹部に封止栓を圧入し、封止栓の最大径の外
面と注液孔の側周壁との間に凹型ガスケットの凹部を挟
持することによって、注液孔を封止することを特徴とす
る。
【0021】この注液孔の封止方法によれば、注液孔の
封止部分には、レーザー溶接を用いずに封止を行うの
で、溶接不良のよる液漏れを引き起こすことがなく且つ
レーザー溶接のためのコストをかけずに、作業性よく確
実に注液孔の封止を行うことができる。また、前記封止
は金属製の封口板と金属等の硬い材質からなる封止栓と
の間に、樹脂製の凹型ガスケットを介して行なうので、
金属同士を圧入させる従来の封止方法とは異なり、封口
板の変形を引き起こすこともないので、封口板と電池ケ
ースとのレーザー溶接部にストレスを生じさせず、クラ
ックによる液漏れも引き起こさずに、精度よく封止する
ことができる。
【0022】上記発明において、凹型ガスケットの凹部
の外周壁もしくは注液孔の側周壁に樹脂を塗布した後、
前記凹部を注液孔に挿入し、前記樹脂を凹部の外周壁と
注液孔の外周壁との間に介在させた状態で、封止栓を凹
部に圧入すれば、注液孔の密閉性をより向上することが
できる。
【0023】上記発明において、前記注液孔の封止後、
凹型ガスケットの凹部に接着剤を塗布し、封止栓の側周
壁と凹部の内周壁とを接着すれば、封止栓の落下に対す
る信頼性を向上することができる。そして前記接着剤の
材質が、シアノ系、アクリル系またはエポキシ系接着剤
であれば、好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の実施形態に係る密閉型電池としての角形リチウム二
次電池の全体構成を示し、(a)は縦断側面図、(b)
は縦断正面図である。なお、封止栓3の形状は球で示し
ている。また図2(a)〜(c)は第1実施形態の密閉
型電池における注液孔の封止構造および封止方法を工程
順に示した断面図である。
【0025】この密閉型電池は図1に示すように、発電
要素である電極群5が収納され、有底角筒状のアルミニ
ウム製で正極端子を兼ねる電池ケース4と、電池ケース
4の開口部4aを封口するアルミニウム製の封口板1と
を備え、封口板1には電池ケース4内に電解液(図示せ
ず)を注入する注液孔2(図1(a))が設けられてい
る。また、電池内部からの圧力上昇の影響を受け易い電
池ケース4の広側面に対しては、図1(b)に示すよう
に広側面の上部に防爆用の切削溝4bが設けられてい
る。電極群5は、電池ケース4内部に、その底面にて絶
縁板11で電気的絶縁状態に仕切った状態で収納されて
おり、正負の電極板をこれらの間にセパレータを介在し
て積層した状態で捲回した後、プレス成形によって扁平
状に作製したものである。また、電極群5の上端部は絶
縁板7で電気的に絶縁されている。
【0026】封口板1には、その中央部に上部絶縁ガス
ケット8を介して電気的に絶縁した状態で、外部負極端
子9が取付けられている。この外部負極端子9の下部に
は、下部絶縁ガスケット10を介して封口板1に対し電
気的に絶縁された内部負極端子12が電気接続状態に連
結されており、その内部負極端子12には、電極群5か
ら導出された負極リード13が溶接により接続されてい
る。
【0027】封口板1には、電極群5から導出された正
極リード14(図1(a))が溶接により接続されてい
る。また封口板1は電池ケース4の開口部4aにて例え
ばレーザー溶接により接合し、密閉されている。
【0028】本実施形態では全て、凹型ガスケット6と
封止栓3、3A〜3Cを用い、封口板1と封止栓3との
間に凹型ガスケット6を介して注液孔2の封止が行われ
る。凹型ガスケット6は、注液孔2に挿入される凹部6
aと、その口部外周に一体形成される鍔部6bとから形
成される。その材質は、耐電解液性があるポリプロピレ
ン、ポリフェニレンサルファイドおよびフッ素樹脂など
を用いることができる。第1実施形態の封止栓3は金属
製の球であるがこれに限定されず、凹型ガスケット6よ
り硬い材質からなり、最大径が凹部6aの内径より僅か
に大きく、その横断面が円形に形成されていれば、後述
する円柱形状や、突条や円板を備えた円柱形状等、他の
形状でも良い。
【0029】封止栓3と注液孔2との間で挟持される凹
型ガスケット6の圧縮率は、1−(注液孔2の内径寸法
−封止栓3の外径寸法)/(凹型ガスケット6の外径寸
法−凹型ガスケット6の内径寸法)より求めることがで
き、作業性良く、確実に注液孔2の封止を行い、封口板
1の変形やクラックのない信頼性の高い密閉型電池を得
るためには、20%〜70%の範囲が好ましく、30%
〜60%の範囲が最適である。
【0030】ところで、正負極間の短絡や過充電等の異
常時に電池の安全性を確保するために、電池ケース4の
広側面側に切欠溝4bや封口板1内に安全弁が設けら
れ、電池内の圧力が0.3〜1.5MPaに達すると、
作動するように設計されているが、これらの安全機構が
何らかの理由で作動しなくても、本実施形態による封止
方法によれば、1.5〜2.0MPaで作動させること
ができ、第2の安全機能を持たせることができる。
【0031】図2(a)に示すように、封口板1に設け
られた注液孔2を通じて、非水電解液、例えば、六弗化
リン酸リチウム等のような電解質をエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネートなどの有機溶媒で溶解した
ものなどが注入される。
【0032】電解液の注入後、図2(b)に示すよう
に、注液孔2に凹型ガスケット6が、その鍔部6bを電
池外方に配される状態で挿入される。尚、凹部6aの開
口周縁にはテーパー面6cが形成されている。
【0033】次に、図2(c)に示すように、凹型ガス
ケット6の凹部6aに、封止栓3を圧入すると、凹部6
aの内径より僅かに大きい最大径の外面部分が、凹部6
aの内周壁を押圧することで、その凹部6aが、封止栓
3の前記外面と注液孔2の側周壁との間に挟持される構
造となるので、レーザー溶接を用いずに注液孔2を確実
に封止して電池内を密閉することができる。また、前記
封止は金属製の封口板1と金属製の封止栓3との間に樹
脂製の凹型ガスケット6を介して行われているので、金
属同士を圧入させた従来の封止構造とは異なり、封口板
1の変形を引き起こすこともないので、封口板1と電池
ケース4とのレーザー溶接部にストレスが生じず、クラ
ックによる液漏れも引き起こさずに精度よく封止され
る。
【0034】図3は、本発明の第2実施形態の密閉型電
池における注液孔の封止構造と封止方法を示し、(a)
は封止栓3Aを示し、(b)は、注液孔2に挿入された
凹型ガスケット6に封止栓3Aが圧入された状態(図2
の(c)に対応する。)を示している。同図において、
図2と同一もしくは同等のものには同一符号を付してい
る。
【0035】第2実施形態の封止栓3Aは円柱形状であ
り、円柱の径は凹部6aの内径より僅かに大きく、その
横断面が円形に形成され、両周縁部は面取り加工され、
テーパー面3A1 が形成されている。テーパー面3A1
でなく、曲面状のアール加工を施してアール面に形成し
てもよく、これらテーパー面3A1 やアール面の形成に
より、円柱形状の封止栓3Aを凹型ガスケット6の凹部
6a内周壁にスムーズに圧入することができる。また、
テーパー面3A1 やアール面は少なくとも電池内方側
(凹部6aへの圧入方向) に形成されていればよく、両
周縁部に形成すれば、嵌合いの自由度が増すのでより好
適である。
【0036】第2実施形態では、凹型ガスケット6の凹
部6aに、円柱形状の封止栓3Aを圧入すると、凹部6
aの内径より僅かに大きい胴部外面が、樹脂製の凹部6
aの内周壁を押圧することで、その凹部6aが、封止栓
3Aの前記外面と注液孔2の側周壁との間に挟持される
構造となるので、レーザー溶接を用いずに注液孔2を確
実に封止して電池内を密閉することができる等、第1実
施形態同様の作用効果を奏することができる。
【0037】図4は本発明の第3実施形態の密閉型電池
における注液孔の封止構造と封止方法を示し、(a)は
封止栓3Bを示し、(b)は、注液孔2に挿入された凹
型ガスケット6に封止栓3Bが圧入された状態(図2の
(c)に対応する。)を示す断面図である。同図におい
て、図2と同一もしくは同等のものには同一符号を付し
ている。第3実施形態では、圧入部分は第2実施形態で
用いたものと同じく凹部6aの内径より僅かに大きく、
その横断面が円形に形成された円柱形状で、電池内方側
にのみテーパー面3B1 が形成されていると共に、電池
外方側の端部に、凹型ガスケット6の凹部6aの内径よ
り大きい径の円板3B2 が一体形成されている。この円
板3B2 が凹部6aの開口側に配された状態で、封止栓
3Bの胴部が圧入されることにより、封止栓3Bの落下
に対する信頼性が向上する。また第3実施形態では、凹
型ガスケット6の凹部6aに、胴部端部に円板3B2
備えた円柱形状の封止栓3Bを前述のようにして圧入す
ると、凹部6aの内径より僅かに大きい胴部外面が、樹
脂製の凹部6aの内周壁を押圧することで、その凹部6
aが、封止栓3の前記外面と注液孔2の側周壁との間に
挟持される構造となり、上記各実施形態同様の作用効果
を奏することができる。
【0038】図5は本発明の第4実施形態の密閉型電池
における注液孔の封止構造と封止方法を示し、(a)は
封止栓3Cを示し、(b)は、注液孔2に挿入された凹
型ガスケット6に封止栓3Cが圧入された状態(図2の
(c)に対応する。)を示す断面図である。同図におい
て、図2と同一もしくは同等のものには同一符号を付し
ている。第4実施形態では、第2実施形態で用いたもの
と同じ円柱形状で、両周縁にテーパー面3C1 を形成し
た同形状(ただし第3実施形態の胴部の径は凹部6aの
内径とほぼ同じ)の封止栓3Cの側周面(圧入部分の外
面)に、胴部径が注液孔2の内径より僅かに大きくなる
ように突出させた突条3C2 が環状に一体形成されてい
る。第4実施形態では、凹型ガスケット6の凹部6a
に、突条3C2 を備えた円柱形状の封止栓3Cを圧入す
ると、凹部6aの内径より僅かに大きい突条3C2 の外
面が、凹部6aの内周壁を押圧することで、その凹部6
aが、封止栓3の前記外面と注液孔2の側周壁との間に
挟持される構造となるので、レーザー溶接を用いずに注
液孔2を確実に封止して電池内を密閉することができる
等、上記各実施形態同様の作用効果を奏することができ
る。
【0039】図6は本発明の第5実施形態の密閉型電池
における注液孔の封止構造と封止方法を示し、(a)は
注液孔2の側周壁に樹脂15を塗布した状態を示し、
(b)は、前記樹脂15を塗布後、注液孔2に凹型ガス
ケット6を挿入することにより、注液孔2の側周壁と凹
型ガスケット6の凹部6aの外周壁との間に樹脂15が
介在された状態で、封止栓3(他の形状の封止栓でもよ
い)が凹部6aに圧入された状態を示す断面図である。
同図において、図2と同一もしくは同等のものには同一
符号を付している。
【0040】尚、樹脂15は凹型ガスケット6の凹部6
aの外周壁側に塗布しても良い。この樹脂15として
は、ブロンアスファルトを有機溶剤に溶解させるか、フ
ッ素樹脂、ポリエチレン樹脂などを溶剤にディスパージ
ョン化して用いるのが好ましい。第5実施形態では、注
液孔2と凹部6aとの間に樹脂15が介在された状態
で、上記各実施形態と同様にして封止栓3を凹部6aに
圧入すると、凹部6aを封止栓3と注液孔2の側周壁と
の間に挟持され、注液孔2の密閉性をより向上させるこ
とができる。封止栓3と注液孔2との間で挟持される際
の樹脂15の圧縮率は、高温保存や充放電サイクルによ
るガス発生で内圧上昇したときに電解液が漏れるのを防
ぐため、20%〜70%が好ましい。
【0041】図7は、本発明の第6実施形態および第7
実施形態の密閉型電池における注液孔の封止構造と封止
方法を示す断面図である。同図において、図2と同一も
しくは同等のものには同一符号を付している。第6実施
形態では、封口板1における注液孔2の電池外方側の開
口周囲を凹設することにより、凹型ガスケット6の鍔部
6bの外径より大きい径の座ぐり部16が設けられてい
る。この座ぐり部16に鍔部6bが載置された状態で、
凹型ガスケット6が注液孔2に挿入されるので、作為的
に凹型ガスケット6を取り出しにくくすることができ
る。また同図で説明する第7実施形態では、第1実施形
態にて説明したのと同様に、注液孔2に凹型ガスケット
6の凹部6aを挿入すると共に、凹部6aに封止栓3を
圧入し、封止栓3と注液孔2の側周壁との間に凹部6a
を挟持することによって、注液孔2を封止した後、凹部
6aに接着剤17を塗布し、封止栓3と凹型ガスケット
6とを接着することにより、封止の信頼性をより向上す
ることができる。
【0042】接着剤17の材質は、金属とポリプロピレ
ン、ポリフェニレンサルファイドおよびフッ素樹脂等の
樹脂と比較的接着強度の強いシリコン系、アクリル系、
エポキシ系およびシアノアクリル系接着剤を用いること
が好ましい。
【0043】本発明は上記実施形態に示すほか種々の態
様に構成することができ、例えば、電池ケース4と封口
板1はアルミニウム製のほか、鉄製等を採用できる。ま
た注液孔2はその加工容易性から封口板1に設けている
が、電池ケース4に設けてもよい。さらに本実施形態で
は、非水電解質二次電池について説明したが、電池の種
類に必ずしも限定されず、電池ケースも角形のほか、円
筒形のものにも適用できる。
【0044】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例1を、上述した
実施形態の全体構成を示した図1と、第1実施例形態に
おける注液孔の封止構造を示した図2を参照して、以下
に詳細に説明する。
【0045】この密閉型電池は図1に示すように、発電
要素である電極群5が収納された有底角筒状で正極端子
を兼ねるアルミニウム(JIS合金番号3003)から
なる電池ケース4と、電池ケース4の開口部4aを封口
するアルミニウム(JIS合金番号3003)からなる
封口板1とを備え、封口板1には電池ケース4内に電解
液(図示せず)を注入する直径1.50mmの注液孔2
(図1(a))が設けられている。また、電池内部から
の圧力上昇の影響を受け易い電池ケース4の広側面に対
しては、図1(b)に示すように広側面の上部に防爆用
の切削溝4bが設けられている。正負の電極板をセパレ
ータを介して渦巻状に捲回した後、プレス成形によって
扁平状に作製した電極群5は、電池ケース4内部に、そ
の底面にて絶縁板11で電気的絶縁状態に仕切った状態
で収納されている。また、電極群5の上端部は絶縁板7
で電気的に絶縁されている。
【0046】封口板1は厚さ1.00mmで、その中央
部に上部絶縁ガスケット8を介して電気的に絶縁した状
態で、外部負極端子9が取付けられている。この外部負
極端子9の下部には、下部絶縁ガスケット10を介して
封口板1に対し電気的に絶縁された内部負極端子12が
電気接続状態に連結されており、その内部負極端子12
には、電極群5から導出された負極リード13が溶接に
より接続されている。
【0047】封口板1には、電極群5から導出された正
極リード14(図1(a))が溶接により接続されてい
る。また封口板1は電池ケース4の開口部4aにて例え
ばレーザー溶接により接合し、密閉されている。
【0048】凹型ガスケット6は、注液孔2に挿入され
る外径1.40mm、内径0.80mmの凹部6aと、
その口部外周に一体形成される外径3mmの鍔部6bと
から形成される。その材質は、耐電解液性があるポリプ
ロピレン、ポリフェニレンサルファイドおよびフッ素樹
脂などを用いることができる。
【0049】実施例1において、凹部6aに圧入される
封止栓3としては、ステンレス製で、凹部の内径0.8
0mmより大きく注液孔2の直径1.50mmより小さ
い直径1.32mmの球に形成される。
【0050】封口板1に設けられた注液孔2を通じて、
非水電解液、例えば、六弗化リン酸リチウム等のような
電解質をエチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
トなどの有機溶媒で溶解したものなどが注入される。そ
して電解液の注入後、注液孔2に凹型ガスケット6が、
その鍔部6bを電池外方に配される状態で挿入される。
【0051】次に、図2(c)に示すように、凹型ガス
ケット6の凹部6aに、封止栓3としての前記球を圧入
すると、凹部6aの内径より僅かに大きい球の最大径の
外面と注液孔2の側周壁との間に、圧縮率70%で挟持
される。このことによって、注液孔2を確実に封止して
密閉することができる。
【0052】(実施例2)本発明の実施例2を、上述し
た実施形態の全体構成を示した図1と、第2実施例形態
における注液孔の封止構造を示した図3を参照して、以
下に詳細に説明する。
【0053】この密閉型電池の全体構成と各構成素材の
材質等は実施例1と同様であるので、簡略化しながら説
明すれば、同じアルミニウム製の電池ケース4と封口板
1とを備え、封口板1には電池ケース4内に電解液(図
示せず)を注入する直径1.50mmの注液孔2(図1
(a))が設けられている。封口板1は厚さ1.00m
mで、電池ケース4の開口部4aにて例えばレーザー溶
接により接合し、密閉されている。
【0054】凹型ガスケット6は、注液孔2に挿入され
る外径1.40mm、内径0.80mmの凹部6aと、
その口部外周に一体形成される外径3mmの鍔部6bと
から形成される。その材質は、耐電解液性があるポリプ
ロピレン、ポリフェニレンサルファイドおよびフッ素樹
脂などを用いることができる。
【0055】実施例2において、凹部6aに圧入される
封止栓3Aとしては、ステンレス製で、図3(a)に示
すように、凹部の内径0.90mmより大きく注液孔2
の直径1.50mmより小さい直径1.20mmの円柱
形状に形成される。円柱の上下の両周縁部は、C0.3
0mm面取り加工されたテーパー面3A1 が形成されて
いる。
【0056】次に、実施例1と同様にして、注液孔2を
通じて電解液を注入し、凹型ガスケット6を挿入し、図
3(b)に示すように、凹型ガスケット6の凹部6a
に、前記円柱形状の封止栓3Aを圧入すると、凹部6a
の内径より僅かに大きい胴部外面が、凹部6aの内周壁
を押圧することで、その凹部6aが、封止栓3Aの前記
外面と注液孔2の側周壁との間に、圧縮率50%で挟持
される。このことによって、注液孔2を確実に封止して
密閉することができる。
【0057】(実施例3)本発明の実施例3を、上述し
た実施形態の全体構成を示した図1と、第6実施例形態
における注液孔の封止構造を示した図7を参照して、以
下に詳細に説明する。
【0058】実施例3において、注液孔2(図1
(a))の直径が1.80mmで、この注液孔2に挿入
される凹型ガスケット6は、ポリプロピレン樹脂からな
り、外径1.70mm、内径1.00mmの凹部6a
と、その口部外周に一体形成される外径3.50mmの
鍔部6bとから形成されている以外は、実施例1と同様
の密閉前の電池を用いた。
【0059】実施例3において、凹部6aに圧入される
封止栓3としては、表面がニッケルメッキされた鉄製
で、図7に示すように、凹部の内径1.00mmより大
きく注液孔2の直径1.80mmより小さい直径1.2
4mmの球に形成される。
【0060】次に実施例1と同様にして、注液孔2を通
じて、電解液を注入後、注液孔2に凹型ガスケット6を
挿入し、図7に示すように、凹型ガスケット6の凹部6
aに、封止栓3としての前記球を圧入すると、凹部6a
の内径より僅かに大きい胴部外面が、凹部6aの内周壁
を押圧することで、その凹部6aが、封止栓3の前記外
面と注液孔2の側周壁との間に、圧縮率20%で挟持さ
れる。このことによって、注液孔2を確実に封止して密
閉することができる。その後、凹部6aにシアノアクリ
レート系接着剤17を塗布し、封止栓3と凹型ガスケッ
ト6とを接着して、密着性をより向上させた。
【0061】(比較例)比較例を、従来の注液孔の封止
構造を示した図11を参照して、以下に詳細に説明す
る。
【0062】実施例1と同様の密閉する前の電池を用
い、注液孔2を通じて電解液を注入した後、図11に示
すように、ステンレス製で、直径1.60mmの球をな
す封止栓34を、直径1.50mmの注液孔2に圧入す
ると、注液孔2の内径より僅かに大きい封止栓34の最
大径の外面が、注液孔2の側周壁を押圧することで、注
液孔2を封止して密閉する。
【0063】上記のようにして実施例および比較例で得
られた厚さ6.3mm、幅34mm、高さ50mmの寸
法で、電池容量850mAhの角形密閉型リチウム二次
電池を用いて、保存試験およびサイクル試験を実施し
た。
【0064】保存試験は、60℃−90%RH中で4週
間放置後に漏液した個数を目視にて判定した。
【0065】サイクル試験は、20℃の環境下で最大電
流850mA(1C)の4.2V定電圧で、電流値が4
2mA(0.05C)となるまで充電を行い、20分休
止した後、20℃の環境下で850mA(1C)の電流
値で3.0Vまで放電させ20分休止させるという充放
電条件で行い、500サイクル後の容量維持率を測定
し、初期容量に対する容量比率と外観を顕微鏡にて確認
した結果を表1に示す。
【0066】なお、封止栓3、3Aの耐圧強度は、防爆
要の切欠溝4bのない実施例、比較例で用いた電池ケー
ス4に封口板1をレーザー溶接により接合した後、封口
板1に設けられている注液孔2に、実施例の場合には凹
型ガスケット6を介して封止栓3を圧入し、比較例の場
合には凹型ガスケット6に封止栓34のみを圧入し、あ
らかじめ電池ケース4に設けておいた孔から窒素ガスを
入れ、封止栓3が開放する耐圧強度を求め、試料数5個
の平均値を表1に示す。
【0067】
【表1】 表1から明らかなように、実施例のリチウム二次電池
は、保存試験後の耐漏液性、サイクル試験後の容量比率
に優れているが、比較例のリチウム二次電池は、サイク
ル試験を行うと封止栓34を封口板1の注液孔2に圧入
しているために、サイクルを繰り返すと、封口板1に微
細なクラックが入り、容量比率が低下したと考えられ
る。
【0068】また、封止栓3、3Aの耐圧強度は、1.
5〜2.0MPaで、第2の安全機能を有することがわ
かった。
【0069】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように本発明
によれば、封口板ないし電池ケースを変形させることな
く、作業性よく確実に、注液孔を封止して密閉すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の密閉型電池を示し、(a)
は縦断側面図、(b)は縦断正面図。
【図2】本発明の第1実施形態および実施例1に係る注
液孔の封止構造および封止方法を(a)〜(c)に工程
順に示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態および実施例2に係る注
液孔の封止構造および封止方法を示し、(a)は封止栓
の断面図、(b)は封止構造の断面図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る注液孔の封止構造
および封止方法を示し、(a)は封止栓の断面図、
(b)は封止構造の断面図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る注液孔の封止構造
および封止方法を示し、(a)は封止栓の断面図、
(b)は封止構造の断面図。
【図6】本発明の第5実施形態に係る注液孔の封止構造
および封止方法を示し、(a)は注液孔に樹脂が塗布さ
れた状態を示す断面図、(b)は封止構造の断面図。
【図7】本発明の第6実施形態、第7実施形態、実施例
3に係る注液孔の封止構造および封止方法を示す断面
図。
【図8】従来例1に係る注液孔の封止構造を示す断面
図。
【図9】従来例2に係る注液孔の封止構造を示す断面
図。
【図10】従来例3に係る注液孔の封止構造を示す断面
図。
【図11】従来例4および比較例に係る注液孔の封止構
造を示す断面図。
【符号の説明】
1 封口板 2 注液孔 3、3A、3B、3C 封止栓 3A1 、3B1 、3C1 テーパー面 3B2 円板 3C2 突条 4 電池ケース 4a 開口部 5 電極群(発電要素) 6 凹型ガスケット 6a 凹部 6b 鍔部 15 樹脂 16 座ぐり部 17 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA17 FF02 GG01 GG02 HH02 JJ07 JJ15 JJ27 5H023 AA03 AS01 CC16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素が収納された電池ケースと、電
    池ケースの開口部を封口する封口板と、前記電池ケース
    または封口板のいずれか一方に設けられ、電池ケース内
    に電解液を注入する注液孔と、前記注液孔に挿入される
    凹部およびその口部外周に設けられた鍔部からなる樹脂
    製の凹型ガスケットと、この凹型ガスケットより硬い材
    質からなり、最大径が凹部の内径より僅かに大きく且つ
    その横断面が円形に形成されて凹部に圧入される封止栓
    とを備え、封止栓の前記最大径の外面と注液孔の側周壁
    との間に凹型ガスケットの凹部を挟持するように構成し
    たことを特徴とする密閉型電池。
  2. 【請求項2】 封止栓が金属製である請求項1記載の密
    閉型電池。
  3. 【請求項3】 封止栓が球である請求項1または2記載
    の密閉型電池。
  4. 【請求項4】 封止栓は、ほぼ円柱形状をなすものであ
    る請求項1または2記載の密閉型電池。
  5. 【請求項5】 封止栓は、その円柱部分の電池外方側の
    端部に、凹型ガスケットの凹部の内径より大きい径の円
    板が一体形成されている請求項4記載の密閉型電池。
  6. 【請求項6】 円柱の少なくとも電池内方側の周縁が、
    テーパー面またはアール面に形成されている請求項4記
    載の密閉型電池。
  7. 【請求項7】 封止栓は、圧入部分の外面に突条を環状
    に形成し、その突条外径が注液孔の凹部の内径より僅か
    に大きく、その横断面が円形となるように構成した請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の密閉型電池。
  8. 【請求項8】 封口板の注液孔の電池外方側の開口周囲
    に、凹型ガスケットの鍔の外径より大きい径の座ぐり部
    が凹設されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    密閉型電池。
  9. 【請求項9】 凹型ガスケットの材質が、ポリプロピレ
    ン、ポリフェニレンサルファイドまたはフッ素樹脂であ
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載の密閉型電池。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の凹型ガスケットおよび
    封止栓を用いた注液孔の封止方法であって、電池ケース
    の開口部を封口板で封口した後、電池ケースまたは封口
    板のいずれか一方に設けられた注液孔に、前記凹型ガス
    ケットの鍔部が電池外方側に配されるようにしてその凹
    部を挿入すると共に、凹部に封止栓を圧入し、封止栓の
    最大径の外面と注液孔の側周壁との間に凹型ガスケット
    の凹部を挟持することによって、注液孔を封止すること
    を特徴とする密閉型電池用注液孔の封止方法。
  11. 【請求項11】 凹型ガスケットの凹部の外周壁もしく
    は注液孔の側周壁に樹脂を塗布した後、前記凹部を注液
    孔に挿入し、前記樹脂を凹部の外周壁と注液孔の外周壁
    との間に介在させた状態で、封止栓を凹部に圧入する請
    求項10記載の密閉型電池用注液孔の封止方法。
  12. 【請求項12】 前記注液孔の封止後、凹型ガスケット
    の凹部に接着剤を塗布し、封止栓の側周壁と凹部の内周
    壁とを接着する請求項10記載の密閉型電池用注液孔の
    封止方法。
  13. 【請求項13】 接着剤の材質が、シアノ系、アクリル
    系またはエポキシ系接着剤である請求項12記載の密閉
    型電池用注液孔の封止方法。
JP2001100694A 2001-03-30 2001-03-30 密閉型電池およびその注液孔の封止方法 Pending JP2002298832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100694A JP2002298832A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 密閉型電池およびその注液孔の封止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100694A JP2002298832A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 密閉型電池およびその注液孔の封止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002298832A true JP2002298832A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18954114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001100694A Pending JP2002298832A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 密閉型電池およびその注液孔の封止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002298832A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1724858A1 (en) * 2005-05-16 2006-11-22 Samsung SDI Co., Ltd. Rechargeable battery
JP2007193969A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Toyota Motor Corp 密閉型電池及びその製造方法
KR20070108747A (ko) * 2006-05-08 2007-11-13 삼성에스디아이 주식회사 이차전지 및 이차전지의 전해질주입구 밀폐방법
JP2007323973A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Nec Tokin Corp 圧力開放弁を有する電池
KR100898685B1 (ko) 2006-03-27 2009-05-22 삼성에스디아이 주식회사 이차전지
JP2012146587A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Hitachi Vehicle Energy Ltd 密閉型二次電池
KR101264423B1 (ko) 2006-05-08 2013-05-14 삼성에스디아이 주식회사 전지의 전해액주입공 밀봉방법
WO2014068641A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 日立ビークルエナジー株式会社 角形蓄電素子およびその製造方法
US8741476B2 (en) 2008-12-24 2014-06-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery having an electrolyte injection opening sealing cap
JP2014130726A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Gs Yuasa Corp 蓄電素子の製造方法
JP2015122192A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 株式会社豊田自動織機 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1724858A1 (en) * 2005-05-16 2006-11-22 Samsung SDI Co., Ltd. Rechargeable battery
US7799456B2 (en) 2005-05-16 2010-09-21 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery with electrolyte injection opening sealing member
JP2007193969A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Toyota Motor Corp 密閉型電池及びその製造方法
US8021774B2 (en) 2006-03-27 2011-09-20 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery and method of fabricating the same
US8092938B2 (en) 2006-03-27 2012-01-10 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery and method of fabricating the same
KR100898685B1 (ko) 2006-03-27 2009-05-22 삼성에스디아이 주식회사 이차전지
KR101264423B1 (ko) 2006-05-08 2013-05-14 삼성에스디아이 주식회사 전지의 전해액주입공 밀봉방법
KR20070108747A (ko) * 2006-05-08 2007-11-13 삼성에스디아이 주식회사 이차전지 및 이차전지의 전해질주입구 밀폐방법
JP2007323973A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Nec Tokin Corp 圧力開放弁を有する電池
US8741476B2 (en) 2008-12-24 2014-06-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery having an electrolyte injection opening sealing cap
JP2012146587A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Hitachi Vehicle Energy Ltd 密閉型二次電池
WO2014068641A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 日立ビークルエナジー株式会社 角形蓄電素子およびその製造方法
JPWO2014068641A1 (ja) * 2012-10-29 2016-09-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 角形蓄電素子およびその製造方法
JP2014130726A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Gs Yuasa Corp 蓄電素子の製造方法
JP2015122192A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 株式会社豊田自動織機 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4463512B2 (ja) キャップ組立体を具備した2次電池及びその密閉部材
JP4809253B2 (ja) 二次電池及びその製造方法
JP5011664B2 (ja) 密閉型二次電池
JP4493623B2 (ja) 二次電池
JP6427462B2 (ja) 角形二次電池
JP4124756B2 (ja) 密閉型電池
JP4297877B2 (ja) カン型二次電池
JP6427460B2 (ja) 角形二次電池
KR102435379B1 (ko) 이차 전지
JP2006093134A (ja) リチウムイオン二次電池
WO2000044056A1 (en) Device for sealing lithium secondary battery electrolyte injecting hole
JP2002298832A (ja) 密閉型電池およびその注液孔の封止方法
JP2003151528A (ja) 密閉型電池
JP5856929B2 (ja) 角形二次電池およびその製造方法
KR100670515B1 (ko) 캡 조립체와 이를 구비하는 리튬이온 이차전지
KR20170060447A (ko) 이차 전지
JP4522123B2 (ja) 円筒型電池およびその製造方法
KR100719740B1 (ko) 이차전지 및 그 제조방법
JP6014161B2 (ja) 角形蓄電素子の製造方法
JP5926697B2 (ja) 角形蓄電素子
KR100822193B1 (ko) 캡조립체와, 이를 채용한 이차전지
KR100670435B1 (ko) 이차전지
JP5021111B2 (ja) 密閉型電池
US20230207934A1 (en) Secondary battery and manufacturing method of secondary battery
JPH11339737A (ja) 角形電池