JP2015122192A - 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮封止栓の着脱容易性と耐衝撃性との双方を十分に確保できる仮封止用治具、及びこれを用いた蓄電装置の製造方法を提供する。
【解決手段】仮封止用治具41は、注入口23に対して差し込まれるピン43が設けられ、注入口23が形成されたケース2の蓋部22を押さえる第1の押さえ部42と、注入口23に対してピン43が差し込まれたときに、蓋部22と交差するケース2の側面2aを押さえる第2の押さえ部44と、側面2aに対向するケース2の側面2bを押さえる第3の押さえ部45と、第3の押さえ部45を第2の押さえ部44に向かって押圧する押圧部46と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法に関する。
例えばリチウムイオン二次電池といった蓄電装置には、その製造工程において、ケースに設けられた注入口から電解液を注入した後、注入口を仮封止する仮封止工程が含まれているものがある。これは、エージング工程など、製造工程中の初期充放電時に蓄電装置内部にガスが発生する場合、発生したガスを製造工程中にて排出できるようにするものである。注入口の仮封止を行った後、ケースを拘束治具で拘束し、エージング工程等が実施される。そして、仮封止を開放し、蓄電装置内部のガスを排出した後、本封止を行う。つまり、仮封止とは、再開放が容易な手段による封止である。注入口の仮封止に関する技術としては、例えば特許文献1に記載の密閉型電池がある。この従来の技術では、弾性を有する封止部と、封止部を保持する金属製の板状体とによって注入口の栓を構成しており、封止部は、板状体側にくびれ部を有すると共に、くびれ部よりも先端側にテーパ状に狭まる円錐台部が形成されている。
特開2005−190689号公報
上述のように弾性を有する封止部で仮封止栓を構成する場合、着脱のし易さを確保できる一方で、衝撃によって仮封止栓が外れやすいという問題がある。上記従来技術において、封止部の弾性力を高めれば、衝撃には強くなるが、着脱容易性が低下してしまうおそれがある。また、封止部の弾性力を弱めれば、着脱容易性が高まるが、衝撃に弱くなるおそれがある。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、仮封止栓の着脱容易性と耐衝撃性との双方を十分に確保できる仮封止用治具、及びこれを用いた蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る仮封止用治具は、ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造工程において、ケースに設けられた電解液の注入口の仮封止に用いられる仮封止用治具であって、注入口に対して差し込まれるピンが設けられ、注入口が形成されたケースの第1の面を押さえる第1の押さえ部と、注入口に対してピンが差し込まれたときに、第1の面と交差するケースの第2の面を押さえる第2の押さえ部と、第2の面に対向するケースの第3の面を押さえる第3の押さえ部と、第3の押さえ部を第2の押さえ部に向かって押圧する押圧部と、を備えたことを特徴としている。
この仮封止用治具では、注入口に対してピンが差し込まれたときに第1の押さえ部がケースの第1の面を押さえるので、注入口をしっかりと仮封止することができ、電解液の漏れを防止できる。また、この仮封止用治具では、注入口に対してピンが差し込まれたときに、押圧部からの押圧力によって第2の押さえ部及び第3の押さえ部が第1の面に交差して互いに対向するケースの第2の面と第3の面とを挟持するので、耐衝撃性の確保が図られる。押圧部による第3の押さえ部の押圧を解除することで、ケースに対する着脱容易性も十分に確保できる。
また、第2の押さえ部に弾性を有するパッドが設けられていることが好ましい。こうすると、第2の押さえ部及び第3の押さえ部でケースの第2の面と第3の面とを挟持する際、弾性を有するパッドによって第2の面を保護できる。
また、第3の押さえ部に弾性を有するパッドが設けられていることが好ましい。こうすると、第2の押さえ部及び第3の押さえ部でケースの第2の面と第3の面とを挟持する際、弾性を有するパッドによって第3の面を保護できる。
また、付勢部は、ケースに設けられた一対の端子間を結ぶ方向に対応するように複数設けられていることが好ましい。この場合、耐衝撃性を一層十分に確保できる。
また、本発明に係る蓄電装置の製造方法は、ケース内に電極組立体を収容してなる蓄電装置の製造方法であって、ケース内に電極組立体を収容した後、ケースに設けられた注入口から電解液を注入する電解液注入工程と、注入工程の後、弾性を有する仮封止栓を注入口に嵌め込み、上記の仮封止用治具のピンを仮封止栓に差し込むことで注入口を仮封止する仮封止工程と、を備えたことを特徴としている。
この蓄電装置の製造方法では、上記の仮封止用治具により、注入口に対してピンが差し込まれたときに第1の押さえ部がケースの第1の面を押さえるので、注入口を仮封止栓でしっかりと仮封止することができ、電解液の漏れを防止できる。また、仮封止栓に対してピンが差し込まれたときに、押圧部からの押圧力によって第2の押さえ部及び第3の押さえ部が第1の面に交差して互いに対向するケースの第2の面と第3の面とを挟持するので、耐衝撃性の確保が図られる。押圧部による第3の押さえ部の押圧を解除することで、ケースに対する着脱容易性も十分に確保できる。
また、仮封止工程において、仮封止用治具のピンを仮封止栓に差し込んだ後、ケースの第2の面及び第3の面のうち、電極組立体と重ならない領域を仮封止用治具の第2の押さえ部及び第3の押さえ部によって挟持することが好ましい。この場合、仮封止工程の後、電極組立体に電解液を含浸させる含浸工程を行うにあたって、電極組立体への電解液の含浸が遅延することを回避できる。
また、仮封止工程の後、ケースの第2の面及び第3の面のうち、電極組立体と重なる領域を拘束治具によって拘束する拘束工程を更に備えたことが好ましい。この場合、仮封止工程の後、エージング工程等を実施するにあたって、電極組立体の膨張を抑えることができる。
また、拘束工程において、仮封止用治具と拘束治具との間に隙間を設けることが好ましい。これにより、仮封止用治具と拘束治具との干渉を防止できる。
本発明によれば、仮封止栓の着脱容易性と耐衝撃性との双方を十分に確保できる。
本発明に係る蓄電装置の製造方法を適用して製造される蓄電装置の一例を示す斜視図である。 図1に示した蓄電装置の内部構成を示す断面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 電解液注入工程を示す要部拡大断面図である。 仮封止工程における仮封止栓の取付状態を示す要部拡大断面図である。 仮封止工程で用いる仮封止用治具の構成を示す斜視図である。 仮封止工程における仮封止栓の封止状態を示す要部拡大断面図である。 仮封止工程におけるケースへの仮封止治具の取付状態を示す斜視図である。 拘束工程におけるケースへの拘束治具の取付状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る蓄電装置の製造方法を適用して製造される蓄電装置の一例を示す図である。また、図2は、その内部構成を示す断面図であり、図3は、図2におけるIII−III線断面図である。図1〜図3に示すように、蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。
ケース2は、例えば一面側が開口する有底の電槽缶21と、電槽缶21の開口を塞ぐように設けられた蓋部22とによって構成されている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内部には、例えば有機溶媒系又は非水系の電解液4が注液されており、電極組立体3の内部の空隙(孔)が電解液にて満たされている(図2及び図3参照)。
蓋部22には、図1に示すように、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介して蓋部22に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介して蓋部22に固定されている。また、蓋部22の略中央部分には、電解液4をケース2内に注入する際に用いる注入口23が形成されている。図1では、注入口23は、本封止栓24によって封止された状態となっている。
電極組立体3は、図3に示すように、正極11と、負極12と、正極11と負極12との間に配置された袋状のセパレータ13とによって構成されている。電極組立体3では、セパレータ13内に正極11が収容されており、この状態で正極11と負極12とがセパレータ13を介して交互に積層された状態となっている。
正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔11aと、金属箔11aの両面に形成された正極活物質層11bとを有している。正極活物質層11bは、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。また、正極11の上縁部には、正極端子5の位置に対応してタブ11cが形成されている。タブ11cは、正極11の上縁部から上方に延び、導電部材14を介して正極端子5に接続されている。
一方、負極12は、例えば銅箔からなる金属箔12aと、金属箔12aの両面に形成された負極活物質層12bとを有している。負極活物質層12bは、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。また、負極12の上縁部には、負極端子6の位置に対応してタブ12cが形成されている。タブ12cは、負極12の上縁部から上方に延び、導電部材15を介して負極端子6に接続されている。
セパレータ13は、例えば袋状に形成され、内部に正極11のみを収容している。セパレータ13の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。なお、セパレータ13は、袋状に限られず、シート状のものを用いてもよい。
続いて、上述した蓄電装置1の製造方法について説明する。この蓄電装置1の製造工程は、例えばケース2内に電解液4を注入する電解液注入工程と、ケース2の注入口23を仮封止する仮封止工程と、ケース2を後述の拘束治具61で拘束する拘束工程とを含んで構成されている。
電解液注入工程に先立ち、まず、電槽缶21内に電極組立体3を収容し、電槽缶21と蓋部22とを溶接等によって接合する。電解液注入工程では、図4に示すように、例えば電解液4が入った漏斗状の容器25の足部をケース2の注入口23に差し込み、ケース2内に電解液4を注入する。注入された電解液4は、電極組立体の内部に含浸され、活物質及びセパレータ内部の空隙(孔)を満たす。
電解液注入工程に後続する仮封止工程では、図5に示すように、まず、注入口23に仮封止栓31を取り付ける。仮封止栓31は、例えばエチレンプロピレンジエンゴムなどの弾性材料によって構成されている。仮封止栓31は、筒状の突起部32と、突起部32の基端側の周縁に形成されたフランジ部33とを有している。また、突起部32の基端側の略中央部分には、突起部32の内部で先端側に向かって延びるピン挿入口34が形成されている。この仮封止栓は、フランジ部33が蓋部22の表面に接するまで突起部32が注入口23に嵌め込まれることで注入口23に取り付けられる。
次に、仮封止工程では、仮封止用治具41を用いて注入口23に嵌め込まれた仮封止栓31を封止する。仮封止用治具41は、図6に示すように、注入口23に対して差し込まれるピン43が設けられ、ケース2における蓋部22の表面(第1の面)22aを押さえる第1の押さえ部42と、ケース2の厚さ方向の一方の側面(第2の面)2aを押さえる第2の押さえ部44と、ケース2の厚さ方向の他方の側面(第3の面)2bを押さえる第3の押さえ部45と、第3の押さえ部45を第2の押さえ部44に向かって押圧する2つの押圧部46,46とを備えている。第1の押さえ部42、第2の押さえ部44、及び第3の押さえ部45は、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂などの樹脂材料によって形成され、ピン43は、例えばステンレス鋼等によって形成されている。
第1の押さえ部42は、例えば略直方体形状をなしている。第1の押さえ部42における厚さ方向の一方の側面42a側の略中央部分には、上述したピン43が設けられている。また、第2の押さえ部44は、第1の押さえ部42の側面42aの長さ方向の一端側において、第1の押さえ部42の幅と略等幅でピン43と同じ方向に板状に突出している。第2の押さえ部44の内側面44aには、ゴムなどの弾性を有する材料によって形成されたパッド47が全面に設けられている。
第3の押さえ部45は、例えば第2の押さえ部44よりも幅広の略直方体形状をなし、第1の押さえ部42の側面42aの長さ方向の他端側において、第2の押さえ部44と対向するように配置されている。第3の押さえ部45の内側面45aには、第2の押さえ部44と同様に、ゴムなどの弾性を有する材料によって形成されたパッド48が全面に設けられている。また、第3の押さえ部45の外側面45b側の幅方向の両端部には、当該第3の押さえ部45を操作するためのトリガ49,49がそれぞれ設けられている。
押圧部46は、第1の押さえ部42における側面42aの長さ方向の他端側において、第2の押さえ部44と略平行に突出する板状部50に挿通されたボルト51と、ボルト51のネジ部51aに通されたバネ52とによって構成されている。本実施形態では、板状部50には、幅方向に所定の間隔をもって2つのボルト挿通孔が設けられており、ボルト51のネジ部51aがボルト挿通孔に通された状態となっている。ボルト挿通孔を通ったネジ部51aの先端は、トリガ49,49の間で第3の押さえ部45の外側面45bに固定されている。
また、バネ52は、板状部50の内側面50aと第3の押さえ部45の外側面45bとの間でボルト51のネジ部51aに通されている。このバネ52により、第3の押さえ部45は、第2の押さえ部44に向かって常に付勢されている。また、第2の押さえ部44側への第3の押さえ部45の移動量は、ボルト51の頭部51bが板状部50の外側面50bに突き当たる位置で規制される。トリガ49,49を操作し、バネ52の付勢力に逆らって第3の押さえ部45を板状部50側に引くことで、第2の押さえ部44と第3の押さえ部45との間隔を広げることができる。
以上のような仮封止用治具41を用い、仮封止工程では、まず、仮封止用治具41のトリガ49,49を引き、第2の押さえ部44と第3の押さえ部45との間隔を広げた状態で、図7に示すように、ピン43を仮封止栓31のピン挿入口34に挿入する。これにより、注入口23内で仮封止栓31がピン43によって押し広げられ、注入口23がしっかりと仮封止栓31で封止される。また、ピン43が仮封止栓31のピン挿入口34に挿入された状態で第1の押さえ部42がケース2の蓋部22の表面を押さえるので、安定した封止状態が維持される。
次に、仮封止用治具41のトリガ49,49を戻し、第3の押さえ部45を第2の押さえ部44側に押圧する。これにより、図8に示すように、第2の押さえ部44及び第3の押さえ部45がケース2の側面2aと側面2bとを挟持するので、仮封止用治具41に落下等による衝撃が加わったとしてもケース2から仮封止用治具41が外れてしまうことを防止できる。このとき、第2の押さえ部44及び第3の押さえ部45には、弾性を有する材料によって形成されたパッド47,48がそれぞれ設けられており、第2の押さえ部44及び第3の押さえ部45の押圧に対するケース2の側面2a,2bの保護が図られている。
また、仮封止用治具41をケース2に取り付けた状態において、2つの押圧部46,46は、ケース2の正極端子5及び負極端子6間を結ぶ方向に並ぶこととなる。これにより、トリガ49,49を操作したときの第3の押さえ部45の移動時の姿勢が安定するほか、仮封止用治具41が正極端子5及び負極端子6間を結ぶ方向からの衝撃に一層強くなるので、安定した封止状態がより確実に維持される。また、ケース2の側面2aと側面2bとを挟持することで、仮封止用治具41が維持されるので、本封止の手段や注入口の構造に依存せず、安定した仮封止を維持することができる。
仮封止用治具41をケース2から取り外す際には、トリガ49,49を板状部50側に引き、第2の押さえ部44と第3の押さえ部45との間隔を再び広げた状態とすればよい。押圧部46による第3の押さえ部45の押圧を解除することで、ケース2に対して仮封止用治具41を容易に着脱できる。
なお、仮封止用治具41において、第1の押さえ部42の側面42aからの第2の押さえ部44及び第3の押さえ部45の突出長さは、仮封止用治具41をケース2に取り付けた状態において、ケース2内の電極組立体3と重ならない長さとなっていることが好適である。この場合、仮封止用治具41のピンを仮封止栓31のピン挿入口34に差し込んだ後、ケース2の側面2a,2bのうち、電極組立体3と重ならない領域が第2の押さえ部44及び第3の押さえ部45によって挟持される。したがって、仮封止工程の後、電極組立体3に電解液4を含浸させる含浸工程を行う場合に、電極組立体3への電解液4の含浸が遅延することを回避できる。
仮封止工程に後続する拘束工程では、一対の拘束治具61,61を用いてケース2の拘束を行う。拘束治具61は、図9に示すように、ケース2よりも幅広の金属製の板状部材からなり、ケース2を厚さ方向に挟むように配置された状態で幅方向の両端部をそれぞれ上下2箇所ずつボルト62で締め込むことにより、ケース2の厚さ方向に所定の拘束圧を付与するようになっている。
また、拘束治具61の高さは、ケース2の高さに比べて小さくなっており、ケース2の底部と拘束治具61の底部とを揃えた状態で拘束治具61をケース2に取り付けた場合に、ケース2の側面2a,2bのうち、電極組立体3と重ならない領域が拘束治具61,61によって挟持される。これにより、仮封止工程の後、エージング工程等を実施するにあたって、電極組立体3の膨張を抑えることができる。また、拘束治具61を取り付けた場合に、仮封止用治具41と拘束治具61との間には、図9に示すように、隙間Gが設けられる。これにより、仮封止用治具41と拘束治具61との干渉が回避される。
拘束工程の後、エージング工程(初期充放電)を実施する。エージング工程後、仮封止用治具41及び仮封止栓31を取り外し、ガス抜き工程等を実施した後、注入口23の本封止を実施する。なお、本封止とは、例えば金属製のピンを注入口23に挿入し、レーザー溶接により溶接・密封する、あるいは、ブラインドリベットを用いて封止・密封する、といったように、再開放困難な状態とする封止である。その後、電極組立体3を自己放電させる工程等を経て、図1〜図3に示した蓄電装置1が得られる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、仮封止栓31を介し、仮封止栓31のピン挿入口34に仮封止用治具41のピン43を差し込むことで注入口23を仮封止しているが、例えば仮封止用治具41のピンを注入口23と略同径の弾性部材で形成し、仮封止栓31を介さずに直接ピンを注入口23に差し込んで仮封止を行うようにしてもよい。また、上記実施形態では、ボルト51とバネ52とによって仮封止用治具41の押圧部46を構成しているが、押圧部46の構成はこれに限られるものではなく、例えばボルト締めなどの他の手段を用いてもよい。
1…蓄電装置、2…ケース、2a…側面(第2の面)、2b…側面(第3の面)、3…電極組立体、4…電解液、5…正極端子、6…負極端子、22a…蓋部の表面(第1の面)、23…注入口、31…仮封止栓、41…仮封止用治具、42…第1の押さえ部、43…ピン、44…第2の押さえ部、45…第3の押さえ部、46…押圧部、47,48…パッド、61…拘束治具、G…隙間。

Claims (8)

  1. ケース内に電極組立体と電解液とを収容してなる蓄電装置の製造工程において、前記ケースに設けられた前記電解液の注入口の仮封止に用いられる仮封止用治具であって、
    前記注入口に対して差し込まれるピンが設けられ、前記注入口が形成された前記ケースの第1の面を押さえる第1の押さえ部と、
    前記注入口に対して前記ピンが差し込まれたときに、前記第1の面と交差する前記ケースの第2の面を押さえる第2の押さえ部と、
    前記第2の面に対向する前記ケースの第3の面を押さえる第3の押さえ部と、
    前記第3の押さえ部を前記第2の押さえ部に向かって押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする仮封止用治具。
  2. 前記第2の押さえ部に弾性を有するパッドが設けられていることを特徴とする請求項1記載の仮封止用治具。
  3. 前記第3の押さえ部に弾性を有するパッドが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の仮封止用治具。
  4. 前記押圧部は、前記ケースに設けられた一対の端子間を結ぶ方向に対応するように複数設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の仮封止用治具。
  5. ケース内に電極組立体を収容してなる蓄電装置の製造方法であって、
    前記ケース内に前記電極組立体を収容した後、前記ケースに設けられた注入口から電解液を注入する電解液注入工程と、
    前記注入工程の後、弾性を有する仮封止栓を前記注入口に嵌め込み、請求項1〜4のいずれか一項に記載の仮封止用治具の前記ピンを前記仮封止栓に差し込むことで前記注入口を仮封止する仮封止工程と、を備えたことを特徴とする蓄電装置の製造方法。
  6. 前記仮封止工程において、前記仮封止用治具の前記ピンを前記仮封止栓に差し込んだ後、前記ケースの前記第2の面及び前記第3の面のうち、前記電極組立体と重ならない領域を前記仮封止用治具の前記第2の押さえ部及び前記第3の押さえ部によって挟持することを特徴とする請求項5記載の蓄電装置の製造方法。
  7. 前記仮封止工程の後、前記ケースの前記第2の面及び前記第3の面のうち、前記電極組立体と重なる領域を拘束治具によって拘束する拘束工程を更に備えたことを特徴とする請求項6記載の蓄電装置の製造方法。
  8. 前記拘束工程において、前記仮封止用治具と前記拘束治具との間に隙間を設けることを特徴とする請求項7記載の蓄電装置の製造方法。
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