JP2002298410A - 光学式ピックアップ用集積光学ユニット、光学式ピックアップ、光学式ディスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体レーザー素子と信号検出器の位置関係の
調整が容易で、信号検出器の再生信号の品位を低下させ
ない良好な光学式ピックアップ用集積光学ユニット、光
学式ピックアップ、光学式ディスク再生装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】基板３０５と、レーザー光を光学式ディス
クの信号記録面へ照射するものであって、基板３０５上
に配置されたレーザー素子３０１と、レーザー素子３０
１と結線される印刷配線２０５を有し、基板３０５上に
接着されるフレキシブルプリント基板２０３と、フレキ
シブル基板２０３上の印刷配線２０５と結線される部品
であって、レーザー素子３０１が出射したレーザー光
が、光学式ディスクの信号記録面よって反射されること
により生じた戻り光である信号光を受光する受光素子２
０２とを具備したことを特徴とする光学式ピックアップ
用集積光学ユニットによって解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクにデー
タを再生するための光学式ピックアップ用集積光学ユニ
ット、光学式ピックアップ、光学式ディスク再生装置に
係る。

【０００２】

【従来の技術】本発明に関する従来技術としては、特開
平８−２２７５３２号公報（公開日：平成８年（１９９
６）９月３日）に一例が開示されいてる。以下この従来
例につき図５を用いて説明する。

【０００３】図５は、従来技術の一例である光ヘッド装
置を示す図である。

【０００４】図５にいおいて、２５は板体、２６は切り
欠け部２６ａ、貫通孔２６ｃを有するフレキシブル印刷
基板、２７は半導体レーザー素子、２８は半導体レーザ
ー素子２７が発光するレーザー光の光量をモニターする
ための信号検出器、２９は信号光を検出する信号検出
器、３１は板体２５に接続された固定部材である。

【０００５】図５にあるように、半導体レーザー素子２
７と、信号検出器２９が設けられた固定部材３１は板体
２５に固定されており、フレキシブル印刷基板２６はそ
の切り欠け部２６ａに固定部材３１を挿通させて板材２
５に固定されている。

【０００６】光ヘッド装置においては、半導体レーザー
素子２７を出射したレーザー光は、図示しない光学式デ
ィスクの信号記録面において反射され信号検出器２９に
おいて受光される。このとき、重要となるのが固定部材
３１における半導体レーザー素子２７と信号検出器２９
の固定位置である。

【０００７】半導体レーザー素子２７を出射したレーザ
ー光は信号検出器２９において最適のゲインが得られる
ように固定部材３１上において位置決めされなければな
らない。よって、固定部材３１上における、半導体レー
ザー素子２７と信号検出器２９の位置関係の調整を厳密
に行わなければならない。

【０００８】以上のように、従来技術の光ヘッド装置に
おいては固定部材３１に半導体レーザー素子２７と信号
検出器２９が設けられているので、半導体レーザー素子
２７と信号検出器２９を固定部材３１上に取り付けた後
は、半導体レーザー素子２７と信号検出器２９の位置関
係の調整が困難である。

【０００９】また、半導体レーザー素子２７と、信号検
出器２９が同じ固定部材３１上に設けられるので半導体
レーザー素子２７が駆動される際に発生する熱が信号検
出器２７に伝わり易く信号検出器２７の再生信号の品位
を低下させる可能性があった。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】以上の説明したよう
に、従来の技術においては半導体レーザー素子と、信号
検出器の位置関係の調整が困難であり、また、半導体レ
ーザー素子から信号検出器に伝わる熱が信号検出器の再
生信号の品位を低下させる可能性があった。

【００１１】本発明は、上記問題を鑑みて半導体レーザ
ー素子と信号検出器の位置関係の調整が容易であって、
且つ、信号検出器の再生信号の品位を低下させない良好
な光学式ピックアップ用集積光学ユニット、光学式ピッ
クアップ、光学式ディスク再生装置を提供することを目
的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光学式ピックアップ用集積光学ユニット
は、基板と、レーザー光を光学式ディスクの信号記録面
へ照射するものであって、前記基板上に配置されたレー
ザー素子と、前記レーザー素子と結線される印刷配線を
有し、前記基板上に接着されるフレキシブルプリント基
板と、前記フレキシブル基板上の印刷配線と結線される
部品であって、前記レーザー素子が出射したレーザー光
が、前記光学式ディスクの信号記録面よって反射される
ことにより生じた戻り光である信号光を受光する受光素
子とを具備したことを特徴とする。

【００１３】上記課題を解決するために本発明の光学式
ピックアップは、光学式ディスクの信号記録面上に光の
焦点を合わせるための対物レンズと、基板と、前記対物
レンズを介して、レーザー光を光学式ディスクの信号記
録面へ照射するものであって、前記基板上に配置された
レーザー素子と、前記レーザー素子と結線される印刷配
線を有し、前記基板上に接着されるフレキシブルプリン
ト基板と、前記フレキシブル基板上の印刷配線と結線さ
れる部品であって、前記レーザー素子が出射したレーザ
ー光が、前記光学式ディスクの信号記録面よって反射さ
れることにより生じた戻り光である信号光を受光する受
光素子とを有する光学式ピックアップ用集積光学ユニッ
トとを具備したことを特徴とする。

【００１４】上記課題を解決するために光学式ディスク
再生装置は光学式ディスクの信号記録面上に光の焦点を
合わせるための対物レンズと、基板と、前記対物レンズ
を介して、レーザー光を光学式ディスクの信号記録面へ
照射するものであって、前記基板上に配置されたレーザ
ー素子と、前記レーザー素子と結線される印刷配線を有
し、前記基板上に接着されるフレキシブルプリント基板
と、前記フレキシブル基板上の印刷配線と結線される部
品であって、前記レーザー素子が出射したレーザー光
が、前記光学式ディスクの信号記録面よって反射される
ことにより生じた戻り光である信号光を受光する受光素
子とからなる光学式ピックアップ用集積光学ユニットと
を有する光学式ピックアップと、前記光学式ピックアッ
プを前記光学式ディスクの半径方向に案内するガイド部
材とを具備したことを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明するた
めに、図１〜図４を用いて説明する。

【００１６】図１は、本発明の光学式ピックアップ用集
積光学ユニットの上面図及び下面図である。図２は、本
発明の光学式ピックアップ用集積光学ユニットの分解平
面図である。図２（ｂ）にあるように、光学式ピックア
ップ用集積光学ユニットＩＯＵの金属製基板３０５上に
は、サブマウント３０２がマウントされている。このサ
ブマウント３０２上には、レーザー素子３０１と、この
レーザー素子が出射するレーザー光の光量をモニターす
るモニター検出器３０３が直接マウントされている。

【００１７】また、同様に金属製基板３０５上には、レ
ーザー素子３０１が出射するレーザー光を反射して図示
しない光学式ディスクの信号記録面に照射されるように
導く反射ミラー３０４がマウントされている。

【００１８】一方、図２（ａ）にあるように、フレキシ
ブルプリント基板２０３上には印刷配線２０５が設けら
れており、前記レーザー素子３０１を駆動するためのレ
ーザードライバー回路部品２０１と電気的に結線されて
いる。

【００１９】また、この印刷配線２０５は、レーザー素
子３０１が出射したレーザー光が、図示しない光学式デ
ィスクの信号記録面よって反射されることにより生じた
戻り光である信号光を受光する受光素子である信号検出
器２０２と電気的に結線されている。

【００２０】また、フレキシブルプリント基板２０３の
中央部には切り欠け部２０４が設けられている。

【００２１】図１（ａ），（ｂ）にあるように、フレキ
シブルプリント基板２０３は、金属製基板３０５上に接
着剤によって接着される。

【００２２】このとき、フレキシブルプリント基板２０
３と金属製基板３０５は、金属製基板３０５上に設けら
れたサブマウント３０２と反射ミラー３０４とが、切り
欠け部２０４に挿入されるように接着される。

【００２３】即ち、フレキシブルプリント基板２０３
は、金属製基板３０５に接着されたときにレーザー素子
３０１に対する干渉が回避されるように切り欠け部２０
４を設けてなるものである。

【００２４】このように、レーザー素子３０１に対する
干渉が回避されることでレーザー素子３０１が出射する
レーザー光を、フレキシブルプリント基板２０３が遮る
ことがない。

【００２５】また、フレキシブルプリント基板２０３
が、接着剤を介して金属製基板３０５に接着された状態
においては、レーザー素子３０１はワイヤＬ１を介して
印刷配線２０５と結線される。同様にサブマウント３０
２にマウントされたモニター信号検出器３０３はワイヤ
Ｌ２を介して印刷配線２０５と結線される。

【００２６】信号検出器２０２はワイヤＬ３を介して印
刷配線２０５と結線されており、受光した信号光に基づ
いて再生信号を生成する。

【００２７】また、フレキシブルプリント基板２０３
が、接着剤を介して金属製基板３０５に接着された直後
においては、信号検出器２０２が生成する再生信号をモ
ニターしながら、金属製基板３０５上で、半導体レーザ
ー素子３０１と信号検出器２０２とを相対的に位置が変
るように動かして、再生信号のゲインが最適となる位置
において双方を静止させるようにすれば、半導体レーザ
ー素子３０１と信号検出器２０２との位置関係の調整が
容易に行える。

【００２８】半導体レーザー素子３０１と信号検出器２
０２との位置関係の調整が終了した後は、接着剤の乾燥
を待てば、半導体レーザー素子３０１と信号検出器２０
２との位置関係が固定されることになる。

【００２９】また、ここで特筆すべき点は、半導体レー
ザー素子３０１が金属製基板３０５上に設けられ、信号
検出器２０２がフレキシブルプリント基板２０３上に分
かれて設けられている点である。

【００３０】即ち、この構成によれば、半導体レーザー
素子３０１が駆動される際に発生する熱の多くが金属製
基板３０５に伝達するので、フレキシブルプリント基板
２０３上に設けられた信号検出器２０２には殆ど熱が伝
導せず、信号検出器２０２の生成する再生信号の品位を
低下させることがないという効果を奏するものである。

【００３１】また、金属製基板３０５と、フレキシブル
プリント基板２０３は電気的に絶縁されているので、金
属製基板３０５と、フレキシブルプリント基板２０３上
に異なる電位を設定することができる。例えば、金属製
基板３０５にアース電位を設定したとすれば、これと絶
縁されているフレキシブルプリント基板２０３の印刷配
線にはアース電位以外の電位を設定することができる。

【００３２】次に、本発明の光学式ピックアップ用集積
光学ユニットを搭載した光学式ピックアップと、この光
学式ピックアップを搭載した光学式ディスク再生装置に
つき説明する。

【００３３】図３は、光学式ピックアップに搭載される
際の光学式ピックアップ用集積光学ユニットの側面図で
ある。また、図４は、本発明の光学式ピックアップ用集
積光学ユニットを搭載した光学式ピックアップを有する
光学式ディスク装置の上面図である。

【００３４】本発明の光学式ピックアップ用集積光学ユ
ニットＩＯＵは、光学式ピックアップＰｕに搭載される
とき、ユニットカバーＣｖｒが装着される。このカバー
Ｃｖｒには、レーザー素子３０１が出射したレーザー光
が光学式ディスクの信号記録面にて反射されることによ
って生じた戻り光を回折させて信号検出器２０２へ導く
回折格子が設けられている。

【００３５】図４にあるように、ユニットカバーＣｖｒ
が装着された光学式ピックアップ用集積光学ユニットＩ
ＯＵは、光学式ピックアップＰｕに搭載される。この光
学式ピックアップＰｕにおいて、光学式ピックアップ用
集積光学ユニットＩＯＵ内のレーザー素子３０１が出射
したレーザー光は対物レンズＯｂｊに導かれる。

【００３６】対物レンズＯｂｊは図示しない光学式ディ
スクの信号記録面上にレーザー光の焦点を併せる機能を
有する。また、光学式ピックアップＰｕの両側にはガイ
ド軸受Ｒｄｒと、ガイド軸孔Ｒｄｈとが設けられてい
る。

【００３７】また、光学式ピックアップＰｕには、内部
の回路部品と電気的に接続された印刷配線を備えるフレ
キシブル基板Ｆｒｘが接続されており、その端部にはコ
ネクタＣｎが設けられている。このコネクタＣｎは光学
式ディスク再生装置Ｄｒｖ内の図示しない信号処理回路
と電気的に接続されている。

【００３８】図４の光学式ディスク装置Ｄｒｖは、ベー
スシャーシＳｈｒを備え、このシャーシＳｈｒ上に図示
しない光ディスクを駆動するスピンドルモータＭｔを保
持するプラスチックフレームＰｆが設けられている。

【００３９】また、このプラスチックフレームＰｆに
は、図示しない光学式ディスクの半径方向に光学式ピッ
クアップＰｕを案内するためのガイド軸Ｇｄｒ１，Ｇｄ
ｒ２が設けられている。

【００４０】このガイド軸によって光学式ピックアップ
Ｐｕが、図示しない光学式ディスクの半径方向に案内し
て、光学式ディスクの信号記録面上の記録信号を光学式
ピックアップ用集積光学ユニットＩＯＵ内のレーザー素
子３０１が出射したレーザー光によって読み取ることに
より光学式ディスクに記録されたデータを再生すること
ができる。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体レーザー素子と信号検出器の位置関係の調整が容易
であって、且つ、信号検出器の再生信号の品位を低下さ
せない良好な光学式ピックアップ用集積光学ユニット、
光学式ピックアップ、光学式ディスク再生装置を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光学式ピックアップ用集積光学ユニッ
トの上面図及び下面図。

【図２】本発明の光学式ピックアップ用集積光学ユニッ
トの分解平面図。

【図３】光学式ピックアップに搭載される際の光学式ピ
ックアップ用集積光学ユニットの側面図。

【図４】光学式ピックアップ用集積光学ユニットを搭載
した光学式ピックアップを有する光学式ディスク装置の
上面図。

【図５】従来技術の一例である光ヘッド装置を示す図。

【符号の説明】 ３０５…金属製基板 ３０１…レーザー素子 ２０５…印刷配線 ２０３…フレキシブル基板 ２０２…受光素子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5D119 AA38 FA31 FA33 FA35 FA37 KA41 KA42 KA43

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基板と、 レーザー光を光学式ディスクの信号記録面へ照射するも
   のであって、前記基板上に配置されたレーザー素子と、 前記レーザー素子と結線される印刷配線を有し、前記基
   板上に接着されるフレキシブルプリント基板と、 前記フレキシブル基板上の印刷配線と結線される部品で
   あって、前記レーザー素子が出射したレーザー光が、前
   記光学式ディスクの信号記録面よって反射されることに
   より生じた戻り光である信号光を受光する受光素子とを
   具備したことを特徴とする光学式ピックアップ用集積光
   学ユニット。
2. 【請求項２】請求項１記載の光学式ピックアップ用集積
   光学ユニットにおいて、前記フレキシブルプリント基板
   は、前記基板に接着されたときに前記レーザー素子に対
   する干渉が回避されるように切り欠け部を設けてなるこ
   とを特徴とする光学式ピックアップ用集積光学ユニッ
   ト。
3. 【請求項３】光学式ディスクの信号記録面上に光の焦点
   を合わせるための対物レンズと、 基板と、前記対物レンズを介して、レーザー光を光学式
   ディスクの信号記録面へ照射するものであって、前記基
   板上に配置されたレーザー素子と、前記レーザー素子と
   結線される印刷配線を有し、前記基板上に接着されるフ
   レキシブルプリント基板と、前記フレキシブル基板上の
   印刷配線と結線される部品であって、前記レーザー素子
   が出射したレーザー光が、前記光学式ディスクの信号記
   録面よって反射されることにより生じた戻り光である信
   号光を受光する受光素子とを有する光学式ピックアップ
   用集積光学ユニットとを具備したことを特徴とする光学
   式ピックアップ。
4. 【請求項４】請求項３記載の光学式ピックアップにおい
   て、前記光学式ピックアップ用集積光学ユニットの前記
   フレキシブルプリント基板は、前記基板に接着されたと
   きに前記レーザー素子に対する干渉が回避されるように
   切り欠け部を設けてなることを特徴とする光学式ピック
   アップ。
5. 【請求項５】光学式ディスクの信号記録面上に光の焦点
   を合わせるための対物レンズと、 基板と、前記対物レンズを介して、レーザー光を光学式
   ディスクの信号記録面へ照射するものであって、前記基
   板上に配置されたレーザー素子と、前記レーザー素子と
   結線される印刷配線を有し、前記基板上に接着されるフ
   レキシブルプリント基板と、前記フレキシブル基板上の
   印刷配線と結線される部品であって、前記レーザー素子
   が出射したレーザー光が、前記光学式ディスクの信号記
   録面よって反射されることにより生じた戻り光である信
   号光を受光する受光素子とからなる光学式ピックアップ
   用集積光学ユニットとを有する光学式ピックアップと、 前記光学式ピックアップを前記光学式ディスクの半径方
   向に案内するガイド部材とを具備したことを特徴とする
   光学式ディスク再生装置。
6. 【請求項６】請求項５記載の光学式ディスク再生装置に
   おいて、前記光学式ピックアップ用集積光学ユニットの
   前記フレキシブルプリント基板は、前記基板に接着され
   たときに前記レーザー素子に対する干渉が回避されるよ
   うに切り欠け部を設けてなることを特徴とする光学式デ
   ィスク再生装置。