JP3537970B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3537970B2
JP3537970B2 JP29300196A JP29300196A JP3537970B2 JP 3537970 B2 JP3537970 B2 JP 3537970B2 JP 29300196 A JP29300196 A JP 29300196A JP 29300196 A JP29300196 A JP 29300196A JP 3537970 B2 JP3537970 B2 JP 3537970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置に係
り、特に、レンズ保持部材にレンズとコイルとを一体に
保持し、コイルに供給する駆動電流によりレンズ保持部
材を駆動することによりレンズを光ディスクに対して移
動させ、フォーカス及びトラッキング制御を行う光ディ
スク装置に関する。
【0002】光ディスク装置では、光ディスクに光ビー
ムを照射して、データの記録/再生を行う。このとき、
光ビームが所定のトラック上をトラッキングするように
トラッキングサーボがかけられるとともに、光ビームを
光ディスク上の一点に集光させるためフォーカスサーボ
がかけられる。
【0003】トラッキングサーボ及びフォーカスサーボ
は、光ディスクに対向配置される対物レンズを移動させ
ることにより行われる。対物レンズはレンズホルダに保
持され、レンズホルダが駆動されることにより対物レン
ズが移動される。レンズホルダの移動は、レンズホルダ
に保持された駆動用コイルに周囲に予め印加された磁界
を作用させることにより行われる。
【0004】駆動用コイルに駆動力が働くときに駆動用
コイルに発生する微振動が対物レンズに伝達されないこ
とが要求されている。
【0005】
【従来の技術】図3は3.5インチ光磁気ディスク装置
の表面側外観斜視図、図4は3.5インチ光磁気ディス
ク装置の裏面側外観斜視図、図5は3.5インチ光磁気
ディスク装置の表面側分解斜視図、図6は3.5インチ
光磁気ディスク装置の裏面側分解斜視図、図7は3.5
インチ光磁気ディスク装置の表面側要部概略図、図8は
裏面側要部概略図を示す。
【0006】3.5インチ光磁気ディスク装置1は、1
28MBでISO/IEC10090、230MBでI
SO/IEC13963にて規格化され、既に市販され
ている光磁気ディスクに情報の記録/再生を行うもの
で、主に、信号処理回路、制御回路が搭載されたプリン
ト基板2、3.5インチ光磁気ディスクが収容された光
磁気ディスクカートリッジを保持するカートリッジホル
ダ3、各機構を保持するドライブベース4、光磁気ディ
スクカートリッジに収納された光磁気ディスクに光を照
射するレンズキャリッジ5、光磁気ディスクカートリッ
ジの挿入、排出時に挿入、排出のための駆動力を供給す
るスライド板6、光磁気ディスクを回転させるターンテ
ーブルユニット7、ドライブベース7を覆うカバー8の
各部品を順に配置した構成とされている。
【0007】プリント基板2は下面側に信号処理、機構
制御指示を行う回路を構成する回路部品が片面実装さ
れ、ドライブベース4の上面側のネジ孔9にプリント基
板2の取り付け孔10を貫通してネジ11を螺入するこ
とにより固定される。プリント基板2の下面側とドライ
ブベース4との間に光磁気ディスクカートリッジを保持
するためのカートリッジホルダ3が収容される。
【0008】また、ドライブベース4の下面側には、ス
テンレス鋼等の強磁性材の薄板からなるカバー8がネジ
12をカバー8に形成された取り付け孔12を貫通させ
て防振材13を介してドライブベース7のネジ孔14に
螺入させることにより、固定される。ドライブベース4
の下面側とカバー8との間にレンズキャリッジ5、スラ
イド板6、ターンテーブルユニット7が収容される。
【0009】さらに、ドライブベース4の前面には、光
磁気ディスクカートリッジの挿入、排出を行うフロント
ベゼル15が固定される。フロントベゼル15の前面に
は光磁気ディスクカートリッジを装置内に挿入、装置か
ら排出するため開口部16が設けられている。開口部1
6には装置内部と装置外部とを遮断するための扉17が
設けられている。扉17は、光磁気ディスクカートリッ
ジの挿入、排出に伴って回動自在に取り付けられてお
り、光磁気ディスクカートリッジの挿入、排出時以外は
バネ(図示せず)により開口部16をカバーし、装置内
部と装置外部とを遮断する。
【0010】また、フロントベゼル15には、光磁気デ
ィスクカートリッジの排出を指示するためのイジェクト
ボタン18及び電源遮断時や点検時、故障時等にピンを
挿入し、光磁気ディスクカートリッジの装置内での係合
を解除し、光磁気ディスクカートリッジを開口部16か
ら排出する操作を行うためのマニュアルイジェクト孔1
9、光磁気ディスク装置1の動作の状態を表示するため
のLED20が設けられている。
【0011】また、プリント基板2には、図示しない電
源を供給するためのパワーコネクタ、情報の入出力、制
御指示を行うためのインタフェースコネクタが取り付け
られ、パワーコネクタ、及び、インタフェースコネクタ
は図示しないホストコンピュータに接続される。また、
プリント基板2は、下面側にDSP、MPU等の回路部
品が実装され、信号処理、機構制御指示等の処理を行う
構成とされ、装置の表面側には回路部品は表出しないよ
うになっている。
【0012】カートリッジホルダ3は、ドライブベース
4に固定され、図示しない防塵フィルムを介してプリン
ト基板2の下面側に配置される。カートリッジホルダ3
には、光磁気ディスクカートリッジがカートリッジ係合
部21に係合し、光磁気ディスクカートリッジを装置内
の所定の位置に保持する。
【0013】ドライブベース4は、図5、図6に示すよ
うに示すように所定の部品を搭載するための開口が形成
されている。ターンテーブルユニット7は開口部4aに
ターンテーブル7aが嵌合するように、ドライブベース
4に支点7bを中心に回動自在に取り付けられる。ま
た、ドライブベース4の開口部4bにはレンズキャリッ
ジ5がドライブベース4の下面側から嵌合し、ドライブ
ベース4の上面側に配置される光磁気ディスクに光ビー
ムを供給できるように構成されている。ターンテーブル
ユニット7は、スライド板6と係合しており、スライド
板6が矢印Y方向に移動することにより支点7bを中心
に回動し、光磁気ディスクのハブと係合し、ターンテー
ブル7aの回転に応じて回転可能とされる。
【0014】スライド板6は、図6に示すようにドライ
ブベース4の後方に配置されたイジェクトモータ6aに
係合しており、イジェクトモータ6aにより前後に駆動
される。イジェクトモータ6aはイジェクトボタン18
が操作されると、プリント基板2からの指示によりスラ
イド板6を後方に移動され、ターンテーブルユニット7
が支点7bを中心に回動し、ターンテーブル7aの光磁
気ディスクカートリッジとの係合を解除し、光磁気ディ
スクカートリッジが挿入されると、図示しない検出装置
により光磁気ディスクの挿入が検出され、プリント基板
2からの指示によりイジェクトモータ6aが駆動され、
スライド板6が前方に移動され、ターンテーブルユニッ
ト7が支点7bを中心に回動し、ターンテーブル7aが
光磁気ディスクに係合し、光磁気ディスクを回転可能と
する。
【0015】また、ドライブベース4には光ビームを光
ディスク面に導いたり、光ディスクからの反射光を光検
出器に導くための光学部品が配置される固定光学ユニッ
ト部22がアルミダイキャスト成形により一体に形成さ
れ、固定光学ユニット部22はカバー23によりカバー
される。
【0016】図9に従来に一例の固定光学ユニット部の
構成図を示す。図10に従来に一例の固定光学ユニット
部の光学部品の配置図を示す。固定光学ユニット部22
は、ドライブベース4の後方に配置され、Mレンズ24
及びSレンズ25が図8に示す板バネ26によりその周
囲のドライブベース4の内壁部に押しつけた状態で固定
される。板バネ26は、図8の板バネ26に形成された
取り付け孔(図示せず)を介してネジ27をネジ孔28
に螺入することにより固定される。また、固定光学ユニ
ット部22には、図8に示すようにレンズキャリッジ5
から導かれた戻り光から再生信号を検出する光検出器2
9及びフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信
号を検出する光検出器30が装着される。光検出器29
は、図9に示す固定光学ユニット部22の光検出器取付
部31に保持され、光検出器30は、図9に示す固定光
学ユニット部22の光検出器取付部32に取付られる。
【0017】固定光学ユニット部22では、レーザーダ
イオードユニット(LDユニット)33から所定の発光
パワーの光ビームが出射される。LDユニット33から
出射された光ビームはコリメータレンズ34、ビームリ
フレクタプリズム35を通って、窓36から出射され
る。窓36から出射された光ビームはレンズキャリッジ
5に導入され、光磁気ディスクに照射される。
【0018】レンズキャリッジ5により光磁気ディスク
に照射された光ビームは、光磁気ディスクで反射され、
レンズキャリッジ5を介して再び窓36に入射される。
窓36に入射された光ビームはビームリフレクタプリズ
ム35を介してビームスプリットアンドウォンブリング
プリズム37に導かれて、分光される。分光された光ビ
ームのうち一方の光ビームはMレンズ24を介してドラ
イブベース4の光検出器取付部31に取り付けられる図
8に示す光検出器29に導入され、再生信号が得られ
る。
【0019】また、分光された光ビームのうち他方の光
ビームはビームスプリットアンドウォンブリンプリズム
37をからSレンズ25に導かれ、サーボユニット38
により更にフォーカスエラー検出用光ビームとトラッキ
ングエラー検出用光ビームとに分割され、光検出器取付
部32に取付けられる図8に示す光検出器30に入射さ
れ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
が得られる。なお、サーボユニット38の詳細は特開平
5−250704号などに記載されている。レンズキャ
リッジ5は、ドライブベース4に固定され、プリント基
板と接続され、プリント基板からの指示に応じて光ビー
ムを光磁気ディスクの半径方向に移動させる。レンズキ
ャリッジ5には固定光学ユニット部22から光ビームが
供給され、供給された光ビームを光磁気ディスクに供給
する。
【0020】図11に従来の一例のレンズキャリッジの
構成図を示す。なお、図11(A)はレンズキャリッジ
5の上面図、図11(B)はレンズキャリッジ5の側面
図、図11(C)はレンズキャリッジ5の要部断面図を
示す。レンズキャリッジ5は、両側部には光磁気ディス
クの半径方向に移動するための駆動部39が設けられて
いる。駆動部39は、ベアリング40、コイル部41か
らなり、図3乃至図8に示すドライブベース4に固定さ
れた磁気回路42に磁気的に結合され、コイル部40に
供給する駆動電流に応じて移動される。
【0021】レンズキャリッジ5の上面側にはレンズア
クチュエータ43が取り付けられている。また、レンズ
キャリッジ5の固定光学ユニット部22側には固定光学
ユニット部22から出射された光ビームをレンズアクチ
ュエータ43に搭載された対物レンズLに導くととも
に、対物レンズLからの光ビームを固定光学ユニット部
22に導くための集光レンズ5aが固定されている。
【0022】図12にレンズアクチュエータの構成図を
示す。レンズアクチュエータ43は、光磁気ディスクに
光を照射する対物レンズL、対物レンズLを保持するレ
ンズ保持部材44、レンズ保持部材44に固定され、レ
ンズ保持部材44にトラッキング方向及びフォーカス方
向の駆動力を付与するコイル部45、コイル部45と磁
気回路を構成する磁気回路部46、磁気回路部46を保
持するとともに、レンズ保持部材44をワイヤ47を介
して移動自在に保持するアクチュエータベース48から
構成される。
【0023】図13に従来の一例のコイル部の斜視図を
示す。コイル部45は、レンズ保持部材44に光磁気デ
ィスクの面に対して垂直な方向(矢印Z方向)への駆動
力を付与するフォーカスコイル45a、光磁気ディスク
の面に平行な方向(矢印Y方向)への駆動力を付与する
2つのトラッキングコイル45b、45cから構成され
る。フォーカスコイル45aは光磁気ディスクの面に平
行な方向(矢印A方向)に巻回され、トラッキングコイ
ル45b、45cは光磁気ディスクの面に直交する方向
(矢印B方向)に巻回される。
【0024】磁気回路部46は、コ字状をなす2つのヨ
ーク46a、46bを組み合わせることにより円環状に
形成し、その内周にマグネット46bを接着した構成と
されている。アクチュエータベース48とレンズ保持部
材44とは少なくとも4本のワイヤ47により接続さ
れ、ワイヤ47が弾性変形することにより略矢印Z、Y
方向に移動可能に構成されている。
【0025】ワイヤ47は一端に端子板49が設けられ
おり、端子板49に形成された孔(図示せず)をレンズ
保持部材44の両側の上下に設けられた接続部50に形
成された突起51に係合させ、端子板49を接続部50
に接着させることによりレンズ保持部材45に固定され
る。4本のワイヤ47の端子板49のうち1本のワイヤ
47にはフォーカスコイル45a、トラッキングコイル
45bの一端が共通に半田付けされ、フォーカスコイル
45a、トラッキングコイル45bの他端は残りの3本
の端子板49に分散して半田付けされる。
【0026】また、ワイヤ47の他端には、端子板52
が設けられいる。端子板52は、アクチュエータベース
48の一側部に設けられたワイヤ保持部53に接着され
る。端子板52にはフレキシブルプリント配線板(FP
C)55を介してプリント基板2に接続される。
【0027】ワイヤ47の端子板52近傍にはワイヤ4
7の不要な振動を除去するためカプトン、マイラーフィ
ルムなどからなる制振板54を両面テープや非完全硬化
性接着剤等でワイヤ47の上下から固定される。レンズ
保持部材44は、上記構成によりプリント基板2、FP
C55、ワイヤ47を介してフォーカスコイル45a、
トラッキングコイル45b、45cに駆動電流が供給さ
れ、ヨーク46a、46b及びマグネット46cと磁気
的に作用して、略矢印Z、Y方向に駆動される。
【0028】レンズ保持部材44が略矢印Z方向に移動
されと、対物レンズLの位置が矢印Z方向に移動し、対
物レンズLと光磁気ディスクとの距離が変わるため、フ
ォーカス制御か可能となる。また、レンズ保持部材44
が略矢印Y方向に移動されと、対物レンズLの位置が矢
印Y方向に移動し、対物レンズLが光磁気ディスクとの
半径方向に移動されるため、トラッキング制御が可能と
なる。
【0029】図14に従来の一例のレンズ保持部材の構
成図を示す。図14(A)は平面図、図14(B)は側
面図を示す。従来のレンズ保持部材44は、中央にコイ
ル部45が接着されるとともに、ヨーク46a、46b
及びマグネット46cを貫通させるための開口部44a
が形成され、開口部44aの一方に対物レンズ8を保持
するレンズ取付部44bが設けられ、開口部44aのレ
ンズ取付部44bに対向する部分にヨーク46a、46
b及びマグネット46cと磁気的に結合してレンズ保持
部材44に駆動力を与えるコイル部45を保持するコイ
ル取付部44cとが設けられ、レンズ取付部44bとコ
イル取付部44cとは同一の樹脂材料により一体にモー
ルド成形されていた。
【0030】また、コイル部45はフォーカスコイル4
5a、トラッキングコイル45b、45cが接着剤によ
り接着された後、コイル取付部44cに接着剤により接
着されていた。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の光デ
ィスク装置では、光ビームの光ディスクへの照射を制御
するレンズ及びレンズを駆動する駆動用コイルを保持す
るレンズ保持部材が同一の樹脂により一体成形されてい
たため、駆動用コイルにより駆動力が働いた時に、レン
ズ保持部材に振動が発生し、レンズ保持部材に発生した
振動が直接的にレンズに働き、レンズが振動してしま
い、ビームが定まらない等の問題点があった。
【0032】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、レンズへの振動の伝達を低減し、トラッキング及び
フォーカシングを安定して行える光ディスク装置を提供
することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを集
光するレンズと、レンズを保持するレンズ取付部と、周
囲の磁界と作用してレンズ取付部を駆動するコイル部
と、コイル部を保持するコイル取付部と、レンズ取付部
をトラッキング方向とフォーカシング方向に移動可能に
支持するワイヤとを有する光ディスク装置において、
ンズ取付部とコイル取付部とを、互いに弾性率の異なる
樹脂材料により一体成形したことを特徴とする。
【0034】本発明によれば、レンズを保持するレンズ
取付部とコイル部を保持するコイル取付部とを、互いに
弾性率の異なる樹脂材料により一体成形することによ
り、駆動時にコイル取付部に発生した振動がコイル取付
部とレンズ取付部との境界面で分散され、振動のレンズ
への伝達を低減できる。
【0035】また、本発明は、レンズ取付部の樹脂材料
の弾性率をコイル取付部の樹脂材料の弾性率より大きく
設定したことを特徴とする。本発明によれば、レンズ取
付部の樹脂材料の弾性率をコイル取付部の樹脂材料の弾
性率より大きく設定することにより、駆動時にコイル取
付部に発生した振動をコイル取付部とレンズ取付部との
境界面で効率良く分散でき、振動のレンズへの伝達を効
率良く低減できる。
【0036】本発明は、レンズ取付部の樹脂材料とコイ
ル取付部の樹脂材料との結合面を、コイル部により駆動
される時の駆動力の力線からずれた位置に設定したこと
を特徴とする。本発明によれば、レンズ取付部の樹脂材
料とコイル取付部の樹脂材料との結合面を、コイル部に
より駆動される時の駆動力の力線からずれた位置に設定
することにより、結合面に駆動力が直接加わることがな
いため、レンズ取付部とコイル取付部との剥離を防止で
きる。
【0037】
【0038】
【0039】
【発明の実施の形態】本発明は光ディスク装置のレンズ
保持部に特徴があるもので、レンズ保持部以外の構成は
従来と同じであるので、図3乃至図において同一構成部
分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0040】図1に本発明の第1実施例のレンズ保持部
材の構成図を示す。図1(A)は平面図、図1(B)は
側面図を示す。本実施例のレンズ保持部材61は、中央
部にはコイル部45を挿入するとともに、ヨーク46
a、46b及びマグネット46cを貫通させるための開
口部61aが形成されている。開口部61aの一方に対
物レンズLを取り付けるためのレンズ取付部61bが設
けられ、開口部61aの他方にコイル部15を取り付け
るためのコイル取付部61cとが設けられている。対物
レンズLを保持するレンズ取付部61bとコイル部45
を取り付けるコイル取付部61cとは、弾性率の異なる
樹脂材料AとBとを一体的に成形した、いわゆる、二色
成形することにより形成されている。
【0041】レンズ取付部61b及びコイル取付部61
cは、平面形状が略コ字状に形成されており、開口方向
端部を互いに結合することによりロ字状の開口部61a
が形成される。このため、レンズ取付部61bとコイル
取付部61cとはコ字の開口方向端部の2箇所の結合面
61d、61eで結合される。
【0042】レンズ取付部61bのコイル取付部61c
との結合面61d、61eの側部外方には凸部63a、
63bが形成されている。この凸部63a、63bには
ワイヤ47を結合する端子板49を接着するための接続
部62a、62bが形成されている。
【0043】接続部62aは、凸部63a、63bのワ
イヤ47と結合される方向(矢印D方向)端部の上面側
に形成されている。また、接続部62bは、凸部63
a、63bのワイヤ47と結合される方向(矢印D方
向)端部の下面側に形成されている。接続部62a、6
2bは凸部63a、63bに夫々形成されるので、レン
ズ保持部材61で合計4箇所設けられることになる。
【0044】接続部62a、には上面方向(矢印Z1方
向)に延出した突起64aが設けられ、ワイヤ47の端
子板49に形成された孔部49aが係合する。接続部6
2b、には下面方向(矢印Z2方向)に延出した突起6
4bが設けられ、ワイヤ47の端子板49に形成された
孔部49aが係合する。なお、端子板49は接続部62
に接着剤により接着され、固定される。
【0045】ここで、レンズ取付部61bは、例えば、
LCP(liquid crystal- line polymer;液晶ポリマ
ー)からなり、コイル取付部61cは、例えば、PPS
(polyphenylene sulfide ;ポリフェニレンサルファイ
ド)からなる。このとき、PPSは、弾性率が曲げ弾性
率で13×104 〔kg/cm2 〕、LCPは、弾性率
が曲げ弾性率で18×104 〔kg/cm2 〕であり、
レンズ取付部61bを構成する樹脂材料の曲げ弾性率を
コイル取付部61bを構成する樹脂材料の弾性率より大
きくなるように設定している。
【0046】コイル部15は、フォーカスコイル45a
とトラッキング制御用駆動コイル53bとが接着剤など
により一体に形成され、開口部61aのコイル取付部6
1c側にフォーカスコイル45aの側面を接着剤等によ
り接着、固定される。このとき、二色形成されたレンズ
取付部61bとコイル取付部61cとの接合面は駆動用
コイルにより駆動されるときの駆動力の力線L0 からコ
イル取付部61c方向(矢印D方向)にずれた位置とな
るように形成されている。
【0047】このように、二色形成されたレンズ取付部
61bとコイル取付部61cとの接合面をコイル部45
により駆動されるときの駆動力の力線L0 からずれた位
置とすることによりレンズ取付部61bとコイル取付部
61cとの結合面に直接駆動力が加わることがなくなる
ため、二色形成されたレンズ取付部61bとコイル取付
部61cとの分離を防止できる。このため、装置の信頼
性を向上できる。
【0048】また、駆動時にコイル取付部61cで発生
した振動が必ずレンズ取付部61bとコイル取付部61
cと結合面を介して、弾性率の小さいコイル取付部61
cから弾性率の小さいレンズ取付部61bに伝達される
ため、振動を結合面で効率よく吸収され、従って、レン
ズ取付部61bに伝達される振動を低減できる。このた
め、トラッキング制御時、及び、フォーカシング制御時
に生じる振動を低減できるため、トラッキング制御、及
び、フォーカシング制御を安定に行える。 図2に本発
明の第2実施例の構成図を示す。図2(A)は平面図、
図2(B)は側面図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】本実施例のレンズ保持部材71は、図1に
示すレンズ保持部材61とはレンズ取付部71bとコイ
ル取付部71cとの結合面の形状、及び、コイル部45
のコイル取付部71cへの固定方法が異なる。なお、レ
ンズ取付部71bの構成樹脂材料は、図1のレンズ取付
部61bの構成樹脂材料と同じPPSから構成され、コ
イル取付部71bの構成樹脂材料は、図1のレンズ取付
部61cの構成樹脂材料と同じLCPから構成される。
【0050】本実施例のレンズ保持部材71のレンズ取
付部71bとコイル取付部71cとの結合面の形状は、
レンズ取付部71b側を凸状、コイル取付部71c側を
凹状に互いに係合可能に形成されている。レンズ取付部
71b及びコイル取付部71cは、平面形状が略コ字状
に形成されており、開口方向端部を互いに結合すること
によりロ字状の開口部71aが形成される。このため、
レンズ取付部71bとコイル取付部71cとはコ字の開
口方向端部の2箇所の結合面71d、71eで結合され
る。
【0051】レンズ取付部71bのコイル取付部71c
との結合面71d側部には外方(矢印Y1方向)に突出
部72aが形成され、レンズ取付部71bのコイル取付
部71cとの結合面71e側部には外方(矢印Y2方
向)に突出部72bが形成されている。
【0052】突出部72a、72bには、夫々ワイヤ4
7を結合する端子板49を接着するための接続部73
a、73bが形成されている。接続部73aは、突出部
72a、72bのワイヤ47との接続側(矢印D方向)
端部の上面側(矢印Z1方向)にに形成され、接続部7
3bは、突出部72a、72bのワイヤ47との接続側
(矢印D方向)端部の下面側(矢印Z2方向)に形成さ
れ、レンズ保持部材71には合計4箇所設けられてい
る。
【0053】接続部73aには矢印Z1方向に延出した
突起74aが設けられ、ワイヤ47の端子板49に形成
された孔部49aが係合する。また、接続部73bには
矢印Z2方向に延出した突起74bが設けられ、ワイヤ
47の端子板49に形成された孔部49aが係合する。
なお、端子板49は接続部62に接着剤により接着さ
れ、固定される。
【0054】また、レンズ取付部71bのコイル取付部
71cとの結合面71d、71eには凸部75が設けら
れ、コイル取付部71cのレンズ取付部71bとの結合
面71d、71eには凹部76が設けられている。凸部
75、凹部76は、矢印Y方向に延在しており、矢印Z
方向で互いに噛み合う構成とされている。
【0055】レンズ取付部71bの凸部75は、例え
ば、レンズ取付部71bのコイル取付部71cとの矢印
Z方向での結合する高さhを6〔mm〕とすると、レン
ズ取付部71bのコイル取付部71cとの結合面71
d、71eの中央部、すなわち、レンズ取付部71bと
コイル取付部71cとの結合面71d、71eの上端
(又は下端)から矢印Z2方向(矢印Z1方向)に3
〔mm〕の位置を中心に矢印Y方向に幅aが2〔mm〕
で、かつ、レンズ取付部71bのコイル取付部71cと
の結合面71d、71eからの突出量bが2〔mm〕に
形成されている。
【0056】また、コイル取付部71cの凹部76は、
凸部76に対応するように形成されている。次にコイル
部45のレンズ保持部材71への固定方法について説明
する。コイル部45とレンズ保持部材71との固定は接
着剤による固定ではなく、コイル部45をレンズ保持部
材71のコイル取付部71cと一体にモールド成形する
ことにより固着し、固定してなる。
【0057】レンズ保持部材71の2色成形時にコイル
部45を型内の所定の装着位置に装着し、2色成形する
ことにより、コイル取付部71cに固着させ、固定す
る。本実施例によれば、レンズ取付部71bとコイル取
付部71cとの結合面を凹凸状に成形することにより、
結合面積を拡大できるため、レンズ取付部71bを構成
する樹脂部分とコイル取付部71cを構成する樹脂部分
との離脱を防止できる。
【0058】また、本実施例によれば、コイル部45を
レンズ保持部材材に一体成形することにより、コイル取
付部71cとコイル部45とが密着するため、コイル部
45に作用した駆動力を直接的にレンズ保持部材61に
直接的に作用させることができ、したがって、振動の発
生を抑制できる。このため、対物レンズLに伝達される
振動が低減できるため、トラッキング及びフォーカシン
グを安定して行える。
【0059】なお、本実施例では、レンズ取付部71b
のコイル取付部71cとの結合面71d、71eの形状
を凸状、コイル取付部71cのレンズ取付部71bとの
結合面71d、71eの形状を凹状にしたが、これとは
逆にレンズ取付部71bのコイル取付部71cとの結合
面71d、71eの形状を凹状、コイル取付部71cの
レンズ取付部71bとの結合面71d、71eの形状を
凸状にしてもよい。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、レンズを
保持するレンズ取付部とコイル部を保持するコイル取付
部とを、互いに弾性率の異なる樹脂材料により一体成形
することにより、駆動時にコイル取付部に発生した振動
がコイル取付部とレンズ取付部との境界面で分散され、
振動のレンズへの伝達を低減できる等の特長を有する。
【0061】また、本発明によれば、レンズ取付部の樹
脂材料の弾性率をコイル取付部の樹脂材料の弾性率より
大きく設定することにより、駆動時にコイル取付部に発
生した振動をコイル取付部とレンズ取付部との境界面で
効率良く分散でき、振動のレンズへの伝達を効率良く低
減できる等の特長を有する。
【0062】
【0063】本発明は、レンズ取付部の樹脂材料とコイ
ル取付部の樹脂材料との結合面を、コイル部により駆動
される時の駆動力の力線からずれた位置に設定したこと
を特徴とする。本発明によれば、レンズ取付部の樹脂材
料とコイル取付部の樹脂材料との結合面を、コイル部に
より駆動される時の駆動力の力線からずれた位置に設定
することにより、結合面に駆動力が直接加わることがな
いため、レンズ取付部とコイル取付部との剥離を防止で
きる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のレンズ保持部の構成図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例のレンズ保持部の構成図で
ある。
【図3】光磁気ディスク装置の表面側外観斜視図であ
る。
【図4】光磁気ディスク装置の裏面側外観斜視図であ
る。
【図5】光磁気ディスク装置の表面側分解斜視図であ
る。
【図6】光磁気ディスク装置の裏面側分解斜視図であ
る。
【図7】光磁気ディスク装置の表面側要部構成図であ
る。
【図8】光磁気ディスク装置の裏面側要部構成図であ
る。
【図9】光磁気ディスク装置のレンズキャリッジの構成
図である。
【図10】光磁気ディスク装置の固定光学ユニットの構
成図である。
【図11】光磁気ディスク装置の固定光学ユニットの光
学部品の構成図である。
【図12】光磁気ディスク装置のコイル部の斜視図であ
る。
【図13】光磁気ディスク装置のレンズアクチュエータ
の斜視図である。
【図14】光磁気ディスク装置の従来のレンズ保持部の
構成図である。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 61、71 レンズ保持部 L 対物レンズ 61a 開口部 61b レンズ取付部 61c コイル取付部 45 コイル部 45a フォーカスコイル 45b、45c トラッキングコイル 46 磁気回路部 46a、46b ヨーク 46c マグネット 47 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 G11B 7/135

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを集光するレンズと、該レンズ
    を保持するレンズ取付部と、周囲の磁界と作用して該レ
    ンズ取付部を駆動するコイル部と、該コイル部を保持す
    るコイル取付部と、該レンズ取付部をトラッキング方向
    とフォーカシング方向に移動可能に支持するワイヤと
    有する光ディスク装置において、前記レンズ取付部と前記コイル取付部とを、互いに弾性
    率の異なる樹脂材料により一体成形した ことを特徴とす
    る光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ取付部の樹脂材料の弾性率を
    前記コイル取付部の樹脂材料の弾性率より大きく設定し
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ取付部の樹脂材料と前記コイ
    ル取付部の樹脂材料との結合面を、前記コイル部により
    駆動される時の駆動力の力線からずれた位置に設定した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク装
    置。
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