JP2002298382A - オフセット測定方法 - Google Patents

オフセット測定方法

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JP2002298382A JP2001095735A JP2001095735A JP2002298382A JP 2002298382 A JP2002298382 A JP 2002298382A JP 2001095735 A JP2001095735 A JP 2001095735A JP 2001095735 A JP2001095735 A JP 2001095735A JP 2002298382 A JP2002298382 A JP 2002298382A
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズの光軸ずれ量に起因するDCオフ
セット量の測定に際して、ディスク上の半径位置による
影響を受ける。 【解決手段】 対物レンズを所定距離X1だけラジアル
方向に移動し第1のDCオフセット量O1を測定する。
続いて対物レンズを載置する移送台をラジアル方向に所
定距離Y1だけ移動させ、その状態で対物レンズを所定
距離X2だけ移動し第2のオフセット両O2を測定する。
1、Y1及びX2を選択することにより、ディスク半径
位置の影響を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報媒体の情報層
に情報信号を記録あるいは情報層に記録された情報を再
生する際に、レンズが光軸よりずれたときに生じるオフ
セットを測定するオフセット測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年光ビームを照射することにより情報
層に記録された情報を再生する情報媒体、光ビームを照
射することにより所定の情報信号を情報層に記録する情
報媒体が、基板厚の相違及び/または情報層の材料の相
違及び/または情報層の構造の相違等多様化されている
が、これらの情報媒体は記録再生装置に対して可換の円
盤状情報媒体(以下、ディスクと称する)である。その
中で、例えばDVD−RディスクやDVD−RAMディ
スクに代表される情報の記録再生が可能なディスクに情
報信号を記録する、あるいは記録された情報を再生する
ために、または例えばDVD−ROMに代表されるディ
スクに予め記録された情報を再生するためには、予めデ
ィスクに備えたトラックの中心に光ビームを位置決めす
るトラッキング制御が必要である。
【0003】従来提案されているトラッキング制御のブ
ロック構成を中心として、記録再生装置を図13に示
す。同図において、ディスク1の情報層101に光ビー
ムを照射し、当該情報層101で反射した反射光を光ピ
ックアップ2が受光し、電気信号に変換する。電気信号
に変換された信号は、トラッキングエラー検出回路3に
入力し、情報層101に集光した光ビームとトラック中
心との位置誤差をトラッキングエラー信号として検出
し、トラッキング制御回路4に出力する。トラッキング
制御回路4は、情報層101に集光した光ビームが照射
する位置(以下、光ビーム位置と称す)を、トラッキン
グエラー信号の値に基づき任意の制御目標位置に追従す
るように位相補償する。トラッキング制御回路4は、ト
ラッキング駆動回路5にトラッキング駆動信号を出力
し、トラッキング駆動回路5は、トラッキング駆動信号
に基づいて、情報層101に集光した光ビーム位置を制
御するように構成されている。
【0004】また、トラッキングエラー信号の検出方式
については多くの方式が提案および実用化されている
が、記録可能なディスクのトラッキングエラー信号検出
方式としてはプッシュプル方式が代表的である。
【0005】プッシュプル方式は、ディスク上のトラッ
クで反射回折された光を検出する光検出器を、ディスク
上のトラック中心に関して対称に一対配置し、光検出器
の2つの受光部で検出した反射回折光の光強度の差をト
ラッキングエラー信号として検出する方式である。ま
た、プッシュプル方式では入射光の反射回折光強度を検
知するため、トラックの溝深さや情報層のピット深さに
も大きく依存する。すなわち、溝が形成された面(一般
にランド部と称される)での反射光に比べ、溝の底(一
般にグルーブ部と称される)での反射光は、溝深さの往
復だけ光路長が長くなり、光路長の有無は光の位相差と
なって現れる。一方、受光部で検出する反射光は、光路
長の有無を含めた和であり、ランド部で反射したサイン
波とグルーブ部で反射したサイン波とは光路長分だけ位
相差を生じる。従って、図20に示すように、例えば、
溝深さがλ/4(λは入射光の波長)とすると、グルー
ブ部での反射光はランド部での反射光よりλ/2だけの
光路長差ができ、位相に換算するとπ/2だけのずれが
生じ、ランド部とグルーブ部からの反射光は互いに打ち
消しあい、光強度は最低となる。また、例えば、溝深さ
がλ/8の場合では、光路長差はλ/4で位相差はπ/
4となり、受光部で受講する反射光強度は最大となる。
また、同図に示すように、λ/6まではトラッキング信
号の低下が少ない。以上のことから、記録可能なディス
クであるDVD−Rの溝深さはλ/8以上λ/6以下に
設定される。
【0006】しかしながら、トラッキングエラー信号を
プッシュプル方式で検出する際に、例えば光ビームの光
軸に対しディスクが傾くいわゆる、チルトが発生した場
合、あるいは情報層に光ビームを集光する対物レンズの
光軸中心と光ビームの光軸中心とにずれ(以下、レンズ
光軸ずれと称す)が発生した場合に、トラッキングエラ
ー信号にDCオフセットが重畳するという課題が発生す
る。レンズ光軸ずれが発生すると、光検出器の2つの受
光部で検出する光強度は光軸から対物レンズが近づく方
にずれた側の受光部の方が強くなり、他方の受光部は弱
くなる。その結果トラッキングエラー信号にDCオフセ
ットが重畳する。
【0007】図21は、図13中の光ピックアップ2に
内包される対物レンズ11、及びディスク上のトラック
で反射回折された光を検出する光検出器の2つの受光部
12の位置関係を示す。対物レンズ11が実線で示す位
置から二点鎖線で示す位置にずれて、光ビームの中心位
置がAがBまでずれると、ディスク上のトラックで反射
回折されて2つの受光部12に入る光ビームの中心が距
離dだけずれる。従って、2つの受光部12の検出領域
aとbに入射する入射光量は、検出領域aのものがbの
ものより減少して両者間にアンバランスが発生する。プ
ッシュプル方式は、上述したように検出領域aとbの光
強度差を算出することによりトラッキングエラー信号を
検出する。そのため、2つの受光部12の検出領域aと
b間に光強度のアンバランスが発生すると、トラッキン
グエラー信号にDCオフセットが重畳する。また、記録
可能なディスクであるDVD−Rのように、プッシュプ
ル方式の検出強度が大きいとこのDCオフセット量も大
きくなる。
【0008】このようにトラッキングエラー信号にDC
オフセットが重畳すると、トラッキング制御の制御目標
位置をトラッキングエラー信号ゼロ、即ちトラック中心
として光ビーム位置を制御したとしても、実際の光ビー
ム位置はトラック中心に制御されない。その結果、ディ
スクに情報信号を情報層に記録できない、あるいは情報
層に記録された情報を再生できなくなるという課題が発
生する。
【0009】上記課題に対して、レンズ光軸ずれが発生
したときに、トラッキングエラー信号に重畳するDCオ
フセットを補正する方式がすでに提案されている。DC
オフセットを補正する機能を備えたトラッキング制御の
従来構成を、図14のブロック図に示す。なお、図14
において、図13に示したトラッキング制御の構成と同
じ要素については同一符号を付与し、説明は省略する。
【0010】図14に示したDCオフセットを補正でき
る機能を備えた従来のトラッキング制御の構成は、図1
3のトラッキング制御の構成に以下の機能が付加されて
いる。光軸ずれ量推定回路6はトラッキング制御回路4
の出力に基づき、レンズ光軸ずれ量を光軸ずれ量推定値
として推定し、当該光軸ずれ量推定値を乗算回路7に出
力する。乗算回路7は、光軸ずれ量推定値に補正ゲイン
を乗算して得られたDCオフセット推定量を、トラッキ
ングエラー信号に負帰還するように構成されている。
【0011】また、DCオフセット推定量は、第2のス
イッチ回路301により、負帰還をON/OFFできる
ように構成されている。このことにより、トラッキング
エラー信号に重畳するDCオフセット量を、DCオフセ
ット推定量で補正する機能を持たせ、任意にON/OF
Fすることができる。
【0012】補正ゲインは、対物レンズを光ビームの光
軸に対して直交するディスク1の半径方向(以下、ラジ
アル方向と称す)に移動させたとき、移動距離に対する
トラッキングエラー信号に重畳するDCオフセット量を
測定し、移動距離に対するDCオフセット量の割合を算
出して決定される。
【0013】以下に、上記トラッキングエラー信号に重
畳する従来のDCオフセット量の測定方法、および補正
ゲイン決定方法について、図15〜図19を用いて詳細
に説明する。
【0014】図15は、図14に示した従来の記録再生
装置の構成において、対物レンズがラジアル方向に移動
したときに生じるトラッキングエラー信号に重畳するD
Cオフセット量を補正するトラッキング制御を中心とし
たブロック図である。
【0015】光源8は、波長650nmの光ビームを発
振する赤色半導体レーザーである。光源8から出射され
た波長650nmの光ビーム(以下、出射光と称す)
は、コリメータレンズ9で出射光を平行光にし、ビーム
スプリッタ10を通り、対物レンズ11により集束して
ディスク1の情報層101に照射される。情報層101
からの反射光は対物レンズ11を通り、ビームスプリッ
タ10で反射することで出射光の光路から分離し、2分
割光検出器12に入射する。2分割光検出器12の出力
信号は、トラッキングエラー検出回路3に入力される。
なお、光ピックアップ2は、光源8、コリメータレンズ
9、ビームスプリッタ10、対物レンズ11、及び2分
割光検出器12の光学部品を内包している。
【0016】また、移送台13は、システムコントロー
ラー14からの指令により、光ピックアップ2をラジア
ル方向の任意の位置に移動させる機能を備える。光ピッ
クアップ2は、移送台13によって任意のラジアル方向
に移動することができ、ディスク1の情報層101に情
報信号を記録する、あるいは情報を再生することができ
る。
【0017】トラッキングエラー検出回路3は、プッシ
ュプル方式でトラッキングエラー信号を検出し、オフセ
ット減算回路15及びオフセット検出回路16に出力す
る。オフセット減算回路15は、トラッキングエラー信
号をDCオフセット推定量で減算するように構成され、
減算結果を補正トラッキングエラー信号としてトラッキ
ング制御回路4に出力する。なお、DCオフセット推定
量については後で詳述する。
【0018】トラッキング制御回路4は、補正トラッキ
ングエラー信号に応じ、対物レンズ11により情報層1
01に集光した出射光を、所望のトラック中心に位置決
め制御する位相補償処理を行い、トラッキング駆動信号
として第1のスイッチ回路302に出力する。
【0019】第1のスイッチ回路302は2入力1出力
で構成され、システムコントローラー14からの指令に
より、トラッキング駆動信号とレンズ駆動信号とのどち
らかを選択し、トラッキング駆動回路5に出力するよう
に構成されている。例えば出射光を所望のトラック中心
に追従するようにトラッキング制御を閉じる場合は、第
1のスイッチ回路302がトラッキング駆動信号を選択
して出力し、対物レンズ11がレンズ光軸ずれを生じる
ことによりトラッキングエラー信号に重畳するDCオフ
セット量を測定する場合、あるいは光ピックアップが移
送台13によってディスク1の任意の半径位置に移動す
る場合等は、第1のスイッチ回路302がレンズシフト
駆動信号を選択してトラッキング駆動回路5に出力す
る。なお、レンズシフト駆動回路19が出力するレンズ
シフト駆動信号は、補正ゲイン決定方法の説明に併せて
図18および図19を用いて後述する。
【0020】第1のスイッチ回路302はトラッキング
駆動回路5に出力し、トラッキング駆動回路5は第1の
スイッチ回路302の出力に応じ、対物レンズ11をラ
ジアル方向に駆動する電流をトラッキングアクチュエー
タ17に出力する。トラッキングアクチュエータ17
は、トラッキング駆動回路5から出力された電流出力に
応じ、対物レンズ11の位置を移動させる。
【0021】次に、DCオフセット推定量について詳細
に説明する。DCオフセット推定量は、対物レンズ11
がレンズ光軸ずれを生じたときに、トラッキングエラー
信号に重畳されるDCオフセットの推定量である。DC
オフセット推定量は、以下のように求められる。まず、
対物レンズ11のレンズ光軸ずれ量に起因してトラッキ
ングエラー信号に重畳するDCオフセット量の割合を補
正ゲインとして求める。次に、対物レンズ11による光
ビームの光軸からのずれ量の推定値を乗算回路7で補正
ゲインに乗算する。
【0022】また、トラッキング制御回路4は、トラッ
キング駆動信号の低周波成分を、トラッキング校正信号
として光軸ずれ量推定回路6に出力する。光軸ずれ量推
定回路6は、トラッキングアクチュエータ17、換言す
るとトラッキングアクチュエータ17の出力に応じて動
作する対物レンズ11の変位量に等しい動特性を備えて
おり、トラッキングアクチュエータ17による対物レン
ズ11の変位にほぼ等しい信号を、トラッキング校正信
号入力により生成することができる。
【0023】また、トラッキングエラー信号は、オフセ
ット検出回路16に入力される。オフセット検出回路1
6は、レンズ駆動回路19の出力に応じ、対物レンズ1
1がラジアル方向に駆動した結果、トラッキングエラー
信号に重畳されるDCオフセット量を検出する。トラッ
キングエラー信号に重畳されるDCオフセット量は、ト
ラッキングエラー信号の最大値および最小値を検出し、
それらの差を演算することによって検出する。オフセッ
ト検出回路16で検出したDCオフセット量は、補正ゲ
イン決定回路18に出力される。補正ゲイン決定回路1
8は、レンズ光軸ずれ量に対するトラッキングエラー信
号に重畳するDCオフセット量の割合を補正ゲインとし
て決定し、乗算回路7に当該補正ゲインを出力する。
【0024】続いて、従来のトラッキングエラー信号に
重畳するDCオフセット量の測定方法(以下、オフセッ
ト測定方法と称す)、および補正ゲイン決定回路18に
おける補正ゲインの決定方法について説明する。
【0025】先ず、従来のオフセット測定方法を図16
および図17を用いて詳細に説明する。図16は、オフ
セット測定方法を示すフローチャートである。また、図
17は、図16に示した各ステップにおける対物レンズ
の動作を示す図である。但し、図17において、ステッ
プ1、3及び5には情報層101及びディスク1の配置
は省略したが、情報層101及びディスク1と、光ピッ
クアップ2とが対向している関係は同一である。
【0026】従来のオフセット測定方法は、図16に示
すように、ラジアル方向の任意の位置で移送台13を固
定したまま、入力されたレンズ駆動信号に基づきトラッ
キング駆動回路5がトラッキングアクチュエータ17に
作用し、対物レンズ11を一方のラジアル方向(例え
ば、ディスク1の外周方向)に所定距離X1だけ移動す
る<ステップ1>。
【0027】次に、移送台13はそのままの状態で、<
ステップ1>と同様の信号系統により対物レンズ11を
他方のラジアル方向(上述の例ではディスク1の内周方
向)に所定距離X1だけ移動する<ステップ3>。な
お、<ステップ1>における移動方向を正とすると、<
ステップ3>では対物レンズの移動距離は(−X1)と
なる。
【0028】次に、対物レンズ11を<ステップ1>を
実行する以前の初期位置に移動する<ステップ5>。
【0029】以上の3ステップの対物レンズの動作を図
17に示す。図17から明らかなように、DCオフセッ
トを測定する2地点は、<ステップ1>を実行する以前
の初期位置に関して対称な点となる。
【0030】図16及び図17で示したオフセット測定
方法を用いた補正ゲイン決定方法を、図18及び図19
を引用して説明する。図18は、従来の補正ゲイン決定
方法のフローチャートであり、図19は、図15にブロ
ックで示した各構成要素の出力信号の時間的推移を示し
た図であり、(a)はレンズシフト駆動回路19が出力
するレンズシフト駆動信号、(b)はレンズシフト駆動
信号による光ビームの光軸に対して直交するディスク1
のラジアル方向の位置、(c)はトラッキングエラー信
号である。
【0031】オフセット測定を行う際の前提条件とし
て、出射光がディスク1の情報層101に位置決めさ
れ、2分割光検出器12は情報層101からの反射光を
検出できる状態であるものとする。また、第1のスイッ
チ回路302は、レンズシフト駆動回路19側を選択
し、レンズシフト駆動信号をトラッキング駆動回路5に
出力する状態であるものとする。
【0032】最初に、レンズシフト駆動回路19は、シ
ステムコントローラー14からの指令により、図19
(a)に示すように、対物レンズ11をディスク1の一
方のラジアル方向(例えば、外周向き)に一定速度a1
で距離X1だけ移動するように、第1のスイッチ回路3
02を介して、トラッキング駆動回路5にレンズ駆動信
号を出力する。トラッキング駆動回路5はトラッキング
アクチュエータ17に駆動電流を出力する。トラッキン
グアクチュエータ17は、トラッキング駆動回路5から
出力される駆動電流に応じて、図19(b)に示すよう
にディスク1の一方のラジアル方向(本例では外周向
き)に、速度a1で距離X1だけ対物レンズ11を移動さ
せる<ステップ1>。
【0033】対物レンズ11がラジアル方向(本例では
外周向き)に距離X1だけ移動した後のトラッキングエ
ラー信号は、図19(c)に示すようにO1のDCオフ
セットが重畳する。オフセット検出回路16は、トラッ
キングエラー信号の最大値と最小値とを検出し、トラッ
キングエラー信号に重畳したDCオフセット量O1を検
出する<ステップ2>。
【0034】次に、レンズシフト駆動回路19は、シス
テムコントローラー14からの指令により、図19
(a)に示すように対物レンズ11をディスク1の他方
のラジアル方向(本例では内周向き)に一定速度a
1で、<ステップ1>におけるシフト方向を正とすると
距離(−X1)だけ移動するように、第1のスイッチ回
路302を介してトラッキング駆動回路5にレンズ駆動
信号を出力する。トラッキング駆動回路5はトラッキン
グアクチュエータ17に駆動電流を出力する。トラッキ
ングアクチュエータ17はトラッキング駆動回路5から
出力される駆動電流に応じて、図19(b)に示すよう
にディスク1の他方のラジアル方向(本例では内周向
き)に、速度a1で距離(−X1)だけ対物レンズ11を
移動させる<ステップ3>。
【0035】対物レンズ11がラジアル方向(本例では
内周向き)に距離(−X1)だけ移動した後のトラッキ
ングエラー信号は、図19(c)に示すように<ステッ
プ2>でオフセット検出回路16が検出したDCオフセ
ット量O1と逆極性のDCオフセットが重畳する。オフ
セット検出回路16は、トラッキングエラー信号の最大
値と最小値とを検出し、トラッキングエラー信号に重畳
したDCオフセット量(−O2)を検出する。<ステッ
プ4>。
【0036】続いて、レンズシフト駆動回路19は、シ
ステムコントローラー14からの指令により、図19
(a)に示すように対物レンズ11を一定速度a1で<
ステップ1>を実行する以前の初期位置に移動するよう
に、第1のスイッチ回路302を介してレンズ駆動信号
をトラッキング駆動回路5に出力する。トラッキング駆
動回路5はトラッキングアクチュエータ17に駆動電流
を出力(一般的には駆動電流を切断)し、図19(b)
に示すように対物レンズ11を<ステップ1>実行前の
初期位置に移動させる<ステップ5>。
【0037】そして補正ゲイン決定回路18は、<ステ
ップ2>および<ステップ4>で検出したDCオフセッ
ト量O1および(−O2)と、<ステップ1>および<ス
テップ3>で対物レンズ11に対して移動させた所望の
距離X1および(−X1)より (補正ゲイン)={O1−(−O2)}/{X1−(−X1)} (1) の演算を行って補正ゲインを決定する<ステップ6>。
【0038】上記オフセット測定、および上記(1)式
で得られた補正ゲインを決定した後に、システムコント
ローラー14からの指令により、任意のタイミングで第
1のスイッチ回路302はトラッキング制御回路4出力
を選択して、トラッキング駆動回路5に出力する。その
結果として、光ビーム照射位置は、トラックの中心近傍
に位置決め制御される。
【0039】続いて、システムコントローラー14から
の指令により、第2のスイッチ回路301を閉じ、DC
オフセット推定量をオフセット減算回路15に入力す
る。オフセット減算回路15は、トラッキングエラー信
号をDCオフセット推定量で減算することによって、補
正トラッキングエラー信号をトラッキング制御回路4に
出力する。その結果として、トラッキング制御の制御目
標値は、トラッキングエラー信号に重畳したDCオフセ
ット量が減算補正された値となるため、対物レンズ11
によって集光された出射光はディスク1のトラック中心
に位置決め制御される。
【0040】また、対物レンズ1が何らかの原因によっ
てレンズ光軸ずれが発生した場合においても、第2のス
イッチ301が閉じている限り、対物レンズ11により
集光された出射光とトラック中心との位置ずれはゼロに
することができる。したがって、安定に情報層101に
情報を記録あるいは再生することができる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオフセット測定方法では、図17に示したように補
正ゲイン決定の元となるオフセット測定が、情報層10
1の相異なる2地点での光学的特性(具体的には、反射
または透過特性)に基づくため、対物レンズ11を光軸
の中心から移動させて、トラッキングエラー信号に重畳
するDCオフセットを精度良く測定できないケースがあ
る。例えば、ディスク1にゴミ、埃が付着した場合が挙
げられる。図16および図18における<ステップ1>
あるいは<ステップ3>で、対物レンズ11を光ビーム
の光軸の中心から移動させたときに、出射光が集光され
レンズ光軸ずれに起因するDCオフセット量を測定する
場合に、対物レンズ11が位置する相異なる2地点の何
れか一方の情報層101にゴミ、埃または回復不可能な
欠陥(以下、欠陥と称す)が存在すると、当該情報層1
01からの反射光が、レンズ光軸ずれ以外の影響によっ
て変動する。その結果、<ステップ2>あるいは<ステ
ップ4>で測定するトラッキングエラー信号に、レンズ
光軸ずれの要因によるDCオフセット量以外の信号が重
畳し、精度良くDCオフセットが測定できないという課
題を有していた。
【0042】また、記録再生装置が単一の装置で、複数
種類のディスクに情報を記録あるいは再生する場合に、
ディスクの情報を再生しなければオフセット測定を実行
する領域を決定することができない、また、レンズ光軸
ずれによりトラッキングエラー信号に重畳するDCオフ
セットの補正を実行すべき領域を決定することができな
いという課題も有していた。
【0043】本発明は上記課題を鑑み、対物レンズの光
軸ずれによるトラッキングエラー信号に重畳したDCオ
フセットを精度よく測定する方法、および上記DCオフ
セットを測定する領域を決定する方法、及び上記DCオ
フセットの補正を実行すべき領域を決定する方法を提供
することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のオフセット測定方法は、情報媒体の情報層
に離隔対向し、光源から出射した光ビームを前記情報層
に集光するレンズと、前記情報層に集光した前記光ビー
ムを受け電気信号に変換する受光部と、前記レンズを前
記情報媒体のラジアル方向に駆動する駆動部と、前記ラ
ジアル方向に前記レンズ及び前記駆動部を移送する移送
部とを備え、前記駆動部で前記レンズを前記ラジアル方
向の一方向に第1の距離だけ駆動し、前記情報層に前記
光ビームの照射により第1のオフセット量を前記受光部
で検知し、前記移送部で前記ラジアル方向の一方向に、
第2の距離だけ前記レンズを移送し、前記駆動部で前記
レンズを前記ラジアル方向の一方向に、前記第1のオフ
セット量を検知した前記情報層の位置に相当する第3の
距離だけ駆動し、前記情報層に前記光ビームの照射によ
り前記受光部で第2のオフセット量を検知する構成を備
える。
【0045】また、上記オフセット測定方法における第
1の距離及び第3の距離それぞれが、前記レンズの前記
移送部における中立位置から計測した距離の構成を備え
る。
【0046】また、上記何れかのオフセット測定方法に
おける第2の距離が、前記第1の距離と前記第3の距離
との和に等しい構成を備える。
【0047】また、上記何れかのオフセット測定方法に
おける情報媒体に、前記レンズを追従させるトラックを
具備し、前記光ビームの波長をλとすると、前記受光部
で前記オフセット量を検知する前記トラックの深さが、
λ/8以上λ/6以下の構成を備える。
【0048】また、上記何れかのオフセット測定方法に
おける受光部の出力信号を処理する処理部を2種類備
え、前記2種類の処理部を切り換える切換部により、前
記受光部で検知するオフセット量を測定したトラック領
域を判別する構成を備える。
【0049】また、上記何れかのオフセット測定方法に
おける情報層が、情報信号を光・熱変換で記録できる構
成を備える。
【0050】また、上記何れかのオフセット測定方法に
おける第1のオフセット量及び第2のオフセット量を用
い、前記情報層の任意の位置における前記レンズを前記
駆動部で駆動した際のオフセット量を検知する構成を備
える。
【0051】また、本発明の補正ゲイン決定方法は、上
記何れかのオフセット測定方法で得られた前記第1のオ
フセット量及び前記第2のオフセット量の差と、前記第
1の距離及び前記第3の距離の関係から補正ゲイン決定
部で、前記情報層の任意の位置における前記駆動部での
前記レンズのオフセット補正量を決定する構成を備え
る。
【0052】また、本発明の領域判別方法は、上記補正
ゲイン決定部で得られた前記オフセット補正量により、
前記光ビームを照射している前記情報層の領域を領域判
別部で判別する構成を備える。
【0053】また、本発明の記録再生装置は、上記何れ
かのオフセット測定方法でオフセット量を測定するオフ
セット測定手段を備える構成を有する。
【0054】
【発明の実施の形態】請求項1記載のオフセット測定方
法は、駆動部でレンズを駆動する第1の距離及び第3の
距離と、移送部でレンズを移送する第2の距離を制御す
ることで、情報層の第1のオフセット量測定位置と第2
のオフセット量測定位置とを同一にする構成を備えるた
め、従来技術の情報層の異なる箇所における光ビームの
反射光に基づくオフセット量測定に比べると測定したオ
フセット量の信頼性が飛躍的に向上することができる効
果がある。
【0055】請求項2記載のオフセット測定方法は、第
1の距離及び第2の距離が移送部におけるレンズの中立
位置から計測した距離の構成を備えるため、レンズを駆
動する駆動部の制御及びレンズを移送する移送部の制御
のシーケンスが簡略化できると共に、制御の高精度化が
達成でき、安定したオフセット量を測定できる効果があ
る。
【0056】請求項3記載のオフセット測定方法は、第
2の距離が第1の距離と第3の距離との和である構成を
備えるため、第1のオフセット量の測定にレンズを駆動
する方向と、第2のオフセット量の測定にレンズを駆動
する方向とが逆方向になり、駆動部の駆動方向の駆動特
性も含んだオフセット量が測定でき、より正確なオフセ
ット測定ができる効果がある。
【0057】なお、上述の第1の距離と第3の距離とを
同一とすると、駆動部による駆動制御が簡略化できるた
め好ましく、さらに第1の距離及び第3の距離をレンズ
を駆動部により駆動できる限界の距離に設定すると、距
離を画一化できるため望ましい。
【0058】請求項4記載のオフセット測定方法は、深
さがλ/8以上λ/6以下の範囲のトラックのオフセッ
ト量を受光部で検知する構成を備えるため、光ビームの
照射により情報信号の授受を行う情報層の特性を光学的
に検知でき、以て情報層に見合った最適な記録・再生を
可能となすとともに、トラック深さを検知することで情
報信号の授受を行う情報層の領域の種類または情報媒体
の種類を判別することができる効果がある。
【0059】請求項5記載のオフセット測定方法は、オ
フセット量を測定する情報層が光・熱変換で記録できる
記録型であるため、オフセット量を光学的に検知した光
学系を用いて当該情報層に対して最適状態で情報信号の
記録ができる効果がある。
【0060】請求項6記載のオフセット測定方法は、受
光部の出力信号を処理する処理部を2種類備えるため、
情報層に合致した処理部を選択できることでオフセット
量の測定精度を向上できるとともに、合致していない処
理部を選択することにより情報層の種類を判別できる効
果がある。
【0061】請求項7記載のオフセット測定方法は、第
1及び第2のオフセット量を用い任意の情報層の位置で
検知する構成を備えるため、情報層に適合した条件で光
ビームの授受を行え、記録・再生する情報層の位置に最
適な光ビームを照射することができる。
【0062】請求項8記載の補正ゲイン決定方法は、情
報層の同一箇所で計測した第1及び第2のオフセット量
の差と、第1の距離及び第3の距離相互の関係とからオ
フセット補正量を決定するため、オフセット補正量の精
度を向上でき、安定した記録・再生動作が確保できる効
果がある。
【0063】請求項9記載の領域判別方法は、上記オフ
セット補正量に基づき光ビームが照射する情報層の領域
を判別するため、情報層に適応したオフセット補正が達
成でき、受光部で検知する信号の誤りを抑制することが
できる。
【0064】請求項10記載の記録再生装置は、上記何
れかに記載のオフセット測定方法を実施する手段を備え
るため、最適なオフセット補正が実現できる記録再生装
置を提供できるという効果がある。
【0065】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら、詳細に説明する。
【0066】(実施例1)図1は、本発明の一実施例に
おけるオフセット測定方法のフローチャートであり、図
2は、同フローチャートの要部における光ピックアップ
2の動作を説明する原理図である。
【0067】本実施例のオフセット測定方法は、情報層
101の任意の位置において、光ピックアップ2を一方
のラジアル方向(例えば、外周方向)に所定距離X1
け移動(以下、移送台の光ピックアップ載置主面に対し
略平行に対物レンズを移動することをシフトまたはレン
ズシフトと称す)させることにより、対物レンズ11を
移送台13上でシフトする<ステップ1>。
【0068】対物レンズ11を所定距離X1だけシフト
した状態で、DCオフセット量O1を測定する<ステッ
プ2>。
【0069】光ピックアップ2を載置し、当該光ピック
アップ2をラジアル方向に自由に移動する移送台13を
ラジアル方向(図2ではX1と同方向の外周方向)に所
定距離Y1だけ移動する<ステップ3>。
【0070】所定距離Y1だけ移送台13を移動した状
態で、ラジアル方向(図2ではX1と逆方向の内周方
向)に所定距離X2、方向を加味すると距離(−X2)だ
け対物レンズ11をシフトさせる<ステップ4>。
【0071】移送台13を距離Y1だけラジアル方向に
移動し、かつ対物レンズ11を距離(−X2)だけシフ
トさせた状態で、DCオフセット量O2を測定する<ス
テップ5>。
【0072】対物レンズ11を移送台13の中立位置
(図2では方向を加味して(−X1+X2)の距離だけ移
送台13上をシフト)に戻し(通常は、トラッキングア
クチュエータに出力する駆動電流を遮断する)<ステッ
プ6>、方向を加味して移動距離(−Y1)だけ移送台
13を移動<ステップ7>し、移送台13及び光ピック
アップ2(すなわち、対物レンズ11)を情報層101
のオフセット量測定開始前の初期位置に戻す。
【0073】なお、図2では、<ステップ1>の対物レ
ンズ11のシフト方向と<ステップ3>の移送台13の
移動方向とが同方向で、<ステップ4>の対物レンズ1
1のシフト方向だけが逆方向の例を示したが、本発明の
オフセット測定方法における対物レンズ11のシフト方
向と移送台13の移動方向とは図2に限定されるもので
はなく、例えば図3または図4に示した方向であっても
適用できる。
【0074】図3は、オフセット測定方法におけるレン
ズシフト及び移送台の移動方向の別の例を示した原理図
である。なお、図3に示したオフセット測定方法のフロ
ーチャートは、基本的に図1と同じであるため、図1の
フローのステップを流用して説明する。
【0075】図3に示したオフセット測定方法は、情報
層101の任意の位置において、光ピックアップ2を一
方のラジアル方向(例えば、外周方向)に所定距離X1
だけシフトさせることにより、対物レンズ11を移送台
13上でシフトする<ステップ1>。
【0076】光ピックアップ2を載置し、当該光ピック
アップ2をラジアル方向に自由に移動する移送台13を
ラジアル方向(図3ではX1と逆方向の内周方向)に所
定距離Y1、方向を加味すると(−Y1)だけ移動する<
ステップ3>。
【0077】所定距離(−Y1)だけ移送台13を移動
した状態で、ラジアル方向(図3ではX1と同方向の外
周方向)に所定距離X2だけ対物レンズ11をシフトさ
せる<ステップ4>。
【0078】対物レンズ11を、移送台13の中立位置
(図3では方向を加味して(−X1−X2)の距離だけ移
送台13上をシフト)に戻し<ステップ6>(図示は省
略)、距離Y1だけ移送台13を移動<ステップ7>
し、移送台13及び光ピックアップ2(すなわち、対物
レンズ11)をオフセット量測定開始前の初期位置に戻
す。
【0079】以上の図3に示した<ステップ1>と<ス
テップ4>との対物レンズ11のシフト方向は同方向で
あり、<ステップ3>における移送台13の移動方向は
レンズシフト方向と逆の場合で、図2に示した<ステッ
プ3>の移動方向と<ステップ4>のシフト方向とは逆
である。
【0080】図4は、オフセット測定方法におけるレン
ズシフト及び移送台の移動方向の別の例を示した原理図
である。なお、図4に示したオフセット測定方法のフロ
ーチャートは、図3と同様に基本的に図1と同じである
ため、図1のフローのステップを流用して説明する。
【0081】図4に示したオフセット測定方法は、情報
層101の任意の位置において、光ピックアップ2を一
方のラジアル方向(例えば、外周方向)に、光ピックア
ップ2の移送台13に対する中立位置から所定距離X1
だけシフトさせることにより、対物レンズ11を移送台
13上でシフトする<ステップ1>。
【0082】光ピックアップ2を載置し、当該光ピック
アップ2をラジアル方向に自由に移動する移送台13を
ラジアル方向(図4ではX1と同方向の外周方向)に所
定距離Y1だけ移動する<ステップ3>。
【0083】所定距離Y1だけ移送台13を移動した状
態で、ラジアル方向(図4ではX1と逆方向の内周方
向)に移送台13の中立位置を基準にして所定距離X2
(方向を加味して距離(X2))だけ対物レンズ11を
シフトさせる<ステップ4>。
【0084】対物レンズ11を移送台13の中立位置
(図4では距離X2だけ移送台13上をシフト)に戻し
<ステップ6>、方向を加味して移動距離(−Y1)だ
け移送台13を移動<ステップ7>し、移送台13及び
光ピックアップ2(すなわち、対物レンズ11)をオフ
セット量測定開始前の初期位置に戻す。
【0085】図4の構成と図2の構成とはレンズシフト
方向及び移動方向は同一であるが、<ステップ3>の移
送台13の移動距離が異なる。すなわち、<ステップ1
>でのレンズシフト距離X1と、<ステップ3>での移
動距離Y1との関係が、図2ではX1>Y1であるのに対
し、図4ではX1<Y1である。図4ではX1<Y1の関係
であるがため、<ステップ1>における光ピックアップ
2のシフト方向と、<ステップ4>における光ピックア
ップ2のシフト方向は、移送台13の中立位置を基準に
して反対向きとなる。その結果、図2ではレンズシフト
方向は一つの方向のみの構成であるのに対し、図4では
レンズシフト方向は双方向の構成となり、DCオフセッ
ト量を測定すると同時にレンズシフト特性も合わせて測
定することができるため、測定したDCオフセット量は
図2の構成よりも図4の構成の方がより総合的な特性を
加味することができ好ましい。
【0086】なお、図4に示した移送台13に対する光
ピックアップ2(対物レンズ11と同意)のシフト距離
1及びX2とも、光ピックアップ2の移送台13上の中
立位置を基準として計測しているため、シフト距離の制
御が図2及び図3に示した構成より簡略化できるため好
ましい。
【0087】また、図4の<ステップ1>のシフト量X
1と<ステップ4>のシフト量X2とは異なる場合を説明
したが、X1とX2とを等しくする構成を採用すると、シ
フト量が光ピックアップ2の移送台13に対する中立位
置に関して対称となるため、測定したDCオフセット量
に加味されるレンズシフト特性に対する信頼性をさらに
向上することができるため好ましい。
【0088】なお、図5は、図4に示した構成とほぼ同
一であるが、図5の<ステップ4>におけるレンズシフ
ト距離を、対物レンズ11のシフト限界位置に設定した
構成だけが相違する。図5に示した構成では、オフセッ
ト測定の過程で、少なくとも<ステップ4>におけるレ
ンズシフト位置を制御する必要性がないため、制御系の
構成が簡略化できる効果がある。このシフト限界位置に
設定する構成は、例えば図2における<ステップ1>の
シフト位置、図3における<ステップ4>のシフト位
置、及び図4(図5も同じ)における<ステップ1>ま
たは<ステップ4>のシフト位置に適用することができ
ること当然である。さらに、図4(図5も同じ)の<ス
テップ1>と<ステップ4>とのレンズシフト距離をシ
フト限界位置に設定すると、測定したDCオフセット量
の信頼性をより向上させながら、制御も簡略化できる構
成が実現でき好ましい。
【0089】以上、本発明のオフセット測定方法は、従
来技術と同様に任意の位置で対物レンズ11をラジアル
方向にシフトさせる構成に、移送台13もラジアル方向
に移動させる構成を付加したため、レンズシフト距離X
1及びX2と、移送台の移送距離Y1とを設定すること
で、情報層101の同一場所でのDCオフセット量を測
定することができ、DCオフセット量測定対象が離隔し
た2つの測定位置の場合に、一方の測定位置の情報層1
01に存在する欠陥によってDCオフセット量の測定精
度が著しく損なわれる課題を、DCオフセット測定対象
の情報層の位置を同一に成し得る構成とすることで解消
できる効果がある。また、オフセット測定の信頼性も向
上できる効果も奏する。さらに、対物レンズ11のレン
ズシフト方向及び距離と、移送台13の移動方向及び距
離とを最適に設定(例えば、Y1=X1+X2等のように
レンズシフト方向が移送台13の対物レンズ11の中立
位置を跨ぐ)することにより、測定したDCオフセット
量にレンズシフトの影響も加味することができ、オフセ
ット測定の信頼性が向上できる。
【0090】なお、本発明のオフセット測定方法は、情
報層101の完全に同一位置で測定することが最も好ま
しいが、DCオフセット量測定位置は完全同一でなくて
も、<ステップ1>の測定位置近傍で<ステップ4>で
の測定を行う構成とし、DCオフセット量測定位置が2
つ存在する場合であっても、当該測定位置の相互の距離
は従来技術に比べると遥かに近接した位置で行えるた
め、測定精度及び信頼性は従来技術よりも格段に凌ぐこ
と当然である。
【0091】また、上述の実施例では何れも対物レンズ
11が移送台13の光ピックアップ2の載置主面に略平
行にラジアル方向に移動する場合について説明したが、
本発明のオフセット測定方法は、DCオフセット量を測
定する情報層101の2つの測定位置をできるだけ近接
することに技術思想があるため、対物レンズ11の移動
はシフトに限るものではなく、移送台13の光ピックア
ップ2の載置主面に対し、対物レンズ11の光軸中心を
ラジアル方向に傾かせることによるDCオフセット量の
測定であっても適用できること勿論である。
【0092】(実施例2)次に、本発明の別の実施例に
ついて、図4、図6、図7及び図15を参照しながら説
明する。なお、本実施例における対物レンズがラジアル
方向にシフトしたときに、トラッキングエラー信号に重
畳するDCオフセットを補正する記録再生装置の構成
は、基本的には従来技術で説明した図15と同様であ
る。
【0093】上述したように、対物レンズ11がラジア
ル方向にシフトまたは所定角度の傾きを有した(以下、
総じてシフトと称す)ときに、トラッキングエラー信号
に重畳するDCオフセット推定量は、レンズ光軸ずれ量
(対物レンズ11の光ビームの光軸からのずれ量)に対
し、トラッキングエラー信号に重畳するDCオフセット
量の割合として定義する補正ゲインに、対物レンズ11
の光ビームの光軸からのずれ量推定値を乗算して推定さ
れる。
【0094】この補正ゲインは、対物レンズ11をラジ
アル方向における外周向きの所定位置または内周向きの
所定位置の何れか一方に一定距離の2測定位置だけシフ
トさせ、それぞれの測定位置において測定したトラッキ
ングエラー信号に重畳するDCオフセット量を、レンズ
シフト量(傾きの場合は傾き角度)で除して決定され
る。
【0095】図6は、本実施例におけるトラッキングエ
ラー信号に重畳するDCオフセット量測定方法、及び当
該DCオフセット量の値を用いた補正ゲイン決定方法の
フローチャートであり、対物レンズ11(すなわち光ピ
ックアップ2)のシフトと、移送台13の移動とについ
ては、図4の動作を前提とする。
【0096】図7は、図15にブロックで示した各構成
要素の出力信号の時間的推移を示した図であり、(a)
はレンズシフト駆動回路19が出力するレンズシフト駆
動信号、(b)はレンズシフト駆動信号による光ビーム
の光軸に対して直交するディスク1のラジアル方向の位
置、(c)はトラッキングエラー信号である。
【0097】DCオフセット量を測定するときの前提条
件として、出射光がディスク1の情報層101に位置決
めされ、2分割光検出器12は情報層101からの反射
光を検出できる状態であり、第1のスイッチ回路302
は、レンズシフト駆動信号の出力を選択し、レンズシフ
ト駆動信号をトラッキング駆動回路5に出力するもので
あることは、従来技術と同様である。
【0098】最初に、レンズシフト駆動回路19は、シ
ステムコントローラー14からの指令により、図7
(a)に示すように、対物レンズ11を一方のラジアル
方向(例えば外周向き)に一定速度a1で所定距離X1
けシフトするように、第1のスイッチ回路302を介し
て、トラッキング駆動回路5にレンズシフト駆動信号を
出力し、トラッキング駆動回路5はトラッキングアクチ
ュエータ17に駆動電流を出力する。トラッキングアク
チュエータ17は、トラッキング駆動回路5から出力さ
れる駆動電流に応じて、図7(b)に示すようにディス
ク1の一方のラジアル方向(本例では外周向き)に、速
度a1で距離X1だけ対物レンズ11をシフトさせる<ス
テップ1>。
【0099】対物レンズ11がラジアル方向(本例では
外周向き)に距離X1だけシフトした後のトラッキング
エラー信号は、図7(c)に示すようにO1のDCオフ
セットが重畳する。オフセット検出回路16は、トラッ
キングエラー信号の最大値と最小値とを検出し、トラッ
キングエラー信号に重畳したDCオフセット量O1を検
出する<ステップ2−1>。
【0100】次に、対物レンズ11のラジアル方向(本
例では外周向き)のシフト距離X1と、このときオフセ
ット検出回路16で検出されたDCオフセット量O1
をシステムコントローラー14内のメモリで構成される
記憶回路である補正ゲイン決定回路18に記憶する<ス
テップ2−2>。
【0101】次に、システムコントローラー14は、移
送台13をラジアル方向に一定速度a2で所定距離Y1
け移動させるように、移送台13に備える不図示の移送
台駆動部に駆動電流を出力する。移送台13は、図4に
示すようにシステムコントローラー14から出力される
駆動電流により移送台13をディスク1のラジアル方向
(図4では<ステップ1>と同方向)に一定速度a2
距離Y1だけ移動する<ステップ3>。
【0102】次に、レンズシフト駆動回路19は、シス
テムコントローラー14からの指令により、図7(a)
に示すように対物レンズ11を、ディスク1のラジアル
方向(図4では<ステップ1>と逆方向)に一定速度a
1で所定距離X2、方向を加味すると(−X2)だけシフ
トするように、第1のスイッチ回路302を介してトラ
ッキング駆動回路5にレンズ駆動信号を出力し、トラッ
キング駆動回路5はトラッキングアクチュエータ17に
駆動電流を出力する。トラッキングアクチュエータ17
は、トラッキング駆動回路5から出力される駆動電流に
応じて、図7(b)に示すようにディスク1のラジアル
方向(図4では<ステップ1>と逆方向)に一定速度a
1で所定距離X2、方向を加味すると(−X2)だけ対物
レンズ11をシフトさせる<ステップ4>。
【0103】対物レンズ11が、ラジアル方向(図4で
は<ステップ1>と逆方向)に距離(−X2)だけシフ
トした後のトラッキングエラー信号は、図7(c)に示
すように<ステップ2−1>でオフセット検出回路16
が検出したDCオフセット量O1と逆極性のDCオフセ
ットが重畳する。オフセット検出回路16は、トラッキ
ングエラー信号の最大値と最小値とを検出し、トラッキ
ングエラー信号に重畳したDCオフセット量(−O2
を検出する<ステップ5−1>。
【0104】次に、対物レンズ11のラジアル方向の移
動距離(−X2)と、このときオフセット検出回路16
で検出されたDCオフセット量(−O2)とを、システ
ムコントローラー14内のメモリで構成される記憶回路
である補正ゲイン決定回路18に記憶する<ステップ5
−2>。
【0105】続いて、レンズシフト駆動回路19は、シ
ステムコントローラー14からの指令により、図7
(a)に示すように対物レンズ11を一定速度a1で<
ステップ1>を実行する以前の初期位置に移動するよう
に、第1のスイッチ回路302を介してレンズ駆動信号
をトラッキング駆動回路5に出力(一般的には駆動電流
を切断)し、図7(b)に示すように対物レンズ11を
<ステップ1>実行前の初期位置に戻し<ステップ6
>、方向を加味して移動距離(−Y1)だけ移送台13
を移動<ステップ7>し、移送台13及び光ピックアッ
プ2(すなわち、対物レンズ11)を情報層101のオ
フセット量測定開始前の初期位置に戻す。
【0106】補正ゲイン決定回路18は、<ステップ2
−2>で記憶した対物レンズ11のシフト距離X1、D
Cオフセット量O1、<ステップ5−2>で記憶した対
物レンズ11のシフト距離(−X2)及びDCオフセッ
ト量(−O2)の各値から、 (補正ゲイン)={O1−(−O2)}/{X1−(−X2)} (2) の演算を行い、補正ゲインを決定する<ステップ7>。
【0107】なお、本実施例における対物レンズ11の
シフト距離及びシフト方向と、移送台13の移動距離及
び移動方向との関係、すなわち移送台13の光ピックア
ップ2の中立位置を跨って対物レンズ11がシフトする
場合には、上述の式(2)の関係が適用できるが、実施
例1で述べたように本発明のオフセット測定方法は、中
立位置を跨って対物レンズ11がシフトしない場合もあ
る。例えば、図2及び図3のように、オフセット量を測
定するためにレンズシフトした位置がともに中立位置に
関して同一方向である場合には、シフト距離の大きい方
からシフト距離の小さい方を減じた距離となる。また、
DCオフセット量O1及びO2も同様であり、中立位置を
跨らない場合にはともに同符号になるため、やはりDC
オフセット量の大きい方からDCオフセット量の小さい
方を減じた量となる。
【0108】ここで対物レンズ11のラジアル方向シフ
ト距離X1と(−X2)、及び移送台13のラジアル方向
移動距離Y1の関係が Y1=X1+X2 (3) を満たすとき、上記DCオフセット測定において情報層
101上の同一位置でDCオフセット量を測定すること
ができる。
【0109】そのため、DCオフセット量を測定する2
つの測定位置の何れかに欠陥が存在することにより出射
光の反射特性が変動するというレンズ光軸ずれ以外にD
Cオフセット量測定に際し影響を与える要因を抑制で
き、以てDCオフセット量の測定精度及び測定信頼性を
損ねる従来の課題を克服でき、精度の高いオフセット測
定が可能となる。
【0110】すなわち、本発明のオフセット測定方法
は、対物レンズをラジアル方向の2測定位置に移動さ
せ、トラッキングエラー信号に重畳するDCオフセット
量をそれぞれの測定位置において測定する際に、対物レ
ンズを単にラジアル方向にシフトさせるだけでなく、対
物レンズを具備する光ピックアップを載置する移送台も
ラジアル方向に移動させることにより、ディスク1の情
報層上のほぼ同一位置でDCオフセットを測定すること
ができるため、上述の格別の効果を奏する。
【0111】(実施例3)以下、本発明の他の実施例に
ついて図8〜図10を参照しながら説明する。なお、実
施例1と同じ構成、機能を有する構成には同じ番号を付
与して、その説明は省略する。
【0112】図8は、本発明のDCオフセット測定方法
の機能を備えることにより、DCオフセット量を補正で
きる記録再生装置の構成を示したブロック図であり、上
述の図15に示した構成に領域判別ブロック20が追加
されている。
【0113】図8に示すように、領域判別ブロック20
は、基準電圧源21、比較器22及び領域判別回路23
を含む。基準電圧源21はシステムコントローラー14
からの指令により、基準電圧をVref1もしくはVref2
切り替えることができる。また、領域検出回路23は、
抵抗RおよびコンデンサーCを含む。
【0114】また、情報層101からの反射光は光ピッ
クアップ2で電気信号に変換され、変換された電気信号
はトラッキングエラー検出回路3に入力されるが、トラ
ッキングエラー検出回路3は、システムコントローラー
14からの指令によりトラッキングエラー信号検出方式
を切り換えてトラッキングエラー信号を検出できる機能
を備える。トラッキングエラー検出回路3が備えるトラ
ッキング信号検出方式として、例えばプッシュプル方式
と、位相差方式とがある。位相差検出方式については後
で説明する。本実施例では、トラッキングエラー検出回
路3のトラッキングエラー検出方式を切り換えて、各方
式により検出されるトラッキングエラー信号の振幅に基
づいてDCオフセット量を測定する領域を特定するとと
もに、特定した領域で最適なDCオフセット量を測定す
る。
【0115】ここで位相差方式によるトラッキングエラ
ー検出について説明する。位相差検出方式は、光ビーム
の集束点がトラック上を通過すると、ディスクからの反
射光の強度パターンが時間的に変化する現象を利用し、
トラッキングエラー信号を検出する方法である。
【0116】具体的には、光ビームの集束点がピットの
中心、すなわちトラックの中心を通過するときの4分割
光検出器の各出力は、左右に対照的にパターンが変化す
る。また、光ビームの集束点がトラックの右側を通過す
るときは反時計方向に回転するように変化し、トラック
の左側を通過するときは時計方向に回転するようにパタ
ーンが変化する。このパターンの回転変化は、光ビーム
の集束点がトラックの中心からずれるに従って鮮明にな
る。
【0117】位相差検出方式によるのトラッキングエラ
ー信号検出は、この4分割光検出器の対角和から得られ
る2つの信号の位相を比較して、位相の進み量あるいは
遅れ量から光ビームの集束点とトラックとの位置ずれを
検出する。従って、情報層にピットが記録されていない
場合は、トラッキングエラー信号を検出することができ
ない。
【0118】ところで、一般的にDVD−RAM、DV
D−R/W及びCD−R/W等の書換可能ディスク、及
びCD−R及びDVD−R等の書換不可能な追記型ディ
スクのように、いわゆる記録型ディスクには溝状のトラ
ックが設けられているが、CD−ROM及びDVD−R
OM等の記録不可能な再生専用ディスクには、トラック
が設けられず平面状の情報層にピットとして情報が記録
されている。また、追記型ディスクへの記録は、情報層
の形状を変化させた記録、いわゆるピット記録が施され
るのに対し、書換可能型ディスクでは情報層を構成する
元素の配列を変化させた記録、いわゆる記録マークが施
される。
【0119】そこで、記録再生装置が書換可能型ディス
ク、あるいは追記型ディスクにおいて、記録あるいは再
生動作を行う際に、記録可能領域のトラッキングエラー
信号検出はプッシュプル方式で検出し、追記型ディスク
にピットが形成された領域は既に情報層にピットが記録
されている領域であるためトラッキングエラー信号検出
をプッシュプル方式ではなく位相差方式で行えばよい。
【0120】溝状のトラックが設けられている記録型デ
ィスク、あるいは再生専用ディスクにおける平面状の情
報層に、ある深さのピットが記録されている領域Bに光
ビームを照射し、トラッキングエラー検出回路3のトラ
ッキングエラー検出方式を、システムコントローラー1
4の指令により、プッシュプル方式を選択した場合のト
ラッキングエラー信号は図9(a)の領域Bのように鋸
歯状の信号となる。
【0121】ただし、トラッキングエラー検出回路3で
検出するトラッキングエラー信号振幅は、ディスクの反
射率あるいは/及び溝構造、ピット構造により異なる。
【0122】また、光ビームが再生専用ディスクにおけ
る平面状の情報層にピットが記録されていない領域に照
射された場合のトラッキングエラー信号は、図9(a)
の領域Aのように0レベルとなる。なお、領域Aのトラ
ッキングエラー信号レベルと領域Bのトラッキングエラ
ー信号振幅レベルとの間に予め設定した基準電圧Vre f1
が、システムコントローラー14の制御により、基準電
圧源21から出力される。
【0123】次に、トラッキングエラー検出回路3のト
ラッキングエラー検出方式を、システムコントローラー
14の指令により位相差方式を選択する。位相差検出方
式は前述したように情報層の形状変化(ピット)を検出
する方式であるため、溝状のトラックが設けられている
記録型ディスクにおいて、トラック上にマークあるいは
ピットが記録されていない領域、トラック上に記録マー
クが形成されている領域、あるいは再生専用ディスクに
おける平面状の情報層でピットが記録されていない領域
の何れかに光ビームを照射した場合のトラッキングエラ
ー信号は、図10(a)の領域Cに示すように0レベル
となる。また、溝状のトラックが設けられている記録型
ディスクにおいて、トラック上にマークあるいはピット
が記録されている領域、あるいは再生専用ディスクにお
ける平面状の情報層にピットが記録されている領域に光
ビームを照射した場合、図10(a)の領域Dに示すよ
うに鋸歯状のトラッキングエラー信号が得られる。
【0124】なお、領域Cのトラッキングエラー信号レ
ベルと、領域Dのトラッキングエラー信号振幅レベルと
の間に、予め設定した基準電圧Vref2がシステムコント
ローラー14の制御により基準電圧源21から出力され
る。
【0125】そこで、記録動作を考慮する場合、書換可
能型ディスクあるいは追記型ディスクであり、記録可能
領域、すなわち上記図10(a)の領域Cでしかも上記
図9(a)の領域Bを満たす領域を検出する。そのため
にまず、トラッキングエラー検出回路3において位相差
方式で得られたトラッキングエラー信号を比較器22に
入力することにより、基準電圧Vref2とトラッキングエ
ラー信号とを比較し、比較器22では図10(b)に示
すように、比較信号を基準電圧Vref2を閾値として領域
Dのトラッキングエラー信号を矩形のパルス列に2値化
する。2値化した比較信号を領域判別回路23に入力
し、領域判別回路23が具備するRとCとによりパルス
列の比較信号を矩形の領域判別信号に変換する。領域判
別信号をシステムコントローラー14に帰還する。
【0126】次に、プッシュプル方式で得られたトラッ
キングエラー信号を比較器22に入力することにより、
基準電圧Vref1とトラッキングエラー信号とを比較し、
比較器22では図9(b)に示すように、比較信号を基
準電圧Vref1を閾値として領域Bのトラッキングエラー
信号の以上を矩形のパルス列に2値化する。
【0127】この図10(a)の領域Cを満たす図9
(a)の領域Bでの2値化した比較信号を領域判別回路
23に入力し、領域判別回路23が具備するRとCとに
よりパルス列の比較信号を矩形の領域判別信号に変換す
る。領域判別信号をシステムコントローラー14に帰還
し、当該領域判別信号に基づきシステムコントローラー
14は第2のスイッチ301の切り替えを制御する。
【0128】第2のスイッチ301は、システムコント
ローラー14の指令により、領域判別信号がハイレベル
の間、DCオフセット推定量をオフセット減算回路15
に入力し、トラッキングエラー信号からDCオフセット
推定量を減算した補正トラッキングエラー信号をトラッ
キング制御回路4に入力する。システムコントローラー
14からの指令により第1のスイッチ回路302はトラ
ッキング制御回路4側をON状態にし、トラッキング制
御回路4はトラッキング駆動信号を第1のスイッチ回路
302を介してトラッキング駆動回路5にトラッキング
駆動信号を入力し、トラッキングアクチュエータ17は
駆動電流に応じて対物レンズ11を駆動しDCオフセッ
ト量を抑制する。
【0129】以上の構成により、記録型ディスクに所定
の情報信号を記録する際に、情報信号を再生することな
く、DCオフセットを高精度に抑制した記録が達成でき
る。また、上記実施例では記録動作について説明した
が、再生動作であっても同様にDCオフセットを高精度
に抑制できること当然である。例えばCD−RまたはD
VD−Rの再生動作の場合には、位相差方式によるトラ
ッキングエラー検出で図10(a)の領域D(情報層の
形状変化(ピット)を有する領域)を満足するまで光ピ
ックアップ2をラジアル方向に移動させた後に、プッシ
ュプル方式により情報層のトラックが溝構造の領域であ
ることを検知する等で対応できる。また、追記型情報層
に記録したピットは、トラックのエッジに影響を及ぼす
ことが多々見受けられるが、DCオフセット補正領域と
してピットが形成されてい領域に選択できるため、トラ
ックのエッジ形状変化に起因する影響も撲滅することが
でき、オフセット測定の精度を向上できる。
【0130】また、上記実施例ではディスク1の情報層
101が追記型の情報層と書換型の情報層の例で説明し
たが、一般に記録型ディスクの情報層には、ディスクの
内周部及び/またはディスクのラジアル方向に放射線状
に制御情報信号等のピットで形成されたいわゆるROM
領域と、溝状のトラックを有し情報信号を記録できる記
録領域とが設けられているため、本実施例に示した技術
は当該ROM領域と記録領域との判別も可能であり、従
っていわゆる一枚の記録型ディスク内でもDCオフセッ
トを補正できる領域か否かの判断を正確に行える。
【0131】また、本実施例ではトラッキング検出回路
3の検出方式を、先ず情報層の形状変化(ピット)の有
無を検出するため、位相差方式を選択し、その後情報層
のトラックが溝構造であるのか、あるいは平面状である
のかを判別するため、プッシュプル方式を選択した場合
について説明したが、この順番は本実施例に限定される
ものではなく、適宜選択して適用できる。しかも、それ
ぞれの検出方式の繰り返し回数も適宜選択して適用でき
る。
【0132】また、近年情報媒体は情報層を備える基板
厚の相違、情報層の材料の相違、情報層の構造の相違等
多様化していることは前述したとおりであり、情報媒体
の多様化に伴い情報層に適合した記録・再生方式が提案
されてきている。このような情報媒体の多様化、すなわ
ち情報層の構造の相違情報層の構造及び/または材料等
が異なる複数種の情報媒体に、単一の記録再生装置で、
情報信号を情報層に記録、あるいは情報層に予め記録さ
れた情報を再生をするいわゆる互換技術を備える要望が
ある。本実施例で述べた技術を応用すると、複数種の情
報媒体に対応できる互換記録再生装置を提供できる効果
もある。
【0133】また、上述の実施例によれば、トラッキン
グエラー信号に重畳したDCオフセット推定量に応じ
て、トラッキングエラー信号に重畳したDCオフセット
を補正する領域であるか否かの決定が正確にでき、情報
層の情報を再生することなく、レンズ光軸ずれに起因す
るDCオフセット量を測定する情報層の領域を決定し、
しかも情報層に存在する欠陥の影響を抑制したDCオフ
セット量が測定でき、DCオフセット補正を最適に制御
した高精度のトラッキング制御を提供できる効果も奏す
る。
【0134】(実施例4)以下、本発明の別の実施例に
ついて、図11及び図12を参照し説明する。なお、前
述の実施例1と同じ構成、機能を有する部品には同じ番
号を付与して、その説明は省略する。
【0135】図11は、本発明のオフセット測定方法の
機能を備えることにより、情報層101の任意の位置に
おいてトラッキングエラー信号に重畳するDCオフセッ
ト量を補正できる記録再生装置の構成を示したブロック
図であり、図15に示した記録再生装置の構成に、DC
オフセット補正実行判定ブロック23を追加した構成で
ある。DCオフセット補正実行判定ブロック23は、図
11に示すように、基準電圧源21及び比較器22で構
成されている。
【0136】先ず、本実施例で追加された基準電圧源2
1と比較器22の働きを説明する。対物レンズ11をデ
ィスク1のラジアル方向の相異なる2つのシフト位置
で、かつ情報層上の略同一位置でそれぞれ測定したDC
オフセット量に基づき、補正ゲイン決定回路18で決定
された補正ゲインを比較器22に出力する。基準電圧源
21から出力される基準電圧Vref3は、システムコント
ローラー14により初期値(例えば0mV等任意値)に
設定されている。比較器22は、補正ゲイン決定回路1
8から出力される補正ゲインの電圧と、基準電圧源21
から出力される基準電圧Vref3とを比較し、補正実行判
定信号をシステムコントローラー14に出力する。
【0137】一方、補正ゲインは、光ビームの光軸から
対物レンズ11の光軸ずれ量に対するDCオフセット量
の割合であるため、補正ゲインの値は光ビームの光軸か
ら対物レンズ11のずれ量と、測定したトラッキングエ
ラー信号に重畳するDCオフセット量とに依存する。
【0138】従って、図11に示すディスク1に照射さ
れた光ビームがトラックの溝深さλ/8以上λ/6以下
の場合は、対物レンズ11の光軸ずれによるトラッキン
グエラー信号に重畳するDCオフセット量が大きいた
め、補正ゲインはVref3よりも大きくなり、図12
(a)の領域Fで示される。また、ディスク1に照射さ
れた光ビームがトラックの溝深さがλ/6以上の場合に
は、対物レンズ11の光軸ずれによるトラッキングエラ
ー信号に重畳するDCオフセット量は小さいため、補正
ゲインはVref3よりも小さくなり、図12(a)の領域
Eで示される。
【0139】そこで、補正実行判定信号は図12(b)
に示すように補正ゲインと基準電圧Vref3との大小関係
により、情報領域Fではハイレベル、情報領域Eではロ
ーレベルを出力する。
【0140】実施例1あるいは実施例2に記載のオフセ
ット測定を実行し、決定された補正ゲインに基づいて検
出される補正実行判別信号は、システムコントローラー
14に出力され、システムコントローラー14は補正実
行判定信号がハイレベル時には第2のスイッチ回路30
1をONに切り替え、ローレベル時には第2のスイッチ
回路301をOFFに切り替える。すなわち、対物レン
ズ11による光軸からのずれ量に対するトラッキングエ
ラー信号に重畳するDCオフセット量が、所定値より大
きい場合はトラッキングエラー信号に重畳するDCオフ
セットを補正する機能をONにし、対物レンズ11によ
る光軸からのずれ量に対するトラッキングエラー信号に
重畳するDCオフセット量が所定値より小さい場合はト
ラッキングエラー信号に重畳するDCオフセットを補正
する機能をOFFにする。
【0141】このようにして、本実施例では、トラッキ
ングエラー信号に重畳するDCオフセットを補正する機
能のON/OFFを、決定された補正ゲインの値により
判定し、DCオフセット補正が必要な領域に対してのみ
DCオフセット補正を実行することにより、対物レンズ
11による光軸からのずれ量に対するトラッキングエラ
ー信号に重畳するDCオフセット量が小さく、DCオフ
セット補正が不必要な領域のトラッキング制御の構成が
簡略化され、さらにDCオフセット補正が不必要な領域
においてDCオフセット補正を実行することによる不安
定なトラッキング制御を防ぐことができる。
【0142】
【発明の効果】本発明のオフセット測定方法によれば、
対物レンズの光軸ずれに起因し、トラッキングエラー信
号に重畳するDCオフセットを精度よく測定することが
できる。例えば、情報媒体の情報層にゴミ、埃等が付着
した場合においても、対物レンズをディスク半径方向の
一方向に第1の距離だけ移動させてトラッキングエラー
信号に重畳する第1のDCオフセット量を測定し、次に
移送台をディスク半径方向の一方向第2の距離だけ移動
させた後、その状態で対物レンズをディスク半径方向の
一方向に第3の距離だけ移動させてトラッキングエラー
信号に重畳する第2のDCオフセット量を測定する構成
で、上記第1の距離、第2の距離及び第3の距離を選択
することにより、情報層の同一半径位置でトラッキング
エラー信号に重畳するDCオフセット推定量を測定する
ことができる。従って、ディスクに付着したゴミ、埃等
の影響を受けることなく、精度の高いオフセット測定を
実現できる効果がある。
【0143】また、ディスク情報を再生することなく上
記オフセット測定を実行する領域を決定できる。例え
ば、トラッキングエラー信号検出方式であるプッシュプ
ル方式と位相差方式とを切り換え、各方式により検出し
たトラッキングエラー信号よりトラックの溝深さλ/8
以上λ/6以下の領域であり、かつ未記録である領域を
検出し、オフセット測定を実行する領域として決定する
ことができる。その結果、トラックの溝形状や情報ピッ
トの有無による影響を受けることのない精度の高いオフ
セット測定を実現することができる効果がある。
【0144】さらに、トラッキングエラー信号に重畳し
たDCオフセット推定値に応じて、トラッキングエラー
信号に重畳したDCオフセットを補正する領域であるか
否かを決定することもできる。例えば、対物レンズの光
軸中心と光ビームの光軸中心とのずれ量に対するトラッ
キングエラー信号に重畳するDCオフセット量として決
定された補正ゲインの値に応じ、DCオフセット補正機
能をON/OFFすることによって、DCオフセット補
正が必要な領域に対してのみDCオフセット補正を実行
することができる。従って、情報層の情報を再生するこ
となく、対物レンズの光軸ずれによるトラッキングエラ
ー信号に重畳したDCオフセットを測定するディスクの
領域を決定し、ディスクに付着したゴミ、埃等の影響を
受けないオフセット測定を実現し、さらにトラッキング
エラー信号に重畳したDCオフセット補正機能を適切に
ON/OFFさせることで、高精度な光ビームのトラッ
キング制御を実現することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるオフセット測定方法
のフローチャート
【図2】同実施例におけるオフセット測定方法の原理図
【図3】本発明の他の実施例におけるオフセット測定方
法の原理図
【図4】本発明の別の実施例におけるオフセット測定方
法の原理図
【図5】本発明の他の実施例におけるオフセット測定方
法の原理図
【図6】本発明の一実施例におけるオフセット測定方法
のフローチャート
【図7】(a)は、同実施例のレンズシフト駆動信号と
時間との関係図 (b)は、同実施例の対物レンズの位置と時間との関係
図 (c)は、同実施例のトラッキングエラー信号と時間と
の関係図
【図8】同実施例のオフセット測定方法を備えた記録再
生装置の要部ブロック図
【図9】(a)は、同実施例におけるトラッキングエラ
ー信号と時間との関係図 (b)は、同実施例における比較信号と時間との関係図 (c)は、同実施例における領域判別信号と時間との関
係図
【図10】(a)は、同実施例におけるトラッキングエ
ラー信号と時間との関係図 (b)は、同実施例における比較信号と時間との関係図 (c)は、同実施例における領域判別信号と時間との関
係図
【図11】本発明の他の実施例における記録再生装置の
要部ブロック図
【図12】(a)は、同実施例における補正ゲインと時
間との関係図 (b)は、同実施例における補正実行判定信号と時間と
の関係図
【図13】従来のトラッキングの原理を示す要部ブロッ
ク図
【図14】他の従来のトラッキングの原理を示す要部ブ
ロック図
【図15】記録再生装置の一構成例を示す要部ブロック
【図16】従来のオフセット測定方法のフローチャート
【図17】図104のオフセット測定方法の原理図
【図18】従来の補正ゲイン決定方法のフローチャート
【図19】(a)は、従来のレンズシフト駆動信号と時
間との関係図 (b)は、従来の対物レンズの位置と時間との関係図 (c)は、従来のトラッキングエラー信号と時間との関
係図
【図20】プッシュプル検出信号とトラックの溝深さと
の関係図
【図21】トラッキングエラー信号にオフセットが重畳
する原理図
【符号の説明】
1 情報媒体(ディスク) 2 光ピックアップ 3 トラッキングエラー検出回路 4 トラッキング制御回路 5 トラッキング駆動回路 6 光軸ずれ量推定回路 7 乗算回路 8 光源 11 対物レンズ 12 2分割光検出器 13 移送台 14 システムコントローラー 15 オフセット減算回路 16 オフセット検出回路 17 トラッキングアクチュエーター 18 補正ゲイン決定回路 19 レンズシフト駆動回路 20 領域判別ブロック 21 基準電圧源 22 比較器 23 領域検出回路 101 情報層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田井 康裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 CC07 EE29 FF21 GG05 5D118 AA18 BA01 BB02 BC13 CA13 CD03 CD11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報媒体の情報層に離隔対向し、光源か
    ら出射した光ビームを前記情報層に集光するレンズと、 前記情報層に集光した前記光ビームを受け電気信号に変
    換する受光部と、 前記レンズを前記情報媒体のラジアル方向に駆動する駆
    動部と、 前記ラジアル方向に前記レンズ及び前記駆動部を移送す
    る移送部とを備え、 前記駆動部で前記レンズを前記ラジアル方向の一方向に
    第1の距離だけ駆動し、前記情報層に前記光ビームの照
    射により第1のオフセット量を前記受光部で検知し、 前記移送部で前記ラジアル方向の一方向に、第2の距離
    だけ前記レンズを移送し、 前記駆動部で前記レンズを前記ラジアル方向の一方向
    に、前記第1のオフセット量を検知した前記情報層の位
    置に相当する第3の距離だけ駆動し、前記情報層に前記
    光ビームの照射により前記受光部で第2のオフセット量
    を検知することを特徴とするオフセット測定方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の距離及び前記第3の距離それ
    ぞれが、前記レンズの前記移送部における中立位置から
    計測した距離であることを特徴とする請求項1記載のオ
    フセット測定方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の距離が、前記第1の距離と前
    記第3の距離との和に等しいことを特徴とする請求項1
    または2何れかに記載のオフセット測定方法。
  4. 【請求項4】 前記情報媒体に前記レンズを追従させる
    トラックを具備し、前記光ビームの波長をλとすると、
    前記受光部で前記オフセット量を検知する前記トラック
    の深さが、λ/8以上λ/6以下であることを特徴とす
    る請求項1〜3何れかに記載のオフセット測定方法。
  5. 【請求項5】 前記情報層に情報信号を光・熱変換で記
    録できることを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の
    オフセット測定方法。
  6. 【請求項6】 前記受光部の出力信号を処理する処理部
    を2種類備え、前記2種類の処理部を切り換える切換部
    により、前記受光部で検知するオフセット量を測定した
    トラック領域を判別することを特徴とする請求項1〜5
    何れかに記載のオフセット測定方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のオフセット量及び前記第2の
    オフセット量を用い、前記情報層の任意の位置における
    前記レンズを前記駆動部で駆動した際のオフセット量を
    検知することを特徴とする請求項1〜6何れかに記載の
    オフセット測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7何れかに記載のオフセット
    測定方法で得られた前記第1のオフセット量及び前記第
    2のオフセット量の差と、前記第1の距離及び前記第3
    の距離の関係から補正ゲイン決定部で、前記情報層の任
    意の位置における前記駆動部での前記レンズのオフセッ
    ト補正量を決定する補正ゲイン決定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の補正ゲイン決定部で得ら
    れた前記オフセット補正量により、前記光ビームを照射
    している前記情報層の領域を領域判別部で判別すること
    を特徴とする領域判別方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7何れかに記載のオフセッ
    ト測定方法でオフセット量を測定するオフセット測定手
    段を備えることを特徴とする記録再生装置。
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