JP2002296992A - クリーニングブレード - Google Patents
クリーニングブレードInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感光体を損傷させることなく、確実にトナー
を掻き取ることのできるクリーニングブレードを提供す
ること。 【解決手段】 ブレード基体部60aをゴム製のコート
層60bで覆ってクリーニングブレード60を構成し、
コート層60bの厚さは、ブレード基体部60aの厚さ
に比べて極めて薄くする。
を掻き取ることのできるクリーニングブレードを提供す
ること。 【解決手段】 ブレード基体部60aをゴム製のコート
層60bで覆ってクリーニングブレード60を構成し、
コート層60bの厚さは、ブレード基体部60aの厚さ
に比べて極めて薄くする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に用
いられるクリーニングブレードの技術分野に属するもの
である。
いられるクリーニングブレードの技術分野に属するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、感光体
ドラム上の残留トナー等を除去するために、クリーニン
グブレードが備えられている。このクリーニングブレー
ドは、残留トナーを確実に除去しながら、感光体ドラム
の表面の損傷を防ぐ必要がある。
ドラム上の残留トナー等を除去するために、クリーニン
グブレードが備えられている。このクリーニングブレー
ドは、残留トナーを確実に除去しながら、感光体ドラム
の表面の損傷を防ぐ必要がある。
【0003】そこで、従来においては、ウレタンゴムで
形成されたブレードを感光体に押圧する方式のものが一
般的に用いられている。
形成されたブレードを感光体に押圧する方式のものが一
般的に用いられている。
【0004】このウレタンゴム製のクリーニングブレー
ドは、ウレタンゴムのシートを短冊状に切断したもので
あり、そのエッジ部を感光体ドラムの表面に当接させる
ことにより、残留トナーを掻き取るように構成される。
ドは、ウレタンゴムのシートを短冊状に切断したもので
あり、そのエッジ部を感光体ドラムの表面に当接させる
ことにより、残留トナーを掻き取るように構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウレタンゴム製のクリーニングブレードは、感光体ドラ
ムに当接させた先端部が、感光体ドラムの回転に伴って
撓んでしまい、前記エッジ部を感光体ドラムの表面に有
効に当接させることが困難になってしまう。
ウレタンゴム製のクリーニングブレードは、感光体ドラ
ムに当接させた先端部が、感光体ドラムの回転に伴って
撓んでしまい、前記エッジ部を感光体ドラムの表面に有
効に当接させることが困難になってしまう。
【0006】その結果、トナーの掻き取り能力が低下
し、良好なクリーニングを行うことが困難になるという
問題があった。
し、良好なクリーニングを行うことが困難になるという
問題があった。
【0007】この問題を解決するためには、クリーニン
グブレードの硬度を高くすることにより、前記回転に伴
う撓みを防止することも考えられる。しかしながら、こ
のようにブレードの硬度を高くすると、回転時に振動が
発生したり、あるいは感光体ドラムが損傷してしまうと
いう問題があった。
グブレードの硬度を高くすることにより、前記回転に伴
う撓みを防止することも考えられる。しかしながら、こ
のようにブレードの硬度を高くすると、回転時に振動が
発生したり、あるいは感光体ドラムが損傷してしまうと
いう問題があった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題を解決
し、感光体を損傷させることなく、確実にトナーを掻き
取ることのできるクリーニングブレードを提供すること
を課題としている。
し、感光体を損傷させることなく、確実にトナーを掻き
取ることのできるクリーニングブレードを提供すること
を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のクリーニ
ングブレードは、前記課題を解決するために、トナー像
を担持搬送する感光体に当接して該感光体上の転写後の
残留物をクリーニングするクリーニングブレードであっ
て、ブレード基体部と、そのブレード基体部の厚さと比
して極めて薄く形成されたゴム層からなり、少なくとも
前記感光体との当接部及びその周辺にて前記ブレード基
体部を覆うコート層と、を有し、前記感光体との当接部
の硬度は、前記ブレード基体部の硬度よりも低硬度に設
定されていることを特徴とする。
ングブレードは、前記課題を解決するために、トナー像
を担持搬送する感光体に当接して該感光体上の転写後の
残留物をクリーニングするクリーニングブレードであっ
て、ブレード基体部と、そのブレード基体部の厚さと比
して極めて薄く形成されたゴム層からなり、少なくとも
前記感光体との当接部及びその周辺にて前記ブレード基
体部を覆うコート層と、を有し、前記感光体との当接部
の硬度は、前記ブレード基体部の硬度よりも低硬度に設
定されていることを特徴とする。
【0010】請求項1記載のクリーニングブレードは、
ブレード基体部が、少なくとも感光体との当接部及びそ
の周辺にて、コート層に覆われている。そして、このコ
ート層は、ブレード基体部の厚さと比して極めて薄く形
成されたゴム層から形成されている。従って、クリーニ
ングブレードのエッジ部は、このゴム層で形成されたコ
ート層によって形成され、感光体に当接することになる
が、このコート層が覆っているブレード基体部は、コー
ト層に対して極めて厚く形成されているので、前記感光
体が回転した場合でも、クリーニングブレードの先端部
が撓むことがない。その結果、前記エッジ部の形状は、
前記感光体が回転した場合でも、望ましい形状のまま維
持されることになり、良好にクリーニングが行われる。
しかも、このようなブレード基体部とコート層とを備え
たクリーニングブレードは、感光体との当接部の硬度
が、前記ブレード基体部の硬度よりも低硬度に設定され
ている。従って、感光体を損傷することがない。
ブレード基体部が、少なくとも感光体との当接部及びそ
の周辺にて、コート層に覆われている。そして、このコ
ート層は、ブレード基体部の厚さと比して極めて薄く形
成されたゴム層から形成されている。従って、クリーニ
ングブレードのエッジ部は、このゴム層で形成されたコ
ート層によって形成され、感光体に当接することになる
が、このコート層が覆っているブレード基体部は、コー
ト層に対して極めて厚く形成されているので、前記感光
体が回転した場合でも、クリーニングブレードの先端部
が撓むことがない。その結果、前記エッジ部の形状は、
前記感光体が回転した場合でも、望ましい形状のまま維
持されることになり、良好にクリーニングが行われる。
しかも、このようなブレード基体部とコート層とを備え
たクリーニングブレードは、感光体との当接部の硬度
が、前記ブレード基体部の硬度よりも低硬度に設定され
ている。従って、感光体を損傷することがない。
【0011】請求項2記載のクリーニングブレードによ
れば、前記コート層の層厚は、20μmよりも厚く、か
つ1000μmよりも薄く形成されているので、エッジ
部の形状を維持しつつ、感光体の損傷を防止する。
れば、前記コート層の層厚は、20μmよりも厚く、か
つ1000μmよりも薄く形成されているので、エッジ
部の形状を維持しつつ、感光体の損傷を防止する。
【0012】請求項3記載のクリーニングブレードによ
れば、前記前記感光体との当接部の硬度は、JISA8
1度以下に設定されているので、感光体の損傷を確実に
防止する。
れば、前記前記感光体との当接部の硬度は、JISA8
1度以下に設定されているので、感光体の損傷を確実に
防止する。
【0013】請求項4記載のクリーニングブレードによ
れば、ブレード基体部とコート層はウレタンゴムで形成
されているので、エッジ部の形状を維持しつつ、感光体
の損傷を防止する。
れば、ブレード基体部とコート層はウレタンゴムで形成
されているので、エッジ部の形状を維持しつつ、感光体
の損傷を防止する。
【0014】請求項5記載のクリーニングブレードによ
れば、ブレード基体部は金属で形成され、コート層はウ
レタンゴムで形成されているので、エッジ部の形状を維
持しつつ、感光体の損傷を防止する。
れば、ブレード基体部は金属で形成され、コート層はウ
レタンゴムで形成されているので、エッジ部の形状を維
持しつつ、感光体の損傷を防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について、添付図面を参照して説明する。まず、本実施
形態における画像形成装置全体の概要について説明す
る。
について、添付図面を参照して説明する。まず、本実施
形態における画像形成装置全体の概要について説明す
る。
【0016】(画像形成装置全体の概要)図1は、本発
明の画像形成装置の一実施形態としてのドラムカートリ
ッジ7の概略構成を示す断面図である。図1において、
ドラムカートリッジ7は、感光ドラム25を備えてい
る。感光ドラム25は、正帯電性の材料、例えば、正帯
電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体から
なる。具体的には、感光ドラム25は、例えば、円筒状
でアルミ製の円筒スリーブを本体として、その外周部
に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定
厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成した中空
状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地した状態
で、本体ケース29に回転自在に枢支される。更に、感
光ドラム25は、図示しない駆動手段により矢印方向に
回転駆動される。
明の画像形成装置の一実施形態としてのドラムカートリ
ッジ7の概略構成を示す断面図である。図1において、
ドラムカートリッジ7は、感光ドラム25を備えてい
る。感光ドラム25は、正帯電性の材料、例えば、正帯
電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体から
なる。具体的には、感光ドラム25は、例えば、円筒状
でアルミ製の円筒スリーブを本体として、その外周部
に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定
厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成した中空
状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地した状態
で、本体ケース29に回転自在に枢支される。更に、感
光ドラム25は、図示しない駆動手段により矢印方向に
回転駆動される。
【0017】帯電器26は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
【0018】現像装置50は、ケース24内にトナー収
容室40が形成され、トナー収容室40内には、トナー
ホッパー30が着脱自在に設けられている。また、トナ
ーホッパー30の内部には、アジテータ52が回転自在
に設けられている。なお、このトナーホッパー30内に
は、電気絶縁性を有する正帯電性の非磁性1成分現像剤
としての重合トナーが収容される。
容室40が形成され、トナー収容室40内には、トナー
ホッパー30が着脱自在に設けられている。また、トナ
ーホッパー30の内部には、アジテータ52が回転自在
に設けられている。なお、このトナーホッパー30内に
は、電気絶縁性を有する正帯電性の非磁性1成分現像剤
としての重合トナーが収容される。
【0019】また、トナー収容室40は、開口部41に
よってトナー収容室52と連通し現像を行う現像室38
が形成され、供給ローラ31と現像ローラ27が回転可
能に枢支される。現像ローラ27上のトナーは、薄い板
状の弾性を有する層厚規制ブレード33により所定の層
厚に規制され、現像に供される。
よってトナー収容室52と連通し現像を行う現像室38
が形成され、供給ローラ31と現像ローラ27が回転可
能に枢支される。現像ローラ27上のトナーは、薄い板
状の弾性を有する層厚規制ブレード33により所定の層
厚に規制され、現像に供される。
【0020】攪拌部材36、37は、スクリュー形状の
部材であり、現像室38内のトナーを攪拌し、トナーに
所定のトリボを与える。
部材であり、現像室38内のトナーを攪拌し、トナーに
所定のトリボを与える。
【0021】転写ローラ28は、回転自在に枢支され、
シリコーンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有
する発泡弾性体から構成される。転写ローラ28は、印
加される電圧により、感光ドラム25上のトナー画像を
用紙に確実に転写するように構成されている。
シリコーンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有
する発泡弾性体から構成される。転写ローラ28は、印
加される電圧により、感光ドラム25上のトナー画像を
用紙に確実に転写するように構成されている。
【0022】クリーニングブレード60は、アルミニウ
ム等の支持部材61に取り付けられており、この支持部
材61は本体ケース29の一部29aに取り付けられて
いる。また、支持部材61は、クリーニングブレード6
0のエッジ部が感光ドラム25に有効に当接するよう
に、所定の角度で屈曲されている。
ム等の支持部材61に取り付けられており、この支持部
材61は本体ケース29の一部29aに取り付けられて
いる。また、支持部材61は、クリーニングブレード6
0のエッジ部が感光ドラム25に有効に当接するよう
に、所定の角度で屈曲されている。
【0023】上述した感光ドラム25、転写ローラ2
8、帯電器26、及び現像装置50は、本体ケース29
内に収容されており、カートリッジとして図示しないレ
ーザビームプリンタに対して着脱自在に設けられてい
る。
8、帯電器26、及び現像装置50は、本体ケース29
内に収容されており、カートリッジとして図示しないレ
ーザビームプリンタに対して着脱自在に設けられてい
る。
【0024】以上のようなカートリッジが装着されたレ
ーザビームプリンタにおいて、感光ドラム25の表面が
帯電器26により一様に帯電され、図示しないレーザス
キャナユニットから画像情報に従って変調されたレーザ
光Lが照射されると、感光ドラム25の表面には静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像装置50によっ
てトナーで可視像化され、感光ドラム25上に形成され
た可視像は感光ドラム25によって転写位置へと搬送さ
れる。転写位置においては、図示しない給紙ユニットに
よって用紙が供給され、前記可視像は転写ローラ28に
よって印加される転写バイアスにより、用紙に転写され
る。そして、転写後に感光ドラム25上に残ったトナー
は、クリーニングブレード60によって掻き取られ、掻
き取られずに残ったトナーは現像ローラ27によって現
像室38に回収される。
ーザビームプリンタにおいて、感光ドラム25の表面が
帯電器26により一様に帯電され、図示しないレーザス
キャナユニットから画像情報に従って変調されたレーザ
光Lが照射されると、感光ドラム25の表面には静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像装置50によっ
てトナーで可視像化され、感光ドラム25上に形成され
た可視像は感光ドラム25によって転写位置へと搬送さ
れる。転写位置においては、図示しない給紙ユニットに
よって用紙が供給され、前記可視像は転写ローラ28に
よって印加される転写バイアスにより、用紙に転写され
る。そして、転写後に感光ドラム25上に残ったトナー
は、クリーニングブレード60によって掻き取られ、掻
き取られずに残ったトナーは現像ローラ27によって現
像室38に回収される。
【0025】次に、用紙は図示しない定着ユニットに搬
送され、定着ユニットの加熱用ローラと押圧ローラによ
って挟持搬送され、用紙上の可視像は加圧及び加熱さ
れ、用紙上に定着される。そして、用紙は図示しない排
紙ローラによりレーザビームプリンタ上部の排紙トレイ
に排出され、画像形成動作が終了する。
送され、定着ユニットの加熱用ローラと押圧ローラによ
って挟持搬送され、用紙上の可視像は加圧及び加熱さ
れ、用紙上に定着される。そして、用紙は図示しない排
紙ローラによりレーザビームプリンタ上部の排紙トレイ
に排出され、画像形成動作が終了する。
【0026】(クリーニングブレードの構成)次に、本
実施形態における。クリーニングブレードの構成につい
て詳しく説明する。
実施形態における。クリーニングブレードの構成につい
て詳しく説明する。
【0027】本実施形態のクリーニングブレード60
は、図2に示すように、金属またはウレタンゴム製のブ
レード基体部60aと、ウレタンゴム製のコート層60
bとから構成されている。コート層60bは例えばディ
ッピング等により形成する。
は、図2に示すように、金属またはウレタンゴム製のブ
レード基体部60aと、ウレタンゴム製のコート層60
bとから構成されている。コート層60bは例えばディ
ッピング等により形成する。
【0028】コート層60bは、ブレード基体部60a
の厚さと比較して、極めて薄く形成されており、少なく
とも感光ドラム25に当接させるエッジ部62の硬度
が、ブレード基体部60aの硬度に対して低くなるよう
に構成されている。
の厚さと比較して、極めて薄く形成されており、少なく
とも感光ドラム25に当接させるエッジ部62の硬度
が、ブレード基体部60aの硬度に対して低くなるよう
に構成されている。
【0029】本実施形態においては、ブレード基体部6
0aは剛体、またはゴム製の場合はそのゴムの硬度がJ
ISA77度以上に設定されている。これに対し、エッ
ジ部62の硬度は、JISA81度以下、64度以上に
設定されている。
0aは剛体、またはゴム製の場合はそのゴムの硬度がJ
ISA77度以上に設定されている。これに対し、エッ
ジ部62の硬度は、JISA81度以下、64度以上に
設定されている。
【0030】また、コート層60bの層厚は、20μm
よりも厚く、かつ、1000μmよりも薄くなるように
設定されている。
よりも厚く、かつ、1000μmよりも薄くなるように
設定されている。
【0031】以上のような本実施形態のクリーニングブ
レード60の各部の硬度、厚さは、実験結果に基づいて
定められている。以下、この実験結果を図3に基づいて
説明する。
レード60の各部の硬度、厚さは、実験結果に基づいて
定められている。以下、この実験結果を図3に基づいて
説明する。
【0032】まず、ブレード基体部60aの硬度はJI
SA77度とし、コート層60bの層厚を、20μm、
100μm、500μm、及び1000μmと変えてク
リーニングブレードを構成し、エッジ部62の硬度がJ
ISA64度となるように設定した。つまり、ブレード
基体部60aの硬度が、エッジ部62の硬度よりも高く
なるように設定した。このようなクリーニングブレード
60により、クリーニング性、感光ドラム25の削れ、
コート層の耐久性について調べた。
SA77度とし、コート層60bの層厚を、20μm、
100μm、500μm、及び1000μmと変えてク
リーニングブレードを構成し、エッジ部62の硬度がJ
ISA64度となるように設定した。つまり、ブレード
基体部60aの硬度が、エッジ部62の硬度よりも高く
なるように設定した。このようなクリーニングブレード
60により、クリーニング性、感光ドラム25の削れ、
コート層の耐久性について調べた。
【0033】その結果、図3に示すように、コート層6
0bの層厚が20μmのものでは、良好なクリーニング
性を示し、また、感光ドラム25の削れも見られなかっ
た。しかし、コート層60bの耐久性が若干低く、長期
的に使用することは困難である。
0bの層厚が20μmのものでは、良好なクリーニング
性を示し、また、感光ドラム25の削れも見られなかっ
た。しかし、コート層60bの耐久性が若干低く、長期
的に使用することは困難である。
【0034】一方、コート層60bの層厚が100μ
m、500μmのものは、良好なクリーニング性を示
し、感光ドラム25の削れも見られず、コート層60b
の耐久性にも問題がなかった。
m、500μmのものは、良好なクリーニング性を示
し、感光ドラム25の削れも見られず、コート層60b
の耐久性にも問題がなかった。
【0035】しかし、コート層60bの層厚が1000
μmのものは、感光ドラム25の削れは見られず、コー
ト層60bの耐久性にも問題がなかったが、クリーニン
グ性が他の場合に比べて若干低くなることが判った。こ
れは、コート層60bが厚過ぎるためにエッジ部62が
感光ドラム25の回転に伴って撓んでしまい、エッジ部
62の有効な形状を維持できなかったためと思われる。
μmのものは、感光ドラム25の削れは見られず、コー
ト層60bの耐久性にも問題がなかったが、クリーニン
グ性が他の場合に比べて若干低くなることが判った。こ
れは、コート層60bが厚過ぎるためにエッジ部62が
感光ドラム25の回転に伴って撓んでしまい、エッジ部
62の有効な形状を維持できなかったためと思われる。
【0036】次に、ブレード基体部60aの硬度をJI
SA64度とし、コート層60bの層厚を20μmにし
てクリーニングブレードを構成し、エッジ部62の硬度
がJISA64度となるように設定した。つまり、ブレ
ード基体部60aの硬度と、エッジ部62の硬度が等し
くなるように設定した。このようなクリーニングブレー
ド60により、クリーニング性、感光ドラム25の削
れ、コート層の耐久性について調べた。
SA64度とし、コート層60bの層厚を20μmにし
てクリーニングブレードを構成し、エッジ部62の硬度
がJISA64度となるように設定した。つまり、ブレ
ード基体部60aの硬度と、エッジ部62の硬度が等し
くなるように設定した。このようなクリーニングブレー
ド60により、クリーニング性、感光ドラム25の削
れ、コート層の耐久性について調べた。
【0037】その結果、図3に示すように、ブレード基
体部60aの硬度がJISA77度の場合と同様にコー
ト層の耐久性が若干低く、また、クリーニング性が低下
することが判った。これは、ブレード基体部60aの硬
度がエッジ部62の硬度と等しいために、感光ドラム2
5の回転に伴って撓み、エッジ部62の有効な形状を維
持できなかったためであると思われる。
体部60aの硬度がJISA77度の場合と同様にコー
ト層の耐久性が若干低く、また、クリーニング性が低下
することが判った。これは、ブレード基体部60aの硬
度がエッジ部62の硬度と等しいために、感光ドラム2
5の回転に伴って撓み、エッジ部62の有効な形状を維
持できなかったためであると思われる。
【0038】次に、ブレード基体部60aを金属で形成
し、コート層60bの層厚を1000μm、2000μ
mと変えてクリーニングブレードを構成し、エッジ部6
2の硬度がJISA64度となるように設定した。つま
り、ブレード基体部60aの硬度が、エッジ部62の硬
度よりも極めた高くなるように設定した。このようなク
リーニングブレード60により、クリーニング性、感光
ドラム25の削れ、コート層の耐久性について調べた。
し、コート層60bの層厚を1000μm、2000μ
mと変えてクリーニングブレードを構成し、エッジ部6
2の硬度がJISA64度となるように設定した。つま
り、ブレード基体部60aの硬度が、エッジ部62の硬
度よりも極めた高くなるように設定した。このようなク
リーニングブレード60により、クリーニング性、感光
ドラム25の削れ、コート層の耐久性について調べた。
【0039】その結果、図3に示すように、コート層6
0bの層厚を1000μmの場合でも、良好なクリーニ
ング性を示すことが確認された。また、感光ドラム25
の削れはなく、コート層の耐久性も十分であった。これ
は、コート層60bの層厚が1000μmと厚い場合で
あっても、ブレード基体部60aが金属であり、コート
層60bの硬度に比べて極めて高い硬度を有しているた
め、感光ドラム25の回転に伴って撓むことがなかった
ためであると思われる。
0bの層厚を1000μmの場合でも、良好なクリーニ
ング性を示すことが確認された。また、感光ドラム25
の削れはなく、コート層の耐久性も十分であった。これ
は、コート層60bの層厚が1000μmと厚い場合で
あっても、ブレード基体部60aが金属であり、コート
層60bの硬度に比べて極めて高い硬度を有しているた
め、感光ドラム25の回転に伴って撓むことがなかった
ためであると思われる。
【0040】一方、コート層60bの層厚を2000μ
mとした場合には、感光ドラム25の削れはなく、コー
ト層の耐久性も十分であったが、クリーニング性が低下
することが確認された。これは、コート層60b自体の
厚さが厚くなり過ぎたため、感光ドラム25の回転に伴
ってコート層60bが撓んだためであると思われる。
mとした場合には、感光ドラム25の削れはなく、コー
ト層の耐久性も十分であったが、クリーニング性が低下
することが確認された。これは、コート層60b自体の
厚さが厚くなり過ぎたため、感光ドラム25の回転に伴
ってコート層60bが撓んだためであると思われる。
【0041】次に、ブレード基体部60aを金属で形成
し、コート層60bの層厚を100μmとしてクリーニ
ングブレードを構成し、エッジ部62の硬度がJISA
811度となるように設定した。この場合には、良好な
クリーニング性が得られ、コート層の耐久性も十分であ
ったが、感光ドラム25の削れが確認された。これは、
感光ドラム25に対するエッジ部62の硬度が高過ぎた
ためであると考えられる。
し、コート層60bの層厚を100μmとしてクリーニ
ングブレードを構成し、エッジ部62の硬度がJISA
811度となるように設定した。この場合には、良好な
クリーニング性が得られ、コート層の耐久性も十分であ
ったが、感光ドラム25の削れが確認された。これは、
感光ドラム25に対するエッジ部62の硬度が高過ぎた
ためであると考えられる。
【0042】以上の結果から、まず、感光ドラム25に
当接するエッジ部62はゴム製の薄膜から構成され、そ
の硬度はJISA81度以下に設定すべきであることが
判った。
当接するエッジ部62はゴム製の薄膜から構成され、そ
の硬度はJISA81度以下に設定すべきであることが
判った。
【0043】また、エッジ部62の硬度は、ブレード基
材部60aの硬度よりも低く設定すべきであり、ブレー
ド基材部60aがゴム製の場合はその硬度が、JISA
77度以上に設定すべきであることが判った。
材部60aの硬度よりも低く設定すべきであり、ブレー
ド基材部60aがゴム製の場合はその硬度が、JISA
77度以上に設定すべきであることが判った。
【0044】更に、コート層60bの厚さは、20μm
よりも厚く、1000μmよりも薄くすべきことが判っ
た。
よりも厚く、1000μmよりも薄くすべきことが判っ
た。
【0045】以上のように、本実施形態のクリーニング
ブレード60は、ブレード基材部60aの硬度を高く
し、感光ドラム25に当接するエッジ部62の硬度を低
く設定したので、感光ドラム25の回転に伴ってエッジ
部62が撓むことがなく、有効な形状を維持することが
でき、良好なクリーニング性を得ることができる。
ブレード60は、ブレード基材部60aの硬度を高く
し、感光ドラム25に当接するエッジ部62の硬度を低
く設定したので、感光ドラム25の回転に伴ってエッジ
部62が撓むことがなく、有効な形状を維持することが
でき、良好なクリーニング性を得ることができる。
【0046】また、コート層60bは、20μmよりも
厚く、かつ、1000μmよりも薄くしたので、良好な
クリーニング性を維持しつつ、長期間に亘って使用する
ことができる。
厚く、かつ、1000μmよりも薄くしたので、良好な
クリーニング性を維持しつつ、長期間に亘って使用する
ことができる。
【0047】更に、感光ドラム25に当接するエッジ部
62の硬度をJISA81度以下にしたので、感光ドラ
ム25の削れを確実に防止することができる。
62の硬度をJISA81度以下にしたので、感光ドラ
ム25の削れを確実に防止することができる。
【0048】なお、上述した実施形態では、ブレード基
体60aの全体をコート層60bで覆った例について説
明したが、本発明はこのような構成に限定されるもので
はなく、少なくとも感光ドラム25との当接部におい
て、ブレード基体60aがコート層60bで覆われてい
れば良い。
体60aの全体をコート層60bで覆った例について説
明したが、本発明はこのような構成に限定されるもので
はなく、少なくとも感光ドラム25との当接部におい
て、ブレード基体60aがコート層60bで覆われてい
れば良い。
【0049】また、上述した実施形態では、ドラムカー
トリッジ7内に本発明のクリーニングブレード60を設
けた例について説明したが、このような構成に限定され
るものではなく、種々の形式の画像形成装置に適用可能
である。
トリッジ7内に本発明のクリーニングブレード60を設
けた例について説明したが、このような構成に限定され
るものではなく、種々の形式の画像形成装置に適用可能
である。
【0050】また、上述した実施形態では、ブレード基
体60aは、金属またはコート層60bと同材質のゴム
としたが、薄膜状にコート層60bが良好に形成できる
材質であれば、合成樹脂やセラミックスその他の剛体が
利用可能である。ここで、コート層60bを良好に薄膜
形成するためには、コート層60bと濡れ性の良好な材
質、つまり、表面エネルギーの差が小さい材質を用いた
り、表面を梨地状にする等の処理をするのが好ましい。
かかる意味では、コート層60bとブレード基体60a
とを同材質のゴムで形成することが最も好ましい。
体60aは、金属またはコート層60bと同材質のゴム
としたが、薄膜状にコート層60bが良好に形成できる
材質であれば、合成樹脂やセラミックスその他の剛体が
利用可能である。ここで、コート層60bを良好に薄膜
形成するためには、コート層60bと濡れ性の良好な材
質、つまり、表面エネルギーの差が小さい材質を用いた
り、表面を梨地状にする等の処理をするのが好ましい。
かかる意味では、コート層60bとブレード基体60a
とを同材質のゴムで形成することが最も好ましい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クリーニングブレードの感光体に対する当接部のエッジ
形状を良好に維持することができるので、微細な重合ト
ナーを用いた場合にも、極めて良好にクリーニングを行
うことができる。
クリーニングブレードの感光体に対する当接部のエッジ
形状を良好に維持することができるので、微細な重合ト
ナーを用いた場合にも、極めて良好にクリーニングを行
うことができる。
【図1】本発明の一実施形態における画像形成装置の概
略構成を示す断面図である。
略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるクリーニングブレ
ードの概略構成を示す断面図である。
ードの概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態における実験結果を示す図
である。
である。
7 ドラムカートリッジ 25 感光ドラム 60 クリーニングブレード 60a ブレード基体部 60b コート層 61 支持部材
Claims (5)
- 【請求項1】 トナー像を担持搬送する感光体に当接し
て該感光体上の転写後の残留物をクリーニングするクリ
ーニングブレードであって、 ブレード基体部と、 そのブレード基体部の厚さと比して極めて薄く形成され
たゴム層からなり、少なくとも前記感光体との当接部及
びその周辺にて前記ブレード基体部を覆うコート層と、
を有し、 前記感光体との当接部の硬度は、前記ブレード基体部の
硬度よりも低硬度に設定されている、 ことを特徴とするクリーニングブレード。 - 【請求項2】 前記コート層の層厚は、20μmよりも
厚く、かつ1000μmよりも薄く形成されていること
を特徴とする請求項1記載のクリーニングブレード。 - 【請求項3】 前記前記感光体との当接部の硬度は、J
ISA81度以下に設定されていることを特徴とする請
求項1または2記載のクリーニングブレード。 - 【請求項4】 ブレード基体部とコート層はウレタンゴ
ムで形成されていることを特徴とする請求項1ないし3
のいずれか1記載のクリーニングブレード。 - 【請求項5】 ブレード基体部は金属で形成され、コー
ト層はウレタンゴムで形成されていることを特徴とする
請求項ないし3のいずれか1記載のクリーニングブレー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001101779A JP2002296992A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | クリーニングブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001101779A JP2002296992A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | クリーニングブレード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002296992A true JP2002296992A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18955051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001101779A Withdrawn JP2002296992A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | クリーニングブレード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002296992A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006195251A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2010102327A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-05-06 | Ist Corp | クリーニングブレード及びそれを用いた電子写真画像形成装置 |
CN112545330A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-03-26 | 江门市贝尔斯顿电器有限公司 | 一种破壁机 |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001101779A patent/JP2002296992A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006195251A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP4744153B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2011-08-10 | 株式会社リコー | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2010102327A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-05-06 | Ist Corp | クリーニングブレード及びそれを用いた電子写真画像形成装置 |
CN112545330A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-03-26 | 江门市贝尔斯顿电器有限公司 | 一种破壁机 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |